お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンアーク』第14話 ちょっとした感想

漢ルティオン、行儀よく座って映画(自作)が観れる

 

 

 

アーク…。しっかりしろ、アーク!今回の『ウルトラマンアーク』は、ルティオンの正体と過去が判明することになる、ギャラクシーアーマー登場回の前編。主にルティオンに関することに重きが置かれており、ギャラクシーアーマー登場にかかるドラマは次回にお預けという形となりました。

 

ルティオンに関するドラマは、中盤のそこそこ長い時間をとってしっかり描写。それにより、ギャラクシーアーマーの登場以上に気になる要素が、これでもかというほど新出していました。このまま行くと、『アーク』の物語は、その故郷の星との戦いへと進んでいくのかな。そう考えると、これからのドラマはけっこうハードになるぞ―。

 

なお、前回(第13話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

ギャラクシーアーマー登場回の前編ですが、ルティオンの過去や背景の解説が中心となった一編。戦闘パートもできるだけ抑えられており、ドラマに全力投球していたなという印象を受けました。冒頭でも述べた通り、今回で多くのことが判明し、同時に気になることも現出。今後のドラマ展開が、非常に気になります。

 

シュウが、防衛隊本部の丹生谷班長と会っていた直後、モノホーンに異常発生!ユウマとシュウが現地に調査に向かいますが、そのときユウマは謎の女性の声を聞き、そして攻撃を受けます。ここではルティオンが自らの力を発動し、ユウマたちを守って別の場所へ転送しますが、声の主である女性は、ルティオンに対し並々ならぬ敵意を抱いていました。アバンタイトルでは、丹生谷班長が劇中初登場。twitter上でのシュウのレポートではチラッとその名前が出ていたので、とうとう劇中に登場したかという感じでしたね。今後もシュウと接触したり、オニキスの件で色々と口を挟んでくるでしょうから、準レギュラーキャラという立ち位置になるのでしょう。そんな、オニキスの話をしている彼らにタイミングを合わせるように、モノホーンが突然活発化。ユウマとシュウが現地調査に向かうと、謎の女性=スイードの襲撃を受けます。スイードの襲撃は、ルティオンのおかげでなんとか回避に成功。でも、あれだけ露骨に防御してもらっちゃうと、ユウマの正体がシュウにバレかねないぞ…。

 

ユウマが目を覚ますと、そこは幼い頃来たことがある映画館で、鏡越しにはルティオンの姿が。彼の言葉を受け、再び鏡の中の世界で彼と会ったユウマは、スクリーンに映し出されるアニメーションとその語りで、ルティオンが地球に来た理由と、自分と融合した理由を知ります。同じ頃、同じ場所で気絶していたシュウは、スイードに襲われ、オニキスにかかる記憶を盗まれてしまっていました。中盤では、ルティオンから、彼が地球に来た事情の全てが語られることに。別宇宙の銀河で暮らしていた彼でしたが、自身の星の太陽が突然エネルギー放出を始め、このままでは滅亡の危機に。そんな中、ワームホールを使って別銀河にエネルギーを放出する提案を、ゼ・ズーという存在が行い、ルティオンは地球を守るべく、その反対勢力からの指示を受けやって来たのでした。このエネルギー放出は食い止めることに成功しますが、ゼ・ズーの放った追っ手=モノゲロスを振り切ることが出来ず、そこから16年前のK-DAYでのユウマの体験につながっていくのでした。ちびっ子でも理解できるような優しいアニメーションと、律儀に椅子に座るルティオンのさまでやや緩和されていますが、なかなかハードな背景を持っていたルティオン。ということは、今後ゼ・ズーが地球に攻めてくることがあるのでしょうか。そして、そもそもルティオンの星の運命は?さらに、このルティオンの星の境遇が、ギヴァスを生んだ惑星メグマと少し似ているのも引っかかります。中盤のこのシーンで、気になることがかなり増えましたね。

 

イードがついにユウマたちの前に出現。説得を試みるルティオンでしたが、結局平行線に終わり、その記憶を盗まれてしまいます。これを脱するため、ユウマは強い意志でアークに変身。しかし、先のユウマとの接触でルティオン自身が力を大きく消耗しており、それによりスイードの放ったザディーメにもほとんど太刀打ちが出来ず、取り逃してしまいます。イードはゼ・ズーの腹心であり、記憶を読み取る能力は、同郷のルティオンに対しても使える様子。ザディーメも使役していますし、腕っぷしはそんなに強くないものの、なかなか厄介な相手だなと感じました。そんなスイードの攻撃から、ルティオンを救い、反撃の機会を作ったのがユウマ。ルティオンを抱きしめて救い、変身するさまは、いつもとは逆転の構図になっていることもあり、ユウマの成長と心の強さをグッと感じました。そして、終盤では、アークとザディーメの戦闘が展開。詳細は後述しますが、短い中でザディーメの脅威を描きつつ、アークの格をそこまで落とさない流れにしていたのは、いい塩梅でしたよね。そしてラスト、ユウマは変身解除直後にシュウに発見され、シュウ自身も丹生谷から追加の重要な情報を提供されることに。これ、やっぱりユウマ=アークであることがバレたんじゃないか!?ギャラクシーアーマー登場よりも気になる要素を残しつつ、お話は次回へと続きます。

 

 

 

◎特撮面

ドラマ面に重きを置いていたため、自然と戦闘描写が少なめになった、今回の特撮パート。それでも、その短い時間の中で見ごたえのある演出が挿入されていたほか、ドラマパートでも頻繁にこまめにCG合成が挿入されていました。今回のアークファイナライズの発射ポーズは、1,2を争うくらいの美しさだったけど、ザディーメに弾かれちゃったのは残念でしたね…(ドラマ展開上仕方ないのですが)。

 

モノホーンの調査に向かったユウマたちを襲った、謎のキューブ。ルティオンの力で窮地を脱した彼らでしたが、キューブを放った犯人であるスイードは、転送先の映画館を突き止め、気絶していたシュウから記憶を盗み出します。今回は戦闘シーンが終盤しかないことから、こうしたドラマパートにおいてもこまめに特撮パート(CG合成)を挿入。常人を超えるスイードの能力を、良く表現できていたなと感じました。特に、序盤でユウマたちを襲ったキューブが、単なる立方体ではなく複雑な構造をしていたのには、ちょっと「おおっ」と感じさせられましたね。同時に、一筋縄ではいかないスイードの性格を表現しているようにも思えました。

 

シュウの記憶をもとに、オニキスの力を掘り出したスイード。次に彼女は、ルティオンからも記憶を盗み出そうとしますが、それを途中で封じ込めたのは、ユウマでした。ユウマはそのままアークに変身し、スイードは対抗すべくザディーメを召喚。戦闘が始まりますが、先の映画館でのこともあって、アークのカラータイマーは既に点滅状態でした。個人的に、今回の特撮描写で最も唸ったのが、オニキスが地中から出てくるシーン。このあと展開される戦闘シーンに比べれば、絵面的なインパクトは弱いものでしたが、実景とオニキス周辺のミニチュアの合成の違和感が全くなく、「どんな風に合成したんだ!?」と舌を巻きました。もしかしたら、偶然なじんだ結果こうなったのかもしれないけど、この違和感ゼロの合成は素晴らしかったなぁ。その後、ユウマ&ルティオンとスイードのぶつかり合いが描かれ、アークVSザディーメの戦闘へと移行。ユウマのアークへの変身シーンが、普段とは違うアングルから演出されていたのも、興味深いものでした。

 

ザディーメと戦うアークでしたが、ただでさえパワーを消耗しており、さらにザディーメ自身の強固な防御力の前に大苦戦。ルーナソーサー、アークアイソード、そしてアークファイナライズも弾かれてしまい、追い詰められてしまいます。シュウの援護射撃により、ザディーメが異空間へ逃亡したことで戦闘は終結しますが、アーク/ユウマにとっては課題の残る戦いとなりました。終盤のこのシーンでのみ、アークの戦闘が描写。時間自体は短いものでしたが、ハナからパワーを消耗していることを逆手にとり、アーマーチェンジを披露したり、それによる多様な攻撃を見せたりと、ギュッと凝縮してスピーディーに描写していたのがGoodでしたね。要所要所でセットを広角で捉え、戦闘の激しさをダイナミックに表現しているのも、良かったよなぁ。さて、今回は結局ザディーメに敗北してしまったアーク。次回ギャラクシーアーマーの力を得ることで、きっとこの雪辱を果たしてくれることでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザディーメを取り逃し、スイードの力で変身不能に陥ったユウマとルティオン。このまま彼らは、スイードのオニキス強奪とザディーメの蹂躙を見ているしかないのか?宇宙最強の力がきらめくとき、アークが新たなる姿を手に入れる!

 

次回は、いよいよアークのパワーアップ形態であるギャラクシーアーマーが登場!川北逆光で立ち上がるアークと、マジョーラカラーのパープルに輝くギャラクシーアーマーには、並々ならぬ強さを感じます。これは期待だぞ!

 

 

 

 

 

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『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ちょっとした感想 DESTINY-2(第4~6話)

今回は、機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の感想記事第2回目です。

 

今回ご紹介の3話では、第1話から続くガンダム強奪事件の話が(解決はしていないけど)完結し、続いてユニウスセブンでのお話が展開することに。主人公であるシン…というよりも、前作のメインキャラであるアスランカガリが平和を望む一方で、全く違う方向から戦いを望む者たちが現れてくるという構図は、視聴者に虚しさを覚えさせてくれました。ユニウスセブンの事件は最悪の事態は回避できたけど、こりゃ地球側とプラント側の戦争勃発は免れないだろうな…。

 

なお、前回(第1~3話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

PHASE-04「星屑の戦場」

2004年11月6日放送

登場した敵他:カオスガンダムガイアガンダムアビスガンダムエグザスダガーL

「またいつの日か、出会えることを楽しみにしているよ。白い坊主くん。そして、ザフトの諸君!」

 

STORY:タリアの指示を受けて出撃したシン/インパルスガンダムルナマリアザクウォーリアだったが、それがネオの張ったワナであることに気づいたとき、既にその術中にはまってしまっていた。カオスガンダムたちの猛攻に対し、シンたちは反撃と脱出を試みる。同じ頃、ミネルバはネオの戦艦による攻撃を受け追い詰められていた。小惑星を盾にして攻撃を回避しようとするが、それを逆手に取られて、進路をふさがれてしまう。この絶望的な状況から脱出に導いたのは、アスランの提案だった。戦いを捨てたはずの彼は、やはり戦いに引き戻されてしまうのか。

 

インパルスガンダムたちとミネルバピンチ!突破口を開くアスランの提案!今回は、第1話から続いたカオスガンダムたちの強奪にかかるお話の完結編。アスランが戦闘に介入せざるを得なくなり、後半からのミネルバの反撃は注目に値しますが、ザフト側全体の戦果を見ると、結局地球側にいいようにやられ、損失も多大なものになるという、苦い結果になりました。アスランがいなければ、ミネルバは本当に落ちていたかもしれないよなぁ。彼がいたことで、ミネルバが救われた一方で、彼自身が離れていたはずの戦いに引き戻されていく構図になっているのは、視聴者に虚しさを感じさせ、ドラマを面白くさせてくれています。

 

前回、ネオの戦艦に追いついたミネルバ。タリアはこれを好機と捉えて、シンのブラストインパルスとルナマリアザクウォーリアを出撃させますが、いざその宙域に向かうと、敵の反応がほとんどありません。実はこれはネオのワナであり、シンとアスランがそれぞれ気付いたとき、既にミネルバやブラストインパルスは敵に囲まれており、攻撃の雨あられを受けることになってしまいます。今回も、前回の続きからスタート。前回のラストだと、ネオの戦艦に追いつき「さあこれから反撃開始だ!」という上向きな感じになっていましたが、それはOP直後のシーンでネオのワナであることが判明し、急転直下・シンたちは苦しい戦いを強いられます。シンたちが判断を誤ったのは、バラまかれていたデコイのせい。宇宙世紀の『逆シャア』あたりまでだと、レーダーを撹乱すること重視で見た目は簡素なものが主流でしたが、『DESTINY』の場合、見た目もかなり精巧に出来ており、レーダーへの引っかかり方に違和感を持たなければ、かなり近づかないと見破れないほどでした。ここで、シンは主役で最前線にいるから別として、アスランが真っ先にピンと来てこれを指摘するのはさすが。同時に、それに気づいてしまう自分を悔いる=戦争の記憶と感覚が抜けきれていない描写も挟み込まれており、本作におけるアスランのキャラをさらに深化してくれていましたね。

 

カオスガンダムたちの猛攻を受けるブラストインパルスとザクウォーリアですが、そう簡単に落とされるシンたちではなく、デブリを上手く使って攻撃を回避しながら応戦。相手への効果的な一撃を与えるまでには至りませんでしたが、それでもほぼ被弾せずに粘り続けます。一方のミネルバは、ネオの戦艦からの攻撃回避と応戦に精いっぱいで、近くを浮遊していた小惑星を盾にして態勢の立て直しを図りますが、ネオはさらに勢いづいて、エグザスで出撃してきます。カオスガンダムたちからの攻撃を受けるシンたち。この前に、「デブリ戦は訓練時の成績が悪かった」とか言っていましたが、なんだかんだで目立った被弾はブラストインパルスの脚部程度で、それ以外はほとんど無傷で応戦し粘りきります。『SEED』のキラとは違い、シンたちはやはり物語の開始段階から正規の軍人であるため、その強さとポテンシャルは段違い。弱音を吐きつつもなんだかんだで取れる最善策をとり、ちゃんと反撃出来てるのは、素晴らしいなと感じました。こうしたシンたちの奮闘の一方で、追い込まれ気味だったのがミネルバ。ネオの戦艦に背後を取られたせいで、それからの回避に躍起になり、攻撃を回避するために小惑星沿いにへばりつくように航行するも、追い込まれるのは時間の問題でした。前回まで、かなり優秀な艦長という感じだったタリアでしたが、今回は判断ミスや焦りを見せることが多かったなという印象。ドラマ的にピンチに追い込まないといけないとはいえ、ちょっとトチりすぎじゃないかなとも思いました。それでも、軍人としての初期値は、主に経験面でマリューよりも上回っているのは間違いないので、格は下がっていないとは言えますが…、株はちょっと落ちちゃったかなぁって感じですね。

 

レイのブレイズザクファントムが、エグザスに応戦している頃、引き続き小惑星を盾に応戦するミネルバですが、逆にネオの戦艦側が小惑星を優先的に攻撃し、それにより発生した破片の堆積に進路を阻まれてしまいます。万事休すという状況に陥ったミネルバですが、ここでアスランが、小惑星側へ攻撃を集中させることで、その反動で脱出することを提案。デュランダルからの勧めも受けてその案を採用したタリアは、ミネルバを脱出させるだけでなく、敵のスキを突いて、ネオの戦艦の右舷に大ダメージを与えることに成功。これにより、ネオ側は撤退せざるを得なくなって戦闘は終結し、シンたちは結局カオスガンダムたちを奪還することはできなかったものの、無事プラントへ生還するのでした。後半の戦闘シーンから、作画がより気合いの入ったものに変化。特に、モビルスーツうしの戦闘における、モビルスーツの動きやビームの動きには、かなりのこだわりが炸裂しており、「ここまでグイグイ動かすことが出来るのか!」と舌を巻きました。ケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲を豪快にぶっ放すブラストインパルスもカッコよかったけど、やっぱりダガーLを全滅に追い込んだ、レイのブレイズザクファントムのの変態機動が最も見応えがありましたね。いくらシンの仲間とはいえ、あの挙動と操縦は常軌を逸してるでしょ!当時のちびっ子たちは皆惚れ惚れしたことだろうなぁ!このように、モビルスーツ戦闘では善戦していたミネルバ側ですが、当のミネルバは進路を阻まれて大ピンチ。これを救ったのが、アスランの、合理的ながらもムチャな発案でした。攻撃による反動と小惑星の破壊で、一気に脱出しようと提案するアスラン。タリアたちは心底驚いていましたが、『SEED』から観ている者からすると、彼なら考えそうでかつまだそこまでムチャじゃない発想だなと感じました。だって、彼はもっと危険な作戦もたくさんやってきたもんね…。このアスランの発案は、結局実行されることになり、その結果ネオの艦を撤退に追い込むことに成功。これにより、第1話から続いた戦闘は、カオスガンダムたちを奪われたものの、シンたちは生還という形で終結します。

 

プラントに生還し、デュランダルとタリアの計らいで、オーブに帰還できることになったアスランカガリと別れた彼が1人座り込んで考えていたのは、かつての戦争における死んでいった仲間たちでした。そこへ偶然、帰還したルナマリアたちと遭遇。半ば好奇の目で見てくる彼女たちに、アスランがほとんど返答することはありませんでした。終盤では、アスランとシンたちが、互いに初めて間近で接触ルナマリアが、興味本位で半ば茶化すように接していた一方、アスランは明るさを見せず終始淡々としていました。このシーンでは、主にアスランからの視点で描写。ルナマリアは、アスランが先の戦争で打ち立てた(というべきなのか?)輝かしい実績しか知らないようですが、アスラン自身はその背後にある、仲間たちを失った悲しみや戦争そのものの虚しさを知っているんですよね。その温度差がキチンと描写出来ているなと感じました。シンもシンで、確かに壮絶な経験はしていますが、それでもまだアスランに比べれば青い感じですよね。今後シンは、様々な経験を通して、成長していってくれるのでしょうか。

 

 

 

PHASE-05「癒えぬ傷痕」

2004年11月13日放送

登場した敵他:ジン、カオスガンダムガイアガンダムアビスガンダム

「残りをまとめるんでしょう?憎しみという名の愛で。」

 

STORY:全ての引き金となった血のバレンタイン事件の舞台となったあのユニウスセブンが、突然軌道を逸れて地球への落下軌道を取り始めた。地球への落下を防ぐため、その破砕を決断したデュランダルだったが、シンたちミネルバの艦員たちの考えは様々で、地球を蔑ろにするような発言を前に、カガリはつい感情的になってしまう。そこで彼女とアスランは、初めてシンがオーブを憎む理由を知るのだった。そして、シンたちとアスランが、破砕作業を行うため出撃しようとしたとき、異変は起きた。先発隊として向かっていた、イザーク率いるジュール隊の遭遇した、黒いジンの正体とは何か!?

 

『SEED』系列の物語のすべての始まりとなったと言える、ユニウスセブンを舞台にしたお話の前編。今回は、そのユニウスセブンを地球への落下軌道に導いた犯人たちの正体よりも、これを受けて真正面から話し合うことになるシンとアスランたちの姿、そしてこれを利用しようとする地球のブルーコスモスの姿が描かれることになりました。カガリの言う通り、人々はあれだけの戦争を経験してきたにもかかわらず、なおも争いを生もうとするさまは非常に虚しいもの。しかもそれが、地球側だけでなく、プラント側にもいるということが、悲しさを加速させてくれています。

 

前回のラストで、突然地球への落下軌道を取り始めたユニウスセブンデュランダルザフトを調査にあたらせるも、原因は不明のままでした。そんな中、状況を聞いて、レイやアスランが出した意見は、ユニウスセブンそのものの破砕。結局これはザフトの方針となり、シンたちをはじめとするミネルバもこれにあたることになりますが、その多くが地球生まれでない彼らにとって、この任務はそこまで力が入るものではありませんでした。その中で、ヨウラン・ケントが軽率な発言をし、通りがかったカガリが感情的になって反論しますが、そのさまを見た、シンは―。アスランだけでなく、『SEED』世界の人々にとって、まさに因縁の地であるユニウスセブン。序盤では、これが落下することにかかるザフト側の混乱と、シンたちの反応が描かれます。ユニウスセブンの破砕自体は、アスランやレイの意見等でスパッと決まりますが、その破砕につき、意外にシンたちの反応が淡泊なのが注目すべきポイント。ヨウランに至っては、「地球に落ちてもいいんじゃないか」と冗談まで言ってみせます。劇中時間でまだ戦後数年も経っていない段階のはずですが、直接経験をしていないと実感がわかないため、こうした反応ができるのでしょうね。このような反応に激怒したカガリは、先の戦争での体験を語りますが、シンは相変わらずオーブ憎しをむき出しにして反発。カガリはその気迫に押されて硬直してしまう一方で、アスランは黙って聞いていました。シンの怒りと憎しみはよくわかりますが、視聴者的にはアスランたちの苦しみや苦労も知っていることから、できればアスランたちの肩を持ちたくなるところ。どちらも主張と思いは一理あるので、視聴者が板挟み的な形になるのが、なかなか面白いドラマ展開です。

 

ユニウスセブンが落下しつつあることは、デュランダルを通じて地球側にも伝達。その中で、ブルーコスモスの新たな盟主であるロード・ジブリールは、この件を利用して地球側の反コーディネーター感情をあおり、戦いを拡大させようと画策します。ほかの長老たちが、その構想に懐疑的な態度も見せる中、ロード自身は、この構想にかなりの自信を持っていました。Aパート後半からは、やや唐突に地球の様子の描写へ以降。前作にて暗躍していたブルーコスモスは、アズラエル亡きあとも存続しており、ロードが新たな盟主として実権を握っていることが判明します。以前に比べれば、勢いは幾分か衰えたようであるブルーコスモスですが、ロードはこのユニウスセブンの落下を利用してコーディネーターへの憎しみをあおり、勢いを復活させようとしている様子。この目論見は成功するのでしょうか。ロードはアズラエルに比べると、カリスマ性はありそうな一方で、まとめ上げる手腕にはちょっと欠けるようにも見えるんだよなぁ。

 

シンから言われたことがショックで、思わずアスランに泣きつくカガリ。その彼女を抱きかかえながら、アスランは過去の戦いを思い出し、彼女を諭します。そして、カガリを寝かせたのち、艦橋を訪れ、ユニウスセブン破砕作業を手伝うべく、自分にもモビルスーツを貸してほしいと頼み込むのでした。さすがにこれにはタリアも否定的でしたが、デュランダルの鶴の一声により、アスランザクウォーリアに搭乗することになります。Bパート前半で最も印象に残るのは、アスランの前で涙するカガリの姿。シンに真正面からあれこれ言われたのは、彼女にとって相当ショックだったようであり、父ウズミの思いを思うと、やりきれない感情が込み上げていました。カガリの感情は、前作を観てきた者なら痛いほどよくわかりますが、カガリカガリで前作中盤くらいまでは、ウズミの思いをあまり理解しようとせず、反発してたことを思うと、ある意味彼女とシンは似たような状況下にあるのかなとも捉えられるように感じられましたね。カガリは最終的に歩み寄ることができたけど、シンはどうなるんだろう?そして、そんなカガリを寝かしつけたあと、ユニウスセブン破砕作業を進んで手伝おうとするのがアスラン。彼のこの姿に、カッコよさとある種の悲壮感を覚えます。

 

ユニウスセブンの破砕のため、先発隊として現地に向かっていたのは、イザーク率いるジュール隊。そこには、ディアッカの姿もありました。ザクウォーリアやジンで現地へ向かったディアッカたちは、作業を進めていると、黒いジンからの不意打ちを食らい、一気に戦闘状態に。さらに、これを予期していたかのように、ネオの戦艦も現れます。出撃直前だったシンたちは、急遽各モビルスーツの兵装を交換し、激戦を覚悟で出撃していきます。終盤では、インパルスガンダムをはじめとする、ザフト側の各モビルスーツの発進シーンを、かなり時間をとって長く描写。シンたち主人公らはもちろんのこと、イザークディアッカといった前作からのキャラもいたのには、ニヤリとさせられました。あの戦争後、イザークディアッカも普通にザフトの軍人として復帰している様子。イザークはわかるとして、ディアッカはよく戻れたよなぁ。なんだかんだで、イザークの計らいがあったのかな?そして、予期せぬ攻撃が待ち受けているという情報が入る中、ユニウスセブンへ向かうシンたち。彼らがそこで目撃するものは何か?次回へ続く―!

 

 

 

PHASE-06「世界の終わる時」

2004年11月20日放送

登場した敵他:ジン、カオスガンダムガイアガンダムアビスガンダム

「あれが…、ヤキン・ドゥーエを生き残ったパイロットの力かよ!?」

 

STORY:出撃したシンたちが戦闘宙域で目撃したのは、黒いジンと、あのカオスガンダムたちだった。相手が攻撃してくるがゆえ、必死に応戦する彼らだったが、そうした中でもユニウスセブンは刻一刻と地球へ向かって落ち続けていた。やがて、イザーク隊とも合流し、アスランが抜群のコンビネーションを見せてカオスガンダムたちを蹴散らし、撤退へ追い込むが、なおもユニウスセブンは止まらない。タリアは、モビルスーツ全機を呼び戻して、大気圏突入を覚悟で手法による発射を試みるが、それだけでは足りないと考えたアスランは、自らザクウォーリアユニウスセブンに残り続ける。そして、それに追随するシン!彼らは生きて帰ることが出来るのか!?

 

ユニウスセブン落下事件の顛末やいかに!?今回は、ユニウスセブンを地球へ落下させまいと、シンたちが文字通り奮闘するお話に。前回ほとんど戦闘シーンがなかった反動もあってか、ほぼ全編にわたってモビルスーツどうしが戦いっぱなしであり、また終盤ではユニウスセブンを食い止められるかどうかハラハラさせられる場面もありました。イザーク隊と合流したことで、かつてのアスランたちの呼吸と戦いっぷりが戻ったり、ユニウスセブンを止めるために、アスランとシンが協力したりと、プラスの方面での見どころが多め。でも、最終的に、ユニウスセブンを完全に食い止めることは…できなかったんだよなぁ。

 

前回、ユニウスセブンを食い止めようとする中で、黒いジンと遭遇したイザーク隊。ディアッカはいったんユニウスセブンを離脱して状況を見極めるとし、またイザークも自ら出撃して現地へ合流。黒いジンへの反撃が開始されます。そんな中、奪われたカオスガンダムたちも参戦し、戦局は混迷を極めますが、そこへシンたちも駆けつけ、激戦を繰り広げることになります。今回は、序盤から戦闘描写がフルスロットル。ユニウスセブンを一刻も早く破砕しなければならないという緊迫感の中、黒いジンという正体不明の敵にプラスして、カオスガンダムたちも介入してくるなど、かなりの混戦を極めます。第4話並みの、敵味方双方縦横無尽の動きを見せる迫力ある戦闘も注目に値しますが、シンたちに入っている情報が、ドラマの流れを上手く使って絞っているのが面白いところ。これにより、出撃当初はカオスガンダムたちの仕業だと思っていたシンたちが、戦場に来て初めて黒いジンの存在を知り、混乱する形になるんですよね。これはなかなかよく考えられます構図だなと感じました。

 

アスランザクウォーリアカオスガンダムに、ルナマリアは専用ザクウォーリアガイアガンダムに、そしてシンはフォースインパルスでアビスガンダムに応戦。特にアスランは、スティングの想像を絶するほどの食らいつき方を見せ、彼を戦慄させます。同じ頃地球では、ついにオーブ等の各政府の公式発表で、ユニウスセブンが地球への落下軌道をとっていることが公表。そのニュースを、静かに聞いている者たちがいました。ザクウォーリアで出撃していたアスランは、カオスガンダムと戦うことに。第1話で一度戦っており、今回はカオスガンダムのみを相手にしているからか、機体スペック的にはかなり劣っているはずなのに、しっかり食らいつくどころか圧倒してみせます。ここでのアスランの活躍は凄まじく、スティングに「コイツ強いぞ!?」と戦慄させるほど。前作から観てる者としては、アスランの強さがまだ健在で、嬉しくなりました。同じ頃、地球では、ようやくユニウスセブンが地球への落下軌道をとっていることが報道され、世間はパニックに。そんな中、オーブで静かにそれを聞いている若者たちがいました。その正体は、キラとラクス。彼らもいつか出てくるだろうなとは思っていましたが、こんなに早く出てくるとは思ってもみませんでした。『Ζ』のアムロですら、1クール目が終わったあたりからだったしさ…。

 

カオスガンダムを蹴散らしたアスランは、そのままユニウスセブンに接近し、破砕作業に協力。しかし、未だ黒いジンの残党が抵抗を続けており、作業はなかなか進みません。そのとき、イザークディアッカが合流したことで、彼らは破竹の勢いで黒いジンをなぎ倒し、破砕作業を続行させます。そのさまを見て、さすがのシンも、かつてのヤキン・ドゥーエの戦いを乗り切ってきた彼らの強さに圧倒されるのでした。Bパート前半では、偶然にもユニウスセブンの地表付近で、アスランディアッカの各ザクウォーリアと、イザークスラッシュザクファントムがが一堂に会して共闘。前作におけるアスラン隊のトリオが復活し、皆ぶつくさ文句を言いながらも、驚異的な連携プレーを見せてくれました。アスランがオーブに潜伏していたため、しばらくイザークたちとは交流がなかったはずですが、それでも戦場で出会った途端に、かつてのお互いの呼吸を思い出して共闘するのはさすが!そしてこのやり取りが、とても懐かしく感じられました。前作から観ている者にとっては、これは嬉しい描写。普段は斜に構えている感じを受けるあのシンですら、心からこの無双っぷりに驚いていたのには、なんだか誇らしくと感じました。そうさ、これが『SEED』での戦いを乗り越えた、戦士たちの本気さ!もっとも、あまり手放しで喜べるものではないけどね…。

 

ネオの戦艦からカオスガンダムたちへ帰還信号が出たことにより、それとの戦闘は終結。しかし、ミネルバはまた別の問題に直面しており、このままでは地球の引力に引かれてしまう危険性がありました。何としてもユニウスセブンの直撃を回避することを決意したタリアは、デュランダルを退避させたうえでの大気圏突入と、主砲によるユニウスセブンの破壊を決意。シンたちにも帰還命令が出ますが、主砲の威力だけでは足りないと判断したアスランは、自ら危険を承知でギリギリまでユニウスセブンに残り続けます。それに同調したシンとともに、黒いジンの残党を倒しながら破砕作業を進め、ついにユニウスセブンを真っ二つにすることに成功しますが…。ネオの戦艦とカオスガンダムたちが撤退しても、ユニウスセブンの落下軌道はまだ変わっていないため、ギリギリのところで粘り続けるアスラン。彼に触発され、また彼を救いたいと考えたシンもまた、命令を無視する形で残り、そこで黒いジンの残党たちに遭遇します。今回の事件を起こしたのは、サトーをはじめとする、元ザフトの過激派たち。血のバレンタイン事件や前作での戦争において、大切な人を失い心が深く傷ついた彼らは、ナチュラルとの融和を受け入れられるはずがなく、今回のようなテロ行為に及んでいました。ここで注目したいのが、サトーたちが大きな勢力(地球側やプラントの反政府勢力)とは全く関わりがなく、自分たちなりの大義を元に行動している点。こうした小規模勢力が、一番厄介なんですよね。正しいかどうかは別として、各勢力の大きなうねりとは別の道を行こうとしますから、歴史の方向を思わぬ方向へ向かわせるんですよね。現に、このテロ行為のせいで、プラントと地球の対立は決定的なものになっちゃったし…。そうしたサトーたちの最期の抵抗に、手を焼くアスラン。あわや大気圏突入とともに燃え尽きかねない状況まで追い込まれますが、それを救ったのが、シンのフォースインパルスでした。初めてアスランを救う行動を見せたシン。これは、アスランに対する一種の敬意からなのか、それとも本能的なものなのか―。どちらにせよ、シンのアスランたちへの接し方が少しずつ変わりそうですね。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第7話から第9話をご紹介予定です。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』。霧の海、進め!ミネルバ!!

 

 

 

 

 

『機動戦士ガンダSEED DESTINY』の本編は、各種サイトで公式配信中!↓コチラもチェックだ!

 

 

 

 

 

ガンプラ Pick Up!

機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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『爆上戦隊ブンブンジャー』バクアゲ32 ちょっとした感想

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2度目のレジェンド戦隊登場!トッキュウジャーただいま到着

 

 

 

番組は変わって、『爆上戦隊ブンブンジャー』です。

 

俺には見える。お前らが、夢をかなえるのが。今回は、『トッキュウジャー』とのコラボ回。以前の『ゴーオンジャー』とのコラボ回とは違い、登場するオリキャス(ライトと明)のストーリーへの介入度合いが高い一方で、どちらともあえて多くは語らず、ブンブンジャーに気づきを与えるような形での接し方になっていたのが、先輩戦士らしくてGoodでした。『トッキュウ』は、ライトたちの正体のこともありますから、こうした落ち着いた先輩感を見せられると、感動も一入ですね。

 

そして、前回の次回予告ではトッキュウ1号の姿でしか登場していなかったライトが、数カットだけながら素面も登場。志尊さんのスケジュール調整が出来たことによる賜物のようですが、この演出にもシビれましたね。やっぱり、かなり前からちゃんとスケジュール調整しておけば、出てくれる人は出てくれるんだよなぁ。東映もようやく学んだみたいだけど、俳優への出演打診は早め早めにやろうね…。

 

なお、前回(バクアゲ31)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

また、同日放送の『仮面ライダーガヴ』の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

前回、ディスレースに敗北してボロボロになった玄蕃。彼を救ったのは、先斗とビュンディーでした。彼らからの言葉を受けてもなお、玄蕃が素直にならない中、突然響くはハーモニカの音。その主は、虹野明でした。同じ頃、BBG向けの特殊ジャケットを開発中のブンブンたちは、錠からのハシリヤン出現報告を受信。現場に駆け付けると、そこにいたのは、センログルマーと電車ごっこに苦しむ錠でした。今回は、序盤から明=トッキュウ6号が登場。ハーモニカを吹きながらのおなじみ登場の仕方で、嬉しくなりました。詳細は後述しますが、同じオレンジの戦士である玄蕃導く役割を担う一方で、敢えて多くを語らない姿も、かっこよく見えたなぁ。このように、玄蕃たちが明と出会っている頃、大也はブンブンを中心にBBG向けの特殊ジャケットを開発中。素材は特殊なものを使っているであろうとはいえ、ブンブンが健気にミシンで1つ1つ手作りしているさまは、微笑ましく観ることができました。用意された布の中に、ちゃんとオレンジのものが含まれていることに気づいて微笑む未来にも、グッときましたね。

 

話が平行線のままの玄蕃と先斗に対し、明が提案したのは相撲。2人は激しくぶつかり合い、その中でお互いの本心を語ります。結局、この相撲は決着がつきませんでしたが、そこへセンログルマーが通りがかり、彼らもその攻撃に引っかかってしまうことに。これにより、玄蕃と思わぬ再会をした射士郎たちでしたが、それを喜ぶ余裕はありませんでした。攻撃を免れていたブンレッド/大也とブンバイオレット/先斗は、反撃しようとしますが、そこに別の戦士が現れて…!意見が噛み合わない玄蕃と先斗を仲裁するため、明が提案したのが相撲。結局これも決着はつかないのですが、明が当然のごとく自然に行司スタイルになっていたのには笑わされました。明は寡黙でマジメそうに見えるから、よけいにこの手のギャグだと笑えるんですよね。そんな明たちは、偶然通りがかったセンログルマーの攻撃を受け、共に電車ごっこをするハメに。なんとか逃れられた先斗と、追いついたブンレッドは、環状線に線路を敷いて動きを封じ込めますが、センログルマーに付随した人々を救う術がありません。そんなとき現れたのが、トッキュウジャーのレッドであるトッキュウ1号でした。ここでトッキュウ1号が登場。持ち前のイマジネーションをもとに、レンケツバズーカ1発で全員を解放してみせます。レンケツバズーカを使用するだけでも嬉しいのですが、トッキュウ1号自身が本人ボイスであるほか、「なんだかよくわかんないけど、わかった!」というおなじみのセリフに、強い懐かしさを覚えました。

 

トッキュウ1号の攻撃により、射士郎たちはセンログルマーから解放。これにより、彼らも変身し、ブンブンジャーとトッキュウ1号の共闘が実現します。センログルマーはネジレッタを放つも、ブンブンジャーたちの前に全滅。センログルマー自身も倒され、その後の巨大ロボ戦においても、ブンブンジャーロボとトッキュウオーのコンビネーション攻撃に爆発四散します。一方、解放後もなお、ブンブンジャーと共闘しようとしなかった玄蕃に、明は―。終盤では、ブンブンジャーとトッキュウ1号の共闘が描写。トッキュウ1号は、劇中で使うのは久々と言える乗り換えチェンジを利用したり、トッキュウオーを召喚したりして、しっかりと先輩戦士らしい強さと大盤振る舞いっぷりを見せてくれていました。また、ブンブンジャーもそれには負けておらず、特に巨大ロボ戦では、ブンバイオレットがやりたい放題。トッキュウオーのマスコンを取り外してブンブンコントローラーを強引に取り付けて操縦してみせます。トッキュウ1号に「そんなんあり!?」と言わせるほどの強烈なイマジネーション、さすがです。そしてラスト、戦いを終えて、トッキュウ1号や明との別れのとき。トッキュウ1号はひと足先に離脱して、ブンブンジャーロボとトッキュウオーを見上げ、明は二言三言だけ玄蕃に語って立ち去っていきます。このラストシーンで、ついにライトが登場!前回の次回予告ではトッキュウ1号のみしか映っていなかったので、この登場は本当に嬉しかったですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マッドレックス・フューリーが暴走を始めた。大也の声は、彼のもとには届かないのか?玄蕃が復讐心を捨てきれない一方で、ある決断をし再びブンブンジャーが揃うときこそ、あのジャケットを使うときだ!

 

次回は、ブンブンジャーの強化形態であるチャンピオンブンブンジャーの初登場回。それと同時に、玄蕃の離脱状態も解消しそうです。第3クールのターニングポイントになるであろうこの一編、見逃せないぞ!

 

 

 

 

 

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『仮面ライダーガヴ』第6話 ちょっとした感想

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姿も変身経緯もビターなライダー、その名はヴァレン

 

 

 

好きにしろよ。この先何があろうが、師匠の仇だけは意地でもぶっ倒してやる!今回の『仮面ライダーガヴ』は、絆斗の変身する2号ライダー:仮面ライダーヴァレンの初登場回。単純に変身アイテムを使えば変身出来るという代物ではなく、なんとグラニュートと同等の力を出すために人体改造が必要という、まさにかつての改造人間を意識した設定になっているのが、度肝を抜きました。

 

一度は落ち着いた様子を見せるも、その復讐心から、改造手術を受けてヴァレンに変身することを決意した絆斗。ただ、今回の戦闘後の時点でかなり理性を取り戻し、また一応塩谷の直接の仇は討っているので、ちょっと安心しました。しばらく見境なくグラニュートと戦い続けて、その中でガヴと衝突するというドラマ展開の可能性もあったからなぁ。

 

なお、前回(第5話)の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

前回、ガヴとともに人々を救った絆斗。彼が事務所に戻ってくると、塩谷の姿がありませんでした。彼が張り込みに行くと言っていた店の前まで行ってみると、割れた塩谷のヒトプレスを発見。絆斗は、前回のガヴの言葉から望みは薄いと知りながらも、酸賀の元を訪れて、なんとか救うよう懇願しますが、その回答は芳しくないものでした。代わりに彼から、仮面ライダーヴァレンへの変身システムの話を持ち掛けられる絆斗でしたが、すぐにそれに首を縦に振る絆斗ではありませんでした。前回、グラニュート=オタケに襲われたところで終わった塩谷。てっきり今回は、彼を奪還するために絆斗がヴァレンに変身するドラマになるかと思っていましたから、アバンタイトルの時点であっけなく死亡確定していたのには、本当にビックリさせられました。それにプラスして、ここで注目したいのが、演出の秀逸さ。このシーンでは、死体や人体欠損はおろか、血の一滴すら使っていないにも関わらず、塩谷の死とそれによる絆斗の絶望を表現してくれているんですよね。放送コードを回避しつつ、設定を活かしてハードな雰囲気を演出していてGoodでした(もちろん、ドラマ展開的にはGoodではないですが)。そして、この塩谷のさまを見た絆斗は、一縷の望みをかけて酸賀のもとに駆け込みますが、やはり復活させることは不可能。代わりに、ヴァレンへの変身とそれによる移植手術を持ちかけられますが、すぐにそれを承諾する絆斗ではありませんでした。ヴァレンへの変身には、グラニュートと同等の力を得るための人体改造が必要。最終的には、改造を承諾してヴァレンに変身してしまうとはいえ、ここでいったん酸賀の思惑を冷静に見破り、一度は断っているところに、彼の理性を感じました。似た境遇におかれて、すぐに改造手術を望んでいた『V3』の志郎に比べると、かなり冷静ですよね。

 

少し時間をおいて、絆斗はヴァレンに変身するための改造を受けることを決意。同じ頃ショウマは、はぴばれで働きながらデンテに協力を仰ぎ、着実に人間界を守るための基盤づくりをしていました。そんな中、偵察に向かわせていたゴチゾウが、大道芸人のグラニュートを発見。ショウマは間一髪のところで飛び込んで、女性を救い、その正体であるオタケとの戦闘に臨みます。絆斗は結局、酸賀の改造手術を受けることを決意。思ったよりダイレクトに手術描写をやっていて、現代の仮面ライダーでもここまで演出を攻められるんだなと、ある種の嬉しさを覚えました。このように、絆斗が苦しい思いをしている頃、ショウマは人間界を守るため、なかなかしたたかに活動。デンテの協力を取り付けつつ、はぴばれの仕事もしっかりこなし、着実に人間界に溶け込みながら、打倒ストマック家の活動を展開します。デンテを味方につけられたのは、かなり強力だなという印象。おそらく、パワーアップアイテムやフォームのいくつかは、彼の手で作られるのでしょう。もっとも、デンテがついランゴたちに口を滑らせて、ショウマのことが一気にバレて、幸果たちに危機が迫る可能性もあるけどね…。

 

オタケと戦うガヴ/ショウマでしたが、身体を覆う粘液のせいで、肝心の必殺技が通じず意外に苦戦。そのまま廃工場の外へと逃がしてしまいますが、そのオタケの前に続いて立ちはだかったのが、絆斗でした。明らかに病み上がり気味な彼は、ヴァレンバスターを使ってヴァレンへと変身。最初こそ、全く戦闘に慣れていないためオタケに押され気味でしたが、ヴァレンバスターの至近距離発射を連発して追い込み、最後は逆転勝利をもぎ取るのでした。終盤では、ガヴ→ヴァレンとオタケの戦闘が描写。オタケはその見た目や攻撃的に、ガヴのポッピングミフォームでも十分倒せそうでしたが、身体を覆う粘液が意外な脅威となり、結局ガヴは肝心なところでオタケを逃すことになってしまいます。「粘液ってそんなに強いものなのか?」という疑問は湧きましたが、ヴァレンの戦う必要性を生み出しつつ、ガヴの株も下げないこの戦闘構成は、好感が持てました。そして、ガヴから逃げおおせたオタケが続いて遭遇したのが、絆斗。ボロボロ状態の絆斗は、ヴァレンに変身し、最初こそ戦闘に不慣れで押され気味だったものの、最後はヴァレンバスターの多用と執念でオタケを打ち破ります。ヴァレンの初戦闘は、本人自身が戦闘に全く慣れてなく、かつ手術直後で体調も万全ではないことから、痛々しいほどの泥臭い戦いっぷり。ですが、絶対にオタケ倒すという執念だけは潰えることはなく、じょじょに戦い方に良いテンポが生まれ、最後は廃工場内の構造物を利用するまでに至っていました。ヴァレンの今回の戦い方は、時間が経つにつれて洗練されていくのが最大の見どころ。まだまだヴァレンバスターに頼り切りなところはありますが、今後さらに経験を積めば、それも解消されもっと強くなっていくことでしょう。こうしてラスト、ガヴはヴァレンの姿を目撃しますが、その正体が絆斗であることを知らずに終了。また、一部のゴチゾウを酸賀に奪われてしまいます。ショウマと絆斗が、お互いの変身体を知らないというのは、なかなか面白いドラマ展開。このまま数話くらいは、この状態が続くのかな。いや、『ドンブラザーズ』みたいに、終盤までこの状況が続く可能性もあるかも…!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガヴとヴァレン。お互いがその正体を知らないことから、正体の探り合いが始まった。そんな中、ショウマははぴばれの仕事である芸術家と出会い、絆斗はとあるギャラリーを訪れる。2つの要素は、いかにして交錯するのだろうか?

 

次回は、ガヴとヴァレンの共闘が描かれることに。おそらく、お互いがその正体を知らない状態での共闘になることから、どんなやり取りがなされるのか楽しみです。まあ、グラニュートを倒すという目的は一緒だから、いきなり両者ぶつかるってことはない…よね!?

 

…というワケで、記事は「『爆上戦隊ブンブンジャー』バクアゲ32 ちょっとした感想」に続きます。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド』第25話 ちょっとした感想

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心あるヤマトのシンカリオン500こだまは、伊達じゃない!

 

 

 

ヤマちゃん言うたやん!人間には心があるって。せやったら、自分の心に正直になってくれ!今回の『新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド』は、シンカリオン500こだまのデビュー回後編。前回からのワチャワチャしながらもアツいノリはそのまま維持されており、またレイジにかかる話も進められていて、ストーリー上絶対に外せない、観ていて楽しい一編になっていました。

 

セリフの言い回しや行動はコメディチックなのですが、根底にあるドラマがストレートでアツいため、笑いとアツさが共存しているのが面白いところ。それでいて、過度に関西を茶化した感じも無かったので、本当に面白く視聴出来ました。500こだまデビュー回前後編は、本当に制作陣がノリに乗ってるな!という印象を受けましたね。

 

なお、前回(第24話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

すっかり中を深めて、ERDA京都指令室こと京都鉄道博物館内にある、梅小路蒸気機関車庫を訪れていたタイセイたち。タイセイが庫内にいる各車両に見とれる一方、ヤマトが自身のもう1つの夢をアツく語ります。彼の夢を心から応援することにしたタイセイたちは、鉄道部の活動も、シンカリオンの訓練も全面的にバックアップ。そうして迎えた、ロボコン前日、ヤマトのもとを訪れたタイセイたちが見たのは…。今回は、梅小路蒸気機関車庫でのシーンからスタート。ですが、タイセイの機関車にかかる話と、ヤマトのロボコンにかける情熱の話を、最初は分けて描写しつつ、だんだん重ね合わせてごちゃ混ぜになっていっており、初っ端からいきなり笑わされました。ヤマトじゃなかったらガチギレされかねないよ?タイセイ…。そんなヤマトは、タイセイたちの強力なバックアップを受けて、ロボコンに向けてのロボット開発とシンカリオンの訓練を両立。しかし、じょじょに気持ちが先行して体力が追いつかなくなっており、ロボコン前日ではグロッキー状態でした。ヤマトがこのときトチ狂って開発したのが、マトリョーシカ風というかマトリョーシカそのものである、マトリョー鹿カリオン。これを観たときは、ヤマトもとうとうヤキが回ったかと思ったけど、これが今回終盤で再登場するとは思わなかったよ。

 

ヤマトたちは、気を取り直して心身ともに回復し、ついに迎えたロボコン当日。意気揚々と出発しようとする彼らでしたが、そこにアンノウン出現の報せが入ります。ヤマトの夢をあきらめさせたくないタイセイたちは、自ら進んで応戦することを決意。ヤマトはその好意に甘えて、ロボコンへ向かいますが、その心に迷いがあるのは明らかでした。鹿に突き飛ばされ、ヒョロ田とメガネ山からの言葉を受けた、ヤマトの決断は―。なんとか鹿カリオンを形にして、さあこれからロボコンだというときに入る、アンノウン出現の報せ。タイセイたちの配慮を受けて、ロボコンに向かうことにしたヤマトでしたが、明らかに様子がおかしくなります。中盤の一連のシーンは、ロボコンを優先しようとするも、やはり自分の本当の気持ちにウソをつけないヤマトが、仲間であるヒョロ田とメガネ山の言葉を受けて奮起するさまが描写。そのドラマ展開自体はかなり王道なのですが、ヤマトがいきなり鹿に突き飛ばされたり、そこから宙返りして着地した際に「正直になる前に屍になるところやったで!」と言って見せたりと、極端なギャグ描写が挿入されているのがかなり笑えるところ。おかげで、言い回しは笑えるのにドラマとしてはジンと来るという、相対する感情が同居する、インパクト大なシーンに仕上がっていました。個人的に忘れられないのが、ヒョロ田とメガネ山による、「自分の心に正直になれ」という旨のセリフ。これだけであれば、決して珍しいものではありませんが、序盤でヤマトが語っていた「ロボットと違って人間には心がある」というセリフを受けての返しになっているのが、秀逸なんですよね〜。前回や今回の前半からは全く想像できなかった、とてもグッとくる描写で、私は大好きですね。

 

4本のアームによる回転攻撃に苦しむ、タイセイ/E5はやぶさたち。そこにようやくヤマト/500こだまが駆けつけますが、アーム攻撃に苦戦する状況を打開出来ずにいました。しかし、腰部にあるネジに目をつけたタイセイとヤマトは、500こだまが中心となって、アーム攻撃を押さえつつネジを外す戦法を敢行。これが功を奏し、500こだまは前回に続きアンノウンを撃破するのでした。そして、急いで向かったロボコン会場にも間に合い、無事優勝。これでめでたしめでたしかと思われましたが、同じ頃東日本では、また別のアンノウンが現れていて…。終盤では、自分の心になり、心スッキリとなったヤマトの、500こだまによる奮闘が描写。最初こそ押され気味になっていましたが、E5はやぶさたちの気づきやアシストを受けつつ、最後はバッチリとキメてくれました。500こだまは、『Z』の機体に比べるとやや鈍重なのかなという印象を受けましたが、実際はそんなことはなし。ダイナミックギガスパナを豪快に振り回していたのが、カッコよかったですね。そうそう、今回もロボットアニメネタがしっかり挿入されており、「定刻通りにただいま到着!」(『マイトガイン』より)と前回に続いて言ったり、「シンカリオン500こだまは伊達じゃない!」(『逆襲のシャア』より)と叫んだりと、前回ほどではないもののやりたい放題でした。もう、戦闘シーンの勢いも相まって、これらギャグ描写もノリノリになっていてGoodでしたね。こうして戦闘を乗り越えたヤマトは、無事ロボコンに間に合うことができ、鹿カリオンによるマトリョー鹿カリオンを使った作業で優勝。これでめでたしめでたしかと思われましたが、時同じくして大宮では、イナがついに仮面の男の正体に近づいていました。今回のラストで、ハーデスシンカリオンの運転士である仮面の男が、レイジであることが確定。イナと同じく、レイジもまた、敵の呪縛から救い出すことが出来るのでしょうか。それとも―?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハーデスシンカリオンを操る仮面の男の正体は、やはりレイジだった。レイジの過去に何があったのか?そして、それにイナはどう関わっていたのか?その全てが明かされる!

 

次回は、ほぼ1話の大半を使って、レイジとイナの過去を描く一編になりそう。そして、シンカリオンのプロトタイプとして、いよいよ0系新幹線シンカリオン0が登場します!シンカリオン0って、商品化されるのかな?情報解禁がなされたのに、現時点で特に玩具化の話が出てないってことは、発売されないのかな…。

 

※本日は、急遽記事を差し替えました。『仮面ライダーガヴ』および『爆上戦隊ブンブンジャー』の感想記事は、明日以降投稿します。

 

 

 

 

 

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『ウルトラマンアーク』第13話 ちょっとした感想

「石堂シュウのスペシャルティコーヒー」のダイレクトマーケティング(違

 

 

 

石堂さん。これが我々の見解です。ウルトラマンアークは、もう…SKIPの仲間です!今回の『ウルトラマンアーク』は、物語折返し地点に挿入される、本編に組み込まれている総集編。シュウだけでなく、SKIPの各メンバーがそれぞれ今までの戦いを回想していき、かつその繋ぎ方に違和感がなかったことから、あからさまな総集編感を感じさせないものに仕上がっていました。

 

後半のドラマ展開や謎にかかわる描写も、そこそこ登場。前作の『ブレーザー』に続き、本作の防衛隊も、何かしらの形で地球外の存在とコンタクトをとっているのは間違いなさそうです。これが吉と出るのか凶と出るのか―それは、今後のドラマ展開次第なのでしょう。

 

なお、前回(第12話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

タイトルが「シュウのレポート」となっているので、シュウの回想オンリーで総集編が進むのかと思いきや、そうはなっていないのが、今回の最も興味深いポイント。最初こそ順当にシュウがレポート作成でギヴァス関連のことを思い出すところから始まりますが、その後は、出勤してきたリンが、コーヒーを切らしているシュウのさまからカネゴンのことを思い出したり、ヒロシが牧野博士からゲラチェックを依頼されたことをキッカケに多くの怪獣たちのことを回想したりと、振り返る切り口を多様化することで、視聴者を飽きさせない工夫がなされていました。

 

後半になると、非番だったユウマもSKIPに顔を出し、話題はアークの正体や存在にかかるものへ移行。シュウがアークの存在にかかる見解をヒロシたちに訊いたことをキッカケに、場が少しヒリつき、ユウマは気まずくなってその場を抜け出し、彼しか知らない事実を回想しながら振り返っている形にしているのは、これまた上手いドラマ構成。さらに、SKIPもなんだかんだでアークを仲間だと考えている描写を挿入しているのもGoodでしたね。シュウも、防衛隊の人間としては完全にそれを受け入れるワケにはいかないはずですが、「少なくとも自分たち間の認識ではそれでいい」としていて、ヒロシたちの考え方を尊重しているのも、素晴らしい落としどころだなと感じました。

 

アークの活躍にかかる回想も挿入されており、ソリスアーマーとルーナアーマーにかかる販促もしっかり敢行。リンやユピーがそれに興味を示し、カッコいいと感じているからそれに着目しているという流れも、違和感のない総集編の展開になっていましたね。

 

そしてそして、今回最も気になるのが、シュウの隠しているであろう防衛隊の秘密。ノイズラー回で遠くの星とリアルタイム交信ができていたことや、彼がレポートを作り続けているオニキスのことは、きっと物語後半で重要なポイントになってくるのでしょう。SKIPに対して防衛隊が壁となるドラマ展開の可能性も出てきたけど、そうした状況下でもシュウは、SKIPの味方でい続けてほしいなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モノホーンに異変が発生し、異形の怪獣ザディーメが出現した。そして、ルティオンがユウマの前に現れるとき、そのルティオンを追って謎の女性も現れた。今明かされる、ルティオンのユウマに対する思い。そして、ルティオンを裏切り者と呼ぶ女性の正体は、いったい何だ!?

 

次回は、『アーク』後半戦始まりのお話にして、ギャラクシーアーマー登場回の前編。ルティオンの謎がどう明かされ、そしてそれがどうギャラクシーアーマー誕生につながっていくのか、楽しみです。

 

 

 

 

 

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『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ちょっとした感想 DESTINY-1(第1~3話)

今回は、機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の感想記事第1回目です。

 

『SEED』の続編にして、アナザーガンダム系作品としての初の続編TV作品となった『SEED DESTINY』。フォーマット自体はわざと前作と似た形にしつつも、戦闘描写をより重視し、その中でドラマを展開していく形がとられており、スタートダッシュの勢いとしては前作を超えているなという印象を受けました。ここからどんな風にドラマが展開していくのか、世間的には評価が二分しているようですが、楽しみです。

 

なお、キャラクターとモビルスーツについては、↓下記公式HPをご参照ください。

www.gundam-seed.net

 

また、前作(機動戦士ガンダムSEED)の総括感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

PHASE-01「怒れる瞳」

2004年10月9日放送

登場した敵他:カオスガンダムガイアガンダムアビスガンダム

「なんでこんなことを…。また戦争がしたいのか、あんたたちは!?」

 

STORY:第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦ののち、地球とプラントは講和条約を締結。人類は平和への道を歩もうとしていたが、まだナチュラルとコーディネーターの争いが消えたわけではなかった。C.E.73の10月、極秘裏にプラントのコロニーの1つ:アーモリーワンを訪れていたカガリアスランは、現在のザフト評議会議長であるギルバート・デュランダルとの会談の場を持つが、それをぶち壊すかのように、ザフト基地に配備されていたガンダム3機が、突然破壊活動を開始した!再び戦争を起こそうとする者の正体とは何か?そして、アスランたちがピンチに陥るとき、現れる新アナモビルスーツ。その名は、インパルスガンダムだった!

 

『SEED』の続編として制作された、『DESTINY』。その第1話となる今回は、前作の世界観や起きた出来事をしっかりと踏まえつつ、大まかなドラマ構成はわざと前作の第1話とほぼ同じようなものになっており、前作を観た者にとっては、ニヤリとさせられると同時に、「人類はまた同じ過ちを繰り返してしまうのか?」という虚しさを覚えることになりました。主人公はシン・アスカなのですが、ドラマ構成の都合上出番はカガリアスランのほうが多く、またOPやED映像等から、前作のキャラが今後多数登場するであろうことは明らか。こうした状況下で、シンはどこまで爪痕を残せるのでしょうか。

 

かつての戦争期、オーブが戦場となっていた戦い。キラ/フリーダムガンダムたちが、連合と死闘を繰り広げる中、地上では多くの一般市民が避難の真っただ中であり、その中にはシンの姿もありました。運悪く戦禍の中を走り抜けることになるシンと家族たちは、ギリギリのところを何度も回避しますが、彼の妹が携帯電話を落としてしまったことで、足止めを食らうことに。両親が避難を優先しようとする一方、シンは駄々をこねる妹のために形態を拾おうとしますが、直後カラミティガンダムの砲火が背後に着弾して―!今回は、かなり長めにアバンタイトルの時間をとり、その中でシンの経験したオーブでの戦いを描写。当時一般市民だった彼は、家族とともに避難するしかなく、その中で家族全員が死亡し天涯孤独の身になるという、壮絶な経験をします。前作では、こうしたグロテスクな描写な死亡描写は、そこそこオブラートに包む形で描写されていましたが、本作の場合はかなり直球。ちぎれてしまった妹の腕や、瓦礫と土砂に押し潰されで血溜まりが広がっていく両親と、子供向け番組としてはなかなか攻めた描写をしていました。いくら本作の主人公とはいえ、第1話の始まりたてでこんな経験ををさせるなんて、ハード過ぎるでしょ…。そうそう、この一連のシーンは、シンが登場していないシーンについてもすべて新規で描き起こされており、気合いが入っているなという印象。また、シンが偶然生き残る理由が、安全対策をして危険なことをしなかったからではなく、逆にやめろと言われていた妹の携帯電話を取りに行ったことになっているのが、ひねりが加えられていて面白いと感じました。まあどちらにせよ、シンにとってはツラい経験なのは間違いないけどさ…。しっかし、このように、言ってみればガンダムの存在に恨みを抱きそうなシンが、インパルスガンダムパイロットになるなんて、ちょっと不思議ですよね。その経緯は、おいおい明かされるのでしょう。

 

時は流れて、戦争終結後のC.E.73 10月。講和条約も締結され、地球とプラントは着実に平和への道を進み始めていましたが、まだすべての懸案事項が解決したわけではありませんでした。この日、オーブの代表として極秘裏にアーモリーワンを訪れていたカガリは、デュランダルと面会し、戦争時に流出したオーブの技術を用いて、これ以上の軍備増強をしないよう申し入れを行いますが、対するデュランダルは、「争いがなくならないから力が必要なのだ」と主張し、暗にそれを拒否します。OPを挟んで、お話は現代パートへ。ここでは前作よりカガリアスランが登場し、復興しつつあるオーブの代表として、新たにプラントのザフト最高評議会議長となったデュランダルと面会します。第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦のあと、カガリはオーブに戻って父ウズミの遺志を受け継いで代表になり、アスランアレックス・ディノの偽名を使って、お付として行動を共にしている模様。かなり精力的に活動している様子ですが、思うようにもろもろのことが上手く行っていないことから、戦争時とは別の意味で悩みと苦労が絶えないようです。アスランカガリが離れ離れになっていないのは、純粋に良かったなと思ったけど、これからどうなるんだろう?そんなカガリが、わざわざデュランダルに、しかも極秘裏に面会したのは、戦時中流出したオーブの技術をもとに、プラントがザフトの軍備増強をしていたから。カガリは「力があるから争いが生まれる」と主張しますが、デュランダルは逆に「争いが無くならないから力が必要」と反論します。戦争末期のオーブでの戦い以降、技術者がプラント側にも退避・流出したことで、こうした現状になった模様。その技術で作ったのが、ザクウォーリア等なんですかね?デュランダルは、前作のパトリックに比べると、よっぽど理性的で考え方もまともに感じられますが、池田秀一さんボイスということもあり、一筋縄ではいかない相手ですね。

 

アーモリーワンの基地の視察中でも、カガリデュランダルの意見は平行線のまま。そんな中、突然基地内に警報が鳴り響き、1つのドックから3機のガンダムカオスガンダムガイアガンダムアビスガンダムが出現し、基地内で暴れ始めます。ザフトはこれを鎮圧すべく、待機していたモビルスーツで対抗しますが、ジン・シグーガズウート等、従来のものでは全く歯が立たず、カガリアスランも、その戦いに巻き込まれることになってしまいます。Aパート終盤からBパート序盤にかけて、比較的穏やかだったドラマ展開が一気に波立つ形に。密かにアーモリーワンに潜入していた、地球のエクステンデッドであるスティング・オークレーアウル・ニーダ、ステラ・ルーシェは、内通者の手引きでザフト基地内に侵入。この基地の最重要機密であったカオスガンダムガイアガンダムアビスガンダムを強奪し、基地内で暴れ始めます。敵軍が内通者を通じて、極秘裏に開発されていたガンダムを強奪するというのは、前作と全く同じ。これは決して偶然ではなく、意図的なものであることは明らかでしょう。冒頭でも述べましたが、「歴史は繰り返してしまうのか?」という虚しさも覚える、前作を知っているものにとってはなかなか胸に来る描写でした。でも潜入の仕方は、ザフト時代のアスランたちに比べると、かなり荒っぽかったですね。ステラのようにナイフを中心に戦って、隠密行動を貫くスタイルはわかるけど、スティングやアウルは普通にアサルトライフル奪ってぶっ放してたもんなぁ。よくあれで、警報鳴らされるまでザフトにきづかれなかったね…。

 

瓦礫等で逃げ道をふさがれてしまったアスランは、偶然倒れてきたザクウォーリアを発見し、それに搭乗して応戦することを決意。最初こそ、ガイアガンダムを押し返しますが、やはり3体のガンダム相手に、ザクウォーリアのスペックでは、いくらアスランの腕とセンスがあっても、対抗することは不可能でした。左腕を切断され、もはやこれまでかと思われたそのとき、付近に駐留していた戦艦ミネルバから、3機のメカが飛び立ちます。やがてそれは、1つのモビルスーツへと合体して―!終盤では、逃げ惑うアスランカガリザクウォーリアに搭乗して戦い、ピンチのところにインパルスガンダム(ソードインパルス)が駆けつけるさまが描写。ザクウォーリアは今のザフトの量産機の1つであり、ガンダム系に比べるといささかスペック的に劣るものですが、それでもカオスガンダムたちに食らいついていたアスランは、さすがと言えるでしょう。とはいえ、久しぶりの戦闘で、しかも性能的に劣ったザクウォーリアで3体のガンダムを相手にするのは、さすがのアスランでも限界。そんな彼のもとに颯爽と現れたのが、ソードインパルスでした。終盤でようやく、ソードインパルスが登場。インパルスガンダムは、ストライクガンダムを発展させたようなモビルスーツであり、コアスプレッダーを中心に3機のメカが自律的に動き、さらに自由に合体出来るという、柔軟さを備えたものになりました。3つのパーツが合体してガンダムになるというのは、明らかに『ガンダム』オマージュ。3機のメカが自由に動けるという点では、『V』のヴィクトリーガンダムも意識しているのでしょうか。そんなソードインパルスは、ザクウォーリアの前に立って抜刀して、今回は終わり。かなり柔軟な運用が出来そうなインパルスガンダムの、今後の活躍が楽しみです。

 

 

 

PHASE-02「戦いを呼ぶもの」

2004年10月16日放送

登場した敵他:カオスガンダムガイアガンダムアビスガンダムエグザスダガーLダークダガーL

「じゃあ、お前はここで死ねよ。ネオには僕が言っといてやる。「さよなら」ってな!」


STORY:シンの乗るソードインパルスが、カオスガンダムたちに引けを取らない奮戦を見せていた一方、宇宙では、ネオ・ロアノーク率いる連合の部隊により、ザフトは大きな被害を受けていた。スティングは、当初の予定だったガンダム3機を強奪したことから、早急にアーモリーワンから脱出しようとするが、ソードインパルスを倒すことに固執するステラ、そしてそんな彼女を無理やりにでも止めようとしたせいで、混乱を招いたアウルのせいで、余計な足止めを食ってしまう。対するシンも、インパルスガンダムをフォースインパルスに換装して引き続き応戦するが、そのパワーは限界を迎えつつあった。今、フォースインパルスを無事回収するため、ミネルバが初めて発進する!

 

インパルスガンダム猛追、ガンダム強奪を許すな!今回も、前回に引き続きアーモリーワンでの戦闘を描く一編に。今回でいったんその話は終わるのかなと思いきや、宇宙に飛び出してもなおまだこれにかかるお話が続く形になりました。今回まるまる使って描かれるのは、インパルスガンダムブレイズザクファントムザクウォーリアVSカオスガンダムガイアガンダムアビスガンダムの戦い。描写も気合いが入っており、かなり贅沢な本編の使い方だなと感じましたね。また、地球側の士官であるネオも登場。その声色といい、使っている機体といい、もしかして彼は…?

 

前回、カオスガンダムたちの前に立ちはだかった、ソードインパルス。スティングたちは混乱しながらも、追撃を防ぐために倒そうとしますが、そう簡単にやられるシンではなく、ソードインパルスはかなりの機動力を誇りながら応戦していきます。しかし、その動きには、機体性能に頼り気味な欠点もありました。同じ頃、宇宙では、ネオの率いる地球の艦隊が、ザフト艦隊を襲撃。完全に奇襲を受けた恰好になったザフトは、防衛網の突破どころか、宇宙港の破壊まで許してしまいます。今回は前回の続きであるため、アバンタイトルでの振り返りを経て、すぐに戦闘描写に突入。前作のキラ/ストライクガンダムが、訓練も受けずに乗っていたため動きがぎこちなかったのに対して、シン/ソードインパルスは、ザフトの正規軍人であることから、ほぼ乗りこなしており、おそらくインパルスガンダムとして初めての実戦だったにも関わらず、カオスガンダムたちとまともにやり合って拮抗します。初期値的には、シンのほうがキラを上回っている印象を受けますが、まだインパルスガンダムそのものの機体性能に頼っているほか、まだ精神的に未熟で視野が狭いのが欠点だなという感じ。今後の戦いで、このあたりを改善できれば、主人公として遜色のない強さを誇るパイロットになることでしょう。このように、アーモリーワン内ではソードインパルスが応戦して一定の戦果を挙げていましたが、一方宇宙では、ネオ率いる地球艦隊の攻撃にザフト側が完全に押され、防衛網を突破それどころか、宇宙港への侵入と破壊まで許してしまいます。いくら奇襲だったとはいえ、ここはザフトが推されすぎな印象。直前にソードインパルスの優勢を観せられていましたから、なおさらです。せめて、ジンとかディンとかモビルスーツは配置しておこうよ…。そんな、このザフトが完全にやられた恰好の奇襲の指揮を執っていたのが、仮面を被った地球側の士官であるネオ。その声色といい、愛機がメビウスメビウス・ゼロの発展機であるエグザスであるといい、もしかしてお前…ムウなのか?

 

ソードインパルスにかまっていられないと、上空へと飛び立つカオスガンダムたち。当然シンがこれを見過ごすはずがなく、追撃します。ステラのガイアガンダムがこれに応戦しますが、ステラは地上で押され気味だったこともあり、ソードインパルスを倒すことに固執。スティングの呼びかけにも全く応じません。そんなとき、アウルは半ば嫌味でブロックワードを口走り、これがステラを精神的に不安定にしてしまいます。同じ頃、中破したザクウォーリアで何とか帰還した、アスランカガリは、安全に退避できる場所を探すも、現場は混乱していてとてもそうした状況ではありませんでした。Aパート終盤より、戦闘の舞台は空中へと移行。近接戦闘向けのソードインパルスでは、カオスガンダムたちに対して不利かなと思われましたが、シンはそのまま戦闘続行して食らいついていきます。ストライクガンダムのときは、ソード・ランチャーでそれぞれ特性と欠点が明らかで、またそう簡単に換装できないことから、戦闘フィールドに応じて武装を慎重に選んでいましたが、インパルスガンダムは多少のムリは効く様子。最大の武器であるエクスカリバー レーザー対艦刀は、合体分離だけでなく、ブーメランの要領で敵に投げつける攻撃も可能であり、これを上手く使って立ち回っていました。前回に続き、インパルスガンダムの戦闘に対する柔軟性は驚かされるばかり。本当、初期スペックと使い勝手は、ストライクガンダムを上回っていますよね。そんなソードインパルスに押され気味のステラは、スティングの指示も無視して戦闘を続行。なかなか止める気配が無いため、アウルがわざとブロックワードを言い放ち、これで一時的にガイアガンダムの行動は止まりますが、やがてステラが錯乱状態に陥り、さらに戦闘が継続してしまう結果を生みます。ステラが錯乱状態に陥ったのは、ブロックワードのせいで。前作のオルガたちブーステッドマンの発展型であるスティングたちは、心身ともに基本的には、落ち着いていますが、戦闘時は性格が豹変するほか、特定の言葉=ブロックワードとで精神的に不安定になるという欠点を抱えていました。そして、ステラのブロックワードが「死」。いや、仮にも戦地に派遣して戦わせる兵士で、一番その死と隣り合わせなのに、これをブロックワードにしちゃダメでしょ…。

 

ステラの錯乱による攻撃や、スティングたちの連携攻撃に、ソードインパルスでの対応は限界と判断したシンは、ミネルバに打診してフォースインパルスに換装。また、レイ・ザ・バレルブレイズザクファントムや、ルナマリア・ホークザクウォーリアが加勢に来たことで、再び形勢逆転します。地上でも、混乱は少しずつ落ち着きつつあり、デュランダルは事態の把握と終息のため、自らミネルバに乗艦。そして、アスランカガリも、自分たちの退避とザクウォーリアの補修のため、偶然そこに身を寄せることになります。ここまでは、ソードインパルスの活躍に頼り切りだったザフトの地上部隊ですが、ずっと混乱していたわけではなく、その中で着実に反撃を準備。瓦礫の中からレイのブレイズザクファントムや、ルナマリアザクウォーリアが掘り出され、それぞれ搭乗して上空に飛び立ちます。レイとルナマリアは、今後シンと行動を共にする仲間であり、性格はそれぞれ、クールで物静かと快活で明るいと、真反対。これはシンと、良い化学反応を見せてくれそうです。そんな2人は、さっそく出撃するも、ルナマリアザクウォーリアはエンジン不調のため早々に戦線離脱。対するレイのブレイズザクファントムは、しっかりとインパルスガンダムのアシストをし続けます。ブレイズザクファントムの強さはかなり頼りに出来ますが、それを操縦するレイの声が関俊彦さん(前作のクルーゼ)であるのが面白いです。声色は同じなのに、それから受ける印象が全然違うんですよね。声の抑揚でキャラ変化をつけているのが、興味深いです。こうしたレイたちの活躍に、シンも負けてはおらず、ソードインパルスからフォースインパルスに換装。空中戦が得意な姿になったことで機動力が上がり、カオスガンダムたちを攻め立てていきます。フォースインパルスへの換装はもまた、ソードインパルスと同じ要領での合体機構であるため、都度母艦に戻る必要がないのが、ストライクガンダムにからの改善ポイント。これにスティングたちはメチャクチャ驚いてたけど、パーツ換装すること自体は、ストライクガンダムもやってたはずだけど…。もしかして、知らないのか?

 

ルナマリアに銃を突き付けられながらも、誤解を解くことに成功したアスランカガリは、ミネルバの艦橋に立ち入れることに。そんな中、艦長のタリア・グラディスは、カオスガンダムたちを追撃するあまり宇宙に飛び出したフォースインパルスを回収するために、ミネルバの出撃を決断。緊急出撃のフェーズに入ります。ミネルバが退避ではなく戦闘に向かおうとしていることを知り、アスランは愕然とするのでした。アスランカガリは、いきなりミネルバに乗り込んだ恰好になるため、戻っていたルナマリアから、不審者として銃を突きつけられてしまうことに。しかしここは、アスラン自身が名乗ってカガリの身分を明かしたことにより、事なきを得ます。ここで、アスランは表向き「アレックス・ディノ」という偽名を使っていることが判明しますが、すぐにカガリが、ルナマリアの前でアスランの名前を口走ってしまったため、ルナマリアから疑念を持たれることに。アスランのせっかくの努力をムダにしてしまった形ですが、こういうところでウソをつけないのが、カガリらしくて微笑ましくも感じましたね。そんな彼らの乗ったミネルバは、インパルスガンダム等が所属するバリバリの宇宙戦艦。その艦長であるタリアは、カオスガンダムたちを追って宇宙に飛び出したフォースインパルスを回収するため、緊急出撃を決意。アスランカガリは、意図せずまたまた戦闘の最前線に赴くことになります。果たして彼らは、生きてオーブに戻れるのか?次回へ続く―!

 

 

 

PHASE-03「予兆の砲火」

2004年10月30日放送

登場した敵他:エグザスカオスガンダムガイアガンダムアビスガンダム

「さすが、きれいごとは、アズハのお家芸だな!」

 

STORY:宇宙に出たシン/フォースインパルスとレイ/ブレイズザクファントムを待ち受けていたのは、ネオの乗るエグザスだった。その想像を絶する機動力を前に、2人は完全に押され気味になるが、ミネルバからの援護攻撃と指示もあり、何とか戦線を離脱し帰投する。その後、ミネルバはこのままネオの艦を追うことになり、アスランカガリも、ここに居合わせたことから、そのまま乗艦し続けることになった。なおも平和のための力の放棄を訴えるカガリだったが、それにシンはとうとう感情的になって反論する。そして、ついに追いついたネオの艦。インパルスガンダムは、ブラストインパルスとなって戦場に出た―。

 

公開されるミネルバ艦内。そして、カガリに対するシンの思いとは?引き続きカオスガンダムたちが強奪されたことにかかる戦闘を描くことになる今回は、中盤にアスランカガリを交え、ミネルバの艦内を紹介したり、シンが初めて彼らと接触してその怒りをぶつけたり等、キチンと基盤となる要素を紹介しつつ、ストーリーを進めるドラマ構成となっていました。シンがオーブ出身であることや、アスランがアレックスの偽名を使ってオーブに潜伏していたことは、割と中盤辺りまで視聴者だけの知る秘密として引っ張るのかなと思いきや、今回でどちらも、デュランダルが知っていることが明らかに。これは意外だと感じると同時に、ここからさらにどうドラマ展開をしていくのかが気になります。

 

前回、カオスガンダムたちを追って宇宙に飛び出した、シン/フォースインパルスとレイ/ブレイズザクファントム。2人の前に立ちはだかったのは、ネオの乗るエグザスでした。モビルアーマーであるため、火力はモビルスーツに劣るかと思われましたが、ネオ持ち前のセンスと技術による操縦を前に、シンたちは想像以上に苦戦。フォースインパルスも脚部の一部を損傷するなどして、長期戦になるにつれて、じわじわと追い詰められていきます。前回からの続きということで、序盤では、フォースインパルス&ブレイズザクファントムVSエグザスの戦闘が描写。メビウス・ゼロの発展機であるエグザスは、モビルスーツ系に比べると火力的に劣るかと思われましたが、フォースインパルスたち相手に堂々と立ち回り、着実にダメージを与えていきます。エグザスの戦闘中の動き方は、まさに卓越したもの。フォースインパルスたちも決して弱いわけではなく、前回カオスガンダムのファンネル攻撃を特に問題なく凌いでいたことを考えると、いかにエグザスが変態機動っぷりを見せているかがよくわかります。いやこれ、本当にエグザス強すぎだよ!これでネオがそのうちモビルスーツとかに乗り出したら、かなりの強敵になりそうだなぁ。そんなエグザスの攻撃に対し、ついアツくなってしまい、負のスパイラルに陥っていたのはシン。対するレイは、理性を失わず、しっかりとシンのことを気にかけながら、エグザス相手に立ち回ります。クールで冷静なことから、冷徹なのかなと思われそうなレイでしたが、今回のこの描写で、そうではないことが明らかに。レイは本当に、信頼できる仲間として、シンとともに『DESTINY』の物語を駆け抜けてくれそうですね。

 

フォースインパルスを追って宇宙に出たミネルバは、ようやくそれとブレイズザクファントムを発見。速やかに戦闘を終結させてシンたちを救うため、タリアのとった戦術は、母艦であるネオの艦に向けて攻撃を集中するというものでした。シンたちに帰投命令を出した直後、ミネルバは攻撃を開始し、タリアの作戦は成功。ネオがエグザスでの戦闘に時間を食い、またカオスガンダムたちは回収できたことから、ネオは撤収を指示しますが、このままそれを見逃すミネルバではありませんでした。Aパート後半では、タリアの的確な判断と作戦が功を奏し、しっかりとシンたちをアシスト。「とにかく相手の本丸である母艦を叩く」というのは、一見すると誰でも思いつきそうなムチャな作戦のように思えますが、タリアはこれを実行。指切りしながら放つことで相手を油断させ、着実にダメージを与えていきます。ろくに実戦訓練もなく新造戦艦を指揮することになったという意味では、前作のマリューアークエンジェルに似ているタリアとミネルバですが、タリアは以前からかなり実戦経験があるようで、この事態に全く動じずに指揮。艦長としての威厳とカリスマを感じさせてくれました。演じているのが小山茉美さんということもあって、マジで信頼度が段違いなんだよなぁ。マリューマリューで、親しみやすい艦長でしたが、タリアのような、物腰柔らかいけどやるときはガッツリやる艦長も、イイですよね。このタリアの攻撃や、ブレイズザクファントムと思ったより長期戦をやりあったことから、ネオもここからの撤収を決意。レイがクルーゼと似た声といい、かつてのムウとクルーゼのような、互いの存在を察する感覚といい、レイはレイで何か大きな秘密を抱えてそうですね。

 

タリアは、カオスガンダムたちをこのままネオに強奪されたままにしないため、進水式をしていないにもかかわらず追撃を決断。同時に、デュランダルもこのまま乗艦し続ける意向を示しますが、それにプラスして、何と乗り合わせたアスランカガリに、艦内を紹介したいと言い出します。艦橋やドックを案内され、それを踏まえてもなお「平和のための力の放棄」を訴えるカガリでしたが、そのドックに居合わせていたシンは、皮肉交じりに彼女に反論してみせるのでした。Bパートでは、ルナマリアの報告とデュランダルのはからいもあり、アスランカガリは、ミネルバへの継続乗艦を許されることに。さらにそれだけでなく、デュランダル自らの手で艦内を案内されることになります。このシーンを通して、視聴者に対しても、ミネルバの構造が公開されることに。ザフトの宇宙戦艦に対する考え方は、前作の頃からかなり変わっているようであり、さらにミネルバインパルスガンダム格納用の特殊機構が施されていて、各スプレッダーを速やかに射出し、自由に合体ができるようにしていました。ミネルバの紹介をしてくれるのはありがたいですが、ここまでデュランダルが、敵ではないとはいえ他国の首脳に対し、自分たちの最新鋭武装をつまびらかにしてしまうのは、逆に違和感。何か裏があるのではないかなと思ってしまいます。デュランダル、やっぱりただのいい人…ではなさそうだよねぇ。そんなデュランダルに、ザクウォーリアのドックを案内されたカガリは、なおも武装放棄を主張。これに対し、シンは皮肉交じりにカガリに反論し、カガリはシンのことが強烈に脳裏に焼き付くのでした。ここでは、やはりシンの主張が一番インパクトが強いですが、デュランダルが「彼はオーブからの移住者なんだ」と語っていることから、シンの出自を知っているということが見逃せないポイント。戦後のプラントは、ナチュラルも受け入れているということなのでしょうか?それとも、何か思惑があって、シンを受け入れたとか…?

 

ネオの艦に、ついにミネルバは追いつくことに成功。これを受けて、タリアはシンとルナマリアに出撃を指示します。シンはインパルスガンダムをパーツ換装したブラストインパルスで、ルナマリアザクウォーリアでそれぞれ出撃。そのさまを、アスランカガリは艦橋から見ていましたが、近くにともに座っていたデュランダルは、何気ない会話から、アスランの正体をズバリと指摘します。これを受けたアスランは、硬直することしかできず…。ラストでは、タリアの指示を受け出撃していく、シンとルナマリアの姿が描写。シンは初めてブラストインパルスに換装し、これでインパルスガンダムの初期3形態が全て出揃うことになりました。モビルスーツの描写的には、ここが注目ポイントですが、やはりストーリー的に見逃せないのが、ラストでデュランダルアスランの正体を看破すること。なんだかんだで、アスランの正体は1クールくらいはバレずにそのまま行くんじゃないかと思っていましたからルナマリアも、カガリアスランと呼んでいたことに気づくも、その確信が持てていなかった)、これはとても驚きました。さて、早くも第3話で正体バレしてしまったアスラン。このまま戦闘が終われば、無事オーブに帰還…とは、ならないんだろうなぁ。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第4話から第6話をご紹介予定です。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』。切なる想い、叩きつけろ!ジン!!

 

 

 

 

 

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