お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『新幹線変形ロボ シンカリオンZ THE ANIMATION』第27話 ちょっとした感想

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連携が生んだ逆転勝利!

 

 


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シン!おかげで僕は、ドクターイエローが好きになった。そしてこれからも…もっともっと好きになる!今回の『新幹線変形ロボ シンカリオンZ THE ANIMATION』は、E5ドクターイエローの超Z合体誕生に向けての特訓回。お互いやる気はあるもののなかなか連携の取れないシンとシマカゼが、気づきや戦いを経て、超Z合体の条件の1つである適合率誤差±0.1%を達成するさまが描かれました。

 

前半における、一見すると役に立つのかどうかわからないような特訓が、終盤のヴァルトムとの戦闘に生かされる展開は爽快。結果的に今回E5ドクターイエローが実現することはありませんでしたが、2体の連携攻撃をしっかり楽しむことができ、満足度の高い一編に仕上がっていましたね。

 

なお、前回(第26話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

2週間にわたるE5はやぶさの全般検査と並行して行われていたのは、ドクターイエローとの超Z合体に向けての最終調整。その実現のためには、シンとシマカゼの適合率がどちらとも96%を超え、かつ両者の誤差を0.1%までに縮める必要がありました。連携を高めるため、2人は仲間たちの協力を得て特訓を開始。しかしそれは、どれもイマイチうまくいかず…。玩具では既にネタバレしていたものの、劇中では全然そのことが触れられてこなかった超Z合体。今回初めてそのワードが登場し、それに向けた特訓が始まります。超Z合体で必要なのは、前作のクロス合体と同じく、運転士同士の適合率と連携度。その連携を深めるため、シンとシマカゼは特訓を始めますが、仲間たちの勧めてくるものはどれも変わったものばかりでした。アツタが最初バラスト撒布の訓練を勧めてきたため「なるほどなぁ」と思いながら観ていましたが、続いてタイジュが餅つきと言い始めたので、「これギャグシーンになるな」と察し。ハナビによる二人羽織のパートになるともはやコントになっていましたが、これが終盤の戦闘に生かされることになるとは思ってもみませんでした。

 

なかなか思うように特訓が進まず、悩むシマカゼ。そこへ現れたリュウジ、そしてゴイチのアドバイスが、彼に新たな気付きを与えます。すぐさまシンを探しに向かったシマカゼは、E5はやぶさの整備場で彼を発見。そしてキャッチボールをしながら、会話のキャッチボールも始めます。シマカゼの悩みを聞き、適合率のことについて語るリュウジと、キャッチボールを勧めてくるゴイチ。このシーンでは、特に前者の印象が強く残りました。そうそう、前作ではリュウジがシマカゼの立場で、ハヤトとのクロス合体でさんざん悩んでたもんなぁ。その彼が、今は役職としてかつ先輩運転士としてアドバイスする立場。そう考えると、かなり胸熱ですよね。そんな彼らのアドバイスを受け、キャッチボールを始めるシマカゼとシン。その中での会話を通じて、2人はお互いへの理解を深めていきます。キャッチボールの中で、ちゃんと会話のキャッチボールをしていたのがGoodでした(当たり前かもしれないけど)。

 

王からの言葉を得て、さらなる野心に目覚めたヴァルトムは、関ヶ原駅付近で巨大怪物体化。わざと目立つ行動をとって、超進化研究所に自分のことを発見させます。これに対し、シンのE5ヤマノテとシマカゼのドクターイエローが出撃。2体で攻撃を仕掛けますが、ヴァルトムの猛攻の前に劣勢を強いられます。一度は不意を突いて部位破壊をするも、さらに分身を始めて…。王から「次期王の座も夢ではない」みたいなことを言われて、すっかり野心に目覚めたヴァルトム。彼はシンカリオンを倒すべく、自ら前線に立ち彼らをおびき出します。今までワダツミと戦うことは何度かあったけど、ヴァルトムと本格的に戦うのは今回が初めて。やたら美意識の高い彼の変身した姿が、醜悪なガマガエルというのは何とも皮肉なものです。これに対し挑むのが、E5ヤマノテとドクターイエロー Zホセンモード。2体に絞った出撃には、シマカゼのシンとの連携を高めたいという思惑がありましたが、思うようになかなか適合率は上がらず、苦戦を強いられます。一度は機転を利かせて、「新幹線の分割併合」をイメージしてヴァルトムにダメージを与えた2体。しかしこの時の攻撃は、どちらかといえばシマカゼがシンの発想に寄せて攻撃する形をとっており、まだ本当の意味で連携が取れているという形ではなかったんですよね。この後展開される本当の意味での連携攻撃との対比になっており、秀逸です。

 

序盤での特訓のことを思い出したシマカゼ、そしてシンは、それに基づいた連携攻撃を開始。それは想像以上の効果を生み出し、2人の適合率の差を±0.1%までに縮めた他、ヴァルトムに重傷を負わせ撤退に追い込みます。右腕を失った彼は、カンナギから実質的な戦力外通告を受けるのでした。序盤での特訓を思い出したシンそしてシマカゼは、本当の意味での連携攻撃を開始。2体に分身したヴァルトムにまったくひるむことなく、むしろ翻弄した末撃破して見せるのでした。バラスト撒布の特訓だけでなく、タイジュの餅つきや、ハナビの二人羽織の特訓までしっかりと戦闘に生かされていたのは、興味深いという意味で面白かったですね。この戦闘により、ヴァルトムは戦線離脱を余儀なくされることに。でも、あの様子だと…彼はまだまだいろいろと諦めてない様子だなぁ。

 

 

 

 

 

 


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最後のシンカリオンは、北の大地にいる。白銀の世界に立つその正体は一体何か。今までその姿を見せようとしなかった、あの運転士がついに現れる!

 

次回はいよいよ、H5はやぶさの初登場回。月野メーテルも前面に登場するようになります。公式twitterで「これが最後のシンカリオン」と言われていることから、『Z』はおそらく3月末までの放送になるのかなぁ。そうそう、今回の冒頭でセイリュウが去り際に言ってた、「イギリスにいるアイツ」の正体も気になるよなぁ。

 

さあ、第28話の感想記事は↓コチラだゼーット!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『機動戦士ガンダムΖΖ』ちょっとした感想 ΖΖ-11(第31~33話)

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今回は、機動戦士ガンダムΖΖ』の感想記事第11回目です。

 

地球を舞台とするドラマが続く、今回ご紹介の3話。前後編の比率も再び多くなり、敵味方のメインキャラどうしの関わり合いもかなり増えてきます。敵であるネオ・ジオン側のキャラクターの本性や内面が徐々に見えてくるのも、面白いですね。

 

なお、前回(第28~30話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第31話「青の部隊(後)」

1986年10月4日放送
登場した敵他:ミンドラ、ドライセンドワッジ、ディザート・ザク、ゲルググ、ザクタンカー

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「文明を生み出すのは戦争だ。自らの手で生み出したものを、自らの手で破壊する…。」


STORY:なんだかんだで、ルーには帰ってきてもらいたい!そう思った俺たちは、プルが感じた気配を頼りに、再びガルダーヤの街を訪れた。でも、実際にそこにいたのはグレミーだったんだ。そして、そんな時にネオ・ジオンのミンドラが!アフリカ独立戦線のガデブ・ヤシンが手を組んだらしい。だからって、ガルダーヤを破壊することないじゃないか!こうなりゃ、俺たちがこの街を守るしかねぇよな。ルーも帰ってきて、ガンダム・チーム、復活だ!


青の部隊のお話後編に当たる今回は、ガルダーヤを舞台に、ガンダム・チームVSネオ・ジオン&アフリカ独立戦線の激しい戦いが繰り広げられる一編に。単純に戦闘に次ぐ戦闘だけでなく、それに翻弄されるアフリカ独立戦線の悲哀、そして青の部隊のエロの立場が二転三転するなど、複数の要素が組み合わさりお話を面白くしてくれています。そして、今回でようやくルーもグレミーもそれぞれ元の部隊へ帰還。グレミーは、今まで隠していた一面をじょじょに現しはじめます。


前回、戦闘によりディドーを失った青の部隊。グレミーは意外にもディドーの遺言通り青の部隊の隊長を務めることとし、エロたちのモビルスーツ訓練に付き合います。一方のガンダム・チームは、依然行方知れずのルーを捜索中。その中で戦艦アーガマからは、ビーチャとモンドが、ルーの乗ったコアファイターの回収のために、コア・トップとコア・ベースで出撃するのでした。リーダーであるディドーが戦死したことにより、隊内が乱れつつあった青の部隊。それを統率し、2代目隊長として就任したのは、グレミーでした。レミーの性格から考えて、前回ディドーの死の間際に約束したこと(青の部隊のリーダーになる)はウソかハッタリかと思ってましたが、どうやら彼は本気だったらしい。この時点でも私としては「実は何かに利用するためにやってるんじゃない?」と疑っていましたが、今回のラストシーンのグレミーの発言から察するに、ディドーの遺志を継ぎ青の部隊を率いるという思いにウソ偽りはなかったようです。意外にそういうところは義理堅いんだね、グレミー。そんな彼は、隊を強化するため、エロを中心にモビルスーツの訓練を実施。来る先頭に備えていました。一方ジュドーたちガンダム・チームは、ルーの捜索のために、ガルダーヤ付近の砂漠に待機中。しかし、いつまでもだらだらと監視していても埒が明かないため、プルの勘を頼りにガルダーヤへ再び向かうことを決意します。もともとジュドーとのかかわりが深く、その特異な力を発揮していたプルですが、ここ数話で彼女の力そしてその存在が、さらにガンダム・チームにおいて重要になってきた気がします。


ガルダーヤの街を訪れたジュドーたちでしたが、ルーの姿を発見することはできずじまい。その代わり見つけたのは、街に再び潜入していたグレミーでした。彼と会話しようとした瞬間、ミンドラと大量のザクタンカーが突然出現。その正体は、ガデブ・ヤシン率いるアフリカ独立戦線と、それと手を組んだネオ・ジオンのオウギュストたちでした。ドワッジとディザート・ザク舞台にガルダーヤが襲撃される中、エロは街を守るため、仲間割れの形でディザート・ザクに挑んでいきます。ジュドーたちに先行して、ガルダーヤに潜入していたグレミージュドーと出会う前に、彼はジェネと遭遇していました。ジェネと二言三言会話するも、癇癪を起こして殴り飛ばしてしまうグレミー。つい1分くらい前には、「静かに座って話をしようじゃないか」って、自分で言ってたくせに…。その後、街にやってきたジュドーと出会ったグレミー。両者は会話しようとしますが、それを引き裂いたのは、ガデブ率いるアフリカ独立戦線のザクタンカーと、オウギュストが艦長代理となったミンドラでした。ガデブは、エロたち青の部隊と同じくアフリカ独立戦線の一派ですが、独立運動に傾倒するうちに、その思想がかなり偏ってしまった様子。「フランク(白人)からの独立」を掲げていたはずなのに、その白人たちの集団(実際は白人以外もいるけど)であるスペースノイドネオ・ジオンと手を組み、さらにガルダーヤを自身の拠点とすべく、同じアフリカの人々が住むにもかかわらず侵攻して制圧しようとしていました。「アフリカの独立を願っているヤツが、アフリカの民を苦しめてどうするんだよ」と言いたくなりますが…、独立への思いが強すぎるあまり、「多少の犠牲は仕方がない」みたいな感じの、極端な考え方になっちゃったんだろうなぁ。


ガデブやオウギュストたちの攻撃が続く中、何とか街を一度脱出したジュドーΖガンダムなどを隠していた場所にいたのは、なんとルーでした。多少のわだかまりはあれどガンダム・チームが復活したことにより、彼らは各々機体に搭乗し、ガルダーヤの街へ戻ります。一方、グレミーもまた、自分の艦であるミンドラとの合流に成功。オウギュストから指揮権を奪還した彼は、ガデブに対しガンダム・チームとの戦いに備えるよう忠告するのでした。ガルダーヤに入るために、近くにΖガンダムなどを置き去りにしていたジュドーたち。彼らがそこに戻ってみると、機体は砂でカモフラージュされており、その場にはルーがいました。なんだかんだで、ジュドーたちのためにいろいろと手を尽くしてくれていたルー。ジュドーたちが戻ってくる前にここを通りがかった際、「なんでアイツらがいないんだ!」と怒りつつも寂しがってたけど、もしかして意外に寂しがり屋で世話焼きなのかな?しかし、こうしている間も、ガルダーヤは戦闘の真っただ中。エロが街を守るため戦い続けている一方、グレミーはガデブの乗るドワッジとの接触に成功し、それによりミンドラへの帰還を果たします。艦長代理を務めていたオウギュストから指揮権を取り戻した彼は、自らもドライセンに乗り、ガデブのドワッジやディザート・ザク隊を率いて出撃するのでした。街を守るため、仲間でもあるアフリカ独立戦線に戦いを挑むエロ。この時は、この展開のままガンダム・チームとの共闘が実現するのかなと思ったんだけどなぁ。そしてそのあと展開されるのが、グレミーとオウギュストのやり取り。相変わらずグレミーを内心見下しているオウギュストは、慇懃無礼な態度を取りますが、それを全て見透かしているグレミーのアクションがまた面白いです。


レミーはエロをも巻き込んで、戻ってきたガンダム・チームと対峙。ジュドーたちはΖガンダムガンダムMk-Ⅱ・コアファイターで挑みますが、敵の数が多すぎるため劣勢を強いられます。そんな時、ようやくビーチャとモンドの乗るコア・トップとコア・ベースが到着。ルーの乗るコアファイターと合体し、ΖΖガンダムとなります。ΖΖガンダム登場後は、一気に形勢逆転。エロの乗るゲルググも、ガデブの乗るドワッジもあっという間に撃破され、グレミードライセンも大破。グレミーたちは撤退を余儀なくされ、ガルダーヤを舞台にした戦闘は終結するのでした。ガルダーヤの街を守るために戦っていたエロでしたが、グレミーの「ディドーの遺志を継いでガンダム・チームと戦う」の言葉で、一気に方針を変更。グレミーたちに協力することとし、ガンダム・チームに挑んできます。エロがアッサリ立場を変えすぎな気がしないでもないですが、このように二転三転しお話をひっかきまわしてくれるその様は、面白いと感じました。ガンダム・チームはこれに立ち向かっていくわけですが、敵の数が多いわ砂漠での戦いはあちらの方が慣れてるわで、劣勢を強いられることに。しかし、ここでビーチャとモンドの応援が入り、ΖΖガンダムが登場したことで、形勢逆転し勝利をおさめます。どちらかといえば火力重視で、機動性はΖガンダムよりも劣っているΖΖガンダム。そのためガデブもエロもこちらの方が有利だと踏んで戦いを仕掛けてきますが、ビームライフルが彼らを撃ち抜きます。火力にものを言わせてぶっちぎるΖΖガンダム、これはこれでいいですよね。Ζガンダムとはまた違った魅力を持つガンダムだと感じます。こうして戦闘は終結したものの、アフリカ独立戦線は結局ネオ・ジオンに利用された格好になって得たものは何もなく、ガルダーヤの街も荒廃。街に残ったジェネのラストシーンの言葉が、胸に響きます。ジェネ、結局ほとんどストーリーには絡まなかったなぁ。インテリっぽくて、名ゼリフはいっぱい残してくれたけど…。

 

 

 

第32話「塩の湖を越えて」

1986年10月11日放送
登場した敵他:戦艦サダラーン、サンドラ、ドライセン

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「何がプルツーだ…、何がニュータイプだ!俺たち大人の男が、そんなに役立たずか!?」


STORY:戦艦アーガマとの合流を急いで、俺たちはメルリル湖にたどり着いた。塩湖とはいえ、久々の水浴びは気持ちいいぜ。と思ったら、オウギュストのドライセン隊が攻めてきた!これはジュドーΖΖガンダムが何とかしてくれたけど、ビーチャはそれが不満みたいだ。そして、いよいよ戦艦アーガマに近づいたと思ったら、なんとオウギュストたちの襲撃を受けていた!おいビーチャ、なんでΖΖガンダムで出るんだよ!そいつはジュドーじゃなきゃ、使いこなせないぜ?


ガンダム・チームが戦艦アーガマと合流を果たし、オウギュストとも決着がつく単発回。ガンダム・チームの仲もだいぶ戻ってきたことで、テンポのいい掛け合いが楽しめる一方で、ネオ・ジオン側では、ハマーンとグレミーがそれぞれ自身の野望を果たすために動き始めます。ここ数話でただ者ではない雰囲気を出し始めたグレミーでしたが、今回で一気にそのヤバめ度がアップ。それに翻弄され、成り上がろうとするも散っていくオウギュストの姿もまた、印象的に描かれていました。


ハマーンが戦艦サダラーンで航行していた頃、戦艦アーガマとの合流を目指し、ひたすら砂漠地帯を突き進んでいたガンダム・チーム。各々の体力も限界に近づく中、彼らは合流ポイントであるメルリル湖にたどり着きます。久々の水を見て水浴びをする彼らでしたが、そんな時、偵察に出ていたオウギュストのドライセン隊と遭遇。これはジュドーΖΖガンダムによって排除されますが、ジュドーのその活躍に、ビーチャは嫉妬しつつありました。今回は序盤だけハマーンが登場。ミネバの姿を確認した後、艦内エレベーターのシーンで唐突に自分の過去をモノローグ形式で語り始めます。表向きはミネバに尽くしているように見せていたハマーンですが、その根底にあったのは、ザビ家への復讐心。サビ家に翻弄された姉の復讐、そしてザビ家を利用して成り上がるために、今日まで彼女は摂政として活動し続けていたのでした。その気になれば1話くらい作れそうな、ハマーンの過去。メチャクチャ大事な要素なのに割とサラっと挿入されたのにはビックリしました。『ΖΖ』の物語は映画『逆襲のシャア』の制作決定により大幅に軌道修正されたというのは有名な話ですが、その影響が今回辺りから出始めているのでしょうか。一方のジュドーたちガンダム・チームは、戦艦アーガマとの合流目指して、砂漠地帯を航行中。ついにその合流ポイントであるメルリル湖に到着します。水浴びをしてつかの間の休息を楽しむ彼らでしたが、それを打ち破るようにオウギュストのドライセン隊がやってくるのでした。オウギュストは部下1人だけを連れている状態でしたが、功を焦ってガンダム・チームとの戦闘を強行。案の定敗走するハメに陥ります。前回アフリカ独立戦線を利用しても勝てなかった相手に、ドライセン2機で挑むのは無理があるって、さすがにわかるだろうに…。


サンドラに逃げ帰る格好になったオウギュストは、グレミーから注意を受けるも、大きな処分を食らうまでには至らず。それは、グレミー不在の間に、彼のある秘密を目撃していたからでした。そのことに気づいたグレミーは、あえて秘密の部屋にオウギュストを連れていき、自分の野望を吐露。オウギュストを試します。これを受けたオウギュストは戦慄し、ハマーンを裏切ってグレミーに従うことを誓いますが…。Aパート後半は、グレミーとオウギュストのやり取りが中心。そして、この一連のシーンにおけるオウギュストの表情やセリフが豊かで、彼の人間性や気持ちの揺れ動きが細かく描写されているのが秀逸です。ガンダムシリーズ」ではありがちな、数話で退場しちゃう士官ポジションかと思ったオウギュストだけど、今回のこのシーンにより、かつてのゴットン並みの存在感が出てきたような気がしましたね(そういえば、声も同じ戸谷公次さんだ)。そんなオウギュストに対し、グレミーが見せたのは、秘密の部屋にて大量にコールドスリープ状態で安置された子供たちの姿。そこにはプルツーをはじめとする強化人間がおり、グレミーは人工ニュータイプ部隊を作ろうとしていたのでした。のちに登場するプルツーが、今回コールドスリープ状態で初登場。それと同時に、グレミーの壮大な野望が明かされます。数話前からただ者じゃない感じ出し始めてたけど、まさかここまでのこと考えてるとはなぁ。そりゃ、オウギュストもびっくりするよ。最初の頃は、ドジな士官の1人って感じだったのに…。


戦艦アーガマがメルリル湖付近のカラバの基地にいるという情報得たオウギュストは、再びドライセン隊を率いて出撃。今度は万全の態勢で攻撃を開始し、ジムⅢくらいしかモビルスーツ隊がいなかった戦艦アーガマは、あっという間に危機に陥ります。メルリル湖を航行していたガンダム・チームは、ようやく攻撃を受けている戦艦アーガマを発見。すぐさま加勢しようとしますが、ビーチャが勝手にΖΖガンダムに搭乗したことで、一気にフォーメーションが崩れます。ジュドーに負けまいとの気持ちで挑むビーチャでしたが、オウギュストの覚悟はそれ以上で…。戦艦アーガマは、ガンダム・チームとの合流と今後の針路を決めるために、カラバの基地に停泊。そこをオウギュストに狙われます。一応戦艦アーガマの周りにはジムⅢが張っていましたが、ドライセン隊の攻撃の前に、ほとんど抵抗できず次々に大破。ああ、ジムはⅢになってもやられメカかよ…。戦艦アーガマが大ピンチの最中、とうとうガンダム・チームが到着。さあこれから出撃だって時に、ジュドーを差し置いてビーチャがΖΖガンダムで飛び出してしまいます。その後もエルがガンダムMk-Ⅱ、ルーがΖガンダムで飛び出してしまったため、ジュドーモビルスーツがない格好に。仕方ないので彼は、イーノからベースジャバーを借りて、ビーチャたちを追いかけます。ガンダム・チームがオウギュストに挑もうとするシーンでは、見張りをサボっていたルー、ジュドーを差し置いて出撃するビーチャ、ジュドーのムチャな行動に慌てふためくイーノなど、ガンダム・チームの面々の反応が豊かで、テンポがよくてGood。でも、ルーはやせても枯れても軍人(志願兵)なんだから、見張りをサボるなんて考えられないんじゃあ…。まあ、それだけバテてたってことかな。そんな状態でドライセン隊に挑むガンダム・チームでしたが、オウギュストの気迫と覚悟は、彼らの想像以上。その怒涛の攻撃の前に、ビーチャたちもまたピンチに追い込まれていきます。実はグレミーをも利用して、ネオ・ジオンの中で成り上がろうとしていたオウギュスト。しかし同時に、彼の秘めていた野望に恐怖を感じ、それを振り切るかのように戦いに没頭していきます。冒頭でも紹介している「何がプルツーだ!…」のセリフが、彼のその感情を表していますね。


ようやくベースジャバーで追いついたジュドーは、戦艦アーガマに連絡を取り、無人百式の射出を依頼。プルの操縦によりそれに近づいたジュドーは、なんとか搭乗することに成功します。その後、オウギュストは百式めがけて襲ってきますが、彼はもはやジュドーの敵ではなく、オウギュストのドライセンは両腕をもがれて大破。断末魔を遺し、オウギュストはメルリル湖上に散るのでした。ΖΖガンダムΖガンダム、そしてガンダムMk-Ⅱも使えない状態のため、ジュドーは今回百式に搭乗。オウギュストとの戦いに挑みます。百式の活躍シーンは、ジュドーがそれに搭乗するまでの描写はかなり長めに取られているのに対し、オウギュストとの戦いの描写は短め。ジュドーはほとんど苦戦することなくオウギュストを倒してしまいます。百式の戦闘シーンが短めなのは、もちろん尺の都合もあるでしょうが、それよりもオウギュストの無念さと悲哀を表現するためだったんじゃないかと思いますね。ジュドーが搭乗して現れた時は「そんな旧式」と言っていたモビルスーツ百式)に、あっという間にやられてしまうオウギュスト―。時代と組織を利用して成り上がろうとした男の、憐れな最期でした。

 

 

 

第33話「ダブリンの午後」

1986年10月18日放送
登場した敵他:サンドラ、アリアス・モマのシャトル、バウ

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「お前たちが何もしないから、世の中がめちゃくちゃになるんじゃないか!」


STORY:ノルウェーのカラバ基地に行く予定だった俺たちだけど、ブライトの急な方針変更で、イギリスのダブリンへ向かうことになった。表向きはプルの診察のためだけど、その本当の狙いは、そこにある「ブナ屋敷」で、地球連邦軍の高官と会うためだったんだ。ところがあのお偉方、自分のことしか考えてなくて、トラブルを起こしたジュドーとブライトを監禁しちゃった!ネオ・ジオンの攻撃で混乱の最中、ジュドーたちを救った女性。その正体は…!


ファの再登場、そして再会!今回から数話は、ファやカミーユが再び登場し、物語に関わってくるお話。その第1回目である今回は、イギリス・ダブリンを舞台に、ネオ・ジオンのアリアス隊との戦闘、地球連邦軍の腐敗、そしてファとの再会が描かれました。地球連邦軍の高官たちの堕落っぷりが描かれるなどのダークさはありますが、基本的には雰囲気はそこまで暗くなく、ジュドーたちの掛け合いも引き続きテンポよく、序盤の感じが少しずつ戻ってきた印象を受けました。


ノルウェーのカラバ基地に向けて、針路をとっていた戦艦アーガマ。しかしブライトは、思案の末急遽方針を変更。イギリスのダブリンへと針路をとることにします。洗濯物の整理に追われる中で、文句を言うジュドーたちでしたが、ブライトはその真意を彼らには明かしませんでした。一方同じ頃、ネオ・ジオンの基地からは、アリアス・モマ率いる部隊がサンドラに向けて出撃。その道中で偶然戦艦アーガマを発見し、攻撃を仕掛けます。カラバ基地に向かえば補給も受けられるのに、わざわざイギリスのダブリンに寄り道することにしたブライト。表向きは「いい医者がいるのでプルを診せるため」としていましたが、実際はそこにある「ブナ屋敷」にいる、地球連邦軍の高官と接触するためでした。ダブリンは、地球連邦軍の高官が疎開している街。しかし後半の描写から考察するに、彼らを守るための軍事基地等がないうえに、敵味方ともに「ブナ屋敷」の存在は既知の情報のようです。ええ、疎開している意味あんまりなくね…?なお、このブライトたちが艦橋にいるシーンでは、洗濯物の整理に追われるエルたち、森を見てはしゃぐプルたちなど、各キャラクターたちの明るい感じが描写。久しぶりに、序盤の空気が戻ってきた気がしました。一方同じ頃、ネオ・ジオンでは、その基地から1機のシャトルが発進。そこに乗っていったのはアリアス・モマ率いる部隊で、サンドラへの物資輸送任務を帯びていましたが、道中戦艦アーガマを偶然発見したため、積んでいたバウで攻撃に出ます。アリアスはスキンヘッドの軍人。見た目は切れる男に見えますが、ところどころ抜けた描写があるのが面白いです。これも、なんか序盤の敵の雰囲気に似てるなぁ。そんな彼の部隊が、メインで運用しているモビルスーツはバウ。グレミー専用機かと思ってたけど、いつの間にか量産化されていたんですね。


アリアス隊の襲撃をキャッチし、一気に戦闘態勢をとる戦艦アーガマ。プルが勝手にコア・ベースで先行出撃していたこともあり、割と早いタイミングで反撃に出ます。アリアス隊はベースジャバーもない状態で戦艦アーガマに挑んできますが、これに対しジュドーたちは、コアファイター、コア・トップ、コア・ベースで応戦。連係プレーで数機を撃ち落とし、そのままダブリンの丘に着陸するのでした。アリアス隊は、ベースジャバーが不足していたため、そのまま出撃。自由落下の時間中に戦艦アーガマを落とそうとしてきます。短い滞空時間で落とそうだなんて、かなり無謀じゃないか!?でも、この後の戦闘である程度立ち回ってるから、彼らなりに腕に自信があったんだろうなぁ。そんなアリアスのバウ隊に対し、ジュドーたちはコアファイター、コア・トップ、コア・ベースで出撃。プルがジュドーの感情にショックを受けた(ブライトのある発言を受けて、リィナのことを思い出した)ことをきっかけに、コア・ベースで先行出撃していたおかげで、早めに反撃態勢を構築することができ、結果的にバウを数機落とすことに成功します。ジュドーたちはお互い連携を取り、巧みな飛行でバウを翻弄しながら攻撃。これにより、ΖΖガンダムにならずともバウを撃破してみせます。ΖΖガンダムになった方が、火力も高いから楽に倒せたように見えるけど、今回はかたくなに、彼らはΖΖガンダムに合体しませんでしたね。まあ、視界の悪い雲海での戦闘だったから、下手に合体するよりも分離状態で攻撃した方が好都合…だったんでしょうね。


ダブリンに無事着陸したジュドーたちは、プルを病院に連れていくのを兼ねて、街へ買い出しに。しかし、その途中ブライトのことが気になったジュドーは、彼を追うべく引き返します。同じ頃ブライトは、単身でブナ屋敷へ。そこ疎開していた地球連邦軍の高官たちと接触しますが、その怠惰っぷりに愕然とします。そんな中、ブライトを追いかけてきたジュドーが乱入。怒りを爆発させた彼は高官を殴り飛ばし、そのせいで地下の倉庫に閉じこめられるハメに陥ります。ジュドーと別れたビーチャたちは、そのまま街へ直行。イーノがプルのお守りを兼ねて病院に向かい、残りのメンバーは買い出しを行います。このイーノが訪れた病院で働いていたのが、ファ。どうやら、流れに流れ着いて、ここでムリ言って働かせてもらっていたようです。サイド1で行方不明になった彼女が、いつの間に地球へ…?まあこのあたりのことは、次回以降で明かされるのでしょう。同じ頃、ブライトはブナ屋敷の地球連邦軍の高官たちと接触。目先の利益と自分たちのことしか考えていない彼らに驚愕しますが、その時ブライトを追いかけてきたジュドーが乱入。感情を爆発させて高官を殴り飛ばし、そのせいで地下の倉庫に監禁されます。ブナ屋敷にいた高官たちは、サイド3をネオ・ジオンに渡すことで平和条約は締結でき、かつハマーンの行動もおさまるだろうと楽観視。地球圏にまで被害は及ばないと考え、のんびり食事をとる始末でした。やせても枯れてもかつての一年戦争を経験してきたはずなのに、えらく見立てが甘い高官たち。かつてのジオン公国がどんな風だったかを、覚えていないのでしょうか。こんなの見たら、そりゃあジュドーでなくともブチギレますよね。


サンドラに物資を届けたアリアスは、再びバウで隊を率いて出撃。戦艦アーガマがダブリンに着陸していたことを知っていたため、わざと広範囲を攻撃しあぶりだし作戦に出ます。その攻撃の中にはブナ屋敷も入っており、地球連邦軍の高官たちは爆風に巻き込まれて重傷もしくは死亡。閉じ込められていたジュドーたちも、煙が立ち込め窒息寸前に陥ります。ΖガンダムガンダムMk-Ⅱが応戦する中、ジュドーたちの声を聞き彼らを救出したのは、応援の看護師として現場に駆け付けていたファでした。地球連邦軍の高官たちは、アリアスのバウ隊の攻撃を受けて死亡。先ほどの怠惰っぷりを見せられてからのすぐの死だったので、「あっ、死ぬんだ」って感じでしたね。割とアッサリしてたなぁ。このように高官たちが死に、ブナ屋敷自体も大きな被害を受けたため、脱出のチャンスができたジュドーたち。しかし、出入口である扉は見張りの兵士の死体が邪魔していて開けられず、さらには火災による煙が彼らを襲います。窒息寸前で絶体絶命の彼らを救ったのは、ファでした。ジュドーたちの声に気づいたファは、彼らの救出を敢行。てっきり出入口をこじ開けて救出するのかと思いきや、小さな通風孔に車で体当たりしてムリヤリ穴を作って、そこから救出するという大胆な手法を取ってきました。「ええ、そこから脱出させるの!?」って、ビックリしちゃったよ。そして、今回のこの一件で、ファと再会したジュドーとブライト。ファはなぜここにいるのか?そして、ジュドーたちの運命は?次回へ続きます。

 

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第34話から第36話をご紹介予定です。『ガンダムΖΖ』。カミーユは生きてた!…当たり前か。

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ガンプラ Pick Up!

ガンダムΖΖ』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ついに見つけた!ミニフォトスタジオ

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今回は、100円ショップキャンドゥなどで発売されている「ミニフォトスタジオ」のレビューです。

 

ホビー系の品揃えが充実しつつある最近の100円ショップで、特に話題になった本商品。キャンドゥの他、ワッツやシルクといった少数派チェーンしか扱っておらず、それら店舗の中でもかなり限られたところしか入荷していないため、かなり入手困難な商品になっています。

 

定期券範囲内で行けるキャンドゥ等をあらかたまわっても発見できなかった私ですが、偶然別の用事で通りかかった駅の近くにあるキャンドゥで、ついにゲット!発見したときは、興奮のあまり思わず声を上げそうになりました。

 

 


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組み立て方は非常にシンプルで、説明書を見なくても作れるレベル。折りたたみボックスなどを組み立てるのと似た要領で、各所にあるボタンを、穴を通してはめていけばすぐ完成です。

 

中に仕込める背景には、ノーマルなホワイトの他、ブラックも付属。これと似た商品がワッツなどで440円で売っているのを後日見かけましたが、あちらはホワイトの背景のみ。こちらの方が110円高い分、背景のバリエーションが豊富です。


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上部には薄型のLEDライトが付属しており、付属のマイクロUSBケーブルを介して電源とつなげば、ご覧のとおりかなり明るく点灯。予想よりもかなり明るくはっきり点灯するので、そのクオリティの高さにびっくりしました。

 

ただ、対応しているマイクロUSBケーブルが、少し前に主流だったtype-B端子なのが唯一のマイナスポイント。まあ、上述の通りケーブルも付属しているのでそれを使えばいいだけの話ですが、type-C端子だったら、家にあるAndroidの充電ケーブルを代用したりすることもできたんだけどなぁ…。

 

 

 

これの導入により、さらにフィギュアだったり玩具だったりの撮影がはかどること間違いなし。現状、紹介したい…というかしないといけない商品がいっぱいたまっているのですが、それ等を差し置いてでも、この「ミニフォトスタジオ」を使って最初に紹介したい商品があります。それは…!

 

よお、皆!

危険なキックはやめて、元気いっぱい行こうぜ。

次回は、↓これだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『ウルトラマントリガー』第16話 ちょっとした感想

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完全にとばっちりだったトリガーダークとの戦闘

 

 

 

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トリガーダークを食べようとしてる!?今回の『ウルトラマントリガー』は、アニメ脚本界でその名が知られる、植竹須美夫さんの登板回前編。イグニスの変身したトリガーダークの本格参戦、そしてヒュドラムが持ち込んだメツオーガの暴れっぷりなどが楽しめ、全体的に戦闘シーンが多めな一編になっていました。

 

多少矛盾を感じるところもありましたが、戦闘に次ぐ戦闘でテンションを常に上げる状態で30分走り切っていたのはGood。でも今回のトリガーとトリガーダークの戦闘、完全にトリガー側にとってはとばっちりな感じだったよね…。暴走してるから仕方ないとはいえ、もう少しバリエーションが欲しかったなぁ。

 

なお、前回(第15話)の感想記事は、↓コチラです

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

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トリガーダークとの戦闘、そしてその中で出現し、ヒュドラムによって目覚めさせられたメツオーガとの戦闘と、2つの戦闘をほぼ同時並行的に描いていた今回。ドラマパートはかなり少なめでしたが、これだけ戦闘シーンが多いと、詰め込みすぎるととっ散らかってしまうので、いい塩梅だったと言えるでしょう。でも、ヒュドラムが結局地球にメツオーガを持ち込んでたのは…何でなんだ?

 

前回、イグニスが変身したトリガーダーク。そのまま制御できず暴走した彼は、トリガーの制止でも全く落ち着く気配がなく、暴れ続けてしまいます。自然消滅する形でなんとか変身解除できたイグニスでしたが、翌日ヒュドラムとの戦いで再び変身します。今回はいきなり戦闘からスタート。イグニスは暴走しながらも体内でその自我は残っており、苦しみながらも制御しきれず暴れた末、消滅していきます。細かなシチュエーションは違いますが、このトリガーダークの暴走シーンは、どことなく『ティガ』のイーヴィルティガをほうふつとさせた印象。特に、トリガーの目の前で苦悶するシーンは、イーヴィルティガ登場直後のシーンを想起しましたね。このように一度痛い目を見ているにもかかわらず、翌日イグニスは再度トリガーダークに変身。しかし、制御できないのは昨夜と同じで、ヒュドラムの相手にもなりませんでした。ヒュドラムと対面し、怒りに燃えたからとはいえ、ここでトリガーダークに即変身するのはちょっぴり違和感。せめて一瞬だけでもいいから、イグニスの戸惑いの表情が欲しかったですね。

 

ヒュドラムは、昨夜のトリガーダークの破壊活動の際出現した卵に刺激を与え、メツオーガを誕生させることに成功。それは本能のまま暴れまわり、トリガーダークを地下空間へ引きずり込みます。ケンゴもトリガーに変身しますがメツオーガの強さの他、トリガーダークの暴走にも悩まされ、かなりの苦戦を強いられます。メツオーガ出現も、そもそもその卵を持ち込んだのも、全てヒュドラムの仕業。彼は、トリガーダークの相手にとメツオーガを誕生させ、差し向けます。ここら辺は勢いで進めていた感じがあったので、リアルタイム時はそれほど気になりませんでしたが、ヒュドラムがメツオーガをこのタイミングで誕生させたのはちょっと疑問。「獣には獣を」ということで差し向けたのはわかりますが、今回のラストでメツオロチに成長したのを見て「だから使いたくなかった」と言っています。自分でも制御できないものを、そんな安易に使ってよかったのか?まあヒュドラムにとっては、今の地球も滅ぼす対象の1つだから、メツオーガが暴れて滅んじゃったらそれはそれでってスタンスだったのかな…。そんな形で誕生したメツオーガは、まさに本能の赴くままに侵攻トリガーダークや続いて現れたトリガーをも追い詰め、ありとあらゆるものを食らい尽くしていきます。『タイガ』のラスボス怪獣だったウーラーのスーツ改造であるからか、特性に共通点の多いメツオーガ。最初は「リペイントしただけの改造って、70年代とかじゃないんだから…」と思っていましたが、劇中で活躍してるのを観ていると、意外に気にならなかったですね。

 

メツオーガの力で、再び地上に出たトリガーたち。相変わらずトリガーダークの妨害に苦しみますが、ここでナースデッセイ号がバトルモードになって援護。危機を脱したトリガーは、グリッタートリガーエタニティとなって、ナースデッセイ号とともにメツオーガを倒します。しかし、メツオーガは爆散せず、中から出てきたのは…。メツオーガとトリガーダークというダブルパンチに苦しんでいたトリガーを救ったのが、GUTS-SELECT。前回初登場のナースデッセイ号バトルモードが、トリガーダークをひるませグリッタートリガーエタニティへのタイプチェンジの機会を与えた他、なんと協力してメツオーガを直接撃破してしまいました。てっきりグリッタートリガーエタニティがグリッターブレードでフィニッシュするかと思ってたから、この展開は予想外。ナースデッセイ号の活躍がしっかり描けていてGoodでしたね。しかし、そうは問屋がおろさないと言わんばかりに、メツオーガはメツオロチへと成長。この強大な敵を、トリガーたちは倒せるのか―!?

 

 

 

◎特撮面

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トリガーダークと2回、そしてメツオーガと1回と、非常に戦闘パートが長くとられていた今回。ミニチュア特撮の見せ場はもちろんのこと、舞台も夜間や昼間の都市、そして地下空間と、多彩なものが用意されていたのが強く印象に残りました。戦闘シーンは多すぎるとだんだんダレてくるんだけど、今回はそんなことが全くなかったですね。

 

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夜の街に現れたトリガーダーク。トリガーはパワータイプとスカイタイプを駆使して応戦しますが、ホロボロスなどの怪獣キーを使ってパワーアップするトリガーダークは、トリガー以上のパワーとスピードを発揮します。トリガーダークが暴走の末消滅しなければ、トリガーは危ないところでした。トリガーダークの最初の戦闘シーンは、その強さはもちろん、苦悶する様子もしっかり表現されており、様々な意味での彼の苦しみがしっかり描写されていてGood。空から落下してビルをハデに壊す描写も、ミニチュア特撮の良さが出ていましたね。

 

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翌日。トリガーダークが今度はヒュドラムと戦う中で、ヒュドラムがメツオーガを誕生させ、それは市街地をやみくもに侵攻。錯乱しているトリガーダークが挑みますがほとんど歯が立たず、地下空間へと引きずり込まれていきます。ケンゴはトリガーに変身し必死に応戦しますが、戦局を大きく変えることはできずにいました。メツオーガとの戦闘シーンは、CG合成も相まって、とにかくハデで目まぐるしく状況が変わっていったのが特徴的。画面から与えられる情報量がかなり多く、それにより見ごたえのある戦闘シーンを作り出していました。地下空間での戦闘シーンは、光の当て方もかなり考えられており、特にトリガー登場シーンにおけるその輝き具合は、まさに美しいの一言。こだわりが感じられました。

 

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メツオーガの手で地上へと引きずり出されたトリガーは、直後自分で這い上がってきたトリガーダークの相手もしなければならなくなり、グロッキー状態。そんな彼のピンチを救ったのが、GUTS-SELECTの猛攻でした。これにより出来たスキで、トリガーはグリッタートリガーエタニティへとタイプチェンジし、グリッターブレードを使ってメツオーガにエネルギーを食わせまくることに成功。そこへナースデッセイ号バトルモードの攻撃が炸裂し、メツオーガは撃破された…かに見えましたが―。さすがのトリガーでも、トリガーダークとメツオーガを同時に相手するのは厳しいところ。トリガーダークは暴走度合いが加速し、トリガーの顔をつかんでビルに叩きつけるという荒業を見せます。前回の次回予告でも使われていたシーンですが、やっぱりこれのインパクトは強烈。しかもこのあと、トリガーダークの攻撃でビルが消し飛びますから、もう観てる時はただただ圧倒されるばかりでした。いやぁ、これのインパクトは凄まじかったぞ…。このように大ピンチに陥るトリガーでしたが、GUTS-SELECTの奮闘で形勢逆転。しかし、戦いはまだ終わってはいませんでした。最後の最後で登場した、メツオーガの成長体:メツオロチ。『オーブ』のマガオロチのリペイントだけど、メツオーガと同じでガラッと印象が変わっていましたね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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メツオーガから誕生し、侵攻を続けるメツオロチ。これを倒すべく、GUTS-SELECTの一大作戦が決行された!そして介入してくるトリガーダーク。かつてない危機を前に、ケンゴたちはメツオロチを倒すことができるのか?

 

次回は今回の後編。メツオロチとの対決が描かれ、そのカギになるのがガッツファルコンだそうです。トリガーダークの暴走はまだ続きそうだけど、こちらの決着はもう少し先になりそうかな…。

 

↓第17話も、スマイルスマイル!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『新幹線変形ロボ シンカリオンZ THE ANIMATION』第26話 ちょっとした感想

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思わぬところに付けられたコード

 

 

 

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背に腹は…尻に手は変えられん!今回の『新幹線変形ロボ シンカリオンZ THE ANIMATION』は、前回に引き続き、シンを取り巻く仲間たちにスポットを当てたお話。タイジュが主役となっており、また舞台が河童伝説の街である遠野だったということもあってか、前回のハナビ回に比べてかなり落ち着いた、そしてちょっぴりホラーチックな一編になっていました。

 

銀河鉄道999』とのコラボキャラであるメーテルが、いよいよ本編にもがっつり登場。タイジュに気づきを与える立場として、要所要所で出てきては消えるということを繰り返していました。そして、彼女のZギアから聞こえてきたのは、出水指令長の声。もしや、出水指令長の再登場は確定的か…!?

 

なお、前回(第25話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

大宮支部が発見した、クサビ石/ブラックストーンのあるもう1つの地:遠野。新幹線で現地に向かうタイジュとミサキは、そこで本についての話題で盛り上がります。そして、いつのまにか新幹線の中で眠ってしまったタイジュは、不思議な夢を見ることに。その光景は、このあと乗る釜石線の風景と同じで…。今回の主役はタイジュ。序盤のシーンでは、彼とカスミに代わって同行するミサキ、そしてメーテルの3人だけしか登場せず、彼らのやり取りを通じてお話が進んでいきます。レギュラーメンバーの1人なのに、今までほとんど掘り下げがなかったミサキのキャラが、今回判明。趣味は読書でその知識量も豊富であり、タイジュとの共通点も多く持っていました。そんな彼女との話を聞いた後、眠ってしまったタイジュが見た夢は、釜石線メーテルが出てくる夢。まさに銀河鉄道をイメージした幻想的な空間の中で、2人のやり取りがなされます。このシーンは本当に美しく、制作陣の熱意が感じられました。でも、なんでここにメーテルが…ってツッコミは、野暮か。

 

ヴァルトムからの話を受け、自分もコードを持ち、遠野へとやって来たソウギョク。しかし、駅に降り立ってもさっぱりブラックストーンの気配を感じられなかった彼は、近くのタクシー運転手に言われるがままに、観光に出かけます。様々な観光地を巡ってもさっぱり何も感じないソウギョクでしたが、ふと訪れた道の駅で、あるヒントを得るのでした。Aパート後半では、ソウギョクの行動を通じて遠野の観光スポット紹介も挿入。いつぞやのシンカリオン ハローキティ登場回のように、ひたすら周りの人に振り回されながらも、ちゃっかり観光を楽しむソウギョクの姿が描かれていました。ここら辺のノリは、若干ギャグっぽくそして先に述べたシンカリオン ハローキティ登場回をほうふつとさせる感じで笑えましたね。なんだかんだで、ソウギョクもすっかり鉄道に魅せられてるし、その土地その土地を彼なりに堪能してるんですよね。なんだか得してるよなお前!

 

ソウギョクが来るより少し前に、カッパ淵にやって来たタイジュたち。タイジュはその中でメーテルの言葉に引き寄せられ、どんどん奥へ奥へと分け入っていきますが、結局彼女の姿を発見することはできません。残念そうに出てきて、ミサキのもとへ戻ろうとしたところで、彼はソウギョクに遭遇。ソウギョクは巨大怪物体を出現させようとしますが…。Bパート前半、タイジュがカッパ淵を探索するシーンは、ちょっぴりホラーチック。メーテルの姿を見たり、その声を聞いたりして民家の中へと入っていきますが、結局彼女の姿を見つけることはできず、謎の部屋に案内されてそのまま出てくる形になりました。とある部屋にたどり着き、そこにいるシーンがちょっと長かったので、「ここで何かあるんじゃないか!?」と予想しましたが、結局何も起こらずじまい。メーテルは何のために、タイジュを試すようなことをしたのかな?彼女の言葉を借りれば「今後の戦いのため」なんだろうけど、具体的に何なのか気になるなぁ。そしてこの後、タイジュはソウギョクと遭遇。悪役全開で襲い掛かり、巨大怪物体を出現させようとしますが、彼がヴァルトムからもらったコードはお尻にあり、それを地面にたたきつけて召喚するという、何とも間抜けな姿を見せるハメになります。悪役感満載で登場してからの、ケツで巨大怪物体を召喚するギャップがお笑いポイント。ソウギョクも言ってたけど、これ絶対ヴァルトムの嫌がらせだよね…。

 

出現した巨大怪物体相手に、奮闘するE7かがやき/タイジュ。弱点である頭の皿を狙いますが、相手はフィールド内に池を出現させてすぐ中にもぐってしまい、また力勝負でもほぼ互角であるため、想像以上の苦戦を強いられます。やがて戦いの舞台は水の中へと移り、慣れない戦いが続くE7かがやきでしたが、メーテルからのアドバイスで一発逆転。コウデンアツアックスが敵をしとめるのでした。今回はE7かがやき単独でのバトル。もともとスピードが若干劣るうえ、持ち前のパワーも巨大怪物体とほぼ互角というかなり不利な状況でしたが、タイジュのあきらめない気持ちとメーテルのアドバイスが、逆転勝利を生み出します。決めわざとなったのは、コウデンアツアックス。そういえばこの技は電撃系統だから、水属性を持つ敵にはうってつけの必殺技なんですよね。E7かがやきがこれを繰り出した時、「そうじゃん、これ食らわせれば一発じゃん!」と思わず膝を叩きましたね。

 

 

 

 

 

 


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テオティの一員として立ちはだかってきたヴァルトムが、ついに勝負をかけてきた。猛烈な攻撃を前にして、シンたちはどう戦うのか?そして、勝利をつかむことはできるのか!?

 

次回はメーテル回になるかと思いきや、ヴァルトムとの一騎打ちのお話になりそう。E5はやぶさも戦線復帰するし、第3クール始まりの回でもあるから、ヴァルトムもこれで退場しちゃうのかな…?

 

さあ、第27話の感想記事は↓コチラだゼーット!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『機動戦士ガンダムΖΖ』ちょっとした感想 ΖΖ-10(第28~30話)

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今回は、機動戦士ガンダムΖΖ』の感想記事第10回目です。

 

リィナとの別離やルーの別行動、そして砂漠での青の部隊との遭遇等、次々とジュドーたちが障壁にぶつかっていく今回ご紹介の3話。彼らがどうやってそれに立ち向かい、乗り越えていくかが重要なポイントになります。ルーの行動はいろんな意味でやり過ぎな感じもあったけど、彼女なりの思惑があったのかなぁ。

 

なお、前回(第25~27話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第28話「リィナの血(後)」

1986年9月13日放送
登場した敵他:戦艦サダラーン、ドライセン、バウ、ドワッジ

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「俺たちは1つなんだ。俺たちみんなで兄妹になればいい!そうだろ、プル…?」


STORY:海に墜落したジュドーとリィナは、近くの小島に漂着してた。プルのおかげで発見することができたけど、リィナとプル、お互いの誤解とジュドーへの思いが、すれ違いを生んでいく。やめろ、今争ってる場合じゃないんだ!ジュドーのおかげでなんとかその場は収まったけど、今度はグレミーたちの襲撃が!ジュドーΖΖガンダムになって戦う中で、1機のドワッジが島の真ん中に墜落していった。おい!そこの小屋には、リィナがいるんだぞ!?


ダカールを舞台にした、リィナをめぐるお話の後編。今回は前回以上に戦闘シーンが多めになっていると同時に、リィナとプルの交流、そのすれ違いからの和解を描いており、ようやくジュドー・リィナ・プル3人の思いが一致する形にもなっており、非常に濃密な一編になっていました。しかし、そうした希望が見えた矢先、戦いの中で墜落したドワッジの爆発に巻き込まれ、リィナは生死不明に。果たして、彼女の運命やいかに―!


前回、ダカールの市街地でネオ・ジオンに追い詰められ気味だったビーチャの百式とエルのガンダムMk-Ⅱ。そこにカラバのアウドムラとジムⅢ隊が駆けつけ、ピンチを救います。しかし、ジュドー行方不明の情報を受け焦っていた彼らは、ジムⅢ隊にほとんど礼も言わずに、ド・ダイ改を借り、捜索に出かけてしまいます。一方、プルの案内により、モンドは先行して小島に漂着していたジュドーたちを発見。生きていることを確認しますが、モンドが薬を取りに行っている間に、プルが不穏な動きを見せるのでした。ピンチのガンダム・チームのもとに駆け付けたのが、『Ζ』にも登場したカラバのアウドムラ。もちろん艦長はハヤトです。相変わらずその統率力は健在で、波しぶきを利用して戦艦サダラーンの攻撃を次々に回避したりするなど、的確な指示できちんと作戦を遂行。このシーンでの安心感は、半端ないものがありました。そして、ビーチャとエルの前には、ジムⅢ部隊が登場。そんなに強そうには見えませんでしたが、しっかりとその場で踏ん張ってくれていましたね。このようにアウドムラによりかなり助けられたビーチャとエルですが、当の本人たちはジュドー行方不明の報せを聞いて焦っていたため、戦局を切り抜けるや否や、ジムⅢ部隊のド・ダイ改を半ば強奪する形で拝借。海上へと飛び去ってしまいます。いや、焦る気持ちはよくわかるよ?わかるんだけどさ。こう、もうちょっと、なんとかねぇ…。一方、プルと行動を共にしていたモンドは、彼女の鋭い勘により、小島に漂着しているコアファイターを発見。その中でジュドーとリィナが生存しているのを確認します。プルの意向もあり薬を取りにメガライダーへ向かうモンドでしたが、その間にプルはリィナを連れ出してしまうのでした。


ルーとイーノも駆けつけ、ようやく目を覚ましたジュドー。しかし、そこにリィナの姿はすでになく、嫌な予感を覚えた彼は、無理を押して探しに出かけます。同じ頃プルとリィナは、島の真ん中にある小屋の付近へ。そこでお互いへの誤解やジュドーへの思いがきっかけで、2人は争い始めてしまいます。彼女たちの声を感じ取ったジュドーは、その場に駆け付け、2人の仲を取り持つことに成功。ようやくここで、3人の思いが1つになるのでした。リィナを連れ出し、島の真ん中にある小屋にやってきたプル。リィナはプルの力、そして彼女のジュドーに対する思いを知っていたため、身の危険を感じてプルを攻撃。これを受けたプルも、感情を爆発させリィナと戦い始めてしまいます。あらすじで既に「リィナとプルが争う」と書かれていたので、2人が戦うのは明白でしたが、プルではなくリィナの方が先に手を出すという展開はちょっと予想していませんでした。てっきり、プルが嫉妬を募らせて先にリィナを襲うパターンになると思ってたからなぁ。そんな2人の戦いは、お互いへの誤解とジュドーへの思いのぶつかり合い。リィナはプルのことを強化人間と知っているがゆえ危険視し、プルはリィナが妹であるがゆえに無条件にジュドーの愛を受けていることに激しく嫉妬していました。このシーンはお互いのギクシャク時間もそれほど長くなく、その一方できちんと両者の感情のぶつかり合いを表現しているためGood。程よい感じでした。こうした2人の戦いの止めに入ったのが、ジュドー。彼は「俺たちみんなで兄妹になればいい」といい、ここでジュドー・リィナ・プルの3人の思いが初めて1つになり、リィナとプルは和解するのでした。セリフがなんかトレンディドラマっぽい感じなのはともかく、今までリィナとプルの和解シーンは必見。プルの感情の爆発が、よく表現されていました。


ジュドー不在のガンダム・チームは、追撃してきたグレミー率いるドワッジ隊と、オウギュスト・ギダンのドライセン隊を前に大苦戦。これを重く見たジュドーは、プルの意見もありコアファイターのもとへと戻ります。ところが、コア・ベースを海岸に放棄してしまっていたため、ガンダムMk-Ⅱと百式、そしてメガライダーが回収に向かいます。ようやくコア・ベースが回収されたことで、ジュドーたちはΖΖガンダムへと合体。戦局は一気にガンダム・チーム側に有利になります。今回初登場、ネオ・ジオンの兵士:オウギュスト・ギダン。グレミーの配下ではあるようですが、終始偉そうな態度をとっており、かなり胡散臭い人物として描かれています。完全に内心グレミーを馬鹿にしてるよね、この人。しかも、戦闘途中で勝手に撤退しちゃうし…。こうした敵の攻撃にガンダム・チームが苦戦する中、ジュドーはプルの言葉に押され、戦いに戻ることを決意。コアファイターに乗り込みますが、コア・ベースを逃亡中に分離していたことを思い出し、それがΖΖガンダムへの合体までにかなりの時間を要するハメになります。Bパート前半は、ΖΖガンダムへの合体がドラマの中心。ジュドーは、実はリィナを救出しグレミーから逃げる途中でコア・ベースを切り離しており(機体を身軽にして逃げやすくするため)、ガンダム・チームは戦いにプラスしてコア・ベースの捜索とその引き上げもしなければならない状況に陥ります。それだけリィナを救いたかったってのはわかるけど、大事なパーツを安易に切り離しちゃうのはちょっとなぁ…。そんなコア・ベースは最終的には見つかり、無事合体。ΖΖガンダムが登場したことで、戦局は一気にひっくり返ります。


ΖΖガンダムの圧倒的な火力、そして戦艦アーガマの登場により戦艦サダラーンが撤退したことで、後ろ盾を失いピンチに陥るグレミーたち。しかし、その中でもドワッジに乗るアマサ・ポーラは、ΖΖガンダムに食らいつき続けます。ΖΖガンダムΖガンダムの攻撃を受けて彼女はドワッジごと墜落しますが、なんと落ちた先はリィナのいる小屋。ドワッジもろとも小屋は爆散し、リィナは生死不明状態に。戦いを終え、焼け出されたハイヒールを見たジュドーとプルは、号泣するのでした。戦艦アーガマも久しぶりに登場。ハイメガ粒子砲を発射し、戦艦サダラーンを撤退に追い込んでいました。ちゃんとブライトたちも、海上ルートでダカールに向かっていたんですね~。一方のジュドーたちガンダム・チームは、グレミーたちと交戦中。バウはともかくドワッジごときに苦戦する彼らではありませんでしたが、その内アマサ機だけが運悪くリィナの小屋に墜落。これによりリィナは生死不明になってしまいます。偶然が重なり、最悪の事態を引き起こした今回の戦闘。プルは奇跡的にたまたま小屋の外に出ていたので無事でしたが、それでもリィナを失ったジュドーの悲しみが薄れることはありませんでした。グレミージュドーを倒すため現地に駆け付けるも、事態を知りそしてカラバの増援が接近してきていたこともあり撤退。ガンダム・チームは、燃え続ける小屋を、ただ呆然と見続けることしかできませんでした。ここで注目したいのが、ラストにおけるプルの、「リィナの代わりにジュドーの妹になる」というセリフ。このセリフの真意は、いつものプルのワガママではなく、ジュドーの思いを汲んだうえでの、彼女なりの優しさだったのでしょう。でも、ジュドーには100%その思いは伝わっていない感じがするのが、さらに悲しさを加速させるなぁ…。

 

 

 

第29話「ルーの逃亡」

1986年9月20日放送
登場した敵他:戦艦サダラーン、ミンドラ、サンドラ、ドライセン、バウ

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「元気のないジュドーなんて、ジュドーじゃない!」

 

STORY:リィナが死んでからというもの、ジュドーはずーっとふさぎ込んだままだった。気持ちはわかるけど、いつまでもこの調子じゃ、戦いに影響が出ちゃうよ。ジュドーを立ち直らせたいルーは、自分の思いを爆発させるけど、それがビーチャたちの反感を買った。そんな中入る、ネオ・ジオン襲撃の報せ!出撃準備に入る俺たちをよそに、なんとルーがコアファイターで飛び出してしまった。一体どういうつもりなんだ、ルー!?


ガンダム・チームの中で、ジュドーたちと出自を異にすることもあってか、今まであまり掘り下げがなかったルーにスポットを当てた単発回。いつも怒り気味な彼女がさらに自分の感情を爆発させたり、またグレミーのバウともいよいよ決着がついたりなど、ルーを取り巻く話や環境に大きな変化が起こります。でも、コアファイターに勝手に乗って飛び出すという「ルーの逃亡」という行動には、ちょっと疑問が残ったなぁ。彼女の真意は、ジュドーを立ち直らせたいのか、はたまた別の思いがあるのか―。


ネオ・ジオンからの追撃を回避するため、戦闘終了後直ちにダカールを離れた戦艦アーガマ。しかし、そのせいでリィナの死体捜索等もまともにすることはできず、深い心の傷を負ったジュドーは、コアファイターに閉じこもってしまいます。エルたちが彼の思いを汲もうとする一方で、ルーはジュドーコアファイターから引きずり出すことを強行。ムリヤリハッチを開けますが、その中のジュドーの様子を見て絶句するのでした。前回、ハイメガ粒子砲で戦艦サダラーンを退けた戦艦アーガマ。しかし、敵の追撃が予想されたことから、ダカールからの即時撤退を優先。そのせいで、ジュドーはリィナの死体捜索もできず、ふさぎ込んでしまうのでした。戦艦アーガマダカールに来てからはハイメガ粒子砲を撃ったくらいしか活躍していないので、すぐに撤退を決め込むのはちょっと意外。まあ、ハマーンがさらなる増援を受けて逆襲してくるかもしれなかったし、戦艦アーガマ自身も、ここに来るまでにいろんな戦闘を潜り抜けて消耗してたのかもしれないし、悪い選択ではないとは思いますけどね。しかし、そのせいでリィナの死体捜索ができず、心にさらに深いダメージを負ったのがジュドー。彼は戦艦アーガマまでは何とかコアファイターを操縦するも、そのままずっとそこに閉じこもりきりになってしまいます。しびれを切らしたルーがハッチをこじ開けますが、その中のジュドーの様子は…。ジュドーのことを気遣い、そっとしておいてあげようとするエルたちに対し、戦争のために強行的に引きずり出そうとするのがルー。「感情に流されちゃいけない」とか言ってる割に、自分が一番感情を爆発させているのが、何とも言えません。そんな彼女は、プルの抵抗をはねのけてハッチをこじ開けますが、その中のジュドーの姿を見て絶句。しかし、気を取り直して彼を叱咤激励するのでした。コクピット内のジュドーは、茫然自失状態で、モニター等はメチャクチャに損傷。おそらく、握りこぶしで何度もたたきつけていたのでしょう。


コアファイターから引きずり出されたジュドーは、アストナージたちに拘束されかけるも、ブライトの意向でそれを回避。さらにプルたち周りのバックアップを受け、じょじょにその心を回復させていきます。しかしその一方で、ビーチャたちとルーの溝は深まるばかり。そんな中、ネオ・ジオンがカラバの拠点の1つ:アルジェリアのエルゴレアを狙っているという報せが入ります。出撃準備に入るエルたちでしたが、なんとその中でルーは、勝手にコアファイターに乗って先行して出撃してしまうのでした。最初こそ何をするかわからないような不安定な状態だったものの、周りからのバックアップを受け、割と早い段階で落ち着きを見せるジュドー。こういうシーンからも、彼が同じニュータイプの中でも、カミーユに比べて比較的精神が安定している(=精神力が強い?)ことが窺えます。カミーユだったら、たぶん心の回復までに1話丸々使ってたろうからなぁ。まあ、彼のその繊細さは、それはそれで魅力の1つだけど…。このように、当のジュドーは持ち直し始めますが、それに対しどんどん溝が深まっていくのが、ビーチャたちとルー。ジュドーへの対応に納得ができないビーチャたちは、ルーに反発。しかもその中で、イーノがルーの行動に一理あると意見したことで、余計に話がこじれてしまいます。ジュドーの心を尊重しようとするビーチャたちと、ジュドーニュータイプとしての能力と戦局を重視するルー。どちらの考え方も正しいといえるものであり、それゆえにお互いの意見が衝突します。ここでのビーチャの姿が、一瞬だけとてもカッコよく見えたなぁ。でも、その直後、いつもの感じに戻っちゃったけど…。ガンダム・チーム内で意見が分かれる中、カラバから拠点の1つであるエルゴレアが、ネオ・ジオンにより襲撃されているという情報が入電。出撃準備に入るエルたちをよそに、ルーだけがコアファイターに勝手に乗って出撃しちゃいます。このシーンは本当に唐突で、「ええっ!?」って思わず声が出ちゃいました。最初はグレミーを叩くために先んじて出撃したのかと思ったけど、どうやらそうでもないらしいみたいだからなぁ。


エルゴレア方面に向かったルーを襲ったのが、グレミーのバウと、オウギュスト率いるドライセン部隊。何とかコアファイターでしのぎきるルーでしたが、それにも限界がありました。やがてガンダム・チームも追いつき、オウギュストはエルゴレアを叩くためその場を離れますが、バウのみになってもガンダム・チーム劣勢の状況は変わらず。しかしここで、ビーチャがとんでもない作戦を立て、それによりなんとバウの撃破に成功するのでした。ルーはエルゴレアに向かうも、不運にもバウやドライセン隊と遭遇。ガンダム・チームが駆けつけるまで、彼女は単独で攻撃を回避し続けるハメに陥ります。ここでのルーは、エルゴレアに向かっていたことから先行して敵を叩こうとしていたようにも見える一方で、バウやドライセンに遭遇した際、「こんなところで敵に遭遇するとは!」という旨の、敵との遭遇を予期していなかったとも取れる発言をするシーンが存在。うーん、敵が攻めてきてるエルゴレアに向かってるんだから、敵との遭遇は予想できたはずだけど…。ピンチのルーに対し、ようやくガンダム・チームも追いついて戦闘に参加。対するグレミーは、オウギュストにエルゴレア攻撃を優先させ、自身は単独でガンダム・チームに挑みます。バウの機動性の前に苦戦するガンダム・チームでしたが、その中にグレミーが乗っていることを知り、ビーチャがルーのコアファイターを盾に攻撃する作戦を提案。なんとこれは成功し、バウはエルゴレア付近の砂漠で大爆発を起こし撃破されるのでした。ビーチャがとったのは、グレミーのルーへの思いを利用し、彼女を盾にしてバウを撃破しようとするもの。「こんなムチャな作戦通用するかよ」と思って観てましたが、なんと最終的にはバウを撃破するまでに至ります。ビーチャは相当ルーに鬱憤が貯まってたのか、バウにコアファイターを押し付け挑発するような、危険な行動も披露。おいおい、マジでルーが死んじゃうぞ!?


ガンダム・チームが戦う中、未だ戦線復帰できていなかったジュドー。しかしプルの言葉を受け、ルーの言葉を思い出し、再び立ち上がることを決意します。彼はイーノとともにコア・トップとコア・ベースで出撃し、オウギュストのドライセン隊と真っ向勝負でやりあって、撤退に追い込むことに成功。しかし、エルゴレアの街の被害を食い止めることはできず、またルーも再びその姿をくらましてしまうなど、戦果の代わりに得た代償も大きいものがありました。プルの言葉を受けつつ、ルーのことも否定せずに、自分の力で立ち直ったジュドー。思ったより立ち直りが早いなと感じたと同時に、ジュドーは今までのニュータイプに比べて「強いな」とも思いました。そんな彼は、イーノとともに出撃し、オウギュストのドライセン隊と真っ向からバトル。ほとんど苦戦することなく痛手を負わせ、オウギュストを撤退に追い込みますが、エルゴレアの街の被害を抑えることはできませんでした。今回は展開の都合上、ΖΖガンダムの出番はなし。その代わり、コア・トップとコア・ベースの単独での活躍が描写され、その強さがアピールされました。ドライセン相手にまともにやりあって勝てるなんて、コア・トップもコア・ベースも、ΖΖガンダムにならなくてもそこそこ強いんだね…。こうして戦いは終結しますが、ルーは戦艦アーガマに戻らず、再びコアファイターで逃亡。砂漠の中に姿を消してしまいます。ここからジュドーたちはどうするんだろう?このままじゃあ、ΖΖガンダムになれないぞ…!

 

 

 

第30話「青の部隊(前)」

1986年9月27日放送
登場した敵他:ディザート・ザク、アイザックゲルググ、ザクタンカー

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「どんなに科学が進歩しようとも、人間の求めるものは変わらないのさ。ニュータイプになったってね。」


STORY:砂漠の暑さってヤツは、人をダメにする。部隊を離れてさまようルーとグレミーがたどり着いたのは、自由都市ガルダーヤ。でもそこは、アフリカ独立戦線「青の部隊」の影響で、かつてのような街ではなくなってたんだ。変な芸術家ジェネと出会うルーと、青の部隊に協力させられちゃうグレミー。そして俺たちは、補給のためにそこを訪れたら、青の部隊に襲われた!なんだコイツら、ディザート・ザクもゲルググも、やたら強いじゃないか!負けるわけにはいかないぜ!


今回と次回は、砂漠にある自由都市ガルダーヤを舞台にした、青の部隊とそれを取り巻くネオ・ジオンのお話に。前編となる今回は、ネオ・ジオンの影はほとんど出てこず、ガルダーヤの街や青の部隊の概要説明と、ガンダム・チームの戦闘が描かれることになりました。話の濃さとしてはそこまで濃密ではないですが、ジェネをはじめとするゲストキャラクターの濃さ、そして後半に展開される戦闘の緊迫感が、いい味を出していましたね。


前回、戦艦アーガマを飛び出し、そのまま戻らなかったルー。彼女はそのまま砂漠を飛行し続けていましたが、燃料が足りなくなってきたため着陸。近くにあるという自由都市ガルダーヤを徒歩で目指しますが、立ち入る際検問に引っ掛かってしまいます。偶然通りかかったジェネという男のお陰で事なきを得ますが、そのジェネは変わった人物でした。一方のグレミーは、ネオ・ジオンとはぐれ砂漠をさまようことに。体力も限界に近づいたとき、ザクタンカーが通りがかります。それは、アフリカ独立戦線「青の部隊」のものでした。各々の事情から、自分の部隊を離れ、砂漠をさまようことになるルーとグレミー。彼らはそれぞれ偶然をきっかけに、同じガルダーヤの街にたどり着くことになります。ルーは補給のためにガルダーヤに立ち寄ろうとするも、検問で足止めを食らうハメに。戦艦アーガマから飛び出して身分証明書も何もない彼女は、ダメもとでその場を通りかかった民間人に友だちのふりをしてもらい、なんとか街に入ることに成功します。ところがその民間人:ジェネは、かなりの変わり者でした。検問所の兵士からもあきれられたくらいの、ルーのダメもとの行動。ジェネはそれを受け入れて彼女の友だちのふりをしてくれます。ジェネが見ず知らずのルーに協力してくれたのは、助けてあげようという心があったというのもありますが、それと同じくらい、芸術家として彼女に惚れたため。なんか、ルーに寄ってくる男たちって、変なのばっかりだね…。一方のグレミーは、砂漠を歩き続け、ガルダーヤ近辺まで到着。そこで力尽きかけてしまいますが、倒れる寸前に彼が見たのは、青いザクタンカーでした。レミーが出会ったのは、青の部隊と呼ばれるアフリカ独立戦線の一派。あらゆる武装を青色に統一しているのが特徴的で、エゥーゴ側にもネオ・ジオン側にも属さず活動している、ゲリラ部隊のような集団です。彼らが所持している機体は、ディザート・ザク、アイザックゲルググ。3体が仲良くザクタンカーに載ってる姿は、ちょっとかわいかったですね。


ジェネに案内されるがまま、ガルダーヤの街の地下都市に立ち入ったルー。そこで彼女は、その街の規模の大きさに驚きます。そこにあるパブで食事をとっていると、青の部隊のスパイとなったグレミーが来訪。ルーを見つけジェネのことを勘違いし、ケンカしてしまいます。同じ頃、戦艦アーガマに戻っていたジュドーたちは、物資不足に悩まされることに。カラバと早く合流したいのはやまやまでしたが、ガルダーヤの街に補給のため立ち寄ることにするのでした。ガルダーヤの街は二層構造になっており、地上にはアフリカ系の人々が住み、その地下には白人が居住。白人たちは「フランク」と呼ばれ地上人から差別されているようですが、どう見てもいい生活をしているのはその「フランク」のほうでした。ガルダーヤは砂漠に突然現れる、見た目的にはそれほど大きくはない街。その地下に広大な地下都市が広がっているというのは、かなり驚きです。ルーたちが口々に「ガルダーヤは自由都市自由貿易の街)」といっていることから、そうしたことによる発展が、この地下都市を生んだのでしょうね。白人たちばかりが地下に住むのも、比較的所得の高い彼らが、地上の環境を避けるため…なのかな。そんな地下都市のパブで、ジェネと食事をとることになったルー。あまり乗り気ではなかった彼女のもとに、今度は青の部隊のスパイとなったグレミーが現れます。ルーのことを発見し、さらにジェネのことを勘違いしたグレミーは、一方的に殴りつけ、ケンカが勃発。店のマスターにまで飛び火してしまうのでした。青の部隊に救われたことで、彼らに言われるがままにスパイ活動をしていたグレミー。それはわからんでもないけどさ、ルーを見つけたことをきっかけにあっさり正体明かしすぎだよね。以前色々とされたのに、まだ恋心が残ってるんだなぁ…。


ガルダーヤの街に向かうため、ΖガンダムガンダムMk-Ⅱで出撃したジュドー・プル・エル・イーノ。しかしそこへ、青の部隊のエロ・メロエらによる攻撃に遭遇します。ディザート・ザクやゲルググ相手に戦うジュドーたちでしたが、エロたちの気迫、そしてその操縦テクニックの前に思いの他苦戦を強いられます。しかし、ジュドーたちの技術も負けてはおらず、まずはガンダムMk-Ⅱが勝利への突破口を開くのでした。後半からは、ジュドーらとエロらの戦いがその中心に。Ζガンダム&ガンダムMk-Ⅱと、ディザート・ザク&ゲルググの激しい戦いが楽しめます(今回初登場のアイザックは、戦闘開始直後に撃ち落とされている)。本来であれば、ディザート・ザクもゲルググも旧型機orその改修機であるため、ΖガンダムガンダムMk-Ⅱが苦戦するような相手ではありませんが、その内部はかなりの改造が施されており、さらにはエロらの連係プレー、そして「アフリカを救う」という意思による気迫が、ジュドーたちを苦しめることになります。旧型機でジュドーたちに挑んでくる民兵といえば、第25話のロンメル隊や第26話のマサイなどが思い浮かびますが、エロら青の部隊はそれ以上。下手をすれば、ネオ・ジオンの一部隊よりも強いんじゃないかというくらいの戦いを見せてくれます。エロらとの戦いをかなり濃く描いてくれるのもGoodですが、それにプラスして彼らが強い理由もちゃんと説明されているのがなお良いですね~。このように青の部隊はなかなかの強さを見せますが、早々やられるジュドーたちじゃない。まずはエルのガンダムMk-Ⅱが、エロの乗っていたディザート・ザクを撃ち抜きます。岩場を巧みに利用し、そのチャンスを逃さなかったエル&イーノ。2人とも、メチャクチャ強くなったなぁ。


エロが撃破されたのを見た青の部隊の隊長:ディドー・カルトハは、ゲルググで引き続きΖガンダムに応戦。その気迫に一瞬気圧されるジュドーでしたが、プルの力により何とか攻撃を回避します。これを機に一転攻勢に出たジュドーは、見事ゲルググを撃破。その後一度戦艦アーガマに帰投しようとしますが、プルがルーの気配を感じ取ったため、ガルダーヤの街に引き返すことにします。一方、青の部隊のもとに戻ったグレミーは、ディドーをみとることになり、その死の直前、彼から青の部隊を任されるのでした。一時はビームライフルも撃ち落とされ、シールドも破壊されるなど窮地に陥った、ジュドーΖガンダム。しかし、プルの力による強烈な回避が、彼を救います。追い詰められ気味だったΖガンダムですが、プルのおかげで態勢を立て直してからは、本来の強さを発揮。ビームライフルを手に取り、ゲルググに向けて撃ちまくって、ハチの巣状態にして倒します。ここではΖガンダムの強さもさることながら、負けた側であるディドーの悲哀も描かれているのがポイント。単発登場のキャラにしては、かなり濃いキャラしてたなぁ。でも、グレミーにいきなり青の部隊の次期隊長を任命するのは、やりすぎな気がしないでもないけど…。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第31話から第33話をご紹介予定です。『ガンダムΖΖ』。水は苦いか、しょっぱいか―。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

ガンプラ Pick Up!

ガンダムΖΖ』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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リープ・スラッシャー!スーパーロボット大戦30

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今回は、10月28日に発売されたニンテンドーSwitch/PS4専用ソフト『スーパーロボット大戦30』のレビューです。

 

長い歴史を誇る「スーパーロボット大戦シリーズ」の最新作となる本作。機動戦士Vガンダム』や『SSSS.GRIDMAN』、そして何より『勇者警察ジェイデッカー』が参戦するという情報が早めに公開されていたことから購入を決意。ついに私もスパロボデビューを果たしました(コンパチ系のゲームはやったことあるけどね)。

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本作はswitch版とPS4版の2種類が発売されていますが、テレビでも持ち運びでもプレイできる方がいいだろうということで、前者を購入。すでにDLC第1弾も発売されていましたが、そちらはさすがにスルーしました。いやあ、初期投資で14,000円近くいくのはキツいからさ…。

 

 

 

ゲームシステムはターン制で、スパロボではポピュラーなもの。以前どこかの記事で「ターン制は相手方のターンの時にこちらが何もできないので嫌い」みたいなことを書いた記憶がありますが、本作では相手方ターン時でもきちんとプレイヤー側が反撃してくれるので、そんなにストレスを感じない印象(その代わり、こちらのターンでも敵が反撃してきやすい)技を繰り出す際のエフェクトやカットインも、きちんと見せるところを押さえながら、そんなに時間をかけないように調整されているので、ゲームの流れが崩れないのがGoodです。

 

主人公は男女2つから選ぶことが可能で、ストーリーの開始地点も2種類から選ぶことが可能。それぞれ『ジェイデッカー』と『Vガンダム』が早めに出てくるものになっており、「どっちにしようかな」と大変悩みましたが、『SSSS.GRIDMAN』も早めに登場する前者の方を選択しました。まあ、どちらを選択しても最終的には同じストーリーに行き着いて、全キャラと関わることになるんだろうなぁってのはわかってるんだけどね。できるだけ多く、好きなキャラを先に使えるようにしたいじゃん!

 

現時点での進行度は、おそらくまだまだ序盤の段階なのでしょうが、既に『ジェイデッカー』や『GRIDMAN』のあんなキャラやこんなキャラの登場までもが確定しているのがうれしい限り。『ジェイデッカー』の超AIの出自が『ガオガイガー』の技術由来になっているのが腹立たしいですが(スパロボ時空なので仕方ない面もあるけど)、各キャラの初登場のお話は、ちゃんと原作の初登場回の要素を維持しつつ上手くアレンジしているのだなと感心させられました。デッカード&ジェイデッカー登場シーンは、やっぱり泣いちゃいましたね。

 

 

 

 

 

ストーリーを進めれば、参戦機体および作品が増えるであろう他、DLCによりさらにゲームの幅が広がりそうな『スパロボ30』。とりあえずストーリーを自力でクリアして、それからDLCをどうするか決めようと思います。

 

攻略サイトを見ずにプレイしてるのですが、どうやらチラっと見聞きした情報だと、自分の現状のプレイでは、隠しコンテンツの解放要素をいくつか取りこぼしてるみたいなんだよなぁ…。まあ、最初から100%クリアなんてできるはずないし、周回プレイで取りこぼしは拾っていけばいいか。

 

 

 

 

 

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