お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『黄金勇者ゴルドラン』ちょっとした感想 11th-Adventure(第31~33話)

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今回は、黄金勇者ゴルドラン』の感想記事第11回目です。

 

勇者復活&グレートゴルドラン登場編も、今回ご紹介の3話を持って完結。そして、ゴルドラン』は「レジェンドラを探す」という新たな目的を得、物語は次のステージへと踏み出します。お話の展開のさせ方は維持しつつも、その舞台を大胆にも地球から離し、各宇宙の星をめぐるという設定を持ってきたのには、ちょっとビックリしましたね。そして、伝説ともいえるパパドラン回も…!?

 

 

 

 

第31話「黄金獣合体グレートゴルドラン

1995年9月9日放送
登場した敵他:デスギャリガンファイナルモード、リバイバロン(ワルターの専用機)

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「主よ。我々は今まさに、新しい力を得た。これこそ、黄金獣合体グレートゴルドランだ!」


STORY:レジェンドラへの道が開かれる地点だという、チョラモンマ山へ来た拓矢たち。早速ドランたちは道の解放のための準備を進めるが、それには“3つの心を1つにする”ことが必要だった。それが何かを拓矢たちが考える中、シリアスはデスギャリガンで彼らを襲撃。ロボ形態に変形したそれにはあらゆる攻撃が通じず、ワルターまでもが生死不明になってしまう。拓矢たちが死を覚悟した時、奇跡は起きた。黄金獣合体・グレートゴルドランの誕生だ!


黄金獣合体、グレートゴルドラン今回はレオンカイザー登場~グレートゴルドラン誕生編の完結編にあたるお話であり、グレートゴルドランのデビュー回。ワルターが一時退場しシリアスがデスギャリガンファイナルモードという強大な武器を使って暴れるなど、拓矢たちがギリギリまで追い詰められる描写が連続しますが、その分グレートゴルドラン登場後の展開は爽快感MAXでしたね。グレートゴルドランの武器がアーチェリーってのも、カッコいいなぁ。


前回、ドランたち勇者8人が集結したことにより、指し示されたレジェンドラへの道へのポイント。それはチョラモンマ山の山頂であり、拓矢たちは現地に急行。一面凍てつく大地でしたが、ドランたちが地面をたたき割ると、なんとストーンサークルが出現。これこそレジェンドラへの道を開くための遺跡であり、ドランたちはさっそくその準備に取り掛かりますが…。チョラモンマ山は、『ゴルドラン』の世界における世界一高い山。拓矢たちは現地に急行し、そこに隠されていた遺跡を発見します。世界一高い山の山頂なのに、全員普段着でぴんぴんしている拓矢たち。えぇ、さすがにちょっとおかしくないか…?そんなチョラモンマ山は、当然寒いところであるため辺り一面氷だらけ。しかし、ドランたちが一斉に周辺の氷を砕くと、中からストーンサークルとピラミッドが出現。ここで拓矢たちは、これこそがレジェンドラへの道を開くための施設であり、そしてチョラモンマ山自体はレジェンドラではないということを知ります。チョラモンマ山に隠されていた施設はかなり大きく、かつてゴルゴンが強奪された際にアドベンジャーたちが使用しようとしたストーンサークルの規模をはるかに上回るものに。こんな大掛かりな施設をここに作っちゃうなんて、さすがレジェンドラは発達した超古代文明だっただけのことはある…と言えるのかな?


レジェンドラへの道を開くための準備は整ったものの、最後の関門である「3つの心を1つにする」方法がわからなかった拓矢たち。そんな中、ドランたちのことを尾行してきたシリアスが追いつき、エクセルギア部隊を放って一斉攻撃を仕掛けてきます。ドランたちは各々合体してこれに応戦しますが、デスギャリガンはロボ形態であるファイナルモードに変形。スカイゴルドランたちを苦しめます。シリアスの悪行に怒ったワルターは、ある決断を下すのでした。なんとしてでもここでドランたちを叩き、レジェンドラへの道を強奪しようと企むシリアス。今までの彼もなかなかエグい作戦を繰り出してきていましたが、今回はそれにプラスして火力も大幅UP。デスギャリガンの変形形態:デスギャリガンファイナルモードを使い、その圧倒的なデカさとパワーでスカイゴルドランたちを圧倒していきます。デスギャリガンファイナルモードは、とにかくデカい!勇者シリーズのどデカい敵ロボといえば、『マイトガイン』のインペリアル(最終回に登場)などが思い浮かびますが、デスギャリガンファイナルモードはそれ以上のデカさなのではないでしょうか。なにせ、スカイゴルドランたちが人間大に見えちゃうくらいの大きさなんだから!そのうえ山を1つ吹き飛ばしちゃうくらいの火力を持っているのですから、スカイゴルドランたちはほとんど抵抗できずに苦戦を強いられます。このファイナルモードの装備は、ワルターが乗っていた頃からデスギャリガンに搭載されていた模様。ひえぇ、とんでもないもの積んでたんだなぁ。このようなシリアスの横暴に怒り、そして彼を止める決意を固めたのはワルター。このシーンでの彼は、表情も行動もキリッとしており、とてもカッコよく見えましたね。


カーネルから最後の武器:リバイバロンの存在を知らされたワルターは、それをカーネルに呼び寄せてもらい、自身はシャランラにパワーストーンもどきの石を渡してそれに搭乗。果敢にデスギャリガンに挑みますが、生死不明になってしまいます。スカイゴルドランたちも動ける状況ではなく、絶体絶命のピンチを迎える拓矢たち。彼らが死を覚悟し、今までの冒険を思い出したその時、奇跡が起こります。カーネルワルターのために、以前から遠隔操縦できる機体:リバイバロンを密かにデスギャリガンに搭載。彼の強い意思を受けたカーネルは、とうとうそれを発進させるのでした。リバイバロンは『マイトガイン』に登場した飛龍のリデコ機体。カラーリングこそ大幅に変わっていますが、変形機構や変形後の姿はほとんど変わっていなかったため、一発でわかりましたね。そんなワルターは、シャランラにパワーストーンもどきの石(ゴッドシルバリオン初登場回でワルターがオババからもらった300円の石)を渡し、リバイバロンに搭乗して出撃。デスギャリガンファイナルモードを翻弄しますが、シリアスに攻撃を加える際の一瞬のためらいが命取りとなり、宇宙の彼方に飛ばされ生死不明になってしまいます。リバイバロンは今回のみの登場機ながら、かなり活躍。小回りが利く機体を生かしてデスギャリガンファイナルモードへ攻撃を加えますが、“一瞬のためらい”がワルターにとって命取りになってしまいます。あれだけシリアスを更生させると意気込んでいたものの、いざ彼自身を目の前にすると攻撃できなかったワルター。これこそ、彼が「本当の悪人ではない」ということの証明にもなっているんですね。ワルターがこうして一時退場した後、デスギャリガンファイナルモードの攻撃を目の前にし、死を悟る拓矢たち。覚悟を決めるのはいいけど、君たちいくらなんでも落ち着きすぎやしないか…?


拓矢たちの思いに、ゴルドシーバー・ゴルドライト・ゴルドスコープは反応。その直後、スカイゴルドランとレオンカイザーは黄金獣合体を遂げ、新たな姿:グレートゴルドランとなります。グレートゴルドランは、デスギャリガンファイナルモードの攻撃をものともせず、グレートアーチェリーで軽々とそれを撃破。さらにグレートゴルドランの誕生によりレジェンドラへの道が開かれ、拓矢たちは宇宙という未知なる領域への冒険に挑むことになるのでした。誕生!黄金獣合体・グレートゴルドラン!スカイゴルドランが下駄をはいたような姿のため、見た目的にはスカイゴルドランと大きくは変わらないのですが(目立つ点は胸のカイザーの顔とヘッド部分の飾りの追加か)、全身金ピカに輝いているのが、なんとも言えないオーラを醸し出しています。そしてこのグレートゴルドラン、初登場補正もありかなり強い!デスギャリガンファイナルモードのビーム攻撃の直撃に悠々と耐え、お返しとばかりにグレートアーチェリーを一発発射。これであっという間にデスギャリガンファイナルモードを倒してしまいます。ゴルドランを中心に合体するメカたちは、皆必殺技や通常武器が和風なものになっているのですが、グレートゴルドランの場合のモチーフは弓。しかも、単なる弓ではなくアーチェリーと、わざと和洋折衷な感じにしている点には、センスを感じますね。このようにしてデスギャリガンファイナルモードは撃破され、再びレジェンドラへの道を開く作業に入った拓矢たち。その結果、レジェンドラへと続く光のレールが宇宙まで伸び、拓矢たちはシャランラなどにひと時の別れを告げ、宇宙へと旅立っていきます。ミチル先生に「夏休み中に冒険するけど心配するな」という手紙を送り付けることで、「小学生が長期間宇宙を冒険できるのか?」という難題をムリヤリ解決した拓矢たち。一見すると力業のようにも見えますが、ちゃーんと「ミチル先生は拓矢たちがドランたちといることを知っている」という前提を踏まえているからこそできる描写になっているのが興味深かったですね。そしてラスト、宇宙という経験したことがない場所への冒険に旅立つ拓矢たち。彼らの顔には、全く不安の色がありません。だって、ワクワクが止まらないんだから!


拓矢「オイラたちにはドランがいるって、先生知ってるだろ?オイラたち、もっと冒険がしたいんだ―!」

 

 

 

第32話「緑の星の聖戦士」

1995年9月16日放送
登場した敵他: 鉄の国カッカ将軍とその鉄機兵軍団、魔神ムゴーレ

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「魔神ムゴーレよ、今度こそ永遠の眠りにつくのだ!」


STORY:光のレールに導かれ、拓矢たちがまず訪れたのは惑星ファンタジオ。そこは緑豊かな平和な星だったが、妖精:ミーたちの住む森には、同じ星にある鉄の国のカッカ将軍の魔の手が迫っていた。世界征服を企み、伝説の魔神ムゴーレを復活させようとするカッカ将軍。ドランたちも総力を挙げてこれに抵抗するが、魔神ムゴーレはとうとう復活。暴れ始めてしまう。これを止められるのは、グレートゴルドランしかいない!放て、グレートアーチェリー!!


今回より、『ゴルドラン』の物語は、レジェンドラを目指す宇宙の旅の物語が展開されることに。その一発目となるお話は、現地に伝わる伝説の魔神をめぐるものになりました。新章突入回ということもあってか、ギャグ要素は少なめで子供番組としては勧善懲悪的なプレーンな展開に。一方で、数話後にデビューを飾るキャプテンシャークが、既にチラッと登場していることも見逃せません。


ミチル先生に置手紙を残して以降、数日にわたって宇宙空間を航行し続ける拓矢たち。あまりの退屈さにとうとう音を上げ始めてしまいますが、そんな時、光のレールの中継地点である惑星:惑星ファンタジオを発見。着陸した彼らは、さっそくその星の調査を始め、そこで妖精ミーとキツネのククと出会うのでした。宇宙空間の旅というと、華やかな印象を受けますが、レジェンドラへの旅の場合、光のレールに沿って航行する形になるため、その旅は想像以上に単調なもの。拓矢たちは暇つぶしに人生ゲームなどをやりますが、何日も同じアドベンジャーの中にいたことで限界が来ていました。「機関車型メカで宇宙を旅する」というと、『銀河疾風サスライガー』を想起しますが、あちらはゴールは決まっていたものの、そこまでのルートは主人公たちが選択する&常に追手とのデッドヒートと、なかなか刺激的なもの。対するゴルドラン』の場合、光のレールに沿ってずっと航行していればいつかはレジェンドラにつくのですから、確かにそう考えるとこれは“単調な旅”と言えるのかもしれません。「宇宙の旅が単調」って解釈、地味に斬新だと思うんだけどなぁ。そのあまりの単調さに拓矢は思わず窓にへばりつきますが、その際目撃したのはサメ型の宇宙戦艦=キャプテンシャーク。この時点で、既にその登場をにおわせていたんだなぁ。こんな感じで暇を持て余していた拓矢たちでしたが、その時光のレールの最初の中継地点である惑星ファンタジオを発見。すぐに降り立って探索を始め、途中湖で遊び始めますが、その湖自体はキツネ;ククが見せていた幻。そのことを妖精ミーから伝えられた彼らは、そのことをきっかけに彼女と仲良くなるのでした。レジェンドラへ行くためには、いくつもの星を経由する必要がある様子。しかも、1つの星に着陸してから次の光のレールが出現するまで、約1日かかるようです。こうすることで、拓矢たちがその星に一定時間滞在しなければならない理由を作り出しているんですね。


ミーから彼女の住む森を案内され、すっかりその環境が気に入った拓矢たち。しかし、それをぶち壊そうとする鉄の国のカッカ将軍は、森の破壊を始め、これに対し拓矢たちはドランに指示してカッカ将軍一味を追い払います。カッカ将軍はなぜこの森を狙うのか?拓矢たちは、ミーからその事情について聞かされることになるのでした。惑星ファンタジオは地球と酷似した惑星で、基本的には現地人の容姿も食文化等も地球とほぼ同じ。ミーたちは妖精であるため背中に生えていますが、鉄の国の住民たちは妖精ではないからか、ほぼ人間と変わらない容姿をしていました。穏やかな暮らしをするミーたち妖精に対し、それを破壊しようとするカッカ将軍率いる鉄の国の一団。彼らはかつて封印されたという魔神ムゴーレを探しており、それを見つけ出して本気で世界征服をするつもりでした。魔神ムゴーレは、惑星ファンタジオで栄えた古代文明が作ったとされる最終兵器。人々はその力を制御できなかったため文明は滅び、その後魔神ムゴーレは何とか森の中に封印されたようです。ミーたち妖精が前近代的な暮らしをしているのは、こうしたことを踏まえ、その悲劇を繰り返さないためなのでしょうね。その魔神ムゴーレを探すカッカ将軍たちでしたが、この時はドランによって追い払われることに。ドランの竜牙剣・稲妻斬りのバンクシーン、久しぶりに見た気がするなぁ(技自体は第27話でも使ってたけど)。


ドランの出現に脅威を感じたカッカ将軍は、一時撤退後、鉄機兵と呼ばれる武装ロボの軍団を率いて森への侵攻を開始。森を破壊しつくそうとしますが、これはゴルドランたちレジェンドラの勇者によって完全に阻止されます。しかし、戦闘の最中森の中の山に着弾した流れ弾により、眠っていた魔神ムゴーレがとうとう復活。目から怪光線を放ってカッカ将軍を殺害し、そのまま暴れ始めてしまいます。ドランの存在にビビりつつも、やっぱり魔神ムゴーレを見つけることがあきらめきれないカッカ将軍は、鉄機兵軍団を率いてリベンジマッチを開始。森を破壊して妖精たちを皆殺しにしようとしますが、これは思ったよりもあっさりゴルドランたちによって阻止されるのでした。鉄機兵軍団といっても、実際は作業用ロボットにミサイルなどの武装を積んだ程度のロボ。ゴルドランたちの敵ではなく、ゴルドラン・アドベンジャー・ゴッドシルバリオン・空影・レオンカイザーによって、テンポよく倒されすぐに全滅してしまいます。このシーンでは、各ロボの活躍描写がしっかりと挿入されることに。鉄の国の技術力、カッカ将軍の調子乗り具合にしては、そんなに大したことないな…。しかし、この戦闘で出た流れ弾が、森の中の山に着弾したことで状況は一変。魔神ムゴーレの復活を許してしまい、さすがのゴルドランたちもこれには苦戦を強いられてしまいます。復活してしまった魔神ムゴーレ。伝説で語られる凶悪っぷりの通り、カッカ将軍を殺害したうえに森を焼き、全てを葉化しつくそうとしてしまいます。おまけに目からの怪光線は、ゴルドランたちの動きを鈍らせる効果もある様子。こう書くと魔神ムゴーレはかなりヤバい敵に見えますが、その見た目はちょっとコミカルです。だって、どう見ても…巨大な福助人形なんだもん!


魔神ムゴーレにより、甚大な被害が出る森。妖精たちは希望を失いかけますが、ミーたちを中心に森の延焼を食い止めようと行動を開始します。リーダーを失った鉄の国の作業員たち、そして拓矢たちもこれに協力。しかし、森の延焼を完全に防ぎきることはできませんでした。そんな中、魔神ムゴーレの攻撃を受けミーも負傷。怒った拓矢たちはゴルドランたちにグレートゴルドランへの合体を指示し、合体したグレートゴルドランはグレートアーチェリーで魔神ムゴーレを撃破。事件は解決し、拓矢たちはミーに森の復活の夢を託し、次なる星へと旅立っていくのでした。魔神ムゴーレによって無残に焼かれていく森。当初は希望を失いかけていた妖精たちでしたが、ミーを中心に行動を開始。拓矢たちもこれに協力し、やがて鉄の国作業員たちも協力し始めます。流れとしては悪くないですが、鉄の国の作業員の協力の仕方がちょっと唐突な印象。まあ、カッカ将軍にやむを得ず従っていただけで、その彼がいなくなったから考えを改めたという解釈もできなくはないけどね…。ミーたちは必死に活動しますが、それでも森の延焼は食い止めきれず、魔神ムゴーレの侵攻は続くことに。ミーは単身魔神ムゴーレに立ち向かいますが、力及ばず負傷。これに怒った拓矢たちは、ゴルドランたちをグレートゴルドランに合体させ、グレートアーチェリーで魔神ムゴーレを撃破するのでした。グレートゴルドランへの合体バンクシーンが、今回初登場。登場してからそのままグレートアーチェリーを放つまでが1つのバンクシーンになっていたので、どうやらグレートゴルドランは「登場してすぐに必殺技を放つタイプ」の最強合体ロボという立ち位置っぽいですね。そしてラスト、ミーたちの森の復興を願い、宇宙へと旅立っていく拓矢たち。彼らの宇宙での冒険は、まだ始まったばかりなのです。

 

 

 

第33話「誕生子連れ勇者」

1995年9月23日放送
登場した敵他:アルカリ星人

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「う、生まれた…。私は子持ちの勇者になってしまった!」

 

STORY:惑星ロボラルドへ向かう途中、謎の宇宙船団の襲撃を受け、墜落してしまった拓矢たち。拓矢たちは荒野で目を覚ますが、1人はぐれたドランは、マリアという女性ロボットの納屋で目を覚ますことに。ギャングに襲われる彼女を救ったドランだったが、その時事故が起きて…、なんと子供ができてしまった!突如として四つ子のパパとなり、おまけにマリアの尻に敷かれるドラン。史上初の子持ち勇者となった彼の、行く末やいかに!?


ゴルドラン』後半の物語の中で、特に異質…というか問題作の1つに数えられる今回のお話(ほめてます)。なんとドランとゲストキャラクター:マリアの間に子供が生まれ、ドランが「勇者シリーズ」初の子持ち勇者になるというトンデモ展開が挿入されています。誰がこの本書いたんだと思ったら、のちに『ダグオン』のメインライターも務める荒木憲一さんだった。ええ、意外!

 

レジェンドラへ続くレールが次につないだ星は、惑星ロボラルド。空腹に耐えながらもなんとか持ちこたえ続ける拓矢たちでしたが、その時謎の宇宙船団が攻撃を仕掛けてきます。圧倒的な火力による不意打ちに、さすがのドランたちも敗北。拓矢たちとドランは離れ離れになり、それぞれ惑星ロボラルドに転落してしまいます。その後目を覚ました彼らは、この星の驚くべき光景を目にするのでした。冒頭から拓矢たちが襲われるという、なかなかインパクトのある始まり方をする今回。しかも敵がまともに火力でドランたちを追い詰めている点が、緊迫感を与えてくれています。ゴリラの顔した巨大宇宙船だったから、「絶対あれ弱いだろ」って思っちゃったけど、ふたを開けてみたら真逆でビックリしたなぁ。こうした攻撃を受け、惑星ロボラルドに墜落してしまった拓矢たちとドラン。拓矢たちは荒野で目を覚ましますが、直後ロボットの大群に囲われてしまうことに。一方のドランは、牧場を切り盛りするマリアという女性ロボットに助けられますが、彼女はギャングから脅迫を受けていました。惑星ロボラルドは、ロボットしかいない星。よって、今回登場するゲストキャラクターは皆ロボットです。荒野から抜け出して、保安官事務所に立ち寄った際、その事実を知った拓矢。何か食べるもはないかと訊くとニンジンを差し出されますが、これは実は馬の餌用のものでした。ロボット以外の生命体はいないのに、なぜか馬だけは生息してるのか。変な星だなぁ。


マリアのピンチを、彼に救ったドラン。しかしその直後、ふとした事故で彼女にキスしてしまったことで、とんでもない事態に陥ってしまいます。ゴルドシーバーの通信で、何とかドランの居場所を特定した拓矢たちでしたが、ドランと再会した際彼からその話を聞かされて驚愕。そして翌朝…、なんとマリアは四つ子を出産するのでした。納屋を全壊させてしまったものの、彼女を脅迫するギャングを追い払ったドラン。まだ体調が万全ではなかったためふらついた際、誤って転倒。マリアにキスしてしまいます。すぐに謝罪するドランでしたが、彼女の腹部には異変が生じ始めていました。惑星ロボラルドの女性ロボットたちは、腹部に種族保存装置を搭載しているとのこと。どうやらこれは男性ロボットとキスすることで作動するらしく、ドランがマリアにキスしてしまったことで、彼女は妊娠してしまいます。女性ロボットが、妊娠!なんだよこのぶっ飛んだ展開は!?しかもこれに対し、ドランが「ロボットは妊娠しないのでは?」といったツッコミではなく「子供ができてしまったのか!?」と斜め上の方向で慌てふためくのが笑えます。そしてこの後、拓矢たちがドランに合流。彼らの協力を得て、マリアは翌朝四つ子を出産するのでした。最初はドランに軽蔑のまなざしを向けるも、マリアの出産に協力する拓矢たち。やはりここでも、登場人物が誰一人として「ロボットがなぜ妊娠するのか」ということに驚いたりツッコんだりしていないのが笑えます。そして翌朝、無事子供たちが誕生。早すぎるだろ、出産のスピード!


四つ子をそれぞれドラ太郎・ドラ次郎・ドラ三郎・ドラ代と名付けたドランは、彼らの父として、そしてマリアの夫としての生活をスタート。しかし子育てはなかなかうまくいかず、おまけにマリアの尻に敷かれて散々な目に遭ってしまいます。同じ頃、拓矢たちは独自にアルカリ星人のことについて調査を開始。ついにそのアジトらしき場所を突き止めますが…。子供ができてから、ドランは散々な目に遭うことに。自分が壊してしまった納屋の修理をするも、ドラ太郎たちが邪魔してくるせいでろくに進まずじまい。ドラ太郎たちを叱ると、マリアからの注意が飛び、さらには買い物に一方的に突き合わされて子守りを任されます。ドラ太郎たちは無邪気で快活な子供たち。おまけにドランと同じくスーパーカー形態への変形機能も持っていることから、変形してそのまま街中を走り回ってしまいます。ドラ太郎たちを見失ってしまったことにより、彼らを探すハメになってしまったドラン。あちこち探すのはわかるけどさ、ラブホテルの窓のぞき込むのはないんじゃないのか!?一方、拓矢たちはドランに配慮し、レオンたちと調査を開始。アルカリ星人のアジトと思しき場所を見つけますが、逆に自分たちも成人に見つかってしまうのでした。銃を突きつけられるも、アルカリ星人の言っていることがわからず混乱する拓矢たち。普通のアニメなら逃げ出したり抵抗したりしそうなものですが、ここで彼らが「空気を読んで捕まっておこう」ということで、わざと拘束されるのが『ゴルドラン』らしいと感じますね。

 

拓矢たちを拘束し、マリアを襲ったギャングからドランたちの情報を得たアルカリ星人は、侵攻を開始。ロボットたちを大量に吸い上げ、その中にはドラ太郎たちも混じっていました。ドランたちは各々合体して挑みますが、その火力の前に大ピンチに。しかし、ドラ太郎たちの機転、そして謎のサメ型ロボのアシストにより逆転勝利をつかむのでした。ロボットたちを捕まえ、他の星に奴隷として売りさばく商売をしていたアルカリ星人。ドランたちの存在を知った彼らは、ドランたちを拘束すれば高く売れると踏んで、ロボットたちを吸い上げつつ、惑星ロボラルドの一斉攻撃を始めます。火力も尋常じゃないうえに、ドラ太郎たちまで人質に取られて満足に戦えないゴルドランたち。しかし、ここで頑張ったのがドラ太郎たちでした。宇宙船内で拓矢たちと再会したドラ太郎たちは、彼の言葉を聞き自分たちが「勇者の子」であることを自覚。ミニ竜牙剣をふるって宇宙船のメカニックを破壊し、さらに中にいたギャングにもダメージを与えます。ドラ太郎たちが奮起するシーンから、お話の雰囲気が一変。それまでのギャグ調から一転、なんだか“ドラ太郎たちが頑張るいい話”という感じになります。


敵を打ち破り、惑星ロボラルドに平和を取り戻したドランたち。ドランはマリアとドラ太郎たちに自分についてくるよう言いますが、彼らはこの星を守ると固く決意しており、ドランと別れることを選択。ドランは寂しさと同時に誇らしさを感じながら、惑星ロボラルドを後にするのでした。最後はドランがドラ太郎たちの未来を願い、“いい感じ”に終わる形に。これでいいのか?うーん…いいんだ!(適当)

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第34話から第36話をご紹介予定です。『黄金勇者ゴルドラン』。もしかして、このサメって、レジェンドラの勇者なの…?と思ったら、ぴったしカンカン大当たり!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1995年放送の黄金勇者ゴルドラン』使用BGM「グレートゴルドランです。

 

そのタイトル通り、グレートゴルドランの登場シーン、そしてその直後の必殺技:グレートアーチェリーのシーンで使用されていたBGM。グレートゴルドランの荘厳さや強さをひしひしと感じる、重量感あるBGMになっています。

 

グレートゴルドランはその立ち位置やバンクシーンの都合上、合体後はすぐ必殺技を放って終わりという活躍がほとんど。格闘戦等の描写は、ほとんどありませんでした。ちょっぴり残念だなぁとは感じるけど、あれだけゴテゴテの武装でガッツリ格闘戦するのもアレだし、この制作側の判断は正しかったと言える…んじゃないかなぁ。

 

 

 


【BGM】 グレートゴルドラン&必殺技! ★ 黄金勇者ゴルドラン

 

 

 

 

 

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