お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

自分の姿を直視しろ。タローマンヒストリア

今回は、12月3日にNHKにて放送された、『タローマンヒストリア』の感想記事です。

 

今夏の放送を機にコアな人気を獲得した『TAROMAN(タローマン)』の特集番組が、まさかの実現。『TAROMAN』劇中ではなされなかった、「作品とそれを取り巻く現実をダブらせる」という試みがなされており、本編以上にべらぼうででたらめな世界が展開され、同時に私を引き込んでくれました。いやぁ、いつかこれ、もう45分間番組でやってほしいなぁ。

 

なお、今まで訪れた岡本太郎関連スポットの記事は↓コチラです。

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また、全ての発端となった『岡本太郎式特撮活劇 TAROMAN(タローマン)』のレビューと関連記事は↓コチラです。

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番組の構成は、まず誕生秘話に始まり、続いて発展秘話、伝導秘話と来て、最後に「爆発だッ!タローマン」のライブ映像という構成。何より驚くべき点は、ここで語られていることのおよそ90%が全てでたらめなフィクションであるということです。

 

誕生秘話については、『TAROMAN』は「岡本太郎の思想を世に伝えるための集大成的な作品」という扱いになっていることから、それまで制作されたという『太陽仮面サンタワー』等といった、「展覧会タローマン」等でしか見たことがなかったキャラたちの実際の映像(もちろんでたらめ)が次々に放送。これがまた様々な作品のオマージュが組み込まれており、非常に興味深く観れました。

 

『太陽仮面サンタワー』は、『仮面ライダー』の中にちょっとだけピープロ作品テイストが混じっており、『太郎侍』は『桃太郎侍』のオマージュ、アニメ作品である『重工業T』は、『アストロガンガー』をベースに作られていました。ここまでわずか2分半。あまりにもネタを突っ込みすぎだろ…。

 

発展秘話では、タローマンの本編以外で活躍(もちろんでたらめ)を紹介。放送局がNHKであるという強み(?)を生かし、一部実在した番組を用いるなど、これでもかというほどのこだわりが感じられました。「さあ、今日も元気にマイナスに飛び込んでいこう!」って何だよ!?

 

そしてこの発展秘話では、当時アマチュアカメラマンによって撮影されたというヒーローショーのワンシーンも登場。本編とはかけ離れたキャラ付けがなされるというヒーローショーでありがちな要素を踏まえつつ、確かに岡本太郎との思想のズレが生じてしまっているさまを上手く表現しており(タローマンが正義のヒーローぶればぶるほど、そうなっていく)、とても秀逸な表現だなと唸らされました。

 

伝導秘話では、メキシコの著名な映画監督(誰!?)の他、樋口真嗣監督が登場。ありもしないはずの記憶をべらぼうに語るさまが、当然のごとく映し出されており、狂気すら感じました。ここで興味深いのは、ちょくちょく現実で本当にあったことが挿入されている点(「岡本太郎が実際にメキシコで絵を描いていた」、「樋口監督が『シン・ウルトラマン』を作った」、「太陽の塔の中にある生命の樹の制作に成田亨がかかわっている」等)。これが、でたらめさに妙な説得力を生み出しているのが面白いです。

 

こうして、あっという間にラスト。ここでは「爆発だッ!タローマン」のライブ映像が流れ、タローマン合唱団の詳細なキャストが判明したほか、初めて曲自体のフルバージョンが公開される形となりました。

 

2番以降の歌詞も深みがあるし、曲に乗せて本編映像が走馬灯の如く流れるさまは感動すら覚えましたが、「歌番組で放送された秘蔵映像」という体でこれを出してきたのは、意図的ではないのならツメが甘いなと思いました。

 

1970年代の子供向け番組の歌は、「テレビまんがの歌」でひとまとめにされており、ごく一部の例外を除けば、歌番組で取り上げられること自体あり得ないんですよね。オリコンチャート124位なら、まず取り上げられることはありません。「夏休みの子供向け特番で放送された」という設定とかにしておいた方が、より自然な感じだったでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実際の本放送から4か月経過した現在でも、根強い人気を誇り今回のような番組が制作されたほか、本編Blu-rayまで発売されることになった『TAROMAN』。ここまでヒットするだなんて、きっと制作陣の誰もが予想だにしていなかったことでしょう。

 

『TAROMAN』はまだまだいくらでもネタが作れるので、その気になれば知れっと第2シーズンとかやりそうな勢いだよなぁ。でも、人気にあやかってあれこれ手を出すのは、岡本太郎の思想に反する…のか?

 

それではまた、べらぼうな世界でお会いしましょう!(井浦新

 

↓なんだこれは!?

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