お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士ガンダムΖΖ』ちょっとした感想 ΖΖ-10(第28~30話)

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今回は、機動戦士ガンダムΖΖ』の感想記事第10回目です。

 

リィナとの別離やルーの別行動、そして砂漠での青の部隊との遭遇等、次々とジュドーたちが障壁にぶつかっていく今回ご紹介の3話。彼らがどうやってそれに立ち向かい、乗り越えていくかが重要なポイントになります。ルーの行動はいろんな意味でやり過ぎな感じもあったけど、彼女なりの思惑があったのかなぁ。

 

なお、前回(第25~27話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第28話「リィナの血(後)」

1986年9月13日放送
登場した敵他:戦艦サダラーン、ドライセン、バウ、ドワッジ

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「俺たちは1つなんだ。俺たちみんなで兄妹になればいい!そうだろ、プル…?」


STORY:海に墜落したジュドーとリィナは、近くの小島に漂着してた。プルのおかげで発見することができたけど、リィナとプル、お互いの誤解とジュドーへの思いが、すれ違いを生んでいく。やめろ、今争ってる場合じゃないんだ!ジュドーのおかげでなんとかその場は収まったけど、今度はグレミーたちの襲撃が!ジュドーΖΖガンダムになって戦う中で、1機のドワッジが島の真ん中に墜落していった。おい!そこの小屋には、リィナがいるんだぞ!?


ダカールを舞台にした、リィナをめぐるお話の後編。今回は前回以上に戦闘シーンが多めになっていると同時に、リィナとプルの交流、そのすれ違いからの和解を描いており、ようやくジュドー・リィナ・プル3人の思いが一致する形にもなっており、非常に濃密な一編になっていました。しかし、そうした希望が見えた矢先、戦いの中で墜落したドワッジの爆発に巻き込まれ、リィナは生死不明に。果たして、彼女の運命やいかに―!


前回、ダカールの市街地でネオ・ジオンに追い詰められ気味だったビーチャの百式とエルのガンダムMk-Ⅱ。そこにカラバのアウドムラとジムⅢ隊が駆けつけ、ピンチを救います。しかし、ジュドー行方不明の情報を受け焦っていた彼らは、ジムⅢ隊にほとんど礼も言わずに、ド・ダイ改を借り、捜索に出かけてしまいます。一方、プルの案内により、モンドは先行して小島に漂着していたジュドーたちを発見。生きていることを確認しますが、モンドが薬を取りに行っている間に、プルが不穏な動きを見せるのでした。ピンチのガンダム・チームのもとに駆け付けたのが、『Ζ』にも登場したカラバのアウドムラ。もちろん艦長はハヤトです。相変わらずその統率力は健在で、波しぶきを利用して戦艦サダラーンの攻撃を次々に回避したりするなど、的確な指示できちんと作戦を遂行。このシーンでの安心感は、半端ないものがありました。そして、ビーチャとエルの前には、ジムⅢ部隊が登場。そんなに強そうには見えませんでしたが、しっかりとその場で踏ん張ってくれていましたね。このようにアウドムラによりかなり助けられたビーチャとエルですが、当の本人たちはジュドー行方不明の報せを聞いて焦っていたため、戦局を切り抜けるや否や、ジムⅢ部隊のド・ダイ改を半ば強奪する形で拝借。海上へと飛び去ってしまいます。いや、焦る気持ちはよくわかるよ?わかるんだけどさ。こう、もうちょっと、なんとかねぇ…。一方、プルと行動を共にしていたモンドは、彼女の鋭い勘により、小島に漂着しているコアファイターを発見。その中でジュドーとリィナが生存しているのを確認します。プルの意向もあり薬を取りにメガライダーへ向かうモンドでしたが、その間にプルはリィナを連れ出してしまうのでした。


ルーとイーノも駆けつけ、ようやく目を覚ましたジュドー。しかし、そこにリィナの姿はすでになく、嫌な予感を覚えた彼は、無理を押して探しに出かけます。同じ頃プルとリィナは、島の真ん中にある小屋の付近へ。そこでお互いへの誤解やジュドーへの思いがきっかけで、2人は争い始めてしまいます。彼女たちの声を感じ取ったジュドーは、その場に駆け付け、2人の仲を取り持つことに成功。ようやくここで、3人の思いが1つになるのでした。リィナを連れ出し、島の真ん中にある小屋にやってきたプル。リィナはプルの力、そして彼女のジュドーに対する思いを知っていたため、身の危険を感じてプルを攻撃。これを受けたプルも、感情を爆発させリィナと戦い始めてしまいます。あらすじで既に「リィナとプルが争う」と書かれていたので、2人が戦うのは明白でしたが、プルではなくリィナの方が先に手を出すという展開はちょっと予想していませんでした。てっきり、プルが嫉妬を募らせて先にリィナを襲うパターンになると思ってたからなぁ。そんな2人の戦いは、お互いへの誤解とジュドーへの思いのぶつかり合い。リィナはプルのことを強化人間と知っているがゆえ危険視し、プルはリィナが妹であるがゆえに無条件にジュドーの愛を受けていることに激しく嫉妬していました。このシーンはお互いのギクシャク時間もそれほど長くなく、その一方できちんと両者の感情のぶつかり合いを表現しているためGood。程よい感じでした。こうした2人の戦いの止めに入ったのが、ジュドー。彼は「俺たちみんなで兄妹になればいい」といい、ここでジュドー・リィナ・プルの3人の思いが初めて1つになり、リィナとプルは和解するのでした。セリフがなんかトレンディドラマっぽい感じなのはともかく、今までリィナとプルの和解シーンは必見。プルの感情の爆発が、よく表現されていました。


ジュドー不在のガンダム・チームは、追撃してきたグレミー率いるドワッジ隊と、オウギュスト・ギダンのドライセン隊を前に大苦戦。これを重く見たジュドーは、プルの意見もありコアファイターのもとへと戻ります。ところが、コア・ベースを海岸に放棄してしまっていたため、ガンダムMk-Ⅱと百式、そしてメガライダーが回収に向かいます。ようやくコア・ベースが回収されたことで、ジュドーたちはΖΖガンダムへと合体。戦局は一気にガンダム・チーム側に有利になります。今回初登場、ネオ・ジオンの兵士:オウギュスト・ギダン。グレミーの配下ではあるようですが、終始偉そうな態度をとっており、かなり胡散臭い人物として描かれています。完全に内心グレミーを馬鹿にしてるよね、この人。しかも、戦闘途中で勝手に撤退しちゃうし…。こうした敵の攻撃にガンダム・チームが苦戦する中、ジュドーはプルの言葉に押され、戦いに戻ることを決意。コアファイターに乗り込みますが、コア・ベースを逃亡中に分離していたことを思い出し、それがΖΖガンダムへの合体までにかなりの時間を要するハメになります。Bパート前半は、ΖΖガンダムへの合体がドラマの中心。ジュドーは、実はリィナを救出しグレミーから逃げる途中でコア・ベースを切り離しており(機体を身軽にして逃げやすくするため)、ガンダム・チームは戦いにプラスしてコア・ベースの捜索とその引き上げもしなければならない状況に陥ります。それだけリィナを救いたかったってのはわかるけど、大事なパーツを安易に切り離しちゃうのはちょっとなぁ…。そんなコア・ベースは最終的には見つかり、無事合体。ΖΖガンダムが登場したことで、戦局は一気にひっくり返ります。


ΖΖガンダムの圧倒的な火力、そして戦艦アーガマの登場により戦艦サダラーンが撤退したことで、後ろ盾を失いピンチに陥るグレミーたち。しかし、その中でもドワッジに乗るアマサ・ポーラは、ΖΖガンダムに食らいつき続けます。ΖΖガンダムΖガンダムの攻撃を受けて彼女はドワッジごと墜落しますが、なんと落ちた先はリィナのいる小屋。ドワッジもろとも小屋は爆散し、リィナは生死不明状態に。戦いを終え、焼け出されたハイヒールを見たジュドーとプルは、号泣するのでした。戦艦アーガマも久しぶりに登場。ハイメガ粒子砲を発射し、戦艦サダラーンを撤退に追い込んでいました。ちゃんとブライトたちも、海上ルートでダカールに向かっていたんですね~。一方のジュドーたちガンダム・チームは、グレミーたちと交戦中。バウはともかくドワッジごときに苦戦する彼らではありませんでしたが、その内アマサ機だけが運悪くリィナの小屋に墜落。これによりリィナは生死不明になってしまいます。偶然が重なり、最悪の事態を引き起こした今回の戦闘。プルは奇跡的にたまたま小屋の外に出ていたので無事でしたが、それでもリィナを失ったジュドーの悲しみが薄れることはありませんでした。グレミージュドーを倒すため現地に駆け付けるも、事態を知りそしてカラバの増援が接近してきていたこともあり撤退。ガンダム・チームは、燃え続ける小屋を、ただ呆然と見続けることしかできませんでした。ここで注目したいのが、ラストにおけるプルの、「リィナの代わりにジュドーの妹になる」というセリフ。このセリフの真意は、いつものプルのワガママではなく、ジュドーの思いを汲んだうえでの、彼女なりの優しさだったのでしょう。でも、ジュドーには100%その思いは伝わっていない感じがするのが、さらに悲しさを加速させるなぁ…。

 

 

 

第29話「ルーの逃亡」

1986年9月20日放送
登場した敵他:戦艦サダラーン、ミンドラ、サンドラ、ドライセン、バウ

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「元気のないジュドーなんて、ジュドーじゃない!」

 

STORY:リィナが死んでからというもの、ジュドーはずーっとふさぎ込んだままだった。気持ちはわかるけど、いつまでもこの調子じゃ、戦いに影響が出ちゃうよ。ジュドーを立ち直らせたいルーは、自分の思いを爆発させるけど、それがビーチャたちの反感を買った。そんな中入る、ネオ・ジオン襲撃の報せ!出撃準備に入る俺たちをよそに、なんとルーがコアファイターで飛び出してしまった。一体どういうつもりなんだ、ルー!?


ガンダム・チームの中で、ジュドーたちと出自を異にすることもあってか、今まであまり掘り下げがなかったルーにスポットを当てた単発回。いつも怒り気味な彼女がさらに自分の感情を爆発させたり、またグレミーのバウともいよいよ決着がついたりなど、ルーを取り巻く話や環境に大きな変化が起こります。でも、コアファイターに勝手に乗って飛び出すという「ルーの逃亡」という行動には、ちょっと疑問が残ったなぁ。彼女の真意は、ジュドーを立ち直らせたいのか、はたまた別の思いがあるのか―。


ネオ・ジオンからの追撃を回避するため、戦闘終了後直ちにダカールを離れた戦艦アーガマ。しかし、そのせいでリィナの死体捜索等もまともにすることはできず、深い心の傷を負ったジュドーは、コアファイターに閉じこもってしまいます。エルたちが彼の思いを汲もうとする一方で、ルーはジュドーコアファイターから引きずり出すことを強行。ムリヤリハッチを開けますが、その中のジュドーの様子を見て絶句するのでした。前回、ハイメガ粒子砲で戦艦サダラーンを退けた戦艦アーガマ。しかし、敵の追撃が予想されたことから、ダカールからの即時撤退を優先。そのせいで、ジュドーはリィナの死体捜索もできず、ふさぎ込んでしまうのでした。戦艦アーガマダカールに来てからはハイメガ粒子砲を撃ったくらいしか活躍していないので、すぐに撤退を決め込むのはちょっと意外。まあ、ハマーンがさらなる増援を受けて逆襲してくるかもしれなかったし、戦艦アーガマ自身も、ここに来るまでにいろんな戦闘を潜り抜けて消耗してたのかもしれないし、悪い選択ではないとは思いますけどね。しかし、そのせいでリィナの死体捜索ができず、心にさらに深いダメージを負ったのがジュドー。彼は戦艦アーガマまでは何とかコアファイターを操縦するも、そのままずっとそこに閉じこもりきりになってしまいます。しびれを切らしたルーがハッチをこじ開けますが、その中のジュドーの様子は…。ジュドーのことを気遣い、そっとしておいてあげようとするエルたちに対し、戦争のために強行的に引きずり出そうとするのがルー。「感情に流されちゃいけない」とか言ってる割に、自分が一番感情を爆発させているのが、何とも言えません。そんな彼女は、プルの抵抗をはねのけてハッチをこじ開けますが、その中のジュドーの姿を見て絶句。しかし、気を取り直して彼を叱咤激励するのでした。コクピット内のジュドーは、茫然自失状態で、モニター等はメチャクチャに損傷。おそらく、握りこぶしで何度もたたきつけていたのでしょう。


コアファイターから引きずり出されたジュドーは、アストナージたちに拘束されかけるも、ブライトの意向でそれを回避。さらにプルたち周りのバックアップを受け、じょじょにその心を回復させていきます。しかしその一方で、ビーチャたちとルーの溝は深まるばかり。そんな中、ネオ・ジオンがカラバの拠点の1つ:アルジェリアのエルゴレアを狙っているという報せが入ります。出撃準備に入るエルたちでしたが、なんとその中でルーは、勝手にコアファイターに乗って先行して出撃してしまうのでした。最初こそ何をするかわからないような不安定な状態だったものの、周りからのバックアップを受け、割と早い段階で落ち着きを見せるジュドー。こういうシーンからも、彼が同じニュータイプの中でも、カミーユに比べて比較的精神が安定している(=精神力が強い?)ことが窺えます。カミーユだったら、たぶん心の回復までに1話丸々使ってたろうからなぁ。まあ、彼のその繊細さは、それはそれで魅力の1つだけど…。このように、当のジュドーは持ち直し始めますが、それに対しどんどん溝が深まっていくのが、ビーチャたちとルー。ジュドーへの対応に納得ができないビーチャたちは、ルーに反発。しかもその中で、イーノがルーの行動に一理あると意見したことで、余計に話がこじれてしまいます。ジュドーの心を尊重しようとするビーチャたちと、ジュドーニュータイプとしての能力と戦局を重視するルー。どちらの考え方も正しいといえるものであり、それゆえにお互いの意見が衝突します。ここでのビーチャの姿が、一瞬だけとてもカッコよく見えたなぁ。でも、その直後、いつもの感じに戻っちゃったけど…。ガンダム・チーム内で意見が分かれる中、カラバから拠点の1つであるエルゴレアが、ネオ・ジオンにより襲撃されているという情報が入電。出撃準備に入るエルたちをよそに、ルーだけがコアファイターに勝手に乗って出撃しちゃいます。このシーンは本当に唐突で、「ええっ!?」って思わず声が出ちゃいました。最初はグレミーを叩くために先んじて出撃したのかと思ったけど、どうやらそうでもないらしいみたいだからなぁ。


エルゴレア方面に向かったルーを襲ったのが、グレミーのバウと、オウギュスト率いるドライセン部隊。何とかコアファイターでしのぎきるルーでしたが、それにも限界がありました。やがてガンダム・チームも追いつき、オウギュストはエルゴレアを叩くためその場を離れますが、バウのみになってもガンダム・チーム劣勢の状況は変わらず。しかしここで、ビーチャがとんでもない作戦を立て、それによりなんとバウの撃破に成功するのでした。ルーはエルゴレアに向かうも、不運にもバウやドライセン隊と遭遇。ガンダム・チームが駆けつけるまで、彼女は単独で攻撃を回避し続けるハメに陥ります。ここでのルーは、エルゴレアに向かっていたことから先行して敵を叩こうとしていたようにも見える一方で、バウやドライセンに遭遇した際、「こんなところで敵に遭遇するとは!」という旨の、敵との遭遇を予期していなかったとも取れる発言をするシーンが存在。うーん、敵が攻めてきてるエルゴレアに向かってるんだから、敵との遭遇は予想できたはずだけど…。ピンチのルーに対し、ようやくガンダム・チームも追いついて戦闘に参加。対するグレミーは、オウギュストにエルゴレア攻撃を優先させ、自身は単独でガンダム・チームに挑みます。バウの機動性の前に苦戦するガンダム・チームでしたが、その中にグレミーが乗っていることを知り、ビーチャがルーのコアファイターを盾に攻撃する作戦を提案。なんとこれは成功し、バウはエルゴレア付近の砂漠で大爆発を起こし撃破されるのでした。ビーチャがとったのは、グレミーのルーへの思いを利用し、彼女を盾にしてバウを撃破しようとするもの。「こんなムチャな作戦通用するかよ」と思って観てましたが、なんと最終的にはバウを撃破するまでに至ります。ビーチャは相当ルーに鬱憤が貯まってたのか、バウにコアファイターを押し付け挑発するような、危険な行動も披露。おいおい、マジでルーが死んじゃうぞ!?


ガンダム・チームが戦う中、未だ戦線復帰できていなかったジュドー。しかしプルの言葉を受け、ルーの言葉を思い出し、再び立ち上がることを決意します。彼はイーノとともにコア・トップとコア・ベースで出撃し、オウギュストのドライセン隊と真っ向勝負でやりあって、撤退に追い込むことに成功。しかし、エルゴレアの街の被害を食い止めることはできず、またルーも再びその姿をくらましてしまうなど、戦果の代わりに得た代償も大きいものがありました。プルの言葉を受けつつ、ルーのことも否定せずに、自分の力で立ち直ったジュドー。思ったより立ち直りが早いなと感じたと同時に、ジュドーは今までのニュータイプに比べて「強いな」とも思いました。そんな彼は、イーノとともに出撃し、オウギュストのドライセン隊と真っ向からバトル。ほとんど苦戦することなく痛手を負わせ、オウギュストを撤退に追い込みますが、エルゴレアの街の被害を抑えることはできませんでした。今回は展開の都合上、ΖΖガンダムの出番はなし。その代わり、コア・トップとコア・ベースの単独での活躍が描写され、その強さがアピールされました。ドライセン相手にまともにやりあって勝てるなんて、コア・トップもコア・ベースも、ΖΖガンダムにならなくてもそこそこ強いんだね…。こうして戦いは終結しますが、ルーは戦艦アーガマに戻らず、再びコアファイターで逃亡。砂漠の中に姿を消してしまいます。ここからジュドーたちはどうするんだろう?このままじゃあ、ΖΖガンダムになれないぞ…!

 

 

 

第30話「青の部隊(前)」

1986年9月27日放送
登場した敵他:ディザート・ザク、アイザックゲルググ、ザクタンカー

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「どんなに科学が進歩しようとも、人間の求めるものは変わらないのさ。ニュータイプになったってね。」


STORY:砂漠の暑さってヤツは、人をダメにする。部隊を離れてさまようルーとグレミーがたどり着いたのは、自由都市ガルダーヤ。でもそこは、アフリカ独立戦線「青の部隊」の影響で、かつてのような街ではなくなってたんだ。変な芸術家ジェネと出会うルーと、青の部隊に協力させられちゃうグレミー。そして俺たちは、補給のためにそこを訪れたら、青の部隊に襲われた!なんだコイツら、ディザート・ザクもゲルググも、やたら強いじゃないか!負けるわけにはいかないぜ!


今回と次回は、砂漠にある自由都市ガルダーヤを舞台にした、青の部隊とそれを取り巻くネオ・ジオンのお話に。前編となる今回は、ネオ・ジオンの影はほとんど出てこず、ガルダーヤの街や青の部隊の概要説明と、ガンダム・チームの戦闘が描かれることになりました。話の濃さとしてはそこまで濃密ではないですが、ジェネをはじめとするゲストキャラクターの濃さ、そして後半に展開される戦闘の緊迫感が、いい味を出していましたね。


前回、戦艦アーガマを飛び出し、そのまま戻らなかったルー。彼女はそのまま砂漠を飛行し続けていましたが、燃料が足りなくなってきたため着陸。近くにあるという自由都市ガルダーヤを徒歩で目指しますが、立ち入る際検問に引っ掛かってしまいます。偶然通りかかったジェネという男のお陰で事なきを得ますが、そのジェネは変わった人物でした。一方のグレミーは、ネオ・ジオンとはぐれ砂漠をさまようことに。体力も限界に近づいたとき、ザクタンカーが通りがかります。それは、アフリカ独立戦線「青の部隊」のものでした。各々の事情から、自分の部隊を離れ、砂漠をさまようことになるルーとグレミー。彼らはそれぞれ偶然をきっかけに、同じガルダーヤの街にたどり着くことになります。ルーは補給のためにガルダーヤに立ち寄ろうとするも、検問で足止めを食らうハメに。戦艦アーガマから飛び出して身分証明書も何もない彼女は、ダメもとでその場を通りかかった民間人に友だちのふりをしてもらい、なんとか街に入ることに成功します。ところがその民間人:ジェネは、かなりの変わり者でした。検問所の兵士からもあきれられたくらいの、ルーのダメもとの行動。ジェネはそれを受け入れて彼女の友だちのふりをしてくれます。ジェネが見ず知らずのルーに協力してくれたのは、助けてあげようという心があったというのもありますが、それと同じくらい、芸術家として彼女に惚れたため。なんか、ルーに寄ってくる男たちって、変なのばっかりだね…。一方のグレミーは、砂漠を歩き続け、ガルダーヤ近辺まで到着。そこで力尽きかけてしまいますが、倒れる寸前に彼が見たのは、青いザクタンカーでした。レミーが出会ったのは、青の部隊と呼ばれるアフリカ独立戦線の一派。あらゆる武装を青色に統一しているのが特徴的で、エゥーゴ側にもネオ・ジオン側にも属さず活動している、ゲリラ部隊のような集団です。彼らが所持している機体は、ディザート・ザク、アイザックゲルググ。3体が仲良くザクタンカーに載ってる姿は、ちょっとかわいかったですね。


ジェネに案内されるがまま、ガルダーヤの街の地下都市に立ち入ったルー。そこで彼女は、その街の規模の大きさに驚きます。そこにあるパブで食事をとっていると、青の部隊のスパイとなったグレミーが来訪。ルーを見つけジェネのことを勘違いし、ケンカしてしまいます。同じ頃、戦艦アーガマに戻っていたジュドーたちは、物資不足に悩まされることに。カラバと早く合流したいのはやまやまでしたが、ガルダーヤの街に補給のため立ち寄ることにするのでした。ガルダーヤの街は二層構造になっており、地上にはアフリカ系の人々が住み、その地下には白人が居住。白人たちは「フランク」と呼ばれ地上人から差別されているようですが、どう見てもいい生活をしているのはその「フランク」のほうでした。ガルダーヤは砂漠に突然現れる、見た目的にはそれほど大きくはない街。その地下に広大な地下都市が広がっているというのは、かなり驚きです。ルーたちが口々に「ガルダーヤは自由都市自由貿易の街)」といっていることから、そうしたことによる発展が、この地下都市を生んだのでしょうね。白人たちばかりが地下に住むのも、比較的所得の高い彼らが、地上の環境を避けるため…なのかな。そんな地下都市のパブで、ジェネと食事をとることになったルー。あまり乗り気ではなかった彼女のもとに、今度は青の部隊のスパイとなったグレミーが現れます。ルーのことを発見し、さらにジェネのことを勘違いしたグレミーは、一方的に殴りつけ、ケンカが勃発。店のマスターにまで飛び火してしまうのでした。青の部隊に救われたことで、彼らに言われるがままにスパイ活動をしていたグレミー。それはわからんでもないけどさ、ルーを見つけたことをきっかけにあっさり正体明かしすぎだよね。以前色々とされたのに、まだ恋心が残ってるんだなぁ…。


ガルダーヤの街に向かうため、ΖガンダムガンダムMk-Ⅱで出撃したジュドー・プル・エル・イーノ。しかしそこへ、青の部隊のエロ・メロエらによる攻撃に遭遇します。ディザート・ザクやゲルググ相手に戦うジュドーたちでしたが、エロたちの気迫、そしてその操縦テクニックの前に思いの他苦戦を強いられます。しかし、ジュドーたちの技術も負けてはおらず、まずはガンダムMk-Ⅱが勝利への突破口を開くのでした。後半からは、ジュドーらとエロらの戦いがその中心に。Ζガンダム&ガンダムMk-Ⅱと、ディザート・ザク&ゲルググの激しい戦いが楽しめます(今回初登場のアイザックは、戦闘開始直後に撃ち落とされている)。本来であれば、ディザート・ザクもゲルググも旧型機orその改修機であるため、ΖガンダムガンダムMk-Ⅱが苦戦するような相手ではありませんが、その内部はかなりの改造が施されており、さらにはエロらの連係プレー、そして「アフリカを救う」という意思による気迫が、ジュドーたちを苦しめることになります。旧型機でジュドーたちに挑んでくる民兵といえば、第25話のロンメル隊や第26話のマサイなどが思い浮かびますが、エロら青の部隊はそれ以上。下手をすれば、ネオ・ジオンの一部隊よりも強いんじゃないかというくらいの戦いを見せてくれます。エロらとの戦いをかなり濃く描いてくれるのもGoodですが、それにプラスして彼らが強い理由もちゃんと説明されているのがなお良いですね~。このように青の部隊はなかなかの強さを見せますが、早々やられるジュドーたちじゃない。まずはエルのガンダムMk-Ⅱが、エロの乗っていたディザート・ザクを撃ち抜きます。岩場を巧みに利用し、そのチャンスを逃さなかったエル&イーノ。2人とも、メチャクチャ強くなったなぁ。


エロが撃破されたのを見た青の部隊の隊長:ディドー・カルトハは、ゲルググで引き続きΖガンダムに応戦。その気迫に一瞬気圧されるジュドーでしたが、プルの力により何とか攻撃を回避します。これを機に一転攻勢に出たジュドーは、見事ゲルググを撃破。その後一度戦艦アーガマに帰投しようとしますが、プルがルーの気配を感じ取ったため、ガルダーヤの街に引き返すことにします。一方、青の部隊のもとに戻ったグレミーは、ディドーをみとることになり、その死の直前、彼から青の部隊を任されるのでした。一時はビームライフルも撃ち落とされ、シールドも破壊されるなど窮地に陥った、ジュドーΖガンダム。しかし、プルの力による強烈な回避が、彼を救います。追い詰められ気味だったΖガンダムですが、プルのおかげで態勢を立て直してからは、本来の強さを発揮。ビームライフルを手に取り、ゲルググに向けて撃ちまくって、ハチの巣状態にして倒します。ここではΖガンダムの強さもさることながら、負けた側であるディドーの悲哀も描かれているのがポイント。単発登場のキャラにしては、かなり濃いキャラしてたなぁ。でも、グレミーにいきなり青の部隊の次期隊長を任命するのは、やりすぎな気がしないでもないけど…。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第31話から第33話をご紹介予定です。『ガンダムΖΖ』。水は苦いか、しょっぱいか―。

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ガンプラ Pick Up!

ガンダムΖΖ』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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