お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動武闘伝Gガンダム』ちょっとした感想 巻之三(第7~9話)

今回は、機動武闘伝Gガンダム』の感想記事第3回目です。

 

初期メインキャラクターの紹介がひと通り終わったため、今回ご紹介の3話から、本格的に単発回が連続。どのお話にも登場するガンダムファイターも、ドモンに負けず個性的でパンチの効いたヤツらでした。ちなみに、今回登場するガンダムファイターの大半は、今回限りの登場では終わらないので、名前やモビルファイターを覚えておくと、いいことあるかも…?

 

なお、前回(第4~6話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第7話「来るなら来い!必死の逃亡者」

1994年6月3日放送

登場した敵他:テキーラガンダム/チコ・ロドリゲス(ネオメキシコ)、ペスカトーレ

「どんなにつらい運命だろうと戦い抜く―。それが、ガンダムファイターのはずだ!」

 

STORY:皆さんお待ちかね!デビルガンダムの行方を追って、ネオメキシコへとやってきたドモン。ところが、現地のガンダムファイター:チコ・ロドリゲスは、なんと自ら戦いを放棄し、重病を抱える妹ジーナとともに、祖国から追われていたのです。ドモンを追手の1人として執拗に命を狙う彼でしたが、ドモンの度重なるやり取り、そしてネオメキシコ軍から追われたことを通して、ガンダムファイターとして戦うことを決意します。そして実現する、シャイニングガンダムVSテキーラガンダムの決闘!戦いはシャイニングガンダムの圧勝に終わりますが、テキーラガンダムの機体は大破!ドモンは、ファイターのチコも殺してしまったのかぁ!?

 

今回からしばらく、チボデーらレギュラーキャラが絡みつつ、他の国のガンダムとの戦いを描くというドラマが連続して展開。その第1回目となる今回は、ネオメキシコを舞台に、現地のガンダムファイター:チコとそのガンダムテキーラガンダムとの交流&戦いが描かれました。単発キャラでありながら、チコにはシンプルながら大きなバックボーンが用意され、さらにジーナを絡めたドラマ展開が濃厚で、ドラマ面の見ごたえはかなりのもの。戦闘シーンは、話の流れの都合上かなり短いものになりましたが、そんなことは全く気にならないほど、“見せる”戦いになっていましたね。

 

デビルガンダム接触した可能性があるガンダムファイターの1人として、チコを追ってネオメキシコへとやってきたドモンたち。彼は、チボデーギャルズのバニーに追跡されつつも、チコの捜索を続けます。ところが、チコは市場の人に紛れてドモンを襲撃。その不意討ちを食らったドモンは昏倒し、気が付くとチコに突き落とされそうになっていました。序盤からいきなりチコの襲撃が始まり、ドモンが意識を失ってドラマに絡めないパートも多いため、前半の展開はチコと妹ジーナのやり取りが中心。彼らの会話により、2人がサブタイトルコール前に挿入された、「宇宙から地球のネオメキシコに憧れていた兄妹」であること、そして「2人にはガンダムファイトよりも大切なことがあり、そのためにネオメキシコ軍から逃げ回っている」のであろうことが、早い段階でわかります。2人がガンダムファイトを放棄したのは、あこがれの地球のネオメキシコの海に来るためだったのですが、ここで惜しいと感じたのが、なぜ2人が地球に来るためにガンダムファイトに関わる必要があったのかということが十分に語られていない点。今のところ、『G』の世界において、ガンダムファイト以外で地球とコロニー間の渡航が禁止or制限されているとか、そういった描写がほとんどないんですよね。なので、「地球に行きたいのなら、現地行きのチケットをとればいいんじゃない?」って考えもできちゃうのが、ちょっともったいなかったですね。

 

チコの攻撃を回避して反撃したものの、毒の攻撃には勝てず再び昏倒してしまったドモン。彼はジーナの介抱で助かりますが、彼女自身が重い病気を抱えていることを知ります。現地の老人やレインの助けを借りて、ネオメキシコ軍の目をかいくぐって治療しようとしますが、病気の治療法は見つかっておらず手の打ちようがない有様でした。そんな中、ネオメキシコ軍からの依頼を受けたチボデーが、チコ探しのため市場にやってきます。Aパート後半からは、レインもドラマに介入。彼女が医者であるという設定が生かされ、これによりジーナがコロニー系の宇宙ウイルスに感染していることが判明します。『G』の世界では、コロニーを起源とする感染症とかも結構発生してるらしい。まあ、コロニーだって舞台が宇宙なだけで、人々が密集して生活してるっていうのは地球と同じだから、そういうのが出てきてもおかしくないよね。もっとも、そんな危険なウイルスに感染しているジーナが、どうやって地球に降り立てたのかが甚だ疑問だけど…。そんなジーナの検査中に、市場に現れたのがチボデー。彼はネオメキシコ軍からの依頼を受け、チコの捜索に乗り出しており、彼らしいハデなやり方であぶり出そうとしていました。ここでのチボデーの介入のさせ方が、ドラマとして全く違和感が無くてGood。彼はネオアメリカのガンダムファイターであるため、位置的に最適な立場である他、ドモンもまたネオメキシコに潜入しているという情報を聞き、当初のノリから一転して捜索に協力する姿勢を見せます。

 

早まって騒ぎを起こしてしまい、ネオメキシコ軍から追われることになったチコ。その最中でジーナも突然失踪してしまい、ドモンたちは、チコとともに逃げながらジーナを探すことになります。そして、ようやく彼女を発見したものの、軍に包囲されてしまうことに。ここでドモンは、再びチコにガンダムファイトを申し込み、チコはそれをついに承諾するのでした。チボデーを暗殺しようとしたせいで、逆に騒ぎを起こし、ネオメキシコ軍から大々的に追われるハメになってしまうチコたち。彼らに対しドモンは、今まで以上に執拗にガンダムファイトを迫っていき、その結果チコはそれを承諾します。追われている状況下にもかかわらず、ガンダムファイトを希望するドモンのしつこさはAパート以上。なんでこんな時に…という感じもしますが、ここでの彼は、デビルガンダムの行方探しよりも、ガンダムファイトというシチュエーションを利用してチコを救いたいという気持ちが強かったのでしょう。ドモンの明らかにチコを挑発するような、同時にジーナのことを思ってやるようにおわせるセリフが、彼の本心を感じさせてくれていました。

 

ガンダムファイトが開始されたため、ネオメキシコ軍は一時的にチコの追跡を中止。海上シャイニングガンダムテキーラガンダムの激突が始まりますが、戦いは驚くほど早く終わり、チコは敗北を確信します。これに対しドモンは、テキーラガンダムの機体を破壊して海中に沈め、機体ごとチコは生死不明に。ネオメキシコ軍はチコを死亡と扱い、レインはドモンの行動に失望しますが、ドモンの真意は別にありました。シャイニングガンダムテキーラガンダムの戦闘は、とてつもなく早く終了。前者により後者の両腕が一瞬で斬りおとされたことで、戦闘不能となり実質的な勝負がつきます。しかし、ドラマが展開されるのはここからで、チコの要求通りドモンはシャイニング・フィンガーをお見舞いしてテキーラガンダムに勝利しますが、そのまま機体を沈めてしまったため、それは海中で大破。チコはガンダムファイト中の死亡扱いとなり、ネオメキシコ軍の捜索もこれにて打ち切りとなります。これ自体がドモンの作戦であり、実際にはチコは生存。ガンダムファイターとして表向き死亡した彼は、残り少ないジーナとともに静かな生活を送ることを誓い、ネオメキシコの海へと消えていきます。ドモンらしい配慮が感じられた、ラストシーン。チボデーにそのことを露骨ににおわせるシーンは蛇足な感じもしましたが…、これくらいわかりやすい描写にしておくのも、まあアリでしょう。

 

 

 

第8話「仇は討つ!復讐の宇宙刑事

1994年6月10日放送

登場した敵他:ランバーガンダム/アンドリュー・グラハム(ネオカナダ)

「これは試合ではない…裁きだ!妻を殺した者へのな!」

 

STORY:皆さんお待ちかね!度重なるファイトのリフレッシュも兼ねて、ネオカナダのナイアガラの滝にやってきたドモンたち。しかし、レインの思いとは裏腹に、ドモンの興味はランバーガンダムにしかありませんでした!そんな彼は、すぐにガンダムファイター:アンドリュー・グラハムと出会いますが、アルゴに固執する彼は、レインを人質にとる卑怯な手段を使ってまで、ドモンから情報を引き出そうとするのです!グラハムとアルゴの因縁とは、いったい何なのでしょうか?因縁のファイトが、今ここで始まるぞ!

 

ゲストキャラクターであるグラハムと、レギュラーメンバーであるアルゴの因縁を描いた一編。相変わらず口数が少ないアルゴですが、彼なりの優しさや宇宙海賊としての仁義を感じると同時に、いかにグラハムがやろうとしていた復讐が虚しいものだったかが、きっちりと描かれていました。そうしたことを直接的だけでなく、間接的な描写でにおわせるという表現も使用しているのがGood。アルゴが無口なキャラだからこそ使える、ナイステクニックだったといえるでしょう。

 

ネオカナダ・ナイアガラの滝を訪れていたドモンたち。このところ連続するファイトの疲れを癒そうとしていたレインに対し、ドモンは、現地のランバーガンダムとのファイトしか興味がありませんでした。2人の中がじょじょに悪くなっていく中、そのランバーガンダムガンダムファイター:グラハムが登場。彼はアルゴとの戦いにしか興味がないと主張し、ドモンにその情報を渡すよう迫ってきます。これを拒否したドモンは、逆に非公式のガンダムファイトに挑みますが、怪力に押されたうえレインを誘拐されてしまうのでした。序盤から、パートナーどうしにありがちな、些細ないさかいから発展するケンカを始めるドモンたち。違和感はないのですが、「なんか露骨だなぁ」って感じました。別に悪くはないんですけどね。そんな時に現れるのが、グラハム。彼はアルゴの情報を求めドモンに迫ってきますが、ドモンはそれよりもデビルガンダムの情報を求めているため、それを拒否。非公式のガンダムファイトが始まりますが、ランバーガンダムの力の前にシャイニングガンダムは押され、さらにレインをさらわれてしまいます。ランバーガンダムは、ボルトガンダムに似たデザインの、パワー重視のガンダム。以前、シャイニングガンダムがボルトガンダムと戦った時は、力が拮抗かシャイニングガンダムがやや押され気味という感じだったから、ランバーガンダムはボルトガンダムよりもパワーが強い可能性があるといえるでしょう。

 

方針を変更し、各地のガンダムを先に叩くことにしたネオロシア。アルゴやナスターシャがネオカナダに到着したところに、ドモンは現れ、ムリヤリ彼らとの話の場を持ちます。そこでドモンは、グラハムとアルゴの因縁を知るのでした。同じ頃、グラハムも隠れ家の山小屋で、過去のことを吐露。それを聞いたレインは、復讐に燃える彼のむなしさを感じます。Aパート後半で、冒頭のナレーションでほのめかされていたグラハムの過去が判明。彼は宇宙刑事として木星の警備にあたっていましたが、任期満了まであと1週間というところで、アルゴの海賊船と衝突。その際宇宙ステーション内にアルゴが侵入し、直後妻シーマは宇宙の彼方へ。これによりグラハムは、アルゴがシーマを殺したのだと思い込んでいました。このシーンだけ観ると、アルゴが殺したか殺していないか、どちらとも受け取れる描写ですが、ナスターシャの言により、アルゴが殺していない可能性が高いことが判明。これにより、早い段階で視聴者には、グラハムの復讐が少し的外れだということがわかります。アルゴは宇宙海賊である者の、人殺しはしないというスタンスだったらしい。それだったら、宇宙海賊よりも向いている仕事っていっぱいある気がするけど…。ちなみに、ドモンがアルゴと再会するシーンでは、空港に置かれていた燃料を爆発させる形でハデに登場。「ちょっと驚かせるつもりだった」とか言ってたけど、警備兵4・5人は吹っ飛んでたし、空港も結構大惨事になってたよ!?

 

レインの引き留めを無視し、ランバーガンダムを召喚したグラハム。ちょうどそこへドモンたちも現地にやってきますが、先に出撃したのは、アルゴのボルトガンダムでした。予定が狂った形になりましたが、なんとしてもレインを取り返すため、ドモンもシャイニングガンダムで出撃。新たに会得した技を使い、見事ランバーガンダムを追い詰めますが…。当初はシャイニングガンダムとランバーガンダムが戦い、勝った方がボルトガンダムと戦うという約束をしていたドモンたち。それを破ったのは、意外にもアルゴの方でした。手出しするなとして、自ら率先して出撃していくアルゴ。ここでの彼は、グラハムの思いを理解しており、故に仇として戦いに臨もうとしていたのでしょうね。しかし、そんなやり口をドモンが認めるはずがなく、彼もシャイニングガンダムで出撃。戦いに入って先にランバーガンダムと戦い始め、動きを封じ込んでシャイニング・フィンガーを決める一歩手前まで持ち込みます。ドモンが新たに会得した技により、ランバーガンダムはあっという間にダウン。パワー重視なせいで、動きが少し鈍重になっているのが、裏目に出ましたね。

 

着陸したところの地盤が悪く、シャイニングガンダムは崖下に転落。ランバーガンダムはなんとか崖につかまり、転落を免れていました。そこへ現れたのはボルトガンダム。誰しもが、彼がランバーガンダムにとどめを刺そうとしていると直感しましたが、中のアルゴは彼らを救出し去っていきます。そしてその際ドモンたちは、アルゴとグラハムの事件の真相を知るのでした。やろうと思えば、すぐに破壊できるはずだったのに、それをせずにグラハムたちを救出することを選んだアルゴ。その理由は、勝負が既についていたということもそうですが、やはり彼の優しさゆえの行動でした。ラストでついに、アルゴとグラハムの因縁の真実が判明。アルゴは連合警察に追われており、その際木星宙域に逃げ込んでグラハムの宇宙ステーションとして接触。ステーションに乗り込んでシーマとグラハムを救おうとするもかなわず、今に至っていました。これら一連の流れを、直接的な描写ではなく間接的に、しかもアルゴではなくナスターシャ等に語らせているのがGood。寡黙なアルゴの性格を維持しつつ、視聴者に「この時アルゴは何を思っているのだろう」と想像を膨らませることができますからね。欲を言えば、ここではある後に一言もしゃべらせない方が面白かったですが―、まあそれをやりすぎるとわかりにくくなっちゃうし、これがいい塩梅って感じですかね。

 

 

 

第9話「強敵!英雄チャップマンの挑戦」

1994年6月17日放送

登場した敵他:ジョンブルガンダム/ジェントル・チャップマン(ネオイングランド

「プライドがあった時のあんたなら、(勝負は)わからなかったさ。でも今は違う。過去の栄光にしがみついているだけの男なら、絶対に負けない!」

 

STORY:皆さんお待ちかね!ドモンの次なるターゲットは、ネオイングランドのジェントル・チャップマン。彼と彼の乗機ジョンブルガンダムは、過去3回ガンダムファイトで優勝している強者です。しかし、彼と対戦したジョルジュによると、彼はガンダムファイト国際条約を破る、卑怯な戦い方をするようになっているというではありませんか!かつての英雄は、その栄光を守るために、堕落してしまったというのでしょうか!?そして始まるドモンとのガンダムファイト!彼らはそこで、戦士の宿命の未来の1つを観たぁ!

 

ゲストキャラクターであり、初めてドモンから見て格上のファイターにあたるチャップマンとのファイトを描いた一編。そこには、新世代のドモンが旧世代のチャップマンに打ち勝つという単純なドラマだけでなく、戦士の持つ宿命とあり得るかもしれない未来、そして英雄のはかなさがしっかりと描かれていました。チャップマンのキャラも、ジョンブルガンダムのデザインも、単発で終わらせるには惜しすぎるGoodなもの。今後のお話で再登場してほしいけど…どうなんだろ。

 

ネオイングランド・ロンドンの街を訪れたドモン。彼の目的はチャップマンとのガンダムファイトであり、とあるバーでカードに興じる彼を発見。早速ファイトを申し込みます。それ自体は軽くあしらわれてしまったものの、カードのイカサマを見破ったことで一目置かれ、ドモンたちはチャップマンの計らいで、豪華ホテルに泊まれることに。落ち着く彼らのもとに次にやってきたのは、ボロボロになったジョルジュでした。今まで登場したガンダムファイターは、血気盛んな者やファイト以外の大きな目的がありそれに固執する者が多かったですが、チャップマンは中盤あたりまで冷静な態度を崩さず、あくまでも紳士的な態度でドモンと会話。この時点で、今までのガンダムファイターとは違うなと感じさせてくれます。そうした英雄ゆえの余裕に目が行きがちですが、同時に絶対に見逃してはならないのが、このカードのシーンで、彼が、いや妻マノンが、イカサマをやっている点。これは後半のドモンとチャップマンの戦闘シーンにもつながる、重要な描写になっています。初めて観た時は、サラッと流してしまいましたが、後半のドラマン展開を観て「こう来たか!」と思わず膝を打ちましたね。伏線の張り方が上手いなぁ。そんなチャップマンのイカサマを見抜き、ホテルに泊まれることになったドモン。そんな彼のもとに次に現れたのは、チャップマンとのガンダムファイトに敗れたジョルジュでした。ジョルジュ曰く、チャップマンはダミーのモビルファイターを使用し、ガンダムファイト国際条約違反をしてまで勝利をつかんでいるとのこと。「かつての英雄が、なぜ!?」という疑問こそ、今回のテーマであり、主題になっています。

 

翌朝、チャップマンの屋敷に招待されたドモンたち。ドモンの申し込みをなおも軽くあしらい続けるチャップマンでしたが、彼の頑として譲らない姿勢、そして絶対的な勝利への確信を前にして、とうとうそのガンダムファイトを受けて立つ決心をします。そのやり取りの際、チャップマンが薬を飲む姿を見たレインは、密かにそのカプセルを回収。それを精神強化剤だと見破り、さらにその直後屋敷地化で製造されるダミーのモビルファイターたちを目撃しますが、直後ボディーガードの襲撃を受けるのでした。Aパート後半におけるドモンとチャップマンのやり取りでは、チャップマンに気圧されることなく言い返して見せるドモンがカッコいい。若干ハッタリをかましているようにも見えなくもないですが、ここでの彼は、間違いなくある程度の確信をもって反論していたのでしょう。ここで激昂するチャップマンの姿からも、ドモンの反論がいかに効いたかがよくわかります。その一方で、チャップマンの不審な行動を目撃していたのがレイン。彼女はチャップマンが精神強化剤漬けになっていることを突き止めますが、直後ボディーガードの襲撃を受けてしまいます。

 

シャイニングガンダムとジョンブルガンダムガンダムファイトが開始。ドモンは正々堂々と戦おうとしますが、対するチャップマンは、装置で霧を発生させるわ、ダミーのモビルファイターで襲撃して攪乱するわと、姑息な手を連発。さすがのドモンも、視界を奪われた状態での戦闘に憔悴してしまいます。同じ頃、気絶していたレインが目を覚ますと、そこでは妻マノンが屋敷のコンピュータールームからジョンブルガンダムの戦いを見守っており、彼女はそこで、チャップマンの卑怯な戦い方の真実を目撃します。後半から始まるガンダムファイトで明かされる、ジョンブルガンダムの現在の戦い方の真実。それは、チャップマンが度重なる戦闘の末肉体が持たなくなっており、精神強化剤を使わなければまともに立つこともできない状況。それでも彼を勝利させ、“英雄”としての地位を維持するために、マノンは姑息な手を使ってまでチャップマンのファイトをアシストしていました。マノンの行動は当然褒められるものではありませんが、チャップマンの持ってしまった戦士の宿命、そしてそれを彼のためにも英雄としての地位を維持しようとするその行動は、あまりにもはかなく、そして悲しい気持ちを視聴者に抱かせます。ガンダムファイト優勝という栄光は、けっきょく勝者自身を幸せにはしなかったんだなぁ―。そんなチャップマンの攻撃に、ドモンは苦戦。ダミーのモビルファイターは決して戦闘力は高くありませんが、それが多数で、しかも不意討ちを仕掛けてくるものですから、さすがの彼も、これには追い詰められていくのでした。

 

劣勢のドモンのもとに、ジョルジュのガンダムローズが登場。ダミーのモビルファイターを相手にしてくれたことで、敵は実質的にジョンブルガンダムのみとなります。しかし、チャップマンの戦いは巧みであり、ドモンは再び追い詰められ、あわや頭部を撃ち抜かれる寸前に。しかしこの時、チャップマンの精神強化剤の力が切れ、彼は錯乱。戦いどころではなくなってしまいます。とどめを刺せというチャップマンの言葉の前に、悲しみを振り切ってドモンはそれを敢行。こうしてガンダムファイトはドモンの勝利に終わり、彼はチャップマンの姿を通して、あり得るかもしれない戦士の未来を目の当たりにするのでした。ジョルジュの援護を受けてもなお劣勢のドモン。彼を救ったのは、チャップマンの精神強化剤の副作用でした。精神強化剤の使用過多により、その効果はどんどん短くなっており、チャップマン自身も廃人になる寸前。彼はとどめを刺すよう指示しますが、ドモンには当初それができず、何度も言われたことからやむを得ずシャイニング・フィンガーを決めます。ドモンの、ファイターとしての甘さが出た瞬間。これが彼のいいところでもありますが、その甘さが今後敵に突かれなければいいけど…。こうした形で、ドモンとチャップマンの勝負は決着。チャップマンはマノンの腕の中でこと切れ、彼女はドモンらに、戦士の宿命を教えるのでした。英雄になっても、その先に待っているのは身の破滅かもしれない―。今回は、なかなかビターな幕切れでしたね。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第10話から第12話をご紹介予定です。『機動武闘伝Gガンダム』!次回もこのブログで、レディ・ゴーッ!!

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Gガンダム』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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