ウ ル ト ラ ブ ー ト キ ャ ン プ
いい笑顔だ。今の君なら、運命を切り開けるはず。今回の『ウルトラマントリガー』は、『ギャラファイ』とのコラボ回後編であり、同時にナースデッセイ号のバトルモードの初登場回。ケンゴたち側・GUTS-SELECT側双方のドラマが同時並行で描かれており、終盤にはトリガー・リブット・ナースデッセイ号バトルモードVSアブソリュート・ディアボロという、ドハデな戦闘も挿入されていました。
見せるべきポイントがいくつもあったため、次々とシーンが切り替わり後半で戦闘が始まって一気に終結という、なかなか慌ただしい構成になっていた今回。その関係で、リブットとケンゴたちの特訓描写が少しさらっとしすぎていたり、回想シーンの区別がつきにくかったりというマイナス点もありました。まあでも、お祭り回に「ケンゴの成長」とか「ナースデッセイ号バトルモードのデビュー」をぶっこんで来てるんだから、仕方ないところもあるかな。
なお、前回(第14話)の感想記事は、↓コチラです
bongore-asterisk.hatenablog.jp
◎ストーリー面
上述の通り、『ギャラファイ』コラボ回後編&ナースデッセイ号バトルモードのデビュー回ということで、内容は濃いものの慌ただしい感が否めなかった今回。GUTS-SELECTのバトルモード開発・実現までの過程は細かく描写されており、メカニック好きの私としては嬉しかったですが、その分リブットの特訓パートがよくわからないうちに終わっちゃったのはもったいなかったですね。坂本監督回だから、特訓に力入れるのかと思ってたんだけどな…(そればかりに注力されてもこまるけど)。
前回、イグニスからアブソリューティアンの話を聞いていたアキト。彼はその力に目をつけ、それを利用して現在開発中のナースデッセイ号バトルモードを始動させようと計画します。ケンゴとユナが不自然な理由で戻ってこない中、彼らはその計画を「オペレーションドラゴン」と命名して実行。スクナシティに建設した施設に、アブソリュート・ディアボロをおびき出そうとします。今回は、アキトたちの描写からスタート。前回の経験を踏まえて既に作戦を立てていた彼は、タツミ隊長に進言してそれを着々と進めていきます。作戦をやるときまってから、タツミ隊長以下隊員たちがきびきびと動くのが、防衛隊らしくていい感じ。しかしそのおかげで、この時挿入されるユナの通信の適当っぷりが悪目立ちしちゃっています。「リブットとケンゴが特訓するから」と本当のことを言えないから仕方ないけどさ、あんなガバガバな連絡、正体に感づきつつあるタツミ隊長じゃなかったら絶対キレてるよ…。またこの前後では、マルゥルの回想という形で、彼とアキトの初対面の様子も描写。流れから何となく回想シーンなんだろうなということはわかりましたが、いきなりそのシーンに切り替わるし、映像自体も他のシーンと同じ感じになっていた(字幕が挿入されたり古めかしい演出がなされたりなどしていない)ので、一瞬混乱しました。
無理を言って別行動をとっていたケンゴとユナがいたのは、シズマスポーツセンター。そこではリブットによる特訓が始まっており、イグニスもその様子を見守っていました。しかし、やってる特訓は、どれも変わったものばかり。しかし、それを通じて、ケンゴは気づきを得ていきます。一方、GUTS-SELECTのオペレーションドラゴンは最終段階に入り、アブソリュート・ディアボロの誘導に成功。彼からの攻撃に耐えながら、最終調整が続けられます。今回のケンゴとユナは、ほぼずっとリブットとともに行動。シズマスポーツセンターの体育館でリブットからの特訓を受け、特にケンゴは、心身ともに大きな成長を見せ、グリッタートリガーエタニティの力を使いこなせるまでになります。ケンゴがこのシーンを通じて成長し、またこの時のリブットのアドバイスが、今回の終盤におけるブラックスパークレンス(トリガーダークver.)の誕生にもつながっているためGood。でも、やった特訓といえば、多少の格闘訓練とリブットお手製のブートキャンプ(ウルトラブートキャンプ)くらい。『レオ』や『ギンガS』みたいな特訓をしろとまでは言いませんが、もう少し特訓感出してくれても良かったかな…。
ナースデッセイ号の最終調整が完了。それと同時にスクナシティの施設も限界を迎え、ディアボロの攻撃を受けますが、その時リブットの特訓を乗り越えたトリガー/ケンゴが登場。さらに加勢する形でリブットも登場し、そのうえナースデッセイ号バトルモードも登場。3VS1の圧倒的な状況で、かつ怒涛の攻撃を繰り出されたアブソリュート・ディアボロは、反撃するも攻撃に押され爆発四散するのでした。今回の闇の三巨人たちの目立った活躍は、このシーンくらい。しかし、カルミラ人間態としてまさか上坂すみれさん本人が登場するとは予想外でした。こうした彼女らの加勢もあり、ナースデッセイ号はエネルギーチャージを完了してバトルモードに変形。トリガーやリブットも駆け付けて、怒涛の勢いでディアボロを攻撃し、最終的には必殺技のトリプルパンチで勝利を収めます。ディアボロは今回、ほぼ押されっぱなし。最後の最後でその能力により生き返るものの、完全敗北と言っても過言ではないほどのやられっぷりでした。トリガー・リブット・ナースデッセイ号ともに、それぞれきちんと見せ場が用意されていたのが見逃せないポイント。どれもメチャクチャカッコよかったですね。戦闘シーンの直前、リブットが変身の直前、「ウルトラ戦士は何らかのデバイスがないと変身できない」と言っていたのは気になっちゃったけど…(じゃあジャックとかはどうなるんだよって話)。
◎特撮面
なんといっても、トリガー×リブット×ナースデッセイ号バトルモードによるディアボロとのバトルが最大の見どころであった、今回の戦闘&特撮パート。ミニチュア特撮は抑えめだった一方、CG合成や火薬の爆破による演出に力が入れられており、前回とは違ったハデさを感じさせてくれました。
しアキトの作戦を受け、ディアボロを利用したナースデッセイ号のエネルギーチャージ作戦が開始。目論見通りディアボロが現れ、激しい抵抗を受けますが、闇の三巨人たちの協力もあり、エネルギーチャージは無事完了します。今回は市街地ではなく郊外のセット。目立った施設のミニチュアはこれくらいしか出てきませんでが、これに対するナースデッセイ号のCGの違和感のなさ(一番下の画像)が素晴らしいです。一瞬ミニチュアを作ったのかなと思ったけど、これ多分CGだよね?本当にナースデッセイ号関係のCGってクオリティ安定して高いよなぁ。
エネルギーチャージが完了し、ナースデッセイ号は大空へ。それと時同じくしてトリガーも登場し、さっそくグリッタートリガーエタニティへとタイプチェンジします。リブットとの特訓を乗り越えていた彼は、その力を完全に使いこなしてディアボロを追い詰めます。そして、ナースデッセイ号はとうとうバトルモードへと変形するのでした。今までタイプチェンジしてはその力にのまれるように押されていたグリッタートリガーエタニティでしたが、今回はその力を完全にコントロール。安定した戦い方を見せ、ディアボロにまったくひるみませんでした。落ち着いた感じで戦うグリッタートリガーエタニティは新鮮。また違ったカッコよさを感じました。光のエフェクトが抑えめになっており(力を抑え込んだという演出)、これがまた良かったですね。
ナースデッセイ号バトルモードは、全身からビームの雨あられを振りまいてディアボロを攻撃。続いてリブットも登場し、3VS1の構図となります。グリッタートリガーエタニティたちは次々と攻撃を叩きこみ、とうとうディアボロを撃破するのでした。終盤は、CG合成と火薬による爆破の連続と、坂本監督回ではおなじみの演出が連発。映像的なハデさが凄まじく、ウルトラ戦士共演回にふさわしい規模になっていました。ここでいい味を出していたのが、やはりナースデッセイ号バトルモード。1つだけフルCGなどですが、その質感などは引き続き全く違和感がなく、画面になじんでいました。ラストで必殺技を決めるシーンにおいて駆けつけ、動き回るその姿はカッコよかったですね。このCG演出、割と手間もお金もかかってそうだな…。
市街地に再び出現したトリガーダーク。その変身者はイグニスだった。打倒ヒュドラムに燃える彼だったが、力にのまれて暴走を開始。しかも別の怪獣メツオーガも現れ、事態はややこしい方向へ進んでしまう。ケンゴ/トリガーは、この事件を解決することができるのか?
次回は、イグニスの変身したトリガーダークの登場回。登場する怪獣メツオーガって、やっぱり『タイガ』のウーラーのリペイントだよね…。
↓第16話も、スマイルスマイル!
bongore-asterisk.hatenablog.jp
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