お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『爆上戦隊ブンブンジャー』バクアゲ3 ちょっとした感想

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3話にして容赦無いニチアサの洗礼

 

 

 

番組は変わって、『爆上戦隊ブンブンジャー』です。

 

おばあちゃんへの愛!泣けるぜ、その心意気!!今回は、未来が届け屋として奮闘する単発回。彼女のメインパートがかなり多いのかなと思われましたが、実際には中盤および終盤に挿入されるトケイグルマーとの戦闘シーンが長めに取られている関係で、思ったほど多くはありませんでした。でも、ニチアサの洗礼と言わんばかりの火薬爆破をやっていたのは笑えましたね。

 

大也や射士郎に比べると、キャラの方向性もブンブンジャーとしての経歴も全く違う未来。一見すると彼女が2人の和とペースを乱しているように見えますが、今回を通して、逆に彼女がいることで、あの2人の和が保たれているのではないかとも思いました。なんだかんだで、2人とも未来のことを思っていて、かつ彼女の行動がまだ予測しきれないことから、事件にぶつかったときの話題が必然的に彼女のことになり、それである程度方向性が一致しちゃうんですよね。

 

なお、前回(バクアゲ2)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

また、同日放送の『仮面ライダーガッチャード』の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

ブンブンクラシックの調整に勤しむ大也のもとに、ウキウキでやって来た未来。その理由は、自分で初めて届け屋としての仕事を取ってきたからでした。ブンドリオが彼女の心意気に感激するも、大也はどこか冷たい感じ。車を貸してもらえなかった未来は、仕方なく玄蕃からもらった自転車で仕事に着手しますが、大也は未来のことを決して蔑ろにしていたワケではありませんでした。序盤では、未来が仕事=バイト先の子供:ヒロトの依頼を取り付けてくるさまと、大也がそれを未来に任せるさまが描写。次回予告等だと、大也が冷たいなという印象を受けましたが、実際には彼女が仲間として一人前に仕事が出来るかどうかを試すためということが明かされます。このシーンで注目したいのが、このような大也の意図を、比較的早い段階で視聴者側にバラしている点。過度に引っ張り過ぎずサクッと終わらせ、その分次の展開に繋げて別の見どころを作るというドラマ構成には、好感が持てました。しかも、玄蕃が未来の自転車を調達してくるという描写を通じて、大也の思いをセリフだけでなく行動でも表現しているのがGoodでしたね。

 

尻を叩かれ、ギャーリソン集めに奔走することになったサンシーターは、トケイグルマーを生み出し市街地で大暴れ。これを察知した射士郎と、連絡を受けた大也は、現地へ急行し変身して応戦します。同じ頃、未来は偶然そこを通りがかりながらも、トケイグルマーのことはあまり気にせず、ブンレッド/大也たちに任せて仕事を続行。そのせいで捕捉され、散々な目に遭いながらも、届け屋としての仕事を続行します。彼女の行動の意味を好意的に解釈しながら、大也たちはトケイグルマーを追って…。中盤から、今回の苦魔獣であるトケイグルマーが登場。能力的にはそこまで強い怪人ではありませんが、いかんせん動くものに異常なほどにまでこだわること、また未来が道に迷って何回もその周辺を行き来するコミカルな描写があったことも相まって、登場時間が比較的長めにとられており、否が応でも印象に残る苦魔獣となりました。未来はスマホのアプリを使って道順を確認してたけど、そんなに迷うものかなぁ?若干クドさもありましたが、ギャグパートとして純粋に笑えるシーンでした。

 

未来が大ピンチに陥った際、とうとう大也たちが追いつき3人が勢揃い。大也は未来の配慮と作戦に感謝しますが、当の本人はやっぱりそんなこと全く考えていませんでした。そんなこんなで、とにかく全員で変身を遂げたブンブンジャーは、そのままトケイグルマーと戦闘を再開。やがて巨大ロボ戦へも突入し、ブンブンクラシックの力でこれを撃破。事件を解決した未来は、無事ヒロトの祖母のもとへ荷物を届けるのでした。未来の自転車は、やがて(ロケ地的に)いつもの場所を通りがかることになり、トケイグルマーの集中砲火を受けることに。それでも大也たちが駆けつけるまでは粘りきり、ブンブンジャーのメンバーとして、そして届け屋として、立派な踏ん張りを見せてくれました。第3話にしてこの爆破シーンの連続は、ニチアサの洗礼という感じで、大変だったろうなと感じると同時に、やっぱり絵面的にオーバーな描写過ぎて笑えましたね。そんなこんなで、大也たちと合流できた未来は、ブンピンクに変身しトケイグルマーを撃破。続いて巨大ロボ戦に突入するも、ここは新登場のブンブンクラシックを活用することで勝利をおさめます。大也はかなり未来の行動を好意的に解釈していましたが、やっぱり本人にはそんな意図などさらさらナシ。まあ、あのニコニコっぷりだとそうだよねぇ。さすがにここの大也、ちょっと人が良すぎるんじゃな〜い?そして、終盤の巨大ロボ戦では、ブンブンクラシックが初登場。てっきりブンブンワゴンを換装して合体する=ブンピンクが乗り換えるのかと思っていましたが、ブンブンワゴンによる左腕で持って使用するというさまが披露されました。この形式は、ちょっと前までの「スーパー戦隊シリーズ」ではあまり観られなかったので、ちょっと意外。でもこうすることで、DX玩具等で遊ぶ際、武器になるブンブンカーを使っても余剰のブンブンカーが出ない構造になっているんですよね。そこまで加味したうえで、合体構造を考えているのかなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ブンブンジャーが「謎のタイヤ人間」として世間に知られる中、政府の調査は着々と大也たちに迫りつつあった。そんな中で、未来が錠に逮捕されてしまう!苦魔獣が街で暴れる中、大也たちはこの難局をどう乗り越えるのか?

 

次回は、最終的に変身メンバーとなるうち、現時点で唯一ブンブンジャーと接点のない、錠に迫るお話。これを気に彼は間違いなくブンブンジャーのことを知ることになるでしょうが、そこからどうやって大也たちと意気投合していくのかな。

 

 

 

 

 

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『仮面ライダーガッチャード』第27話 ちょっとした感想

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宝太郎の夢見るケミーとのガッチャ!プラチナガッチャード

 

 

 

俺は知ってる!お前たちには、無限の可能性があることを!今回の『仮面ライダーガッチャード』は、新フォーム:プラチナガッチャードの初登場回であると同時に、グリオンとの決着回。りんねたちのバックアップを受けた宝太郎の呼びかけにより、ホッパー1をはじめとするケミーたちが自力でグリオンの野望から脱し、新たな力で打ち破るさまが描かれました。

 

前回の次回予告で、プラチナガッチャードのことがほぼ伏せられていたので、今回は登場のみで活躍は次回にお預けか…と思いきや、今回だけでグリオンとの決着まで描写。そのためやや駆け足気味感がありましたが、押さえるべきところはしっかり押さえており、第2クールかつ『ガッチャード』前半戦完結回にふさわしい一編になっていました。後半戦は、グリオンが口走ったあの名前の敵が立ちはだかることになるのかな。

 

なお、前回(第26話)の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

風雅の犠牲を乗り越え、グリオンのもとにやって来た宝太郎たち。グリオンは野望達成のためあらゆる妨害を仕掛けてきますが、それに屈する宝太郎たちではなく、驚異的な粘りを見せて応戦します。しかし、グリオンがドレッド参式に変身してからは、戦局がやや劣勢となり…。今回は、序盤から戦闘シーンが連続。宝太郎/ガッチャードのメインの見せ場が後半にあること、また彼はグリオンの相手を優先しなければならないことから、ここではりんね/マジェードたちの奮闘が中心に描写されていました。ここは、皆持てる力の全てを出し切って応戦している姿にグッと来る、素晴らしいシーン。仮面ライダーとしての力を持つりんねやスパナはもちろんのこと、蓮華や錆丸も密かに特訓を続けてきたとして、アトロポスやクロトーと真っ向勝負をやって張り合えていたのはGoodでしたね。ズキュンパイアの能力が、まさかこんなところで役に立つとは!こうした仲間たちの戦いに、刺激と勇気を受けて奮闘するアイアンガッチャードですが、ドレッドを弐式そして参式へとパワーアップさせて挑んでくるグリオンの前には苦戦。とうとう変身解除にまで追い込まれてしまいます。ドレッド弐式の画像が出た時点で、「これ壱式と合体するんじゃね?」とコラ画像が作られていましたが、まさかこんなに早く登場するとはねぇ。

 

ドレッド参式に追い詰められた宝太郎たち。グリオンの目的は宝太郎のガッチャードライバーであり、それを奪って野望を実現しようとします。宝太郎にも刃が向けられ、もはやこれまでかと思われたそのとき、ミナトが加勢。またりんねたちの踏ん張りも受けた宝太郎は、ホッパー1たちのもとへ向かいます。中盤、とうとう宝太郎のガッチャードライバーが奪われてしまい、万事休すという状態。ここに駆けつけたのが、ミナトでした。グリオンへの反逆の意思は消えていなかったものの、同時に過去のトラウマにも苦しみ続けていた彼を救ったのは、鏡花でした。短いシーンながら、鏡花とミナトのやり取りと、これを受けてミナトが踏ん切りをつけ、ついに宝太郎たちのもとに戻ってくるさまがしっかり挿入。ここでのやり取りはとても重要なのですが、やっぱりもう少し尺があれば、より見ごたえのあるドラマになったんじゃないかなという印象でした。「掟に基づき他人の記憶を消す錬金術師だからこそ、簡単に記憶を消すことを言ってはならない」という鏡花のセリフは、なかなかに深い意味を持つもののはずですが、ちょっとサラッと流された感じにも見えちゃいました。こうして戻ってきたミナトですが、いくらなんでも彼が単独でグリオンに対抗するのは不可能。ここでりんねたちが、変身せずに文字通り力でグリオンを抑え込み、宝太郎にケミーたちのもとへ向かうよう叫びます。りんねたちは変身解除されちゃってるものの、再変身が出来ないところまで追い込まれている描写はなかったので、ここは再変身したほうが絶対いいじゃん…と思うけど、やっぱり素面でこうした行動をして、その表情を見せてくれるほうが、ドラマ的にはさらにアツく、そして盛り上がりますよね。スパナが「お前の言うガッチャを見せてみろ!」と言っていたのには、ちょっと意外でした。

 

ケミーたちへ精いっぱいの呼びかけをする宝太郎。それにホッパー1たちは応え、自力でグリオンの野望から脱し、ホッパー1はクロスホッパーとなって宝太郎のもとに帰ってきます。これとテンライナーを使って、宝太郎はプラチナガッチャードへと変身。今までのケミーの力を全て使いこなすその力で、ドレッド参式を打ち破り、ついにグリオンの野望は潰えますが…。宝太郎がケミーを救うために取った行動は、なんと発破をかけて自力で脱出すること。そんなことが今のホッパー1たちに可能かと不安になりましたが、その宝太郎の呼びかけに応えてホッパー1たちは脱出を果たし、ホッパー1はクロスホッパーへとパワーアップします。ここで、宝太郎があれこれアシストしてケミーたちを救うという展開もありでしたが、あえてこうすることで、宝太郎のケミーに対する信頼もしっかり描こうとしていたのはGoodでした。でも、最初観たときは「ちょっとムチャ言い過ぎじゃね!?」って驚いちゃいましたね。こうしてすべてを取り戻し、プラチナガッチャードの力を得た宝太郎は、圧倒的な力でドレッド参式を攻撃。前半での苦戦がウソのように完膚なきまでに追い詰め、最後は完全撃破に成功します。プラチナガッチャードは、今まで入手したケミーカードの能力を使用できる、準最強フォーム。それも十分印象に残ったのですが、必殺技を決める際、キックをクロスホッパーがキチンとアシストしているシーンが挿入されていたのが、細かいながらプラチナガッチャードとクロスホッパーの信頼を象徴している感じがして素晴らしかったです。さて、こうしてドレッド参式は倒されましたが、グリオンはまだ生存。しかし、何者かに連れ去られて行方不明となります。ラストに彼の口走った「エルドラド」。これが、『ガッチャード』におけるラスボスの名前…なのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蓮華からの突然の連絡。それは、祖母の住む九ツ村に妖怪が出たいうものだった。現地に向かった宝太郎たちは、胡散臭い霊媒師に振り回されながらも、その真実を解明出来るのか!?

 

次回は、田口監督×青柳さんという、「ウルトラシリーズ」コンビによる異色回。ギャグ回感がプンプンしていますが、これ1話完結なのかな。それとも、次々回放送日が3/31でキリがいいし、前後編にするのかな?

 

…というワケで、記事は「『爆上戦隊ブンブンジャー』バクアゲ3 ちょっとした感想」に続きます。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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俺たちはもう1人じゃない!S.H.Figuarts 仮面ライダー第2+1号

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今回は、1月18日に発売された、「S.H.Figuarts 仮面ライダー第2+1号」の御紹介です。

 

『シン・仮面ライダー』にてサプライズ登場を果たし、そのデザインだけでなく、登場過程のドラマについても観るものを唸らせた第2+1号が、映画公開から約1年の時を経てついにフィギュアーツ化。仮面ライダーや第2号は、買うかどうか迷った挙句結局時期を逸してしまいましたが(前者は一般販売なので、今も店頭で普通に売ってるけど)、この第2+1号については絶対に欲しいと思い、迷わず確保しました。

 

本当はもっと早くレビューする予定だったけど、骨折のせいで今日まで遅延しちゃいました。今はもう大丈夫ですが、病み上がりの頃は、自分の手首をひねってフィギュアの手首を取り付ける動作が、かなり困難だったんですよね…。

 

なお、そんな仮面ライダー第2+1号が登場した、映画『シン・仮面ライダー』のレビューは↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

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パッケージから取り出すと、こんな感じ。劇中に登場した、あの華奢なスタイルの第2+1号が、ほぼ完璧に再現されています。

 

造形の完成度が高いのはもちろんのこと、塗装についてもなかなかのこだわりが感じられ、基本的な塗色は全てツヤ消しのものを使用。これにより、劇中再現が出来ていると同時に、元となった仮面ライダー新1号との完全差別化が図られています。写真を撮る際は、明るさの補正をしないと暗めに写ってしまうのが難点ですが、これは仕方ないでしょう。

 

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こうした塗装の中で、唯一ツヤを放ち光り輝いているのが、マスク部分。目に映えるようなメタリックライトブルーの色味が目を引きます。改めて見てみると、第1号や第2号から一転してのこのハデな色味は、劇中における隼人の吹っ切れた感じを表しているとも言えるかもしれませんね。

 

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そんなこの第2+1号を動かし、ポーズをつけてみるとこんな感じ。劇中の第2+1号は、ほぼ直立しているか新サイクロン号に乗っているかだけだったので、新1号の代表的なポーズや特写を参考に、色々動かしてみました。

 

可動域は、ライダー系のフィギュアーツとしては標準的なものを搭載。そこへ、両肩部の引き出し具合に改良が加えられている他、マフラーについては布の中にワイヤーを仕込むことで再現しており、ポージングの自由度はかなり高いものになっています。

 

触った当初は関節がかなり固めだなと思いましたが、ポージングをつけたのちに腕等が脱落しないためと考えると納得。唯一心配なのが、マフラー内のワイヤーの耐久性がどれくらいかという点です。動かし過ぎると、負荷に耐えきれなくなってポッキリ逝くだろうから、出来る限りそっとしておくのが無難かな…。

 

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そして、本商品には一文字隼人のヘッドパーツも付属。首をすげ替えることで、マスクオフ状態を再現可能です。こうなると、取り外した状態の第2+1号マスクが欲しくなるところですが、それが付属するのは新サイクロン号。あと2ヶ月ちょっと、待つことにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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フィギュアーツになっても、そのデサインの秀逸さとカッコよさは健在だった、仮面ライダー第2+1号どうしても、目に映える色味のマスクに目が行き、新1号とデザインがほぼ一緒なのかなと勘違いしがちですが、よくよく観察してみると、様々なところに違いがあるところもわかり、そういう意味でもとても面白いフィギュアになっています。

 

こうなると、期待したくなるのが、5月発売予定の新サイクロン号。もちろん予約済みですので、届いたら速やかにこの第2+1号を乗せようと思います!御期待ください。

 

 

 

 

 

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『機動戦士ガンダムSEED』ちょっとした感想 SEED-3(第7~9話)

今回は、機動戦士ガンダムSEED』の感想記事第3回目です。

 

一難去ってまた一難という感じで、目の前のトラブルの対処に追われ、友軍と合流出来ないアークエンジェル今回ご紹介の3話では、それもとうとう終わりかなと希望が見えるも、結局は潰えてしまう結果になりました。また、OP等で最初から登場しているラクスも、いよいよ劇中に初登場。運命の歯車がさらに交錯していきます。

 

なお、前回(第4~6話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

PHASE-07「宇宙(そら)の傷跡」

2002年11月16日放送

登場した敵他:長距離強行偵察複座型ジン

「我らは忘れない。あの血のバレンタインユニウスセブンの悲劇を!」

 

STORY:クルーゼとアスランが査問会議に出席し、ザフト上層部が連合との徹底抗戦を決定していた頃。アルテミスを脱出したキラたちだったが、結局そこで補給が受けられなかったことから、このままでは艦内のあらゆる物資が枯渇するのは時間の問題だった。そんな中、アークエンジェルデブリ帯を発見し、それを避けて月への起動を取ろうとするが、ムウは逆に、このデブリ帯に突っ込んで、残された物資を回収し補給することを提案する。やむを得ずそれを選択するキラたちだったが、そここそ、全てのキッカケである血のバレンタイン事件の跡地だった。キラたちはそこで何を見、何を感じ取るのか。そして彼らは、予期せぬ新たな出会いを迎える―。

 

劇中では今までほとんど語られてこなかった、血のバレンタイン事件。今回はそれにかかる概要が触れられると同時に、キラたちが生きるためにやむを得ず死体あさりのようなことを行う一編になりました。戦闘シーンは終盤の最低限に抑えられており、全体的にハデではありませんが、本作の主要ヒロインであるラクス・クラインの初登場、そしてクルーゼと結託しザフトをより戦争の道へ導こうとするアスランの父:パトリック・ザラの姿等、決して飛ばすことのできないお話になっています。ザフトも一枚岩ではないことはわかったけど、この分だと穏健派のクライン議長(ラクスの父)側は、いずれ消されるだろうな…。

 

前回、アルテミスを脱出したアークエンジェル。全員無事に脱出できたのは良かったものの、結局目当てだった補給は全く受けられなかったことから、館内のあらゆる物資は枯渇気味。このままでは、いつまで生きることができるか見通しが立たない状況でした。そんな中、アークエンジェルの針路上にデブリ帯を発見。マリューはこれを回避して月へ向かおうとしますが、ムウは全く逆の提案をしてきます。同じ頃、サイ・アーガイル等から前回の発言につき指摘されたフレイは―。前回舞台となったアルテミス。途中ザフトからの襲撃があったことで、そこからの脱出がメインとなっていましたが、そこに立ち寄ったもともとの理由は、補給のため。今回の冒頭で、結局アルテミスからは全く補給が受けられていなかったことが明かされます。ということは、結局アルテミスの連中は、ストライクガンダムアークエンジェルを調査しただけで終わりだったのか、どうしようもないな…。そんな、目当ての補給が受けられなかったアークエンジェルは、ジリ貧状態。そんな中、月へ向かう針路上にデブリ帯が発生していたことから遠回りを余儀なくされ、踏んだり蹴ったりかと思われましたが、ムウは逆に、このデブリ帯に残されているであろう物資を回収し、補給代わりにすることを提案します。またしても効果的に働いた、ムウの機転。決してやり方はキレイではありませんが、この状況であれば仕方ないでしょう。このように、マリューら上層部がこうした決断をしていた頃、サイたちは、前回フレイが人々の前でキラがコーディネーターであることを指摘したことをたしなめ、これを反省したフレイは、キラに謝罪しています。ダメなところはダメとしっかり指摘して、それを受けて反省する様がしっかり描写。これには好感が持てました。

 

クルーゼとアスランは、一度前線を離れ、ザフトの査問委員会に出席。オーブの破壊につき厳しい目が向けられる一方、クルーゼたちたちがガンダムのことを報告したことで、委員会の意見は真っ二つに。そうした中でも、議長であるクラインは、落としどころを見つけて穏便な方向へと議論を向けようとしますが、パトリックの強硬的な主張により、委員会内では連合との徹底抗戦の意見が多数派となり、クラインは頭を抱えるのでした。Aパート中盤により同時並行で描かれるのが、ザフト側における査問委員会の様子。クルーゼとアスランが出席することになり、これだけだと彼らが責められる構図になるのかと思われましたが、実際には、クルーゼとパトリックの結託により、クラインの思惑に反してザフトがより連合との抗戦路線に舵を切るキッカケとなります。パトリックはその名の通り、アスランの父親。そのうえ、どちらかといえば好戦派のクルーゼともつながっており、ストライクガンダムの詳細や、キラがコーディネーターであることの情報は伏せて、査問委員会へ提出。アスランたちの報告で連合の開発していたガンダムに対する脅威を委員たちに痛感させ、自分に都合のいい方向へと誘導していきます。査問委員会にかけられる人間の親族が委員会内にいる時点で問題な気がしますが、これによりザフトと連合の対立構造はますます顕著になることに。唯一といえるクラインが穏健派であり、連合との交渉の余地はまだ残されている形ではありますが、この分だとパトリック派に遅かれ早かれ暗殺されてしまいそうですね。

 

ムウが提案したのは、デブリ帯に漂っている廃コロニー等から、物資を回収しそれを補給代わりにすること。死体あさりのようなことであるため、キラたちは反対せずともかなりの抵抗感を見せますが、ムウの説得によりそれに着手することになります。そして、実際に現場に向かったキラたちがそこで見たのは、無残に破壊され遺された、ユニウスセブンの遺構や死体。そう、このデブリ帯は、単なるスペースデブリの集積地ではなく、血のバレンタイン事件の舞台となった場所でした。そのことにひどくおびえるも、生きるために背に腹は代えられないキラたちは、精いっぱいの追悼を行い、物資を回収していきます。やむを得ない事情があるとはいえ、死体あさり紛いのことをするのには抵抗感があるキラたち。そんな彼らを、ムウは生きるためにしなければならないことなのだという主張を通して、説得します。ここでのムウのセリフは、言っていることはシンプルなのですが、生への渇望が感じられて、なかなか印象に残りました。こうして、実際にデブリ帯に突入することになったキラたちは、そこに遺された惨状を確認し、ここがかつての血のバレンタイン事件の跡地であることを察知。偵察から戻り、このまま物資回収をするのかと迷いますが、出来る限りの追悼をしたうえで、それを行うことを決断します。血のバレンタイン事件の跡地には、物資とともに死体も遺されており、これにはキラたちも驚愕。その追悼のため、黙祷をささげると同時に、精いっぱい折った千羽鶴を撒きます。千羽鶴が撒かれるさまは、CG合成も使われてかなり幻想的。それはいいんだけど…、マリューたちはなんで、ギリギリまでここが血のバレンタイン事件の跡地ってことに気づかなかったんだろう?座標を調べれば、連合軍人であれば気づきそうなものなんだけどね。

 

ムウ「俺たちは生きてるんだ。ってことは、生きなきゃなんねぇってことなんだ!」

 

物資回収も大詰めを迎えたとき、キラのストライクガンダムが、ザフトと思われる艦1隻と、長距離強行偵察複座型ジン1機を発見。このままやり過ごせるかと思われましたが、運悪く発見されてしまいます。それでも、ストライクガンダム自体が補足されていなかったため、すぐに倒すことができましたが、キラは結果的に、血のバレンタイン事件の跡地で人を殺めるという行為に及ぶことになってしまったのでした。その後、またも救命ポッドを発見したキラは、それを回収してアークエンジェルに帰還。中から出てきたのは…。終盤では、ストライクガンダムと長距離強行偵察複座型ジンの戦闘が描写。ただ、後者が前者の存在に全く気付いていないため、ビームライフルの発砲3発で決着がつくという、とてもシンプルで短時間なものになりました。そしてこのシーンで強調されているのが、キラの感じたはかなさとツラさ。相手が気付かなければ戦闘が回避できた他、戦闘をした場所が、戦争の原因となった血のバレンタイン事件の跡地であることに、キラはショックを受け嗚咽します。ここでの彼の考えや感情は、詳細にはセリフ化されてはいませんが、今までの描写等から考えれば、彼の感じたものは容易に想像ができることでしょう。そんなキラが顔を上げると、またしても救命ポッドを発見。見過ごせないため回収し、マリューたちがその扉を開けると、中から出てきたのは、ザフトの歌姫でありアスランの婚約者であるラクスでした。キラとラクスの出会いは、このシーンが初めて。ああ、さらにややこしいことになってきたぞ…。

 

 

 

PHASE-08「敵軍の歌姫」

2002年11月23日放送

登場した敵他:イージスガンダム、ジン

「あなたが優しいのは、あなただから…でしょ?」

 

STORY:救命ポッドの中から出てきたのは、ザフトのクラインの娘:ラクスだった。その処遇にマリューたちが頭を抱える中、キラは、フレイの発言等から、ナチュラルのコーディネーターに対する偏見と差別を改めて痛感する。同じ頃、クルーゼの部隊は、当初の予定を大幅に早めて出撃。目的はラクスの創作であったが、その道中連合の別の艦を発見したことから、針路と作戦の変更を決定する。ラクスをめぐる様々な者の思惑は、いったいどう交錯していくのだろうか。

 

戦闘シーンが一切なく、ラクスと彼女をめぐるキラやアスランたちの様子に描写が割かれた一編。ラクスのほわほわした人物像が描かれたほか、前々回以上にフレイの過激なコーディネーターへの差別も描かれ、キラの複雑な心境がしっかりと浮き彫りにされていましたね。しっかし、フレイの凝り固まった考え方を軟化させるのには、かなり時間がかかりそうだなぁ。いや、それとも無理っぽいか…?

 

前回、救命ポッドから飛び出してきたラクスに驚いたマリューたち。彼女らは、彼女を別室に連れていき事情聴取を行いますが、ラクスがザフト側の人間というだけでなく、クラインの娘だということを知り、頭を抱えます。同時に、ラクスがなぜあそこを漂っていたのかを知り、連合のやり方に疑問を覚えるマリュー。彼女の中で、友軍への合流前に、彼女を何とか救えないかという考え方が、頭をもたげてきます。序盤では、キラたちとラクスのファーストコンタクトと、彼女の人柄と特性が描写。敵軍の主要人物の娘という位置づけのラクスですが、当の本人はいち民間人のアイドルであり、本人の言う通り、ザフトとは直接関係のない人間でした。ファーストコンタクト直後、マリューたちによるラクスへの事情聴取が行われますが、いかんせんラクスがほわほわしていることから、どうも調子が狂ってしまうという感じに。ここは少し笑えましたね。ちなみにこのシーンでは、ラクスがなぜあの宙域を漂っていたのかという理由も披露。もともとユニウスセブンの追悼式典のための下準備のために、現地を訪れていた彼女でしたが、連合側の艦に発見され戦闘状態に。自身は救命ポッドで脱出させられましたが、他の乗組員の安否は不明の状態でした。キラが前回遭遇したのは、連合にやられた直後のラクスの乗っていた船と、それの調査のためにやってきた長距離強行偵察複座型ジンだったんですね。キラ側にもやむを得ない事情があったとはいえ、お互いあと少しタイミングがズレて接触していなければ、あんなことにはならなかったろうにね…。

 

限られた時間の中で休息をとっていたアスランでしたが、当初の予定より30時間以上出撃予定が早まることになり、急遽準備を開始。同時に、メディア報道により、ラクスが乗っていた宇宙船ごと行方不明となったことを知り、さすがにショックを受けます。それでも平静を保ちヴェサリウスにやってきたアスランを待っていた命令は、ラクスの捜索。ラクスがアスランの婚約者である等、様々な対面上による出撃命令でしたが、クルーゼにはまた別の思惑がありました。出撃時間が大幅に繰り上がり、急いでヴェサリウスに向かったアスラン。てっきり当初の目的通り、連合に対する攻撃が出撃理由かと思っていましたが、実際はラクスの捜索がその主目的でした。いくら主要ポストの人物の娘だからと言って、捜索のために大規模部隊を派遣するのは少々オーバー気味。ですが、ここに「一般市民たちはアスランラクスが婚約していることを知っている」、「婚約者が行方不明になっているのに、それを捜しに行かないと世論にどう思われるか」という事情を付加することで、この出撃を違和感のないものにしています。この設定の采配はGoodでしたね。なお、ここではユニウスセブンの位置関係についての描写も挿入されており、血のバレンタイン事件の以降、崩壊したユニウスセブンは地球の引力圏に引っ張られ、当初の一から大幅にズレた、あのデブリ帯に位置していることが語られます。なるほど、こうした事情があるのなら、前回キラたちがデブリ帯に突っ込むまでユニウスセブンであることがわからなかったのも、納得ですね。

 

キラがストライクガンダムの整備を終え、食堂付近に戻ると、何やら言い争うフレイたちの姿が。その原因は、ラクスのもとに食事を運ぶことであり、ラクスが偶然食堂までやってきてしまったことから、キラはそこで、フレイのコーディネーターへの差別心を改めて知ってしまいます。ショックを受けつつも、ラクスのもとに食事を運ぶことになったキラは、そこで彼女と言葉を交わし―。Aパート終盤からBパートにかけて、またも騒動を起こしてくれたのがフレイ。彼女のコーディネーターへの差別と偏見は相変わらずであり、さらにそこへラクスも現れたことで、それが一層ヒートアップしていきます。ラクスが現れたことで、キラが横にいるにもかかわらず、平然とコーディネーター差別をぶちまけるフレイ。主人公がキラであることから、どうしても視聴者はキラ側に感情移入してしまいますが、おそらくフレイのような考え方が、多くの一般市民が感じていることなのでしょう。確かに、何か障害等がないのにもかかわらず、遺伝子操作をして優勢種のみ作り出すというやり方は、生命の摂理に反していると言えますからね…。ちなみに、ここでラクスが普通に食堂に現れているのが、とても興味深いところ。ドラマ展開的に観ると、「悪い態民で入ってきたな」と感じますが、よく考えて観ると彼女、マリューたちにより軟禁状態にされていたはずです。つまり彼女は、自分でカギを開けて出てきたということ。湖水たことからも、彼女が常人ではなくコーディネーターであることが、暗に示されています。

 

ようやく友軍とのコンタクトを取ることに成功したアークエンジェル。これで助かったと沸き立ちますが、マリューラクスの処遇が気がかりでした。敵側とはいえ民間人である彼女を、なんとかこの戦争に巻き込ませない方法は無いかと考えるマリューでしたが、そうした彼女の考えを、ムウとナタルは厳しく批判します。終盤、ラクスをかばうような考え方をするマリュー。それに対し異を唱えたのが、ナタルたちでした。ナタルの言葉は少しキツめですが、言っていることは何ら間違っていないものに。成り行きや事情が重なったとはいえ、キラたち民間人を巻き込んで戦争をやっているのに、ラクスは民間人だから巻き込みたくないという論理は、確かに通用しませんよね。一方で、このまま連合上層部に引き渡すと、ラクスが何をされるかわからないような気もするけど…。このような、艦橋部での緊張状態と同じ頃、ラクスのもとへ食事を運び終えていたのがキラ。彼は自分がコーディネーターであることを彼女に明かし、彼女はそれを普通に受け入れたと同時に、「その優しさはキラ自身のものである」旨語ります。キラのその感情や考え方は、コーディネーターであることに由来しない、キラ自身のものであることを表したセリフ。これを聞いたことで、キラの心も、幾分救われた気がするけど…実際どうなのかな。

 

 

 

PHASE-09「消えていく光」

2002年11月30日放送

登場した敵他:イージスガンダム、ジン

「パパの船を撃ったら、この娘を殺すって、アイツらに言って!」

 

STORY:ついに、友軍である戦艦モントゴメリィの艦隊と接触を果たしたアークエンジェル。そこには、大西洋連邦事務次官を務める、フレイの父ジョージも乗っていた。これで助かったと安堵するキラたちだったが、それをクルーゼらの部隊に発見されてしまい、アスランの駆るイージスガンダムを筆頭に攻撃を仕掛けてきた!対するアークエンジェルも、退避命令を無視して加勢するが、ムウのメビウス・ゼロは被弾、キラのストライクガンダムも、アスランイージスガンダムに阻まれなかなか戦艦モントゴメリィへたどり着けない。既に2隻の友軍艦が沈められており、ジョージの命が危ないと悟ったフレイは、卑怯な手を使ってでも戦艦モントゴメリィを救おうとするが―。

 

無残に消えゆく希望の光!今回は、前回までとは打って変わって、戦闘シーンがかなり多めにとられた一編に。ストライクガンダムメビウス・ゼロはしっかりと奮闘するも、アークエンジェル側の戦局は終始劣勢であり、最終的には救出に来た友軍艦3隻は全て撃沈、自分たちはフレイを人質にして戦線離脱するという、禍根の残るものになりました。沈められた艦の中に、フレイの父ジョージがいることから、今まで以上にフレイがお話に介入し、悪い意味でひっかきまわしていくことに、でも、彼女の切羽詰まった気持ちも、よくわかります。

 

前回、アークエンジェルがうっすらとながら受信した、友軍の連絡。それは戦艦モントゴメリィとその部隊からによるものであり、そこにはフレイの父であるジョージも乗っていました。お互いが近づくにつれ、ハッキリと交信できることになった両者は、特定ポイントで落ち合う算段を取り付けることに成功。ついに助かったと安堵し、喚起するマリューたちでしたが、クルーゼたちの部隊が近づいていることに、全く気付いていませんでした。序盤では、戦艦モントゴメリィと連絡が取れ、歓喜と安堵に包まれるアークエンジェルの様子が長めに描写。これまで散々な目に遭ってきましたから、このように張り詰めた雰囲気が緩むのもよくわかります。一方で、序盤でこうしたことが描かれている分、後半での悲劇が際立つことになるんだけどね…。ちなみにここでは、フレイの父親であるジョージが初登場。大西洋連邦事務次官という要職についていますが、性格はフレイに似てかなり軽めでした。この親にしてこの子ありという感じの、ジョージ&フレイ親子。作品によっては、こうした性格のキャラは一種の清涼剤になるんだけど、『SEED』ではそうはいかなかったね…。、

 

一度捉えた反応を頼りに、戦艦モントゴメリィらを捕捉したクルーゼ。アスランの意見を押さえて、すぐさまそれらを攻撃することを決定したクルーゼは、アスランたちに出撃を指示。イージスガンダムとジン3機が出撃していきます。ようやく敵の接近に気づいた戦艦モントゴメリィは、モビルアーマーメビウスを出撃させ応戦しますが、戦局は明らかに劣勢。それを知ったアークエンジェルは、戦艦モントゴメリィからの退避命令を無視し、逆に加勢する選択をします。戦艦モントゴメリィらを発見した途端、ラクスの捜索葉すぐに二の次にして、それを叩くために全力を注ぐクルーゼ。アスランも一度は異を唱えますが、すぐに意見は押さえつけられ、イージスガンダムで出撃することになります。前回の様子で明らかでしたが、クルーゼはラクスの捜索になど興味がない様子。下手をすれば、アスランのことすら実はあまり重要に思ってないのではないかとすら感じられます。これが純粋な軍人ゆえの行動なのか、それとも何か腹づもりがあっての立ち回りなのか、どちらなのか―。そんなクルーゼの部隊の接近に、戦艦モントゴメリィらはかなり遅れてようやく探知、積んでいたメビウスを出撃させて応戦しますが、ほとんど歯が立たず追い詰められて行きます。今までアークエンジェルの活躍ばかりを観てきたので、若干感覚がバグっていますが、艦内にエースパイロットとモビルスーツがどちらも揃っているのは、このアークエンジェルのみ。他の連合の艦は、まだまだメビウスが主体なんですよね。これじゃあ、イージスガンダムとジンの部隊には勝てませんわ…。

 

アークエンジェルからは、ムウのメビウス・ゼロとキラのエールストライクガンダムが出撃。戦艦モントゴメリィの救出に向かいますが、前者はジン1機を撃破したものの被弾して帰還、後者はアスランイージスガンダムに行く手を阻まれ、なかなか先へ進むことができません。そうした中で、アークエンジェル内で戦局に気をもんでいたフレイは、居ても立っても居られなくなり、艦橋に突入。サイらから退避するよう言われますが、眼前で破壊される戦艦バーナードとローの姿を目の当たりにしてしまいます。Bパートより、命令無視のうえ加勢し応戦するアークエンジェルのさまが描写。ストライクガンダムメビウス・ゼロ両方が出撃し、幾分盛り返しますが、それでも劣勢を覆すには至りませんでした。ストライクガンダムらが救援に来て、「助けに来てくれたのか!」と歓喜するジョージ。あれ?もともと助けに来たのはそっちでは…?そんなこの戦闘シーンでは、ストライクとイージスの一騎討ちもしっかり描写。しかし、今までと決定的に違うのは、キラもアスランもお互い一言も交わさず、ただ交戦しているという点です。「相手に言ってもわかりあえない」ということを薄々感じ取り始めたのかもしれない両者。2人の決別のときは、近いかもしれませんね。そして、この戦闘の最中、友軍の戦艦3隻のうち、2隻が撃沈。それを目の当たりにしたフレイは、かなりのショックを受けてしまいます。

 

一度は居住施設に戻されたものの、錯乱したフレイは、ラクスを連れ出して艦橋に再び突入し、彼女を人質にして戦艦モントゴメリィへの攻撃を中止させるよう進言。マリューはそれに対する回答に迷いますが、そうしているうちに戦艦モントゴメリィも撃沈。全砲火がアークエンジェルへと向けられます。ここで沈められるわけにはいかないと決意したナタルは、マリューらに代わってラクスの人質作戦を敢行。卑怯な手段であることはわかっていましたが、これによりクルーゼ側からの攻撃を中止させることに成功するのでした。終盤では、フレイの勝手な行動に混乱するアークエンジェル艦橋と、戦場からの撤退のためにやむを得ず卑怯な手段に出るナタルの姿が描写。フレイはかなり場を引っ掻き回してくれましたが、彼女の性格と、父親が死の危機に瀕しているという状況から考えれば、彼女の行動も頭ごなしに否定はできないかなという感じでしたね。そしてここで注目したいのが、戦艦モントゴメリィが撃沈するタイミング。他の作品であれば、フレイの作戦が一度敢行され、その後やはりクルーゼたちには通用せず攻撃されて撃沈…という流れになりそうなものですが、今回は、フレイがその作戦を提言しているうちに撃沈され、彼女の提案は、彼女にとってはほぼ意味をなさないまま終わるという構図になっています。こうしたドラマ構成が、戦争の非情さとはかなさをより引き立てているように感じましたね。そんなドラマ展開を受けてラスト、ラクスを人質にとる格好で、クルーゼたちから蔑まれながらも、戦場からの撤退に成功するアークエンジェル。やり方はキレイではありませんが、仕方ないですよね。全ては、“生きるため”なんだから―。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第10話から第12話をご紹介予定です。『機動戦士ガンダムSEED』。駆け抜ける宇宙に何を生むのか、ガンダム

 

 

 

 

 

機動戦士ガンダムSEED』の本編は、各種サイトで公式配信中!↓コチラもチェックだ!

 

 

 

 

 

ガンプラ Pick Up!

機動戦士ガンダムSEED』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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思いは決して消えはしない―。『フィギュア王』No.313

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今回は、2月28日に発売された『フィギュア王』No.313のレビューです。

 

「映画『ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突』公開記念【特集】ウルトラマンブレーザー」ということで、『ブレーザー』の映画公開直後の発売になることから、『ブレーザー』全体を総括する内容がメインに。この時期のこの手の特集は、『トリガー』あたりから定着してきましたが、『ブレーザー』でもキッチリ発売してくれました。最近、「ウルトラシリーズ」は超全集を全然出してくれないから、この『フィギュア王』の特集が実質的な代替品になってるよなぁ。

 

なお、今年度発売された『フィギュア王』の中で、『ブレーザー』の特集が大規模に組まれていたものの各レビューは↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

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特集記事は全約60ページで構成されており、大きく分けてブレーザーの紹介」「キャスト&スタッフインタビュー」「怪獣スーツの三面図」「怪獣デザイン画」に章立て。フルカラーで豊富な画像やイラストが挿入されており、かなり気合いが入っていました。

 

まずは、ブレーザーの紹介」。こちらは見開き1ページで、ブレーザーのことやSKaRDのことをサラッと紹介。もともと劇中に出てくるブレーザー関連アイテムが少ないことから、今までの作品に比べると、コンパクトに感じられました。

 

ここでは、ゲントとブレーザーの邂逅の詳細が記述されており、「ブレーザーの出身地であるM421は、地球から4億4100万年光年先のところにあり、3年前のタツキらの実験時の事故の際、時空の裂け目が出来てそこと地球が繋がり、両者は出会った」とのこと。あの事件がなければ、V99の復讐も無かったと同時に、ブレーザーが地球に来ることもなかったんですね。いやぁ、これは初出し情報だな…!

 

続いて、「キャスト&スタッフインタビュー」。ここでは、SKaRDのメンバーを演じた5人と、田口監督へのインタビューが掲載。蕨野さん×伊藤さん、搗宮さん×梶原さん×内藤さん、田口監督でそれぞれ見開き1ページずつ割かれており、放映期間中は語ることのできなかった、最終回までを総括しての印象や感想、そして演技や制作するうえで感じたことなどが、詳細に記述されていました。ページ数に限りがあるとはいえ、出来る限り内容を詰め込むため、かなり文字が細かくギチギチになっていましたね。

 

キャスト側インタビューでは、演技の際に感じた印象や、『ブレーザー』のドラマ作りに関する言及が、各々からよく語られていた印象。各キャラの気持ちに入り込むために、細かいやり取りや現場での試行錯誤があったことや、脚本内でわざと省略されていたり、明言が避けられていたりする箇所に気づき、そこから制作陣の意図を汲み取って演技したことが書かれていました。どんなドラマでも、役作りというのは行われるものでしょうが、『ブレーザー』に対する出演陣のそれは、ハンパなかったものであることが窺えました。

 

また、田口監督のインタビューでは、『ブレーザー』の企画段階でのことも多く触れられていたことが印象的。ブレーザー』は、それまでの「ニュージェネレーションヒーローズ」に比べてかなり多くの新機軸が導入されていましたが、それはシリーズの作風の刷新はもちろんのこと、初めて海外との同時配信という試みを行うことから、初めて「ウルトラシリーズ」に触れる外国人でも、スッとその世界観に入れるようにするためだったというのには、なるほど!と膝を打ちました。

 

我々日本人であれば、仮に『ブレーザー』で「ウルトラシリーズ」を初めて知った人は、興味を持てば自力で調べてかつ視聴することができますが、外国人となると、一部地域を除けば過去作の公式配信は行われていないですもんね。この視点は本当に盲点でした。

 

3つ目が、「怪獣スーツの三面図」。ブレーザー』に登場した怪獣たちのスーツの画像が、三面図の要領で掲載されており、併せて劇中の切り抜き画像も挿入して、その特性や能力を紹介していました。

 

ここでは、スーツ改造のことについても一部言及。ベビーデマーガのことが触れられており、それが『X』に登場したデマーガの改造、さらに親デマーガは同じく『X』のツルギデマーガの改造であるということが明かされており、これにはかなり驚かされました。てっきり、デマーガのスーツは流用で、ベビーデマーガのスーツは新造だとばかり思ってたからなぁ。デマーガにおける、『X』のオリジナル個体と意匠が異なる点についても解説がなされており、興味深く読むことができました。

 

4つ目が、「怪獣デザイン画」。こちらでは、『ブレーザー』内で新規登場した怪獣・宇宙人のデザイン画が掲載されており、併せてデザイナーたちの語るデザインコンセプト等が掲載されていました。

 

決定稿のみの掲載であるため、概ね劇中に登場した姿とほぼ一致しているのですが、その中でも、特にデザインと実際のスーツで印象が異なるなと感じたのが、レヴィーラとズグガン。前者はオミットされた目玉のようなデザインが描かれているためかなりキモく、後者については虫のモチーフをコンセプト程度にまでとどめ、通常の四足歩行の怪獣のようなデザインに仕上がっていました。レヴィーラの目玉は、ギミックの都合でボツになったようですが、ボツにして正解だと感じましたね。あれが劇中に登場して、しかもソフビ人形として売られていたら、『ネクサス』のスペースビーストの再来だよ…。

 

 

 

今までと同様、超全集並みのボリュームで特集記事を組み、ファン必携の一冊となっていた『フィギュア王』No.313。まだまだ各地の書店やサイトでも発売されているので、押さえるなら今のうちです。

 

こうして雑誌で集中特集組んでくれるのは嬉しいけど、いい加減超全集は発売してくれないのかな。ライダーや戦隊系も縮小傾向に向かってるし、もうできるだけ発売しないってスタンスなのかな…。

 

 

 

 

 

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『爆上戦隊ブンブンジャー』バクアゲ2 ちょっとした感想

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大也のお陰で1つになる3人!

 

 

 

番組は変わって、『爆上戦隊ブンブンジャー』です。

 

ズルいんだよ、お前の「惚れた」は…。今回は、前回語られなかったブンドリオに関することや、あまり絡みの無かった未来と射士郎のコンビが描かれる一編に。基本的な押さえるべきところは押さえて明るく描きつつ、ピリッとシメるところはシメる、手堅い作風になっていました。

 

前回に引き続き戦隊らしいノリで終始すすんでおり、「ああ、やっぱりこれがスーパー戦隊シリーズだよな」と、懐かしくも新しい、そしてグッと来るのがいい感じ。ただ明るいだけでなく、ダークな部分もあることが示唆されており、これは今後描かれていくのでしょうが、それがいつ頃になるのか気になるなぁ。

 

なお、前回(バクアゲ1)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

また、同日放送の『仮面ライダーガッチャード』の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

前回、ブンブンジャー入りを果たした未来。大也の自宅にいるブンドリオからも歓迎され、次の依頼の内容も耳にした彼女でしたが、そんな彼女を、射士郎はまだ仲間と認めていませんでした。そんな彼に対し、大也は、未来とコンビを組んで接触対象の某国駐日大使のもとへ行くよう指示。当初は反発する射士郎でしたが…。序盤では、ブンドリオが作ったブンブンカレーを食べながら、彼の口から未来へ、彼自身のことやサンシーターのことが説明。概ね語られていることは、公式HP等で記載のある通りでしたが、それよりも、そもそもカレーを作って振る舞う彼の姿にニヤリとさせられました。動きといい声といい、完全に『ファイブマン』のアーサーG6とダブるんですよね。制作側がどこまで意識しているのかは分かりませんが、完全なる偶然…ってことはなさそうだなぁ。またここでは、大也と射士郎の初対面のシーンも回想で挿入。この2人の邂逅には、重たい何かがありそうです。こうした食事シーンののち、お話は今回引き受けた機密資料の輸送の話題へ。射士郎は未来のことを認めていませんでしたが、大也は逆にそんな彼を未来と組ませ、駐日大使と接触させようとします。この辺りは大体予想できる展開なのですが、現れた駐日大使が明らかに周りと比べて浮きまくっているのに笑わされました。全然あれ隠れる気ないじゃん!今回は機密資料の中身がアレだったから良かったけど、本当に軍事機密とかだったらどうするつもりだったんだよ…。

 

サンシーターが生み出した苦魔獣:ソウジキグルマーのせいで、肝心の国家機密はその中へ。人々にも被害が出始めており、居ても立っても居られなくなった未来は、変身して戦い始めてしまいます。しかし、射士郎は姿を消したうえ、自分は錠の救出に難儀したため大ピンチに。ここで大也が駆けつけ、ブンピンク/未来は射士郎へのグチをこぼしますが、大也はむしろ全てを察し、玄蕃を呼び出してとあるものを調達させるのでした。中盤では、射士郎が一時的に姿を消すため、未来が単独で変身して応戦。いくら前回の戦いを潜り抜けているとはいえ、1人で事態を収拾するのは困難でした。ブンピンクは彼女なりに頑張っていてGoodでしたが、一方で、ブンブラックになる予定の錠は、今回も結局昏倒して何も出来ずじまい。こういう感じのキャラで、今後も行くのかな?こうしたブンピンクのピンチに、大也が少し遅れて登場。ブンピンクの言葉から射士郎の真意を感じ取り、そしてあるものを調達します。大也が調達してきたのは、ソウジキグルマーを倒すためのスクラップ場。玄蕃を通じて10億円で買い取り、あっという間にコトを進めてしまいます。単なる金持ちというレベルではない、大也のお金の使い方。範道家って、一体本業は何をやってるんだ!?

 

ブンブルー/射士郎は決して逃げたワケではなく、ブンブンワゴンでそのままソウジキグルマーを捉え、大也が調達したスクラップ場へ輸送。ブンレッド/大也は、ブンブルーの働きに感謝しつつ、ブンピンクとの仲も取り持ちます。こうして1つとなった3人のブンブンジャーは、ソウジキグルマーに全く押されることなく応戦し、撃破に成功。続く巨大ロボ戦もスピーディーに決着をつけます。そして、ついに達成した機密資料の輸送。そこに入っていたのは…!ブンピンク専用マシンであるはずの、ブンブンワゴンに乗って戻ってきたブンブルー。彼は当然逃げたワケではなく、ソウジキグルマーのキャパシティを当初から予想しており、そのタイミングで撃破&機密資料奪還を行うための準備をしていたのでした。ここでは、ブンブルーの聡明さをアピールし、中盤の「ソウジキグルマーの掃除機はサイクロン式と見た」という旨のセリフの伏線回収にもなっているのですが、同時に、大也がこれを通じて2人の仲を取り持つ形になっているのがGood。好意的解釈過ぎると言えば確かにそうですが、各々の良い面をしっかりと捉え、決して否定せずプラスの方向に持っていくスタンスに、好感が持てました。こうして3人が集ったブンブンジャーは、キャパオーバーとなったソウジキグルマーと戦闘再開。スピーディーな戦い方で圧倒し、今度はハイウェイ空間でのデッドヒート→巨大ロボ戦へと突入。これも3人のテクニックと連携のお陰で軽々と乗り越え、巨大ソウジキグルマーも倒されるのでした。前回に比べると、巨大ロボ戦のパートは短め。しかし、港湾部のミニチュアセットがそこそこ精巧に組まれていた他、ハイウェイ空間での戦いも挿入されていて、制作陣の頑張りが窺えました。このハイウェイ空間がないと、苦魔獣は巨大化できないから、ほぼ毎回やるつもりなのかな。なんだか、『ギャバン』の魔空空間みたいだ…。こうした事件を乗り越えて、ようやく大統領のもとに機密資料を届けられた大也たち。アタッシュケースの中から出てきたのは、なんと大統領とコンカフェ嬢のツーショットチェキでした。機密資料は、大統領のプライベートに関わるものでしたというオチ。確かに極秘に運ばなければならないものだけど、「それなんかい!」とツッコミ必至なアイテムのチョイスが、とても笑えると同時に、いい塩梅だなと感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

運び屋稼業が板につき、とうとう自分で仕事を取ってきた未来。一見するとシンプルに見えたその内容は、実は想像以上に困難を伴うもので、しかも大也は車を貸してくれない。こうなったら体力勝負と、自転車で爆走する未来だったが…?

 

次回は、未来にスポットを当てたお話になりそう。今のうちに初期メンバー3人のことをしっかり描いておこうということなのでしょう。ブンブンジャー5人が勢揃いするのはまだ先っぽそうですが、錠がどういうふうに加入するのかが気になるな…(現状、彼だけ大也たちと直接接点が無いため)。

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『仮面ライダーガッチャード』第26話 ちょっとした感想

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強すぎて初登場で強敵ケミーを倒しちゃう仮面ライダーウインドさん

 

 

 

この世界の未来を決めるのは、歪んだ野望を求める者ではない。正しく信じる道を歩み進む若者たちだ!今回の『仮面ライダーガッチャード』は、グリオンの暗黒の扉を開く野望に関わるお話の前編。強敵ケミーであるドラゴンマルガムが登場しただけでなく、風雅が仮面ライダーウインドに変身してそれを撃破。しかし、グリオンの不意討ちに遭って再び退場してしまうさまが描かれました。

 

ドラマ展開の都合上、スパナの出番が多く、宝太郎の出番は意外に少なめ。おそらく、その分次回に出番が多めに確保されるのでしょう。ウインドは確かに超強かったですが、彼がいるとドラマ上での宝太郎側とグリオン側のパワーバランスが崩れるので、一時退場もやむなしかな…。

 

なお、前回(第25話)の記事は↓コチラです。

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とあるビルに佇むミナトのもとにやって来たラケシス。彼女が持ちかけて来たのは、意外な話でした。しかし、これにアトロポスたちが気づいていないはずがなく、ラケシスは襲撃を受けるハメに。ですが、ここは偶然居合わせたヴァルバラド/スパナにより救われます。序盤では、ラケシスをはじめとする冥黒の三姉妹と、ミナトのやり取りが描写。ラケシスは今まで何かとミナトに楯突いてきていたため、今回もそうかと思いきや、何と一緒に脱走しようと提案してきます。グリオンが自分たちのことをただの駒としか思っていないことを痛感したゆえであろう、ラケシスのこの行動。最初はミナトの真意を確かめるべく芝居を打ったのかと思いましたが、その後のグリオンたちの反応を見るに、ラケシスのあの思いは本当だったようですね。今まで、ミナトを「イケオジ」等若干バカにした呼び方をしていたのに、初めて「先生」と呼んでいる点も、見逃せませんでした。そんなラケシスの行動を、グリオンたちが許すはずがなく、アトロポスは自らドレッド壱式に変身して攻撃。ラケシスの劣勢は明らかでしたが、ここで偶然居合わせたヴァルバラドが介入したことで命拾いします。因縁の相手であるヴァルバラドに、救われる格好になったラケシス。彼に対する反応も、だんだん変わっていくのでしょうか。

 

グリオンによりドラゴンマルガムが生成されていた頃、彼のその動きに気づいていた鏡花は、最後のレベルナンバー10:ガイアードの居場所を突き止め、宝太郎たちに連絡。しかし、彼らが駆けつけたときには、既にドラゴンマルガムによりガイアードがケミーカード化されたあとでした。グリオンの野望を阻止すべく、スパナとりんね、そして宝太郎が次々に変身して応戦しますが、3人がかりでもほとんど歯が立たず…。中盤では、グリオンが生成した本当に最強のマルガムであるドラゴンマルガムによる脅威が描写。ガイアードをケミーカード化しただけでなく、アイアンガッチャードら3人ライダーもあっという間に圧倒してしまい、大ピンチに陥れます。このシーンにおけるドラゴンマルガムの語りで、レベルナンバー10のケミーの由来が判明。最初期に生まれたドラゴナロスとガイアードの力があまりにも強かったため、レベルナンバー10を付与してカテゴリー分けをしたというものでした。物語の謎の1つを解明すると同時に、ドラゴンマルガムが本当に強いことを客観的に証明する、秀逸な描写。若干セリフが説明チックではありましたが、伝えるべき各種情報をキッチリ伝えてくれていました。また、描写は前後しますが、このドラゴンマルガムとの戦闘直前には、宝太郎のことを思って、りんねたちがキッチンいちのせの手伝いに精を出すさまが描写。あれだけ人と話すのが苦手な錆丸が、積極的に動いていることに、好感が持てました。

 

追い詰められた宝太郎に、ドラゴンマルガムの容赦無い攻撃が降りかかろうとしたそのとき、風雅が颯爽と登場。彼は仮面ライダーウインドへと変身し、ドラゴンマルガムに全く怯むことなく戦い抜き、終始圧倒して撃破します。レベルナンバー10のうち2体を確保したことで、グリオンの野望を妨害出来たかに思えましたが、直後風雅はグリオンの不意討ちを受けて消滅。そして、暗黒の扉が開かれようとしていました。もはやこれまでかと思われた宝太郎を救ったのは、再び現れた風雅。彼はりんねと同じくアルケミスドライバーユニットを用いて、マジェードをベースとしたウインドへと変身。ドラゴンマルガムを全く寄せ付けない強さを見せ、苦戦することなく撃破してしまいます。風雅の変身するウインドが、ここで初登場。その活躍は、初登場補正がかかっていることを加味しても、あまりにも強すぎるものでした。ドラゴンマルガムが最強のケミーだって言われているのに、どんな攻撃を食らっても受け流し、逆にワープ能力を使って翻弄していたのには、本当にビックリさせられましたね。CG合成は相変わらずの東映クオリティーでしたが、かなり長い時間を戦闘シーンに割いており、楽しんで観ることが出来ました。風雅野セリフもいちいちカッコいいから、シビれるんだよな〜!そんな風雅が宝太郎たちのもとに来てくれれば、かなり心強い存在になったはずですが、残念ながら、グリオンの不意討ちを受け消滅。その際、ここ数話で姿を見せていた彼は、錬金術で作られた素体をベースとしたものであることが判明します。ということは、風雅は確かに死んでしまっているけど、その意識自体はまだ現世に残っているから、こうした素体を再製作すれば、再登場出来るってことかな。上手いこと考えたなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グリオンの野望の達成まで、もう時間が無い。宝太郎たちは最後の攻勢をかけるが、逆にガッチャードライバーを奪われてしまった!暗黒の扉は開かれてしまうのか?そして、現れる白いガッチャードの正体は!?

 

次回は、今回に引き続きグリオンの野望に関わるお話に。プラチナガッチャードの後ろ姿も出てきましたが、戦闘シーンの挿入が無かったあたり、次回はその登場のみに留められるのでしょうか。いやそれとも、何かサプライズが隠されているのかも…!?

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

…というワケで、記事は「『爆上戦隊ブンブンジャー』バクアゲ2 ちょっとした感想」に続きます。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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