お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

弾けろストロング!!S.H.Figuarts ウルトラマンデッカー ストロングタイプ

今回は、2023年9~11月に予約受付、2024年3月25日より順次発送された、「S.H.Figuarts ウルトラマンデッカー ストロングタイプ」のご紹介です。

 

フラッシュタイプ、ダイナミックタイプ、ミラクルタイプに続き、デッカーの中で唯一S.H.フィギュアーツ化されておらず、かつ私がデッカーの中で最も好きな形態であるストロングタイプが、待望の商品化。これにより、トリガー全タイプよりも先にデッカーの全タイプがアーツ化されることになるという、珍しい逆転現象が起きる形になりました。

 

この逆転現象には私も驚きましたが、それだけデッカーの方が各タイプともに一定以上の人気があるということの証左なのでしょうか?確かにトリガーも各タイプカッコいいけど、劇中での活躍は、若干マルチタイプとグリッダートリガーエタニティ偏重だったんもんなぁ。

 

なお、今までに発売された、「S.H.Figuarts ウルトラマンデッカー フラッシュタイプ」および「S.H.Figuarts ウルトラマンデッカー ミラクルタイプ」の各レビューは↓コチラです。

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※今回の記事で使用している画像は、スマホではなくミラーレス一眼で撮影したものです。

 

 

 

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パッケージから取り出すと、上の画像の通り。フラッシュタイプやミラクルタイプよりも、より左右非対称のデザインとなっており、古代ギリシャの戦士のような装飾と、観ているだけで目が覚めるような、鮮やかなレッドやオレンジのカラーリングが目を引きます。

 

造形・塗装ともに、劇中スーツをよく再現できている印象。若干首が短くて寸詰まりな感じも受けますが、長くし過ぎるとそれはそれで違和感があるので、この長さが一番いい塩梅という感じでしょうか。

 

あと、ちょっと驚いたのが、そのボディ。トリガーパワータイプに比べて、デッカーストロングタイプはパッと見華奢なイメージがありましたが、本商品では、胸筋や腹筋、そして両腕が明らかにデッカーの他のタイプに比べて盛られており、細マッチョ体形の仕上がりになっています。こうした細かいところで、この姿がパワー系タイプであることをアピールできているのはGoodですね。

 

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可動箇所と可動範囲は、今までのデッカーのフィギュアーツと同じ。ただし、ストロングタイプの場合、首元と左肩の造形があるため、若干これが可動域に干渉し、それを狭めてしまっています。一応各関節の引き出しも仕込まれていますが、それでも完全には回避できていない状態。でもこれは、デザインの都合上仕方ないでしょう。

 

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豊富な交換手首や、ドルネイドブレイカーエフェクトも付属しているため、それを使って撮ってみたのが、上の画像群。ストロングタイプは、冒頭述べた通りデザインがかなり左右非対称で、かつ両頬部分に装飾が入っているため、撮る位置を変えたり、ポージングの角度を変えるだけで、他のタイプ以上に様々な表情を見せてくれるのが非常に面白いです。

 

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劇中でのストロングタイプは、大ぶりなポーズのイメージが強いですが、逆にキュッとポージングを引き締めて、どちらかと言えば静かさを感じるポージングも似合うのが、個人的に大発見。加工してTwitterアイコンに使用したいと思うくらい好きになりました。

 

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ちなみに、背景をブラックに交換して寄りで撮影すると、こんな感じ。若干コントラストがキツめにも感じますが、これはこれでなかなかの魅力とオーラを放ってくれています。本当、撮影しがいのあるウルトラマンだな、デッカーストロングタイプは!

 

 

 

 

 

 

その洗練されたデザインと豊富な付属パーツで、多種多様すぎるカッコよさと表情を見せてくれる、かなり遊びがいのあるフィギュアに仕上がっていた「S.H.Figuarts ウルトラマンデッカー ストロングタイプ」。これが一般発売ではなく期間限定受注生産だったのが、非常にもったいないと感じるくらい、素晴らしい仕上がりになっていました。

 

さて、個人的に次に出ることを期待しているのは、『ウルトラマンブレーザー』のファードランアーマーなんだけど…、いつ出そうかな?新番組である『ウルトラマンアーク』のアークは、例年同様11月頃に商品化されるだろうから、出るとしたらその後かなぁ。

 

 

 

 

 

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『機動戦士ガンダムSEED』ちょっとした感想 SEED-7(第19~21話)

今回は、機動戦士ガンダムSEED』の感想記事第7回目です。

 

砂漠の虎:アンドリューとの決着は!?今回ご紹介の3話で、前回より登場していたアンドリューの部隊と決着がつき、砂漠を舞台にしたお話が完結。アンドリューはこれにて退場する形となりましたが、キラそして視聴者の脳裏に強く焼き付くキャラとなりました。アンドリューは、「ガンダムシリーズ」で時々出てくる、主人公に大きな影響を与える敵兵士キャラだったんだなぁ。敵ながら、本当にいいキャラをしてましたよ。

 

なお、前回(第16~18話)の感想記事は↓コチラです。

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PHASE-19「宿敵の牙」

2003年2月8日放送

登場した敵他:バクゥ、ジンオーカー

「どうやったらこの戦争は終わると思う?“モビルスーツパイロット”としては。」

 

STORY:ノイローゼ気味のキラの気晴らしのため、そして欠乏した物資の補給のため、バナディーヤの街を訪れたキラたち。そこはアンドリューの部隊のお膝元であり、細心の注意を払って行動するが、キラとカガリは、陽気な男性と出会った直後、コーディネーター排斥を主張する強硬派の集団:ブルーコスモスの襲撃に遭遇してしまう。キラの機転により窮地を脱するが、陽気な男性の正体はまさかのアンドリューであり、2人は彼の屋敷へと連れていかれてしまう。2人を待ち受けるものは何か?そして、キラが行方不明と知ったサイは、ある行動に出る―。

 

ガンダム等のモビルスーツ戦は一切なく、ここ数話キラたちの敵として登場しているアンドリューと、キラたちの接触を描いた一編。陽気ながらも鋭く、おおざっぱに見えながらもマジメというアンドリューの魅力が、存分に描かれていました。また、反コーディネーターの強行は集団であるブルーコスモスの初登場、そしてフレイを取り巻く環境にも変化があり、戦闘シーンがないにもかかわらずお話的に絶対に外せない一編となっていました。今回は完全に、ドラマで魅せる方向に全振りしていましたね。

 

フレイをめぐって人間関係がギクシャクしたこともあり、ここ数日はストライクガンダムコクピットで寝泊まりすることが多くなったキラ。彼の身を案じたマリューたちは、物資欠乏からその補給にサイーブたちが出ることに合わせて、大胆にも、カガリの護衛としてキラをアークエンジェルの外に出す決断をします。そうして彼らが向かったのが、バナディーヤの街。戦争とは無縁のように活気あふれるそのさまに驚くキラでしたが、カガリは、その背後に着実についているアンドリューの部隊に言及します。序盤では、まずバナディーヤの街を歩くキラとカガリたちの様子を描写し、その後、彼らの身を案じるマリューとムウが回想する形で、それまでにあったことを振り返るという、時間軸とは逆行した形での構成で描写が連続。一瞬何が起こったのかわからず戸惑ってしまいましたが、こうした意表を突く構成は大変面白いと感じました。でも、アークエンジェルと「明けの砂漠」が、ここバナディーヤの街付近まで進むことができた過程がかなりすっ飛ばされていたのは、ちょっともったいなかったですかね。前回までの描写と今回の描写から察するに、バナディーヤの街は、アンドリューの邸宅のあるトルコ付近にあると考えられることから、キラたちは前回までいたところからかなり移動していることになるんですよね。そんなバナディーヤの街は、戦争などどこ吹く風で、市場の活気がものすごい街。キラもその熱気に気圧されますが、カガリはこの街にある戦争の爪痕を見せ、裏でアンドリューの恐怖政治による支配体制があることを示唆します。カガリ曰く、アンドリューは歯向かう者たちを次々に殺しているようですが、それを加味しても、街の人たちがそれにビビっている様子が感じられないのが気になりますね。カガリが誇張して言っているだけなのか、それともアンドリューが一般市民にバレないようにそうしたことをやっているのか…?

 

サイーブたちとナタルが、ブローカーのアル・ジャイリーと接触していた頃、買い物がひと段落してケバブ店で食事をとっていたキラたち。初めて見るケバブを前に、カガリは食べ方を教えようとしますが、そこに水を差すように、陽気な男性が割って入ります。カガリと彼が争っていると、今度はコーディネーター排斥を訴えるブルーコスモスが店を襲撃。突然のことに驚くカガリに対し、男性やキラは的確に反応と反撃をして、これを排除します。カガリケバブのソースまみれになったことを除き、特段被害の無かったキラたちに、陽気な男性はサングラスを取って感謝を述べます。その正体は―!Aパート後半は、今回において最もコメディチックはパートに。キラとカガリケバブを食べている中、かけるソースがチリソースとヨーグルトソースのどちらが優れているかで、アンドリューが勝手に話の輪に入ってカガリと言い争いを始めてしまい、最終的にキラのケバブにはどちらのソースもぶっかけられることになってしまいます。アンドリューがキラたちに接触したのは、もちろん彼らの正体を知ったうえでわざとなのですが、このケバブにかかる言い争いは“マジ”な感じがあったなぁ。ちょっとだけ、本来の目的忘れて絶対ムキになってたように感じられましたね。そんなキラたちとアンドリューの押し問答もつかの間、かなり大掛かりな襲撃をかけてきたのがブルーコスモスナチュラ原理主義ともいえる彼らは、アンドリューをザフトの幹部軍人というよりかは、いちコーディネーターとして目の敵にして襲ってきますが、キラのアシストもあり返り討ちに遭って全滅してしまいます。ブルーコスモスは、今回が初登場。こうした過激な集団は、「ガンダムシリーズ」では登場しがちですが、彼らは今後どのようにお話に関わってくるのでしょうか。

 

断ろうとするも、アンドリューの押しの強さに負けて、彼の邸宅に招かれることになった、キラとカガリカガリがアンドリューの恋人であるアイシャにおめかしされている間にアンドリューはキラに、コーディネーターとこの戦争のことを問います。そして、カガリが合流して気性荒く話を始めると、アンドリューは牙をむき、キラたちの正体を知っていたとバラして、銃を突き付けて会話を続けます。絶体絶命のピンチに陥ったキラたちでしたが…。Bパートでは、キラたちがアンドリューの邸宅に招かれることに。キラはアンドリューの部屋に連れていかれる、カガリは風呂に入れられて汚れた衣服をドレスに交換されると、完全にアンドリュー側にペースを持っていかれてしまいますが、やがてアンドリュー側が、積極的にキラたちの正体を知っているそぶりを見せ、どんどんこの戦争の核心に迫るような質問をぶつけてきます。ヘラヘラしているように見えて、ちゃんと軍人としてやるべきことを忘れておらず、キラたちに迫ってきたアンドリュー。前回までに引き続き、彼のキャラとしての魅力がにじみ出ていました。アンドリューを目の前にして食って掛かるカガリも、軽くあしらっていたので、今回は完全に、いろんな意味でキラたちの負けという感じでしたね。それにしても、アンドリューはキラに「この戦争を終わらせる方法」について質問していたけど、どういった回答が返ってくることを期待していたんだろう?もちろん、彼自身が本気で答えを乞うてたワケではないでしょうが、コーディネーターである彼から見てもずば抜けたセンスを持つキラの考え方に、興味津々な様子も見て取れたんですよね。

 

レドニル・キサカからの連絡で、キラとカガリが行方不明になったことを知るマリューたち。慌てながらも捜索等次なる一手をマリューが考える中、突然動くはずのないストライクガンダムが動き始めます。それを操縦していたのはサイ。コーディネーターではない彼が、ストライクガンダムを上手く動かせるはずないことは、彼自身もわかっていたはずですが、その真意は―。今回は大半がキラたちとアンドリューの描写に割かれていたため、アークエンジェルの様子はBパート終盤でのみ登場。キラたちが行方不明という報せが入り、マリューたちが騒然とする中で、サイだけは1人ストライクガンダムコクピットへ向かい、勝手に起動。しかし、当然キラのように動かせるはずもなく、ストライクガンダムそのものは転倒してしまい、サイは自分の無力さに打ちひしがれるのでした。ここでのサイの感情は、言葉では表しにくいものの、これまでのことを踏まえれば、彼がどういった思いを抱いているかは手に取るようにわかるのが、ドラマとして面白いポイント。また、独特の人間関係のヒリつきと自分自身への葛藤が、「ガンダムシリーズ」っぽくなってきたなと感じられました。サイは間違いなく何らかの処分を受けることになるだろうけど、これでますます心を閉ざしてしまう…なんて展開はやめてほしいかな。彼ならきっと、立ち直ることができると思うんだけど―。

 

 

 

PHASE-20「おだやかな日に」

2003年2月15日放送

登場した敵他:イージスガンダムブリッツガンダム

「せいぜい思い上がるがいいさ…、パトリック・ザラ!」

 

STORY:クルーゼ隊に数日間の休暇が出たことから、アスランラクスのもとを訪れ、二コルは家族との時間を過ごしていた。ラクスとの再会で、キラの新たな一面をアスランが知っていた頃、父パトリックは、地球攻撃のための大規模作戦:オペレーション・スピットブレイクの議会通過に躍起になっていた。穏健派のクライン議長の努力もむなしく、それは通ってしまうのか?そして地球では、アンドリューの部隊に接近した「明けの砂漠」が、アークエンジェルの協力を得ての、最終作戦に着手しようとしていた。

 

お話のメインが地球に移ってしまったことから、最近出番がなかなかなかったクルーゼ隊イザークディアッカは地球にいるけど)。今回は主に彼らにスポットを当て、そしてザフト側の動きを描く一編になりました。モビルスーツによる戦闘シーンは過去映像からの流用のみで、前回に続いて新撮パートはない形になりましたが、ザフト最高評議会を舞台にした駆け引き、そしてザフト側も長期戦ができない事情が明かされる等、やはりストーリー上見逃せない要素がどんどん出てきていました。第2クール後半以降は、このオペレーション・スピットブレイクをめぐる戦いが中心になるのかな。

 

休暇を出されたことで、久しぶりにラクスに会うことにしたアスラン。彼女の家を訪れると、出迎えたのは、彼女自身と大量のハロでした。その数の多さに戸惑いつつも、ようやく落ち着くことができたアスランは、彼女と二言三言会話。その話題は自然と、今までの戦いやキラのことに移っていき、アスランは、キラへの情を覚えつつも、ザフト軍人として今後のことも考え続けていました。序盤では、久しぶりにアスランラクスが登場。まだお互いどこかよそよそしさがありながらも、1対1でふれあう様子が描かれていました。このパートでは、アバンタイトル含めて今までのお話からの映像流用シーンが多く、総集編チックな形に。しかし、両者ただの回想にとどまらず、それを通じてラクスが、キラのことを「(あくまでもその人間性が)好き」と発言する等、今後のドラマを動かしそうな発言が散見されました。ガンダムシリーズ」の作品によっては、この一言だけでアスランが嫉妬の鬼になり、一転して打倒キラに燃えるという展開も十分あり得ましたが、アスラン自身は割と理性的にそれを受け止めていた感じ。こうした描写の仕方に、本作のある種の優しさを感じました。それにしても、アスランラクスへの接し方は相変わらずだよなぁ。これじゃあ、そのうち彼女の心がキラへと移っちゃうぞ…。

 

二コルが家族と過ごしながら、パトリックの演説をTVで観ていた頃。パトリック本人は、自身の提案するオペレーション・スピットブレイクを推し進めるため、クラインと1対1で話し合いの場を持ちますが、クラインが、強硬策への反対と現行政策への批判を述べたことから、結局話は平行線のまま終結。しかし、パトリック自身は、このオペレーション・スピットブレイクが最高評議会で通過することを確信しており、すでに通過後のことを見据えて、各方面にコンタクトを取っていました。Aパート後半では、地球への攻勢を強めるためのオペレーション・スピットブレイクを成立させるため、各工作を行い、クライン議長を孤立化させていくパトリックのさまが描写。しかし、それ以上にここでは、ザフト含むコーディネーターの社会の問題点が浮き彫りにされており、初めてコーディネーター側の欠点が描かれていたのが、強く印象に残りました。超人的な能力を意図的に付加された存在であるコーディネーターですが、それゆえもともとの出生数は高くない状況。そのうえで、パトリックら第2世代は婚姻統制を行う等して出生数の低下に拍車をかけてしまっており、アスランら第3世代の出生率も婚姻数も大幅に減少。このままでは、コーディネーターは第4世代を迎える前に種として滅びる可能性がありました。婚姻統制なんか行えば、さらに出生数が減るのは目に見えているはずですが、それを行ったという第2世代。おそらく、コーディネーターとして彼らの特権意識や選民思想が生み出した、誤った政策なのでしょう。また、こうしてザフト側にも時間的余裕が無いことをしっかり描写することで、「地球とザフト双方が早期に戦争に決着を付けなければならないと考えている」という構図にしているのも、とても興味深いです。

 

パトリックの思惑通り、オペレーション・スピットブレイクは最高評議会を通過。彼は、議会中にコンタクトを撮っていたクルーゼを呼び出し、すぐに作戦の実行に向けた準備を進めるよう指示します。その指示を受け入れ動き出すクルーゼでしたが、内心ではパトリックに従うどころか、むしろ一泡吹かせてやろうとすら考えているようで…?クライン議長の思いは届かず、ザフト最高評議会にて、とうとうオペレーション・スピットブレイクが通過。何もかも自分の思い通りに行っていると思い込んでいたパトリックでしたが、それを内心あざ笑っていたのがクルーゼでした。今回はザフト側の様子を中心にドラマが展開されていましたが、クルーゼの登場時間はわずか。ですが、体調不良に苦しみ薬を服用するさまや、パトリックひいてはコーディネーターのことを何とも思っていない等、今後のドラマにつながる重要な描写が頻出していました。はてさて、クルーゼの正体は―?

 

バナディーヤの街から少し離れたところに潜伏した、アークエンジェルと「明けの砂漠」は、アンドリューの部隊に最接近したことから、自分たちの設置した地雷原を舞台にした一大攻撃作戦を提案。ムウはその危険性を指摘しますが、サイーブたちの意思は固く、最終的にはそれに協力することを決断します。同じ頃、謹慎を命じられたサイを間接的に見舞ったキラは、その前後でのフレイの様子から、彼女が何かおかしいことを感じ取って―。終盤になって、ようやくキラたちアークエンジェル側の様子が描写。ここで最も見逃せないのが、キラがフレイの様子がおかしいことに気づいた点でしょう。ここ数話では、フレイへの依存度が高まったり、ノイローゼ気味になってストライクガンダムコクピットで寝る等の行動が見られたキラでしたが、今回は通常通り自分の部屋で生活できるくらいには精神的に回復。そうした中で、サイの存在を過度にないがしろにし、自分にすり寄って来るフレイの姿を目の当たりにして、彼女の接し方が異常であることに気づきます。ついにキラも気づいた、フレイの異常さ。他のキャラ等から促されるのではなく、自力でそれに気づいたことから、今後彼は彼女と距離を取り始めることでしょう。こうなることで、キラは精神的にさらに持ち直していくことになりそうな一方、フレイの立場は(自分が招いた結果とはいえ)苦しいものになっていくことが予想されます。元いた場所(サイ)を捨て、新たな場所(キラ)にすり寄ろうとするも、邪な感情を見透かされ捨てられる―。こうした状況に追い込まれたキャラって、「ガンダムシリーズ」においては、悲しい結末を迎える未来しか見えないんだよね…。

 

 

 

PHASE-21「砂塵の果て」

2003年2月22日放送

登場した敵他:ラゴゥデュエルガンダムバスターガンダム、バクゥ、ザウート

「戦うしかなかろう…。互いに敵である限り、どちらかが滅びるまでな!」

 

STORY:アークエンジェルと「明けの砂漠」は、アンドリューの部隊と雌雄を決するため、ついに一大攻勢に出た。対するアンドリューも、ジブラルタルから派遣されてきたイザークディアッカも起用して、バクゥ等で攻撃を仕掛ける。両軍拮抗し戦局が膠着する中で、アンドリューはアイシャとともに、専用機であるラゴゥで戦地に出た!エールストライクガンダムと相まみえ続けるラゴゥ、そして挟み撃ちに遭うアークエンジェル。キラたちはアンドリューに勝利し、この戦局を乗り越えることができるのか。勝利の鍵は、スカイグラスパーにあった!

 

ここ数話続いた、砂漠地帯におけるアンドリューとの戦いの完結編。結果的にキラたちアークエンジェルが勝利することになりますが、そのカギとなったのが、(もちろんエールストライクガンダムの活躍自体もそうですが)、登場以降なかなか出番がなかったスカイグラスパーでした。今回はほぼずっと戦いっぱなしであり、エールストライクガンダムもバクゥもラゴゥも動きまくって、観ていてとても圧倒される濃厚な一編に仕上がっていたなという印象。キラたちを勝たせるために、若干イザークたちがとちり過ぎな感じもありましたが、すぐに砂漠地帯に適応したキラとの、コーディネーターとしての“差”を表現する形にもなっており、違和感は軽減されていましたね。

 

来る決戦に備え、軍備増強を進めていたアンドリュー。彼はバクゥの大幅増備を求めていましたが、補給されたのは、バクゥよりもザウートの方が多く、さらにジブラルタルで暇を持て余し気味だったイザークディアッカでした。クルーゼ隊が気にくわないことを隠しつつ、アンドリューは彼らもしっかり起用して戦闘準備に着手。しかしその途中で、アークエンジェルが動き出したとの知らせが入ります。今回は、アンドリュー側の様子からスタート。クルーゼのことを快く思っていないアンドリューでしたが、やってきたイザークディアッカの前ではそうしたそぶりをまったく見せず、また話のペースを彼らに渡さずに、終始自分のペースに引き込み続けるというさまが描かれていました。前々回に引き続き、ここでもアンドリューの魅力、そして軍人としての格が現れていたなという印象。ガンダムパイロットたちの中でも、若干自意識過剰で偉そうなイザークディアッカたちを、あれだけ厭味なくやりこめてしまうさまは秀逸でしたね。そんなアンドリューですが、補給された武装が想定のものと大きく違ったことから、決してこれからの戦いを楽観することはできない状況。そうした中で、ついにアークエンジェルが動き出したとの知らせが入ります。アンドリューは、砂漠での戦闘は機動性が重要だと考えてバクゥを希望していましたが、増備数が足りないこともあり、代わりに補給されたのは、ザウートイザークたちのガンダムのような遠距離砲撃系のモビルスーツばかり。砂漠でこれ系のモビルスーツは、ビーム減衰率をちゃんと考えなければ使い物にならないことは、視聴者もよくわかっていますから、この補給は完全に方向性が間違っていると言わざるを得ないでしょう。ザフトの本部とアンドリューの認識がズレまくってるなぁ…。

 

先制攻撃を仕掛けようとした、アークエンジェルと「明けの砂漠」。しかし、仕掛けた地雷原は容易にアンドリューの部隊に突破されてしまい、結果的に両者ほぼ同じタイミングで攻撃を開始することになります。最初から出撃したエールストライクガンダムは、既にバクゥの特性を知っていることから、あまり苦戦することなく次々と撃破。しかし一方で、「明けの砂漠」はその火力の低さから着実に損害が拡大しており、またアークエンジェルも、ほぼずっと狙い撃ちされていることから、ダメージが蓄積しつつありました。Aパート後半から、さっそく戦闘が開始。キラは対バクゥ戦では機動性が重要だとして、エールストライクガンダムで出撃。その言葉通り、単独でバクゥを全滅に追いやります。ここでは、キラ/エールストライクガンダムの華麗な戦い方が見どころ。もうバクゥとの戦いに慣れてしまっていることから、ほとんど苦戦することなく、次々とバクゥを倒していきます。この時点ではまだSEEDを覚醒させていませんが、頭を蹴り飛ばして行動不能にしたうえで撃墜したり、ビームサーベルを投げてモノアイに命中させて狙撃したりと、人間離れ、いやコーディネーター離れしているともいえるアクロバティックな攻撃を連発。その活躍にはただただ驚くばかりでした。キラの戦闘へのポテンシャルもそうだけど、やはり適応力が凄まじく高いよね。こうした記述ばかりだと、アークエンジェルが終始優勢のように感じられますが、そこは「明けの砂漠」が劣勢に追いやられていたり、アークエンジェル自身がずっと攻撃を受け続けることで思うように動けなかったりする描写を挟むことで、ある程度のバランスをとっていました。


緩やかに自軍が劣勢になっていること、そしてキラ自身に興味を持ち続けていることから、アイシャとともに隊長機であるラゴゥで出たアンドリュー。エールストライクガンダムはこれと対峙しますが、バクゥをはるかに上回る機動性とセンスの前に、キラはパイロットがアンドリューであることを確信し、前々回言われた彼の言葉がフラッシュバックして、窮地に立たされます。また、アークエンジェルはアンドリューの作戦の手に落ち、挟撃される格好になって大ピンチ。このさまを見たカガリは、アークエンジェルに引き返してムリヤリもう1機のスカイグラスパーに搭乗し出撃。これがムウのスカイグラスパー1号機の攻撃のチャンスを作り出し、戦艦に大ダメージを与えることに成功します。Bパートより、ラゴゥが搭乗。バクゥの隊長機仕様ですが、その機動性はバクゥとは比較にならないほど高く、エールストライクガンダムは追い詰められてしまいます。ラゴゥの攻撃パターン自体は、バクゥと大差ないのですが、ここではエールストライクガンダムがパワー切れ寸前であるという状況を付加することで、戦闘の緊迫感を演出。手に汗握る戦闘になっていました。普通だったら、「そんな都合よくパワー切れ寸前になるか?」とも思っちゃいますが、実際アンドリューは一度ストライクガンダムのエネルギー量を推測して行動不能直前まで追いつめているので、こうした描写にも違和感が全くないのが秀逸です。このようにラゴゥの登場で、苦戦を強いられることになるキラたちアークエンジェル側ですが、ここで目覚ましい活躍を見せたのがスカイグラスパーカガリが乗った2号機は、残念ながら途中で撃墜されてしまいますが、ムウの乗る1号機は着実に戦艦に攻撃を加え、大ダメージを与えます。スカイグラスパーの戦闘シーンは、何気に今回が初めて。ストライクガンダム武装を装備できる支援機なので、火力自体は大きいのだろうなと思っていましたが、その圧倒的な機動性で敵の攻撃を次々と切り抜けたり、アンカーを射出してそれを使って振り子のように攻撃を加えたりと、想像以上のアクロバティックな攻撃を見せていました。いや、スカイグラスパー強すぎでしょこれ!今後の戦闘でも大活躍しそうだなぁ。


全体の戦局が少しずつアークエンジェル側優勢になりつつある中、デュエルガンダムはエールストライクガンダムと戦おうとするあまり、半ば自滅の形で砂漠で立ち往生。バスターガンダムもビームの減衰率の計算を誤ったせいで、逆にアークエンジェルの攻撃のチャンスを作ってしまい、戦艦1隻をダウンさせてしまいます。状況的に自軍の敗色が濃厚となったことを悟ったアンドリューは、部下たちに撤退命令を出し、自身はアイシャとともに、エールストライクガンダムと最後の戦いに出ます。その結末は―。Bパート終盤で、アンドリューの部隊は一転して大きく劣勢に、その理由は、もちろんアークエンジェルからの攻撃を受けたこともありますが、しっかり後方支援に当たらなければならないデュエルガンダムバスターガンダムがミスを繰り返し、結果的にスキを大きく見せてしまったからでした。イザークディアッカは、今回いいところなし。前者はエールストライクガンダムとの戦いにはやるあまり、無策で砂漠地帯に飛び出し、足を砂に取られてそのまま行動不能に。後者はビームの減衰率を考えずに射撃したことで、逆にアークエンジェルの絶対的な攻撃のチャンスを作ってしまいます。いくらなんでもトチり過ぎだろと思いましたが、すぐに砂漠の環境下を読み取り適応していったキラとは、その反応が雲泥の差。ここに、キラと彼らとの間のコーディネーターとしての差が読み取れます。やはりキラは、コーディネーターの中でもずば抜けた能力を持っているんだなぁ。そんなキラは、引き続きラゴゥと交戦中でしたが、ここで彼のSEEDが覚醒。敗色濃厚となり最後の戦いに出てくるアンドリューらに対し、まさかの武器をほぼすべて捨てて真っ向から走り込み、エンジン部分にダガーを突き立てて勝利という攻撃を見せていました。なかなかえげつない攻撃をしてみせたストライクガンダム。アンドリューとアイシャはラゴゥの爆発の中に消えますが、彼らは死んでしまったのか?…それは、しばらく先になってわかることになるのです。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第22話から第24話をご紹介予定です。『機動戦士ガンダムSEED』。その心研ぎ澄ませ、ガンダム

 

 

 

 

 

機動戦士ガンダムSEED』の本編は、各種サイトで公式配信中!↓コチラもチェックだ!

 

 

 

 

 

ガンプラ Pick Up!

機動戦士ガンダムSEED』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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4月28日前後のブログ更新について

いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

 

管理人が、今週末4月28日(日)に複数の予定が立て込んでいて、朝から晩まで出ずっぱりになることから、その日周辺のブログ更新順序を下記の通り変更いたします。

 

 

4月27日(土)→通常記事投稿

4月28日(日)→通常記事投稿

4月29日(月・祝)→『仮面ライダーガッチャード』・『爆上戦隊ブンブンジャー』感想記事(1日遅れ)

4月30日(火)→『シンカリオン チェンジ ザ ワールド』感想記事投稿(通常より2日遅れ)

5月1日(水)以降 通常更新

 

 

 

それでは、今後とも当ブログをよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

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マスターフォースでトランスフォーム!『トランスフォーマー 超神マスターフォース』

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今回は、4月17日よりタカラトミー公式ホビーチャンネル内で配信開始された、年放送の作品『トランスフォーマー 超神マスターフォース』第1話の感想記事です。

 

過去に『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』の第1部がYouTube上で配信がなされて以降、「勇者シリーズ」を観ていたこともあり、「トランスフォーマーシリーズ」にも興味を持った私。玩具は大人向けのものが多いため高価格帯で、作品についてもモノによっては視聴困難なものもありましたが、歴代作品のOPやEDを収録したCDアルバムをレンタルするなどして、自分なりに作品への理解を深めていました。

 

そうした中で、ストーリー面で最も興味を持っていた『超神マスターフォース』が、なんと上述のとおりYouTubeで配信開始!これは貴重な機会だということで、さっそく第1話を観てみました。はてさて、その感触は―。

 

なお、過去当ブログで取り上げた、「トランスフォーマーシリーズ」関連記事は↓コチラです。

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『ザ・ヘッドマスターズ』に続き、アメリカではなく日本が主体となってお話しづくりがなされた本作。人間が合体してトランスフォームするという設定が奇抜であり、かつ「トランスフォーマーシリーズ」だからこそ描けうる作品になっていますが、第1話では前提として「そもそもこの世界におけるトランスフォーマー=ロボット生命体とは何か?」をはじめとする、各キャラや世界観の説明が中心。のちにヘッドマスターとなる秀太もいち民間人としての登場にとどまっていました。

 

そんな第1話は、絵柄は初代をはじめとするアメリカ制作のものを意識しているのに対し、展開されるお話や描写は日本制作らしいロボットアニメ調のものが展開されるため、違和感バリバリ。ですが、それで不快感を覚えるといったことはなく、だんだんと慣れていきました。

 

ストーリーもかなりシンプルで、正直今回のみで特筆すべき点はほとんどないのですが、ブラッドらデストロンが、メタルホークらサイバトロンをこれでもかというほど目の敵にしていたり、人間を虫けら同然に捉えていて市街地もろとも蹂躙し、「死ね」だの「殺す」だの直球ワードを使いまくりだったりと、少し前までの子供向け番組であればよく観られた典型的な悪役ムーブをしていたので、逆に新鮮。独特の脅威も感じました。

 

こうしたデストロンに立ち向かう、メタルホーク等我らがサイバトロン戦士たちは、初代に比べるとキャラ的に落ち着いている者が多く、トランスフォームする乗り物も、実在のものよりもよりフィクション寄りなデザインになっている印象。初代で最も印象に残る、一般的な車タイプ(コンボイやバンブル等)が極端に少ないのは、今後秀太たちがそれと合体しトランスフォームしていくからなのでしょう。頼もしい相棒という感じで、驚くほど人間に理解があるのが、ちょっと驚きましたね。それにしてもホーク、他のサイバトロン戦士と同じく、人間として社会に溶け込み続けるのはいいけど、その場所に日本を選んだのなら、「ホーク」って名前は改称したほうがいいと思うぞ。見た目までしっかりと日本人っぽくしているのに、名前がこれじゃあねぇ…?

 

 

 

作風的にも音楽的にも、懐かしさの中に新鮮さ、穏やかさの中に力強さを感じる、『トランスフォーマー 超神マスターフォース』。ジンライをはじめとする新たな仲間たちの登場、そして秀太たちのトランスフォー厶等、これからのドラマ展開が楽しみです。ちょうど今日から第2話も配信開始されているので、この機会を逃さずに、追いかけていくことにしましょう。

 

さあ、マスターフォースで、君もトランスフォーム!

 

 

 

 

 

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『新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド』第3話 ちょっとした感想

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ついに登場!0系新幹線

 

 

 

姉ちゃんとの思い出を、絶対に壊させない!今回の『新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド』は、早くも大宮から舞台が離れ、福井県敦賀市を舞台に戦闘が展開されるお話に。しかし、舞台が敦賀に移行するのは終盤の戦闘シーンになってからであり、それまではERDAと進開学園を舞台に、引き続きタイセイを取り巻く環境やキャラたちの説明に重きが置かれていました。

 

カドミチ以外のERDAのメンバー、そして前回におわされたイナとの繋がりの続きを描く、本作の世界観を理解するうえで外せない一編でしたが、それが終わってから敦賀に舞台が移行するまでの間がやや間延びしており、ドラマ構成のバランスは少し悪かったかなという印象。次回を観てみないと確実なことは言えませんが、今回含む一連のお話が、1話完結にするにはちょっとボリュームが大きかったから、2話に分ける形にしたのかなぁ?

 

なお、前回(第2話)の感想記事は↓コチラです。

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ERDA入りを決めたことで、カドミチを通じてシンカリオンの歴史やERDAの他メンバーのことを次々に紹介されていくタイセイ。後者のキャラの濃さにタジタジになるも、津川アガノがイナのことに言及したことで、俄然興味を示します。しかし、アンノウンの正体や適性値の意味、そしてイナの行方等、肝心なことはERDAとしても把握していない状況でした。序盤では、ERDA関係者のうち、前回までで明確にその名前等が紹介されていなかったキャラたちが次々に登場。カドミチの話し方も相まって、テンポ良く進んでいました。前2作に比べてキャラデザが全体的に大人びていることから、ちょっととっつきにくい印象も受けましたが、実際に話したり、戦いの中で連携したりすると、その仲も深まっていくのでしょう。しっかし、事前情報で出たときから思ってたけど、「浜カイジ」だけ特急列車の名前そのままだよな!そしてこの序盤パートは、ERDAの歴史やシンカリオンの概要の説明も兼ねており、0系新幹線も登場。また開発経緯も、大まかには前2作と同じなものの、細かいところでは変化がつけられていました。0系新幹線がついに、「シンカリオンシリーズ」においてシンカリオンのプロトタイプとして登場。シンカリオンになった姿も見てみたいけど、出てきてくれるかな!?このように、かなりのことを説明したこのパートですが、ERDA自身もまだシンカリオンやアンノウンのことで不明点が多いことから、肝心なことはボカされまくり。それ自体はいいんだけど、カドミチが吹っ切れたように「わからん!」と言い張るものだから、大丈夫かと心配になりました。適性値の話は前2作でも出ており、あちらも結果的に明確にはよくわからずじまいで終わってしまいましたが…、なんつーか、言い方ってものがあるよねぇ。

 

翌日、昼休みを迎えたタイセイは、リョータから昼食を購買部で買うことを提案され、大混雑のそこへと直行。お目当ては、ここの名物である大宮ナポリタンパンでしたが、争奪戦に競り負け、結局ゲットできたのはリョータの1個のみでした。アンパンしか買えなかったと嘆くタイセイに、リョータナポリタンパンを半分分け与えますが、そこをアカネが通りがかって…。中盤は、前半と後半を繋ぐための日常パート。タイセイたちとアカネとの再会と、そこで生まれるちょっとした亀裂が描かれてはいましたが、基本的には箸休めパート的な感じになっていました。大宮ナポリタンの話は、鉄道博物館のメニューにもなっているので、進開学園のある大宮と縁が無いわけではないですが、ちょっと登場のさせかたにムリがあったかな。だって、ERDAと違って、進開学園そのものは、鉄道とは関係ないんだからさ…(これの舞台がERDAの食堂とかであれば、スッと受け入れられたけど)。

 

この日の学校が終わり、放課後鉄道部の部室のメタバース空間にタイセイたちがいた頃、突如として敦賀にアンノウンが出現。タイセイに出動命令が下り、E5はやぶさで立ち向かいます。ドリルをぶん回してくる相手を前に、完全に押され気味になるE5はやぶさでしたが、タイセイが敦賀鉄道資料館を守るのだと奮起し、E5はやぶさトレーラーフォームへとビークル合体したことで、なんとか勝利を収めます。事件は解決したかに見えましたが、リョータの顔はどこか暗くて…?終盤では、E5はやぶさ→E5はやぶさトレーラーフォームの奮闘と、その活躍を見ていて、内心悔しく思うリョータのさまが描写。細かい点はもちろん違うものの、大まかなドラマの構図と戦闘の展開が、前回の戦闘とほぼ同じだったので、もうひと押しくらい何かしらの変化をつけて盛り上がりがほしかったなと感じました。押しの強いキャラではないことは重々承知していますが、タイセイの奮起する要素が前回とほぼ同じだし、リョータの複雑な感情や背景をわかりやすくするためか、マイに何でもかんでも説明させてしまっていてクドい感じもあるし、もったいなかったなぁ。次回でリョータがついにE7かがやきに搭乗し、運転士として大きな一歩を踏み出すことになりますから、そのドラマに期待したいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

アンノウンのさらなる出現の可能性から、敦賀に残るよう指示されたタイセイは、敦賀鉄道資料館を満喫。しかしその裏で、リョータは適性値を上げるべく努力を続けていた。悔しい思いを抱えながらも隠し続ける彼は、再び現れる敵を前に、自分の力で敦賀の街を守ることが出来るのか?

 

次回は今回の後編にあたるお話。今回明かされたリョータの過去を深掘りしていく感じであり、ついにE7かがやきがデビューします!ドラマの流れとしては自然なんだけど、E6こまちよりE7かがやきが先にデビューするなんて、ビックリだなぁ。

 

 

 

 

 

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『爆上戦隊ブンブンジャー』バクアゲ8 ちょっとした感想

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初めて危機に直面するブンブンジャー!

 

 

 

番組は変わって、『爆上戦隊ブンブンジャー』です。

 

なんで、そんな簡単に…命賭けられんの!?今回は、大也/ブンレッドとマッドレックスとの一騎討ち回。その決着は最後までつかず次回にお預けとなり、ブンブンジャーの仲自体にも少し亀裂が入る形になりました。

 

ブンブンオフロードゴーストの宣伝や、大也の真の夢の話、そしてマッドレックスとの一騎討ち等、盛り込まれた要素はやや多めでしたが、それらをテンポよくこなしていたのがGood。アバンタイトルやCM切替等を上手く利用していたように感じられました。しっかしこの感じだと、マッドレックスは次回で退場…しちゃうのか?

 

なお、前回(バクアゲ7)の感想記事は↓コチラです。

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また、同日放送の『仮面ライダーガッチャード』の記事は↓コチラです。

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ブンブンオフロードゴーストとブンブンレーシングのテストに勤しむ大也たち。前者のテストには成功したものの、後者のテストには失敗し、大也はダメージを受けてしまいます。そうした中で、ブンブンにプレゼントを渡すべく、調が来訪。そこでのふとした会話をキッカケに、未来と錠は、大也の真の夢のことを知るのでした。序盤では、アバンタイトルでブンブンオフロードゴーストとブンブンレーシングのことを描き、OPを挟んで大也の夢の話へと移行。ここでは、OP等の継ぎ目を利用して描写をミニマムしているだけでなく、玄蕃の立ち位置をうまく利用して話をスパッと進めているのが、非常に巧みだなと感じました。彼がサラッとビッグバンレーシング(BBG)のことに言及することで、未来たちがまず大也の夢に疑問を持つことや、その後それは何かを追及することにかかる描写を大幅に圧縮しているんですよね。そんな玄蕃から語られたビッグバンレーシングとは、全宇宙を股にかけたレースとのこと。『ブンブンジャー』の最終回、大也たちとサンシーターが仲良くBBGでレースしている未来もありそうだな…。

 

ブンブンジャーは正義の味方として作られたものではない―。そのことを知り、未来と錠の心が揺れる中、街にサンシーターが出現。射士郎たちが先に駆けつけ、そのまま廃工場へと追いかけますが、それはサンシーターとマッドレックスの仕掛けた罠でした。それに引っかかってしまった射士郎たちは、監禁されてしまい、まともに戦えるのは大也だけ。彼とマッドレックスの一騎討ちが始まります。中盤では、ブンレッドとの一騎討ちを望むマッドレックスからの指示を受け、サンシーターがブンブンジャーをおびき出し、大也を除く全員を捕えてしまうさまが描写。珍しく作戦がほぼ完璧に成功しているじゃないか…とおもったら、誤って自分たちも檻の中に入っちゃっているのが、非常に彼ららしいなと感じました。マッドレックスがヤルカーからギャーソリンを絞り出しているシーンでも、ヤルカーのことを真っ先に心配してたし、コイツらやっぱり根っからの悪人じゃないな?そして、こうしたやり取りを経て始まるのが、ブンレッドとマッドレックスの一騎討ち。前回からお互い武装や技は変わっていないはずですが、ブンレッドは前回までほど苦戦することなく応戦し、最終的にマッドレックスを追い詰めます。いつものブンレッドらしい余裕さも観られた、この戦闘。マッドレックスに対して、「俺に勝ったらハンドルを握らせてやる」というセリフが、逆に彼自身が自分の勝利を確信していることをサラッとアピールしているように感じられ、とても彼らしくてニヤリとさせられました。

 

ブンレッドとマッドレックスの勝負は、ブンレッドの勝利。しかし、マッドレックスはまだあきらめておらず、ヤイヤイ・ヤルカーからギャーソリンを絞り出して巨大化してしまいます。ブンブンジャーロボで挑むブンブンジャーでしたが、巨大マッドレックスは想像以上に強く、持てる戦力を全て投じても相討ちがやっと、さらに、ブンレッドが独断で次々にブンブンカーを換装したせいで、ブンブルー/射士郎たちはどんどん外に放り出され、ブンレッド自身も深く傷ついてしまい…。等身大戦では優勢だったブンブンジャーでしたが、巨大ロボ戦になると逆に劣勢に。ここでは、ブンブンジャーロボの敗北という見た目的なインパクトと同時に、ブンレッドがブンブンカーを換装するたびに仲間が追い出されていく=チームワークを無視して1人で突っ走っているという、彼のマイナス面がしっかりと描かれている点が見逃せません。今まで完璧超人という感じだった大也でしたが、やはり彼も成長すべき欠点があるのですね。こうして、マッドレックスを撤退させたものの、心身ともにズタボロになってしまった、大也そしてブンブンジャー。初めて直面する危機を、彼らは乗り越えられるのか?次回へ続く―。

 

 

 

 

 

 

 

 

大也は傷つき、調はブンブンジャー結成の事情に鑑み解散を騒ぎ出した。未来と錠の心も離れそうになり、ブンブンジャーはこのまま空中分解してしまうのか?再び現れるマッドレックスを前に、5人は立ち上がれるのか!?

 

次回は、ブンブンレーシングをものにし、マッドレックスと決着がつくお話になりそう。大也がBBGに情熱を賭ける理由も明かされるようです。ここで、そもそも大也がBBGの存在をなぜ知ったのかも判明するのかな。やっぱり、ブンブンと出会ったことがキッカケなのかなぁ?

 

 

 

 

 

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『仮面ライダーガッチャード』第32話 ちょっとした感想

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共闘はクロトーの心を変えることは出来たのか?

 

 

 

私は、私が思うままに戦う。それが私の戦いだ!今回の『仮面ライダーガッチャード』は、レジェンド客演回の前編。と言っても、肝心の鳳桜は今回登場はせず、敵組織であるハンドレッドの登場のみに留められ、異空間に転送されてしまった(これもオーロラカーテンシステムかと思いきや違う)宝太郎とクロトーのやり取りに重きが置かれていました。

 

坂本監督初登板ということで、彼らしいアクションの撮り方が如実に表れていた今回。クロトーといっそう動きやすそうな格好になったし、今後は彼女の素面アクションがさらに増えそうです。でもこのドラマ展開だと、最終的には、クロトーもラケシスと同じく宝太郎たちの仲間になりそうな雰囲気も十分ありますね。

 

なお、前回(第31話)の記事は↓コチラです。

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また、今回と関わりの深い『仮面ライダーガッチャード VS 仮面ライダーレジェンド』の感想記事は↓コチラです。

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アノマロカリスマルガムを打ち破り、今日もケミー回収に成功した宝太郎たち。そんな彼らを、怒りに燃えるクロトーが襲います。宝太郎と彼女はぶつかり合いますが、直後ハンドレッド大隊長を名乗るアルファが彼らを襲撃。三つ巴の戦いになりますが、蓮華と錆丸を除く全員が、異空間へと転送されてしまい…?レジェンドの世界が出てくるのは、アバンタイトルにおける一瞬のみ。その後OPを挟んで宝太郎たちの世界へと移行し、序盤では彼らのハンドレッドとの接触までが描かれます。この序盤のドラマ構成がとてもテンポ良く、アノマロカリスマルガム撃破→クロトー襲撃→ハンドレッドのアルファ登場がスムーズでGood。また、今回は中盤以降も戦闘シーンが多めであることから、ここではガッチャードも力を抑えめであり、第1クールのときのようなドラマ展開がなされていたのも、懐かしく感じられました。そうそう、最初の頃って、マルガムの素体にされるのはガチの犯罪者ばかりだったよね。グリオン登場あたりから、人形を使うようになって、その描写は無くなっちゃったけど。

 

鏡花がラケシスの身体に興味を持っていた頃、宝太郎とクロトーは偶然再会し、異空間の中をさまようことに。その中で、頑ななクロトーに対し、宝太郎は必死に働きかけを行います。最初はバカにしていた彼女も、宝太郎の本気度をじょじょに感じて行きますが、そこへ再びアルファたちが襲撃。宝太郎はガッチャードに変身して戦う一方、クロトーはアトロポスの言葉が引っかかり続けていたせいで、ドレッドに変身出来ずにいました。中盤では、異空間へ転送されてしまった宝太郎とクロトーの、逃避行が描写。合間合間のわずかな時間で、宝太郎からクロトーへと話しかけさせることによって、2人の関わりあいを深めてドラマを進めていました。宝太郎としては、やはりクロトーを説得して仲間にしたい様子。主人公ムーブとしてはありがちなものですが、その理由を、なんのわだかまりもなくスパッと、そしてサラッと言えるのが、宝太郎の魅力と言えるでしょう。綺麗事と言えばそうですが、彼自身それをしたいと本気で考え、今まで実行してきていることから、何の厭味ったらしさもないんですよね。素晴らしいよなぁ。そして、そんな彼らを再び襲撃してきたのが、アルファ。大量のカッシーンを引き連れてきますが、宝太郎たちも全力で応戦します。生身アクション多めなのは、坂本監督らしい演出といったところ。2人ともよく動くなぁ!

 

カッシーンをあらかた倒し、もう一息というところまで来たガッチャードたち。しかし、アルファの猛攻の前になかなか戦局が動きません。しかしここで、アルファの言葉に怒りを覚えたクロトーが、気合いでドレッド参式へと変身。ガッチャードもプラチナガッチャードへと強化変身し、ともにアルファを打ち破ります。こうして敵を排除し、異空間から脱出した宝太郎たちでしたが、あらゆる面でこの事件はまだ終わってはいませんでした。終盤では、吹っ切れたクロトーがドレッド参式に変身し、プラチナガッチャードとともにアルファを倒すさまが描写。挿入歌をBGMに戦うさまは、もう宝太郎たちの仲間同然の扱いという感じもあり、アツかったですね。しかし、これでこのまま宝太郎たちに寝返るかと思いきや、冥黒の王:ギギストの介入もあり、それは叶わずじまい。また、ハンドレッドの三幹部が宝太郎たちの世界にやってきており、事件は新たなステージに移行しようとしていました。パワーアップしたことにより、クロトー2回目の衣替え。アクション重視の舞台で出てきそうな衣装に仕上がっていました。来るところまで来た感じになっちゃったけど、このパターンだと、逆に仲間入りor倒して決着のドラマ展開も、そう遠くないうちに来そうな気がするんですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現れたハンドレッドの三幹部は、この世界にある超兵器を狙って、執拗に宝太郎たちを攻撃する。超兵器とは何なのか?宝太郎たちがピンチに陥るとき、時空を超えて、あのゴージャスなヤツが現れた!

 

次回は、レジェンド客演回の後編にして、とうとうレジェンド/鳳桜が登場!1話で収まるのか不安になるくらいのボリュームだけど、どうなるんだろう?次回と次々回がともにGW期間中だから、3話完結にするのも十分アリなんだよね…。

 

…というワケで、記事は「『爆上戦隊ブンブンジャー』バクアゲ8 ちょっとした感想」に続きます。

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