お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『仮面ライダーセイバー(聖刃)』第1章 ちょっとした感想

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本の力が、飛羽真を変える!

 

 

 

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ムリだ!普通のホモ・サピエンスには、聖剣は抜けない!!さあ、いよいよ始まりました、令和2作目となる平成仮面ライダーシリーズ『仮面ライダーセイバー(聖刃)』。その第1話である今回は、主人公の飛羽真やヒロインの芽依のキャラ紹介、そして飛羽真が変身能力を手に入れる過程がストレートにアツく描写されており、今までの「平成仮面ライダーシリーズ」に比べて、かなり単純明快な作劇になっていたように感じました。

 

切り抜き合成の細かい点は違和感があるところはあったものの、特撮もアクションも気合十分。一方で、アイキャッチやEDテーマ(堂々と「仮面ライダーセイバー」の歌詞つき!)の復活なども考えると、より低年齢層を意識した作風になっていることが窺えます。アイキャッチ入るのはいいけど、「平成仮面ライダーシリーズ」の場合CMが2回入るから、ちょっとくどくなっちゃうかな…。

 

 

 

神山飛羽真は、小説家稼業の傍ら、絵本店を営む青年。今日も編集者の須藤芽依に尻を叩かれますが、当の本人はどこ吹く風。子供たちへの絵本の読み聞かせや、知り合いの子供の約束を優先します。プレゼントとして絵本を渡しに行った矢先、飛羽真と芽依のいる一帯は、謎の空間にいきなり引きずり込まれて…!序盤の数分間で、『セイバー』の世界観とその背景、そして主人公とヒロインである飛羽真と芽依を一気に描写。前者についてはタッセルによって、後者については飛羽真と芽依のセリフと行動で説明していました。各登場人物のテンションの高さで薄まっていたものの、ちょっと説明臭さは抜けてなかったかなぁ。まあ、この方法が一番手っ取り早くてスピーディーなんですけどね。主人公である飛羽真は、子供に愛される好青年として、芽依は一歩間違えればウザいキャラになる寸前のヒロインとして登場。どちらも、愛すべきキャラクターです。

 

飛羽真たちは、引きずり込まれた空間でゴーレムメギドと遭遇。人々が逃げ惑う中、本の力を悪用して暴れるそれに対し、飛羽真は怒りを燃やします。彼はゴーレムメギドの攻撃をもろに食らいますが、その時現れたブレイブドラゴンのワンダーライドブック、そして火炎剣烈火により窮地を脱出。そのまま彼は、仮面ライダーセイバーへと変身を遂げるのでした。飛羽真が本を渡した途端、彼はメギドの襲撃に巻き込まれてしまうハメに。ゴーレムメギドの攻撃により起こった混乱の中で、飛羽真はそれと対峙します。ゴーレムメギドの襲撃から飛羽真の変身直前までのシーンは、割とあっという間。しかし、その中でも細かいCG合成が施されており、幻想的な非現実さがきちんと表現されていました。スゲェ、東映特撮らしからぬ出来だ…(ほめてる)。そして、いよいよ飛羽真が仮面ライダーセイバーへと変身。謎の青年が「抜けるはずがない」と言ってるそばからあっさり抜いてたのには、予想できた展開とは言えちょっと笑っちゃいました。

 

仮面ライダーセイバーとなった飛羽真は、一心不乱に目の前のゴーレムメギドと戦闘開始。途中その能力に翻弄され様々な世界に飛ばされたり巨大戦を強いられたりしますが、何とかそれを切り抜けることに成功。最後は火龍蹴撃破で撃破します。世界も元に戻り、その夜原稿も書き上げて、やれやれの飛羽真。しかしそこに、謎の青年が現れて…。今回終盤で、セイバーの戦闘シーンが初披露。単独でのアクションはもちろんのこと、ゴーレムメギドの力で様々な世界に飛ばされるわ、急にゴーレムメギドが巨大化するわ、もういい意味でやりたい放題の戦闘シーンになっており、観ていてとても楽しかったですね。「この戦闘シーンのノリ、何かに似てるな…」と思ったら、そういえば『ギャバン』などの宇宙刑事系作品の戦闘シーンにそっくり。あちらも異世界に飛ばされたり(魔空空間など)、敵が巨大化したりなどもしてましたよね~。制作側曰く「この描写は最後まで続けたい」とのことですが、これは予算はもちろんのこと、『ギャバン』などの戦闘シーンがこのスタイルを最後まで維持していたことを意識しているからなのでしょう。

 

 

 

謎の青年の正体は、新堂倫太郎=仮面ライダーブレイズだった。火炎剣烈火の引き渡しを求める彼に対し、飛羽真は拒否。それに対する、倫太郎の行動は?今飛羽真が知る、この世界における「仮面ライダー」の真実とは!?

 

次回は仮面ライダーブレイズが初変身。それに併せて、ワンダーライドブックや仮面ライダーの説明が行われるようです。さて、ブレイズもキャラとしてどう化けてくれるのか?楽しみですね

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

…というワケで、記事は「『魔進戦隊キラメイジャー』第22話 ちょっとした感想」に続きます。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『ウルトラマンZ(ゼット)』第11話 ちょっとした感想

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ロマンの塊!キングジョーストレイジカスタム

 

 

 

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まさに戦う武器庫ぉ!ロマンの塊ぃ!!Fooooo!!!カッコいい…。今回の『ウルトラマンZ』は、以前から告知されていた通りの特空機3号:キングジョーストレイジカスタムのデビュー回。ゼットの活躍も確保しつつ、キングジョーストレイジカスタムの強さ、一方で抱えている改善点(弱さ)をしっかり描いており、ちょっと心もとないけどゼットの強力な支援メカになりうるポテンシャルを見せてくれました。

 

新兵器のデビュー回というコンセプトの一方で、お話はハルキの過去に触れ、そして彼の過去と迷いが戦いにまで影響を及ぼす展開に。若干ダークさを感じるものでしたが、そこまであーだこーだ言われるほどのものでもないかなぁとは思います。ここら辺のハルキの葛藤は、デルタライズクロー登場回への布石でもあるんだろうなぁ。

 

なお、前回(特別編)の感想記事は、↓コチラです

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

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キングジョーストレイジカスタムの開発過程は前回までで触れているため、それは特撮面での活躍にほぼ全振りし、ハルキの過去や彼の戦いでの苦悩を描く形となった今回のお話。中盤以降の連戦展開の都合でドラマパートは前半に集中していましたが、短い時間と最低限の描写で、ハルキの過去や決意、そしてトラウマと苦悩を全て“におわせる”演出は秀逸なものでした。脚本の構成力と、監督をはじめとする制作側の演出の勝利と言えるのではないでしょうか。

 

キングジョーストレイジカスタム、ついに完成!興奮冷めやらぬストレイジの中で、ハルキもその1人でしたが、父の命日だということで休暇を取って実家へ帰省。亡き父との思い出を回想します。ところが、それに水を差すようにレッドキングAが市街地に出現。緊急連絡を受けて1人街に出た彼は、逃げ遅れかけた少年を見て、過去の自分を重ね合わせるのでした。冒頭からいきなりキングジョーストレイジカスタムの姿を見せ、ハルキが興奮気味に装備を叫びまくると言う形で、そのスペックを一気に披露。ハルキらしい反応・セリフであったため、この部分での説明口調は全く違和感がありませんでしたね。いやぁ、まさに戦う武器庫、ロマンの塊だよ!しかし、そんな明るさが取り柄のハルキにも、暗い一面が。彼が突然ストレイジを離れたのは父の命日だったためであり、レッドキング襲撃の最中、彼の脳裏には父が死んだ日のことがフラッシュバックするのでした。今回のドラマパートでの最大の見どころは、レッドキングAと対峙した際のハルキの回想→変身シーン。回想パートの挿入自体は若干唐突すぎる印象がありますが、ハルキ自身に一言もセリフを言わせず、「父親はギーストロンによる怪獣災害で死亡した」・「同じことを繰り返させないために変身する、ハルキの強い決意」を一気に視聴者に感じさせる描写になっています。このシーンを観た時は、いろんな意味でグッと来たなぁ~。ちなみにハルキの父親であるマサル役は、石原プロの金子憲史さんが好演。地味に豪華キャストです。

 

ハルキはゼット ベータスマッシュに変身し、レッドキングAに応戦。若干パワー負けしますが、そこへヨウコの乗ったキングジョーストレイジカスタムが登場し加勢します。そのコンビネーションと火力でレッドキングAを追い込む2体でしたが、別の場所にレッドキングBが出現。ヘビクラ隊長の指示で、キングジョーストレイジカスタムはゼットから離れなければならなくなってしまいます。キングジョーストレイジカスタムの活躍シーンは、まずの出撃シーンから見どころ満載。もちろんその特撮自体もそうなのですが、ヨウコが出撃の直前、ユカからスムージーをもらって飲み干すシーンが挿入されているのがGoodです。そうそう、ユカにはこういう設定あったよね。見過ごしちゃいそうなシーンでしっかりとこういうのを挿入しておくと、キャラが生きてくるんですよ。そうして満を持して出撃したキングジョーストレイジカスタムは、圧倒的な火力でベータスマッシュを援護。ともにレッドキングAを窮地に追い込みますが、そこでもう1体のレッドキングレッドキングB出現の報せが入り、そちらへの対応を余儀なくされてしまうのでした。ベータスマッシュとのコンビで活躍するキングジョーストレイジカスタムは、まさに戦う武器庫ともいうべき強さを発揮。このシーンだけ観ると最強特空機に見えますが…、やっぱりその分弱さもまた抱えているのでした。

 

ゼットがレッドキングAに辛勝した一方で、キングジョーストレイジカスタムはレッドキングBに苦戦。持ち前の火力もパワーもほとんど発揮できず、振り回される一方になってしまいます。ここで、ゼットがガンマフューチャーとなって加勢。技を繰り出して一気に追い詰めますが、レッドキングBが卵を守っているのを目の当たりにし、全てを察します。キングジョーストレイジカスタムはペダニウム粒子砲を放ってダウン、またゼットはエネルギーが残り少ない中レッドキングBをかばい、レッドキングBは地中の中へと消えていきます。一見すると、怪獣保護を実践できたように見えましたが…。レッドキングBの姿を見て、レッドキングAは卵の父親出会った可能性があることを察し、一気に戦意を喪失してしまうハルキ。ここでのゼットと彼のすれ違いが、カラータイマーにも影響してきているのは興味深いですね。そして、ゼットは主にハルキの判断でレッドキングBを逃がすことに。しかし危険な怪獣を取り逃がしたことと大差ないため、ラストでのヘビクラ隊長の言葉がグサリと突き刺さります。初めて戦いで迷いを見せたハルキ。さあ、ここからどう成長するのか―?

 

 

 

◎特撮面

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なんと言っても、キングジョーストレイジカスタムの活躍が最大の見どころである、今回の特撮。残念ながら怪獣単独撃破までとはいきませんでしたが、初登場回として十分な活躍を見せてくれたと思います。対するゼットも、負けじと全タイプを披露。ウルトラメダルもほぼすべて登場し、玩具販促面もちゃんと考慮されていました。

 

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キングジョーストレイジカスタム完成直後、ハルキの実家のある街にレッドキングAが出現!先行してゼット ベータスマッシュが戦う一方、キングジョーストレイジカスタムは満を持して出撃準備に入ります。キングジョーストレイジカスタムの出撃シーンは、まさにウルトラシリーズの防衛隊を意識しまくっている演出でGood。そうだよなぁ、これがやっぱり“防衛隊のノリ”だよなぁ!でも、合体形態のまま飛んでいくシーンは、ちょっと…ダサかったかな。

 

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ベータスマッシュとキングジョーストレイジカスタムは、コンビネーション攻撃でレッドキングAを追い詰めますが、レッドキングBが出現したため後者は戦線離脱。ゼットはその後アルファエッジにチェンジしてレッドキングAに辛勝しますが、キングジョーストレイジカスタムはレッドキングBに苦戦していました。キングジョーストレイジカスタムとレッドキングBの戦いでは、キングジョーストレイジカスタムのスピーディーな動きが印象的。反応速度がよすぎるせいで、ヨウコ曰く「操縦しにくい」とのことですが、降り立つやいなやペダニウム粒子砲をスチャっと構えるさまや、ペダニウムハンマーでひるませるさまは、カッコよさ抜群でしたね。一方のゼットは、アルファエッジにチェンジし、キングジョーとバロッサ星人を打ち破った、ライトニング・ジェネレードとM78流・竜巻閃光斬のコンボで勝利。この後の展開を考えると、「コスモスとウルトラの父のメダルを使った技で倒すのは相当な皮肉」って見方もできなくはないけど…どうなんだろう?

 

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レッドキングAを倒したゼットは、ガンマフューチャーにチェンジしてキングジョーストレイジカスタムに加勢。最初こそテンポよく追い詰めていきますが、背後に隠されていた卵を目撃してからは、ハルキが戦意喪失したため一気に態勢が乱れてしまいます。キングジョーストレイジカスタムは渾身のペダニウム粒子砲を放つも、ガンマフューチャーのバリアに防がれ不発となりダウン。ガンマフューチャー自身もレッドキングBを逃がすことに成功しますが、それは大きな課題を残す結果になるのでした。キングジョーストレイジカスタムの最強必殺技であるペダニウム粒子砲は、今回ゼットに防がれたせいで戦果を挙げられずじまい。ここは景気よく怪獣1体をぶっ飛ばしてほしかったけど、展開上それはできなかったよなぁ…。次回以降で、その強さを見せてくれるのかな。

 

 

 

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改善点だらけのキングジョーストレイジカスタム、本調子ではないハルキ…。ガタガタ状態のストレイジに、新たなる試練が襲い掛かる。グルジオライデンの出現、ウルトラマンゼット危うし!この危機を打開できるのは、キングジョーストレイジカスタムだけだ!次回の怪獣は、ウルトラ強いぜ…。

 

次回、キングジョーストレイジカスタムが驚異の4体分離を見せる!タンクモードも出てくるみたいだけど、その前にちらっと映ったヘッドファイターの飛行シーン、あれはCGじゃなくてミニチュアだよな!?

 

そんな第12話の感想記事は、↓コチラだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『黄金勇者ゴルドラン』ちょっとした感想 11th-Adventure(第31~33話)

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今回は、黄金勇者ゴルドラン』の感想記事第11回目です。

 

勇者復活&グレートゴルドラン登場編も、今回ご紹介の3話を持って完結。そして、ゴルドラン』は「レジェンドラを探す」という新たな目的を得、物語は次のステージへと踏み出します。お話の展開のさせ方は維持しつつも、その舞台を大胆にも地球から離し、各宇宙の星をめぐるという設定を持ってきたのには、ちょっとビックリしましたね。そして、伝説ともいえるパパドラン回も…!?

 

 

 

 

第31話「黄金獣合体グレートゴルドラン

1995年9月9日放送
登場した敵他:デスギャリガンファイナルモード、リバイバロン(ワルターの専用機)

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「主よ。我々は今まさに、新しい力を得た。これこそ、黄金獣合体グレートゴルドランだ!」


STORY:レジェンドラへの道が開かれる地点だという、チョラモンマ山へ来た拓矢たち。早速ドランたちは道の解放のための準備を進めるが、それには“3つの心を1つにする”ことが必要だった。それが何かを拓矢たちが考える中、シリアスはデスギャリガンで彼らを襲撃。ロボ形態に変形したそれにはあらゆる攻撃が通じず、ワルターまでもが生死不明になってしまう。拓矢たちが死を覚悟した時、奇跡は起きた。黄金獣合体・グレートゴルドランの誕生だ!


黄金獣合体、グレートゴルドラン今回はレオンカイザー登場~グレートゴルドラン誕生編の完結編にあたるお話であり、グレートゴルドランのデビュー回。ワルターが一時退場しシリアスがデスギャリガンファイナルモードという強大な武器を使って暴れるなど、拓矢たちがギリギリまで追い詰められる描写が連続しますが、その分グレートゴルドラン登場後の展開は爽快感MAXでしたね。グレートゴルドランの武器がアーチェリーってのも、カッコいいなぁ。


前回、ドランたち勇者8人が集結したことにより、指し示されたレジェンドラへの道へのポイント。それはチョラモンマ山の山頂であり、拓矢たちは現地に急行。一面凍てつく大地でしたが、ドランたちが地面をたたき割ると、なんとストーンサークルが出現。これこそレジェンドラへの道を開くための遺跡であり、ドランたちはさっそくその準備に取り掛かりますが…。チョラモンマ山は、『ゴルドラン』の世界における世界一高い山。拓矢たちは現地に急行し、そこに隠されていた遺跡を発見します。世界一高い山の山頂なのに、全員普段着でぴんぴんしている拓矢たち。えぇ、さすがにちょっとおかしくないか…?そんなチョラモンマ山は、当然寒いところであるため辺り一面氷だらけ。しかし、ドランたちが一斉に周辺の氷を砕くと、中からストーンサークルとピラミッドが出現。ここで拓矢たちは、これこそがレジェンドラへの道を開くための施設であり、そしてチョラモンマ山自体はレジェンドラではないということを知ります。チョラモンマ山に隠されていた施設はかなり大きく、かつてゴルゴンが強奪された際にアドベンジャーたちが使用しようとしたストーンサークルの規模をはるかに上回るものに。こんな大掛かりな施設をここに作っちゃうなんて、さすがレジェンドラは発達した超古代文明だっただけのことはある…と言えるのかな?


レジェンドラへの道を開くための準備は整ったものの、最後の関門である「3つの心を1つにする」方法がわからなかった拓矢たち。そんな中、ドランたちのことを尾行してきたシリアスが追いつき、エクセルギア部隊を放って一斉攻撃を仕掛けてきます。ドランたちは各々合体してこれに応戦しますが、デスギャリガンはロボ形態であるファイナルモードに変形。スカイゴルドランたちを苦しめます。シリアスの悪行に怒ったワルターは、ある決断を下すのでした。なんとしてでもここでドランたちを叩き、レジェンドラへの道を強奪しようと企むシリアス。今までの彼もなかなかエグい作戦を繰り出してきていましたが、今回はそれにプラスして火力も大幅UP。デスギャリガンの変形形態:デスギャリガンファイナルモードを使い、その圧倒的なデカさとパワーでスカイゴルドランたちを圧倒していきます。デスギャリガンファイナルモードは、とにかくデカい!勇者シリーズのどデカい敵ロボといえば、『マイトガイン』のインペリアル(最終回に登場)などが思い浮かびますが、デスギャリガンファイナルモードはそれ以上のデカさなのではないでしょうか。なにせ、スカイゴルドランたちが人間大に見えちゃうくらいの大きさなんだから!そのうえ山を1つ吹き飛ばしちゃうくらいの火力を持っているのですから、スカイゴルドランたちはほとんど抵抗できずに苦戦を強いられます。このファイナルモードの装備は、ワルターが乗っていた頃からデスギャリガンに搭載されていた模様。ひえぇ、とんでもないもの積んでたんだなぁ。このようなシリアスの横暴に怒り、そして彼を止める決意を固めたのはワルター。このシーンでの彼は、表情も行動もキリッとしており、とてもカッコよく見えましたね。


カーネルから最後の武器:リバイバロンの存在を知らされたワルターは、それをカーネルに呼び寄せてもらい、自身はシャランラにパワーストーンもどきの石を渡してそれに搭乗。果敢にデスギャリガンに挑みますが、生死不明になってしまいます。スカイゴルドランたちも動ける状況ではなく、絶体絶命のピンチを迎える拓矢たち。彼らが死を覚悟し、今までの冒険を思い出したその時、奇跡が起こります。カーネルワルターのために、以前から遠隔操縦できる機体:リバイバロンを密かにデスギャリガンに搭載。彼の強い意思を受けたカーネルは、とうとうそれを発進させるのでした。リバイバロンは『マイトガイン』に登場した飛龍のリデコ機体。カラーリングこそ大幅に変わっていますが、変形機構や変形後の姿はほとんど変わっていなかったため、一発でわかりましたね。そんなワルターは、シャランラにパワーストーンもどきの石(ゴッドシルバリオン初登場回でワルターがオババからもらった300円の石)を渡し、リバイバロンに搭乗して出撃。デスギャリガンファイナルモードを翻弄しますが、シリアスに攻撃を加える際の一瞬のためらいが命取りとなり、宇宙の彼方に飛ばされ生死不明になってしまいます。リバイバロンは今回のみの登場機ながら、かなり活躍。小回りが利く機体を生かしてデスギャリガンファイナルモードへ攻撃を加えますが、“一瞬のためらい”がワルターにとって命取りになってしまいます。あれだけシリアスを更生させると意気込んでいたものの、いざ彼自身を目の前にすると攻撃できなかったワルター。これこそ、彼が「本当の悪人ではない」ということの証明にもなっているんですね。ワルターがこうして一時退場した後、デスギャリガンファイナルモードの攻撃を目の前にし、死を悟る拓矢たち。覚悟を決めるのはいいけど、君たちいくらなんでも落ち着きすぎやしないか…?


拓矢たちの思いに、ゴルドシーバー・ゴルドライト・ゴルドスコープは反応。その直後、スカイゴルドランとレオンカイザーは黄金獣合体を遂げ、新たな姿:グレートゴルドランとなります。グレートゴルドランは、デスギャリガンファイナルモードの攻撃をものともせず、グレートアーチェリーで軽々とそれを撃破。さらにグレートゴルドランの誕生によりレジェンドラへの道が開かれ、拓矢たちは宇宙という未知なる領域への冒険に挑むことになるのでした。誕生!黄金獣合体・グレートゴルドラン!スカイゴルドランが下駄をはいたような姿のため、見た目的にはスカイゴルドランと大きくは変わらないのですが(目立つ点は胸のカイザーの顔とヘッド部分の飾りの追加か)、全身金ピカに輝いているのが、なんとも言えないオーラを醸し出しています。そしてこのグレートゴルドラン、初登場補正もありかなり強い!デスギャリガンファイナルモードのビーム攻撃の直撃に悠々と耐え、お返しとばかりにグレートアーチェリーを一発発射。これであっという間にデスギャリガンファイナルモードを倒してしまいます。ゴルドランを中心に合体するメカたちは、皆必殺技や通常武器が和風なものになっているのですが、グレートゴルドランの場合のモチーフは弓。しかも、単なる弓ではなくアーチェリーと、わざと和洋折衷な感じにしている点には、センスを感じますね。このようにしてデスギャリガンファイナルモードは撃破され、再びレジェンドラへの道を開く作業に入った拓矢たち。その結果、レジェンドラへと続く光のレールが宇宙まで伸び、拓矢たちはシャランラなどにひと時の別れを告げ、宇宙へと旅立っていきます。ミチル先生に「夏休み中に冒険するけど心配するな」という手紙を送り付けることで、「小学生が長期間宇宙を冒険できるのか?」という難題をムリヤリ解決した拓矢たち。一見すると力業のようにも見えますが、ちゃーんと「ミチル先生は拓矢たちがドランたちといることを知っている」という前提を踏まえているからこそできる描写になっているのが興味深かったですね。そしてラスト、宇宙という経験したことがない場所への冒険に旅立つ拓矢たち。彼らの顔には、全く不安の色がありません。だって、ワクワクが止まらないんだから!


拓矢「オイラたちにはドランがいるって、先生知ってるだろ?オイラたち、もっと冒険がしたいんだ―!」

 

 

 

第32話「緑の星の聖戦士」

1995年9月16日放送
登場した敵他: 鉄の国カッカ将軍とその鉄機兵軍団、魔神ムゴーレ

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「魔神ムゴーレよ、今度こそ永遠の眠りにつくのだ!」


STORY:光のレールに導かれ、拓矢たちがまず訪れたのは惑星ファンタジオ。そこは緑豊かな平和な星だったが、妖精:ミーたちの住む森には、同じ星にある鉄の国のカッカ将軍の魔の手が迫っていた。世界征服を企み、伝説の魔神ムゴーレを復活させようとするカッカ将軍。ドランたちも総力を挙げてこれに抵抗するが、魔神ムゴーレはとうとう復活。暴れ始めてしまう。これを止められるのは、グレートゴルドランしかいない!放て、グレートアーチェリー!!


今回より、『ゴルドラン』の物語は、レジェンドラを目指す宇宙の旅の物語が展開されることに。その一発目となるお話は、現地に伝わる伝説の魔神をめぐるものになりました。新章突入回ということもあってか、ギャグ要素は少なめで子供番組としては勧善懲悪的なプレーンな展開に。一方で、数話後にデビューを飾るキャプテンシャークが、既にチラッと登場していることも見逃せません。


ミチル先生に置手紙を残して以降、数日にわたって宇宙空間を航行し続ける拓矢たち。あまりの退屈さにとうとう音を上げ始めてしまいますが、そんな時、光のレールの中継地点である惑星:惑星ファンタジオを発見。着陸した彼らは、さっそくその星の調査を始め、そこで妖精ミーとキツネのククと出会うのでした。宇宙空間の旅というと、華やかな印象を受けますが、レジェンドラへの旅の場合、光のレールに沿って航行する形になるため、その旅は想像以上に単調なもの。拓矢たちは暇つぶしに人生ゲームなどをやりますが、何日も同じアドベンジャーの中にいたことで限界が来ていました。「機関車型メカで宇宙を旅する」というと、『銀河疾風サスライガー』を想起しますが、あちらはゴールは決まっていたものの、そこまでのルートは主人公たちが選択する&常に追手とのデッドヒートと、なかなか刺激的なもの。対するゴルドラン』の場合、光のレールに沿ってずっと航行していればいつかはレジェンドラにつくのですから、確かにそう考えるとこれは“単調な旅”と言えるのかもしれません。「宇宙の旅が単調」って解釈、地味に斬新だと思うんだけどなぁ。そのあまりの単調さに拓矢は思わず窓にへばりつきますが、その際目撃したのはサメ型の宇宙戦艦=キャプテンシャーク。この時点で、既にその登場をにおわせていたんだなぁ。こんな感じで暇を持て余していた拓矢たちでしたが、その時光のレールの最初の中継地点である惑星ファンタジオを発見。すぐに降り立って探索を始め、途中湖で遊び始めますが、その湖自体はキツネ;ククが見せていた幻。そのことを妖精ミーから伝えられた彼らは、そのことをきっかけに彼女と仲良くなるのでした。レジェンドラへ行くためには、いくつもの星を経由する必要がある様子。しかも、1つの星に着陸してから次の光のレールが出現するまで、約1日かかるようです。こうすることで、拓矢たちがその星に一定時間滞在しなければならない理由を作り出しているんですね。


ミーから彼女の住む森を案内され、すっかりその環境が気に入った拓矢たち。しかし、それをぶち壊そうとする鉄の国のカッカ将軍は、森の破壊を始め、これに対し拓矢たちはドランに指示してカッカ将軍一味を追い払います。カッカ将軍はなぜこの森を狙うのか?拓矢たちは、ミーからその事情について聞かされることになるのでした。惑星ファンタジオは地球と酷似した惑星で、基本的には現地人の容姿も食文化等も地球とほぼ同じ。ミーたちは妖精であるため背中に生えていますが、鉄の国の住民たちは妖精ではないからか、ほぼ人間と変わらない容姿をしていました。穏やかな暮らしをするミーたち妖精に対し、それを破壊しようとするカッカ将軍率いる鉄の国の一団。彼らはかつて封印されたという魔神ムゴーレを探しており、それを見つけ出して本気で世界征服をするつもりでした。魔神ムゴーレは、惑星ファンタジオで栄えた古代文明が作ったとされる最終兵器。人々はその力を制御できなかったため文明は滅び、その後魔神ムゴーレは何とか森の中に封印されたようです。ミーたち妖精が前近代的な暮らしをしているのは、こうしたことを踏まえ、その悲劇を繰り返さないためなのでしょうね。その魔神ムゴーレを探すカッカ将軍たちでしたが、この時はドランによって追い払われることに。ドランの竜牙剣・稲妻斬りのバンクシーン、久しぶりに見た気がするなぁ(技自体は第27話でも使ってたけど)。


ドランの出現に脅威を感じたカッカ将軍は、一時撤退後、鉄機兵と呼ばれる武装ロボの軍団を率いて森への侵攻を開始。森を破壊しつくそうとしますが、これはゴルドランたちレジェンドラの勇者によって完全に阻止されます。しかし、戦闘の最中森の中の山に着弾した流れ弾により、眠っていた魔神ムゴーレがとうとう復活。目から怪光線を放ってカッカ将軍を殺害し、そのまま暴れ始めてしまいます。ドランの存在にビビりつつも、やっぱり魔神ムゴーレを見つけることがあきらめきれないカッカ将軍は、鉄機兵軍団を率いてリベンジマッチを開始。森を破壊して妖精たちを皆殺しにしようとしますが、これは思ったよりもあっさりゴルドランたちによって阻止されるのでした。鉄機兵軍団といっても、実際は作業用ロボットにミサイルなどの武装を積んだ程度のロボ。ゴルドランたちの敵ではなく、ゴルドラン・アドベンジャー・ゴッドシルバリオン・空影・レオンカイザーによって、テンポよく倒されすぐに全滅してしまいます。このシーンでは、各ロボの活躍描写がしっかりと挿入されることに。鉄の国の技術力、カッカ将軍の調子乗り具合にしては、そんなに大したことないな…。しかし、この戦闘で出た流れ弾が、森の中の山に着弾したことで状況は一変。魔神ムゴーレの復活を許してしまい、さすがのゴルドランたちもこれには苦戦を強いられてしまいます。復活してしまった魔神ムゴーレ。伝説で語られる凶悪っぷりの通り、カッカ将軍を殺害したうえに森を焼き、全てを葉化しつくそうとしてしまいます。おまけに目からの怪光線は、ゴルドランたちの動きを鈍らせる効果もある様子。こう書くと魔神ムゴーレはかなりヤバい敵に見えますが、その見た目はちょっとコミカルです。だって、どう見ても…巨大な福助人形なんだもん!


魔神ムゴーレにより、甚大な被害が出る森。妖精たちは希望を失いかけますが、ミーたちを中心に森の延焼を食い止めようと行動を開始します。リーダーを失った鉄の国の作業員たち、そして拓矢たちもこれに協力。しかし、森の延焼を完全に防ぎきることはできませんでした。そんな中、魔神ムゴーレの攻撃を受けミーも負傷。怒った拓矢たちはゴルドランたちにグレートゴルドランへの合体を指示し、合体したグレートゴルドランはグレートアーチェリーで魔神ムゴーレを撃破。事件は解決し、拓矢たちはミーに森の復活の夢を託し、次なる星へと旅立っていくのでした。魔神ムゴーレによって無残に焼かれていく森。当初は希望を失いかけていた妖精たちでしたが、ミーを中心に行動を開始。拓矢たちもこれに協力し、やがて鉄の国作業員たちも協力し始めます。流れとしては悪くないですが、鉄の国の作業員の協力の仕方がちょっと唐突な印象。まあ、カッカ将軍にやむを得ず従っていただけで、その彼がいなくなったから考えを改めたという解釈もできなくはないけどね…。ミーたちは必死に活動しますが、それでも森の延焼は食い止めきれず、魔神ムゴーレの侵攻は続くことに。ミーは単身魔神ムゴーレに立ち向かいますが、力及ばず負傷。これに怒った拓矢たちは、ゴルドランたちをグレートゴルドランに合体させ、グレートアーチェリーで魔神ムゴーレを撃破するのでした。グレートゴルドランへの合体バンクシーンが、今回初登場。登場してからそのままグレートアーチェリーを放つまでが1つのバンクシーンになっていたので、どうやらグレートゴルドランは「登場してすぐに必殺技を放つタイプ」の最強合体ロボという立ち位置っぽいですね。そしてラスト、ミーたちの森の復興を願い、宇宙へと旅立っていく拓矢たち。彼らの宇宙での冒険は、まだ始まったばかりなのです。

 

 

 

第33話「誕生子連れ勇者」

1995年9月23日放送
登場した敵他:アルカリ星人

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「う、生まれた…。私は子持ちの勇者になってしまった!」

 

STORY:惑星ロボラルドへ向かう途中、謎の宇宙船団の襲撃を受け、墜落してしまった拓矢たち。拓矢たちは荒野で目を覚ますが、1人はぐれたドランは、マリアという女性ロボットの納屋で目を覚ますことに。ギャングに襲われる彼女を救ったドランだったが、その時事故が起きて…、なんと子供ができてしまった!突如として四つ子のパパとなり、おまけにマリアの尻に敷かれるドラン。史上初の子持ち勇者となった彼の、行く末やいかに!?


ゴルドラン』後半の物語の中で、特に異質…というか問題作の1つに数えられる今回のお話(ほめてます)。なんとドランとゲストキャラクター:マリアの間に子供が生まれ、ドランが「勇者シリーズ」初の子持ち勇者になるというトンデモ展開が挿入されています。誰がこの本書いたんだと思ったら、のちに『ダグオン』のメインライターも務める荒木憲一さんだった。ええ、意外!

 

レジェンドラへ続くレールが次につないだ星は、惑星ロボラルド。空腹に耐えながらもなんとか持ちこたえ続ける拓矢たちでしたが、その時謎の宇宙船団が攻撃を仕掛けてきます。圧倒的な火力による不意打ちに、さすがのドランたちも敗北。拓矢たちとドランは離れ離れになり、それぞれ惑星ロボラルドに転落してしまいます。その後目を覚ました彼らは、この星の驚くべき光景を目にするのでした。冒頭から拓矢たちが襲われるという、なかなかインパクトのある始まり方をする今回。しかも敵がまともに火力でドランたちを追い詰めている点が、緊迫感を与えてくれています。ゴリラの顔した巨大宇宙船だったから、「絶対あれ弱いだろ」って思っちゃったけど、ふたを開けてみたら真逆でビックリしたなぁ。こうした攻撃を受け、惑星ロボラルドに墜落してしまった拓矢たちとドラン。拓矢たちは荒野で目を覚ましますが、直後ロボットの大群に囲われてしまうことに。一方のドランは、牧場を切り盛りするマリアという女性ロボットに助けられますが、彼女はギャングから脅迫を受けていました。惑星ロボラルドは、ロボットしかいない星。よって、今回登場するゲストキャラクターは皆ロボットです。荒野から抜け出して、保安官事務所に立ち寄った際、その事実を知った拓矢。何か食べるもはないかと訊くとニンジンを差し出されますが、これは実は馬の餌用のものでした。ロボット以外の生命体はいないのに、なぜか馬だけは生息してるのか。変な星だなぁ。


マリアのピンチを、彼に救ったドラン。しかしその直後、ふとした事故で彼女にキスしてしまったことで、とんでもない事態に陥ってしまいます。ゴルドシーバーの通信で、何とかドランの居場所を特定した拓矢たちでしたが、ドランと再会した際彼からその話を聞かされて驚愕。そして翌朝…、なんとマリアは四つ子を出産するのでした。納屋を全壊させてしまったものの、彼女を脅迫するギャングを追い払ったドラン。まだ体調が万全ではなかったためふらついた際、誤って転倒。マリアにキスしてしまいます。すぐに謝罪するドランでしたが、彼女の腹部には異変が生じ始めていました。惑星ロボラルドの女性ロボットたちは、腹部に種族保存装置を搭載しているとのこと。どうやらこれは男性ロボットとキスすることで作動するらしく、ドランがマリアにキスしてしまったことで、彼女は妊娠してしまいます。女性ロボットが、妊娠!なんだよこのぶっ飛んだ展開は!?しかもこれに対し、ドランが「ロボットは妊娠しないのでは?」といったツッコミではなく「子供ができてしまったのか!?」と斜め上の方向で慌てふためくのが笑えます。そしてこの後、拓矢たちがドランに合流。彼らの協力を得て、マリアは翌朝四つ子を出産するのでした。最初はドランに軽蔑のまなざしを向けるも、マリアの出産に協力する拓矢たち。やはりここでも、登場人物が誰一人として「ロボットがなぜ妊娠するのか」ということに驚いたりツッコんだりしていないのが笑えます。そして翌朝、無事子供たちが誕生。早すぎるだろ、出産のスピード!


四つ子をそれぞれドラ太郎・ドラ次郎・ドラ三郎・ドラ代と名付けたドランは、彼らの父として、そしてマリアの夫としての生活をスタート。しかし子育てはなかなかうまくいかず、おまけにマリアの尻に敷かれて散々な目に遭ってしまいます。同じ頃、拓矢たちは独自にアルカリ星人のことについて調査を開始。ついにそのアジトらしき場所を突き止めますが…。子供ができてから、ドランは散々な目に遭うことに。自分が壊してしまった納屋の修理をするも、ドラ太郎たちが邪魔してくるせいでろくに進まずじまい。ドラ太郎たちを叱ると、マリアからの注意が飛び、さらには買い物に一方的に突き合わされて子守りを任されます。ドラ太郎たちは無邪気で快活な子供たち。おまけにドランと同じくスーパーカー形態への変形機能も持っていることから、変形してそのまま街中を走り回ってしまいます。ドラ太郎たちを見失ってしまったことにより、彼らを探すハメになってしまったドラン。あちこち探すのはわかるけどさ、ラブホテルの窓のぞき込むのはないんじゃないのか!?一方、拓矢たちはドランに配慮し、レオンたちと調査を開始。アルカリ星人のアジトと思しき場所を見つけますが、逆に自分たちも成人に見つかってしまうのでした。銃を突きつけられるも、アルカリ星人の言っていることがわからず混乱する拓矢たち。普通のアニメなら逃げ出したり抵抗したりしそうなものですが、ここで彼らが「空気を読んで捕まっておこう」ということで、わざと拘束されるのが『ゴルドラン』らしいと感じますね。

 

拓矢たちを拘束し、マリアを襲ったギャングからドランたちの情報を得たアルカリ星人は、侵攻を開始。ロボットたちを大量に吸い上げ、その中にはドラ太郎たちも混じっていました。ドランたちは各々合体して挑みますが、その火力の前に大ピンチに。しかし、ドラ太郎たちの機転、そして謎のサメ型ロボのアシストにより逆転勝利をつかむのでした。ロボットたちを捕まえ、他の星に奴隷として売りさばく商売をしていたアルカリ星人。ドランたちの存在を知った彼らは、ドランたちを拘束すれば高く売れると踏んで、ロボットたちを吸い上げつつ、惑星ロボラルドの一斉攻撃を始めます。火力も尋常じゃないうえに、ドラ太郎たちまで人質に取られて満足に戦えないゴルドランたち。しかし、ここで頑張ったのがドラ太郎たちでした。宇宙船内で拓矢たちと再会したドラ太郎たちは、彼の言葉を聞き自分たちが「勇者の子」であることを自覚。ミニ竜牙剣をふるって宇宙船のメカニックを破壊し、さらに中にいたギャングにもダメージを与えます。ドラ太郎たちが奮起するシーンから、お話の雰囲気が一変。それまでのギャグ調から一転、なんだか“ドラ太郎たちが頑張るいい話”という感じになります。


敵を打ち破り、惑星ロボラルドに平和を取り戻したドランたち。ドランはマリアとドラ太郎たちに自分についてくるよう言いますが、彼らはこの星を守ると固く決意しており、ドランと別れることを選択。ドランは寂しさと同時に誇らしさを感じながら、惑星ロボラルドを後にするのでした。最後はドランがドラ太郎たちの未来を願い、“いい感じ”に終わる形に。これでいいのか?うーん…いいんだ!(適当)

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第34話から第36話をご紹介予定です。『黄金勇者ゴルドラン』。もしかして、このサメって、レジェンドラの勇者なの…?と思ったら、ぴったしカンカン大当たり!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1995年放送の黄金勇者ゴルドラン』使用BGM「グレートゴルドランです。

 

そのタイトル通り、グレートゴルドランの登場シーン、そしてその直後の必殺技:グレートアーチェリーのシーンで使用されていたBGM。グレートゴルドランの荘厳さや強さをひしひしと感じる、重量感あるBGMになっています。

 

グレートゴルドランはその立ち位置やバンクシーンの都合上、合体後はすぐ必殺技を放って終わりという活躍がほとんど。格闘戦等の描写は、ほとんどありませんでした。ちょっぴり残念だなぁとは感じるけど、あれだけゴテゴテの武装でガッツリ格闘戦するのもアレだし、この制作側の判断は正しかったと言える…んじゃないかなぁ。

 

 

 


【BGM】 グレートゴルドラン&必殺技! ★ 黄金勇者ゴルドラン

 

 

 

 

 

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アクションアーカイブ ウルトラマンサーガ①「アクション!ウルトラマンサーガ」

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今回は、2012年に発売された「アクションアーカイブ ウルトラマンサーガ①」より「アクション!ウルトラマンサーガ」のご紹介です。

 

発売時期からもお分かりいただける通り、劇場版『ウルトラマンサーガ』公開に合わせて発売された食玩当時映画の主役であり最大の目玉であるサーガのDX版可動フィギュアは発売されず、結局この食玩が、現状発売された唯一の可動フィギュアとなっています。


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ちなみに、実家には奇跡的に(?)当時のパッケージも残存。『ウルトラマン列伝』や『サーガ』の宣伝があちこちになされており、当時を思い出させてくれます。

 

そうか、『サーガ』の公開から8年以上経ったのか。時の流れは速いな…。

 

なお、当時併せて購入していたUローダーのレビューは↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

食玩で発売されていたということもあり、クリアパーツは不使用。シルバーやダークパープルの成型色をベースに、メタリックの吹き付け塗装で、サーガのあの独特の体色を表現しています。

 

さすがに手首交換パーツなどまではついていませんが、その色の塗分けはかなり丁寧で、しかも塗装省略はほぼなし(サーガブレスくらいか?)。今では考えられないくらいのハイグレードな仕様になっています。今じゃすっかり物価も上がっちゃったから、これだけのものを食玩でホイホイ売るのは、難しいんだろうなぁ…。


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さて、この商品で特筆すべきは、その可動域。腰を除くほぼすべての主要関節にジョイントが組み込まれており、食玩とは思えないほどの幅広い可動域を有しています。

 

上に貼った画像の大半のポーズは、劇中サーガがとったそれとかけ離れているものばかりですが、その可動域の広さがお分かりいただけると思います。腕をL字や十字に組んだり、ウルトラマンの飛行形態(腕を前に伸ばして飛ぶアレ)を、何の補助等もなしに再現できるなんて驚異的ですよ。


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サーガの敵であるハイパーゼットン…ではなく、すぐパッと出てきたゼットン二代目のソフビとパシャリ。フィギュア自体の大きさは13.5cmで、ウルトラ怪獣500シリーズよりもひと周り大きい程度。現行ソフビとガシガシ遊ぶことが可能です。

 

でも、当時はまだ800円時代でソフビがデカかった頃だから、その時はこの商品のサイズはかなり小さい方だったんだよなぁ。このあと、『ギンガ』が始まるのを機に500シリーズが始まって、値下げ&サイズダウンして…。ああ、今となってはこれも懐かしい―。

 

 

 

ウルトラシリーズ食玩は、『Z』放送中の現在も発売されていますが、ソフビヒーローがその主。もっといろんな種類のものが出ると面白いんだけど、やっぱり難しいのかなぁ。

 

そういえば、『Z』で今度キングジョーストレイジカスタムが出ますよね。あれのDX版が発売されるんだから、食玩版も発売されたりして…。

 

 

 

 

 

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『セーラー服反逆同盟』ちょっとした感想

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「闇の中で、のさばり続ける悪党ども」「テメェらのようなワルは許せねぇ」「天に代わって、成敗する!」「純潔と、燃える正義の…」「「「「セーラー服反逆同盟!!」」」」今回は、1986-87年に毎週月曜よる7時30分枠で放送された、日本テレビ系ドラマ『セーラー服反逆同盟』の感想記事です。

 

当時フジテレビ系で放送されていた、東映制作「スケバン刑事シリーズ」の影響を大きく受けて制作された、ユニオン映画製作の日本テレビ系放送の30分ドラマ。確かにコンセプトは笑っちゃうくらい『スケバン刑事』そっくりですが、ストーリーやアクションはそれとは一線を画す仕上がりになっており、娯楽作品として十分に楽しめるものになっていました。

 

私にとってこの作品は、名前自体は聞いたことはあるものの、ずーっと本編は見たことがなかったもの。緊急事態宣言下の自粛期間中にレンタルして一気見しましたが、思わずDVD-BOXを買ってしまうくらいハマっちゃいました(定額給付金も入ったしね!)。個人的には、『スケバン刑事』よりも面白いと思うんだけどなぁ。

 

※なお、今回の記事は、全て敬称略でお送りします。

 

 

 

STORY:青春、それは悲しみと苦しみ。この物語は、悪の巣窟・黒鳥学園を舞台に、暗い過去と秘密を背負った少女たちが、勇敢にも悪に立ち向かう、戦いのドラマである―。かつて名門校と呼ばれていた、私立黒鳥学園高校。しかし、12年前の山縣理事長(南原宏治)への交代を機に、その配下の教師たちが好き放題して牛耳るトンデモ学校にまで落ちぶれていた。ある年の2学期、とある目的のために福岡県から編入してきた高坂ユミ(仙道敦子)は、理事長の娘でありながら学園改革を願う山縣ミホ(中山美穂)や、2年A組の弓削ルリ(山本理沙)・渋川ケイ(後藤恭子)と出会う。ルリとケイは、実は学園立て直しのために活動する組織の一員だったのだ。一度は勧誘を断るも、同じクラスの合田雄太(南渕一輝)を救ったことから一致団結した彼女たちは、ドハデなメイクと白いセーラー服に身を包み、「セーラー服反逆同盟」と名乗って学園立て直しに乗り出した。しかし、そこにミホの姿はない。ミホは仲間になってくれるのか?そして、彼女たちの学園立て直しは実現するのか!?

 

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上述の「STORY」(あらすじ)からもわかる通り、『スケバン刑事』に比べると現実的&閉鎖的な設定になっているのが特徴的。スケバン刑事』は戦う相手が普通の学生の他忍者の末裔や軍団の一派などの超人的な能力を持った輩でしたが(特に『Ⅱ』以降は顕著)、『セーラー服反逆同盟』の場合、相手となるのは屈強な学生や教師の他、チンピラなどがほとんど。そのため、爆発やナパームなどのハデな演出は抑え目ですが、その分生身のアクションがふんだんに取り入れられており、毎回許せぬ敵とガチバトルを繰り広げ、バッサバッサと倒してくれるのが、本作の醍醐味です。

 

ちなみに、アクションでは「メタルヒーローシリーズ」や「平成仮面ライダーシリーズ」などでおなじみのJAC(現:JAE)が担当。スケバン刑事シリーズ」のアクションを大野剣友会(「昭和仮面ライダーシリーズ」等)が担当していたのを考えると、このチョイスも対抗目的で狙ったものじゃないかなぁとも思っちゃいます。そうそう、JACが協力しているからゲスト出演陣にも所属の俳優さんが出ていて、岡元次郎(仮面ライダーBLACK等のスーツアクター)もその1人なんだよね~。

 

出演陣は、「STORY」で紹介したメインキャストの他、安岡力也・竹中直人中島はるみ・奈美悦子・藤岡重慶などが登場し、単発ゲストでは愛川欽也ガッツ石松水野晴郎片桐竜次黒部進など、豪華出演陣を起用。ここら辺からも、「スケバン刑事シリーズ」への対抗意識が窺えます。また、2年A組の生徒役の1人として、アイドルとしてデビューしたての頃の森口博子さんの姿もあります。

 

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ドラマ面は、「学園立て直し」や「ミホは反逆同盟の仲間に加わるのか?」、「ユミの母親の正体は?」といった縦軸は用意されているものの、1話完結が基本のため全話を通して描かれているのは「ミホの反逆同盟入り」の過程くらい。彼女は劇中ではその立場のせいで、実際には他のドラマの出演スケジュールのせいで出番がほとんどない時もありますが、それが逆に「いつミホは仲間になってくれるのだろう?」と、視聴者をドキドキさせてくれます。

 

でもこの作品、アクション面は素晴らしいけど、やっぱりドラマ面はちょっと物足りないかな。予想外の人気で1クール延長して2クール前23話になったのはいいだけど、そのせいで学園立て直しと関係ないお話も混じってくるし(それが本作の世界観を深めてくれてもいるのですが)、せっかく用意されていた「ユミの母親の正体」も、「ミホが彼女の持つ母親の写真見たらすぐ分かったんじゃないの?」って展開で終わっており(ミホは最終回前までに何度もユミの部屋に出入りしているので、写真を見る機会はあった)、色々ともったいない面もあるなぁと感じます。

 

しかし、このドラマには人を引き付ける強烈な力がある。もちろんそれは、「当時の人気アイドルがガチバトルを繰り広げる勧善懲悪モノ」という要素が一番強いでしょうが、それだけじゃない。

 

じゃあ、その他の要素は一体なんだろう?

 

私はその要素として、本作の持つミニマム・リアリティこそが、その正体なのではないかと考えます。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

スケバン刑事シリーズ」を決して否定するわけではないですし、あの作品群はそれはそれで好きですが、一方で観ていて「こんなこと実際にないだろう」とも思える要素がいっぱいです。あんなアイドル級のルックスを持つスケバンなんかそうそういないだろうし、しかもそのスケバンが、特殊合金製のヨーヨーを渡されて、日本を牛耳ろうとする大企業の三姉妹や、日本全ての高校を支配下に置こうとする組織のボス等と戦うなんて、ハッキリ言ってムチャクチャです。いや、そのムチャクチャさが、同時にドラマを面白くさせてくれているのですが。

 

それに比べて、『セーラー服反逆同盟』は、上述のような設定で、その目的は「学園立て直し」。もちろん「こんなことあり得ないだろう」という設定や展開もいっぱい出てきますが、それらは妙に現実的な物に設定されています。

 

この、ギリギリ「現実にありそう」というところを飛び越えたところに設定されたフィクション―、つまり「現実的にあり得ない」とわかっていても、誰もがギリギリ許容出来てしまう「非現実さ」。これこそが、このドラマの持つ強力な個性そして訴求力につながっているのではないかと感じます。

 

いやぁ、このドラマ本当に面白いですよ。ウケない人には多分ウケないけど、私は面白いと感じました。

 

ちなみに『セーラー服反逆同盟』は、DVD-BOXは入手困難となっている一方で、レンタルDVDは今もリリース中。その他CATVの日テレ+で、9月4日から毎週3話連続で放送されるとのことです。ここ数年の再放送ではHDリマスター版が使用されてるってことは、Blu-ray BOX化されるのも近い…のかも?

www.nitteleplus.com

 

 

 

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ヒットドラマは時々出るも、未だに「昔に比べて…」と言われがちな、昨今のドラマ事情。制作側も頑張っているはずなのに、どことなく“もう一押し”が足りない―。そう感じる理由は、もちろん製作費の問題もあるのでしょうが、発想が閉鎖的なのもその1つだと思います。似たようなカテゴリーのドラマが量産されており、また制作陣も割とマジメにストーリーを考えているので(すべての作品がそうではないですが)、よくも悪くもカッチリしてるんですよね。ハッチャケ具合が足りないんですよ。

 

ここ数年のドラマ枠は縮小の一途ですが、一方で昭和時代には無かった深夜ドラマ枠、そしてネット配信ドラマの枠は増加傾向。せっかくこうした「何でもやれそうな枠」があるのだから、制作側も予算と相談しつつ、もっと自由な発想をしてもいいんじゃないかなと感じます。

 

セーラー服反逆同盟』、そしてこれを機に「スケバン刑事シリーズ」も一気に見返しましたが、その自由でムチャクチャな展開の連続(ほめてます)を観て、改めてそう感じましたね。

 

 

 

 

 

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『魔進戦隊キラメイジャー』第21話 ちょっとした感想

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時雨に、釣られてみる?

 

 

 

番組は変わって、『魔進戦隊キラメイジャー』です。

 

私のヒーローではなく、皆のヒーローでいてください!今回は2つ目のカナエマストーン登場回であると同時に、ストーリーの本筋に絡むお話のためか、久々にメインの荒川さん登板回。マブシーナにかけられた呪いの真実が明かされ、さらにはツリザオ邪面との戦闘も描写。このままカナエマストーンを取り返しておしまいか…と思いきや、最後の最後で次回へ続くという展開になっていました。

 

中盤のヌマージョとの戦いでは、若干お互いペラペラしゃべりすぎな感じがしないでもないですが、現代と過去それぞれの話を1話の中でさばききったのはさすがの一言。次回予告も相まって、このヌマージョとの戦いをどうキラメイジャーが切り抜けるのか、次回が待ち遠しくなりましたね。

 

なお、同日放送の『仮面ライダーゼロワン』の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

時雨がヨドン反応をキャッチしたことをきっかけに特訓を重ねていた頃、マブシーナを連れて水族館にやってきていた充瑠と瀬奈。ところが突然マブシーナが苦しみ始め、さらにはカナエマストーンのありかを見つけかけていた宝路は、空に消える人々を目撃します。空の先から伸びる釣り竿を引っ張り上げると、中から出てきたのはツリザオ邪面。宝路たちは変身して挑みますが、あと一歩のところで邪面師を取り逃がしてしまうのでした。今回登場のツリザオ邪面は、自分の持っている純粋な能力はそこまで特筆すべきものではありませんが、カナエマストーンの力と組み合わせて使っているのが厄介。時間を移動して、未来から過去の人間を釣り上げて誘拐するという、かなりトリッキーなことをしていました。この第一戦の段階で、ツリザオ邪面の能力に関する伏線が張られているのはGoodなのですが、「ずぶ濡れである=翌日雨が降った=未来から攻撃してたんだ!」というつなげ方は、ちょっと無茶があったかなぁ。だって、ツリザオ邪面はモチーフ自体が水に関係があるものだから、「海に潜んでいました」って可能性も無きにしも非ずだし…。せっかくチラシも伏線として張ってたから、「8月30日?明日なのになんで本日開店なんだよ!?」ってツッコませるだけにしておいても、良かったかもしれませんね。

 

小夜の尽力で、小康状態になったマブシーナ。彼女は当然自分の症状に疑問を持ち、充瑠たちにその理由を問いただします。誰も最初の一言が言い出せない中、充瑠を遮って魔進ファイヤがマブシーナの呪いについて語り始めます。彼女の呪いの根源は、オラディン王らのかつての戦いにありました。その後、充瑠たちはツリザオ邪面の持つカナエマストーンの持つ能力を知ることになり…。中盤で語られるのは、マブシーナの呪いの原因となった、オラディン王たちと敵であるヌマージョ&ミンジョとの戦い。ヨドンヘイムの淀みの海に討伐に向かったオラディン王・マバユイネ王妃・宝路・レッドキラメイストーン(魔進ファイヤ)は、そこでヌマージョ・ミンジョ姉妹とバトル。あと一歩のところまで追い詰めますが、呪いの浄化用に持ち出したアクアキラメイストーンをやられたことで、一転して不利な状況に。ヌマージョの呪いの前にマバユイネ王妃は倒れ死亡し、「オラディン王の愛する女性に呪いがかかる」というそのヌマージョの言葉通り、今度はマブシーナに呪いが伝播していたのでした。ヌマージョとの戦いでは、上述した通りヌマージョがあれこれ語りまくり。呪いの効能やら自分の技やら、何から何まで明かしてくれます。まあ、そうしないと視聴者には伝わらないってのは、よくわかるんだけどさ…。でも、呪いが伝播するって設定を考え出したのは、上手いよなぁ。こうすることで、「マブシーナが知らず知らずのうちに呪いにかかっていた」という状況を違和感なく生み出すことに成功しています。こうした魔進ファイヤの回想ののち、無鈴のおかげで判明したのが、ツリザオ邪面の持つカナエマストーンの能力。それには時間を逆行させる力があり、邪面師はそれを悪用していました。今回のカナエマストーン脳能力、そしてあと2つのカナエマストーンがすぐ集まるとは思えないことから、今回はこのカナエマストーンの力でマブシーナの呪いの時間を遅らせてエンドかな…とこの時点では思いましたが、実際は違いましたね。

 

徹夜であれこれ考えるも、ツリザオ邪面の行方がつかめない充瑠たち。そんな中、時雨は降り出した雨と昨日の戦いを思い出し、邪面師の居場所の特定に成功します。邪面師を倒すことに成功したキラメイレッドたちは、シルバーをCARAT本部へ直行させ、自分たちは現れた邪面獣モーターボートバスラに応戦。しかし、モーターボートバスラのスピードの前にキラメイジンは反応しきれず、さらに宝路はマブシーナからの信頼も失いかけることになり…。時雨の機転により、邪面師を発見することに成功。カナエマストーンの力を使ってさらに別の時間へ逃げる…なんて芸当を見せてくれるのかと思いましたが、そんなこともなく割とあっさり倒されちゃいました。元がそんなに強くないから、カナエマストーンの力に頼りきりだったんだろうなぁ…。そんな邪面師と打って変わって、かなりの強さを見せたのが、邪面獣モーターボートバスラ。そのスピードを生かしてキラメイジンを翻弄し、窮地に追い込みます。モーターボートバスラを、ただ強い邪面獣とするだけでなく、「魔進エクスプレス系のメカじゃないとまともに応戦できない」という設定を付加しているのが素晴らしい。次回登場の魔進ザビューンそしてキングエクスプレスザビューンが「なぜこのタイミングで必要なのか」という理由付けになっています。

 

 

 

マブシーナの呪い、モーターボートバスラとの戦い…。全てにおいて、もう時間がない!そんな中、充瑠たちが編み出した選択は、なんと過去に飛んでヌマージョたちと戦うというものだった!?

 

次回は、キラメイジャーが過去に飛び、ヌマージョ&ミンジョ姉妹と戦う回。魔進ザビューンとキングエクスプレスザビューンのデビュー回でもあります。「過去を変えずに未来を変えろ!」って、そんなこと…できるのか!?

 

 

 

 

 

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『仮面ライダーゼロワン』第45話(終) ちょっとした感想

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“ほろび”を止められるのはただ1人

 

 

 

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誰よりもヒューマギアのことを…、滅のことを信じたのは、アイツ自身だったってことか。仮面ライダーゼロワン』も、いよいよ最終回。新型コロナウイルスの影響で放送短縮を余儀なくされたうえ、ギリギリまで新要素が出てきたため「これ本当に完結するのか?」と本気で心配しましたが、今回は或人と滅の戦いに大半の時間を割いて彼ら同士の決着をつけさせることで、なんとか一応の完結を見ることになりました。

 

事前に制作側がさんざんアナウンスしていた「今までにない最終回」の正体は、フタを開けてみれば「続きは劇場版で」というもの。しかし『ディケイド』の時とは違い、「TV本編内ある程度問題は解決→それでも残った謎や問題は劇場版へ」という配慮がなされていましたね。

 

 

 

諫たちが見守り、福添たちが或人のことを信じる中、戦い続けるアークワンと滅アークスコーピオン。最初は激しくぶつかり合っていた両者でしたが、じょじょにアークワンの動きが鈍くなってきます。滅側の勝利を確信するアズでしたが、彼女の中に現れた迅はそれを否定します。アークワンの動きが鈍った、本当の理由とは…。最初はテンポよく戦っていたものの、だんだん滅アークスコーピオンに押され気味になるアークワン。その理由は、決して力が弱まったりしていたわけでなく、彼の中で或人自身の意思が強くなり、自分なりの力や方法で滅を止めようとしていたからでした。回想シーンから、意識下に現れた其雄より「本当の強さ」を教えられていた或人。彼は「心の強さ」を持って、滅に立ち向かおうとしていました。「本当の強さ=心の強さ」という展開は、ベタですが滅の現状(“心”というものに困惑している)との対比になっていていい感じでしたね。アズも滅と似てそのことを理解しきれないでいましたが、彼女の意識下に現れた迅がそれを代弁。確かに唯阿によって修復中だったけどさ、この時点ではまだ頭脳の修復は完了してなかったはずじゃあ…?

 

滅アークスコーピオンの攻撃を受け、アークドライバーは大破。しかしそれでも或人は倒れず、滅と真っ向から向き合います。或人の説得に対し、滅は自分自身の心に対する困惑を吐露しますが、或人と戦うことを選択。これに対し或人は、出現したライジングホッパープログライズキーゼロワンリアライズver.とゼロワンドライバーで、仮面ライダーゼロワンリアライジングホッパーへと変身。最後の戦いに挑み、滅の中のアークの悪意を打ち破るのでした。中盤のシーンでは、或人も滅も自分の感情をそのまま言葉にして発言しまくり。本当はもっと印象的なシーンにしたかったんだろうけど、いかんせん尺が無いからこうせざるを得なかったんだろうなぁ…。ここで興味深いのが、滅のその感情そのままの発言が、かなり二転三転している点。これは彼の考えがブレまくっているというよりも、彼の中での“心”に対する困惑がそのまま表れた結果だと思われます。心をまだ理解しきれていないがゆえの、反応だったのでしょう。それに対して或人が反応するのはいいんだけど、滅が乗り越えられると確信する理由が「仮面ライダーだから」ってのは、ちょっと投げやりだよな~。劇中で「本作において仮面ライダーとは何か」って全然定義されてないから、いきなりここでそれを投げかけるのは唐突すぎます。「お前には心があるから乗り越えられるはずだ」としといたほうが、まだ意味は通じたんじゃないかな。こうしたやり取りを経て、或人はゼロワンリアライジングホッパーへと変身。滅との対決の末彼の中のアークの悪意を倒し、勝利するのでした。

 

滅の聖戦は終わり、平和が戻ってきた。或人たちはそれぞれの居場所へと戻り、また滅亡迅雷.netは新たなる一歩を踏み出します。しかし一方で、まだアークそのものやアズは滅びておらず、何やら不穏な動きが…。終盤では、最終決戦後の各々の姿が描写。垓は引き続きサウザー課課長、唯阿はA.I.M.S.に復帰し亡を新人隊員として受け入れ。諫は飛電インテリジェンスにはいかずに“街の仮面ライダー”として活躍、滅と迅はアークの悪意を監視する者として水面下で活動、そして或人と雷は飛電インテリジェンスへと戻ったのでした。諫のその後はありっちゃあありとは思いますが、A.I.M.Sの隊員として復職させるという展開でも十分ありだったんじゃないかなという印象。でも、以前さんざんもめてたし、今更もう戻れないかな…。或人は再びヒューマギア事業に力を入れることを宣言しますが、その中で新たな社長秘書ヒューマギアを作成。イズそっくりに作られた彼女をイズと命名した或人は、かつてのイズのようにラーニングすることを誓い、さっそく教育を始めるのでした。完全ではないけれど、イズが戻ってきてよかったよかった…としたいんだろうけど、この展開はある意味或人の狂気だぞ。もう消えてしまったヒューマギアに固執して新たなものを作るだなんて、本当にこれでいいのかな?彼の気持ちは、わからんでもないけどね…。

 

滅との戦いは終わり、全ては解決したかに見えた。しかし、まだまだ解決すべき謎や問題は残っている。そのすべては、12月公開の劇場版『仮面ライダーゼロワン』に続くのです―。

 

 

 

現代まで続く、“本”をめぐる戦い。青年が聖なる刃を手にしたとき、新たなる戦いが幕を開ける!

 

次回からは、平成仮面ライダーシリーズ最新作『仮面ライダーセイバー』が放送開始!う~ん、いろんなものが、いろんな意味でどうなるんだろうなぁ。とりあえず、第1話の放送を楽しみに待つぞぉ!

 

…というワケで、記事は「『魔進戦隊キラメイジャー』第21話 ちょっとした感想」に続きます。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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