今回は、『機動武闘伝Gガンダム』の総括感想記事です。
シリーズ初のアナザーガンダム作品となり、前作『V』から大きく方向転換した本作。作品そのものも、登場するガンダムも「なんじゃこりゃ!?」という感じがしましたが、ストーリーを観進めていくうちに、この作品にもしっかりと「ガンダムシリーズ」のエッセンスが息づいていることがよくわかりました。
なお、前回(第47~49話[終])の感想記事は↓コチラです。bongore-asterisk.hatenablog.jp
その見た目から、少年漫画等で見られるスポ根系アニメだと誤解される『G』。確かにそうした要素もありますが、本作において真に描かれているのは、今までの「ガンダムシリーズ」と同じく、戦い/戦争に対する虚しさでしょう。
ガンダムファイトという、ガンダムどうしが戦うそのさまは、アニメ的には燃えるものですが、ストーリー上位置づけとしては国家間の戦争のようなもの(実際に劇中でも言及されてましたよね)。ファイターたちもやむを得ない事情や欲望のために戦っており、ゆえに、国との関係にヒビが生じれば、逃げ出す者もいました。そういう意味では、この作品で純粋に正義漢と言えるキャラはいないんですよね。
そんなガンダムファイトそのものも、別の人間たちによってしっちゃかめっちゃかにされ、利用されることの連続。結局、最後までガンダムファイトのファイトの扱いが変わることはありませんでした。
またドモンも、ああした見た目をしながら、意外に内向的というか、精神的に弱いのも見逃せないポイント。主人公としてはちょっと弱すぎないかという印象もありましたが、そうした彼の性格が、本作をただの熱血スポ根アニメではないということを明確にしていました。
こうしたストーリー展開、そして主人公の性格を踏まえると、『G』の構成やキャラ付けって、かなり 『ガンダム』に似てるんですよね。そう考えると、やはりこの『G』もまた、絶対に欠かすことのできない、「ガンダムシリーズ」の一作品と言えるでしょう。
『機動武闘伝Gガンダム』。確かに見た目や表向きのストーリー展開は、それまでの「ガンダムシリーズ」と大きく異なりますが、そこに込められているものは、ある意味他の作品以上に『ガンダム』をリスペクト&モデルにした作品と言えます。奇天烈なガンダムの見た目だけで拒否反応を起こして観ないとするには、絶対にもったいない作品ですね。
A.C.(アフターコロニー)195年。地球圏統一連合の支配に反目する一部のコロニー居住者が、オペレーションメテオを発動。5機のガンダニュウム合金製ロボット:ガンダムを派遣した。しかし、その中でウイングガンダムが、秘密結社OZ(オズ)の攻撃を受け被弾。地球に降下した。
地球にて生活していたドーリアン家の1人娘:リリーナは、偶然海辺でそのパイロットと遭遇する。その少年の名は、ヒイロ・ユイだった―。
こちらヒイロ・ユイ。これから、OZ輸送機を撃墜する。
―誰が、この戦いを終わらせることができようか!?
…というわけで次回からは、1995年放送の『新機動戦記ガンダムW』の感想記事が始まります。お楽しみに!
bongore-asterisk.hatenablog.jp
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