お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

「ガールズ×戦士!シリーズ」総括感想

今回は、2017年4月〜2023年3月までの放送された、「ガールズ×戦士!シリーズ」の総括感想記事です。

 

純粋な女子向け特撮作品としては、2003年の実写版『美少女戦士セーラームーン』以来と言える形で始まった、テレビ東京系あさ10時30分→あさ9時放送の特撮シリーズであった本作。『ミラクルちゅーんず!』後半から『ラブパトリーナ!』序盤までは、女子層の一定以上の人気を獲得し、シリーズ全6作約6年という、「東映不思議コメディーシリーズ」後半に匹敵する(放送期間と話数では「ガールズ×戦士!シリーズ」のほうが上)、日本特撮史にその名を刻んだと言っても過言ではない作品群となりました。

 

意識している「プリキュアシリーズ」とは毛並みが違うため、お互い人気を食い合わずそのまま続いていくのかなと思われましたが、今回、同放送枠が別作品『アニアキングダム』になることから、シリーズの終了が確定。それに伴い、本記事を作ることとしました。

 

なお、歴代「ガールズ×戦士!シリーズ」の総括感想記事は↓コチラです。

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「ガールズ×戦士!シリーズ」の魅力。それは、あくまでも戦闘ではなく、ダンスや登場キャラたちのやり取りにスポットを当て、基本的に明るい作風を貫き通し続けた平和な作風だったことでしょう。

 

これは、以前『ミラクルちゅーんず!』放送中にも当ブログで指摘していたことですが、この「ガールズ×戦士!シリーズ」は、一部を除いてLDH所属の少年少女たちのお披露目作品という意味合いも強かったため、要所要所で見せるダンスシーンこそ最大の見せ場。その割合は上下したものの、『ミラちゅー』から『リズスタ』まで、そうしたフォーマットが崩されることはありませんでした。

 

そして、ドラマは極限までシンプルに作られており、「プリキュアシリーズ」でもまだお話が難解だと感じる超ちびっ子でも、親が安心して見せられる、平和で単純なストーリー。その中に、わずかながら(このシリーズ基準で)重い設定がスパイスとしてふりかけられており、いい塩梅となっていました。

 

また、こうした世界観を彩るCG合成も、かなりこだわられていてクオリティーの高いもの。正直言って、同時期の「ウルトラシリーズ」よりもこだわられている、完成度の高いCGだなと感じました。これだけ特撮作品としての要素を持っているのに、なぜもっと多くの特撮ファンに支持されなかったのか、正直理解に苦しみます。

 

 

こうして、「ウルトラシリーズ」や「プリキュアシリーズ」を含むニチアサとは一線を画し、独自路線でその地位を着実に盤石なものにしてきた「ガールズ×戦士!シリーズ」。そんな本シリーズに、間接的にトドメを刺したのは、今思うとコロナ禍でした。

 

コロナ禍の影響により、当時予定されていた『ファントミ』の映画は公開延期。その後も、ニチアサが放送期間調整のための急造の総集編をやる一方で、比較的早めに先のお話を撮影している本シリーズは、一度も放送休止を挟むことなく放送され続けましたが、明らかに無理してストーリーを繋げたり引き伸ばしたりしている場面もあったので、裏では、なかなか撮影が再開できないことによる大変な苦労があったことでしょう。

 

そして、ちびっ子たちにとって本シリーズ一番の魅力であった、実際に戦士たちと会えるグリーティングもことごとく中止に。これにより、LDHが期待していたイベント集客による効果も生み出しにくくなりました。『ラブパト』の主人公たちのグループであるLovely2なんて、解散ライブのときしかまともなイベント出来てなかったもんね。いくらその後メンバー2人がLucky2にそのままスライドすることになったとはいえ、これはかわいそうだったなぁ。

 

こうした不運を経て、せっかくの変化球要素で始まった『リズスタ』も、不完全燃焼状態で終了。正直、このシリーズがこんな形で終わることになるとは、『ファントミ』の頃までは思ってもみませんでしたね。

 

「ガールズ×戦士!シリーズ」。たとえ特撮ファンの大半が、この先知らずにスルーしていっても、私は、「過去にこうした作品もあったんだよ」と、声を大にして言い続けたいですね。いつか、再評価の陽の目が来る日を信じて―。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガールズ×戦士!シリーズ」。『アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!』・『魔法×戦士 マジマジョピュアーズ!』・『ひみつ×戦士 ファントミラージュ!』・『ポリス×戦士 ラブパトリーナ!』・『ビッ友×戦士 キラメキパワーズ!』・『リズスタ -Top of Artists!-』で構成されるこの特撮作品群は、冒頭で述べた通り、間違いなく日本特撮史にその名を残してくれました。

 

こでも、こんな形で終わっちゃうなんて、本当になんだかモヤモヤするよなぁ。公式動画で「終了」ではなく「いったんお休み」とされていた通り、いつか復活を期待したいけど…、その日は本当に来るのかな。

 

 

 

 

 

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