お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンデッカー』第8話 ちょっとした感想

感極まって圧が強すぎるユナの再会

 

 

 

俺はまだ、戦いの先に何があるのかも、何をやるべきなのかも、本当のとこ、なんもわかんねぇけど―、今は!これが、俺のやりたいことだ!!今回の『ウルトラマンデッカー』は、前回に続く『トリガー』オリキャス陣らゲスト出演回の後編。前回倒しそこねたスフィアメガロゾーアの撃退に成功し、1年越しで(劇中の時間軸に沿えば10年越しで)カルミラを本当の意味で救い、笑顔にするさまが描かれていました。

 

後半でトリガー&デッカーによる一大バトルが繰り広げられるからか、前回の次回予告で大きく取り上げられていたギジェランの話はあっさり終了。カナタの幻覚からの復帰も驚くほど素早く描かれており、ちょっと笑っちゃいました。まあこれは、成分的な理由では後述のとおりなんだろうけど、カナタの持ち前の意志の強さのおかげでもあるんだろうなぁ。

 

なお、前回(第7話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

前述のとおり、ギジェランの話よりかはスフィアメガロゾーアとの決着とカルミラの救出に重きを置いていた今回。半ばノリと勢いで乗り切る『トリガー』の作風が生きており(これでも褒めてます)、『デッカー』本編というより『トリガー』の外伝を観ているような感覚で楽しむことができました。一方で、出番を食われ気味だった『デッカー』出演陣の中でも、主役であるカナタはしっかりと活躍。ちゃんと彼の成長も描かれていたのはGoodでしたね。

 

前回、スフィアメガロゾーアのトドメを刺しそこなったことを、ケンゴに問うカナタ。その答えを聞いた直後、謎の花が放つ花粉で、市民たちが昏倒するという事件が発生します。調査に向かったカナタもその毒牙にかかりますが、花粉の吸入量が少なかったため、奇跡的に自力で復活します。彼が司令室に戻ると、花がルルイエに酷似していることから、自分を責めるケンゴの姿が。そんな彼を勇気づけるかのように現れたのは…!冒頭から、謎の花(=ギジェラン)の脅威が描写され、カナタもその花粉を吸入したことで、他の市民たちと同様に昏倒。そして花粉の作用により夢を見てしまいますが、なんと本編時間1〜2分で自力復活を遂げます。カナタも心のどこかでは、もとのせんべい屋稼業に戻りたいと思っているらしく、花粉の影響を受けている間はその夢を見続けてしまいますが、そんな彼を救ったのが、「なんのために戦うのか」というケンゴの前回の問いかけでした。あまりにも回復が早いため、そればかりに注目が行きがちですが、ここはやはり「カナタがケンゴの言葉をキッカケに自力復活を遂げた」という事実はしっかりと覚えておきたいところ。こうした彼の強い意志は、きっと今後の大きなドラマ展開でも、揺るがず存分に発揮されることでしょう。こうして回復を見せるカナタの一方で、逆にげっそりして行っていたのがケンゴ。彼は植物学者として、カイザキ副隊長とともにギジェランの調査に協力していましたが、見れば見るほどギジェランはルルイエに似ており、しかもどんどん巨大化してそれに比例して被害地域も拡大していたことから、責任を感じていました。ケンゴが自分を責めたくなる気持ちはよくわかりますが、ちょっと立ち止まって考えてほしいところ。だってこのギジェランは、道端の草むらから生えてたんだよ?ケンゴ自身の育てていたルルイエは、TPUで大切にされ続けてるはずだから、どちらかといえば「自分のルルイエもこうなってしまうかもしれない!」という心配の仕方のほうが、適切なはずなんですよね。

 

ギジェランの正体とその研究データ、そして駆除方法を全て持ち込んだのはユナ。司令室では堅い表情をしていた彼女でしたが、ケンゴと1対1で再会した途端、もとの彼女に戻ります。やがて、ギジェランの駆除作戦の準備が始まり、ケンゴとユナもかつてのGUTS-SELECTの制服に身を包みます。中盤よりユナが登場し、ギジェランの各種データにつき洗いざらい披露。これにより、描写の大幅な圧縮に成功しています。ギジェランはもともと、薬にも使われていた超古代植物。現代で当然自生しているはずないのですが、スフィアメガロゾーア誕生時に、遺跡内に残っていたその種子が地上に出てしまったようです。そしてケンゴの作ったルルイエは、姿形が似ているだけでそんな効果など持っておらず、今もTPUでキチンと保管されていました。先述のとおり、ギジェランの謎と正体は、ユナの解説によってスピーディーに判明。このあと、何かもう一幕ドラマが挿入されるのかなと思いましたが、どちらかといえばスフィアメガロゾーアとの戦闘パートの時間確保のためだったらしく、これにてギジェランのお話は実質的に終了となりました。後半のお話ともリンクしてなかったし、完全にユナを登場させるために挿入したパートって感じだったよなぁ。こうした形で登場したユナは、ギジェランの説明時は淡々とした口調で対応。それは、10年の月日が経ったせいで性格が変わったからではなく、シズマ会長の秘書になったことから、単に表に素を出さなくなっただけでした。カナタの部屋で、ケンゴと1対1で再会したときの素の反応を見たとき、「ああ、本当にユナが帰ってきたんだな」と感じましたね。でも、いきなりハグはやりすぎな気がするけど!

 

ケンゴとユナも加わり、ギジェランの駆除作戦が始まり、人々の救出に成功したGUTS-SELECT。しかし、スフィアメガロゾーアが出現して街はパニックとなり、これにはケンゴ/トリガーとカナタ/デッカーが挑みます。途中、トリガーがカルミラ救出に固執するあまりエネルギーを消耗するなど、幾多のピンチに見舞われますが、そこはデッカーと一時的に復活したユザレの力で突破に成功。最終的には、救出したカルミラとともに、トリガー&デッカーが渾身の一撃を放ち、ついにスフィアメガロゾーアを打ち破るのでした。後半よりギジェラン駆除作戦が始まり、これはほぼ成功。ですが、スフィアメガロゾーアが再出現したことにより、これへの対処を迫られることになります。VSスフィアメガロゾーア戦では、トリガーとデッカーはもちろんのこと、ユナも持ちうる能力をフルに発揮して応戦し、カルミラも復活してまさかの味方化。ユナのユザレの能力発動はかなり突然だったので、イチカとソウマが「え?何これ!?」って戸惑っているのが面白かったですね。このようなトリガー組の活躍が目立つのに対し、デッカー組も負けじと活躍。特にカナタ/デッカーは、トリガーの戦いっぷりに刺激を受け、自分を奮い立たせます。このときのカナタが、ヒーローとして、そして人間としてメチャクチャカッコいいのがGood。「結局戦う理由の答えが出せてないじゃないか」と言われれば確かにそうですが、このシーンでそういったツッコミは野暮というものでしょう。カナタがウルトラマンとして、ひと皮むけたんですからね。

 

スフィアメガロゾーアの脅威は排除され、ケンゴは仲間たちが待つ火星へ。そこにカルミラも現れ、ともに宇宙へ戻るとし、ケンゴはそれを受け入れ、カナタにウルトラデュアルソードを託して去ります。カナタは、いつかできるであろう再会を約束して、笑顔で見送るのでした。まさかのカルミラ生存ルート&実質的に味方化で終わった、『デッカー』の『トリガー』ゲスト出演回前後編。ツッコミどころもありますが、個人的にこの結末は十分アリじゃないかなと思いましたね。爽やかな感じでまとめられていたのがよかったと思いますよ。さて、再会を誓いあったカナタとケンゴが次に本当に再会するのはいつになるのかな。『デッカー』最終回か、それとも制作されるであろう劇場版か―?

 

 

 

◎特撮面

後半のVSスフィアメガロゾーア戦パートにほぼ全振り状態だった、今回の特撮パート。再生スピードを調節してアクションに緩急をつけ、さらにCG合成を大胆に使用するアクション重視の戦闘になっており、坂本監督らしさがかなり濃く出ていました。ミニチュア特撮を合間合間で取り入れて行こうという気概も感じられたけど、ちょっとわざとらしい部分もあったかなぁ。でも、総合的に観れば、さほど気になる者でもありませんでした。

 

ギジェランの駆除に成功したかと思われた矢先、スフィアメガロゾーアが再出現。ケンゴとカナタはそれぞれトリガーとデッカーに変身して挑みますが、圧倒的なパワーの前に押され気味になってしまいます。劇中一瞬しか登場しませんでしたが、ギジェランが生えているビル街のミニチュアセットは、ビルを密集させているのがGood。個人的に、『ガイア』のレザイト回を想起しました。そうしたシーンの次より、スフィアメガロゾーアとのバトルがスタート。前回戦っているとはいえ、前作のラスボス怪獣はそう簡単に倒せるものではなく、デッカーたちは押され気味になってしまいます。吹っ飛ばされたデッカーが、ビルをぶち抜くミニチュア特撮は圧巻。こうした演出は今回が初ではありませんが、やはりインパクト大で見ごたえ十分でしたね。

 

カルミラを救いたい一心のトリガーは、それに固執するあまり、粘り強さを見せるもエネルギーを激しく消耗。ウルトラデュアルソードをもってしてもカルミラを救出できない状況まで追い込まれますが、その状況を打破し、カルミラ救出をアシストしたのは、デッカー ミラクルタイプとユザレの力でした。戦闘中盤より、トリガーを中心にした描写形式に変わり、スフィアメガロゾーアに全力で戦うさま、攻撃されて吹っ飛ぶさまが、ダイナミックかつ割と細かい変化をつけて描かれていました。トリガー スカイタイプとデッカー ミラクルタイプの連携プレーや、ウルトラデュアルソードによる突撃攻撃は、CG合成を使いまくってて坂本監督らしい感じ。ですがその分、ミニチュア特撮の演出は、ちょっと違和感あるものになっていましたね。最初にトリガーが吹っ飛ばされたシーン、その衝撃でオフィス内の備品が吹っ飛ぶ演出はいいけど、それを改めて上から撮影するのは、ちょっとやりすぎなんですよね。それら備品のミニチュアにピントが合わされているせいで、作り物感が出ちゃってるし…。

 

救出されたカルミラがデッカーたち側についたことで、デッカーたちは一気に形勢逆転。次々に各々攻撃を繰り出し、スフィアメガロゾーアを追い詰めていきます。やがてトリガーは、ついにグリッタートリガーエタニティの力も開放し三大巨人による必殺技がスフィアメガロゾーアに命中。これによりスフィアメガロゾーアは倒され、10年越しの因縁にも決着がつくのでした。カルミラ味方化の話は、事前に児童誌等でそうしたほのめかしはありましたが、ここまでガッツリ協力してくれるのには驚き。もはやウルトラウーマンカルミラと言っても過言ではないものでしたね。そんな彼女と、デッカーたちウルトラマンの戦いはついにクライマックスを迎え、最後は必殺技のコンボでドハデにフィニッシュ。爆破演出も、坂本監督らしい仕上がりでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宇宙最強の格闘チャンピオン:グレゴール人グレース登場!彼はウルトラマンデッカーとの勝負を申し込むが、地球上では平和に暮らしているらしい。その真意とは一体何か?そして、スフィアレッドキングが現れた!

 

次回は、グレゴール人グレースとスフィアレッドキングが登場。モンスアーガーに次ぐ『ダイナ』発の怪獣・宇宙人の登場になりますが、一体どんなドラマを見せてくれるのでしょうか。そしてスフィアレッドキング、君ウルサマ2022だけの登場じゃなかったのね。

 

読むしかねぇ…。第9話の感想記事も、読むしかねぇんだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

Twitter Instagramやってます。よろしければ↓閲覧&フォローの方お願いします!

Twitter https://twitter.com/CTF_bongore_A

Instagram https://www.instagram.com/bongore200706/