
踏みつぶさない最後の良心

番組は変わって、『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』です。
僕は君を、もう一度笑顔にしたい!君が誰かを傷つけるなら、僕は戦う!今回は、最後のノーワン(一般怪人)であるもの作りノーワンとの対決回。序盤のナンバーワンバトルはいつものテイストで進んでいった一方、中盤以降はもの作りノーワンの抱える背景、驚異的すぎる生成能力が次々に判明することになり、最後のノーワンにふさわしい強さとインパクトを見せつけてくれました。
もの作りノーワンのドラマと並んで比重が置かれていたのが、陸王とブーケのドラマ。陸王はメンタルをやられている状況でしたが、彼に救いの手を差し伸べるの竜儀の姿に、グッときましたね。今回はテガソードゴジュウティラノの初登場回でもありましたが、誰よりもテガソードを敬愛している彼だからこそできる反応、そしてドラマでしたね。テガソードゴジュウティラノの登場をネタ(竜儀がテガソードと合体出来たことにやたらはしゃぐ等)で消費しなかったことにも、好感が持てました。
なお、前回(第40話)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
また、同日放送の『仮面ライダーゼッツ』の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
吠と禽次郎が、クリスマスの買い出しの帰りに遭遇したのは、角乃と真白の発見したもの作りノーワン。自分からはほぼ何の反応も示さない彼でしたが、中に人が囚われていることから、もの作りナンバーワンバトルに挑むことになります。1勝1敗でバトルが進む中、第3戦で突然ブライダンが介入。もの作りノーワンの真実を知った吠たちは、それに驚愕します。前半から中盤にかけては、吠たちのもの作りノーワンとの遭遇と、もの作りナンバーワンバトルが展開。後述するブーケの恨み節から始まるという、不穏でダークな雰囲気で始まった今回ですが、このナンバーワンバトルのシーンは、いつもの『ゴジュウジャー』という感じで、なんだか安心しました。もの作りノーワンは、確かに無から有を生成する力を持つノーワンですが、ある種の遊び心まではない様子。そのため、第2戦の砂の城を作る際は、デカさとギミックで真白を圧倒しますが、第1戦の手芸では、Tシャツでエコバッグを作り、そこにウルフの刺繍を入れるという遊び心を見せた吠に敗北します。この、吠が遊び心を見せたシーンは、過去にあった描写も踏まえたものになっていたので、個人的には大変グッときたシーンでしたね。こうした戦いを経て、互いに1勝1敗で3戦目を迎えるもの作りナンバーワンバトルですが、ここでブライダンが介入。その理由は、もの作りノーワンに取り込まれていた人間は、過去テガジューンを生み出した人間であり、本人は既に死んでいるものの、その人物の記憶はもの作りノーワンの中で生き続けており、混乱の中で泣き叫ぶ少女を観た途端、パニックを起こして見境の無い攻撃を始めてしまいます。それまでのドラマの雰囲気から一転、重い背景を持つことが判明したもの作りノーワン。テガジューンを生み出した人間ということは、この物語のカギを握っているとも考えられますが、(既に死んでるけど)その姿が劇中に登場することはあるのでしょうか。
ブーケを傷つけたことで、苦悩する陸王。竜儀による互いの出会いの回想でも気持ちは戻らず、やがてもの作りノーワンとの戦闘に加勢することになります。ブーケからの攻撃になかなか反撃出来ないゴジュウレオン/陸王でしたが、ここでゴジュウティラノ/竜儀が再び現れ、テガソードゴジュウティラノへと強化変身。その姿と言葉に力づけられたゴジュウレオンは、立ち直って戦意を取り戻し、テガソードゴジュウティラノはもの作りノーワンを打ち破ります。もの作りノーワンのドラマと同時並行で描かれるのが、陸王とブーケのドラマ。ブーケを傷つけてしまったことで苦悩する陸王でしたが、対する竜儀は、陸王と初めて出会ったときのことや、テガソードゴジュウティラノに強化変身してもの作りノーワンと戦うさまを見せ、陸王に立ち直るキッカケと勇気を与えます。陸王の心に大きな影響を与えたのが、竜儀。彼はテガソードゴジュウティラノになったことで浮かれる自分をあえて晒し、それを陸王のアイドル活動と関連付けて励まします。陸王と竜儀は、そこそこともに行動することが多かったので、組み合わせとしては珍しくないのですが、竜儀がここまで自分の内面をさらけ出して他人に説くというのはかなり新鮮。普段見られない彼の行動だからこそ、彼が陸王のことを大切に思っていることがよくわかり、シーンそのものが強く印象に残りましたね。このシーンでまたグッと来ちゃったよ。テガソードゴジュウティラノの登場回は、きっと竜儀がテガソードと合体出来て狂喜乱舞する展開になるとばかり思っていたので、この展開は予想外でした。こうした竜儀の行動で、ブーケと向き合い戦うことを決意したゴジュウレオン/陸王。今回では決着がつかず、次回に持ち越しとなりましたが、その結末はどうなるのでしょうか。
アーイーのソッキン・グダムの駆るアイアイザーも、真白のグーデバーンにより撃破され、ゴジュウジャーの完全勝利に終わったかに見えた、今回の戦闘。しかし、もの作りノーワンはまさか自分を作り出すという形で再生を果たし、街であらゆるものわ複製した挙句、テガジューンに組み込まれてしまいます。そしてグーデバーンも、テガジューンによってノーワンワールドに連れ去られてしまい―!もの作りノーワンはテガソードゴジュウティラノに倒され、アイアイザーは真白のグーデバーンにより撃破。これでゴジュウジャーの完全勝利かと思われましたが、今回は最後の最後でどんでん返しが待っていました。もの作りノーワンは確かに爆発四散しましたが、わずかに残った意思を持つ破片が、自身の能力で身体を生成。テガジューンはこれをとりこんで新世界を作るべくノーワンワールドに戻ってしまい、グーデバーンもテガジューンに拘束されたことで、共にノーワンワールドに連れ去られてしまいます。もの作りノーワンの能力がチート級でズルいと感じちゃいましたが、確かに能力的にはあり得なくない復活展開。いやあ、この展開も全然予想していませんでしたよ。テガジューンが自分の計画を最終段階に進め、ゴジュウジャーは追い詰められる形になっていますが、これは裏を返せば、ゴジュウジャーとブライダンの最終決戦のときが迫っていることの証左。このぶんだと、年内にブライダンとの決着をつけて、年明けには厄災との戦闘になり、『ゴジュウジャー』は完結という流れになるのかな。
テガジューンにさらわれたグーデバーンを救うため、ゴジュウジャーはノーワンワールドへと飛ぶ。そこで再び出会う、陸王とブーケ。2人の決着はどうなるのか?そして、ゴジュウジャーはグーデバーンを救い、テガジューンの野望を阻止できるのか?
次回は、今回の続きのお話で、陸王とブーケの決着が描かれそう。他方、次回だけでブライダンと完全に決着がつくとも考えにくいので、テガジューンとの決戦は次々回に持ち越しになりそうな気がしますね。
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