今回は、『ポリス×戦士 ラブパトリーナ!』の総括感想記事です。
前作『ファントミ』の映画公開の都合、また新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、それまでの作品とは違い7月下旬放送開始という、異例のスタートを切った本作。その後も新型コロナウイルスに翻弄された感が否めない部分もありましたが、4クール48話、年末年始などの特別編成を除き、放送休止なしでなんとかしっかり走り抜けてくれました。本当、キャスト陣も制作スタッフも、よく頑張ったなと感じますね。
なお、前回(第4クール)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
私の本作に対する印象は、上の方でもチラッと触れていますが、「あらゆる制約を潜り抜け、なんとか1年間を走り抜けた傷だらけの作品」という感じ。世間を翻弄した様々なアクシデントにも負けず、なんとか次へとバトンを渡した、本当にいろんな意味で“頑張った”作品だなと思いました。
何せ、くどいようですが新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、撮影は一時中断するわ、バトンタッチイベントやリリースイベントはできないわと、制約の連続で子供たちにアピールする場もかなり制限されていましたからね。そんな状況下でも、シリーズ作品としての人気を落とさずに1年間持たせたのは、素晴らしいと思うし、制作陣の皆さんの頑張りが窺えます。
ただ、もともとの作風が前3作よりもさらにシンプル&子供向けになっており、そこに上述のような影響がプラスした結果、ストーリーがずーっと淡々と進んでいる感じになったのは、マイナスポイント。第2クール終盤におけるツバサとサーたんの話は、2人の関係性や動きをよく描写しており、ドラマを魅せてくれていましたが、それ以外の回では各メンバーが単独で行動することも多く(おそらくこれは“密を避ける”ため)、かといって単発回でキャラの掘り下げが入ることもあまりなく、なんだかなぁという感じでした。
メンバー単独回を増やさざるを得ない状況だったのであれば、それを逆手にとって、キャラ1人1人の魅力をもっと描き出してほしかったなぁ。特にコハナ(ラブパトブルー)なんて、最後までイマイチキャラがつかめなかったよ。
特撮面に目を向けると、CG合成のクオリティの高さは安定していた他、放送開始時インタビューで三池監督が述べていた通り、ラブピョコやワルピョコのぬいぐるみの操演などが取り入れられており、劇中でもそれを意識的に見せていたなぁという印象。最初は「CGに比べて逆に作り物感が出ちゃうんじゃないか」と思ったけど、全然そんなことはなかったですね。次作『キラパワ』でも、ひめにゃんなどのぬいぐるみが登場するようだし、『ラブパト』で培われた技術が、今後もしっかり生かされていきそうですね。
なんとか1年4クールを走り切り、そしてシリーズ2作目の映画公開までこぎつけた『ラブパト』。彼女たちがバトンをつないだことで、「ガールズ×戦士シリーズ」は、とうとう5作目の大台に突入しました。
この『ラブパト』という作品は、なんとなく後年「シリーズの中でも地味な作品」という扱いを受けそうな気がしますが、いやいやそんなことはないんだよと、この作品はとっても頑張っていたんだよということは、胸にしっかりと刻んでおきたいですね。
さあ、『キラパワ』をいち早く取り上げた、直前特番の感想記事は↓コチラだ!
bongore-asterisk.hatenablog.jp
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