お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『仮面ライダーガッチャード』第20話 ちょっとした感想

スパナは己の復讐心を乗り越えられるか!?

 

 

 

あなたの決めたルールなんて関係ない!スパナは俺たちの仲間だ!今回の『仮面ライダーガッチャード』は、仮面ライダーヴァルバラドの登場回の前編。キャラは濃いのに意外にその過去が語られていなかったスパナの真の過去が語られ、そのショックと復讐心のあまり、彼がグリオンにつけこまれウィールマルガム化してしまうさまが描かれました。

 

スパナの両親の話、そして現れた彼らがエンジェルマルガムの生み出した幻という要素は、その気になれば今回だけでずっと引っ張れそうなものでしたが、それらは前半でスパッと終わらせるという、大胆かつ超スピーディーなドラマ構成に衝撃を受けた今回。そのぶん、余裕の出た後半でキチンと鏡花の考えや思いを描写しており、グッときました。長谷川脚本はやっぱり、こなすべき要素を蔑ろにせず、ギュッと圧縮するのが上手いですね。

 

なお、前回(第19話)の記事は↓コチラです。

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キッチンいちのせへの突然の訪問者。それは、スパナの師匠であるあの鏡花。会うのは初めての宝太郎たちは、彼女からスパナのことや仮面ライダーヴァルバラドの構想について聞きますが、彼女自身はある1つの不安を抱いていました。そんなときにスパナから入る、両親と再会したことの報せ。喜ぶ宝太郎たちをよそに、鏡花の表情はますます曇って…。今回の序盤では、鏡花が初めて宝太郎たちと対面。数話前からスパナとのシーンで何度も登場していましたが、そう言えば確かに、宝太郎たちと対面するのは初めてでしたね。そんな鏡花は、開発中のもう1つのガッチャーイグナイターを見せ、仕組みを解説しながら仮面ライダーヴァルバラドにかかる構想を披露。あとの問題は、スパナの持つある属性と、変身のためのケミーカードが1枚不足していることでした。前々回あたりで、ガッチャーイグナイター開発のために「宝太郎たちのドライバーを取ってきて」なんてことを、スパナに指示していた鏡花。このときは一瞬、ある種の宝太郎たちと対立の立場をとるのかなと思われましたが、今回の口ぶりからするとそうでもなさそうです。言い方がアレだっただけで、普通に開発のための参考にしようとしていたんですかね。こういうところで、『ガッチャード』という作品のいい意味での優しさを感じました。また、これら鏡花の語りのシーンでは、今回の終盤、そして次回に繋がるであろう要素がキッチリ込められていて秀逸。自然かつ合理的なドラマ作りがなされていました。

 

両親との時間を過ごすスパナでしたが、直後エンジェルマルガムが出現。それは意外にもアッサリと、スパナの両親の秘密を語りますが、スパナ自身はそれを信じきれずにいました。やがて宝太郎たちも駆けつけて応戦しますが、その間にスパナはグリオンと接触してしまい、黒い炎に包まれウィールマルガム化。復讐心にかられて暴れまくり、ガッチャード/宝太郎たちとの決別宣言までしてしまいます。中盤では、両親と再会したスパナのあっという間の別れ、そしてそれを利用されたことによるウィールマルガム化が描写。登場して10分も経たないうちに、スパナの両親はエンジェルマルガムの生み出した幻→グリオンにより消滅させられるさまを描いており、その気になれば丸々1〜2話引っ張れる要素を、初登場回の前半でバッサリ終わらせてしまう大胆さには衝撃を受けました。いや、鏡花の発言等からこの展開は読めてたんだけど、まさかこんなにも早くその種明かし描写が挿入されるとはなぁ。しかもそのことを、エンジェルマルガム自身もまた、積極的に明かしていたのにも驚きでした。この手の場合、敵側がわざと黙っている展開も少なくないですが、あえて早めにスパナ自身に明かすことで、彼自身の葛藤、そして宝太郎やりんねに頼るという、普段見せなかった弱さを見せるという、興味深いドラマ展開を生み出していてGoodでした。そしてこうした展開を経て、グリオンにつけこまれてスパナが変身してしまったのが、ウィールマルガム。タイヤモチーフで紫をあしらったカラーリングだと、どうしても『ドライブ』の魔進チェイサーを思い出しちゃうよね。

 

自分の真の過去を思い出し、鏡花のもとを訪れて問い質すスパナ。鏡花はウソをつくことなく、自分の思いや考えを彼に伝えますが、彼の復讐心はそれで収まることはありませんでした。その直後、エンジェルマルガムが出現。遭遇した宝太郎たちは応戦しますが、またもスパナがウィールマルガムとなって乱入して…。終盤では、鏡花とスパナの1対1のシーンを挿入し、しっかり時間をとって、じっくりとスパナの真の過去にかかるお話を展開。グリオンの実験の前にスパナの両親は散っており、鏡花は泣き叫び黒い炎に染まりそうだったスパナを救い、以降今まで彼を監護してきていました。全てが当初から想定していた設定ではないのでしょうが、あらゆる要素にキチンと意味づけがなされており、しかもそれが十分納得できる(こじつけ感がない)ものになっていたのが素晴らしかったですね。ただ欲を言えば、スパナが偽の記憶を植え付けられているということがわかりにくかったので、この辺りは以前の話で「両親は仕事で長期出張中だ」みたいなことを語る描写があってもよかったかな。あれ?それとも、ちゃんとあったっけ?そして、このような一連の鏡花の話を聞いたものの、やはり復讐心が勝り納得しきれなかったスパナは、再びウィールマルガムとなり、エンジェルマルガムに応戦。さあ、この戦いの決着はどうなるのか―!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウィールマルガムの暴走は、スーパーガッチャードの力で抑え込まれた。だが、スパナの復讐心は収まらず、ますます宝太郎たちと溝が深まっていく始末。しかし、鏡花に危機が迫るとき、スパナは己の復讐心を乗り越えた―!

 

次回は、いよいよスパナの変身する仮面ライダーヴァルバラドの登場回。今回と同じくらいこなすことが多いように見えますが、そこは長谷川脚本、キッチリ凝縮してヴァルバラド誕生のドラマを描いてくれるのでしょう。そして、これを通して、宝太郎たちとの絆も深まるのかな。

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…というワケで、記事は「『王様戦隊キングオージャー』第46話 ちょっとした感想」に続きます。

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『仮面ライダーガッチャード』第19話 ちょっとした感想

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映画の勇姿が蘇る!仮面ライダーマジェード再誕!!

 

 

 

私のルールは、私が決める。変身!今回の『仮面ライダーガッチャード』は、冬映画において初登場していたマジェードが、TV本編に堂々の初登場を果たす一編。りんね主人公の一編としてもよくまとまっており、前回に引き続き、完成度の高い単発回になっていました。

 

仮面ライダー作品には初登板(小説の『ディケイド』は書いてるけど)となる井上亜樹子さんによる脚本は、食事シーンがかなり多かったものの、それを除けばかなり順当な、しかし中盤でダレない作劇だったため好感触。どちらかといえば祖父寄りのお話の作り方なのかなとも感じました。この調子で、今後東映特撮の一翼を担っていくのかなぁ。

 

なお、前回(第18話)の記事は↓コチラです。

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錬金アカデミーが使えなくなったことで、キッチンいちのせを拠点とすることにした宝太郎たち。彼らは錬金アカデミーに殴り込みをかけてでも奪還する方針でしたが、りんねだけが異を唱えます。翌朝、彼女は登校中ミナトと接触し、彼から錬金アカデミーに戻るよう言われますが…。序盤では、ルールに則り行動するりんねの姿が描写。もとからその傾向のあるりんねですが、ちょっと何回もそのことをアピールしすぎたせいで、「今回は彼女がこの傾向を乗り越える話になるんだろうな」というのが容易に読めてしまいましたね。もう少しボカして水面下で動かしても良かったかなと思ったけど、まあ子供向けドラマとしては、これくらいわかりやすいほうがいいのでしょう。そんなりんねですが、翌朝の登校時にミナトと対峙し、早くもルール遵守の方針が試されることに。ここは最終的に、ガッチャード/宝太郎が現れたことで危機は回避されますが、この時点でりんねは、自分で納得出来る答えを出すことが出来ませんでした。ガッチャーイグナイターを見た瞬間、「今それを相手にするのはやめておこう」と言って、すぐに撤退していくミナト。今後のドラマ展開の都合とはいえ、ミナトのキャラクター性を熟知したうえで挿入された、実に自然で合理的な描写でした。

 

グリオンが生み出し、アトロポスの操るケルベロスマルガムが市街地に出現。宝太郎はガッチャードに変身して挑みますが、敵は3体に分裂する力を持っていることから、ファイヤーガッチャードで倒し損ない、またりんねアトロポスの脅威に晒されたことで、苦しい戦いを強いられます。やがて舞台は地下駐車場へと移りますが、ケルベロスマルガムの攻撃の流れ弾がアトロポスの右腕に当たって、彼女は負傷。ケルベロスマルガムは彼女の手を離れてしまい、襲いかかろうとします。今回の敵は、ケルベロスマルガム。グリオンが生み出したものですが、特殊な笛がなければ操れない厄介者であり、お肉大好きな典型的パワー系怪人でした。でも、宝太郎が作ったシュー肉まんには苦言を呈して、りんねも暗に同意していたのにはちょっと笑ったなぁ。ベタなギャグ描写と言えばそうなのですが、これを自然に違和感なく挿入出来ているのは、やっぱり秀逸ですよ。そんなケルベロスマルガムは、ガッチャードが相手にするも、途中3体に分裂したことで1VS3の構図に。さらに、そのスキを突いてアトロポスりんねを手に掛けようとし、ガッチャードはなかなか厳しい戦いをするハメに陥ります。今回、ガッチャーイグナイターは使いすぎるとオーバーヒートするという弱点が披露。こうすることで、クロスエックスレックス等の活躍シーンを確保したほか、「ケルベロスマルガムをなぜすぐに打ち破れないのか」ということの合理的な説明となっており、設定とシーンの使い方がとても上手いなと感じさせられました。

 

アトロポスの危機に、敵にも関わらずケルベロスマルガムに立ちはだかったりんねケルベロスマルガムの攻撃を跳ね除け、自分の意志を確立したとき、ハイアルケミストリングが呼応し、彼女は仮面ライダーマジェードへと変身。ガッチャードも再度ファイヤーガッチャードに変身し、ともに残る2体のケルベロスマルガムを打ち破るのでした。負傷したアトロポスを助けたのは、まさかのりんね。彼女はアトロポスにある種のシンパシーを感じており、それが、何者の批判に対しても屈しない、「私のルールは私が決める」という意思表示へと繋がっていきます。ストーリー展開自体は王道的なものですが、以前のお話を踏まえながらしっかりと過程を経て描写しているため、アツさは十分。さすがにケルベロスマルガムの攻撃を、右腕だけで防ぐのはムチャじゃないかと思いましたが、そんなことを超越するくらいのものが、このシーンにはありましたね。こうしたりんねの意思に、ハイアルケミストリングが呼応して、彼女はマジェードへと変身。ガッチャードも再びファイヤーガッチャード アッパレブシドーに再変身し、それぞれ残るケルベロスマルガムを打ち破るのでした。マジェードの流麗なアクションは、TV本編でも健在!冬映画に比べれば(ロケ地の都合もあって)伸びやかさに欠けていましたが、それでもケルベロスマルガムを寄せ付けない強さ、そしてフィニッシュ時のゆったりとした宙返りは、やはり目を瞠るものがありました。マジェード本当にカッコいいよ。いつかS.H.フィギュアーツ出ないかなぁ!?また、ここで忘れてはならないのが、ファイヤーガッチャードの活躍。今回ファイヤーガッチャードとしては初めてフォームチェンジし、敵を撃破していました。ファイヤーガッチャード状態でもフォームチェンジ出来るんですね。今後、アントレスラーやニードルホークを使う機会も出てくるのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宝太郎たちのもとに現れ、スパナの過去を語る鏡花。同じ頃、当のスパナは、長らく会っていなかった両親と再会していた。しかしそれは、信じたくない真実が明かされることの幕開けに過ぎなかった…。

 

次回は、スパナが主役となり彼のキャラとしての掘り下げが行われるお話になりそう。おそらくこれで、彼に物語上の試練を与えて、次々回あたりで満を持して仮面ライダーヴァルバラド登場となるのでしょう。主要メンバー3人がOP通りに仮面ライダーになるまで、あともう少しですかね。

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…というワケで、記事は「『王様戦隊キングオージャー』第45話 ちょっとした感想」に続きます。

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『仮面ライダーガッチャード』第18話 ちょっとした感想

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掴み取った新しい未来!仮面ライダーファイヤーガッチャード

 

 

 

なぜなら俺は、ドデカい夢に突き進む、未来の大物錬金術師だからだ!今回の『仮面ライダーガッチャード』は、宝太郎が初めてガッチャーイグナイターを手にし、ファイヤーガッチャードへと強化変身するお話。それと同時に、ガッチャードデイブレイクにより10年前の過去に飛ばされたことで、その過去に何があったのか、そして昨年末の放送回で宝太郎の脳裏に幼い頃の自分とホッパー1の姿があった理由が全て語られました。

 

ドラマ自体は割とストレートでアツいものに。しかしながら、宝太郎に積極的に行動させたり、登場人物の言葉や行動で100%の回答を出さずに「そうであろうことを察させる」という構成にすることで、宝太郎がただ単純にガッチャーイグナイターを入手したり、説明パートが多くなりすぎたりということを防ぐようにしていたのがGoodでした。そして、ファイヤーガッチャードの活躍と、ガッチャードデイブレイクとの別れ―、本放送時は観ててマジでシビレたなぁ〜!

 

なお、前回(第17話)の記事は↓コチラです。

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錬金アカデミーという居場所も失い、失意の宝太郎。しかしそうした中でも、グリオンそしてムーンマルガムの暗躍は止まらず、蓮華や錆丸がその手に落ち、宝太郎自身の目の前でりんねも襲われることに。彼はガッチャードに変身したものの、結局はガッチャードデイブレイクにまたも助けられることになり、ムーンマルガムに勝つためには、ガッチャードデイブレイクの持つガッチャーイグナイターが必要であると教わりますが…。序盤では、蓮華や錆丸、そしてりんねたちが襲われるさまが描写。ここで一度戦闘シーンを挟むことで、ガッチャードデイブレイクの活躍シーンを確保していました。この戦闘シーンでは、武器を交換しあってスムーズに戦う2人の息ぴったりさに目が行きがちですが、個人的にそれ以上に見逃せないなと感じたのが、戦闘後の宝太郎とガッチャードデイブレイクのやり取り。ムーンマルガムを撃破するためには、ガッチャーイグナイターが必要であり、ガッチャードデイブレイクはそれを宝太郎に渡そうとしますが、宝太郎自身はあえてそれを拒否し、自分の力で生み出すことを選択します。「助けられてばかりじゃ、未来のガッチャはつかめない!」と言って、ガッチャードデイブレイクの言葉を拒否する宝太郎。彼の純粋さを感じると同時に、ヒーローらしい行動でGoodでしたね。平成ライダーだと、どうしても「誰かから強化アイテムをもらってすぐそれで変身」という流れになることも少なくないですが、それを制作側が自らぶっ壊していっているその気概にも、好感が持てました。

 

自ら未来を掴む選択をし、10年前の過去へ飛ばされた宝太郎。ひょんなことから、さっそく「過去の自分と接触してはいけない」という約束を破ってしまいますが、自分の目で、グリオンの悪事と風雅の真実を目の当たりにします。そして、全てを知った宝太郎は、幼い頃の自分からゴーグルを託され、直後時間切れで現代はと戻るのでした。ケミー:タイムロードの力で宝太郎が飛ばされたのは、10年前の過去。そこで彼は、やはり自分がホッパー1たちと幼い頃関わっていたこと、またグリオンと風雅のやり取りを目の当たりにしたことで、風雅は無実であったことを知ります。中盤の過去のシーンは、宝太郎やグリオンの過去をしっかりと描きつつ、「なぜ宝太郎がこれらのやり取りのことを覚えていなかったのか」というところにまで言及しているのがGood。幼い宝太郎が、風雅を守るため果敢にグリオンの前に飛び出すのにはグッと来たし、風雅が錬金術の掟に従い、幼い宝太郎の記憶を消していたさまが挿入されたときは、「なるほどそうか!」と膝を打ちました。そして何より、ガッチャーイグナイターの鍵となるのが、ホッパー1たちによって錬成されたゴーグルってのがいいんだよな〜。ガッチャードの意匠にそれが組み込まれていることから、「錬金術により記憶は消されても、その片鱗はキチンと残っていた」ということを暗示してくれているんですよね。これにはもう本当にジーンと来たなぁ!

 

自分の宝物であったゴーグルをもとに、ガッチャードデイブレイクの言葉のもと、自力でガッチャーイグナイターを錬成した宝太郎。自分の夢を、そして力を確立した宝太郎は、ファイヤーガッチャードに変身して真っ向からムーンマルガムに挑み、その圧倒的なパワーとスピードで高速撃破し、りんねたちを救出します。その後、ガッチャードデイブレイクはタイムロードの力が切れたことで宝太郎の前から消滅。その代わり、彼のもとには蓮華たちが戻ってきて、キッチンいちのせを拠点として、引き続きケミー回収を続けることを誓うのでした。終盤では、ガッチャーイグナイターの錬成に成功した宝太郎が、ファイヤーガッチャードへと変身。超スピードとパワーを駆使してムーンマルガムに反撃の機会をほとんど与えず、高速で撃破していました。「高速で敵を撃破する」というと、『W』のアクセルトライアルを思い出しますが(そういやこれもカラーリングがメタリックブルーだ)、ファイヤーガッチャードは攻撃に炎のエフェクトが追加されており、よりドハデな仕上がりに。高速移動のシーンは速すぎてよく見えなかったけど(わざとこういう演出にしているのでしょう)、これはこれで面白かったですね。こうしてムーンマルガムを撃破し、りんねたちも救出した宝太郎。そんな彼に、ガッチャードデイブレイクは、必ず未来をガッチャするよう言い残して消滅していきます。ガッチャードデイブレイクの正体は、やはりあり得た未来の1つから来た宝太郎。ですが、それをわざと明言させずに、独白でチラッとにおわせたり、宝太郎に暗に気づかせてそのまま去っていったりとする演出にしていたのがGoodでしたね。独白シーンのセリフが、今回の中盤で、幼い頃の自分を見て口走っていた宝太郎のセリフと同じなのも秀逸です。今回は、本当に完成度の高い、とても面白い一編でしたね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

りんねもまた、父風雅が裏切り者ではないことを知った。その事実に安堵する一方で、風雅の覚悟に動揺する中、執拗に彼女を狙うアトロポスが、新たなマルガムを使って襲いかかる。りんね再変身!今こそ再び、その言葉で自分を変えろ!!

 

次回はいよいよ、冬映画にて登場していた仮面ライダーマジェードが、TVシリーズでも初登場する一編に。てっきり、仮面ライダーヴァルバラドの登場を優先し、マジェードの再登場は春頃までお預けかなと思っていたので、こんなに早くの再登場は嬉しい限りです。これは次回も見逃せないぞ!

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…というワケで、記事は「『王様戦隊キングオージャー』第44話 ちょっとした感想」に続きます。

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『仮面ライダーガッチャード』第17話 ちょっとした感想

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美味しいところを持っていきまくっちゃうガッチャードデイブレイクさん

 

 

 

未来を変えるには、お前自身が変わるしかない。さあ、決断のときだ―。今回の『仮面ライダーガッチャード』は、昨年末に続いてガッチャードデイブレイクの活躍編。それと同時に、グリオンが錬金アカデミーへも潜入し、ミナトをも操った(と思われる)うえで、宝太郎たちをあらゆる面から追い詰めんとするさまが描かれました。

 

次回以降でファイヤーガッチャード、そして仮面ライダーヴァルバラドが相次いで登場する予定であるため、今回はガッチャードデイブレイクの活躍が多め。声優もDAIGOさんであることが公開済みであるからか、前回以上に喋りまくっていました。その口ぶり等から察するに、彼は未来の宝太郎…なのかな?

 

なお、前回(第16話)の記事は↓コチラです。

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宝太郎たちがお正月を楽しんでいた頃、グリオンは実験を次の段階に進めるとして、ムーンマルガムを生成。買い出しに出かけていた宝太郎は偶然エンカウントし、ガッチャードに変身して戦います。しかし、ムーンマルガムは今までのマルガムとは異なる特性を持っていたうえ、さらにガッチャードデイブレイクまでもが再び現れ、意味深な言葉を残して行くのでした。今までのマルガムは、冥黒の三姉妹がケミーと人間の悪意を合体させて誕生させていましたが!今回はグリオンの実験のみで誕生。またアトロポスが、ムーンマルガムの生成過程を「私たちのお兄ちゃん」と言っているのも気になります。冥黒の三姉妹もまた、グリオンに作られた存在なのでしょうか?こうした展開ののち、ドラマはガッチャードとムーンマルガムのバトルへ。ガッチャードは奮戦したものの、ムーンマルガムのトリッキーな能力にはほとんど歯が立たず、ガッチャードデイブレイクの加勢がなければ確実に敗北しているところでした。今回、全編にわたっておいしいところを持っていきまくるのが、ガッチャードデイブレイク。そのデザイン的にも、カッコつけるのがかなりサマになっているのですが、演じているDAIGOさんの顔がどうしても脳裏にチラついて、ちょっとフフッてなってしまいました。なんて言うんだろう、確かにカッコいいんだけど、どこかこう、いい意味で「ムリしてちょっとカッコつけてる感」が出ていて、なんか親しみやすさを覚えるんですよね。

 

年が明けても相変わらずの鏡花のもとを、訪れていたスパナ。彼は自分専用のドライバーが完成間近だということを知ると同時に、使いこなすために足りないあと一歩につき、自分なりの答えを出そうと模索していました。同じ頃、錬金アカデミーに戻っていたミナトは、そこでグリオンと遭遇していて…。中盤では、スパナ×鏡花と、ミナト×グリオンそれぞれのやり取りが描写。前者のやり取りについては、スパナと鏡花の人間味を感じられるやり取りになっており、彼らがキチンと生きたキャラになっていたのがGoodでした。研究に没頭するあまり、何日もメシ食うのを忘れちゃう鏡花だけど、スパナが過去の事件で救われたことにずっと恩義を感じ続けてるあたり、本気出せば凄まじいんだろうなぁ。一方の、ミナトとグリオンのやり取りは、短い時間ながらも気になる点がが多め。おそらく半分くらいは、次回で宝太郎が過去に飛ばされた際に判明するのでしょうが、グリオンが錬金連合とつながりがあり、ミナトとも見知った仲であるというのは確実です。ああ、やっぱり敵の本丸は、味方であるはずの錬金連合の中にいるのかな。それとも―?

 

必死の捜索とりんねの力技で、ムーンマルガムをあぶり出した宝太郎たち。宝太郎はスーパーガッチャード タイプユーフォーエックスに変身し、ムーンマルガムの手で異空間に送られていた人々を救出しますが、やはりマルガムそのものを倒すまでは及ばずじまい。再度ガッチャードデイブレイクの助けを得ることになります。その直後、別の場所で戦闘音が聞こえたかと思うと、そこではミナトとスパナが戦闘中。宝太郎たちの退学等を宣言したミナトは、なんとドレッドに変身して…!終盤では、りんねの激辛攻撃にてあぶり出されたムーンマルガムと、タイプユーフォーエックス&タイプエックスレックスの戦闘が描写。次回でファイヤーガッチャードが登場することから、どうしても今までのような強さを描くことはできないのですが、囚われた人々を救出する等、しっかりと戦果を挙げている描写を挿入していたのには、好感が持てました。しかし、このムーンマルガムとの再戦も、結局はガッチャードデイブレイクのお陰でなんとかムーンマルガムを撤退に追い込むという結果に。しかもそれだけに留まらず、宝太郎はミナトの変身したドレッドに襲われるハメになってしまいます。グリオンの手に落ちたのか、はたまた何か策があるのか、敵に回ることになったミナト。ガッチャードデイブレイクの予言は的中することになりましたが…、やっぱりガッチャードデイブレイクは、ミナトを救えなかった世界線の、未来の宝太郎の変身態なのかなぁ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宝太郎のいる世界から、ミナトが、そして錬金アカデミーがなくなってしまった。ムーンマルガムにりんねまでをも囚われた、傷心の宝太郎に、ガッチャードデイブレイクは彼を過去へ飛ばす。そこで宝太郎の知る真実とは何か?宝太郎の夜明けを象徴する、新フォームが今覚醒する!

 

次回は、ガッチャードのさらなる新フォームであるファイヤーガッチャードの初登場回。過去へ飛ばされることで、宝太郎がミナトたちのことを追体験する格好になるため、重要な情報も多数明かされることになりそうです。でも、ガッチャードデイブレイクの正体バレは、もう少し先かな。

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…というワケで、記事は「『王様戦隊キングオージャー』第43話 ちょっとした感想」に続きます。

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映画『仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦』ちょっとした感想

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画像は映画館で上映前に撮影したパンフレット

 

これが、人間とケミーの、絆の力だ!今回は、12月22日(金)より公開されている、映画『仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦』の感想記事です。

 

個人的に、ここ最近の平成ライダーの中では一番のドストライクである『ガッチャード』。いつもの冬映画であれば、TVシリーズのストーリーの本筋にはほとんど関わってこないので、スルーしても全然問題ないのですが、せっかく『ガッチャード』にハマっていて、りんねの変身する仮面ライダーマジェード サンユニコーンも登場すると聞いたので、混雑を避けて平日中日の夜に観てきました。

 

平成ライダーの映画を、リアルタイムで映画館まで行って観に行くのは、本当に10年以上ぶり。はてさて、その内容やいかに…?

 

 

 

STORY:ケミー出現により、営業休止に追い込まれたレストランで、ケミー:ウツボッチャマを確保したりんねたち。宝太郎は、珠美とケンカしたのち遅れて現地に駆けつけるが、直後ケミーとは全く違う敵:ポーンジャマトと、仮面ライダーを名乗る英寿ら若者たちと遭遇する。やがて彼らは、レベルナンバー10のケミー:クロスウィザードと遭遇し、景和らがケミーに変えられてしまったうえ、レベルナンバー10のケミー5種類の捕獲ゲームに強制参加させられてしまう。果たして宝太郎たちは、レベルナンバー10のケミーを全種捕獲できるのか?そして、クロスウィザードの背後にいる、本当の悪の正体とは何だ!?

 

ストーリーは非常にシンプルであり、クロスウィザードの開始したゲームに宝太郎たちが挑戦し、それをクリアしたのち、クロスウィザードの本性、そして彼をたぶらかしていた本当の悪:釘宮に迫って行くというもの。本編の7割くらいはずっと誰かしらが何かしらと戦っており、お祭り要素の強い映画になっています。

 

しかし、それではさすがのちびっ子たちも飽きてしまうであろうため、ストーリーに何度も緩急をつけ、「ここで大団円かな?→と思ったらまだまだ話は続く!」という展開が何度も連続。そのため、シンプルなお話で、かつ「大体こういう展開になるんだろうな」ということが予測出来るにも関わらず、思ったよりもワクワクして楽しむことが出来ました。

 

また、お話は当然宝太郎ら『ガッチャード』のメインキャラたちが中心となって回して行くのですが、そのぶん、ストーリーに込められた要素、主体となる部分では、英寿ら『ギーツ』のキャラクターが大きく介入する格好に。前作メインライターの高橋悠也さんが監修に関わっているからか、『ギーツ』において挿入されていた要素が細かく拾われていたのには、好感が持てました

 

そして、本作のラスボスとして立ちはだかるのが釘宮。TVシリーズ登場時は、豪華ゲストというような扱いでしたが、あれはどちらかと言えば冬映画に登場するための、TV本編先行登場というニュアンスが強いものだったということが、映画を観てわかりました。英寿との意外な因縁も明かされることになり、なぜ敵として「ギーツキラー」が登場するのかも、納得でしたね。

 

さて、戦闘・特撮面に目を向けると、映画ということもあって、ドハデなアクションや(TVシリーズと比較して)流麗なCG合成が多数挿入。特に、後半の釘宮との戦闘からは、かなり火薬爆破やセットを破壊してのアクションが挿入され、観客の目を惹いてくれました。これらにはそこそこお金がかかっているのでしょうが、そのぶんロケ地をいつものところ(岩船山や高崎金属工業)を多用したり、TVシリーズで使ったロケ地を本編と同時撮影で撮影時間短縮に繋げたりと、随所に工夫も見られましたね。

 

そして、忘れてはならないのが、映画限定or先行登場となった、仮面ライダースターガッチャードと仮面ライダーマジェード。前者については、レベルナンバー10のケミーが組み合わさった絆のフォームであり、終盤満を持して登場するものの、釘宮を倒してその活躍は終わり。対する後者は、その誕生経緯も割と丁寧に描かれており、戦闘中釘宮を一時的に倒す等の戦果もしっかり挙げており、本作中最も印象に残る仮面ライダーでした。

 

マジェードはどちらかと言えば能力系のライダーのため、泥臭いアクションはせず、錬金術を駆使して戦う戦闘スタイル。アクションも流麗なものになっていて、ガチでS.H.フィギュアーツが出たらほしいなと強く思いました。設定的にまだ少し時間はかかるだろうけど、TV本編にも何度も再登場してほしいなぁ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久しぶりに観に行って、思ったより楽しむことが出来た冬映画:映画『仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦』。ドラマの内容が薄いと言ってしまえば、確かにそうかもしれませんが、そのぶん娯楽性に振り切る作風も、いいじゃないかと感じます。

 

そういやこの冬映画、ラストシーン等で今後の『ガッチャード』の登場キャラが出てきたり、何かをにおわせるって描写が無かったんだよなぁ。てっきり、グリオンあたりが出てくるのかと思ってたよ。というかそもそもこの映画、冥黒の三姉妹も出てないじゃん!

 

 

 

 

 

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『仮面ライダーガッチャード』第16話 ちょっとした感想

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あきらめなければ、必ず未来をガッチャ出来るはず!

 

 

 

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俺は…自分の力で、未来をガッチャしてみせる!今回の『仮面ライダーガッチャード』は、年内最終放送回にふさわしい、年明けからのドラマの新展開を予感させる要素が次々に挿入された一編に。冥黒の三姉妹側の新キャラ(上司)であるグリオンの登場と、それの放つ圧倒的な強さのオロチマルガム。そして、くじけかけた宝太郎のもとに颯爽と現れる仮面ライダーガッチャードデイブレイクと、ドラマ的にも特撮的にもノンストップで飽きない構成となっていました。

 

近年は、クリスマス回が年内最終回を兼ねるため、自然とキャラの退場等の大きな展開が挿入されがちだった平成ライダーですが、今回の『ガッチャード』は、確かに敵の脅威とガッチャードデイブレイクの謎という意味では、そうした大きな展開があった一方で、お話自体は単発回として成立しており、十分楽しむことが可能になっていたのが興味深いポイント。てっきり年明けの次回まで引っ張るものだと思っていたので、これはいい意味で驚きでした。ある種の配慮がなされていて、Goodでしたね。

 

なお、前回(第15話)の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

世間はクリスマス一色。多くのケミーをガッチャした宝太郎に待っていたのは、大忙しの店の手伝い。半ばムリヤリりんねを巻き込んで、忙しいながらも平和に楽しくクリスマスを過ごす彼らでしたが、その裏で、冥黒の三姉妹が新たな動きを見せ始めていることに、全く気付いていませんでした。さらに時同じくして、スパナは師匠でもある研究者の枝見鏡花と接触していて…。今回は、中盤以降戦闘メインの緊迫感あふれるドラマとなるため、序盤ではやや穏やかめなドラマが展開。りんねが半ばムリヤリ宝太郎の店を手伝うことになり、いざ手伝っているときはまんざらでもなさそうな感じだったのは、とても微笑ましく感じられました。ですが、ここで見逃せないのが、りんねが「この前変身して〜」と、現在公開中の冬映画で彼女が変身する仮面ライダーマジェードのことについて触れている点。過去作でも映画のことについて触れることは多々ありましたが、公開直後の放送回という、こんなにも早く触れてくるのは初めてではないでしょうか。平成ライダー系の映画がより初動型の興行になっているがゆえの措置なのかなぁ?こうした微笑ましいドラマの裏では、先日発表された追加レギュラーキャストが、各陣営に次々に登場。冥黒の三姉妹の前にはグリオンが、スパナの前には鏡花が現れ、ドラマ進めていました。スパナ思いの鏡花と対になるかのごとく、グリオンは冥黒の三姉妹のことをあまり大切には思ってなさそう。クロトーかラケシスのどちらか一方は、少し早めに退場しちゃう可能性も出てきたな…。

 

市街地上空に出現する、謎の黒雲と鈴の音。そこから現れたのは巨大なヘビであり、加治木を含む市民たちを次々に石化していきます。偶然居合わせた宝太郎は、ガッチャードに変身して挑もうとするも、相手が自分を狙っていると知って動揺したほか、大きさも強さも段違いのため、押されてしまうことに。それでも、そのヘビが再出現した際にはライトニングジャングルで1体を撃破し、マルガムの正体を突き止めますが、別のヘビの頭によりりんねたちまでもが石化されてしまい…。中盤、オロチマルガムの頭が登場してから、物語は一気にシリアス路線へと急展開。宝太郎はガッチャードとなって必死に戦うも、蛇の頭を1体倒せた程度で本体を叩けず、りんね含む仲間たちほぼ全員が石化されてしまうと、急速に追い詰められていきます。オロチマルガムの頭が操演でわざわざ表現されていたり、玩具販促のため過去登場したフォームも大量登場する等、見どころの多かった中盤の戦闘。ですが、ここはドラマや各キャラの所作にも注目したいところです。ギリギリのところまで追い詰められても、自身の力と考えのみで「あきらめない」ことを選択した宝太郎、最初は抵抗するも、宝太郎に「敵は仮面ライダーである自分を狙っている」と聞かされて、素直に引き下がり避難誘導に徹するスパナと、各個人のキャラの良い部分が、色濃く出ていました。

 

自分の無力さを嘆きながらも、決してあきらめない宝太郎。そこへ謎のオレンジ色のガッチャードが現れ、黒雲の中からオロチマルガムを引きずり出し、それと戦いながら宝太郎に選択を迫ります。宝太郎の出す答えは、もちろん自力で未来をガッチャすること。再び立ち上がりスーパーガッチャード クロスエックスレックスに変身した彼は、その力でオロチマルガムを撃破し、ジャマタノオロチを回収のうえ、石化された人々を救うのでした。宝太郎のもとに現れたのは、謎のライダー:ガッチャードデイブレイク。宝太郎たちの敵ではなさそうですが、宝太郎に意図的に試練を与えていること、そして圧倒的な強さを誇っているあたり、クセはあるもののなかなか興味深いキャラであることが窺えます。誰が変身者なのか気になるところですが、全くの新キャラである可能性もゼロではないんだよね…。そんなガッチャードデイブレイクの言葉に対して、自分で未来をガッチャすることを選択した宝太郎。再び変身した彼は、クロスエックスレックスの力でオロチマルガムを撃破し、石化されたりんねたちを元に戻します。てっきりガッチャードデイブレイクがケリをつけるのかと思いきや、最後にキメてくれたのはガッチャード。しかも、これによりりんねたちは解放され、最悪の状況から脱します。ちょっと前の平成ライダーなら、りんねたちが石化したまま次回に続いていただろうから(実際、私もそうなると思って観ていた)、この潔さは新鮮だなぁ。そして、この潔い幕引きにより、単発回のドラマとしてもしっかり成立しているのがGoodでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年が明けても止まらない、マルガムの出現。普段と同じくガッチャードに変身して戦う宝太郎だったが、マルガム自体も強化していたうえ、ガッチャードデイブレイクがまたも現れ、宝太郎に今の自分では勝てないと言い放つ。宝太郎の力は、本当にここまでなのか!?

 

年が明けて1月7日放送の次回は、引き続きガッチャードデイブレイクがかかわってくるお話になりそう。宝太郎に一度試練を与える格好になるので、これがまた、ガッチャードが新たな力を手に入れる布石となるのでしょう。一方で、スパナの変身するライダーとも、一部アイテムを共有するみたいだし(『ドライブ』のデッドヒート系と似ている)、この話もそこまで長くは引っ張らないつもりでしょうね。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

…というワケで、記事は「『王様戦隊キングオージャー』第42話 ちょっとした感想」に続きます。

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『仮面ライダーガッチャード』第15話 ちょっとした感想

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全く予想していなかった仮面ライダー1号オマージュ

 

 

 

皆の思いでガッチャードは強くなれる!俺はその力で、皆を守る!今回の『仮面ライダーガッチャード』は、スーパーガッチャード クロスエックスレックスのデビュー回後編。エックスレックスとの出会い等は既に前回で描ききっているので、ひたすら冥黒の三姉妹たちとの戦闘描写を中心にドラマが展開されることになりました。

 

ドラマとしてはド直球な王道展開であり、皆の声援を受けてヒーローがさらにパワーアップするという鉄板もの。ですが、どの登場人物にもしっかりと役割や出番が与えられており、そのうえでトリでクロスエックスレックスがさらにパワーアップしてドレッドを破るさまが描かれていたので、最高にアツかったですね。いや本当に、演出だけで言ったら最終回レベルだったよこれ。

 

なお、前回(第14話)の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

前回、スーパーガッチャード クロスエックスレックスへと変身したガッチャード。ドレッド/クロトーも持てる力をありったけだして応戦してきますが、クロスエックスレックスはそれを上回る力で攻めたてます。しかし一方で、残るアトロポスやラケシスの魔の手は着実にりんねたちに迫っており、彼女たちは最大の危機を迎えていました。序盤では、クロスエックスレックスのこれでもかというほどの強さが描写。クロトーはかなりドレッドの力を使いこなして襲いかかってきますが、クロスエックスレックスは真正面から食らってもほぼびくともせず、的確に反撃してダイナミックなアクションを見せてくれていました。ここのアクションでは、もちろんCG合成も付加されているのですが、現時点での最強フォームだからといって、CG合成を載せすぎずに素のアクションを大事にしながら演出しているのがGood。クロスエックスレックスの良さを引き出してくれていたように感じられました。でも、お話の都合上クロスエックスレックスのピンチを一度は描かないといけないというのはわかるのですが、唐突にドレッドがブーストかけてくるのは、無くてもよかったかな。りんねたちを救うためにガッチャードが自らスキを見せてしまうので、それだけでも十分だったように思えました。

 

アトロポスに、そしてラケシスの変身したクローバーマルガム バンブーラフレシアミクスタスに追い詰められていたりんねたち。ガッチャードもスキを見せたことでドレッドに追い詰められてしまい、ピンチに陥ります。しかし、りんねアトロポス弱点を突いて窮地を脱出。間辺親娘も駆けつけたヴァルバラドにより救われます。ガッチャードが、最終的には一時的に劣勢になるも有利に戦いを進めていた一方で、大ピンチを迎えていたのはりんねたち。りんねアトロポスから精神的な攻撃を受け、間辺親娘は物理的にラケシスに殺されそうになっていました。クロスエックスレックスのデビュー戦に重きが置かれると、どうしてもりんねたちのドラマへの比重が軽くなってしまいそうに思えますが、そこは残る2人の冥黒の三姉妹のうち、因縁の相手をぶつけることで、しっかりと存在感とドラマ上での役割を確保。数話前から出てきていた、りんねアトロポスの因縁において、りんねの一種の反撃をキチンと描写していたのは秀逸でした。一方の間辺親娘も、全力でラケシスに反撃していたのは好印象。間辺が爽を救うために土下座したとき、「このままマルガムになっちゃうのかな…」と不安を覚えましたが、そこはあえて回避していたのはいい塩梅でした。

 

りんねたちが危機を脱したことで、懸案事項がなくなったガッチャードは、再びクロスエックスレックスへと変身。さらに仲間たちの声援を受けて、さらにパワーアップしていきます。負けじとドレッドもレプリケミーカードを大量消費して応戦しようとしますが、UFO-Xの力の合せ技の前にクロトーは分離されてしまい、ドレッドは再び撃破。こうして事件は解決し、宝太郎たちと間辺親娘は、それぞれ思い思いのひと足早いクリスマスを楽しむのでした。終盤では、ガッチャードが再びクロスエックスレックスに変身し、さらなるパワーアップと怒涛の攻撃でドレッドを打ち破るさまが描写。「皆の思いで強くなる」というのは、王道中の王道展開なのですが、それを大マジメに堂々とやってのけているのが、グッと来ましたね。でもまさか、仮面ライダー1号オマージュまでぶち込んでくるとは思わなかったよ!こうして戦いは終わり、ラストは宝太郎たちと間辺親娘それぞれのシーンへ。ここではどうしても宝太郎たちに目が行きがちですが、個人的には間辺親娘のやり取りに注目したいと思えました。2人は錬金術師の掟により記憶を消されているはずですが、手元には爽の撮った写真だけは残されていたんですよね。いくら“記憶”を消されようとも、そのときあった事実を写し撮った“記録”は残る―。どこまで意図して挿入された演出なのかはわかりませんが、非常に上手いなと感じさせられる、唸らされたシーンでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スパナが、ラケシスとの激戦で傷ついたヴァルバラッシャーを修理に出していた頃、街では上空に巨大なヘビが浮かび上がり、石化光線を吐いて襲いかかっていた、ヘビが宝太郎に語りかけてくる言葉は、一体何を意味しているのか!?

 

次回より『ガッチャード』は、追加のレギュラーキャストを迎えて新章に突入!ドラマ面もより複雑で見応えのあるものになっていくのでしょうが、そうした中でも、今あるいい意味での「王道の子供向けヒーローらしさ」は維持し続けてほしいですね。

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…というワケで、記事は「『王様戦隊キングオージャー』第41話 ちょっとした感想」に続きます。

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