お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士ガンダムSEED』ちょっとした感想 SEED-8(第22~24話)

今回は、機動戦士ガンダムSEED』の感想記事第8回目です。

 

アンドリューとの戦いを潜り抜け、ひと段落ついた感じのある『SEED』。今回ご紹介の3話は、今までのお話と、これから展開されていくであろうオペレーション・スピットブレイクのお話を繋ぐものになりました。ガンダムシリーズ」ではおなじみの水中戦描写も登場するほか、カガリ×アスラン等、これまであまり関わりのなかったキャラどうしの絡みも描かれていました。

 

なお、前回(第19~21話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

PHASE-22「紅に染まる海」

2003年3月1日放送

登場した敵他:グーン、ディン

「いろいろ遺伝子を操作して生まれたのが僕たちだけど、でもそれって、ナチュラルの…夢だったんじゃないの?皆の」

 

STORY:アンドリューを下したアークエンジェルは、「明けの砂漠」との別れを告げたのち、カガリの強い希望を受け、彼女とレドニルを乗せ、紅海経由でインド洋へ出た。久しぶりに見る海を前に、気持ちも穏やかになり、カガリとの会話も重ねていくキラ。しかし、ザフト軍勢が手薄かと思われたここには、マルコ・モラシム率いる部隊が潜伏していた。海中と海上の両方向から襲われ、初めての海での戦闘に混乱するアークエンジェル。そうした中でキラは、ストライクガンダムが水中戦に対応していないことを承知で出撃する。この勝負、勝ち目はあるのか?

 

前回までのアンドリューとの戦闘と、次回以降始まるアスランたちの降下とオペレーション・スピットブレイクの話をつなぐ一編。「ガンダムシリーズ」では伝統ともいえる、地球における水中戦が『SEED』でも描かれることになりますが、キラは歴代最速レベルでそれを克服し、今回だけでほぼ単独で乗り切れるまで戦闘をやってのけていました。また、次回以降でお話がまた次のステージに動くことから、総集編要素も付加。カガリとの会話のシーンで、効果的に過去の映像を使用していましたね。

 

「明けの砂漠」の協力を得て、アンドリューを下したキラたち。その夜戦勝パーティーが開かれると同時に、死んでいった仲間たちへの追悼の儀が行われます。翌朝には発つ予定をしていたマリューたちでしたが、ここでカガリが猛烈に彼女らについていくことを懇願し、マリューはそれを許可。こうして、カガリとレドニルを加えたアークエンジェルは、紅海に出てインド洋を抜ける針路をとり、艦員たちは、久しぶりもしくは初めて見る海に驚嘆します。今回は、まず既に紅海に出たアークエンジェルを描き、その後マリューたちが、この直前までにあった「明けの砂漠」とのことを回想する形で、出発直前に何があったのかを描くという、時系列をわざと逆転させたドラマ構成に。この手の構成って、この前のお話でもあったよね。こうした構成が流行ってたのかな?そんなこのパートで最も印象深いのは、やはり洋上を航行するアークエンジェルの勇姿。海やアークエンジェルをCGで描きつつ、そこを跳ね回るイルカや背景の陸地等は実際の絵を重ねることで、今までの海の描写とはまた違ったダイナミックさを演出していました。イルカが跳ね回るシーンは、なんかかなりその数が多かったけど、やっぱり『ガンダム』における、あのフラミンゴが飛び立つシーンをちょっぴり意識してたのかな。

 

アークエンジェルのデッキで、海を見つめながら、アンドリューに言われたことを思い出していたキラ。そこへカガリが現れ、なんと抱きしめられたあと、コーディネーターのことやキラ自身のことについて話し合います。そこそこ考え方が合い、いい雰囲気になってきたところで、フレイが現れて…。Aパート後半は、キラとカガリの会話を通した、プチ総集編パート。2人がコーディネーターやこれまでの戦いのことを話し合うことで、それまでキラが経験してきたことを、過去映像を挟みながら描いていました。ここ数話のカガリは、どちらかと言えば感情任せな行動が多かったほか、今回ではキラを落ち着かせるために彼を抱きしめる等と、大胆な行動に出ていましたが、話してみるとかなりまとも。そして、キラに似たフラットな視点や考え方を持っており、もっと分かり合えばキラの心強い仲間になりそうな感じがしましたね。そうした2人に水を差すように現れたのが、フレイ。フレイは嫉妬心もあって、カガリからキラを引きはがしますが、カガリ自身はキラに恋愛感情等は抱いていないため、あっさりその場から身を引いていきます。実質的にキラからフラれた状態のフレイは、様子のおかしさが加速。今回はこの程度で済んでいたけど、まーた近いうちにデカいことやらかしそうな予感がするな…。

 

クルーゼ隊が地球降下作戦の準備を行っていた頃、その連絡を受けたモラシムは、彼の態度が気にくわないこともあり、先行してアークエンジェルを襲撃することを決断。ギリギリまで水中からアークエンジェルに接近し、そこからディンやグーンを使って、海中と会場の両面から攻撃を仕掛けます。これに対し、マリューは、スカイグラスパーストライクガンダムを戦線に投入。しかし、ストライクガンダムは長時間の飛行装備も対水中戦装備も持たないため、デッキから狙撃する程度しか攻撃手段がなく―!レドニルの読みでは、ザフトの部隊は手薄だと思われていたインド洋。しかし、それは当然部隊が皆無という意味ではなく、モラシムの部隊に捕捉され戦闘に突入します。Bパートより、インド洋を舞台にした水上戦が開始。ジンをベースに『X』のジェニスの意匠を取り入れたようなディンが水上(空中)から、『ガンダム』のズゴックをよりエイっぽくしたグーンが水中から、それぞれ襲ってきます。両面からくる攻撃を前に、アークエンジェルは一気にピンチ。そうした中で、素晴らしい活躍を見せていたのが、スカイグラスパーでした。ストライクガンダムは確かにマルチな機体ですが、空中を長距離飛行したり、水中に潜って戦うための専用装備はなし。そのため、飛行戦の得意な(戦闘機なので当たり前ですが)スカイグラスパーが飛び回り、ディンに応戦していました。前回の戦闘でもそうでしたが、スカイグラスパーはかなりの機動性を誇っていて、そのうえストライクガンダム武装を搭載できるんだからかなり優秀な支援機であるように感じられます。本当、現状「ガンダムシリーズ」で一番と言っても、過言じゃないんじゃないかな。


このままでは埒が明かないと考えたキラは、過去補給されたバズーカ砲を装備して、自らストライクガンダムで海にダイブ。当然慣れない環境下で苦戦を強いられますが。グーンに張り付き、とにかく接近戦に持ち込むことで、何とか次々に撃破していきます。一方のディンも、ムウのスカイグラスパーの粘り強い攻撃により、着実に大ダメージを与えることに成功。多くの兵力を失ったモラシムは、やむを得ず一時撤退するのでした。発進口からビームライフルで狙撃しても、なかなかグーンに攻撃を当てられないキラ。これを重く見た彼は、自ら海の中に飛び込み、グーンと戦う選択をとります。バズーカ砲だけを持って水中戦に挑むだなんて、かなり無謀なものに思えましたが、そこはキラ、ちゃんと作戦を立てていました。ストライクガンダムがここで使ったのが、ダガー。グーンに張り付いてそれを突き立てて、機体を傷つけることで、水圧に耐えられなくさせて破壊するという、およそ初めての水中戦とは思えない芸当をやってのけます。ここまでアクロバティックな攻撃をすることができたのも、キラがコーディネーターであり、自身の知識も組み合わせて、戦いへの最適解を導き出していたからだろうなぁ(水中でビームライフルを使わなかったのも、減衰率が高くなって使い物にならないことをわかっていたからなのでしょう)そして、残るもう1体のグーンは、ダガーを叩き落とされてしまったことから、一度手放したバズーカ砲を至近距離で発射して勝利。キラは割と落ち着いており、アンドリューに言われたことを再度思い出していましたが、それよりもストライクガンダムの耐久性が気になっちゃいました。水中という状況下で、モビルスーツの爆発を至近距離で受けていたら、普通タダじゃすまないと思うんだけど…。

 

 

 

PHASE-23「運命の出会い」

2003年3月8日放送

登場した敵他:ゾノ、グーン、ディン、イージスガンダムブリッツガンダムシグー

「ゴットフリートの射線をとる!一度で当ててよ、ナタル!」

 

STORY:ジブラルタルアスランと二コルが到着していた頃、アークエンジェルは、モラシムの部隊の再襲撃を危惧していた。その予想は当たり、再び追撃してきたその部隊と、海上で交戦に入る。グーンやディンの他、投入された巨大モビルスーツ:ゾノを前に、キラのソードストライクは勝利することができるのか。一方、スカイグラスパーでムウとともに出撃したカガリは、モラシムの艦にダメージを与えることに成功するも被弾。さらに、アークエンジェルへの帰投中、偶然ザフトの輸送機と接触し、撃墜するも自身も墜落してしまう。絶海の孤島に投げ出された彼女が、その地で見たのは―!


アスランたちの地球への降下、モラシムとの決着、そしてカガリアスランの出会い等、多くのドラマを動かす要素が描かれる一編。戦闘シーンもそこそこ多めで、ゾノと水中で相まみえるソードストライク、そしてそれを支援すべく大胆な攻撃に出るアークエンジェルと、CGも駆使したダイナミックな戦闘に注目させられました。特に、アークエンジェルの今回の戦い方は、CGも使っているからこそ実現できた描写だと感じましたね。

 

船酔いで苦しむフレイをキラが看病している頃、ジブラルタルザフトの基地では、アスランと二コルが降下。こうして再びクルーゼ隊が集結することになりますが、彼らの主な任務はオペレーション・スピットブレイクにあり、現状インド洋を航行しているアークエンジェルの撃破ではありませんでした。それに猛烈に反発するイザークの意見を受け、クルーゼは自分を除くアスランたち4人で部隊を結成し、追撃することを提案。その部隊のリーダーに、アスラン選定するのでした。序盤では、アークエンジェルの様子と、ザフトジブラルタルの様子が交互に描写。後者では、久しぶりにクルーゼ隊が集結しますが、雰囲気的に当然再会を喜び合うような状況ではなく、イザークストライクガンダム撃破に固執するあまり、周りが見えなくなっていました。ここでクルーゼは、アスランたちでストライクガンダム撃破のための臨時部隊を結成させ、そのリーダーにアスランを選定し、以降の作戦行動を委ねます。一見すると、クルーゼがイザークたちの思いを汲んだように見て取れますが、彼がそんな優しい人間ではないことは周知の事実。こうした彼らの感情も、戦局等に利用してやろうという魂胆なのでしょう。アスランをわざとリーダーに選定したのは、もちろん彼とキラに因縁があることを知っていてのはず。やっぱりクルーゼ、なかなかやることがいやらしいよなぁ(悪役らしくて、これはこれでいいのですが)。

 

ムウが危惧していた通り、モラシムの部隊が再度アークエンジェルを攻撃。グーンンのほか大型モビルスーツであるゾノも出撃させ、何としても落とすと言わんばかりの勢いで攻めたててきます。これに対し、スカイグラスパーが2機出撃し、ストライクガンダムはソードストライクで出撃。もはや水中戦自体に苦しむことはないキラでしたが、ゾノの巨体に見合わぬ高機動性と、ミサイルの雨あられの前に、なかなか効果的な攻撃を繰り出せないでいました。Aパート後半から、モラシム隊のアークエンジェルへの再襲撃が開始。これに対し、キラが選択したのは、ソードストライク装備でした。前回の戦闘を踏まえ、水中では物理的な攻撃が有効だと考えたキラは、シュベルトゲベールがビームをオフにすれば実剣として使えることを踏まえ、ソードストライク装備で出撃。遠距離からミサイルを撃ちまくってくるゾノに苦戦しますが、それでも何とか張り付き続けて、攻撃を繰り出します。キラの選択は、的確だと感じる一方、剣だとリーチが短いので「ゾノ相手にはさすがにキツいんじゃないか」とも思えるもの。ですが、ゾノはどちらかと言えば遠距離からの攻撃タイプであり、距離を詰めればそれを封じて反撃することができるため、結果的にこの選択がより良い方向に作用していましたね。そんなソードストライクに立ちはだかるゾノは、グーンを超巨大化させてゴツくしたようなモビルスーツ。色味や装備的に、『ガンダム』のビグ・ザムっぽさも感じました。

 

ソードストライクがゾノにつきっきりになっていることで、アークエンジェルはグーンの攻撃にさらされることに。通常砲撃では乗り切れないと判断したマリューは、大気圏内で艦を360度回転させるバレルロールを行い、主砲であるゴットフリートを用いてグーンを撃破します。これによりモラシム隊の戦力が一気にそがれ、また大爆発にゾノがひるんだことで、ソードストライクの反撃が開始。ゾノは最後の最後までソードストライクを攻撃しようとしていましたが、シュベルトゲベールに刺し貫かれて爆発四散します。ソードストライクはゾノに、スカイグラスパー2機は潜水艦の撃破(後述)に当たっていることから、実質的に自身の装備以外はほぼがら空き状態のアークエンジェル水中からちょこちょこ攻撃してくるタイプのグーンに、大型宇宙戦艦であるアークエンジェルが相性最悪なのは明らかでしたが、マリューはこれを解決するために、バレルロールしてゴットフリートで撃ち抜くという荒業をやってのけます。これは要するに、艦上部にある主砲でグーンを撃破するために一回転してその最中にそれを発射するというもの。これを大気圏内でやるのはどう考えてもムチャですが、いざやっているさまを見せられると、ダイナミックでカッコよかったなぁ。こうしてグーンは撃破され、Goreで撃ち抜かれたことから大爆発。これにゾノのモラシムもひるみ、そのスキにキラは一気に反撃に出て勝利をおさめます。水中での長期戦で勝利したのは、やはりキラのソードストライク。接近戦しかできないため、至近距離からビームを撃たれそうになったときはヒヤヒヤしましたが、そこは間一髪、何とか回避していました。本当、よくやるよ、キラは!

 

ムウとカガリスカイグラスパーは、モラシム隊の潜水艦を叩く任を帯びて、海上を飛行。ついにそれを発見してあぶり出し、艦や放ってきたディンを打ち破ります。しかし、この戦闘の最中、カガリ機が被弾。ムウの指示で帰投する彼女でしたが、道中今度は、アスランイージスガンダムを搭載したザフトの輸送機と遭遇してしまい、相討ちになってしまいます。機体が犠牲になったものの、奇跡的に生き延びたカガリは、絶海の孤島にたどり着きますが、なんとそこにはアスランもたどり着いていました。Bパート終盤では、スカイグラスパーの活躍が披露。前回に引き続き戦果を挙げますが、カガリが散々な目に遭うことになりました。モラシム隊の艦と戦闘中に被弾→帰投中にザフトの輸送機と接触、交戦状態となり相討ち→絶海の孤島にたどり着くも、アークエンジェルと連絡が取れず八方ふさがりと、わずか数分の間に逆境の連続にさらされるカガリ。ドラマ的には全く笑えないんだけど、ここまでこうしたことが重なると、もう何とも言えないって感じですよね。そんな彼女が、絶海の孤島で目撃したのが、アスラン。そう、今回のサブタイトルである「運命の出会い」とは、カガリアスランの出会いのことを指していたのです―。

 

 

 

PHASE-24「二人だけの戦争」

2003年3月15日放送

登場した敵他:イージスガンダム

「軍人でもないくせに、皆―。」

 

STORY:絶海の孤島で、アスランと対峙したカガリ。しかし、正規の軍人である彼にかなうはずがなく、逆に捕らえられてしまう。しかし、カガリの様子を見、また自身もイザークたちと連絡が取れないことから、アスランは彼女を解放。ともに洞窟に身を寄せて、救助を待つことにした。夜が更けていく中で、様々な話をする2人。この戦争の行きつく先は何なのか、そしてガンダムの存在―。アスランが眠ってしまったとき、カガリは彼の銃に手を伸ばそうとするが…。

 

前回絶海の孤島にたどり着いた、カガリアスランのみで大半のドラマが進められていく異色回。当然戦闘シーンはなく、ストライクガンダム等のメカニックの活躍役も、彼女らの捜索のためにポツポツ登場する程度であり、基本的には2人のやり取りに重きが置かれていました。今回を通じて、カガリアスランも非常に人間味のある人物だなと窺えましたが、それゆえに、戦争に身を投じる者としては考え方が甘い面もあるなという印象。でもだからこそ、この戦争は悲しいし、彼女らに残るこうした一面が救いともいえるでしょう。

 

前回、絶海の孤島に漂着し、その中でアスランを目撃したカガリ。敵であるザフト兵だと認識した彼女は、先に姿を現して発砲。彼を負傷させます。しかし、正規の軍人でない彼女が、訓練を受けた軍人であるアスランにかなうはずがなく、最終的には返り討ちに遭い拘束されてしまうハメに。しかしアスランもまた、彼女が正規の軍人であるとは思えなかったため、その扱いに戸惑っていました。序盤では、カガリアスランの1対1の戦闘が描写。最初こそ、先制攻撃をかけたカガリが優勢でしたが、やがてアスランの反撃に遭い拘束されてしまいます。ここで注目したいのが、戦闘の途中でお互いの素の一面が出ている点。カガリアスランにナイフを突き立てられた際に思わず悲鳴を上げ、アスランはこれに怯みナイフを下ろしてしまいます。お互いに人の心が残っていると同時に、その甘さが露呈した瞬間。やっぱりまだ2人とも、戦争に身を投じてはいるけど、戦争に染まりきってはいないんだなぁ。

 

イザークたち側が、翌朝からアスランを捜索する方針を固める一方、早い段階からカガリの捜索を開始していたアークエンジェル。その頃、カガリたちのいる孤島は、スコールに見舞われ、カガリが落ち込んでしまった窪地には水がどんどん溜まり、危うく彼女は溺れかけてしまいます。それに気づいたアスランは、イージスガンダムのシールドで傘を作り、彼女を救出。これをキッカケに、2人の会話がだんだんと増えていきます。Aパート後半から、カガリアスランの仲がじょじょに深まっていくことに。窪地に落ち込んで溺れかけるカガリを、アスランはあれこれ介抱してやります。ここでは、アスランの優しさが垣間見えていいのですが、さすがにカガリの拘束を解いてやるのは、ちょっと彼女のことを信用し過ぎなんじゃないかなと心配になります。彼の人の心を感じられてGoodなんだけど、いつかこの人の良さにつけ込まれて、厳しい状況に追い込まれなきゃいいけどね…。

 

完全に陽が沈み、洞窟に身を寄せるカガリアスラン。そこで2人は、食事と暖をとりながら、各々自身のことや、これまでの戦争のことを話し合います。それぞれの主張がぶつかり合い、分かり合うことはありませんでしたが、それで対立が生まれることはなし。その後、アスランカガリのことをある程度信用し、眠ってしまいますが…。Bパート前半こそ、ドラマ面における今回最大の見せ場。過去の映像を多く使用しながら、地球側であるカガリザフト側であるアスランそれぞれの、戦争に対する意識や考え方が、丁寧に描かれていました。焚き火というシチュエーションを利用し、その炎が互いの瞳に反射するさまを挿入することで、各々の心の奥底に燃える闘志を表現していたのも、興味深かったなぁ。そうした2人の会話における主張は、どちらも一理あるものであり、結局その点はわかりあえず並行線のまま。しかし同時に2人は、この戦争は泥沼でありどちらにも明確な正義はないことを、薄々わかってきていました。そうしたことを明確にはセリフにしていませんが、憎むべき対象がアスランからイージスガンダムへと移り、破壊できないことを承知でハンドガンでそれを撃ち抜こうとしているカガリのさまから、そのことが窺えます。ザフトにはオーブを破壊された恨みが、地球へはオーブが中立国の立場を利用してガンダムを開発していたことの憎しみが、それぞれあるカガリ。これを何らかの形で乗り越えたり打破したりしたとき、彼女はまた大きく成長することでしょう。

 

翌朝、天気が晴れたこともあり、二コルのヘリとムウのスカイグラスパーが、それぞれ2人の信号をキャッチ。こうして2人は救出されることになり、その別れがやってきます。カガリが正規の軍人ではないことを確信していたアスランは、そんな彼女がこの戦争に身を投じていることに、キラの姿を重ねて―。ラストでは、朝とともに天気が良くなり、アークエンジェリングとイザークたち双方が救難信号のキャッチに成功したことで、2人とも救出されて今回はおしまい。アスランは、軍人ではなく民間人としてこの戦争関わるカガリにキラのことを重ねますが、対するカガリは、そんなアスランに進んで名前を訊きます。僅かなシーンでしたが、カガリアスランの認識に差があると同時に、カガリの心に変化があったのだろうことが窺えるこのシーン。今回の経験が、今後のストーリーにどう影響していくのか、気になりますね。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第25話から第27話をご紹介予定です。『機動戦士ガンダムSEED』。繰り返されるその意味を知れ、ガンダム

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