今回は、6月28日に発売された、「小学館入門百科シリーズEX タローマンなんだこれは入門」のご紹介です。
昨夏の放送終了後も、何かと特撮界隈等を賑わせてくれた『タローマン』。今年3月に発売された「タローマン・クロニクル」だけでも、書籍面ではお腹いっぱいなのに、それよりもさらに情報量もでたらめさもパワーアップして、まさかの「小学館入門百科シリーズ」とコラボしての本書籍発刊となりました。分厚さとしてはそこまでなかったけど、なんか国語辞典並みの分厚さの本を読んだんじゃないかってくらいの読み応えがあったぞ…!
ちなみに、私は本書籍を発売日に入手済み。ですが、例によって色々あって、今日まで紹介が遅れてしまいました。『ウルトラマンブレーザー』の本放送に合わせて玩具紹介とかしたり、そもそも本を読む時間をしっかり取ったりすると、なかなかスピーディーなブログ記事投稿が難しかったのよ…。
なお、今まで訪れた岡本太郎関連スポットの記事は↓コチラです。
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また、今までの『岡本太郎式特撮活劇 TAROMAN(タローマン)』関連記事は↓コチラです。
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ページ総数は、あとがき等含めて約150ページ。「タローマン・クロニクル」は、現代で編集されたムック本の形式(という設定)での発売であったため、後ろのページではある程度の量で「本当の歴史」が語られますが、「タローマンなんだこれは入門」はあくまでも1973年発売という設定であるため、そんな本当の歴史を語るページはあとがきのみ。書籍内99%は実際の歴史からするとでたらめばかりで、まるで本当に『タローマン』が当時放送されており、かつそれに端を発した特集ばかりが組まれています。ここまで強烈かつ当然のごとく『タローマン』が語られていると、まるでコチラの歴史認識が間違っているのではないかと錯覚してきます。
また、「タローマン・クロニクル」が全ページフルカラーで読みやすかったのですが、「タローマンなんだこれは入門」はフルカラーページと二色刷りページが半々の割合で構成。後者については、単なる白黒ページではなく、90年代あたりまでよく見られた、黒と赤等の色重ね形式でキチンと表現されています。そうそう、この印刷だと、本によっては色のズレが生じて、微妙に下地の色が見えてたりするんですよね!個体差なのでしょうが、私の購入したものでも、そうした色ズレページがありました。
そんな「タローマンなんだこれは入門」は、ほぼ見開きページごとに特集が組まれているため、特集記事の種類はかなり膨大なもの。最初こそ、『タローマン』本編に関連したイメージイラストページが続いていましたが、最後のほうは、ネタが尽きたのかテンション上がってあれこれオマージュをぶち込んでしまったからか、「奇獣を飼ってみよう」や「高津博士への質問コーナー」等、本編とはほぼ関係ないような特集が続いていくことに。これはこれで笑えました。
このほかにも上でチラッと触れたとおり、かつての「小学館入門百科シリーズ」等で見られた、当時の有名人と勝手にコラボさせて力比べをさせてみたり、ありがちな宇宙人や恐怖体験の記事を挿入してみたり、挙げ句の果てには明らかに「イルカがせめてきたぞっ」のイラストをオマージュしたであろう特集記事まで挿入。もうオマージュとでたらめのごった煮で、お腹いっぱいになりました。
でも、こうしたオマージュのごった煮ができるのは、それだけ過去に実際にあったものを研究し、それを自分の中で咀嚼して昇華させているからなんですよね。本当の著者である藤井亮さんは、Twitterではイラスト制作の苦労のほうによく言及されている印象ですが、きっと同じくらい、前提となる特集記事の構成作成にも苦労されていることでしょう。この本、おそらく見た目以上に手間と労力がかかってますよ。
でたらめさも特集記事のバリエーションもパワーアップしていた「小学館入門百科シリーズEX タローマンなんだこれは入門」。記事の中には、過去「展覧会タローマン」等で展示されていたイラスト等をもとにした資料もしくはそのまま紙に印刷したものも掲載されているため、非常に資料的価値の高い書籍に仕上がっています。
そう言えば、川崎市岡本太郎美術館で開催中の「超凱旋!タローマン」も、今月末でおしまいだっけ。これで『タローマン』系のイベントはいったん途切れる形になるけど、何か追加の企画や新展開ってあるのかなぁ?
※本日は、諸事情により急遽記事を差し替えました。『仮面ライダーギーツ』および『王様戦隊キングオージャー』の感想記事は、明日28日以降順次投稿いたします。
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