走っちょる…。四国をシンカリオンが、走っちょる!今回の『新幹線変形ロボ シンカリオンZ THE ANIMATION』は、ハナビを主役に据え、さらに新幹線が走っていない四国を舞台とした、前作から通じて見てもかなり異色な単発回。ギャグによる笑いあり、ハナビの見せ場あり、そして鉄道知識もしっかり披露ありと、あらゆる要素がしっかりと詰め込まれたお話でした。
ここ最近はアブト関連の比較的重めな話が続いていたため、久しぶりに「シンカリオン」らしさを感じられたような気がした今回。「四国にシンカリオンを走らせるためにはどうするか」ということを大真面目に考えており、そのうえでギャグやハナビ/E6こまちのカッコよさを存分に描けていました。いや~、今回はいろんな意味で、本当に面白かったよ!
なお、前回(第24話)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
セイリュウも去り、再び日常が戻ってきた大宮支部。しかし、ハナビはあることが気になってモヤモヤし続けていました。そんな中、シマカゼのドクターイエローにより、新たなブラックストーンの位置が2つ判明。先に四国にあるものを調査することになりますが、四国には新幹線が走っていないうえ、E5はやぶさは2週間の点検中。そこで、ハナビ/E6こまちに白羽の矢が立つのでした。ここ最近、自分の活躍が少なく、「ロックしてねぇ」と不満を述べるハナビ。確かに、シンとアブトのことに関わる話ばっかりだったから、ハナビとタイジュの出番が少ないことも多かったからね…。そんな彼のもとに来た話が、四国で発見されたブラックストーンの調査。E5はやぶさが2週間の点検に入って出撃できないこと、四国には狭軌規格の路線(要するに普通のJR線)しかないため、それに準ずる規格を持つシンカリオンしか入線できないことから、ハナビ/E6こまちに白羽の矢が立ちます。E6こまちでなければ出撃できない理由として、E5はやぶさの点検の他、「狭軌規格の路線しかない」という事情を出してきたのはGood。少し考えれば当たり前のことだとわかるのですが、なるほどと膝を打ちました。
台船輸送を使って、ついに四国に上陸したハナビとカスミ。そこで待っていたのは、いつのまにか設置されていた、唯一シンカリオンを持たない超進化研究所の支部:伊予西条支部の面々でした。そのメンツの濃さとハートに圧倒されるハナビたちでしたが、すでに巨大怪物体:オオボケジジイは出現しており、地上にも被害が出始めているところ。E6こまちを現場へ向かわせるため、伊予西条支部の総力を挙げた突貫工事が始まります。「新幹線のない四国へどうシンカリオンを運び込むか?」を解決したのが、台船輸送。実際に新造された新幹線車両を運ぶときに使われる方法であり、これで割と楽々問題を解決していたのには強い衝撃を受けました。「陸路がダメなら船を使えばいい」―単純ですが、これは思いつかなかったよ。そしてこのシーンで、台船輸送の船の船長の話を通じて、ハナビが、偶然四国に花火師の仕事に来ていた父に連絡を取るシーンも存在。ハナビの優しさが感じられてGoodでした。こうした過程を経て、とうとう、伊予西条の地に降り立ったハナビたち。彼らを待ち受けていたのは、伊予西条支部の恋メンツたちでした。アツさMAXの説明をした指令長:瀬戸ヒノデ以下支部の面々は、E6こまちを四国で走らせるようにするため、台車の取替工事を始めます。四国の支部が伊予西条にあるのは、ここに鉄道文化館があるから。でもさ、なんでメンバーが全員『西部警察』の刑事モチーフなんだよ!?しかも、ちゃんと『PART-Ⅰ』~『PART-Ⅲ』までまんべんなく刑事たちを取り上げてたし、なかなか細かいな…。
ついに四国の線路を走行することになったE6こまちは、現場へ急行。オオボケジジイと対峙しますが、その意外なまでの強さに押され気味になります。捕縛フィールドも限界寸前で大ピンチのハナビでしたが、彼のハートとアツタの開発した「VVVFハナビスペシャル」が奇跡の逆転勝利を生みます。こうして、四国を舞台にした初の戦いは、無事勝利で終えることになるのでした。突貫工事で台車の取替工事を終え、四国の線路を走るE6こまち。瀬戸指令長ほどではないですが、私も感動しました。現実に四国に新幹線が走るのは、いつになるんだろうな…。そんなみんなの協力を受け、オオボケジジイに立ち向かうE6こまちですが、泣き声や笑い声で相手の行動を封じるその攻撃の前に大苦戦。遠距離タイプのE6こまちですらほとんど攻撃を繰り出すことができず、捕縛フィールドの隅に追い詰められます。打つ手なしかと思われたときに発動したのが、アツタの開発した「VVVFハナビスペシャル」でした。E6こまちの能力をベースに、ハナビの特性を存分に取り入れたロックな装備、それが「VVVFハナビスペシャル」。ギターを持ちながら「チェンジ!シンカリオン」のロックバージョンを歌いつつ攻撃するさまは、とてもカッコよく、そしてハナビらしさを感じました。今回のおかげでハナビというキャラクターの魅力が、さらに増した気がするなぁ!
四国での今回の事件を起こしていたのは、ヴァルトム。彼は彼なりにテオティの未来のことを考えていましたが、その行動は全てカンナギに筒抜けでした。彼からヴァルトムに忠告を与える命を受けたアブトは、勝手についてきたセツラとともに現地へ向かい、ヴァルトムを注意。この時点ですでにオオボケジジイを倒されていたヴァルトムは、歯ぎしりする他なかったのでした。ここ最近そのドラマの中心となることが多かったこともあり、今回のテオティ側の描写は最低限。アブトの登場シーンもかなり少なかったですが、そうした限られた時間の中でも、新幹線に乗ったりなど、一緒に来た(勝手についてきた)セツラとの時間を過ごすさまが描写されていました。アブトとセツラの中がかなり深まってるけど、今後何か大きな展開があるのかな。妹的な存在として、アブトのもとに転がり込むとか…。
新たなるブラックストーンのある地。そのもう一つは東北地方・遠野の街。E7かがやきで現地へ向かうタイジュが見たものと、現地で出会った少女の正体とは何か!?
次回はおそらく、今回の流れで行けばタイジュの単独回。H5はやぶさの運転士である月野メーテルも、チラっと登場するようです。ということは、11月中にシンたちが北海道に行く前後編とか来そうだなこれ!
さあ、第26話の感想記事は↓コチラだゼーット!
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