お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動武闘伝Gガンダム』ちょっとした感想 巻之二(第4~6話)

今回は、機動武闘伝Gガンダム』の感想記事第2回目です。

 

今回ご紹介の3話で、ドモンを取り巻く初期レギュラーメンバーが勢ぞろい。前回時点で登場しているチボデーやサイもかなりパンチの効いたキャラでしたが、今回登場のジョルジュやアルゴも、全く引けをとらない強烈さを持っていました。特にアルゴは、色んな意味でとても魅力を感じるキャラだよなぁ。宇宙海賊をやっていたとは思えないくらい優しいのが、ちょっと疑問だけど…。

 

なお、前回(第1~3話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第4話「いざ勝負!真紅のバラの貴公子」

1994年5月13日放送

登場した敵他:ガンダムローズ/ジョルジュ・ド・サンド(ネオフランス)、アラクガンダム/フランク・ガストロ(ネオキューバ

「勝敗におぼれ、我が姫君を守れなかったとあれば、それは我がサンド家の、いや祖国の恥!」

 

STORY:皆さんお待ちかね!ネオフランスを訪れたドモン。そこでは、ジョルジュ・ド・サンドガンダムローズと、フランク・ガストロのアラクガンダムが戦っていましたが、兄の行方探しに焦るドモンは、割り込んで勝手にアラクガンダムを倒してしまいました!そんな中で、今度はマリアルイゼ姫が、ジョルジュの目を引くため偽装誘拐を企て、なんとドモンをそれに巻き込んでしまうのです!ドモンは誘拐犯となり、誤解を受けたままがジョルジュと戦わなければならないのでしょうか?さあさあ、祖国を背負う戦士どうしの対決が始まるぞ!

 

3番目のドモンの仲間となる、ジョルジュの初登場回。今までのお話とは違い、ドモンが焦りからいつもとは違って彼側から積極的に仕掛ける形になっているドラマ構成が、異色さを引き立てています。また、父:カッシュ博士のことについて本格的にお話の中で触れられたり、のちのち重要な人物として出てくるウルベ・イシカワ少佐も登場。だんだんと、本筋のお話も進み始めていることが窺えます。それにしても……マリアルイゼ姫は、面倒なキャラだったなぁ。

 

ネオフランス・パリの街で、ネオキューバのアラクガンダムとのガンダムファイトに臨むガンダムローズ/ジョルジュ。しかしそこに、ドモンのシャイニングガンダムが現れます。アラクガンダムの頭部を破壊して失格に追い込んだ彼は、ムリヤリガンダムローズとのガンダムファイトを申し込みますが、騎士道精神を重んじるジョルジュがそれを受け入れるはずがなく、ローゼス・ピットの攻撃で軽くあしらい、その場を去っていくのでした。上述した通り、今回は構図がいつものドラマとは逆転。今まであれば、ドモンが正々堂々とガンダムファイトをしようとするものの、外部の別の勢力に妨害されるというパターンがほとんどでしたが、今回は彼が妨害側に回り、少々荒っぽい手を使ってでもジョルジュのガンダムローズと戦おうとする形になっています。彼がこうした手段に出た理由として、「ウルベ少佐から教えられた兄の行方にかかる行き先が、もう残りわずかしかないという焦りから」と、きちんとフォローされているのがGoodですね~。一方、そんな事情など知らないジョルジュは、シャイニングガンダムを軽くあしらって撤退。本来の対戦相手だったガストロのアラクガンダムシャイニングガンダムに倒されてしまい、ガンダムファイトはおじゃんになってしまうのでした。2人ほど強くなかったということもあり、倒されてしまったアラクガンダム。でも、秒で倒されちゃうなんて…もう少し出番があってもよかったかもなぁ。

 

ドモンとレインがシャイニングガンダムの修理に励んでいた頃、舞踏会に出席していたジョルジュ。そんな彼を、マリアルイゼ姫はずっと狙っていましたが、なかなか自分に振り向いてくれない彼にやきもきします。そんな彼女が思いついたのが、偽装誘拐。ドモンの仕業に見せかけて屋敷を抜け出した彼女は、カフェでガストロの襲撃を受けますが、その危ないところを偶然ドモンに救われるのでした。マリアルイゼ姫は、ネオフランス元首の愛娘であり、ジョルジュに片思いしている少女。しかし当のジョルジュは、あくまでも戦士かつ下の者として接するため、関係性が発展しないことを不満に感じていました。これが原因で、彼女が思いつくのが偽装誘拐。純粋にジョルジュに振り向いてほしい、自分のために戦ってほしいという思いからの行動でしたが、そうした悪意のない行動だからこそ、かなり厄介なものでした。勝手にダシに使われたドモンが、マジでとばっちりすぎるぞこれ!そんな彼女は、屋敷を抜け出したものの、カフェで運悪くガストロと遭遇。因縁をつけられてしまいますが、ピンチの彼女を救ったのが、偶然その場を通りがかったドモンでした。いかにもなワルという感じで、マリアルイゼ姫に迫るガストロ。しかし、ドモンの徒手空拳の前に、自機のアラクガンダムと同じく秒で倒されてしまいます。ゲストの悪役とはいえ、あまりにも見せ場なさ過ぎてちょっとかわいそうだったな…。

 

ドモンがジョルジュと戦いたがっていることを利用し、彼を偽装誘拐に協力させようとするマリアルイゼ姫。レインが猛烈に反対する一方で、ドモンはジョルジュと戦うため、彼女をトイレに監禁してまでそれに加担します。そして、指定された時刻が到来。脅迫状に書かれた通り、ジョルジュはガンダムローズで現れ、ドモンと戦い始めますが、彼はこれがマリアルイゼ姫による偽装誘拐であることを見抜いていました。「ジョルジュと戦える」ということに釣られ、マリアルイゼ姫の偽装誘拐に加担してしまうドモン。レインのもとを去るときは、目的のためには手段も選ばないタイプに変わってしまったように見えた彼ですが、木にマリアルイゼ姫を縛り付ける際、加減がわからずキツめに縛ってしまったり、ちゃんとすぐほどけるように配慮していたり(それでも、レインがほどこうとしてもほどけなかった)と、ところどころ人の好さが出ているのが、ちょっとほほえましい感じがします。なんだかんだで、ドモンって優しいヤツですよね。そんな彼のもとに、ジョルジュはガンダムローズで登場。これに対して、ドモンもシャイニングガンダムを召喚しガンダムファイトを始めますが、ジョルジュはマリアルイゼ姫の偽装誘拐を見抜いていました。あくまでも、今まで通り一人の戦士としてガンダムファイトに臨む彼に、彼女は失望するのでした。ジョルジュが偽装誘拐を見抜いた根拠は、日本人のドモンが、達者なフランス語で脅迫状を作れるはずがないから。まあ、そりゃそうだよね。

 

一人の戦士として、そして国の威信を背負うガンダムファイターとして、純粋にドモンと戦うジョルジュ。ガンダムローズの技の前に、シャイニングガンダムも決して負けてはいなかったものの、ジリジリと追い詰められていきます。そんな中、戦闘の影響で、倒れかかっていたエッフェル塔が倒壊。ジョルジュはドモンとの戦いよりも、それを支えてマリアルイゼ姫たちを救うことを優先し、シャイニング・フィンガーを決めようとするドモンに、ガンダムファイト国際条約に基づき自分にとどめを刺すよう言います。しかし、ドモンは、そんな彼にとどめを刺さず、次の目的地・ネオロシアへと旅立っていくのでした。シャイニングガンダムも、知恵を絞って戦ったり、今まではじかれたことがないというガンダムローズの剣を叩き落としたりなど、しっかりと見せ場を作っていたものの、ファイト自体はガンダムローズの優勢で進行。エッフェル塔の倒壊が無ければ、シャイニングガンダムは敗北の可能性もありました。ガンダムローズの戦いで特徴的だったのが、ローゼス・ピットの使用。『ガンダム』のエルメスなどが使用していたものに酷似しており、サイコミュシステムっぽい攻撃を仕掛けてきます。ジョルジュが脳波を使用していた様子はなかったけど、『G』の世界ではこうした技術まで実用化されているのか…!そんなジョルジュのガンダムローズは、マリアルイゼ姫を救うため、エッフェル塔の倒壊を阻止。ジョルジュのいう通り、このままとどめを刺せば、ドモンの勝利は確実でしたが、彼がそれをすることはありませんでした。ファイターらしさを見せてくれたドモン。それはいいけど、そういえば今回、兄の写真を見せて「この男を知っているか!?」って、ジョルジュに訊いてなかったな…。

 

 

 

第5話「大脱走!囚われのガンダムファイター

1994年5月20日放送

登場した敵他:ボルトガンダムアルゴ・ガルスキー(ネオロシア)

「そうか。俺も囚人なんだ。この地球という名のリングの―。」

 

STORY:皆さんお待ちかね!ネオロシアのガンダムファイターを求めて、収容所のある町へやってきたドモン。しかし、そこで彼を待っていたのは、ガンダムの墓場と呼ばれる収容所の実態と、看守たちの執拗な追及でした。同じ房の囚人:バードマンからこの収容所の真実を訊いたドモンは、同じく収容所の囚人:アルゴ・ガルスキーの誘いに乗り、3人で脱獄。ですがこれこそ、ネオロシアのガンダムファイト監督:ナスターシャ・ザビコフの罠だったのです!仕組まれたガンダムファイトに、ドモンは勝利をつかむことができるのかぁ!?

 

『G』における初期レギュラーメンバー:アルゴのデビュー回。彼が寡黙なガンダムファイターであることから、ドモンの同じ房になった囚人:バードマンに彼や収容所のことを語らせる構成になっており、かなり説明パートが多かったものの、ほとんど違和感を持たせることなくドラマを進行させていたのがGoodでした。アルゴ自体は悪いヤツじゃないけど、ネオロシアのやり口自体はかなり悪質。確かに、他の国に比べれば、当時の(今もだけど)日本のロシアに対するイメージは良くなかったけどさ…ちょっとあまりにもワルに描かれすぎてないか!?

 

兄の行方候補・最後の地は、ネオロシア。先行してガンダムファイターのいる収容所のある町に潜入していたドモンですが、それからパッタリと連絡が取れなくなり、レインは彼の行方を追っていました。その頃ドモン自身は、収容所からの脱走を計画、ガンダムファイターだと疑われ、手荒い取り調べを受けていた彼は、何とかそこを抜け出したものの、外にいた囚人アルゴの攻撃を受け、気を失ってしまいます。ドモンの連絡が途絶したのは、収容所の町に入った途端に逮捕され、ガンダムファイターか否かの取り調べを受けていたため。実はナスターシャの情報網により、ドモンの正体は既にバレかかっていましたが、それでも彼はシラを切りとおし、収容所所長の右腕を痛めつけて脱走します。ドモンがガンダムファイターであることはほぼわかっているはずなのに、それでも「自分がガンダムファイターだ」という自白を求めてきたナスターシャたち。この後解説される収容所の実態を踏まえて察するに、おそらく、シャイニングガンダムの技術や技を盗み出すためにそれが必要だったのでしょうね。口を割らずとも拘束し続けることができますが、それっきりになってネオロシア自身にそれほど“うまみ”がないからなぁ。こうしたことに対しドモンは、何とか脱走に成功。しかし、収容所の外にいた囚人アルゴに呼び止められ、また彼からの反撃を食らい、気を失ってしまいます。アルゴは身長2mを超すかなりの巨漢。デカい…あまりにもデカすぎる!

 

父やウルベ、そしてミカムラ博士の夢を見ながら、目覚めたドモン。彼は雑居房に入れられており、そこにはバードマンという囚人もいました。労役につくドモンは、その中でバードマンからこの収容所の実態を聞き戦慄。その後の食事の時間に、偶然アルゴの姿を見つけ、お返しとばかりに一発殴りつけます。そうして騒ぎを起こした彼に対し、アルゴはなんと、脱走の話を持ち掛けるのでした。Aパート後半では、バードマンの語りにより収容所、そしてネオロシアの実態が解説。この収容所はガンダムファイターを捕まえる場所でもあり、ネオロシアは彼らを拘束し、またガンダムを鹵獲してその技術を解析。こうしたことを繰り返すことで、戦わずして勝つ上に技術力を向上させており、収容所の町は次第に「ガンダムの墓場」と呼ばれるようになっていました。国家ぐるみで、なかなかあくどいことをやっていたネオロシア。こんなこと繰り返してたら、絶対各国からバッシングを受けるのは必至だと思われますが―現状このやり方がまかり通ってるあたり、他国にはバレてないってことなんだろうなぁ。そんな実態を聞き、驚くドモンでしたが、直後食事の時間にアルゴを目撃。先ほどのお返しとして殴りつけ、さらに騒ぎを起こしますが、そんな彼にアルゴが提案したのが、脱走の話でした。アルゴがこの時こうした行動に出たのは、ナスターシャの指示によるもの。しかしこのシーンでは、その直前に彼が、ドモンがスナイパーライフルで看守から狙われていることに気づき守る描写を挿入しており、アルゴ自身が完全な悪ではないということもにおわせています。寡黙なキャラであるため、その行動で性格を描写する手法、Goodですね。

 

世話になったバードマン含めて、アルゴの話に乗ったドモン。主にアルゴの怪力のおかげですんなり脱走に成功した彼らでしたが、それ自体もナスターシャの作戦の1つでした。彼女は遠隔操縦でボルトガンダムを引っ張り出し、ドモンたちに差し向けます。ピンチに陥るドモンでしたが、ここでレインがコア・ランダーを引っ提げて駆け付け、無事シャイニングガンダムを召喚します。脱走の話を持ち掛けてきたから、(ナスターシャの手引きがあるとはいえ)アルゴはさぞかし巧妙な手を用意しているのかと思ったら、燃料パイプを破壊して火事を起こし、その騒ぎに乗じて脱走するというシンプルなもの。いやいや、この脱走自体が仕組まれたものじゃなかったら、絶対成功してないよ!まあ、燃料パイプを覆う壁も、パイプ自体もアルゴが素手で破壊しているので、これは彼じゃないとできない芸当だとは思うけど…。こうした形で脱走に成功したドモンでしたが、全てはナスターシャの策略。彼女は遠隔操縦でボルトガンダムを召喚し、アルゴにガンダムファイトをするよう差し向けるのでした。ここでナスターシャの指示を突っぱね、あくまでも自分の意志でドモンと戦おうとするアルゴがカッコいい。本当に元宇宙海賊なのかって思うくらい、いいヤツだよなぁ。

 

ボルトガンダムの真の持ち主はアルゴであり、彼が乗り込んだことでガンダムファイトが開始。その圧倒的パワーの前に、シャイニングガンダムは腕をもがれる大ダメージを受けますが、逆にスキをついてシャイニング・フィンガーを繰り出し、頭部の破壊寸前まで持ち込みます。しかし、ここで両者力尽き、ガンダムファイトは引き分けで終了。ドモンは収容所からの脱出を果たし、バードマンは自身がかつてガンダムファイターであったことをほのめかせ、自由をつかむために逃避行を続けると宣言し、その場を去っていくのでした。シャイニングガンダムとボルトガンダムガンダムファイトは、今までのどの戦闘よりもかなり苛烈なものに。シャイニングガンダムは左腕をもがれて中破、ボルトガンダムも右脇腹を損傷して頭部を破壊される寸前にまで持ち込まれるなど、両者かなりの被害を受けていました。短いながらもかなり激しい戦いで、見ごたえあったなぁ。こうした両者の戦いは、引き分けという形で終了。ドモンとバードマンはそのまま収容所から解放されますが、バードマンは依然追われる身。彼はそれでも、自由をつかむために逃亡生活を始めると宣言し、ドモンたちのもとを去っていくのでした。バードマンは過去のガンダムファイターであり、自国からは敵前逃亡した扱いの身。そのため、国に戻っても処罰しか待っていないことから、彼は死ぬまで逃げる生活を強いられることになります。ガンダムファイターの抱える、悲しい宿命。しかし、今回の件を通してドモンらガンダムファイターのかがやきを目の当たりにしたバードマンの心は、その逃亡生活においも、決して折れることはないでしょう。

 

 

 

第6話「闘えドモン!地球がリングだ」

1994年5月27日放送

登場した敵他:デビルガンダム(回想)/キョウジ・カッシュ、ファントマ、ブッシ

「このネオジャパンのシャイニングガンダムを本当に使いこなせる者は、兄への復讐を誓った、ドモン・カッシュただ1人なのです!」

 

STORY:皆さんお待ちかね!最近のガンダムファイトで成績不振に陥っていると判断されたドモンは、ウルベ少佐たちネオジャパンのガンダム開発局から、コロニーへと呼び戻されていました。そこで彼は、兄キョウジへの怒りと戦意の復活のために、父と別れキョウジが敵になった日のことを追体験するのです!そして展開される、シャイニングガンダムと幻覚のデビルガンダムとの対決!兄を前にして当初は戦えなかったドモンでしたが、レインが宇宙に散りそうになるのを目撃した時、スーパーモードが発動したぞッ!

 

初期レギュラーメンバーの紹介が終わったこともあり、ドモンの身上話に焦点を当てた一編。正式なガンダムファイトからは少し外れ、ウルベ少佐たちの幻覚プログラムで、ドモンとともにキョウジが敵になった日のことを追体験するという構図になっていました。本作のラスボスとなるデビルガンダムの存在にも言及され、物語を進めるには間違いなく必要なお話。ですが…、ちょっとムリヤリ本編間にねじ込んだ感も否めない感じがありましたね。

 

ガンダムファイト期間中にもかかわらず、ウルベ少佐たちの指示でネオジャパンのコロニーに帰郷したドモン。とある寺で気を失ったかと思いきや、続いて目を覚ましたのは、彼の自宅でした。父カッシュ博士や母、兄キョウジと再会したドモンは、子供のころに帰ったかのように無邪気に喜びますが、レインはその姿を悲しげに見つめていました。なぜなら―。今回は、序盤から回想パートのような形で、ドモンの家族たちのことが描写。微笑ましい描写が連続しますが、レインの悲しげな表情や、実際に幻覚を見せられている場所のカットが時々入ることで、お話をピリッと引き締めてくれています。ドモンが幻覚を見ているのは、確かに自宅。ですがそこは、1年前のデビルガンダムの事件で荒廃しており、人は誰も住んでいない荒れた空き家になっていました。しかもそこで、レインは幻覚プログラムの目的を知っているうえで、ドモンのそれに正気を保った状態で付き合わされているのですから、この時の彼女の悲しみは計り知れないものがあるでしょう。しっかし、いくらドモンの戦意を復活させるとはいえ、ウルベたちも回りくどいことを考えたものだなぁ。憎しみや怒りのパワーを増大させるだけなら、わざわざこんなに丁寧に回想させなくても、キョウジに裏切られたシーンだけひたすら繰り返せばいいような気がするけど…。

 

ウルベ少佐らによる幻覚プログラムはどんどん進み、やがてドモンはデビルガンダムと対面。その時、彼は兄の本性と両親に何があったのかを目の当たりにすることになります。母は、キョウジをかばって銃弾に倒れ、当のキョウジはデビルガンダムに乗り逃亡。残されたカッシュ博士は国家反逆罪に問われ、永久冷凍刑に処され、ドモンはそのカプセルを目の前にして涙します。Aパート後半からBパート序盤が、今回において最も重要なパート。今まで温厚な顔を見せてきていたキョウジでしたが、ここへきていきなり世界征服への野望を見せ始め、デビルガンダムに搭乗して逃亡。その最中母は死亡し、カッシュ博士はキョウジ本人がいなくなったことから、共謀の罪に問われるハメになるのでした。ここでかなり疑問に感じるのが、キョウジの豹変っぷり。これ、本編映像を観ているとよくわかるのですが、いくらなんでもそれはないだろうっていうくらいの唐突さなんですよね。この“唐突さ”に、デビルガンダム事件の謎と真相がまだ隠されているような気がするなぁ。こうした事件の後、ドモンは母の墓とカプセルに入れられたカッシュ博士の姿を見、ウルベ少佐の意見もありガンダムファイターへの道を歩み始めることになります。途中からは、ドモンの本当の記憶に沿った幻覚が展開。彼は実際には、キョウジが乗り込んだり母が凶弾に倒れたりというシーンには、立ち会っていないんですね。ということは、この幻覚プログラムも、事実に即しているかどうかわからないってことか…!

 

幻覚プログラムの効果に疑問を抱いたガンダムファイト委員会会長のカラトは、それを打ち切り、一気に実戦テストへと切り替え。ドモンはシャイニングガンダムに乗せられモビルアーマーファントマをデビルガンダムだと思い込まされたまま戦うハメになります。キョウジの姿がチラチラ見える中、ドモンはなかなか有効な攻撃を繰り出せず、ピンチに陥ってしまいます。Bパート後半より、シャイニングガンダムの戦闘が展開。ここで面白いのが、この戦闘が起きる際の構図が、完全にカラトが悪でウルベ少佐とミカムラ博士が善という形になっている点。さあて、本当にそうなのでしょうか?そんな形で始まったデビルガンダム(実際はファントマ)との戦いですが、やはりドモン自身に迷いがあるため、戦いはシャイニングガンダムの劣勢で進行。これだけ攻撃を繰り出せないドモンも、なかなか珍しいなぁ。

 

幻覚による実戦訓練をやめさせようとしたレインは、逆にファントマからの攻撃を受けることに。それに母の死を重ね合わせたドモンの怒りは頂点に達し、それに機体が呼応する形で、シャイニングガンダムのスーパーモードが発動します。必殺技:シャイニング・フィンガーソードでファントマを撃破したドモンは、今までのことが幻覚であったと見破り、ガンダムファイトに戻るため地球へと降りていくのでした。ここで登場、シャイニングガンダム スーパーモード。格闘家スタイルから武士スタイルへと、見た目も戦闘スタイルも変化したそれは、シャイニング・フィンガーソードを抜刀し、一撃でファントマを打ち破ります。OPでも姿を見せているスーパーモードのデビューシーン。今まで、シャイニング・フィンガーを決める際に身体が発光したりマスクが変化したりということがありましたが、あれとはまた別のモードなんですね。そんなスーパーモードは猛烈な強さを見せ、ファントマを圧倒。確かに強さ的には申し分ありませんが、その発動原因もあって、ドモンがかなり感情的になっているのが難点といえるでしょう。いかに平常心を保ったままスーパーモードを発動させられるか?これが、スーパーモードを今後使いこなすうえで、重要になってくる気がしますね。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第7話から第9話をご紹介予定です。『機動武闘伝Gガンダム』!次回もこのブログで、レディ・ゴーッ!!

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