お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『仮面ライダーギーツ』第18話 ちょっとした感想

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本気を出したタイクーンは、強いのだ!

 

 

 

子供たちを、守らないと…!今回の『仮面ライダーギーツ』は、3回目のデザイアグランプリ第2戦の前編。ジャマーボールという特殊なスポーツ形式でのバトルが展開され、景和が大智の裏切りもあり窮地に陥るさまが描かれました。

 

景和のピンチへの追い込まれ方があからさまなので、どうしてもそれが一番目立ったいた今回。ですがそれよりも、その景和と道長が、それぞれ自分の体験を通して、大きな壁に挑戦しようとしているさまが見逃せませんでしたね。果たして景和は、ハメられて脱落するのが先か、それとも非情になるのが先か―?

 

なお、前回(第17話)の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

デサスターの制度のせいで、険悪なムードが流れる英寿たちの仲。それでも景和は、いつもと変わらず振る舞おうとしていました。そんな彼が、よく出入りしている子ども食堂を訪れると、ジャマトの襲撃が開始。戦いながら、今回の戦闘形式である「ジャマーボール」のルールを理解したギーツ/英寿たちは、着実に巻き返しを図りますが、突然タイクーン/景和の動きが悪くなったため、前半戦を負け越すことに。多くのメンバーから、疑いの目を向けられる景和でしたが、彼にはジャマトを攻撃できない事情がありました。今回は、アルキメデル側にいる道長を除けば、基本的に景和の視点でお話が進行。Aパートにおいて、彼がジャマトの正体をほぼ確信すると同時に、それゆえ動きが鈍ることから、「景和は事情を抱えているからこうした動きをするんだな」と言うことが、早い段階で視聴者に提示される形になります。どうせなら、景和の動きの理由をわざと視聴者側にぼかさせても面白かったかな…と思ったけど、そこまでやるとドラマがとっ散らかっちゃうからやめたのかな。そんな景和の動きが中心に描かれる中で、ジーンを通して英寿の秘密も続々と解明。彼には本来、浮世美歌という母親がおり、ミツメとは異なることが示唆されます。これらのことから考えられるのは、①英寿の「ずっと昔から戦っている」という言葉はウソだったか、②彼には別の本名があり、浮世英寿という人間の名前を借りているのどちらか。なんか、②の可能性が高い気がするけど…どうなんだろう。

 

ジャマトの正体は、退場したプレイヤーかもしれない―。景和は、思い切って大智にそのことを話しますが、逆に利用されハメられてしまいます。そうした状況の中で、ジャマーボールの後半戦が開始。逆転を狙うギーツたちであり、タイクーンもコマンドツインバックルを入手し奮闘しますが、ジャマトが武の姿になったことで、再び迷いが生じてしまいます。そこへナッジスパロウ/大智が現れたことで、状況はますますタイクーンの不利になっていくことに…。中後半では、大智のせいでますます景和の立場が危うくなることに。大智は意図的に景和の情報を握り潰したうえ、終盤の戦闘では、武の姿となったジャマトをタイクーンが見た直後に現れるなどします。明らかに怪しさMAXのムーブをしている大智ですが、個人的には、逆に彼がデザスターである可能性はより低くなったかなという印象。大智のやり方(景和の情報を握り潰す)は、当然景和からの反論が予想されるものであり、一歩間違えれば、自分が他のメンバーからの信頼を一気に失い、出座スタートして逆に投票されてしまう可能性があるんですよね。もし本当に彼がデザスターなら、そんなハイリスクなことはしないでしょう。このように、どんどん窮地に立たされるタイクーンですが、戦闘面では大活躍。スポンサーとしてケケラなる人物がついており、彼の支援によりコマンドツインバックルを入手します。タイクーンにゾッコンなケケラ。何が彼をそこまで惹きつけたのか―。

 

依然、アルキメデルのもとにいた道長は、なんとかこの世界への脱出を画策しており、森の中で自分の壊れかけのIDコアを発見。無理を押して変身し、エントリーフォーム状態でジャマトライダーを倒します。しかし、まだまだ続くジャマトの攻勢。追い詰められた彼は、ジャマトライダーのバックルを手にとって―!ジャマーボールの戦いと同時並行で描かれるのが、道長の体験。彼は奇跡的に自分のIDコアを発見。ムリヤリ変身したうえ、ジャマトライダーのレイズバックルを奪って逆に使用します。このときの道長/バッファには鬼気迫るものがあり、文字通り素手だけでジャマトライダーを倒すさま、そしてジャマトのバックルを使ってもなお変身と脱出に固執するさまは、素晴らしい演技だったなと感じました。道長が人間をやめる一歩手前まで行ってるけど、どうするんだ、もしこのままジャマト化したら、彼に次はないぞ…!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真実を話したはずの景和は、ハメられた末に追い込まれた。このままでは脱落が必至の彼は、巻き返すことができるのか?子ども食堂の皆を守るため、彼は意を決して戦いに挑む!

 

次回は、ジャマーボールの後半戦。前々回のデザイアグランプリで、景和は自身の大活躍回で退場しているので、このまま見せ場を作るぶん退場…という流れが考えられますが、大智がしっぺ返し食らって逆に退場する展開もあり得るよなぁ。さて、どっちに転ぶかな?

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…というワケで、記事は「『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン44話 ちょっとした感想」に続きます。

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『ウルトラマンデッカー』第24話 ちょっとした感想

絶望のカナタに未来はあるか!?

 

 

 

宇宙中のたくさんの仲間と、幸せな未来を作る!それが、レリアさんの夢じゃなかったのかよ!?今回の『ウルトラマンデッカー』は、スフィアとの最終決戦前編。前々回より登場しているマザースフィアザウルスとの戦いが主になるかと思われましたが、それは終盤までお預けとなり、テラフェイザーとの戦いが中心となりました。

 

マザースフィアザウルスという巨大な脅威が迫っていると、「ヤバいヤツが来る」ということで、絶望感の演出を外部(外的要因)に求めそうなものですが、あえてそれをあまり描かず、「カナタがスフィアに侵食されている」という設定を盛り込むことで、絶望感を内部に求めているのがGood。今まで明るいキャラとして際立っていたカナタだからこそできる描写であり、そしてドラマを生み出せていたと言えるでしょう。はてさて、カナタたちは、ここからどう巻き返すんだろう?

 

なお、前回(特別総集編3)の感想記事は↓コチラです。

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◎ストーリー面

上述の通り、カナタののスフィア侵食と、アガムス/テラフェイザーとの決戦がお話の中心となっていた今回。今回だけでアガムスを救い、そして彼との別れを、マザースフィアザウルスの出現と両立させて描いていたのはGoodでしたね。若干アガムスのことをよく描きすぎなところ(やたら被害者感を出している)はあったけど、まあ…ギリギリOKかな。

 

前回、テラフェイザーに敗れ、倒れたカナタ。ソウマに正体がバレたこともそれほど気にせず、満身創痍のまま戦線に復帰しようとしていましたが、彼の身体には大きな変化が生じていました。そんなカナタを含め、テラフェイザーを取り巻くスフィアオベリスクの破壊作戦を敢行するGUTS-SELECT。4班体制に分かれてさらにナースキャノンの力も使って、スフィアオベリスクの破壊に成功しますが…。アバンタイトルでは、カナタがソウマに正体バレしていたことを知るほか、自身がスフィアに侵食されていることを悟る描写が挿入。「アバンタイトルから情報量が多いな!」と圧倒されると同時に、ムリして明るく振る舞うカナタの姿が、『ダイナ』終盤のアスカを想起させました。その後は、GUTS-SELECTの頑張りが描写。カナタたちの訓練生時代の同期も戦線に加わり、さらに過去何度も登場しているメガアースの力を利用して、なんとかスフィアオベリスクの破壊に成功します。このあたりのミリタリー描写は、緊迫感と臨場感がよく出ていていい感じ。細かくカットを分け、各班の様子を矢継ぎ早に描写することで、スピーディーさと同時並行で作業をやっているんだなという感じを出していましたね。

 

テラフェイザーの反撃を食らったことで、ムラホシ隊長とカイザキ副隊長が、相次いで行動不能に。居ても立っても居られなくなったカナタは、そのままデッカーへと変身して、テラフェイザーへと挑みます。怒りの中にも、まだアガムスを救いたいという気持ちを残し続けていたカナタ/デッカー。その気持ちは、ダイナミックタイプの渾身のダイミュート光線を通して、1つの奇跡を起こします。中盤では、いよいよデッカーとテラフェイザーの最終決戦が描写。カナタの必死の呼びかけとダイミュート光線が、アガムスをスフィアから解放し、共闘の末スフィアオベリスクを改めて破壊し(テラフェイザーの活動中に再生していた)、地球のスフィアバリアを解除するという奇跡を起こします。一連のシーンは、キャスト陣の迫真の演技とマシマシのCG合成で、ドラマの盛り上がりも最高潮。素晴らしい展開ではあるのですが、よく考えてみると、なぜアガムスが無傷でスフィアから解放されたのか、その事情がわかりません。「カナタの思いが起こした奇跡」ということで済ませるのか、それともこれがマザースフィアザウルスを破るヒントなのか―。おそらく前者なのでしょうが、ちょっとこのあたりは、次回まで覚えておきたいですね。

 

アガムスを救い、スフィアバリアを一時的に解除したデッカー。しかし、直後上空よりトリガーが落ちてきます。それとともにやってきたのが、マザースフィアザウルス。マザースフィアザウルスの力は強大であり、ただでさえ力を消耗しているデッカーたちは大苦戦。トリガーは変身解除に追い込まれ、アガムスはデッカーをかばってテラフェイザーとともに爆散。そして、最後はデッカーも…!終盤、スフィアバリアも解除できて万々歳のデッカーたちのもとに叩きつけられるのが、マザースフィアザウルスの脅威。さすが「最強スフィア獣」の二つ名を持つだけあって、デッカーたちを、ほとんど反撃させずに追い詰めて行きます。こうしたマザースフィアザウルスの猛攻により、トリガーはケンゴへと変身解除、アガムスはテラフェイザーとともに爆散、デッカーもカナタへと変身解除に追い込まれたうえにウルトラディーフラッシャーを失うという、絶望的な状況となり、今回は終わります。次回最終回がどうなるか、非常に気になるところ。でも、アガムスを結局「かわいそうなスフィアの被害者」で退場させたのは、どうなんだろう。ある程度、今までの事件にかかる罪の清算は必要だと思うんだけど、それがこの死亡退場という形だったのかなぁ。

 

 

 

◎特撮面

テラフェイザーとの決戦、そしてマザースフィアザウルスとのバトルと、戦闘描写にもかなりちからが入れられていた今回。デッカーたちの巨大戦だけではなく、ソウマたち人間の活躍もしっかりと描写しており、バランスが取られていましたね。

 

テラフェイザーの周囲に生えるスフィアオベリスクを破壊せよ!GUTS-SELECTの奮闘により、それらは破壊されますが、GUTS-SELECTも大きな犠牲を払うことになり、今度はカナタがデッカーに変身して挑みます。しかし、テラフェイザーは相変わらず強く…。GUTS-SELECTの作戦行動のシーンは、ナースキャノン等のCG合成のハデさに目が行きがちですが、メガアース等の多彩な小道具にも注目したいところ。あれ、何を組み合わせて作ってるんだろう?そんなGUTS-SELECTの奮闘ののち、デッカーとテラフェイザーのバトルへ。序盤は、デッカーが追い詰められ描写が連続します。ミニチュア破壊描写がかなり抑えられていたのは、ちょっと意外でした。

 

怒りの中でも、アガムスを救いたいという心を忘れていなかったカナタ。彼の思いは、デッカー ダイナミックタイプのダイミュート光線に乗り、テラフェイザーを撃破しアガムスをスフィアから解放します。正気に戻ったアガムスは、デッカーに協力し、ともにスフィアオベリスクを破壊。こうして地球は、スフィアバリアからも解放されますが…。中盤で、デッカーとテラフェイザーの決戦に決着がつき、共闘が実現。カナタとアガムスのやり取りに重きを置いて、ここでの特撮描写を抑え、その後のスフィアオベリスク破壊に特撮描写に注力していたのは、ドラマと特撮双方の描写を両立しており、いい塩梅だと感じました。TRメガバスターがデッカー ダイナミックタイプを捉えるかと思いきや、ギリギリのところで射線が外れてスフィアオベリスクに命中し、ここで「アガムスが正気に戻ったのだ」というのがハッキリと分かる描写、グッと来たよな~!

 

すスフィアバリアを解除したのも束の間、今度はトリガーとともにマザースフィアザウルスが来襲。圧倒的な力でデッカーたちを追い詰め、アガムスはその前に散ってしまいます。カナタとケンゴは、変身解除のみでなんとか済みましたが、カナタのウルトラディーフラッシャーは…!終盤で登場、マザースフィアザウルス。そのイカツい見た目にふさわしい、圧倒的な強さを見せてくれており、ラスボス怪獣として十分な風格を持っていました。笑い声のような鳴き声になっているのは、おそらく「スフィアが人類をあざ笑っている」ということの表現なんだけど、個人的には真っ先に『ガイア』のマザーディーンツを思い出したなぁ。ウルトラシリーズ」で「マザー」のつく怪獣は、笑い声みたいな鳴き声になる法則でもあるのか?そんなマザースフィアザウルスに追い詰められ、大ピンチのカナタたち。デッカーへの変身能力を失い、スフィアに侵される彼らに、勝ち目はあるのか―!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マザースフィアザウルスの前に、デッカーとトリガーは敗れた。ナースデッセイ号も使い物にならない中、カナタとケンゴ、そしてGUTS-SELECTは、使える戦力を投入して最終決戦に挑む。スフィアによる破滅の未来なんかやって来ない。未来は自分たちの手でつかむんだ!

 

次回、いよいよ『デッカー』最終回!マザースフィアザウルスとの決着が描かれることになるのでしょうが、EDテーマのタイトルをあえて逆転させており、希望と不穏さの両方を感じるサブタイトルになっているのが、非常に気になるところです。“彼方の光”に、カナタたちは届くのか否か?届いたとして、それは笑顔で受け入れられるものなのか?その全てのドラマを、見届けることにしましょう。

 

読むしかねぇ…。第25話(終)の感想記事も、読むしかねぇんだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『新機動戦記ガンダムW』ちょっとした感想 W-7(第19~21話)

今回は、新機動戦記ガンダムW』の感想記事第7回目です。

 

物語の舞台は、再び宇宙へ。ヒイロたち主人公側は、現状を打開するためにあれこれ工作活動を行うことになりますが、そのために大半のメンバーがOZに潜入することから「ヒイロたちのことを描いているのに、描写はOZ側が中心」という、面白いドラマ構成になっているのが興味深いです。その一方で、若干ちぐはぐだなぁと感じる描写も散見。はてさて、このままドラマはどのような方向へ進むのか…。

 

なお、前回(第16~18話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

第19話「バルジ強襲」

1995年8月11日放送

登場した敵他:リーオー、トーラス

「仲間を見殺しか…。こんなに敵が汚く大きく見えたのは、初めてだ。戦える!お前たちみたいな汚いヤツらが強いとな!」

 

STORY:気を失っていたゼクスを助けたのは、マイク・ハワードという元OZの技師だった。OZへの反逆者となったゼクスは、彼の言葉に従い、宇宙に上がることになる。だがその宇宙では、OZの支持層が着実に増えつつあった。勢いに乗ったOZは、デュオの乗るロケットを捕捉し、ガンダムデスサイズごと回収。デュオ自身も自分に始末をつけることになってしまい、捕まってしまった。これに対して、ヒイロがいち早く行動に出る。彼の真意は、デュオの暗殺か、それとも救出か。そして、難攻不落の宇宙要塞:バルジからの脱出方法はあるのか!?

 

OZの宇宙での拠点:バルジが初登場し、そこを舞台とする激しい戦闘が展開された一編。戦局的にヒイロたちは圧倒的に不利な状況ですが、なんとか仲間であるデュオを救出したり、完璧と思われたモビルドールを同士討ちという形で自滅させたりと、厳しい状況の中でも(彼らからの視点で)希望が見える構成になっています。今回だけで、現在宇宙でまともに活動できるガンダムガンダムヘビーアームズとシェンロンガンダムのみとなり、戦力面でもヒイロたちはかなり追い詰められた状況。ですがこれは、おそらく各ガンダムの強化形態登場の布石なのでしょう。

 

前回、OZの部隊との戦闘から離脱し、どこかの島へと漂着していたゼクス。彼が目覚めると、サルベージ屋のハワードという男の店にいました。元OZ所属の技術者だったという彼は、密かにトールギスも回収し、大気圏離脱ができるようパーツを補強。OZに反発するハワードに指示されるがまま、ゼクスも宇宙へと発ちます。しかし、そんなハワードの思想とは逆に、OZは各コロニー内で着実にその勢力を伸ばしつつありました。前回、その姿は映っていたものの生死不明だったゼクスは、早い段階でその生存が確定。さらにトールギスも回収&修理がなされており、本人の身体さえ回復すればいつでもストーリーに戻ってこれる状態になっていました。ゼクスは今回、ハワードの言葉のまま宇宙に飛び立っていったけど、もうこのままOZには戻らず、第3勢力の立ち位置でいくのかなぁ。宇宙に出る際、自分をひいては人間のことを自嘲気味につぶやいていたあたり、そんな感じがするぞ。こうしたゼクスの行動やハワードの思いとは逆に、OZは宇宙での勢力を拡大。力ではなく理解の名目で支配を強める彼らに、市民の多くは騙され、そしてヒイロたちはどんどん孤立していくことになります。OZのやり口は実に巧妙。視聴者はその裏の部分を知っているので、市民たちの支持は間違っているとわかりますが、当の市民たちはそんなこと知らないので、そりゃOZを支持したくなるよねぇ。

 

宇宙に建設された宇宙要塞バルジは、宙域を漂流するロケットを発見。シンガポール基地から発進したガンダムの1つだと確信したレディ・アンは、攻撃と中のパイロットおよび機体の回収を指示します。そのロケットの中にはデュオ/ガンダムデスサイズが乗っており、満身創痍の状態で彼は最後の抵抗を試みますが、身体も機体もボロボロな彼がモビルドールの反応速度についていけるはずもなく、ガンダムデスサイズは大破しデュオは拘束。ヒイロやトロワは、その事実をTVのニュースで知るのでした。Aパート後半では、デュオのガンダムデスサイズの戦闘シーンが挿入。彼の奮戦虚しく、彼は機体ごとOZに拘束されるハメに陥ります。このシーンでは、モビルドールの脅威がしっかりと描写。前回では「有能なAIが搭載され十分な戦力になりうる」程度しか描かれていませんでしたが、今回はその反応速度が卓越した技術やセンスを持つガンダムパイロットたちすら上回っており、ストーリー上としても十分な脅威であることが描かれました。デュオは今回ずっと不調だったとはいえ、この分だと普段のときでも戦いに難儀しただろうなぁ。AI系の強敵は、様々な作品で時々見られますが、このモビルドールに関しては、それらとはまた違った恐ろしさや強さを感じましたね。そして、このような戦闘を経て、OZの手に落ちてしまったデュオ。そのことを素早く察知したのは、トロワとヒイロでした。このシーンでは、トロワが「ヒイロなら場所も近いし、すぐ動くだろう」と、トロワがヒイロのことをある種信頼していることが窺えるセリフが挿入されているのがポイント。今まであまり人間味を感じなかった彼ですが、カトルやヒイロ、そしてキャスリンと過ごすうちに、そうしたものを身に着けはじめていることがわかります。

 

トロワの推測通り、デュオに対していち早く行動を起こしたのはヒイロ。彼は定期貨物便に紛れて宇宙要塞バルジに潜入し、大量のリモコン爆弾をセットしながら、デュオのいる独房にたどり着きます。最初こそデュオ暗殺を考えていたヒイロでしたが、彼と対面したことでその方針を変更。ガンダム等の機体が一切ない状態で、宇宙要塞バルジからの脱出を図ります。その場にある設備を利用しながら、着実に出口へと向かう彼らは、ドック内で待機するトーラスとリーオーを見て、あることを思いつくのでした。Bパートからは、ヒイロの活躍が目立つ形に。宇宙に出るのに邪魔だとして、ウイングガンダムを放棄してきていた彼らは、文字通り自身の肉体のみで単身宇宙要塞バルジへと潜入をはかり、デュオのもとにたどり着きます。一連の鮮やかな行動は、さすがヒイロといったところ。しっかし、「邪魔だから」という理由だけで愛機を捨ててくるなんて、とんでもない判断だな。いや、状況判断的には正しいけど、修理されたばかりの機体なのにもったいないなって…。そんなヒイロは、デュオを暗殺する気でいましたが、その場で気が変わったのか、あるいは本当は殺す気がなかったのか、デュオとともに脱出する方針に変更。最低限の脱出路を確保していた彼らは、着実に出口へと向かっていきます。ヒイロの脱出路確保の方法はかなり乱暴で、ありったけの設置済みリモコン爆弾を次々に起爆し、バルジ内を混乱させつつルートを作り出すというもの。そうした行動を、表情一つ変えずにやるんだから、デュオが「おとなしいヤツに限って、やることがハデなんだよなぁ…」とドン引きする気持ちもよくわかります。

 

宇宙要塞バルジの外では、五飛/シェンロンガンダムが、リーオーの部隊と交戦中。相手のビーム砲の攻撃も読み、敵を次々になぎ倒していきますが、レディ・アンの声を耳にして戦局が硬直したこともあり、やむを得ず撤退をはかります。一方のヒイロたちは、シャトルやリーオーを使って堂々と脱出。しかし、護衛についていた無人のトーラスは、どういうわけか味方であるはずのリーオーやOZの兵士たちを襲い始めます。これはすべて、ヒイロたちの作戦でした。こうして脱出を果たした彼らは、自身で次の任務を設定します。それは…。終盤で、ちょこっとだけ五飛のシェンロンガンダムでの戦闘シーンも挿入。偶然モビルドールが出てこなかったので、いつもどおりの戦いを進めていましたが、レディ・アンの言葉が彼を惑わせます。宇宙に出て以降、要人と会う際はメイクと声のトーンを変えている彼女。てっきり演技かなと思っていましたが、今回のOZ一般兵による「どちらのあなたを信じればよいのですか!?」というセリフが気になります。え、二重人格の可能性もあるってこと?そんなレディ・アンのシャトルのことを知らないヒイロたちは、ドック内にあったシャトルとリーオーを使って脱出。本来であると無人トーラス等のモビルドールの追撃がありそうなものでしたが、ヒイロの行動によりリーオー、そしてOZのアストロスーツを敵だとインプットさせられた無人トーラスたちは、バルジ内で味方を攻撃し始め、部隊に大きな打撃を与えます。このシーンでは、バルジの戦力が削がれたというだけでなく、モビルドールの弱点がしっかりと描かれているのが注目ポイント。無敵かと思われたモビルドールにも、倒すチャンスがありそうです。こうして脱出を果たしたヒイロとデュオ。しかし彼らには、次の任務が待っていました。それは、OZに拘束されているドクターJらガンダム開発者たちの暗殺なのです―。

 

 

 

第20話「潜入、月面基地

1995年8月18日放送

登場した敵他:メリクリウス、ヴァイエイト、リーオー、トーラス、トラゴス

「ずる賢いヤツが認められるところ、それがOZだ。」

 

STORY:月への異常なまでのガンダニウム合金の搬入を察知したヒイロは、そこにドクターJらガンダム開発者がいることを確信。デュオを待機させつつ、自身は単身月面基地に乗り込んだ。そこで目撃したのは、ドクターJらの開発した新型モビルスーツ:メリクリウスとヴァイエイト!彼らの暗殺を狙うヒイロは、スキを見て未完成のヴァイエイトで攻撃を仕掛けるが失敗、ある兵士に銃口を突き付けられてしまう。その正体は、何とトロワだった。一方地球では、ガンダムサンドロックの大破を知ったサリィが、OZに確保される前に爆破解体することを画策。しかし時同じくして、カトルを慕うマグアナック隊が、機体奪還のために潜入していた。そして出会う両者。銃を突きつけ合う互いに、分かり合う時は来るのか!?

 

OZ側モビルスーツとしては久々の新型となる(今回時点では未完成だけど)、メリクリウスとヴァイエイトのデビュー回。それに合わせて、OZが占拠した旧連合軍の月面基地の様子も描写されます。サブタイトルだけ見ると、月面基地での描写が中心になるような印象を受けますが、実際は現地での描写の比重は、お話の中の3分の1程度。あとは地球だったり、トロワの宇宙での訓練だったりに割かれていました。だんだんと、OZのやり口に違和感を覚える者も出始めたコロニー市民たち。これが、今のOZの支配体制からの突破口となる…のか?

 

前回、デュオを連れて宇宙要塞バルジから脱出に成功したヒイロ。彼は既に、大量のガンダニウム合金が月面基地に搬入されたという情報をつかんでおり、月へ直行。デュオを安全な場所にかくまい、自身は単身潜入をはかります。同じ頃、ドクターJらはヒイロの読み通り月面基地におり、新型モビルスーツの開発中。攻撃と防御にそれぞれ特化したそれらの名は、メリクリウスとヴァイエイトでした。序盤では、ヒイロとデュオのやり取りが挿入。相変わらず感情があまり感じられず、直球な物言いをするヒイロですが、なんだかんだでデュオの身体をいたわったり、その後の生活について手配したりと、彼なりの優しさが感じられる描写が散見されます。第1話時点の彼ではまずありえないような配慮だったし、彼の心も変わり始めている証拠と言えるのかな。そんな彼らの一方で、月面基地にて新たなモビルスーツ開発に取り組んでいたのがドクターJたち。前回あたりの発言、そしてOZに反発するスタイルから、OZに協力するフリをしてガンダムの新型でも開発するのかな…と思ってたら、そんなことはなく、ガッツリOZのために新型モビルスーツ:メリクリウスとヴァイエイトを開発していました。どちらの機体も、少し『0080』に登場したケンプファーを思わせるようなデザインをしているのが印象的。これが次回以降、ヒイロたちの強敵になるのかなぁ。いやいや、なんかドクターJらの思惑には、まだ裏がありそうな気がするけど…。

 

モビルスーツの量産を各コロニーの主産業にせんとするOZの方針に、コロニー首脳陣の一部が疑問を持ち始めていた頃、地球ではガンダムサンドロックの残骸をめぐる争いが勃発。OZの基地に潜入し、それを破壊しようとしていたのは、サリィでした。彼女は大量の爆薬をセットし爆破を試みるも、機体の破壊に失敗。それどころか、偶然ガンダムサンドロックを奪還し修理しようとする勢力と遭遇し、彼らとの戦いも強いられることになります。ですが、その勢力の正体はマグアナック隊。やがてお互いOZに反目しガンダムパイロットを知る者だと理解し、サリィは彼らに機体を任せ、その場を去っていくのでした。Aパート後半では、ちょろっとだけコロニー首脳陣の様子が挿入。非常に短かったですが、個人的には見逃せないシーンであると感じました。ここで彼らは、レディ・アンがコロニーの主産業をモビルスーツ量産とすると発言したことをきっかけに、今まで全幅の信頼を寄せていた彼女に疑問を呈し始めているんですよね。これが、上述した通りOZの支配からの脱却の突破口になるかもしれないなぁ。でも、レディ・アンを指示するわけではないけど、コロニー首脳陣たちも発想がかなりお花畑な印象。戦争はそりゃない方がいいけど、過去の戦いのトラウマが強すぎて、アレルギー反応起こしてる感が凄まじいな…。そして、宇宙がこのようになっている頃、地球のシンガポール基地にて水面下で活動していたのが、サリィとマグアナック隊。彼女らは各々ガンダムを思うが故OZに反発する行動をしており、最初こそ敵だと勘違いして銃を突きつけ合いますが、最終的には和解します。マグアナック隊、久々の登場。カトルと別れてからもう出番無いのかなと思ってたから、これは嬉しかったですね。サリィとのラストのやり取りも粋だったけど、唐突な感じは否めなかったかな。

 

メリクリウスとヴァイエイトの開発状況を確認したレディ・アンは、そのパイロットを広くコロニーの市民たちから集めるという方式を打ち出し、実際にメンバーを5人ほど選抜。彼らをトーラス部隊に実際に組み込み、模擬戦をさせます。その中で、異常なまでの好成績を上げる若者が1人。その正体は、何とトロワでした。ガンダムパイロットかもしれないという疑いがあるのを承知で、彼を採用したレディ・アンは、彼と対面。何かしらの思惑があったのかもしれませんが、実際は逆に彼の言葉により精神的攻撃をされ、まいってしまいます。後半から、トロワの行動がメインに。彼も彼なりにOZの破壊を画策していたらしく、OZのパイロットの募集に応募して巧みに入り込み、しかも偶然レディ・アンと直接会える機会を持てたことから、彼女の精神を攻撃して揺さぶりをかけます。ここではトロワのやり口もしたたかだと感じますが、それよりもOZ、そしてレディ・アンの行動が若干お粗末な印象。まず、「メリクリウスとヴァイエイトのパイロットを市民から広く募集する」という企画の意図がイマイチ意味が分かりませんし、トロワがガンダムパイロットかもしれないとわかっていながら、特に策もなく彼と1対1で会おうとするなんて、あまりにも無謀すぎます。本当、何がしたかったんだろう?そしてレディ・アン、彼女は二重人格というよりも、軍服と眼鏡をまとってないと、強気になれない性質なのね…。

 

実際にメリクリウスとヴァイエイトの前に連れてこられたトロワは、表情一つ変えずにドクターJらと対面。機体の説明を受け、搭乗しようとしますが、そのとき突然未完成のヴァイエイトが動き始め、ビームライフルを乱射し始めます。しかし、それらはメリクリウスのバリアによりガードされ、さらに出てきた搭乗者はトロワによって拘束されます。その搭乗者の正体は―。メルクリウスとヴァイエイトは、冒頭で述べた通り未完成であるため、その戦闘シーンも今回最低限。そんなヴァイエイトを操縦し、メリクリウスの破壊とドクターJらの抹殺を狙ったのは、ヒイロでした。ラストで再び出てきたヒイロ。トロワが銃を突き付けてきたことに一瞬ビックリしていましたが、その後すぐに状況とその理由をなんとなく理解したようであり、おとなしく彼に連行されていきます。お互い知らない仲じゃないから、次回以降協力し合って月面基地を破壊・脱出していく感じなんですかね。そんな彼らの一方で、デビュー回にもかかわらず大破してしまったのが、メリクリウスとヴァイエイト。これ、次回以降も出てくるのか?

 

 

 

第21話「悲しみのカトル」

1995年8月25日放送

登場した敵他:トールギス、メリクリウス、ヴァイエイト、リーオー、トーラス

「誰かに認められるために、戦ったわけじゃないよ。でも信じてるんだ。きっといつか、皆わかってくれる…。」


STORY:OZに拘束されたヒイロは、トロワの計らいのおかげで、メリクリウスのパイロットに抜擢され、そのトロワとともに宇宙に出撃することになった。宇宙を飛ぶ謎の閃光。その正体はゼクスの乗るトールギスであり、ヒイロたちは彼を拘束、ゼクスも彼らの行動の真意を察し、それに従った。一方、リーオーで漂流し続けていたカトルは、とある父ウィナー所有の資源衛星にたどり着き、そこのイリア医師により救出。彼女は彼の姉だった。父との再会と姉との対面に、家族としてのつながりを取り戻すカトルだったが、父との考え方はすれ違ったままであり、その父の思想に反して、資源衛星の人々はOZとのつながりを深めていく。その果てに、ウィナーの取った行動は…。

 

ヒイロとトロワがゼクスとの再会を果たすと同時に、カトルの家族や彼の過去、そしてガンダムサンドロック誕生の経緯が判明するお話。お話の展開の都合上、回想シーンのみでしかガンダムは登場しませんでしたが、そのぶん戦争やそこに渦巻く人々の思いを描き出そうという気概は十分に感じられました。ウィナーの思想と行動、それらに対する市民たちの考えとの矛盾は興味深いものですが、それらを踏まえてのウィナーの行動や発言は、極端というか、首尾一貫していない印象。彼は最後まで戦争を好まなかったけど、平和主義だけじゃあ戦争は終わらせられないということを、本当はわかってたのかなぁ。

 

ヒイロの行動により、大破したメリクリウスとヴァイエイト。その修理が急ピッチで進められる中、レディ・アンのもとにある航跡の情報が入ります。リーオー部隊の攻撃をぶっちぎり、コロニーへ突入しようとするそれが、ゼクスの乗るトールギスだと推測した彼女は、すぐさま対応の検討を開始。そんな中で、トロワはそれを叩くためのある作戦を考案します。メリクリウスとヴァイエイトを使うこの作戦。彼とともにそれらに搭乗することになったのは…。Aパートで終始重要な動きとナイスな立ち回りをするのがトロワ。彼の話術と実力が、レディ・アンすらも取り込み、その部隊の主導権を実質的に握り始めます。ここで面白いのが、トロワの話しっぷり。彼の発言は、もはや自身がガンダムパイロットでなければ知り得ない情報も含まれていましたが、「OZの一員としてシステムを調べればすぐわかる」の一点張りで押し通し、その流れでヒイロをメリクリウスのパイロットに抜擢してしまいます。しかもレディ・アンは、そんな彼を疑いつつも、一切の作戦指揮を委譲しちゃう始末。いやいや、いくら彼がガンダムパイロットと疑っている一方で、「今の段階ならヘタな動きはしないだろう」という予測があったとしても、ちょっと高リスクな行動とりすぎじゃないかなぁ。最新型モビルスーツを全部敵だと思われる(実際にOZから見れば敵)彼らの手に渡すって、誰がどう考えてもマズいと思うんだけど。そのモビルスーツで基地を破壊されたらどうすんのさ…?

 

メリクリウスとヴァイエイトにそれぞれ搭乗した、ヒイロとトロワは、モビルドールのトーラスを破壊しながら飛翔体へと接近。やがて、それがトールギスであることを確認します。中に乗っているのがゼクスだと知っている彼らは、あえて彼を殺さないように立ち回りながら、残りのモビルドールのトーラスを破壊しつつトールギスを攻撃。そんなヒイロたちのことを悟ったゼクスは、本名を名乗り、素直に彼らに拘束されるのでした。Aパート後半では、前回あまり描かれなかった、メリクリウスとヴァイエイトの戦闘シーンが存分に描写。ゼクストールギス相手にも全くひるまず攻撃を叩き込むその姿は、さすが最新型モビルスーツ、そしてさすがヒイロとトロワだなと感じました。でもさヒイロトールギス接触する前からモビルドールのトーラスを破壊しまくるのは、かなりマズいと思うぞ。OZへの反抗の意思丸出しってことが、レディ・アンたちにバレバレじゃないか…。そんな彼らに苦戦を強いられていたのがゼクス。彼はメリクリウスとヴァイエイトの性能に驚きつつ、中から出てきたパイロットがヒイロとトロワであることを確認し、彼らが何らかの目的を持ってOZに潜入していることを察知。そのため、あえて彼らに言われるがまま拘束され、レディ・アンのもとへと向かいます。ここでゼクスは、本名である「ミリアルド・ピースクラフト」の名を使用。ゼクスの名前を使わなくなったのもまた、OZと決別したからゆえなのでしょう。


リーオーでそのまま漂流し続けていたカトルは、ある資源衛星のイリア医師によって救出。そこは父ウィナーの所有するものであり、彼とも再開したことで、イリアが自分の実の姉であることを知ります。久しぶりに戻った実家でしばし休みながら、ガンダムサンドロックのことを思い出すカトル。戦いに猛反対するウィナーと、カトルの身を案じるイリア。彼らの一方で、カトル自身は、まだまだガンダムで戦う気でいました。後半からは、サブタイトル通りカトルが主役に。連合軍残党の手で命拾いした彼が、偶然故郷にたどり着き、そこで家族と再会・初対面するさまが描かれます。カトルを救った女医のイリアは、彼の姉の1人。その正体を、彼女が自ら言うまでカトルがそれを知らなかったのは、彼の家庭環境ゆえでした。たくさんの資源衛星を持つウィナー家は、その各地に自身の子供(カトルから見れば全員姉)を配置しており、中にはカトルが今まで会ったことのない人間もいるらしい。なんか、妙にムチャクチャな家族関係だなぁ。そんなウィナー家を束ねるカトルの父:ウィナーは、根っからの平和主義者。カトルがガンダムサンドロックに搭乗する際も最後まで反対しており、その考えは今でも変わっていませんでしたが、同時に戦いに出た息子を心配する優しさも、そのまま持ち続けていました。武器を持つことすら嫌うウィナー。しかしその一方で、H教授と彼の開発したガンダムサンドロックを匿い、間接的にカトルがガンダムに乗るキッカケを作ったのも、また彼でした。H教授を匿うという行動は、彼の思想に反するようにも感じますが、おそらくそれも彼の優しさ、そして「話し合いで争いは解決出来る」という考え方ゆえのものだったのでしょう。


ウィナーの思想に反して、コロニーはOZに言われるがままが軍需産業を拡充。コロニーの発展に資すると信じて疑わない彼らとの間に溝ができ始め、やがてウィナーは、独裁者としてのレッテルを貼られるハメになります。どうあがいてもこの流れを覆すことができないと悟った彼は、死を覚悟して資源衛星の分離を開始。これをコロニーへの反逆とみなしたOZと市民たちは、全会一致で資源衛星の破壊を決議。カトルとイリアの目の前で、ウィナーの資源衛星はビーム砲の前に爆散してしまうのでした。終盤では、ウィナーの意思に反してコロニーが軍拡の道を選択し、平和を訴えていた彼を反逆者として市民たちがOZに彼を抹殺させるさまが描写。これにショックを受けたカトルは、OZと時代の流れへの憎悪を深めます。お話の流れ自体はいいのですが、最終的にそうした構図に持っていきたいという制作陣の意図が丸見えであり、そのためにウィナーの行動がちぐはぐになっているなぁという印象。コロニー議会での演説以降、悪手を打ちまくってる感じが否めません。そして極めつけは、死の直前の発言。彼は結局、最後までその平和主義を貫き通しましたが、当該発言を聞いてると、「でもそれは現実的には無理だよね」と自分で告白しているようにも感じました。いや、最期の最期で、自分の思想に反する行動をとっているカトルを肯定するのか?もしかすると、カトルの未来を案じたことからの発言だったのかもしれませんが、かなり消化不良感のあるラストだったのが残念でした。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第22話から第24話をご紹介予定です。『新機動戦記ガンダムW』。ガンダムに酷似したモビルスーツが、武装するコロニーを次々と攻撃する。トロワとヒイロは、強力な新型モビルスーツに立ち向かっていくが、それに搭乗していたのは、冷たい怒りと深い悲しみに満ちた、カトルだった―!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

新機動戦記ガンダムW』の本編は、各種サイトで公式配信中!↓コチラもチェックだ!

 

 

 

 

 

ガンプラ Pick Up!

ガンダムW』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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東急池上線でローカルチックな都市型通勤電車を撮る!

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今回は、1月9日に敢行した、東急池上線での撮影レポートです。

 

この日は別件で、朝っぱらから武蔵小杉を訪れていた私。その用事も午前中に終わり「どこかで撮り鉄したいなぁ」と思っていたら、「そういえばこの辺りは東急のお膝元じゃん」ということを思い出し、撮ることにしました。

 

あえて池上線をチョイスしたのは、どちらかと言えば超大編成よりこじんまりした編成を撮りたかったこと(池上線は3両編成)と、いかにも東急らしいステンレスカーを、フィルムカメラ風に捉えてみたかったから。また、池上線内の有名撮影地である石川台1号踏切(石川台-雪が谷大塚間)が比較的近かったというのも、理由の1つでしたね。

 

※なお、今回掲載の画像は、サイズ変更以外の加工を一切行っておりません。

 

 

 

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石川台1号踏切が、撮影スポットとして有名なのは、そのロケーションの良さ。上の画像の通り、線路を遮る構造物がほとんどなく、石川台方面からのカーブが終わって直線区間に差し掛かるところであり、ほとんど苦労なく3両編成全体をバシッと捉えられます。

 

 

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では、撮影してみましょう!

 

池上線は全列車各駅停車で表定速度も低く、上述の通り編成も3両と短いことから、ブレずに編成全体を捉えるのはたやすいもの。よって、いかにLED表示幕にノイズを生じさせずに撮るかがポイントになっていきます。

 

最初は、電車の通過速度も考慮して、シャッタースピードを速めていましたが、結果は上の画像の通り、途切れ途切れの状態。「シャッタースピードを速めれば、楽に一瞬を切り取れる」とはならないのが、このLED表示幕の厄介なところです。

 

 

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そこで、『鉄道ファン』等にかつて掲載されていたシャッタースピードのおおよその数字を思い出し、わざとシャッタースピードを遅くしていくと…1/250のシャッタースピードで、バッチリLED表示幕を捉えることに成功!ホワイトバランス等を調整した方が、もっといい写真になったかなと思われますが、構図的にはなかなかいい線を行っている写真になったのではないでしょうか。

 

高速で動く被写体を捉えるには、やみくもにシャッタースピードを速めるばかりが良いのではない―。以前、小田急千歳船橋駅での撮影でもちょろっと感じたことでしたが、今回の撮影を通して、それが確信に変わりましたね。

 

 

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LED表示幕をブラさずに撮れるようになった次は、フィルムカメラ風の写真を撮る研究。今回は滞在時間の都合上、カメラに備わっているデフォルトのエフェクトしか試すことができませんでしたが、それを使うだけでも、そこそこ雰囲気の出ている写真が撮れるんだなと感じました。

 

でもやっぱり、実際のフィルムカメラによる写真に比べると、高精細すぎる感は否めないですね。よりそれっぽい写真を撮るために、今後も研究していかないとダメだなぁ…!

 

 

 

 

 

パッと撮るだけでも、なかなか奥が深いなぁと感じさせられるカメラの世界。本当は、もっと機材だの何だの揃えた方が、より面白い写真が撮れるのかもしれませんが、現時点では、今ある機材でどれだけのものが撮れるのか、引き続き挑戦していきたいなぁと思っています。

 

さて、LED表示幕をブラさずとれるようになったんだから、今度は、それを高速で通過する電車において、実践してみたいですね。いい感じの写真、撮れるかな?

 

 

 

 

 

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『小説 新幹線変形ロボ シンカリオンZ THE ANIMATION ヤマノテ・クライシス』 ちょっとした感想

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今回は、昨年(2022年)12月27日に発売された文庫本サイズ小説『小説 新幹線変形ロボ シンカリオンZ THE ANIMATION ヤマノテ・クライシス』のレビューです。

 

昨年3月、色々ありつつも無事フィナーレを迎えた『新幹線変形ロボ シンカリオンZ THE ANIMATION』。前作の最終回後に待っていたのは劇場版であったのに対し、本作終了後に待っていたのは、完全新作の小説でした。

 

映像作品ではないのは残念ではありますが、逆に小説という媒体だからこそできる、大胆な展開やキャラの登場には、まさにいい意味で衝撃の連続。「これを『シンカリオンZ』の映画としてアニメ化してくれよ!」って、本気で思いましたね。

 

なお、『新幹線変形ロボ シンカリオンZ THE ANIMATION』の総括感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

STORY:アラバキとの戦いから半年。それぞれの道を進み始めていたシンたちの日常を、謎の敵:コウレンとジャモンが襲う。一瞬にして結晶化させられた、山手線とその周囲にいた人々。奇跡的に生き延びたシンたちは、シンカリオンZで出撃するが、敵は彼らの想像をはるかに上回る力を持っていた。諸事情によりE5はやぶさを失い、夢も希望も失いかけるシン。彼らはコウレンたちを倒し、自らの未来を切り開くことができるのか!?

 

2022年は鉄道開業150周年の年であったことから、鉄道要素を今まで以上にたっぷり収録。それにプラスして、コウレンの登場の秘密をシンの好きな都市伝説のお話(こちらは架空のもの)にからめることで、シンが終始積極的にお話に関わってくる理由付けをしているのが秀逸です。

 

お話の中心は、シンにスポットが当てられており、ハナビら『Z』世代のメンバーや、『シンカリオン』のハヤトたちは、彼を取り巻く人間として登場する形。そのため、登場人数はかなり多いですが、主要キャラクターであるハヤト・アブト・ハナビ・タイジュを除くと、意外に他のメンバーの登場シーンは少ない形になっています。でも、『Z』本編では登場しなかったキャラの再登場や、実現できてなかったハヤトのある行動等、しっかりと見せ場を作ってくれていたので、そんなに気になりませんでしたね。

 

元がロボットアニメであるため、戦闘シーンも頻繁に挿入されますが、それと同程度、いやそれ以上に重きが置かれていたのが、中盤におけるシンの葛藤。コウレンたちの手で、彼はE5はやぶさを一時的に失うことになり、さらにアユたち家族が危機にさらされますが、ここでの彼の苦しみと、そんな彼を励まそうとするアブトたちの姿が、かなりページを割いてじっくりと描写されています。アニメ本編に比べると、やや彼らの言動も大人びてきており、彼らの成長も感じることができました。

 

らに、子供向け小説ということから、ところどころに挿絵や玩具写真(DXS)を挿入。ALPHA-Xを大写しにしているところもあり、しっかりと玩具販促もやっていました。

 

概ね満足のいく出来だった本作ですが、終盤の戦闘がやや巻き気味だったのが、残念だったところ。ですがこれは、お話等の問題というよりも、小説という表現媒体の限界によるところが大きいと言えるでしょう。このシーンだけでも、アニメ化して映像作品で観たいなぁ。だって、このシーンでE5はやぶさとともに戦っているシンカリオンは―!

 

 

 

アニメ本編のその後を描き、シンたちの新たなる戦い、そしてその先の未来を描いた、『小説 新幹線変形ロボ シンカリオンZ THE ANIMATION ヤマノテ・クライシス』。エピローグの展開的にも、これにて『Z』の物語は完結なのでしょう。

 

しかし、シンカリオンの玩具展開は、未だに続いています。アニメ第1弾の放送から5年経過した今年。できれば「3作目も作ってほしい!」んだけど…、はてさて、どうなるかな。

 

 

 

 

 

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『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン43話 ちょっとした感想

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未来では息ピッタリなサルとオニ

 

 

 

番組は変わって、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』です。

 

君は、夢を持つほど不幸ではない。だから、幸せを知らない。今回は、間接的にはるかがドンブラーザズとなるキッカケを作ったともいえる、謎のマンガ家:椎名ナオキの正体の判明回。なんとそれは未来のはるか自身であり、さらに真一ともくっついていることまで判明するという、こちらも『ギーツ』に負けず驚きが連続したお話でした。

 

いつも通りのギャグテイストでお話が進んでいきましたが、よく考えてみるとなかなか残酷だなぁと感じる設定もちらほら。『ドンブラザーズ』は来月末最終回を迎えますが、「ヒトツ鬼を倒しきってハッピーエンド」にはまずならなさそうだよなぁ、これ…。

 

なお、前回(ドン42話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

また、同日放送の『仮面ライダーギーツ』の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

食い逃げの嫌疑も晴れ、今度こそ一般市民に戻れた翼。彼の悩みは、獣人の森から脱出できた理由になりますが、偶然街で見かけた着ぐるみをキッカケに、ウサギの着ぐるみに助けられたことを思い出します。すぐさま喫茶どんぶらに向かった翼は、はるかからそれが椎名ナオキであると聞きつけ、冗談社へ急行。そして、ついに原稿を持ち込む彼女の姿を発見しますが、そこに入った邪魔者は…!序盤は、はるかたちの様子を1シーンはさんだのち、翼メインで進行。ゆり子(相変わらず松竹梅の松評価にこだわっている)のおかげでとうとうすべての嫌疑が晴れたのに、自分を獣人の森から救ってくれた開いて=椎名ナオキを追いかけたがために、謎のドンムラサメに襲撃を受けるハメになります。謎のドンムラサメは、バイクを常用し、高度なドライビングテクニックを披露。『ギーツ』以上に仮面ライダーしており、なかなかの迫力がありました。いやあ、やっぱりバイクアクションも、CG合成より実際に飛んだり跳ねたりするアクションの方が映えるよね。前輪を軸にして後輪を持ち上げるアクションは、『クウガ』第4話の、トライチェイサー2000デビュー回におけるそのバイクアクションを想起させたなぁ。

 

謎のドンムラサメの相手を翼がしている中、椎名ナオキの正体が自分と瓜二つであることを知ったはるか。さらに、喫茶どんぶらには真一と瓜二つの人間が現れ、彼らの語りから、2人は未来から来たはるかと真一であることが判明します。その事実や行動に、驚きの連続のはるかたち。しかし彼女らは、未だに謎のドンムラサメ=未来のドンムラサメに追われ続けていることを、すっかり忘れていました。中盤、偶然にもウサギの着ぐるみが脱げてはるか=未来のはるかの顔があらわになったことをキッカケに、お話は一気に進展。未来の真一も現れ、次々と未来のことを語り、はるかたちは圧倒されていきます。今回注目すべきポイントは、中盤のこれらシーン。かなりギャグっぽくまとめられていましたが、整理すると、未来のはるかたちは「未だにドンブラザーズとして戦い続けている」・「そんな彼女たちは疲れ切っており、キビポイントを消費して過去にリフレッシュしに来ている」・「仲間内で亀裂が生じており、タロウやつよしに関しては現代のはるかたちに言えないようなことが起きている」等々、何一つ明るい要素のない状況に置かれていることがわかります。今ですらそれほど仲がいいとは言えないドンブラザーズが、さらに仲が悪くなるってどういうことなんだろう。しかもこれ、このまま現代のはるかたちが、何か未来を変える努力をしなければ、そうした未来が来ちゃうってことだよね…。ちなみに、中盤の一連のシーンは純粋な小ネタも多く、「ブルーとイエローがくっつくのは、かつての井上脚本メイン作品である『ジェットマン』と反対」、「未来の真一が二千円札や短歌を使うが、前者は現代使われていないもの、後者は俳句よりも前に生まれたもの」と、未来人にもかかわらずやっていることやチョイス等がことごとく逆パターンになっています。どこまで意図的に挿入したものかはわかりませんが、こうした小ネタの挿入には、笑いよりもむしろ「深いな…」と感心させられましたね。

 

翼救出のために、現場に向かったタロウたち。翼は既にイヌブラザーに変身しており、さらにソノイたちも介入したことから、混戦状態に陥ります。そんな中、未来のドンムラサメは、未来のオニシスターとサルブラザーの手で撃破。続いてブラックオニタイジンムラサメへと巨大化しますが、これは現代のブラックオニタイジンムラサメに倒されます。こうして事件は解決。未来のはるかと真一は、自分たちの世界へと帰っていきました。終盤で、ドンブラザーズ6人とソノイたち脳人、ドンムラサメと未来のドンムラサメという4つ巴の混戦が展開。お話の展開の都合もあり、初めてオミコシフェニックス登場以降ドンモモタロウがそれを使わず(未来のオニシスターが使用)、巨大ロボ戦ではブラックオニタイジンムラサメどうしが戦い、結果現代のドンムラサメが勝利するという、異色の展開が連続する戦闘となりました。『新・初恋ヒーロー』の最後のコマを除いて、やるべきことに決着をつけて帰っていった未来のはるかたちだけど、未来のドンムラサメはどうやって現代に来たんだろう?つーかそもそも、はるかの盗作問題は、未来では解決してるのか!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本物の夏美を救うためには、獣人の彼女を倒す必要があると、信じて疑わない翼。しかし、それは誤った認識だ。ニンジャークソードを持つ翼の前に立ちはだかるのは、つよし。ついに翼の、そしてつよしたちの正体を、お互いが知ることになる!

 

次回はいよいよ、翼の正体バレ回。それと同時に、ソノニとの戦いも描かれることになりそうです。思えば、第2話からずーっと今まで、メンバーの一部の正体がわからない状態で、ドンブラザーズは戦隊をやってきたんですよね。よくもまあ、これで今までお話が成立してたよね…(ほめてます)。

 

やあやあ、ドン44話の感想記事は↓コチラだ!ここはブログ、リンクを踏んで記事を読んでくれ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『仮面ライダーギーツ』第17話 ちょっとした感想

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何もかも超ド級!パワードビルダーフォーム

 

 

 

校長室が無ければ、作ればいい。今回の『仮面ライダーギーツ』は、3回目のデザイアグランプリの開幕編。よりショーであることが強調されたゲームになったほか、ギーツ パワードビルダーの登場、追加キャラクターのインパクトの強さ、ジャマトにかかる描写等、新年一発目の放送にふさわしい一編となりました。

 

新たなるデザイアグランプリのシステムは、ほぼ人狼ゲームそのまんま。誰がデザスターなのか気になるところですが…、個人的には景和な気がするなぁ。

 

なお、前回(第16話)の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

三度デザイアグランプリに参加することになった、景和と祢音。英寿はもちろん、新たなる参戦者:大智と冴が登場しますが、彼らは英寿と因縁のある相手でもありました。そうした中で始まった、第1戦:学園ゲーム。ひとまず戦いを乗り越えた英寿たちでしたが、現れた新たなゲームマスター:チラミにより、デザイアグランプリの新ルールが解説され、それに衝撃を受けるのでした。前回までのデザイアグランプリと同じく、今回も新規参戦者が登場。しかし、どちらともデザイアグランプリ経験者であり、かつデザ神あと一歩まで行ったメンバーでした。大智は知能面で、冴は身体能力面で高い能力を発揮するタイプ。そのポテンシャルは、序盤の学園ゲームでの戦闘でも遺憾なく発揮されていましたが、相手との協調性がまるでないのが玉に瑕でした。英寿も我が道を行くタイプだけど、(裏の思惑があったとはいえ)序盤は仲間たちとそこそこ連携取ってたぞ。能力は高くても、これじゃあ景和たちには一歩及ばないかな…。そんな彼らとともに、英寿たちが学園ゲームの第1ウェーブを乗り切った後、現れたのがチラミ。彼は、強烈な個性を発揮しながらデザイアグランプリの新ルールを語り、それに英寿たちは驚きます。今回からデザイアグランプリは、より見世物感が強くなり、さらに人狼ゲームの要素も加わってくることに。メンバーの仲にデザスター(運営側のスパイ)がおり、最終戦までそれがバレずに生き残れられれば、デザ神の座を横取りできるというものでした。誰がデザスターか気になるところですが、今回の後の描写を見る限りだと、英寿は運営側にとっても邪魔なので除外。大智もあまりに多くを語りすぎている(彼がデザスターなら、目立つような行動はしなさそう)ので可能性は低め。冴は勝ちにこだわっており(デザスターなら、そこまでムキになって校長ジャマトと戦わなくてもいいはず)、祢音はどちらかと言えば運営側のスタンスに懐疑的。そう考えると、一番デザスターっぽいのは景和しかいないんですよね。もし景和がデザスターなら、今回のところどころ不可解な描写もある程度説明がつくし、「今まで英寿英寿と言ってずっとついてきたヤツが裏切りものだった」なんて、ゲームの観戦者的には面白いですもんね。でも、祢音の可能性も捨てきれないんだよなぁ。彼女、目的のためには利用できるものも利用するってタイプだし…。

 

デザスターは、誰か―。大智は英寿に疑いを向けますが、当の本人は、一番のスポンサーを自称するジーンと面会していました。その後、再び学園ゲームがスタート。不良ジャマトをなぎ倒していくタイクーン/景和たちでしたが、ボスである校長ジャマトをなかなか発見できません。そんな中、ナッジスパロウ/大智のアシストで、ギーツ/英寿が編み出した作戦は…。今回より、鈴木福さん演じるジーンが登場。彼は運営側とはまた違ったスポンサー側であり、最新のレイズバックルを英寿に与え続けていたのは彼でした。主人公が都合よく次々と新アイテムを入手する理由として、「自分の知らないところで太客がついていたから」というのは、シンプルながらそこそこ面白いアイデア。高橋脚本にしては、悪くないのではないでしょうか。そんなジーンの熱烈な語りに対し、英寿はどこか冷めた様子。そうした中で、学園ゲームの第2ウェーブが始まります。第2ウェーブでも、不良ジャマトの攻撃ばかりが続くのは同じ。それの打開策として、ナッジスパロウのアシストをもとにギーツが繰り出したのは、シークレットミッションをクリアして、パワードビルダーバックルを入手し、その力で校長室を作ってしまうというものでした。「校長室が無ければ、作ればいい」として、校長室を作り始めるギーツには大変驚かされましたが、まあこのシーンはツッコミどころ満載。普通不良じゃないジャマトを倒したら減点されそうなものだし(同じ敵というカテゴリーではあるけど)、校長室を作ったからと言って、校長が必ず来るという保証は全くありません。なんか、こう…なんなんだよ!?

 

おびき出された校長ジャマトに、真っ先に食らいついたのはロポ/冴。しかし、地上に降りて混戦状態となり、校長ジャマトを倒すこと自体は、ギーツに取られてしまいます。しかし、今回のデザイアグランプリには支持率のシステムも導入されており、大智と冴が優勢。英寿たちは、未だかつてない苦境に立たされることになります。一方、アルキメデルのもとで、奇跡的に息を吹き返した道長が見たものは…!終盤では、ギーツ パワードビルダーフォームの無双っぷりが描写。何でもかんでも武装を超巨大化させ、圧倒的な力で、校長ジャマトを含む敵たちをなぎ倒していくさまは、爽快でしたね。でも、せっかくロポが真っ先に食らいついてたんだから、もう少し彼女の見せ場も欲しかったかも?こうして戦いを潜り抜けたものの、支持率システムの導入もあり、むしろ苦しい状況に立たされる英寿たち。一方の道長は、アルキメデルのもとで、ボス級ジャマトの真実を見ていました。第1話で秒で退場した武/シローが、ここで再登場。描写的には、彼がジャマト化したというより、ジャマトがどんどん人間に擬態できるようになっている…ということなんでしょうね。それにしても、結局道長が生き返った理由は、具体的に明かされなかったな。アルキメデルの話だと、全くの偶然っぽかったけど、マジのガチでそうなのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

くデザイアグランプリ第2戦は、チームの連携力が試されるジャマーボール対決。しかし、景和のある行動が英寿たちの連携を乱し、デザスターへの疑いを加速させる。果たして景和は、本当にデザスターなのか?

 

次回は、今のメンツでやるには面白いゲームになるであろう、ジャマーボール対決。景和が早くも疑われちゃうってことは、やっぱり彼はデザスターではないってことかなぁ。いやいや、まだわからないぞ…。

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…というワケで、記事は「『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン43話 ちょっとした感想」に続きます。

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