お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

自分の歌を歌えばいいんだよ。展覧会岡本太郎 in 大阪

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「せっかく来たんだから、土産くらい買っていけよ」と勧誘する巨人、タローマンである。

 

 

 

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今回は、7月23日(土)~10月2日(日)の日程で、大阪中之島美術館にて開催されている「展覧会岡本太郎」のレポートです。

 

9月上旬から中旬にかけて、夏休みをとり関西に帰省していた私。実家に帰る新幹線で「そういやまだ中之島の美術館で開催中だから、帰省中に行けるのでは!?」と思い立ち、なんだかんだで家族も私と同じく『TAROMAN(タローマン)』に興味を持っていたので、急遽行ってみることにしました。

 

大阪中之島美術館は、JR各線から見るとちょっと位置が中途半端なので、梅田からドーチカ(ドージマ地下センター)を通って、徒歩で攻めることに。久しぶりにあの界隈通ったけど、ちょっと小綺麗になってたなぁ。

 

なお、今まで訪れた岡本太郎関連スポットの記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

また、全ての発端となった『岡本太郎式特撮活劇 TAROMAN(タローマン)』のレビューは↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

※展覧会岡本太郎は、館内の撮影につき一部を除いて許可されています。今回当ブログに掲載する画像は、すべて許可エリア内で撮影したものであることを申し添えます。

 

 

 

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展覧会岡本太郎は、川崎市岡本太郎美術館をはじめとする、日本を中心とした各地の美術館等に展示されている氏の作品を網羅し、それを時系列的に紹介していくもの。作品数が多いうえ、氏の生涯よりも作品そのものにスポットを当てているため、以前訪れた川崎市岡本太郎美術館以上に、その作風の移り変わりを感じ取ることができました。

 

時系列で見ていくと、戦前の頃は抽象性も薄かったのに対し、戦後すぐから60年代にかけては、一気にその要素が爆発し前面に出てくる形に。そして、70年代あたりの作品からは“目”の要素が追加されることで、抽象性の中にハッキリとした何かを感じ取れるようになるというのがよくわかります。

 

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そうしたこれら作品の中で、私が最もインスピレーションを感じたのが、1964年の「反世界」という作品。空間を割くかのように、無数の白い手らしきものが、中央部より飛び出さんとしている絵です。

 

見た目からして、少なくとも楽しげな感じの絵ではない印象。ですが私は、この絵から、「無数のおぞましい手」が「私たちを捕まえて「あちら側」へ引きずり込んでしまうような」恐怖(館内解説文より)ではなく、むしろあちら側の手が、殻を破ってこちらの世界へ飛び出して来ようとする渇望を感じました。

 

あちら側の手の真意はもちろんわかりませんが、少なくともあちら側にとっては、こちらの世界に手を伸ばすことに対してプラスの思いを抱いているように感じたんですよね。

 

このように、人によって多種多様な感じ取り方があり、それが成立しうるのが、絵をはじめとする芸術全ての大きな特徴と言えるでしょう。特に、その芸術が抽象的であれば抽象的であるほど、想像が膨らみますよね。

 

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こうした氏の作品の中には、『TAROMAN(タローマン)』の奇獣のモチーフとなった作品も多数存在。「あっ、この作品は!」と、足を止める人も多数いました。「痛ましき腕」や「森の掟」は、この絵において何が主役かというのがわかりやすいですが、以降の作品は、どれに焦点を当ててもそれが主役と捉えられうるという形になっているのが面白いです。

 

そして、今回含めてここ1か月ちょっとで岡本太郎作品に多数触れて感じ取ったことは、「氏の言葉はまさに芸術というものの真理を突いているな」ということ。芸術は作者の感情や考えの発露であるから、「爆発だ」という表現はまさに適切ですし、その爆発っぷりは人によって多種多様なのであるから、「美ってものは見方次第」だし「自分の歌を歌えばいいんだよ」となるんですよね。

 

また、氏の考えに立つと、いかに一般人や美術評論家の「絵がわかる」という表現がおこがましいか、よくわかります。人間は自分の感情や考えすら100%理解しきれていないのに、他人の感情や考えを100%理解できるはずがない。それはつまり、上述の通りそれらの発露である芸術が、作者から見て他人である我々に、100%「わかる」はずがないんですよね。

 

しかし、それは決して悪いことではなく、またある種の放棄ではありません。そうした他人だからこそ、他人なりに芸術を感じ、噛みしめることができるのです。

 

 

 

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そして、展覧会岡本太郎では、展示外にて、『TAROMAN(タローマン)』のフォトスポット等も設置。ミニチュア自体もなかなかの作り込み具合である一方、防衛隊の戦闘機がピアノ線を伝ってモーターでチープに動き回るさまがシュールさを醸し出しており、『TAROMAN(タローマン)』らしさがにじみ出ていたように思えました。

 

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本当、タローマンって、撮る角度によって顔のイメージが変わるよなぁ。一方から見ればまんざらでもないような表情を見せるし、また別の角度から見ると不満そうにも見える。タローマンの顔は、岡本太郎の「若い太陽の顔」等がモデルになっているのですが、氏はこの作品で、人間の二面性も表現しようとしたのでしょうか。 

 

 

 

 

 

 

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さて、この展覧会岡本太郎は、10月2日まで大阪で開催されたのち、いよいよ10月末からは東京でも開催予定。ですが、9月中旬の普通の日曜日の時点でべらぼうな混雑だったので、東京で参加するつもりの方(私もそうですが)は、相当の混雑の中を行く覚悟を決めるか、平日の中途半端な時間帯を狙うかしたほうがいいと思います。

 

そうそう、この展覧会では、グッズもいくつか売られていたんだよね。これについては、次回以降取り上げることにしましょう!

 

↓なんだこれは!?

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『ウルトラマンデッカー』第9話 ちょっとした感想

ウルトラマンばりのぐんぐんカット

 

 

私は思うんです。グレースさんたちが願うような、小さな幸せを守ることも、我々の大事な責務なんだって。今回の『ウルトラマンデッカー』は、ウルトラデュアルソード デッカーモードと、最後のディメンションカード怪獣であるウインダムのデビュー回。ですが、ストーリー的にはグレゴール人グレースにスポットが当てられており、彼の内面に迫るお話としての側面が強いものでした。

 

カナタとグレースが主役となっていると同時に、彼らをつなぐ立場として、ムラホシ隊長も前面に出て活躍しており、彼の主役回のようになっているのも興味深いところ。1話の間に様々なドラマを詰め込み、ほぼ完全に捌ききっていたのはGoodでしたね。

 

なお、前回(第8話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

グレゴール人グレースの抱える背景や思い、そして取り巻く状況を中心にドラマを構成し、さらにはムラホシ隊長の人格者っぷりもしっかりと描いていた今回。1話で完結させるにはちょっとボリューミーだったため、序盤が若干説明パートチックにはなってしまっていましたが、そこまで気にはなりませんでしたね。グレース、今後のお話で再登場したりするのかな。

 

めぼしい事件も起きず、定期パトロールにも身が入らないカナタ。そんな彼に、自身の秘密に迫る写真を提示する少女ミカが現れます。彼女の目的は、宇宙格闘戦士である父親のグレースを、デッカーと戦わせること。グレースの人となりに感服しつつも、デッカーの力は使えないときっぱりと断るカナタでしたが、その後街にレッドキングが現れて…。今回は随所に、『ダイナ』におけるグレゴール人登場回を意識したような描写やワードが頻出。序盤におけるカナタとミカの出会いは『ダイナ』のそれと酷似していますし、レッドキングが出現する街:ナツミシティという名前も、『ダイナ』でのゲストキャラクター:ナツミから取られているのは明らかでした。こういうそれとなくオマージュをぶっこんでくる形、ニヤリとさせられていいよね!そんな、カナタと接触してきたミカの目的は、父親のグレースと彼を戦わせるため。しかし、グレース自身は非常に穏やかであり、またカナタ自身もそうしたことにはデッカーの力を使えないとし、ミカの作戦は失敗に終わります。以前のピット星人と同じく、スフィアのせいで宇宙に帰れず、やむを得ず人間社会に溶け込んでいたグレース。『デッカー』におけるこうした「宇宙人が人間社会で独居している」という描写。それを作劇のポイントとして前面に押し出していた『タイガ』以上に上手い気がするなぁ。

 

レッドキングを撃退したことから、ムラホシ隊長以下GUTS-SELECTから感謝されるグレース。その中で、ミカが提案をしたことをキッカケに、ガッツグリフォンの新兵器ハイパーソーンレーザー等のテストを兼ねた、グレースとの真剣勝負が実施されることになります。絶対に負けられない戦いであるため、鍛錬に身が入る両者。ところが、ムラホシ隊長とカナタは、グレースの抱える苦しい一面を知ることになり…。レッドキングは、GUTS-SELECTも頑張っていたものの、やはりグレースがメインで活躍したことにより撃退に成功。ここで、グレースが人々の声援を受けているほか、ミカもGUTS-SELECTのことをこき下ろさずに「アンタたちのチームも強いじゃん」とほめているのがGoodです。『ダイナ』に登場したグレゴール人も、こうした情景を望んでいたんだろうなぁ―。そして、このレッドキング撃退とミカの提案がキッカケで、ハイパーソーンレーザーの訓練を兼ねた真剣勝負が実施されることに。手は抜けないと鍛錬に入るカナタたちでしたが、その後再びグレースたちと出会ったことがキッカケで、彼らの抱えるものを知ります。グレースとミカは、食費さえも切り詰めており、さらにグレース自身は体調が悪いことをミカに隠している状態。そうした惨状を知り、カナタは真剣勝負を中止しようとしますが、ムラホシ隊長はその意見を採用しませんでした。グレースの抱える思いを汲み、ムチャであると承知で、予定通りの真剣勝負/訓練を実施するとするムラホシ隊長。ここでの彼の迷いなき選択は、グッと来るものがありました。でも、ムラホシ隊長自身も、ちょっと何でも抱え込みすぎな気がしないでもないけどね…。

 

ついに迎えた真剣勝負の日。GUTS-SELECTもグレースも全力で戦いを挑みますが、それに水を差す形で、スフィアレッドキングが現れます。真剣勝負を邪魔させまいと、デッカーに変身して応戦するカナタでしたが、ストロングタイプの力を使っても苦戦。そこへ加勢したのは、真剣勝負を中止した、GUTS-SELECTとグレースでした。グレースの捨て身の行動で、スフィアレッドキングはハイパーソーンレーザーの直撃を受け爆散。グレースもこのままでは巻き添えを食らう状況でしたが、それを救ったのが、ウルトラデュアルソードの力でした。訓練を兼ねた真剣勝負という形で、まずはGUTS-SELECTとグレースの戦闘を描写し、その後苦戦するデッカーを救うために彼が加勢するという構成は、グレースのキャラをないがしろにせずに、彼が敵味方の両側に立つ合理的な理由づけを行うことに成功しておりGood。「よく考えたなぁ」と唸らされましたね。そんなグレースは、体調が悪いながらも、ドロップキックや投げを堂々と披露し、最後はスフィアレッドキングを倒すためにその身を犠牲にせんとまでするほど活躍。そんな彼をしっかりとアシストしたのが、デッカーと彼の振るうウルトラデュアルソードでした。今回の惜しいポイントは、このウルトラデュアルソードの使用シーン。デッカーがデッカーモードに変形させて使用するのですが、前回等で「ウルトラデュアルソードにはデッカーモードがある」と知らされていないのに、難なく使用しちゃっています。今までウルトラディメンションカードを使用するとき等は、デッカーからの啓示でその使用方法を知るという描写が挿入されていたんだから、今回もそれらしき何かを入れてほしかったですね。そして、このウルトラデュアルソードの力でグレースは救われることに。TPUの医療施設に入院することになった彼は、しっかりとその身体を休めることに専念するのでした。幾多の危機を乗り越え、生き延びたグレース。設定的に再登場も十分できるような幕切れだったけど、さてどうなるんだろう。

 

 

 

◎特撮面

ゲストキャラであり主要キャラであるグレースが、宇宙格闘戦士であることから、前回・前々回以上に坂本節が炸裂していた今回の特撮パート。その一方で、やはり前回・前々回同様、意識的にミニチュア特撮を取り入れようとする気概が感じられました。頑張っているのはよくわかるけど…やっぱり、フルスピードの激しいアクションと、スローでその動きを見せるミニチュア特撮は、相性がいいとは言えないよなぁ。

 

ナツミシティにレッドキングが出現、まさに猪突猛進という感じで暴れまくるそれに対し、GUTS-SELECTやカナタは奮闘しますが、イマイチ効果は出ずじまい。最も活躍したのは、グレースでした。序盤でのレッドキング出現シーンは、市街地を舞台にしていることもあり、ミニチュア特撮を意識的に挿入。ビルを引っこ抜いて豪快に投げつけるレッドキングや、それに真っ向勝負をかけるウインダム(個人的には、ここでは絶対ミクラスをチョイスしたほうがいいと思うけど)と、かなり見応えがありました。欲を言うと、ビルの室内を映すシーンをもう少し短くしてほしかったかな。迫力あるシーンではあったけど、長めに映しすぎたせいで、ちょっと作り物感が出ちゃっていましたからね。こうした中で、さらに彗星のごとく登場したのがグレース。市街地でプロレス技をかましまくり、レッドキングの撃退に成功します。

 

ミカの提案をキッカケに実施されることになった、GUTS-SELECTとグレースの真剣勝負。しかし、それに水を差すかのように、スフィアレッドキングが出現します。グレースらの真剣勝負を邪魔させないためにも、カナタはデッカーに変身しスフィアレッドキングに応戦。これにより真剣勝負は続行されますが…。GUTS-SELECTとグレースの真剣勝負は、荒野を舞台にCG合成を多用して表現。仕方ないのはわかるけど、ちょっとグレースが一方的にやられているように見えちゃったなぁ。そんな真剣勝負を邪魔するように現れたのが、スフィアレッドキング。いつの間にスフィアに融合されたのかは不明ですが、グレースを吹っ飛ばすくらいの強さを見せてくれました。ライブステージでは噛ませ怪獣みたいな感じだったけど、強いじゃんスフィアレッドキング

 

デッカーはストロングタイプにチェンジし、パワー勝負をかけますが、スフィアレッドキングはなかなか手強く苦戦。彼を救ったのは、真剣勝負を中止したグレースでした。グレースはその身を犠牲にして、GUTS-SELECTにハイパーソーンレーザーでスフィアレッドキングを撃破させようとしますが、それを今度はデッカー ミラクルタイプのウルトラデュアルソードが救うのでした。戦闘シーン終盤では、グレースもスフィアレッドキングとバトル。彼の奮闘無くしては、デッカーそしてGUTS-SELECTの勝利はあり得ない状況でした。あれだけ真剣勝負で攻撃食らって消耗してるのに、それでもなおバリバリ動いてスフィアレッドキングを相手に出来るなんて、マジでグレースってチャンピオンじゃん…!そんなグレースは、自分の身を犠牲にしてでもスフィアレッドキングを倒そうと行動。しかし、ウルトラデュアルソードの力がそれを阻止します。デッカーの手に渡って、初のウルトラデュアルソード使用は、なんと一切斬撃等を加えない大胆な展開。その武器としての強さは、きっと次回以降披露されるのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出現する怪獣を倒しては、地中に消えていく怪獣ネオメガス。それは本能によるものか、あるいは何者かの意図に基づくものか。調査を進める中でカイザキ副隊長は、恩師の言葉を思い出す―。

 

次回は、カイザキ副隊長メイン回であると同時に、『ダイナ』のネオザルス回を意識したお話になりそう。ということは、ネオメガスは何者かに作られた人工生命体で、その何者かの意図に反して暴走した姿なのかなぁ。

 

読むしかねぇ…。第10話の感想記事も、読むしかねぇんだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

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『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン28話 ちょっとした感想

敗因:やたら開閉の遅い自動ドア

 

 

 

番組は変わって、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』です。

 

そう、縛っている。画家は見ることで、対象を縛る―。今回は、前回出番が少なかった翼が主役のお話。ゲストキャラクターである伊集院瑞穂に振り回されっぱなしになりながらも、(一番の理由は指名手配犯であることをバラされないためとはいえ)彼女や彼女の過去に同情したり、考えを述べるその姿に、翼の優しさを感じました。

 

中盤から展開される「芸術とは何か」の論理は、井上節が如実に出ており、「ああ、このノリは「平成仮面ライダーシリーズ」だ…」という感じ。セリフは終始気取りまくっていましたが、なかなか本質を突くようなことを言っていたなぁという印象でした。それにしても、よくここまでこのドラマを盛り込めたな…!

 

なお、前回(ドン27話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

また、同日放送の『仮面ライダーギーツ』の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

今日も、刑事たちから無実の罪で追われる翼。そんな彼の前に現れたのは、資産家の娘だという瑞穂でした。関わりを断とうとしても、指名手配犯であることをバラそうとしてくるため、やむを得ずその話を聞いてみると、「秘密」という絵を探しており、どうしてもそれを入手したいとのこと。しかも彼女は、ヒトツ鬼=科学鬼と化しており、翼はドンブラザーズのメンバーとしても、彼女を放ってはおけなくなってしまいます。今回も、前回に似てクライマックスシーンからスタート。それをアバンタイトルに挿入し、OPを挟んでそこまでの過程のドラマが始まるという構成になっています。こうしたドラマ作りは視聴者にインパクトを与えてくれますが、それ以上に強烈だったのが、瑞穂のキャラ。世間知らずのお嬢様っぽい一面を出しながら翼に接触したと思いきや、目的は(本人にとって重大な理由があることがのちに判明しますが)怪盗になって絵を盗みたいというトンチキっぷり。付き合いきれないと翼が拒否しようものなら指名手配犯であることをバラそうとするなど、いろんな意味でムダに行動力と好奇心がある女性として描かれていました。改めて振り返ってみると、実は最後まで彼女が本当にお金持ちだったかどうか等は全く描かれていないのですが、そうした細かいことをすっ飛ばしていても視聴者を納得させてしまう作劇には、驚かされます。

 

「秘密」が出品されるというオークションに参加した、翼と瑞穂。そこには偶然、真一とはるか、そしてつよしの姿もありました。瑞穂は、作者である武夫のことを思い出しながら、ようやくそれを落札しますが、それは贋作であることが判明し、激しい怒りに包まれます。同じ頃、絵を落札し損ねたはるかは、贋作の作者である佐野から、モデルにならないかと誘われて…。中盤より、オークションのシーンが描写。ここは、瑞穂の回想を通して彼女の絵に対する思いが伝わってくる、重要なシーンでした。上述の通り、瑞穂の回想で細かく描写されるのが、今は亡き武夫の、絵への、そして瑞穂への思い。あまりにも気取った感じで、「普通のドラマでもこんな言い回しめったにしないでしょ」と思えるような感じでしたが、不思議とスッと受け入れられたのは、やはり「平成仮面ライダーシリーズ」で散々こうした言い回しややり取りを観てきているからでしょう。ここら辺は、やはりさすが井上脚本というべきか。なかなか芸術に対して鋭い、いいことを言っていたから、変に気取ったセリフにしなくても十分インパクト&観応えがあったと思うんだけどねぇ。

 

大胆不敵にも予告状を出し、翼/イヌブラザーとともに「秘密」を強奪した瑞穂/科学鬼。ですが、それを真一たちが見過ごすはずがなく、駆けつけたタロウやジロウも加勢し、科学鬼はあっという間に倒されます。そして、巨大化した科学鬼ングも、初登場のトラドラオニタイジンにより撃破。しかし、「秘密」自体はイヌブラザーがどさくさに紛れて回収しており、瑞穂の手へ。その絵を受け取ったのち、瑞穂のとった行動は…。オークションが確かに今回のメインのパートでしたが、実際にはその後もドラマは展開。この時点でも驚きだったのですが(次回予告を観ていると、オークションのパートのあとは戦闘シーンのみで終わる形かと思った)、武夫の元助手(見習い)だった佐野の家でのやり取りは、けっこう笑えました。科学鬼/瑞穂が侵入して、あの身なりで抜き足差し足で行動してるの、ギャグでしかないでしょ!そんな科学鬼は、火星に駆け付けたドンモモタロウとドントラボルトにより撃破。続いて科学鬼ング化してしまった瑞穂を見て、さすがにこのまま見ているだけではいられないと感じたイヌブラザーは、ドンオニタイジンへと合体し、さらにドンオニタイジンは、ドントラボルト呉越同舟超絶大合体。トラドラオニタイジンとなり、圧倒的な力で撃破します。トラドラオニタイジンの初登場シーンは、驚くほど淡泊。「そんなサラッと合体できちゃうの!?」と拍子抜けしちゃいました。そのぶん、このあとの戦闘シーンで、存分に活躍してくれましたけどね。そしてラスト。何とかして入手した「秘密」の絵を、焼却処分してしまう瑞穂。武夫の生前の言葉に忠実に従っただけでしたが、翼はその言葉に、武夫の真意を感じ取っていました。翼の言っていることは素晴らしく、そして良い余韻を残すもの。一歩間違えればクサいセリフになりかねないものでしたが、上手いことバランスが取れていましたね。やっぱり翼、お前って優しいヤツなんだなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タロウのもとに届いた、ソノイの葬式への案内状。それを送った脳人・元老院の真意は何か。とき同じくして、再び戦いの中で出会うジロウとドンムラサメ!彼らが感じたものとは一体―?

 

次回は、再びストーリー上重要な一編になりそう。ジロウとドンムラサメ、やっぱり何か深いつながりがあるのでしょうか。まあ、闇ジロウが出てくるときや、トラドラゴンジンにあしらわれたパープルのカラーリングから、何かしらのものは感じるよねぇ。

 

やあやあ、ドン29話の感想記事は↓コチラだ!ここはブログ、リンクを踏んで記事を読んでくれ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『仮面ライダーギーツ』第2話 ちょっとした感想

人もバックルも使いよう

 

 

 

戦わなきゃ、世界は変えられない。だとしたら、戦う以外選択肢は無いだろ?今回の『仮面ライダーギーツ』は、景和や祢音らがデザイアグランプリに参加することになり、彼らにとって本格的に『ギーツ』の物語が始まることになった一編。自分たちと似たような境遇の人々とともに、それぞれ仮面ライダータイクーンとナーゴに変身するさまが描かれました。

 

初めてデザイアグランプリに参加することになった人々の混乱、景和の面接官だった平とのドラマ、そして景和と英寿の対立軸の構築等、1話の中で多くのことを描き上手いことまとめきっていたなという印象。一方で、放送コードの関係か、あるいはまた別の意味での意図的なものか、デザイアグランプリのある種の穴=優しさも感じました。救いがあっていいとは思うけど、同時にこの状況で『龍騎』並みの悲壮感やドロドロさを出すのは、難しそうだよなぁ。

 

なお、前回(第1話)の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

前回、デザイアグランプリへの招待状と、デザイアドライバーを入手してしまった景和。相変わらず姉の沙羅に何を言っても信用されない中、ふとドライバーを腰に巻くと、神殿へと転送されます。そこには、英寿や祢音をはじめとする、選ばれた人々が。景和たちは、ツムリのナビゲートで、よくわからないまま、いきなりジャマトたちとの戦いに放り出されます。序盤の数シーンを経て、いきなり神殿のシーンへと突入。ツムリのナビゲートがあったとはいえ、景和たちはよくデザイアグランプリのことをよく理解できておらず、視聴者同様ほとんど知識がないまま1つめのミッションに身を投じることになります。いやいや、ドライバーのことを教えてくれたんだから、この時点でプラス変身方法くらい教えてくれてもいいじゃん…。このような状況下で、景和たちは、他人のさまやまぐれの末、仮面ライダーへの変身方法やジャマトの持つ宝箱の意味をうっすらと知ることに。中でも、先行してゾンビバックルを再入手していた道長は、バッファ ゾンビフォームへと変身し、戦いを有利に進めます。今のところ、バックルを入手する方法は完全に運のみ。まあ今後入手方法のパターンは増えていくんだろうけど、現状ゾンビバックルを再入手したバッファが、ちょっと運良すぎるよなぁ(スーツの都合等もあるんだろうけど)

 

戦いの最中景和が出会ったのは、自分の面接官だった平。休憩所のサロンへの移動を挟みながら、彼は平の願いを知ります。そうこうしているうちに、1つめのミッションは終了。2つめのミッションとしてジャマトの全滅が課され、またも景和たちは、よくわからないまま戦いに投入されます。そして、平/仮面ライダーギンペンは…!中盤から、平に関するお話もスタート。病弱な息子を救うためにデザイアグランプリに参加していましたが、「その願いを実現するために手段は選ばない!」というところまでは堕ちておらず、終始理性を保っていました。これが、今回のある種の優しさであると同時に、デザイアグランプリの厳しさをイマイチ表現出来てないかなぁというポイント。個人的には今回の展開のほうが好みですが、もしデザイアグランプリをもっとドロドロとしたものにしたいのであれば、やっぱり平の裏切りや冷徹な一面も、ちょっとはほしかったなぁという感じでした。こうした平は、1つめのミッションでは生き残ったものの、2つめのミッションで脱落。苦しむ彼の姿を見ながらも、景和/タイクーンは、何もすることができませんでした。1つめのミッションは、一定数以上宝箱を入手した者が出たため強制終了。また2つめのミッションも、後述のとおりギーツがさっさと倒したため、彼含む6人全員が生存してクリアとなります。ゲームクリアを出来るのは1人だけだけど、だからって他のメンバーは死なない―。このシステムに、デザイアグランプリの穴を感じると同時に、これは意図的に設定されているもので、何か大きな意味があるのではないかとも感じます。

 

盗賊ジャマトに平が倒されてもなお、ビビって何も出来なかった景和。そんな彼に英寿が近づいた直後、再び盗賊ジャマトが現れます。言葉巧みにブーストバックルを景和から奪い、勝利しゲームをクリアする英寿/ギーツ。そんな彼の姿を見て、景和は言いようの無い怒りに包まれますが…。終盤で、景和と英寿が絡み、ギーツの戦闘シーンが挿入。川を活かした戦闘シーンでは、前回とはまた違った迫力あるアクションを楽しむことができました。そんな今回の戦闘でカギとなったのが、ブーストバックル。それは英寿が景和を騙して入手したものですが、その後のラストでの英寿の行動も気になります。「恵まれない子どもたちを救いたい」―、英寿が景和に語った自分のこの願いは、実はあながちウソでもないのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

祢音のライブ配信に水を差す、母:伊瑠美の存在。それだけでなく、デザイアグランプリの招集が再びかかり、彼女はゾンビサバイバルに身を投じることに!果たして、どれだけの人間が生き残れるのか!?

 

次回は、祢音を中心としたドラマ展開がなされることになりそう。そうなると、景和/タイクーンのパワーアップ等は、しばらく先になるのかな。さすがに『カブト』のガタックみたいなことはないだろうけど、1クール丸々引っ張る可能性もゼロじゃないかもなぁ。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

…というワケで、記事は「『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン28話 ちょっとした感想」に続きます。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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鼓動の10count!! ウルトラマンデッカーとあそぼう!

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今回は、7月15日に発売された書籍『ウルトラマンデッカーとあそぼう!』および、その付録である「ソフビヒーロー ウルトラマンデッカー あそぼうver.」と「ウルトラディメンションカード ウルトラマンデッカー あそぼうver.」のご紹介です。

 

「SUPERてれびくん」とはまた違い、講談社より発売されているゲームブックのようなもの。値段は1650円とそこそこながら、ソフビやウルトラディメンションカード等が付録としてついてくるという、なかなかの豪華仕様となっています。いろんな事情があった結果こうなったのかもしれないけど、こんなにモリモリ付録つけちゃって、いろんな意味で大丈夫なのか…?(ファンとしては嬉しいけど)

 

 

 

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まずは、書籍本体から。上述のとおり、『デッカー』のキャラや序盤のお話を紹介するというよりかは、それらを含む画像を素材としたゲームブックという感じで誌面を構成。なので見開き2ページくらいで『デッカー』を紹介すると、あとはずっとゲームが掲載されています。

 

ゲームの種類も、おなじみの間違い探しから、迷路やパズルなど多種多様。「テレビマガジン」上で掲載されてそうなゲームが、ひたすら収録されています。時々ネット上でも話題になる、間違い探し特有のクソコラウルトラマンも存在。「明らかに違うやんけ!」と感じると同時に、ちょっと微笑ましさを覚えます。

 

 

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続いて、「ソフビヒーロー ウルトラマンデッカー あそぼうver.」。事前に発表された商品画像で、「これはさすがにウソだろ!?」と話題になった、塗装省略しまくりのソフビですが、いざパッケージから出してみると、本当に画像とおりのソフビが入っていました。いや、当たり前っちゃあそうなんだけど、いざ実物を見ると改めてショックだよ…。

 

造形面については、通常版のものを踏襲しているため、問題ないクオリティー。サイズ感が通常の半分程度であるため(「ウルトラヒーローシリーズ」ではなく「ソフビヒーロー」のため、食玩ソフビ基準で作られている)、その小ささにはギョッとしますが、それ以外は特に問題は感じられません。今の食玩ソフビって、これだけ小さいんだ…。

 

塗装面については、もう上の画像を見ていただいたとおりの状態。コスト等の問題があるのはよくわかりますが、あと一歩、いやもう二歩くらいは頑張ってほしかったなぁ。

 

でも、ここまで塗装省略されていると、別のウルトラマンっぽく感じられていいかも?…いや、やっぱりそんなことないや。

 

 

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最後は、「ウルトラディメンションカード ウルトラマンデッカー あそぼうver.」。基本的には通常版のデッカー フラッシュタイプのカードと同一ですが、デッカーが、ファイティングポーズではなく少し斜に構えてカッコつけた感じのポーズになっているのが(ほめてます)、大きな違いです。

 

そんなデッカーのポーズと同じくらい注目したいのが、カードにプリントされた「テレビマガジン」のロゴ。講談社なので「テレビマガジン」の名前が出てくること自体は、特におかしくありませんが、誌面のほうには一度も「テレビマガジン」の名前が出てこないことから、このカードでのみ唐突に出てくる形になっています。巷で言われていた、「「テレビマガジン」が隔月刊になって付録として収録しきれなくなったので、こちらに回した」という推測は、確かに当たってるのかもなぁ。

 

 

では、ウルトラディーフラッシャーに、このカードを読み込ませてみましょう。

 

「輝け、フラッシュ!デッカー!!」

 

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ウルトラディーフラッシャーへの読み込ませ方、そして遊び方は、他のウルトラディメンションカードと同じ。カードを装填してレバーやトリガーを操作すると、デッカー フラッシュタイプの変身音声が鳴動し、さらにトリガーを押せば掛け声とセルジェント光線音が鳴動します。

 

基本的な音声は、通常版カードと同じ。ただし、先日ご紹介したウルサマ2022限定やウルトラマンワールドM78限定のウルトラディメンションカードと同じく、「ウルトラディメンション!」のセリフが「ウルトラスペシャルディメンション!」となっており、変身完了後、「「テレビマガジン」で、ウルトラマンデッカーを応援しよう!」という特別音声が収録されています。

 

ここでも、誌面では登場していない「テレビマガジン」の名前が登場。やっぱりこのカード、本来は「テレビマガジン」の付録になる予定だったんだろうなぁ。

 

 

 

 

 

付録の豪華さもさることながら、誌面のゲームの内容もこだわられていた、『ウルトラマンデッカーとあそぼう!』。ただ、特別付録がソフビヒーローサイズのソフビだけだと、訴求力にかける感じがするので、「テレビマガジン」に収録できなかったウルトラディメンションカードも付録化したのは、結果的にはGoodだったように感じます。

 

さて、講談社がこうしたのを出したとなると、ほぼ毎回「SUPERてれびくん」を出してくれている小学館の動向も気になるところだけど…。『SUPERてれびくん ウルトラマンデッカー』は、発売されるのかな?

 

 

 

 

 

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『機動武闘伝Gガンダム』ちょっとした感想 巻之七(第19話~20話+α)

今回は、機動武闘伝Gガンダム』の感想記事第7回目です。

 

前回より引き続き、ギアナ高地でのドモンの特訓の様子が描写。一応今回ご紹介のお話で、ドモン以外のメンバーはトラウマや課題を克服した形になりますが、逆にドモンにはまだまだ課題や困難が目の前に立ちはだかっていました。

 

また今回は、特別編である「GUNDAM FIGHTER INTERVIEW」もご紹介。例によってSHIBUYA TSUTAYAにあった当時のCDをレンタルして聞きました。「ガンダムシリーズ」は音源のストリーミング配信も順次行われていて、わざわざ渋谷まで出向かなくてもいいのですが、そのダウンロード販売を買うより、交通費加味してもレンタルしたほうが安いんだよね。

 

なお、前回(第16~18話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

特別編「GUNDAM FIGHTER INTERVIEW」

1994年8月20日発売

登場した敵他:なし

「この俺がガンダムファイターになるなんて、驚きだぜ。国家の代表ってガラじゃ、ないからな。」

 

STORY:皆さんお待ちかね!第13回ガンダムファイトが、現在開幕中です。というわけで、ストーカーが、各ガンダムファイターにインタビューを敢行しました。ドモン・チボデー・サイ・ジョルジュ・アルゴ、そしてレイン。どのメンバーも、ガンダムファイトに向けて、アツい思いを抱いているではありませんか!そして、改めて語られる彼らの抱える背景。彼らがガンダムファイト勝戦に出場すれば、白熱するのは間違いなしだ!

 

本放送当時に発売されたサウンドトラック「『機動武闘伝GガンダムGUNDAM FIGHT-ROUND1 & 2」に断続的に収録されているボイスドラマ。すべて合わせると約14分くらいであり、「GUNDAM FIGHTER INTERVIEW」となっておりますが、実際はリングアナウンサーのストーカーのコール受けて、次々とドモンらガンダムファイターとレインが入場して自分のアピールを行うという形をとっていました。アニメ本編で描かれているガンダムファイトよりも、よりプロレスチックな演出になっていたように感じたなぁ。

 

現在、第13回ガンダムファイトが開幕中。ストーカーがリングアナウンサーを務めていると、優勝候補とされるドモン・チボデー・サイ・ジョルジュ・アルゴが入場してきます。彼らにインタビューを敢行したストーカーは、最後に、注目すべきサポーターとして、レインを取り上げるのでした。上述のとおり、ストーカーがインタビューをするというよりかは、ストーカーのコールを受けて、各キャラが登場してくるという構成。そのため、各キャラのしゃべりも、ストーカーと会話するというよりも、モノローグ的な感じで挿入されています。ドモン〜アルゴは、概ね初登場時や今までのお話で既に語られていることを、再度コンパクトにまとめて語っているという感じ。対するレインは、自身の感情と本心をぶっちゃける形で話しており、各キャラごとの話しっぷりか多種多様で面白かったですね。でもアルゴ、お前そこまで攻撃的なキャラだったか…?

 

 

 

第19話「激闘!ドラゴンガンダム対ボルトガンダム

1994年8月26日放送

登場した敵他:ドラゴンガンダム、ボルトガンダム、デスアーミー

「ドモンよ見たか?目前の敵に全神経を集中すればこそ、あれだけのファイトができる。そう。恐れや迷いを断ち切り、技に己の魂を込めるのだ!」

 

STORY:皆さんお待ちかね!修行中のドモンのもとに現れたのは、なんとサイ。彼もまたデビルガンダムとの戦い以降本調子でなかったため、修行中の身でした。しかし、当の本人は修行にやる気がなく、偶然同じくギアナ高地を訪れていたネオロシア軍、そしてアルゴにちょっかいを出す始末。そんな中、ドラゴンガンダムが、ネオロシア軍を業火に包んだというではありませんか!果たしてこれは、サイのいたずらが行き過ぎた結果なのでしょうか?そして始まる、ドラゴンガンダムとボルトガンダムガンダムファイト!そのファイトの最中、真犯人が姿を現したぁ!

 

サブタイトル通り、サイ/ドラゴンガンダムとアルゴ/ボルトガンダムの主役回。彼らのデビルガンダム、そしてガンダムファイトに対する考え方とそのスタイルを対照的に描くことで、ドモンが修行を達成するための1つのヒントを得るという構成になっているのが、よくできているなぁと感じました。中盤以降はドラゴンガンダムとボルトガンダムのがダムファイトが中心になりますが、これがあるが故に、終盤の戦闘ではシャイニングガンダムが出ざるを得ないという状況を作っているのもGood。『G』って、各メインキャラの見せ場の作り方が、とてもうまいよねぇ。

 

引き続き修行に励むドモン、シャイニングガンダムの調整に余念がないレイン。そんな彼らのもとに飛び出してきたのは、同じくギアナ高地で修業をしていたサイでした。ところが、当の本人には修行をする気はほとんどなく、逃げ回っているうちにネオロシア軍のキャンプを発見。食料を強奪し、ナスターシャの入浴シーンを目撃しますが、直後発見され、アルゴに追いつめられることになります。アルゴの強い目力から、デビルガンダムのことを思い出したサイは…。序盤から、本来であればいるはずのないサイが、文字通り飛び出す形で登場。持ち前の身体能力を生かして飛んだり跳ねたりしまくりますが、やっていることは恵雲と瑞山の組んだ修行からの逃亡と、ネオロシア軍のキャンプでのいたずらでした。子供らしい無邪気さを見せるサイ。まあ彼のキャラならこういうのもアリかなと思いましたが(やっているのは悪いことばかりだけど)、そうした彼の行動が「デビルガンダムに対する恐れの裏返し」であることもにおわせられているのがGoodです。のほほんとしているように見えて、彼もまたデビルガンダムとの一戦がトラウマになっていたんですね。そんな彼は、ナスターシャから追われている途中で、アルゴと遭遇。技を繰り出しても全く通用せず、さらにその目つきからデビルガンダムのことを思い出し、急流に転落してしまいます。

 

急流に転落したサイでしたが、負傷程度で済んで無事。恵雲と瑞山からそのことを注意された彼は、今度はムキになったアルゴにガンダムファイトを申し込みます。ところが、当のアルゴはそれを拒否。その後、修行を続けていたドモンと偶然再会したアルゴは、サイとのファイトを断った理由を語り始めるのでした。恵雲たちに指摘され、さらに自分のデビルガンダムに対する恐れを払拭するため、勢いでアルゴにガンダムファイトを申し込むサイ。しかし、アルゴには自分自身が本調子でないことを完全に見抜かれており、断られてしまいます。このシーン、そして直後展開されるドモンとのシーンでは、珍しくアルゴが積極的に話す描写が挿入。今までのメイン回の中で、一番しゃべってる感じがしたなぁ。そんなアルゴ曰く、ドモンとのガンダムファイトはとても楽しかったけれども、基本的には戦いに楽しみを感じたことはなく、また好戦的な性格でもないらしい。本当、ますますなんで宇宙海賊やってたのかが気になるな…。

 

恵雲たちがナスターシャにガンダムファイトを依頼した直後、ドラゴンガンダムと思われる影がネオロシア軍のキャンプを襲撃。これに怒り狂ったナスターシャは、アルゴにサイの襲撃を指示します。完全にレインのもとで休んでいたサイは、突然の彼の襲撃に驚いたものの、求めていたガンダムファイトができることになったため喜んで応戦。しかし、彼の戦いにおける動きはムダが多く、緩やかに劣勢になっているのは、現れたシュバルツ、そしてドモンたちの目には明らかでした。後半より、ナスターシャの誤解をきっかけとしたドラゴンガンダムとボルトガンダムガンダムファイトが展開。攻撃を繰り出す数そして動きは前者の方が多かったものの、そのほとんどは後者に通じておらず、だんだんサイは劣勢に追い込まれていくことになります。戦闘スタイルも正反対の両者をぶつけ、さらにシュバルツによる解説も挿入することで、両者の見せ場を作り上げているのが秀逸。アルゴも今までになく感情を爆発させながら戦っており、現状サイよりもいろんな意味で勝っていることを感じさせてくれます。そう、彼にとって一番イヤなのは、仲間たちが攻撃されることなんですよね。それはたとえ、自分を拘束しているナスターシャらネオロシア軍であっても―。

 

長く続くガンダムファイトで、傷ついていくサイとアルゴ。そんなとき、キャンプ襲撃の犯人であるデスアーミーが出現し、ドモンたちに襲い掛かってきます。サイたちが戦えない状態であるため、ドモンとシュバルツが応戦。ところが、シャイニングガンダムは調整中であったことから、ドモンは思うように機体を動かせずピンチに陥ります。しかし、ここはシュバルツからの教えを思い出し、渾身のシャイニング・フィンガーを発動。デスアーミー最後の1体を倒してレインを守り切り、さらに今回のガンダムファイトを通して、サイとアルゴの間に絆が生まれるのでした。ネオロシア軍のキャンプ襲撃の犯人は、デスアーミー。その詳細な目的は不明ですが、おそらくサイとアルゴの戦いを誘発させ、相討ちを狙ったのでしょう。そんな今回のデスアーミーは、以前のマスターガンダムに擬態した時と同じく、コスプレをしているような形で登場。前も思ったけど、けっこうかわいい感じしてるよね君。こうしたデスアーミー軍団に対し、立ち向かうのがドモン/シャイニングガンダムとシュバルツ/ガンダムシュピーゲル。しかし、シャイニングガンダムは調整中であったためまともに使える状況ではなく、シュバルツが一歩引くのを指示するほど。ですが、最後の最後で根性を見せたドモンが、シャイニング・フィンガーを繰り出し、デスアーミーを倒します。シュバルツの教えをヒントに、身体が思うように動かない状況下でも戦って見せたドモン。今回スーパーモードは発動しませんでしたが、彼が成長しているのをひしひしと感じられる描写でしたね。

 

 

 

第20話「ジョルジュよ、悪夢を打ち砕け!」

1994年9月2日放送

登場した敵他:ミラージュガンダム/ジャン・ピエール・ミラボーガンダムマグナート/チェルシーワレサ(ネオポーランド

「討つべきものは、ミラージュではありません!あなたの心に巣食う悪魔です!」

 

STORY:皆さんお待ちかね!レインが偶然目撃したのは、同じくギアナ高地で修業に励むジョルジュ。しかし彼は、デビルガンダムとの戦い以降すっかり覇気を失っており、さらに1年前の「マルセイユの悲劇」の記憶に悩まされていました!一時の感情で執事のレイモンドを解雇してしまい、どんどん自分を追い詰めていく中、かつて代表争いをしたジャン・ピエール・ミラボーが刑務所から脱獄、ジョルジュへの復讐のために地球にやってきたというではありませんか!そんなミラボーのミラージュガンダムから襲撃を受けても、手も足も出ないジョルジュ!ガンダムファイターとしての誇りを、彼は取り戻すことができるのでしょうか!?

 

前回と似て、サブタイトル通りのジョルジュ主役回。前回以上にドモンがほぼ脇役に徹する形になっており、ジョルジュの現状の問題や抱えている過去が詳細に描かれ、それを踏まえてミラージュガンダムとの一戦でそのすべてを克服するさまが描かれていました。今までのドモンのライバルたちの中で、ジョルジュは一番デビルガンダムに対して恐れを抱いていたけど、まあ今回明かされた過去がなかなかのものだったから、むしろ今までよく平静を保っていられたなと感心しましたね。

 

ギアナ高地を航行していたレインが偶然見かけたのは、修行に励むジョルジュの姿。しかし、彼は明らかに本調子ではなく、剣術の修行には全く身が入らず、レイモンドのバトラーベンスンマムに対して突然異常なまでの恐怖を覚えるなどしていました。そんなジョルジュのことを思い、レイモンドはあの手この手を尽くしますが、どれもイマイチ上手くいかずじまい。万策尽きたレイモンドは、ドモンたちにその助けを求めるのでした。今回は、ジョルジュ側のシーンから物語がスタート。レイモンドの教習用モビルファイター:バトラーベンスンマムで修業をしますが、レイモンド彼の間ではレベルの差は段違いであり、あまり成果にむずびついてはいませんでした。序盤の一連のシーンでは、デビルガンダムに恐れおののくジョルジュの姿もインパクトが大きいですが、それと同じくらい印象に残ったのが、レイモンドの奔走っぷりと、感情の豊かさ。偶然出会ったレインに頼んで、一緒にご飯を共にしますが、ジョルジュにすべてを見抜かれた時の反応が、かなり笑えます。レインに先に逃げられてしまい、「ズルい…」と小声で文句を言う姿、ちょっとかわいかったなぁ。レイモンドも、なかなか人間味のある人物ですね。

 

デビルガンダムの幻影にジョルジュがおびえている頃、彼の今までの戦闘データを見せられ、ここ最近の戦闘スタイルとその過去に驚くドモンたち。これらをもとに、レイモンドはドモンたちに協力を求めますが、ドモン自身はこれを拒否します。そこへジョルジュも現れ、レイモンドの優しさを知りつつも、勝手な行動を連発したことを重く見、クビを言い渡します。Aパート後半で明かされる、ジョルジュの抱えているもの。デビルガンダムの一戦は彼に凄まじいトラウマを与え、そのファイトスタイルを変えてしまったとともに、「マルセイユの悲劇」の記憶も呼び起こしてしまっていました。デビルガンダムの一戦以降、シャイニングガンダムのシャイニング・フィンガーを模倣したような、頭部を執拗に狙うファイトで勝利を重ねてきたというジョルジュ。もう、騎士道精神のかけらもないじゃん…。そんな彼の中で大きな足かせになっていたのが、デビルガンダムとの戦いで呼び起こされてしまった「マルセイユの悲劇」の記憶。彼はネオフランスの代表を決める決勝戦で、ミラージュガンダム/ジャン・ピエール・ミラボーと戦っていましたが、ミラボーは客席を背後にとって相手の攻撃を封じようとする極悪ファイター。それでも、自身のファイトと国王の呼びかけによりジョルジュは勝利をつかみますが、逆上したミラボーの攻撃等で競技場が破壊され、甚大な被害が出ていました。競技場の破壊は、結果的にジョルジュがかかわってしまったところもあり、確かにこんなこと経験してたらトラウマになるよなぁという印象。デビルガンダムとの戦いまで、その記憶を何とか胸の奥底に封じ込めてたらしいけど、本当ならジョルジュ、大した精神力の持ち主だよ。

 

ジョルジュからクビにされ、ヤケ酒をあおっていたレイモンド。しかし、酒場で見かけたニュースで、ミラボーがミラージュガンダムを強奪して脱獄したことを知り、急いでジョルジュの下へ向かいます。しかし、ミラボーは既にジョルジュを襲撃しており、それに対してジョルジュは、恐怖で手も足も出ずじまい。やむを得ずドモンもシャイニングガンダムで救援に駆け付けますが、それをシュバルツのガンダムシュピーゲルが止めるのでした。ミラボーは「マルセイユの悲劇」ののち投獄されていましたが、ジョルジュへの復讐を誓って脱獄。そのニュースをいち早く知ったのはレイモンドでしたが、彼が駆け付けた時、ジョルジュはもうミラボーの襲撃を受けていました。普通ならすぐ反撃しそうなジョルジュですが、すっかり過去の記憶とトラウマにメンタルをやられているため、ろくに反撃できずじまい。ドモンのシャイニングガンダムによる応援と、レイモンドの呼びかけが無ければ、本当にやられているところでした。レイモンドはバトラーベンスンマムで駆け付けますが、かなりの山谷を必死の思いで越えてきており、このシーンがまたギャグっぽくて笑えるポイント。あれだけの難所をなんだかんだで突破してくるなんて、バトラーベンスンマム、意外に性能がいいのかも…?

 

レイモンドの必死の呼びかけで、闘志を取り戻しガンダムローズで立ち上がるジョルジュ。ミラボーDG細胞に感染しており、彼を倒すため、ジョルジュは悪役レスラーのような壮絶な戦いっぷりを見せます。やがてDG細胞による自己再生も追いつかなくなり、戦いはジョルジュの勝利。しかし、それでもジョルジュの暴れっぷりは止まらず、ミラージュガンダムを完全に破壊しようとします。それを見かねたドモンは、シャイニングガンダムで羽交い絞めにしたとき、初めて平常心でスーパーモードが発動。ドモンの行動と言葉に正気を取り戻したジョルジュは、シャッフル同盟の力でミラボーを浄化し、しかるべき処置をとることにして、事件は解決します。レイモンドのおかげで戦いに臨む力を取り戻したジョルジュでしたが、そのファイトスタイルは残虐ファイトそのもの。それを止めたのは、ドモンの心からの思いでした。このシーンは、ジョルジュの立ち直りとドモンのさらなる成長を描いており、かなり見ごたえのあるシーン。各ガンダムの頭部がアップで映るカットも多めで、そのディテールを楽しむこともできましたね。そして、この時発動したのが、スーパーモード。ドモンは決して感情に支配されることなくこれを発動させていましたから、これを完全に使いこなす日も近い…のでしょうか。こうしたドモンたちのバックアップを受けて、ジョルジュはミラボーを浄化して救出。ようやく本調子を取り戻し、完全に立ち直るのでした。今回をもって、ドモンのライバルたちの立ち直りが完了。あとは、ドモン自身が修行を終えるだけだな…!

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第21話から第23話をご紹介予定です。『機動武闘伝Gガンダム』!次回もこのブログで、レディ・ゴーッ!!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

機動武闘伝Gガンダム』の本編は、各種サイトで公式配信中!↓コチラもチェックだ!

 

 

 

 

 

ガンプラ Pick Up!

Gガンダム』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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9月10-12日のブログ更新について

いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

 

管理人の都合により、9月10〜12日のブログ更新の順序が、一部変更となります。

 

 

9月9日(金)→『機動武闘伝Gガンダム』感想記事(通常更新)

9月10日(土)→通常記事投稿

9月11日(日)→『仮面ライダーギーツ』・『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』感想記事(通常更新)

9月12日(月)→『ウルトラマンデッカー』感想記事(2日遅れ)

9月13日(火) 以降通常更新

 

 

管理人の日曜日の状況によっては、更新順序が再度入れ替わる可能性があります。

 

それでは、今後とも当ブログをよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

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