命が無い者には、命を与えて倒せばいい理論
番組は変わって、『王様戦隊キングオージャー』です。
生を全うするために医療はある。死があるから、生きることは美しいの―。今回は、ヒメノとジェラミーを主軸とした、グローディ（静謐のグローディ）との決戦回。前回のミノンガンが割とストレートに倒されたので、今回もそうなのかな…と思いきや、最後の最後で神の怒りを再び起こして次回に続くというドラマ展開になっていました。
医療により命を救う立場のヒメノ、受け継がれた王の証により不死の存在であるジェラミー、そして死を求め続けていたグローディと、「生と死」をテーマにしたドラマ作りをするために、絶妙にチョイスされたキャラ陣は秀逸。しかし、その調理（ドラマ展開）は相変わらずグダグダで、非常にもったいないなと感じました。ヒメノ、情緒不安定過ぎない…？
なお、前回（第45話）の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
また、同日放送の『仮面ライダーガッチャード』の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
イシャバーナの市街地で暴れまわるグローディ。ギラたちはこれに応戦しますが、相変わらずの不死っぷりに苦戦させられ、結局取り逃がしてしまいます。ヒメノの王の証の力ですら倒せない相手を前に、さすがのヤンマも嘆きますが…。今回は、ジェラミーの語りでグローディが攻めてくるまでの描写を大幅に圧縮し、いきなり戦闘シーンからスタート。いつも通りどんな攻撃を食らっても死なないグローディでしたが、ヒメノの王の証の力を食らった瞬間、異形のシュゴッドソウルのようなものが漏れ出します。王の証の力は、変身状態では起動できないらしく、使う際に変身解除しなきゃいけない模様。妙なカセの設定だけど、これが今後ストーリーで生きてくることはあるのでしょうか。そんな、変身解除状態でヒメノが放った王の証の力をキッカケに、自分の誕生の秘密につき疑問を抱いたグローディ。最初こそダグデドに詰め寄った彼でしたが、直後寝落ちし、その眠りから醒めると、自分の正体のようなものに気づいたような、スッキリとした表情を見せ何かを悟ります。グローディの誕生の秘密が明かされるかと思いきや、結局今回は、終盤における「グローディはもう既に死んでいる」というもののみ判明。これだけではちょっと物足りないので、次回追加で大きな何かが明かされることに期待したいところです。だって神の怒りを起こせるだけのポテンシャルを持ってるんだよ？絶対掘り下げようのあるキャラのはずなんだけどな…。
ラクレスのアイコンタクトをキッカケに、バグナラクに場所を移して対話するジェラミー。そこで彼は、自分に受け継がれた王の証の力を知ります。その後ヒメノは、ギラを実験台にしようという危なっかしいこともしながらも、グローディから漏れ出た異形のシュゴッドソウルの秘密と、ジェラミーに埋め込まれていた石の能力を解析。これらをもとに、彼女とジェラミーのとった選択は―。中盤では、ヒメノとジェラミー、それぞれが自分自身の王の証の力に気づき、それについて深く考えるさまが描写。前回時点では、「ヒメノとジェラミーにどんな繋がりがあるんだろう？」と疑問に思いましたが、ヒメノが命を刈り取る能力、ジェラミーが永遠の命と、どちらも命に関わるものであり、それらの力を使ってグローディを破りたい＝生きたいと考える彼女たちと、死を求めるグローディとの対比ができており、なかなかよく出来てるなと感じました。でもさ、ヒメノがギラを実験台にしようとしたり、反論されたら斜め上の方向でキレ出したりしたのは、かなり意味不明だったなぁ。ジェラミー側のドラマが、ラクレスも交えてしっとりした出来だったのに（ロケ地がクソ寒そうだったけど）、なんでヒメノ側はこんなことに…？
再びグローディが来襲。既に覚悟を決めていたヒメノとジェラミーは、ギラたちに復活バグナラクたちを任せ、グローディのもとへ向かいます。そして、グローディの正体を突きつけ、王の証の力で倒すと宣言。彼女らの作戦は、成功まであと一歩のところまで行きますが、そのとき大量のセミシュゴッドが出現。そう、この光景は―。終盤では、ヒメノ&ジェラミーVSグローディのさまが、時間をかけて描写。早々にグローディを拘束してしまい、その後ヒメノたちの語りが入るため、戦闘シーン的にはハデさはありませんでしたが、命に対する彼らの考え方は、なかなかグッと来るものがありました。このシーンだけ観てたら、確かに良いシーンでしたね。直前の描写を踏まえて考えると、しっちゃかめっちゃかではあるんだけど…。こうして、命の考え方でグローディを論破し、あとは倒すだけとなったヒメノたちのもとに来襲したのが、大量のセミシュゴッド。それは誰もに、神の怒り事件の再来を予感させました。グローディは、拘束されてろくに反撃してこないものだから、ここで倒されるのかと思いきや、最後の最後で次回に続くというパターン。ちょっとこれは予想していなかったなぁと驚かされると同時に、前回あっという間に撃破されたミノンガンが、ちょっぴり不憫に思えました。
覚醒したグローディの手で、神の怒り事件が再び起こされようとしている。しかし、今のチキューは、17年前のチキューとは違う！ギラたちは各国国民たちの安全を確保し、グローディを打ち破ることができるのか！？
次回は、グローディとの決着回になりそう。ゴッドキングオージャーも登場し、ハデな一戦なりそうですね。それにしても、次回含めて4話しか無いから、あとはカメジムとダグデドを倒しておしまい…って感じになるんですかね。
さあ、次回の『キングオージャー』は、↓こんなお話…だったとさ。
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