今回は、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の感想記事第2回目です。
今回ご紹介の3話では、第1話から続くガンダム強奪事件の話が(解決はしていないけど)完結し、続いてユニウスセブンでのお話が展開することに。主人公であるシン…というよりも、前作のメインキャラであるアスランやカガリが平和を望む一方で、全く違う方向から戦いを望む者たちが現れてくるという構図は、視聴者に虚しさを覚えさせてくれました。ユニウスセブンの事件は最悪の事態は回避できたけど、こりゃ地球側とプラント側の戦争勃発は免れないだろうな…。
なお、前回(第1~3話)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
PHASE-04「星屑の戦場」
2004年11月6日放送
登場した敵他:カオスガンダム、ガイアガンダム、アビスガンダム、エグザス、ダガーL
「またいつの日か、出会えることを楽しみにしているよ。白い坊主くん。そして、ザフトの諸君!」
STORY:タリアの指示を受けて出撃したシン/インパルスガンダムとルナマリア/ザクウォーリアだったが、それがネオの張ったワナであることに気づいたとき、既にその術中にはまってしまっていた。カオスガンダムたちの猛攻に対し、シンたちは反撃と脱出を試みる。同じ頃、ミネルバはネオの戦艦による攻撃を受け追い詰められていた。小惑星を盾にして攻撃を回避しようとするが、それを逆手に取られて、進路をふさがれてしまう。この絶望的な状況から脱出に導いたのは、アスランの提案だった。戦いを捨てたはずの彼は、やはり戦いに引き戻されてしまうのか。
インパルスガンダムたちとミネルバピンチ!突破口を開くアスランの提案!今回は、第1話から続いたカオスガンダムたちの強奪にかかるお話の完結編。アスランが戦闘に介入せざるを得なくなり、後半からのミネルバの反撃は注目に値しますが、ザフト側全体の戦果を見ると、結局地球側にいいようにやられ、損失も多大なものになるという、苦い結果になりました。アスランがいなければ、ミネルバは本当に落ちていたかもしれないよなぁ。彼がいたことで、ミネルバが救われた一方で、彼自身が離れていたはずの戦いに引き戻されていく構図になっているのは、視聴者に虚しさを感じさせ、ドラマを面白くさせてくれています。
前回、ネオの戦艦に追いついたミネルバ。タリアはこれを好機と捉えて、シンのブラストインパルスとルナマリアのザクウォーリアを出撃させますが、いざその宙域に向かうと、敵の反応がほとんどありません。実はこれはネオのワナであり、シンとアスランがそれぞれ気付いたとき、既にミネルバやブラストインパルスは敵に囲まれており、攻撃の雨あられを受けることになってしまいます。今回も、前回の続きからスタート。前回のラストだと、ネオの戦艦に追いつき「さあこれから反撃開始だ!」という上向きな感じになっていましたが、それはOP直後のシーンでネオのワナであることが判明し、急転直下・シンたちは苦しい戦いを強いられます。シンたちが判断を誤ったのは、バラまかれていたデコイのせい。宇宙世紀の『逆シャア』あたりまでだと、レーダーを撹乱すること重視で見た目は簡素なものが主流でしたが、『DESTINY』の場合、見た目もかなり精巧に出来ており、レーダーへの引っかかり方に違和感を持たなければ、かなり近づかないと見破れないほどでした。ここで、シンは主役で最前線にいるから別として、アスランが真っ先にピンと来てこれを指摘するのはさすが。同時に、それに気づいてしまう自分を悔いる=戦争の記憶と感覚が抜けきれていない描写も挟み込まれており、本作におけるアスランのキャラをさらに深化してくれていましたね。
カオスガンダムたちの猛攻を受けるブラストインパルスとザクウォーリアですが、そう簡単に落とされるシンたちではなく、デブリを上手く使って攻撃を回避しながら応戦。相手への効果的な一撃を与えるまでには至りませんでしたが、それでもほぼ被弾せずに粘り続けます。一方のミネルバは、ネオの戦艦からの攻撃回避と応戦に精いっぱいで、近くを浮遊していた小惑星を盾にして態勢の立て直しを図りますが、ネオはさらに勢いづいて、エグザスで出撃してきます。カオスガンダムたちからの攻撃を受けるシンたち。この前に、「デブリ戦は訓練時の成績が悪かった」とか言っていましたが、なんだかんだで目立った被弾はブラストインパルスの脚部程度で、それ以外はほとんど無傷で応戦し粘りきります。『SEED』のキラとは違い、シンたちはやはり物語の開始段階から正規の軍人であるため、その強さとポテンシャルは段違い。弱音を吐きつつもなんだかんだで取れる最善策をとり、ちゃんと反撃出来てるのは、素晴らしいなと感じました。こうしたシンたちの奮闘の一方で、追い込まれ気味だったのがミネルバ。ネオの戦艦に背後を取られたせいで、それからの回避に躍起になり、攻撃を回避するために小惑星沿いにへばりつくように航行するも、追い込まれるのは時間の問題でした。前回まで、かなり優秀な艦長という感じだったタリアでしたが、今回は判断ミスや焦りを見せることが多かったなという印象。ドラマ的にピンチに追い込まないといけないとはいえ、ちょっとトチりすぎじゃないかなとも思いました。それでも、軍人としての初期値は、主に経験面でマリューよりも上回っているのは間違いないので、格は下がっていないとは言えますが…、株はちょっと落ちちゃったかなぁって感じですね。
レイのブレイズザクファントムが、エグザスに応戦している頃、引き続き小惑星を盾に応戦するミネルバですが、逆にネオの戦艦側が小惑星を優先的に攻撃し、それにより発生した破片の堆積に進路を阻まれてしまいます。万事休すという状況に陥ったミネルバですが、ここでアスランが、小惑星側へ攻撃を集中させることで、その反動で脱出することを提案。デュランダルからの勧めも受けてその案を採用したタリアは、ミネルバを脱出させるだけでなく、敵のスキを突いて、ネオの戦艦の右舷に大ダメージを与えることに成功。これにより、ネオ側は撤退せざるを得なくなって戦闘は終結し、シンたちは結局カオスガンダムたちを奪還することはできなかったものの、無事プラントへ生還するのでした。後半の戦闘シーンから、作画がより気合いの入ったものに変化。特に、モビルスーツどうしの戦闘における、モビルスーツの動きやビームの動きには、かなりのこだわりが炸裂しており、「ここまでグイグイ動かすことが出来るのか!」と舌を巻きました。ケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲を豪快にぶっ放すブラストインパルスもカッコよかったけど、やっぱりダガーLを全滅に追い込んだ、レイのブレイズザクファントムのの変態機動が最も見応えがありましたね。いくらシンの仲間とはいえ、あの挙動と操縦は常軌を逸してるでしょ!当時のちびっ子たちは皆惚れ惚れしたことだろうなぁ!このように、モビルスーツ戦闘では善戦していたミネルバ側ですが、当のミネルバは進路を阻まれて大ピンチ。これを救ったのが、アスランの、合理的ながらもムチャな発案でした。攻撃による反動と小惑星の破壊で、一気に脱出しようと提案するアスラン。タリアたちは心底驚いていましたが、『SEED』から観ている者からすると、彼なら考えそうでかつまだそこまでムチャじゃない発想だなと感じました。だって、彼はもっと危険な作戦もたくさんやってきたもんね…。このアスランの発案は、結局実行されることになり、その結果ネオの艦を撤退に追い込むことに成功。これにより、第1話から続いた戦闘は、カオスガンダムたちを奪われたものの、シンたちは生還という形で終結します。
プラントに生還し、デュランダルとタリアの計らいで、オーブに帰還できることになったアスラン。カガリと別れた彼が1人座り込んで考えていたのは、かつての戦争における死んでいった仲間たちでした。そこへ偶然、帰還したルナマリアたちと遭遇。半ば好奇の目で見てくる彼女たちに、アスランがほとんど返答することはありませんでした。終盤では、アスランとシンたちが、互いに初めて間近で接触。ルナマリアが、興味本位で半ば茶化すように接していた一方、アスランは明るさを見せず終始淡々としていました。このシーンでは、主にアスランからの視点で描写。ルナマリアは、アスランが先の戦争で打ち立てた(というべきなのか?)輝かしい実績しか知らないようですが、アスラン自身はその背後にある、仲間たちを失った悲しみや戦争そのものの虚しさを知っているんですよね。その温度差がキチンと描写出来ているなと感じました。シンもシンで、確かに壮絶な経験はしていますが、それでもまだアスランに比べれば青い感じですよね。今後シンは、様々な経験を通して、成長していってくれるのでしょうか。
PHASE-05「癒えぬ傷痕」
2004年11月13日放送
登場した敵他:ジン、カオスガンダム、ガイアガンダム、アビスガンダム
「残りをまとめるんでしょう?憎しみという名の愛で。」
STORY:全ての引き金となった血のバレンタイン事件の舞台となったあのユニウスセブンが、突然軌道を逸れて地球への落下軌道を取り始めた。地球への落下を防ぐため、その破砕を決断したデュランダルだったが、シンたちミネルバの艦員たちの考えは様々で、地球を蔑ろにするような発言を前に、カガリはつい感情的になってしまう。そこで彼女とアスランは、初めてシンがオーブを憎む理由を知るのだった。そして、シンたちとアスランが、破砕作業を行うため出撃しようとしたとき、異変は起きた。先発隊として向かっていた、イザーク率いるジュール隊の遭遇した、黒いジンの正体とは何か!?
『SEED』系列の物語のすべての始まりとなったと言える、ユニウスセブンを舞台にしたお話の前編。今回は、そのユニウスセブンを地球への落下軌道に導いた犯人たちの正体よりも、これを受けて真正面から話し合うことになるシンとアスランたちの姿、そしてこれを利用しようとする地球のブルーコスモスの姿が描かれることになりました。カガリの言う通り、人々はあれだけの戦争を経験してきたにもかかわらず、なおも争いを生もうとするさまは非常に虚しいもの。しかもそれが、地球側だけでなく、プラント側にもいるということが、悲しさを加速させてくれています。
前回のラストで、突然地球への落下軌道を取り始めたユニウスセブン。デュランダルがザフトを調査にあたらせるも、原因は不明のままでした。そんな中、状況を聞いて、レイやアスランが出した意見は、ユニウスセブンそのものの破砕。結局これはザフトの方針となり、シンたちをはじめとするミネルバもこれにあたることになりますが、その多くが地球生まれでない彼らにとって、この任務はそこまで力が入るものではありませんでした。その中で、ヨウラン・ケントが軽率な発言をし、通りがかったカガリが感情的になって反論しますが、そのさまを見た、シンは―。アスランだけでなく、『SEED』世界の人々にとって、まさに因縁の地であるユニウスセブン。序盤では、これが落下することにかかるザフト側の混乱と、シンたちの反応が描かれます。ユニウスセブンの破砕自体は、アスランやレイの意見等でスパッと決まりますが、その破砕につき、意外にシンたちの反応が淡泊なのが注目すべきポイント。ヨウランに至っては、「地球に落ちてもいいんじゃないか」と冗談まで言ってみせます。劇中時間でまだ戦後数年も経っていない段階のはずですが、直接経験をしていないと実感がわかないため、こうした反応ができるのでしょうね。このような反応に激怒したカガリは、先の戦争での体験を語りますが、シンは相変わらずオーブ憎しをむき出しにして反発。カガリはその気迫に押されて硬直してしまう一方で、アスランは黙って聞いていました。シンの怒りと憎しみはよくわかりますが、視聴者的にはアスランたちの苦しみや苦労も知っていることから、できればアスランたちの肩を持ちたくなるところ。どちらも主張と思いは一理あるので、視聴者が板挟み的な形になるのが、なかなか面白いドラマ展開です。
ユニウスセブンが落下しつつあることは、デュランダルを通じて地球側にも伝達。その中で、ブルーコスモスの新たな盟主であるロード・ジブリールは、この件を利用して地球側の反コーディネーター感情をあおり、戦いを拡大させようと画策します。ほかの長老たちが、その構想に懐疑的な態度も見せる中、ロード自身は、この構想にかなりの自信を持っていました。Aパート後半からは、やや唐突に地球の様子の描写へ以降。前作にて暗躍していたブルーコスモスは、アズラエル亡きあとも存続しており、ロードが新たな盟主として実権を握っていることが判明します。以前に比べれば、勢いは幾分か衰えたようであるブルーコスモスですが、ロードはこのユニウスセブンの落下を利用してコーディネーターへの憎しみをあおり、勢いを復活させようとしている様子。この目論見は成功するのでしょうか。ロードはアズラエルに比べると、カリスマ性はありそうな一方で、まとめ上げる手腕にはちょっと欠けるようにも見えるんだよなぁ。
シンから言われたことがショックで、思わずアスランに泣きつくカガリ。その彼女を抱きかかえながら、アスランは過去の戦いを思い出し、彼女を諭します。そして、カガリを寝かせたのち、艦橋を訪れ、ユニウスセブン破砕作業を手伝うべく、自分にもモビルスーツを貸してほしいと頼み込むのでした。さすがにこれにはタリアも否定的でしたが、デュランダルの鶴の一声により、アスランはザクウォーリアに搭乗することになります。Bパート前半で最も印象に残るのは、アスランの前で涙するカガリの姿。シンに真正面からあれこれ言われたのは、彼女にとって相当ショックだったようであり、父ウズミの思いを思うと、やりきれない感情が込み上げていました。カガリの感情は、前作を観てきた者なら痛いほどよくわかりますが、カガリはカガリで前作中盤くらいまでは、ウズミの思いをあまり理解しようとせず、反発してたことを思うと、ある意味彼女とシンは似たような状況下にあるのかなとも捉えられるように感じられましたね。カガリは最終的に歩み寄ることができたけど、シンはどうなるんだろう?そして、そんなカガリを寝かしつけたあと、ユニウスセブン破砕作業を進んで手伝おうとするのがアスラン。彼のこの姿に、カッコよさとある種の悲壮感を覚えます。
ユニウスセブンの破砕のため、先発隊として現地に向かっていたのは、イザーク率いるジュール隊。そこには、ディアッカの姿もありました。ザクウォーリアやジンで現地へ向かったディアッカたちは、作業を進めていると、黒いジンからの不意打ちを食らい、一気に戦闘状態に。さらに、これを予期していたかのように、ネオの戦艦も現れます。出撃直前だったシンたちは、急遽各モビルスーツの兵装を交換し、激戦を覚悟で出撃していきます。終盤では、インパルスガンダムをはじめとする、ザフト側の各モビルスーツの発進シーンを、かなり時間をとって長く描写。シンたち主人公らはもちろんのこと、イザークやディアッカといった前作からのキャラもいたのには、ニヤリとさせられました。あの戦争後、イザークもディアッカも普通にザフトの軍人として復帰している様子。イザークはわかるとして、ディアッカはよく戻れたよなぁ。なんだかんだで、イザークの計らいがあったのかな?そして、予期せぬ攻撃が待ち受けているという情報が入る中、ユニウスセブンへ向かうシンたち。彼らがそこで目撃するものは何か?次回へ続く―!
PHASE-06「世界の終わる時」
2004年11月20日放送
登場した敵他:ジン、カオスガンダム、ガイアガンダム、アビスガンダム
「あれが…、ヤキン・ドゥーエを生き残ったパイロットの力かよ!?」
STORY:出撃したシンたちが戦闘宙域で目撃したのは、黒いジンと、あのカオスガンダムたちだった。相手が攻撃してくるがゆえ、必死に応戦する彼らだったが、そうした中でもユニウスセブンは刻一刻と地球へ向かって落ち続けていた。やがて、イザーク隊とも合流し、アスランが抜群のコンビネーションを見せてカオスガンダムたちを蹴散らし、撤退へ追い込むが、なおもユニウスセブンは止まらない。タリアは、モビルスーツ全機を呼び戻して、大気圏突入を覚悟で手法による発射を試みるが、それだけでは足りないと考えたアスランは、自らザクウォーリアでユニウスセブンに残り続ける。そして、それに追随するシン!彼らは生きて帰ることが出来るのか!?
ユニウスセブン落下事件の顛末やいかに!?今回は、ユニウスセブンを地球へ落下させまいと、シンたちが文字通り奮闘するお話に。前回ほとんど戦闘シーンがなかった反動もあってか、ほぼ全編にわたってモビルスーツどうしが戦いっぱなしであり、また終盤ではユニウスセブンを食い止められるかどうかハラハラさせられる場面もありました。イザーク隊と合流したことで、かつてのアスランたちの呼吸と戦いっぷりが戻ったり、ユニウスセブンを止めるために、アスランとシンが協力したりと、プラスの方面での見どころが多め。でも、最終的に、ユニウスセブンを完全に食い止めることは…できなかったんだよなぁ。
前回、ユニウスセブンを食い止めようとする中で、黒いジンと遭遇したイザーク隊。ディアッカはいったんユニウスセブンを離脱して状況を見極めるとし、またイザークも自ら出撃して現地へ合流。黒いジンへの反撃が開始されます。そんな中、奪われたカオスガンダムたちも参戦し、戦局は混迷を極めますが、そこへシンたちも駆けつけ、激戦を繰り広げることになります。今回は、序盤から戦闘描写がフルスロットル。ユニウスセブンを一刻も早く破砕しなければならないという緊迫感の中、黒いジンという正体不明の敵にプラスして、カオスガンダムたちも介入してくるなど、かなりの混戦を極めます。第4話並みの、敵味方双方縦横無尽の動きを見せる迫力ある戦闘も注目に値しますが、シンたちに入っている情報が、ドラマの流れを上手く使って絞っているのが面白いところ。これにより、出撃当初はカオスガンダムたちの仕業だと思っていたシンたちが、戦場に来て初めて黒いジンの存在を知り、混乱する形になるんですよね。これはなかなかよく考えられます構図だなと感じました。
アスランはザクウォーリアでカオスガンダムに、ルナマリアは専用ザクウォーリアでガイアガンダムに、そしてシンはフォースインパルスでアビスガンダムに応戦。特にアスランは、スティングの想像を絶するほどの食らいつき方を見せ、彼を戦慄させます。同じ頃地球では、ついにオーブ等の各政府の公式発表で、ユニウスセブンが地球への落下軌道をとっていることが公表。そのニュースを、静かに聞いている者たちがいました。ザクウォーリアで出撃していたアスランは、カオスガンダムと戦うことに。第1話で一度戦っており、今回はカオスガンダムのみを相手にしているからか、機体スペック的にはかなり劣っているはずなのに、しっかり食らいつくどころか圧倒してみせます。ここでのアスランの活躍は凄まじく、スティングに「コイツ強いぞ!?」と戦慄させるほど。前作から観てる者としては、アスランの強さがまだ健在で、嬉しくなりました。同じ頃、地球では、ようやくユニウスセブンが地球への落下軌道をとっていることが報道され、世間はパニックに。そんな中、オーブで静かにそれを聞いている若者たちがいました。その正体は、キラとラクス。彼らもいつか出てくるだろうなとは思っていましたが、こんなに早く出てくるとは思ってもみませんでした。『Ζ』のアムロですら、1クール目が終わったあたりからだったしさ…。
カオスガンダムを蹴散らしたアスランは、そのままユニウスセブンに接近し、破砕作業に協力。しかし、未だ黒いジンの残党が抵抗を続けており、作業はなかなか進みません。そのとき、イザークやディアッカが合流したことで、彼らは破竹の勢いで黒いジンをなぎ倒し、破砕作業を続行させます。そのさまを見て、さすがのシンも、かつてのヤキン・ドゥーエの戦いを乗り切ってきた彼らの強さに圧倒されるのでした。Bパート前半では、偶然にもユニウスセブンの地表付近で、アスランとディアッカの各ザクウォーリアと、イザークのスラッシュザクファントムがが一堂に会して共闘。前作におけるアスラン隊のトリオが復活し、皆ぶつくさ文句を言いながらも、驚異的な連携プレーを見せてくれました。アスランがオーブに潜伏していたため、しばらくイザークたちとは交流がなかったはずですが、それでも戦場で出会った途端に、かつてのお互いの呼吸を思い出して共闘するのはさすが!そしてこのやり取りが、とても懐かしく感じられました。前作から観ている者にとっては、これは嬉しい描写。普段は斜に構えている感じを受けるあのシンですら、心からこの無双っぷりに驚いていたのには、なんだか誇らしくと感じました。そうさ、これが『SEED』での戦いを乗り越えた、戦士たちの本気さ!もっとも、あまり手放しで喜べるものではないけどね…。
ネオの戦艦からカオスガンダムたちへ帰還信号が出たことにより、それとの戦闘は終結。しかし、ミネルバはまた別の問題に直面しており、このままでは地球の引力に引かれてしまう危険性がありました。何としてもユニウスセブンの直撃を回避することを決意したタリアは、デュランダルを退避させたうえでの大気圏突入と、主砲によるユニウスセブンの破壊を決意。シンたちにも帰還命令が出ますが、主砲の威力だけでは足りないと判断したアスランは、自ら危険を承知でギリギリまでユニウスセブンに残り続けます。それに同調したシンとともに、黒いジンの残党を倒しながら破砕作業を進め、ついにユニウスセブンを真っ二つにすることに成功しますが…。ネオの戦艦とカオスガンダムたちが撤退しても、ユニウスセブンの落下軌道はまだ変わっていないため、ギリギリのところで粘り続けるアスラン。彼に触発され、また彼を救いたいと考えたシンもまた、命令を無視する形で残り、そこで黒いジンの残党たちに遭遇します。今回の事件を起こしたのは、サトーをはじめとする、元ザフトの過激派たち。血のバレンタイン事件や前作での戦争において、大切な人を失い心が深く傷ついた彼らは、ナチュラルとの融和を受け入れられるはずがなく、今回のようなテロ行為に及んでいました。ここで注目したいのが、サトーたちが大きな勢力(地球側やプラントの反政府勢力)とは全く関わりがなく、自分たちなりの大義を元に行動している点。こうした小規模勢力が、一番厄介なんですよね。正しいかどうかは別として、各勢力の大きなうねりとは別の道を行こうとしますから、歴史の方向を思わぬ方向へ向かわせるんですよね。現に、このテロ行為のせいで、プラントと地球の対立は決定的なものになっちゃったし…。そうしたサトーたちの最期の抵抗に、手を焼くアスラン。あわや大気圏突入とともに燃え尽きかねない状況まで追い込まれますが、それを救ったのが、シンのフォースインパルスでした。初めてアスランを救う行動を見せたシン。これは、アスランに対する一種の敬意からなのか、それとも本能的なものなのか―。どちらにせよ、シンのアスランたちへの接し方が少しずつ変わりそうですね。
今回はここまで。次回は、第7話から第9話をご紹介予定です。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』。霧の海、進め!ミネルバ!!
『機動戦士ガンダSEED DESTINY』の本編は、各種サイトで公式配信中!↓コチラもチェックだ!
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☆ガンプラ Pick Up!
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