お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

スーパーミニプラ勇者王ガオガイガー2 Part.3 滅ぶべき右腕編(スターガオガイガー&ゴルディオンハンマー)

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今回は、「スーパーミニプラ勇者王ガオガイガー2」のレビュー第3回目。前回・前々回で完成させたゴルディオンハンマーやガトリングドライバー、ステルスガオーⅡを、ガオガイガーに合体させていきましょう。

 

本当は昨日(5/13)に投稿予定だったけど、記事の作成中に寝落ちしたため1日遅れの投稿に。なんか最近こんなことばっかりだなぁ。

 

なお、第2回目(ステルスガオーⅡ&ガトリングドライバー)の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 


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ギャレオン・ライナーガオー・ドリルガオーに、ステルスガオーⅡをファイナルフュージョンさせると、スターガオガイガーの完成です。

 

ファイナルフュージョンのプロセスは、以前ご紹介したガオガイガーと同じなので割愛。ステルスガオーⅡの両翼にある巨大なウルテクポッドが、目を引きます。

 

ガオガイガーに比べてかなり背面パーツの重さが増しているスターガオガイガーですが、この状態でも自立が可能。まさかこれできちんと立つとは思わなかったなぁ。

 

なお、ウルテクポッドのウォールリング・ファントムリングは、取り外して掌パーツとともにスターガオガイガーに取り付けてポージングをつけることが可能。掌パーツを利用して、プロテクトシェードを再現することも可能です。


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続いて、ガトリングドライバー。こちらはディバイディングドライバーと取り付け方が同じです。


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そして、マーグハンドとゴルディオンハンマーマーグハンドはゴルディーマーグが完全変形。手首部分のみゴルディオンハンマーを持たせる場合は換装が必要になりますが、驚異の再現度です。手首パーツは指1本1本が可動するようになってるし、気合入りすぎだろ…。

 

さすがにマーグハンドを取り付けた状態では自立は不可能ですが、プラスチックの台座パーツが付属。これを利用して自立させることが可能です。


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そしてそして、マーグハンドを取り付けない状態でも、パーツ換装の上ゴルディオンハンマーを持たせることが可能。ゴルディーマーグ登場前までの一時的な形態もきっちり再現できます。

 

 

 

さて、「スーパーミニプラ勇者王ガオガイガー」のレビューはこれにて完結。いや~、スーパーミニプラって、作るのに手間がかかる分、その完成度は段違いですよね。

 

さ、今度はジェットイカロスジェットガルーダを作ろうっと…。

 

 

 

 

 

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『疾風!アイアンリーガー』ちょっとした感想 League-8(第23~25話)

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今回は、疾風!アイアンリーガー』の感想記事第8回目です。

 

前回ご紹介の3話で、シルバーキャッスルに敗北を喫したゴールド三兄弟。彼らには恐怖の「強制引退」が待ち構えていました。今回ご紹介の3話は、そんな彼らがマグナムエースたちの助けを借り、ダークスポーツ財団から脱出し改心するお話。各々が屈しそうになるも再び立ち上がっていくさまは、涙なしでは観られないものでした。

 

 

 

 

第23話「悪夢の強制引退」

1993年9月7日放送

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「今ならまだ、ゴールドアームやゴールドフットが改造される前に、助け出せるかもしれない。俺たちが力を合わせれば、だ。」

 

STORY:優勝パレードで大盛り上がりのシルバーキャッスル。その一方で、ゴールド三兄弟の唐突な引退表明という謎の情報が出回っていた。実は彼らは、ギロチから強制引退を宣告され、アイアンソルジャーへ改造されることになったのだ。ダークスポーツ財団から逃げ出したゴールドマスクを発見したマグナムエースとマッハウインディは、そのビルへと乗り込む。マグナムエースの口から語られる驚愕の真実に、ゴールドマスクは新たな感情の高ぶりを感じた!


前回でひと段落した、シルバーキャッスルのアイアンリーグでの戦い。しかし彼らに敗北したゴールド三兄弟には、悲しすぎる未来が待っていました。今回から3話は、ダークスポーツ財団の裏の顔が明かされると同時に、ゴールド三兄弟とマグナムエースたちのやり取りが中心となり、彼らが本当の意味でのよきライバル同士になっていく姿が描かれます。今回はその序盤ということで、徐々に心変わりしていくゴールドマスクが丁寧に描写されており、観る者を引き込みます。


シルバーキャッスルに敗北したゴールド三兄弟。彼らは来季リーグに向けて純粋な闘志を燃やしていましたが、ギロチから言い渡されたのは引退宣告。引退する気などさらさらない彼らでしたが、警備ロボットに連行され地下深くへと連れていかれることに警戒し、ゴールドマスクだけを何とか逃がします。一方、当の引退宣告をしたギロチは、来季リーグに向けて既に準備を開始。しかし、その方針に異を唱えたセーガルは、独自にシルバーキャッスルを潰す作戦を決行するのでした。Aパート前半で特に丁寧に描かれているのが、ゴールド三兄弟の兄弟の絆。彼らは警備ロボットに連行されるにつれ警戒心を高め、相手に悟られないように無線通信でのやり取りに変更。さらに地下深くへ進んだ時、危険を察知して警備ロボットに反旗を翻し、ゴールドマスクの脱走の機会を作り出します。兄たちを心配して逃げ出せないゴールドマスクに対し、「(自分たちの脱出方法は)なんとかする!」などの声を上げ、彼の脱走を後押しするゴールドアームたち。彼らの兄貴っぷりがシーンをより印象的なものにしてくれていましたね。ゴールド三兄弟がこうしている一方で、ギロチは来季リーグで優勝するための準備を開始。しかし、彼の方針に納得できないセーガルは、独自に自分が集めたはぐれリーガーを使い、シルバーキャッスルを襲って先に叩き潰してしまおうと計画していました。ゴールド三兄弟とのお話が終わった後に重要になってくる「はぐれリーガー」の要素が、今回早くも登場。なるほど、この時点で既に“におわせてる” ってわけね。このようにシルバーキャッスル潰しを強行しようとするセーガルですが、それに対しギロチは少しおっとりめ。「(シルバーキャッスルが)優勝してしまったのだから仕方がない」として来季に切り替えていくって、そこらへんの潔さはあるのね…(その割には野良試合とかで何度も選手潰ししようとしてたけど)。


地下から命からがら脱走してきたゴールドマスクは、仲間たちに助けを求めますが、すでに彼らに自分の情報が出回っており、逆に敵になってしまうことに。絶体絶命のピンチの中、クリーツの手引きで何とか脱出に成功します。同じ頃、優勝パレードに参加していたマグナムエースたちは、ゴールド三兄弟の突然の引退表明に驚愕。しかし、マグナムエースだけは、それが「強制引退」であることを見抜いていました。今まで一緒に戦ってきた、ダークスポーツ財団の一般リーガーたち。ゴールドマスクは仲間として彼らに助けを求めますが、すでに彼らには「ゴールドマスク=脱走者」としての情報が出回っており、逆に敵として立ちふさがってきます。今までの仲間が、簡単に敵になってしまうという悲しい展開。ゴールドマスクにとってはさらにツラい出来事だったでしょう。そんな彼に手を差し伸べたのが、監督のクリーツ。彼は密かに出口のドアを開け、ゴールドマスク脱走の手助けをします。ここで彼がゴールドマスクを助けたのは、ゴールドマスクのことを思ってというよりも、セーガルへの反抗という意識の方が強いのかな。でもクリーツ、最初はモブっぽかったのに、だんだん存在感あるキャラになってきたよなぁ。


優勝パレードも終わり、パーティーを開くシルバーキャッスル。しかし、そこにマグナムエースの姿はありませんでした。彼を探しに出かけたマッハウインディは、彼とゴールドマスクを発見。ゴールドアームとゴールドフットを助けるべく、ダークスポーツ財団のビルへと乗り込みます。しかし、敵もそう簡単には侵入を許してはくれず、彼らはその罠にはまってしまうことに。さらにゴールドマスクは、兄たちを思う心を利用されてしまいますが、それに対しマグナムエースは、自分そしてダークスポーツ財団の真実を語ってみせるのでした。ゴールド三兄弟の引退が「強制引退」であることを見抜き、ゴールドマスクのもとに現れるマグナムエース。最初は彼を信用していなかったゴールドマスクですが、その話を聞くうちにじょじょにその考え方に変化が生じます。マグナムエースの偽りのない言葉に、心動かされるゴールドマスク。ほんとマグナムエースは、こう相手の心を揺さぶって信用させるってのが上手いよなぁ(ほめてます)。そこへマッハウインディも合流し、ダークスポーツ財団のビルに乗り込むマグナムエースたち。一刻も早くゴールドアームとゴールドフットを救うべく行動を開始する彼らでしたが、その時仕掛けられた拘束装置にはまってしまいます。さらに、セクションXの言葉に付け込まれてしまったゴールドアームは、マグナムエースたちを攻撃しますが、それに対したマグナムエースが語ったのは、自分とダークスポーツ財団の真実でした。ゴールドマスクが戻ってきただけでなく、偶然マグナムエースとマッハウインディを拘束することができたセクションX。彼らはゴールドマスクに「2人を倒せば兄たちが戻ってくる」と吹き込み、マグナムエースたちを倒そうとします。意外にあっさりセクションX側についてしまうゴールドマスク。薄情なと思うかもしれませんが、兄弟の絆が何よりも大切な彼にとっては、当然の行動ともいえますね。そんな彼に対し、マグナムエースが語ったのは、ダークスポーツ財団がアイアンリーガーを改造してアイアンソルジャーとしていることと、そして自分もアイアンソルジャーであったこと。最初は信じていなかったゴールドマスクでしたが、セクションXの反応にそれが真実であると気づき、逆に彼らの遠隔カメラを破壊します。今までボヤっとしか明かされていなかったアイアンソルジャーの話が、ここで一気に解明。ダークスポーツ財団は、アイアンリーガーの誇りも踏みにじっていたのですね。


作戦が失敗したセクションXは、部屋の床を開放し溶鉱炉でマグナムエースたちを溶かしてしまおうと画策。ゴールドマスクが逃げ遅れ、落下しそうになってしまいます。それを救ったのは、マグナムエースとマッハウインディでした。心から信頼しあった彼らは、再びゴールドアームとゴールドフットを助け出すことを誓いあいますが、そんな彼らの前に現れたのは…。溶鉱炉に落ちそうになるゴールドマスクの手をしっかりとつかんだのが、マグナムエース。マッハウインディやゴールドマスクがその理由を問う中、彼はそれを「よきライバルだからだ」と答えます。ゴールド三兄弟を、アイアンリーガーとして、そしてよきライバルとして認め、だからこそ救い出そうとするマグナムエース。この姿には泣きそうになりましたよ!そんな彼の姿に心打たれたゴールドマスクは、力を合わせて兄たちを救うことを決意。地下深くへと進んでいきますが、そこに現れたのは、既にアイアンソルジャーに改造されてしまったゴールドアームとゴールドフットの姿でした。ここまで頑張ってきたのに、結局間に合わなかったのか!?次回へ続く―!

 

 

 

第24話「蘇れ!炎のライバル」

1993年9月14日放送

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「これが俺の…44ソニックだ!」

 

STORY:アイアンソルジャーに改造されてしまったゴールドフットに対し、敢然と立ち向かうマッハウインディ。その奥へと進んだマグナムエースたちには、同じくアイアンソルジャーに改造されたゴールドアームが待ち構えていた。マグナムエースたちは、彼らが正気を取り燃すことを信じて戦い続ける。そのアツきアイアンリーガー魂が受け継がれる時、ゴールド三兄弟に奇跡は起こった!44ソニック発動!今、10年越しのアイアンリーガー魂が爆発する!


蘇れゴールド三兄弟、そして受け継がれるアイアンリーガー魂!ゴールド三兄弟のダークスポーツ財団からの脱出編中編に当たる今回は、マッハウインディとマグナムエースたちがそれぞれゴールドフットとゴールドアームの正気を取り戻し、彼らが真のアイアンリーガーとして目覚めるお話に。改心して仲間(よきライバル)になるだけでなく、彼らのアイアンリーガー魂を感じ取り、それを自分たちなりに昇華して立ち上がる姿がメチャクチャアツいです。『アイアンリーガー』の中でも、屈指の激アツ回と言えるでしょう!


前回、マグナムエースたちの前に立ちふさがったゴールドフット。ゴールドマスクの説得にも応じず暴れ続ける彼に対し、マッハウインディが応戦します。必死に戦い続ける彼は、徐々にゴールドフットの記憶回路のプロテクトをこじ開けていきますが、それでも完全解放までには至らずじまい。一方のマグナムエースたちは、ゴールドアームを救うべく、さらに地下工場の奥へと向かっていました。ゴールドフットに対して戦いを挑むのはマッハウインディ。2人はダークプリンス時代は相棒であり、マッハウインディのシルバーキャッスル移籍後は敵同士でかなりの因縁がありますから、納得のチョイスです。憎しみの力が増幅されることでゴールドフットはマッハウインディのこともわからず暴れ続けますが、一方でマッハウインディは正々堂々と戦うことやこれまでの戦いの振り返りを語りながら応戦。自分たちにはお互い憎しみや怒りはなく、それを超えた何かが自分たちを突き動かしてきたのだと主張します。マッハウインディが語りたかったのは、あらゆる感情を超えた、スポーツマン同士のぶつかり合いで生まれる、お互いを磨こうとする心。憎しみの力で襲い掛かってくるゴールドフットに対し、それを否定して戦うマッハウインディの姿が、いい対比になっています。


マッハウインディとゴールドフットの戦いは続くも、両者互角の力で一歩も引かず、なかなかその決着はつかずじまい。しびれを切らしたセクションXは、ダンクガンズを出撃させ、ゴールドフットもろともマッハウインディを始末しようとします。これはマッハウインディの決死の攻撃にて阻止されますが、それにより彼はエネルギーを激しく消耗。しかし、ゴールドフットもまたエネルギー切れを起こしているのを見て、そのわずかなエネルギーを分け与えます。そこからマッハウインディアイアンリーガー魂を感じ取った時、ゴールドフットは正気を取り戻すのでした。その能力はほぼ互角なため、なかなか決着がつかないマッハウインディとゴールドフット。これにしびれを切らしたセクションXはダンクガンズを投入しますが、それが逆にゴールドフット復活のきっかけを与えることになります。2回目の登場となるダンクガンズ。初登場時は彼らはバスケリーガーなのかなと思っていましたが、こうした場面でも投入されてるあたり、彼らはアイアンソルジャーとして最初から製造されている個体なのでしょうね。そんなダンクガンズは、得意のフォーメーションでマッハウインディたちを倒そうとしますが、ここでマッハウインディは決死のキックを見せ、逆にダンクガンズを返り討ちにして危機を回避。その代償として多くのエネルギーを失いますが、同じくエネルギー切れを起こしていたゴールドフットに、彼を救いたい一心でそれを分け与えたことで、ゴールドフットが復活します。少ないエネルギーを分け与えるというその行為、そしてそのエネルギーから感じ取れるアツきアイアンリーガー魂により、ゴールドフットが復活!いやあ、ここで泣いちゃうよね。ゴールドフットのモノローグも、いい味出しています。

 

ゴールドフット「この熱さは…心の熱さだ!マッハウインディの…、アイアンリーガーの魂の!」

 

戦闘シミュレーションルームにたどり着いたマグナムエースたちは、そこでゴールドアームと遭遇。最初はその攻撃をよけるのが精いっぱいだった彼らでしたが、徐々に反撃に出ます。そして、マグナムエースの44ソニックを受けた時、記憶回路の奥底にある記憶を呼び覚ましたゴールドフット。全てを思い出し、その時のマグナムエースとの約束を思い出した彼は、2回目の44ソニックを受けた際に完全に覚醒し、ゴールドフットと同じく正気を取り戻すのでした。ゴールドフット以上の改造を施され、野球リーガーだったころの面影は必殺技:ジェノサイドボンバー(ジェノサイドスクリューの戦闘仕様)のみになってしまったゴールドアーム。しかし、マグナムエースが彼の記憶を呼び起こさせるために44ソニックを投げた時、彼が身体で覚えていた野球リーガーとしての動きが自然と発現。さらに、10年前の記憶が呼び起こされます。ここで44ソニックを受けた際ゴールドアームがバッターの構えをする=野球リーガーとしての過去を忘れていないというだけでも感動ポイントなのですが、さらにマグナムエースがダークキングス所属のシルバーフロンティアだった頃の約束の思い出をかぶせてくるのが、さらにGood。ゴールドアームが野球リーガーの記憶だけでなくマグナムエースとの約束を思い出してすべての因縁を清算し、正気を取り戻そうとしているのがもうたまりません。こんなの泣くよね(2回目)。そして、2回目の44ソニックを受けた際、ゴールドアームは10年前シルバーフロンティア(マグナムエース)に約束されたその強さの意味と、アイアンリーガー魂の全てを理解。正気を取り戻し立ち上がります。この時のマグナムエースとゴールドアーム、両者のセリフと反応がまたいいんですよね~。

 

マグナムエース「ゴールドアーム…、この一球で思い出させてやる。燃えるアイアンリーガーの魂を!」
ゴールドアーム「これだ…この球だ!俺が投げたかったのは、この球だ!!」

 

ゴールドアームとゴールドフットが正気を取り戻してしまったことで、セクションXは彼ら全員を始末する作戦に方針を変更。製造したてのアイアンソルジャーを多数投入し、襲い掛かってきます。最初は攻撃を防ぐのがやっとだったマグナムエースたちでしたが、ここでゴールドアームは渾身の44ソニックを披露。それは1球だけでアイアンソルジャーを全滅させ、自分たちの脱出口を作り出すのでした。立ちはだかるアイアンソルジャーの部隊に対し、当初は防戦一方だったマグナムエースたち。最初はゴールドアームが、途中から合流したゴールドフットが盾の役割をしてくれるのですが、ここでその攻撃により武装がどんどん破壊され、だんだん彼らが元の姿に戻っていっているのが興味深いです。そして、とうとう反撃に出る彼ら。ゴールドアームは球を拾い上げ、マグナムエースと同じ44ソニックをを投げてアイアンソルジャーの部隊を一掃。脱出への突破口を開きます。ゴールドアームが44ソニックを投げた―。これは彼が脱出への道を開いてくれたと同時に、マグナムエースから彼へ、10年越しでそのアイアンリーガー魂が受け継がれたことを表す、象徴的なシーンになっています。こんなの見てて燃えないはずないでしょ!今回は終始いろんな意味で興奮させられっぱなしの一編でしたね。

 

 

 

第25話「自由への大脱出」

1993年9月21日放送

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「マグナムエース、マッハウインディ。俺たちは忘れない。お前たちの熱いファイティングスピリッツと、そのフェアプレーの精神を。」


STORY:ゴールド三兄弟、そしてマッハウインディとともに、シミュレーションルームから脱出したマグナムエース。しかしその先にはアイアンソルジャーが待機しており、マグナムエースは窮地に立たされる。同じ頃、彼らを心配してダークスポーツ財団にのビルに乗り込んだシルバーキャッスルは、不利な条件をのみ彼らの捜索を開始する。刻一刻と迫るタイムリミット。シルバーキャッスルとゴールド三兄弟の奮闘は、マグナムエースを蘇らせられるのか!?


立ち上がれゴールド三兄弟!急げシルバーキャッスル!ゴールド三兄弟をめぐるお話完結編となる今回は、彼らがダークスポーツ財団から脱出し、一リーガーとして羽ばたいていくお話に。今まで彼らやシルバーキャッスルを導く(と言うと大げさかな?)存在であったマグナムエースを大ピンチに陥らせることにより、ゴールド三兄弟とシルバーキャッスルたちが奮闘するさまが濃密に描写され、ドラマを演出してくれていました。いやぁ、ゴールド三兄弟の一連の3話は、本当にアツい展開の連続でしたね。


前回、ゴールド三兄弟を救ったマグナムエースたち。満身創痍の状態で戦場のシミュレーションルームを抜け、ようやく脱出しますが、その時ゴールド三兄弟をショックサーキットが襲います。メンテナンスルームにたどり着くも、その痛みで気絶してしまったゴールド三兄弟。唯一動けるのはマグナムエースのみですが、そこにアイアンソルジャーとギロチが現れます。彼らに対し敢然と立ち向かうマグナムエースでしたが、力及ばずエネルギーを抜き取られてしまうのでした。シミュレーションルームを脱出したゴールド三兄弟を襲ったのは、あのショックサーキット。脱出時はレベル3に設定されていましたが、マグナムエースが彼らの手術のためにメンテナンスルームに連れてきた時はレベル6にまで引き上げられており、さすがの彼らも気絶してしまいます。ショックサーキットはレベル2ですら相当な痛み(マッハウインディが行動不能になり、ギリギリで動いたトップジョイがセクションVから驚かれるほど)ですから、レベル3やレベル6は尋常じゃないものなのでしょう。よくギリギリまで持ちこたえたな、ゴールド三兄弟!そんな彼らを介抱しつつ、救い出そうとするマグナムエース。彼の前にアイアンソルジャーとギロチが現れ、戦場からこの地球に戻ってきた理由を問います。これに対し、彼は敢然と「ロボットの、アイアンリーガーたちの本当のあるべき姿を示すため」だと答えるのでした。全ての過去を把握しているとはいえ、やはりマグナムエースが戦場から戻ってきたことに驚きを隠せないギロチ。彼の問いかけに対し、マグナムエースがきっぱりと答えてみせ、真っ向から戦おうとするその様がメチャクチャカッコいいですね。まあ、この後アイアンソルジャーにやられちゃうんだけどさ…。

 

マグナムエース「スポーツを隠れ蓑にして、ロボット兵士を開発し、戦場へ送り込んでいるお前の企みを粉砕するために。ロボットの、アイアンリーガーたちの本当のあるべき姿を示すために。そのために、俺は、戻ってきたのだ!」


マグナムエースのエネルギー反応を追って、ダークスポーツ財団のビルに乗り込んだシルバーキャッスル。最初は彼らを追い返そうとしていたギロチでしたが、ある作戦を思いつきわざと面会することにします。こうして彼と会ったエドモンドたちシルバーキャッスルは、マグナムエースたち救出のための約束を取り付けることに成功。しかし、それにはあまりにも不利な条件が付加されていました。ダークスポーツ財団のビルに乗り込み、マグナムエースたちの引き渡しを要求するシルバーキャッスル。興奮気味のルリーたちに対し、エドモンドは落ち着いた対応を見せます。エドモンドもその語気などから怒っているのは明らかですが、あくまでも大人な対応を一貫。しかし、終始「マグナムエースたちを“引き渡してもらいたい”」という表現を使っていることが興味深いです。少なくとも、エドモンドは彼らがギロチに捕らわれていることを予測していたのでしょう。もしかして、ダークスポーツ財団の裏の顔(アイアンソルジャーの製造)も知っているのかも…。一方、マグナムエースにとどめを刺す寸前で彼らの来訪を受けたギロチは、最初は追い返す方向で対応を指示。しかしその後方針を変え、彼らにとって不利な条件を付けまくり、ビル内の捜索を許すことにするのでした。ギロチがつけた条件は、「捜索時間は1時間のみ」と「探し出せなかった場合、シルバーキャッスルのリーガー全員をダークスポーツ財団に移籍させる」というもの。地下工場がバレないことに相当自信があったんですね、ギロチ。


マグナムエースのエネルギー反応も消え、手がかりも見つからず時間だけが過ぎていくシルバーキャッスル。同じ頃、ゴールド三兄弟はショックサーキットの痛みから目覚め、マグナムエースを救うために動き始めていました。彼らの決死の行動により、マグナムエースにエネルギーが注入され、その反応が復活。それをキャッチしたシルバーキャッスルは、キアイリュウケンを先頭に地下工場に突入し、マグナムエースたちを救出するのでした。今までマグナムエースに助けられてきたゴールド三兄弟が、今度はマグナムエースを救うために奮闘。満身創痍で本調子でない彼らでしたが、文字通り意地と気合でマグナムエースへのエネルギー注入を成功させます。ボロボロ状態のゴールド三兄弟は、マグナムエースを救うため連係プレーを披露。「ゴールドアームが先行してアイアンソルジャーに抵抗→その間にゴールドマスクがマグナムエースに近づき、エネルギー注入→ゴールドマスクを守るため、ゴールドフットが盾となる」と、身を呈した活躍を見せてくれます。ここでの彼らの活躍はアツかったですね~。そして、彼らの頑張りにより、マグナムエースのエネルギー反応が復活。ちょうど自分たちのいる場所の真下であると気づいたルリーたちは、キアイリュウケンが先陣を切って地下へ突入。アイアンソルジャーと警備ロボットを蹴散らし、マグナムエースたちを救出します。マグナムエースたち救出のために真っ先に行動したのは、キアイリュウケン。マグナムエースのエネルギー反応を確認し地下にあると知るや否や、ルリーの静止を振り切り、必殺技で床に穴をあけて地下工場までの道を一気に作り出します。普段は落ち着いている彼が、珍しくムチャな行動を披露。それだけ、マグナムエースたちを救いたいという気持ちが強かったのでしょう。完全にダークスポーツ財団のビルに大損害出しちゃってるけど、ギロチがこの前に「(捜索のために)どんな手を使ってもいい」って言っちゃってるからね。仕方ないね。


ダークスポーツ財団から脱出し、決別したゴールド三兄弟。彼らはシルバーキャッスルのアイアンリーガー魂を強く感じ、その再会を約束して別れていきます。彼らを笑顔で見送り、そして部屋に戻るシルバーキャッスルの面々。マグナムエースも彼らとともに戻ろうとしますが、そこに謎のリーガーが現れて…。ダークスポーツ財団のロゴを消し、吹っ切れたような澄み切った顔で、シルバーキャッスルとの別れを告げるゴールド三兄弟。彼らが一アイアンリーガーとして、マグナムエースたちのよきライバルとして、巣立っていく瞬間でした。ゴールドアームの「俺たちは忘れない。お前たちの熱いファイティングスピリッツと、そのフェアプレーの精神を。」というセリフも、いい味出してますよね~。こうしてゴールド三兄弟をめぐるお話は幕を閉じますが、最後の最後で、マグナムエースの前に現れる謎のリーガーが。彼はボロボロの状態で機能停止し、その寸前にマグナムエースにディスクを渡します。このディスクこそ、新たなるシルバーキャッスルの戦いの幕開けを意味しているのです―。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第26話から第28話をご紹介予定です。『疾風!アイアンリーガー』。正々堂々と、試合開始!

 

疾風!アイアンリーガー』は、バンダイチャンネルの他、Amazon Primeでも有料配信中!要チェックだ!

 

 

 

 

 

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『魔進戦隊キラメイジャー』第10話 ちょっとした感想

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サルシッチャドッグはつまみ食いされ、ストーカー気質のファンに再会する散々な時雨

 

 

 

番組は変わって、『魔進戦隊キラメイジャー』です。

 

俺は思い出したのさ。真ん中を食べられてしまったサルシッチャドックをなぁ!今回は時雨/キラメイブルーを主役としたお話。アイドルが出てくるっていうから「これ絶対荒川脚本回だろ」と思って観てみたら、案の定そうでした。本当、昔からブレないよね、この人…。

 

お話の流れは非常にシンプルですが、時雨のキャラが炸裂しまくっていて観ていて楽しい一編。前半でちょろっと出していた何気ないシーンを後半でうまいこと昇華させているのには脱帽しました。剣術の特訓の方は読めたけど、つまみ食いされたサルシッチャドッグは予想外だったぜ…!

 

なお、同日放送の『仮面ライダーゼロワン』の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

充瑠が代役ンを生み出したのを参考に、新たな必殺技を生み出した時雨。デリバリーを食べに戻った彼は、そこで充瑠たちがヨドミヒメの話題で持ちきりなのを目撃します。その夜、充瑠たちはヨドミヒメ見たさに検索し、とうとうその動画を視聴。それにより彼らは意識を失って倒れてしまいます。ヨドミヒメの正体は誰か―?時雨には、ある心当たりがありました。今回は序盤から時雨のキャラがフルスロットル。新必殺技を生み出したところまではクールでしたが、帰ってきたあとつまみ食いされたサルシッチャドッグを見て絶望したり、ヨドミヒメの姿を見て素っ頓狂な声を上げたりなど、もうこれでもかというほど彼のキャラが炸裂しています。以前のメイン回に続き、ギャグっぽい描かれ方をしている彼ですが、今後も彼のメイン回はこの調子で行くのかな?面白そうだ!そんな時雨も反応したヨドミヒメは、今ネットで話題になっている都市伝説。それに食いついた充瑠たちは、噂通り深夜に検索しその動画にたどり着きますが、動画を見た瞬間チケットを身体に埋め込まれ意識を失ってしまいます。翌朝その事件を知り、邪面師の仕業と疑う小夜でしたが、時雨はヨドミヒメは人間かもしれないと否定するのでした。ヨドミヒメの正体は、時雨のストーカー気質のファンである古寺良世。何回も彼の直接会いに来ているうえに、大量のファンレターも送り付けていました。そんなファンであっても、時雨はファンレターを捨てずにとっていた。優しいな、お前!

 

嫌がる時雨をムリヤリ連れ出し、良世のアパートへやってきた小夜とマブシーナ。時雨は良世がいないことを密かに期待しますが、彼女は未だにここに住んでおり、そのうえミュージック邪面に取りつかれていることを知ります。それを見破った時雨たちでしたが、撃破できず取り逃がしてしまうことに。その夜、時雨は密かに、魔進ファイヤたちに良世と別れた時のことを話し出しますが…。時雨たちがアパートにやってきてから、良世にあって事の顛末を訊きだすまでのシーンは、テンポがよくてバッチリ。ネットの株で儲けて時雨を養えるくらい稼いでるらしい良世ですが、それならアイドル目指すより投資家になった方がいいんじゃね?そんな彼女をそそのかし、ヨドミヒメとして夜な夜な活動させていたのが、ミュージック邪面。その正体を見破った小夜は時雨とともに変身しますが、ミュージック邪面はおんぶするように良世にとりついており、なかなか手を出せずそのまま逃がしてしまいます。おんぶする形での憑依こそ、今回のミュージック邪面の厄介ポイント。これへの対処法が時雨の生み出した新必殺技の応用につながってきます。このように、結局撃破できずに戻ってきた時雨たち。時雨はその夜、良世と別れた時のことを話しますが、それは魔進ファイヤたちから大バッシングを食らうのでした。本人は良かれと思って言ったつもりなのでしょうが、その別れ際のセリフは誰がどう聞いても良世を期待させるようなもの。そりゃ、逆に良世の思いがますます募るばかりだわ…。

 

ミュージック邪面は最後の仕上げとして、ライブ会場で充瑠たち昏睡状態になった人々を集めてライブを開催しようと画策。しかしこれは、その作戦に気づいた小夜のおかげで未然に防がれます。再びミュージック邪面と対峙したキラメイブルーは、ブルーホリゾンタルスラッシュで、良世を救った上での撃破に成功。さらに現れた邪面獣ステージシェルガも、キラメイピンクの機転をきっかけにキラメイジンで逆転勝利をおさめるのでした。こうして事件は解決しましたが、良世の恋愛対象は別の人物へと移り…。キラメンタルの力で剣の長さや消えるタイミングを自由に操れるキラメイブルーは、これを応用し、良世に当たるところだけ剣を消すというブルーホリゾンタルスラッシュを披露。一撃でミュージック邪面を撃破します。良世をちゃんと救って倒すんだろうなとは容易に予想はできてたけど、つまみ食いされたサルシッチャドッグをヒントにこんなトリッキーな技を披露するとは、ビックリだったぜ!その後現れた邪面獣ステージシェルガは、スモッグジョーキーの抵抗によりキングエクスプレスとして戦えなかったこともあり苦戦。しかし、合体機構を応用して一度分離して攻撃を避け、その後キラメイダイナミックで倒すという荒業で勝利します。こうして事件は解決。良世も元通り…かと思いきや、彼女は今回の一件で時雨を見放して、代わりに小夜に思いを寄せていました。予想の斜め上を行くオチ。結局惚れっぽいタイプなのね、良世って…。

 

 

 

第1話で、キラメイジャーの仲間入りを果たした充瑠。しかし、それ以前からキラメイジャーであった為朝たちにだって、それになるまでに各々深いドラマがあった。今明かされる、キラメイジャー誕生の物語!

 

次回は新型コロナウイルス感染拡大に伴う放送調整のため、劇場公開された『エピソードZERO』がTV初放送。これは東映にしてはかなり太っ腹な対応なんじゃないか?観るっきゃないぜ!

 

 

 

 

 

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『仮面ライダーゼロワン』第35話 ちょっとした感想

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亡のハッキング能力最強説

 

 

 

滅の夢をかなえるのが…私の夢なのですから。前回に引き続き、滅亡迅雷.net、特に滅にスポットが当てられることになった『仮面ライダーゼロワン』。今回は彼とZAIAの一騎討ちが描かれ、終盤では滅亡迅雷.netのメンバー全員が出そろうなど、じょじょに終盤に向けての展開が始まったのかなと思わせる描写がたくさんありました。

 

序盤でのゼロワンメタルクラスタホッパーと迅バーニングファルコンの戦いや、終盤でのメタルクラスタホッパーとギーガーの戦いなど、今回は戦闘シーンもかなりハデでしたね。亡のハッキング能力のチートさと、垓の小物化の加速っぷりもよく目立ってたけど…。

 

 

 

前回、雷のプログライズキーを強奪した迅バーニングファルコン。或人は再びゼロワンメタルクラスタホッパーに変身し、あと一歩と言うところまで追い詰めますが、予期せぬ滅の介入により奪還には至らず。そのまま逃亡を許してしまいます。一方、自力で意識を取り戻した諫は、そのまま唯阿たちとともに病院へ。そこで再び意識を取り戻した後、自分の過去を知るのでした。序盤のメタルクラスタホッパーとバーニングファルコンの戦いは、ダムの高低差などを生かした迫力ある戦闘に。合成感は丸出しでしたが、メタルクラスタホッパーがフィールドを作ってはそこで戦い追い詰めていくさまには「おおっ!」となりましたね。そんなメタルクラスタホッパーの勢いを止めたのが、滅。ここでの彼の飛び出しは、彼のヒューマギアとしての自分の意思の目覚めを表しているシーンなのでしょうが、若干インパクトに欠けたかなとも思います。なんでもセリフで言わせるのもアレですが、「迅を助けなきゃ!」とか一言でも挿入しておけば、もっと面白いシーンになったかもしれないですね。一方、病院に担ぎ込まれた諫が目を覚ますと、そこには唯阿と亡の姿が。亡から自分の過去を知らされた諫は、それが普通すぎることに驚愕するのでした。この病院のシーンは、諫のしぐさ1つ1つが面白く、彼のキャラが存分に感じられるものに。若干オーバーすぎるとも思えますが、これくらい極端な方が彼らしくていいと思います。やっぱり或人以上にキャラ立ってるな、諫…。

 

ハッキングされたザイアスペックは、その後セキュリティが強化され事態は収束。そのこととA.I.M.S.による滅亡迅雷.netの掃討作戦を知った或人は、危機感を覚えます。そして始まる、滅たちと垓たちの戦い。垓側の方が戦力面では圧倒的で、追い詰められる滅でしたが、それを救ったのはなんとゼロワンでした。ザイアスペックの暴走は混乱を引き起こしましたが、ZAIAがセキュリティを強化したことなどにより収束。これに乗じて垓は、滅亡迅雷.netの掃討を世間にアピールします。垓はいけ好かない悪役ですが、今回のこの対応は見事。会社社長としてちゃんと事態に対応しているし、これを利用して邪魔者(=滅亡迅雷.net)を排除することを正とし、大衆の支持を得ようとしています。或人に比べれば上手いこと立ち回ってるよなぁ。そんな彼は、ついにA.I.M.S.を率いて進攻を開始。これに応戦する滅でしたが、すぐに追い詰められてしまいます。倒されそうになる彼を、身を挺して守ったのは、ゼロワンでした。滅の夢を信じ続けていたい或人。これを機に滅の或人に対する考え方が変わるのはいいのですが、「ヒューマギアの未来を変える男かもしれないな」とまで確信させるのは、ちょっとオーバーすぎないか?

 

或人と滅をまとめて倒そうとするサウザー=垓は、ギーガーを複数体出動させ襲撃。或人はメタルクラスタホッパーに変身するも、さすがに分が悪くピンチに陥ります。ところが、ここに亡が現れてシステムをハッキング。一気に形勢逆転されたサウザーは、最後は滅のスティングユートピアをもろに食らい、完敗してしまいます。こうして垓の企んだ滅亡迅雷.netの掃討作戦は失敗。或人はミドリを復元し畑山ベジタルファクトリーに引き渡していましたが、同じ頃雷が復活し滅亡迅雷.netが集結したことを知りませんでした。メタルクラスタホッパーは現状ゼロワンの最強フォームですが、ギーガー3体を相手にするのには限界があり大ピンチ。それを救ったのは、亡のハッキング能力でした。本当に久々の登場、ギーガー。「こいつら相手にはブレイキングマンモスに変身してもいいんじゃないか」と思ったけど、それをしなかったのは…予算の都合かな。そして、今回の後半の戦いの戦局を完全にひっくり返し、サウザーを撤退に追い込んだのは、亡のハッキング能力。彼女はギーガーなどすべてのシステムのセキュリティを突破して支配下に置き、逆にサウザーを襲わせて大ダメージを与えます。「かつて垓の道具だったから、いくらセキュリティを強化しても手の内は知っている」という旨の発言をする亡。なんだよこれ、もうチート能力じゃん!垓が戦闘終了後に「1000%ありえない!」と叫んで錯乱する気持ちも、よくわかります。

 

 

 

昨年9月から始まった、『ゼロワン』の物語。その中では、いくつもの戦いがあった。次回からは、その戦いの軌跡を振り返ってみよう!

 

新型コロナウイルスの影響で、次回からしばらく『ゼロワン』は特別総集編に。うーん、感想記事はどうしようかな。総集編の内容次第かな…。

 

…というワケで、記事は「『魔進戦隊キラメイジャー』第10話 ちょっとした感想」に続きます。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『伝説の勇者ダ・ガーン』ちょっとした感想 Legend-10(第29~31話)

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今回は、伝説の勇者ダ・ガーン』の感想記事第10回目です。

 

今回ご紹介の3話は、ダ・ガーンの復活、グレートダ・ガーンGXの初登場、セブンチェンジャーのパートナーであるヤンチャ―王子の初登場など、見逃せない要素が目白押し。それに併せて、『ダ・ガーン』の物語も、終盤の展開へと加速していきます。ダ・ガーンの復活は展開としては読めていたけど、やっぱり…いざ実際に観ると、喜びもひとしおでしたね。

 

 

 

 

第29話「復活!ダ・ガーン」

1992年8月22日放送
登場した敵他:キラードールジャイアン(レディー・ピンキー配下)

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「ついに出た!あれが本当の…、伝説の力だ!!」


STORY:緊急登校命令のため、夏休み中に学校を訪れた星史たち。混乱を避けるべくピンクの正体をわざと隠すつもりだったが、既にその噂はクラス中に広まっており、誰もが疑心暗鬼になっていた。一方のレディー・ピンキーは、セブンチェンジャーと結託してプラネットエナジーを狙う作戦を展開。星史たちは必死に抵抗するも、ピンキーのダ・ガーンへの攻撃を許してしまう。大ピンチに陥る彼らだったが、その時伝説の力が発動した!立ち上がる新たなる勇者。その名は、グレートダ・ガーンGXだ!!


復活、ダ・ガーン!誕生、グレートダ・ガーンGX!!今回は、待ちに待ったダ・ガーンの復活編。それだけでなく、グレート合体であるグレートダ・ガーンGXの初登場、さらにピンキーの一時退場など、物語が一気に展開したお話になりました。セブンチェンジャーの仲間であるヤンチャー王子も、声と口元のみですが初登場。物語は後半へ向けて加速していきます。


前回、ピンク=マジカルピンキー=レディー・ピンキーであることを知った星史たち。緊急登校命令により急遽学校に行くことになった彼らでしたが、混乱を避けるためにわざとピンクのことは伏せておこうと提案。しかし既にピンクのことはクラス中に出回っており、さらにデマが重なって疑心暗鬼を呼ぶ有様でした。そんな中、どうしてもダ・ガーンを復活させたい星史は、学校を休んでいた螢のもとへ向かいますが…。ピンクの正体がピンキーだったということは、星史にとってひどく衝撃的だった様子。ひかるがピンキーに変身する悪夢を見て飛び起きていることからも、それがよくわかります。そりゃそうだよなぁ、仲間だと思っていた人が敵のスパイであり幹部だったんだから…。そうしたつらい気持ちを抱えながらも、クラスや周りの人々の不要な争いや疑いを避けるため、わざとピンクのことを伏せようとしていた星史たち。しかし「ピンクが宇宙人」という情報は既にクラス中に広まっており、それをきっかけにクラス内では宇宙人か否かの確認作業が行われる始末でした。せっかく星史たちが“配慮”をしようとしたにもかかわらず、それと真逆の行動をとっていたクラスメイトたち。さらに巷では「顔をつねれば宇宙人かどうかわかる」というデマまで流れており、星史たちもそれに巻き込まれるのでした。このシーンでは、彼らの心理描写がセリフ等では表現されていませんが、デマ等に踊らされ、さらに疑心暗鬼になっていくクラスメイトたちのさまが描かれており、星史たちがむなしさを感じていたであろうことが、容易にわかるようになっています。


螢のもとを訪れたものの、ダ・ガーンを復活させる手掛かりがつかめなかった星史。一方のピンキーは、手柄を立てることに躍起になっている中、セブンチェンジャーの計画に乗り、キラードール:ジャイアンを製造してアフリカへ向かいます。敵の動きを知った星史は、螢をムリヤリジェットセイバーに乗せ、現地へ急行します。ジャンボセイバーやホークセイバーの復活等、勇者たちの復活や事件の察知を、その鋭い勘によってとらえ、星史にヒントを与えてきた螢。それを当て込んで星史は彼女にダ・ガーンの復活方法を訊きますが、彼女は全く見当がつかない状態でした。螢はあくまでも勘が鋭いのであって、地球の勇者たちとつながりがあるわけではないため、ダ・ガーンの復活方法を知っている可能性は低いはず。それでも星史は彼女に訊き続け、さらにはアフリカに向かったピンキーを追う際に、彼女を同行させます。あまりにも螢に頼りすぎな印象を受ける星史。ムチャなことやってるなぁと感じますが、今の星史には螢が唯一そういった面で頼れる存在ですから、こういう行動に出るのも分からなくはないんですけどね…。一方、手柄を立てられず自分の身の危険まで感じていたピンキーは、ちょうど連絡を取ってきたセブンチェンジャーと交信。彼の作戦を聞き、さらに手柄がすべて自分のものになるといわれたことで、彼女はすぐにこの話に飛びつきます。セブンチェンジャーの作戦とは、アフリカをつなぎとめているダ・ガーンを攻撃し、再びプラネットエナジー開放点を刺激してプラネットエナジーを入手しようというもの。確かに作戦としてはアリですが、「手柄をすべてやる」という話には、ピンキーも疑っておくべきだったんじゃないのかなぁ。セブンチェンジャーも裏があってこれを提案したようだし…。


ジャイアンをダ・ガーンのもとへ向かわせまいと、必死にアフリカへ向かう星史たち。ところがランダーズとジャンボセイバー、シャトルセイバーは、セブンチェンジャーの攻撃を受けて行動不能に。ガ・オーン・ジェットセイバー・ホークセイバーが何とか現地に駆け付けますが、セブンチェンジャーとジャイアンを相手にするには力不足。ジャイアンのダ・ガーンXへの攻撃を許してしまいますが、ダ・ガーンXは渾身のブレストアースバスターでジャイアンを撃破します。ランダーズやジャンボセイバー、シャトルセイバーを、完全に倒すのではなく、駆動部分を的確に狙って足止めするセブンチェンジャー。彼があえて「倒す」ではなくこうした行動に出たのは、彼自身が完全なオーボス軍の味方ではないから…なのかな?とにかく、このセブンチェンジャーの攻撃によって足止めを食らう勇者たちですが、ランダーズだけはもうちょっと頑張れたような気がしますね。タイヤが1つ破壊されたくらいなら、なんとかランドバイソンになって駆け付けられるんじゃないの…?その後、現地に到着したガ・オーン、ジェットセイバー、ホークセイバーは、それぞれ変形してセブンチェンジャーとジャイアンに応戦。しかしセブンチェンジャーとの戦いでいっぱいいっぱいになり、ジャイアンのダ・ガーンXへの攻撃を許してしまいます。アフリカをつなぎとめるために力を使っていたダ・ガーンXでしたが、ジャイアンが侵入してきた際にブレストアースバスターを放って何とか撃破に成功。ジャイアンをダ・ガーンXが単独撃破したのはちょっと意外でしたね。コイツを倒すためにグレートダ・ガーンGXになると思ってたからなぁ。一方、この時の星史は、ダ・ガーンを復活させるための方法がわからず右往左往。螢を連れてきた意味もほとんどありませんでした。いやぁ、これは…仕方ないね。


ジャイアンを倒したものの、すぐにセブンチェンジャーからの攻撃を受けそうになるダ・ガーンX。同じく地下に突入したガ・オーンが必死に抵抗しますが、今一歩力及びません。そして、セブンチェンジャーがついにダ・ガーンXを手にかけようとした時、“伝説の力”が発動。セブンチェンジャーをそのまま吹き飛ばし、強烈なエネルギーに包まれたダ・ガーンXとガ・オーンは、グレートダ・ガーンGXへと合体。現れたピンキーの母艦をGXバスターで完全撃破し、ピンキーは敗走するのでした。セブンチェンジャーにダ・ガーンXがやられそうになった時、星史の叫びに呼応するかのように発動したのが、“伝説の力”。伝説の力はてっきりすべてのプラネットエナジー開放点が開放されないと発動しないものだと思っていましたが、1つだけでも部分的に発動するんですね。その伝説の力によって、ダ・ガーンXたちが手に入れた新たな姿。それがグレートダ・ガーンGX。シンプルなデザインだったダ・ガーンXとは対照的に、胸に取り付けられたガ・オーンの顔、そして両肩にあるミサイルポッドなど、かなり戦闘力重視なゴテゴテ合体になっています。それでいて、しつこさを感じさせないのがいいですね~。グレートダ・ガーンGXの力は、初登場補正もかかっているためすさまじく、ピンキーの母艦の集中砲火にも無傷で耐え抜き、逆にGバルカンとGキャノンを合体させた最強武器:GXバスター1発でそれを撃破。ピンキーの美少年部隊は壊滅し、ピンキー自身は小型宇宙船で命からがら逃げ延びます。グレート合体にふさわしい、ドハデな火力を見せつけてくれたグレートダ・ガーンGX。今後の活躍が、楽しみだ!


小型宇宙船で逃げ延びたものの、オーボスからの粛清は免れないと感じていたピンキー。そんな彼女の前に、オーボス軍の宇宙船が現れて―。

 

 

 

第30話「謎の少年」

1992年8月29日放送
登場した敵他:装甲獣グレース(ブッチョ配下)

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「「ありがとう」、か。あんなこと言われたの初めてだよな、俺…。」


STORY:ビオレッツェから制裁を食らったレディー・ピンキーが、驚きの真実を目の当たりにしていたのと同じ頃。地球防衛機構軍の封鎖が解除され、ウキウキ気分の星史たちは、螢を狙う謎の少年を目撃する。素早い身のこなしで螢を付け狙うも、そのたびに失敗を繰り返す少年。そんな中、姿を消したはずのブッチョが螢を誘拐、新たな装甲獣:グレースを繰り出してきた!戦え、グレートダ・ガーンGX!そして、セブンチェンジャーの思わぬアシストが…!?


登場、ヤンチャー王子!そして復活、レッドロンとデ・ブッチョ!!グレートダ・ガーンGXのデビュー直後となる今回ですが、前回に負けないくらい大きくストーリーが進行。オーボスがビオレッツェを派遣した理由、そしてピンキーを含むかつて地球のプラネットエナジーを狙っていた幹部たちがどうなったのかが描かれます。星史側では、ヤンチャー王子が本格的に登場。セブンチェンジャーも、徐々に単なる敵ではないことをにおわせてきましたね。


グレートダ・ガーンGXに完敗し、逃げ出したところを確保されたピンキー。彼女はビオレッツェに幼女の姿に固定されてしまいますが、そのことは彼女も予想済み。しかし彼女は、そこでビオレッツェの使命を知り、また変わり果てた姿のレッドロンとブッチョと対面することになります。同じ頃、螢は何者かの影を感じ、少しおびえていました。前回のラストシーンで、ピンキーの小型宇宙船の前に大型宇宙船が現れるシーンがありましたが、それに乗っていたのはビオレッツェ。彼は失敗続きのピンキーに罰を与えるため、彼女を確保し、ピンキーを幼女化してしまいます。これだけ見るとピンキーが一方的にやられているように見えますが、実はこれ、ピンキーが自分に一番被害が少なくなるようにわざと仕向けたもの。ビオレッツェの「お前の一番嫌がることはしない」という言葉に裏があると直感した彼女は、わざとウソを言ったのでした。ビオレッツェは得意げそうな顔をしていましたが、ここではピンキーの方が一枚上手でしたね。しかし、そんなことも吹っ飛んでしまうくらいに彼女が驚かされたのが、ビオレッツェの使命とレッドロンやブッチョの姿。ビオレッツェの使命は、単にプラネットエナジーの収集だけではなく、地球に眠っている可能性が高い「伝説の力」を発動させること。ピンキーたちはビオレッツェに比べて下級幹部の扱いであり、地球に伝説の力が眠っていることすら知りませんでした。そして、死んだと思われていたレッドロンは半サイボーグ化されており、ブッチョは文字通り八つ裂きにされて8体に分離させられていて、各々その変わった姿をピンキーに見せます。オーボスの力を恐れると同時に、レッドロンたちの姿に戦慄するピンキー。オーボスの恐ろしさが感じられるシーンになっていました。


翌朝、登校する星史とひかる。地球防衛機構軍が撤退を始めたことで喜ぶ彼らでしたが、そこで何者かに追われる螢と遭遇。螢を追いかけていた人物は、特徴的な髪型をした少年でした。その後も少年は、あの手この手で螢との接触を試みますが、どれもこれも失敗。おまけに、ひかるとのファーストキスまで果たしてしまって…。星史たちの話によると、緑ヶ浜一帯を封鎖していた防衛機構軍は撤退を始めた様子。前回アフリカ上空でピンキーの宇宙船が撃破されていますから、それを受けての措置なのでしょうか。ともかく、それを喜んでいた彼らでしたが、それに水を差すように現れたのが、螢を付け狙う謎の少年。彼は朝っぱらから通学路で彼女を追いまわした他、授業中に窓ガラスを突き破って教室に侵入したり、休み時間中を狙ったりなど、かなりしつこく付きまとってきます。この少年の正体はヤンチャー王子。その目的は螢経由で勇者たちの隊長=星史の情報を訊きだすことでしたが、結局失敗に終わるのでした。ヤンチャーの目的は今回のラストシーンで語られますが、彼の名前は今回もキャストクレジットを除いて呼称が一切なし。当時は児童誌等で既に情報が出てたんだろうけど、劇中では結構正体バレを引っ張るんだなぁ。そんなヤンチャーの行為に対し、敢然と立ち向かったのが星史。彼は教室に侵入したヤンチャーを追い出したり、休み時間中にヤンチャーにバレーボールをヒットさせたりしていました。この時点で敵か味方か分からないから仕方ないとはいえ、星史もムチャクチャだな…。


星史のおかげでヤンチャーを回避した螢でしたが、彼女を狙うもう1つの影が。その正体は、復活したブッチョでした。ブッチョの存在に気づいた星史でしたが、8体に分離した彼らに翻弄され、さらに現れた装甲獣:グレースに螢を誘拐されてしまいます。すぐさまダ・ガーンと連絡を取った星史は、海岸でグレースを追い詰めることに成功。ところがグレースはさらに形態変化を遂げ、合体したダ・ガーンXを襲ってきます。8体に分離させられても、螢に固執するのは相変わらずなブッチョ。星史もその姿を見てすぐにブッチョだと気づきますが、スーツの中から8体の小さなブッチョが出てきたことから、一瞬ブッチョが分身したのではないかと錯覚します。目を閉じて心眼を使い、本物を見極めようとする星史。1体に攻撃を命中させることには成功しますが、残る7体からメタメタにやられてしまいます。そりゃそうだよなぁ、だって全部本物なんだから…。ちなみに、8体のブッチョは1体のみブッチョ本来の声であり、他の7体は少し甲高い声に。本来の声の個体こそ、分離させられた本体なのでしょう。そしてブッチョは、自身が研究を重ねて開発したというグレースを使い、螢を誘拐。海岸でダ・ガーンXと対峙しますが、形態変化を遂げてダ・ガーンを行動不能に陥らせます。以前のブッチョの装甲獣は、どこか地球の動物らしいところも感じさせる姿をしていましたが、今回のグレースは完全に化け物といった印象。今回以降、装甲獣はこういうキモい系のモンスターになるのかなぁ。そしてコイツ、粘液を吐いてダ・ガーンXを固めてしまうなど、なかなか強い。なるほど、ブッチョが研究を重ねただけはあるな!


ダ・ガーンXの代わりにガ・オーンを召喚した星史。これに対しグレースはさらなる形態変化を遂げますが、変化の最中に螢が滑落。それを救ったのは、なんとセブンチェンジャーでした。さらに、セブンチェンジャーの攻撃により、間接的にダ・ガーンXも復活。ガ・オーンとともにグレートダ・ガーンGXに合体し、GXバスター一発でグレースを撃破するのでした。グレースは次なる形態変化の際、ブッチョたちを支えていた脚部も変化。これによりブッチョは落ちそうになり、螢は真っ逆さまに地上へと転落。ガ・オーンたちも間に合わないと思われた中、それを救ったのはセブンチェンジャーでした。セブンチェンジャー自身は意思を持つロボットですが、おそらく今回彼にこうした行動をさせたのは、彼の意思というよりもヤンチャーの意思によるもの。彼女を救ったのはもちろん星史の情報を訊きだすためでしょうが、それを超える彼自身の思いもあったことでしょう。その後、セブンチェンジャーを敵だと認識している星史たちは、螢を奪還した後攻撃を開始。セブンチェンジャーも負けじと火炎攻撃を繰り出しますが、これがダ・ガーンXにあたり、ダ・ガーンXが復活します。ここでセブンチェンジャーの攻撃がなければ、復活できなかったダ・ガーンX。この時のセブンチェンジャーの行動は、偶然かそれとも意図的なものなのか…?こうして復活したダ・ガーンXは、グレートダ・ガーンGXに合体し、一瞬でグレースを撃破。ブッチョも敗走します。今回のグレートダ・ガーンGXの活躍は、GXバスターを放つこの場面のみ。登場回の次なのに、活躍シーンが少なかったのは意外だなぁ。その分セブンチェンジャーの活躍も多く、また敵陣営の動きがかなり描かれていましたけどね。

 

 

 

第31話「もう一人の隊長」

1992年9月12日放送
登場した敵他:キラードールカルダーン(レディー・ピンキー配下)

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「俺はなぁ、ヤンチャラン・スターレット・バンナー・グリシウス・ジャックギンガーワイルダー14世だ!」


STORY:オーボスと交信し、引き続きプラネットエナジー開放点の調査にあたるビオレッツェ。同じ頃、ヤンチャー王子はついに螢への接触に成功し、チベットへ向かうよう指示された。それを盗み聞きしていた星史も、同じくダ・ガーンXで現地へ急行。光の洞窟で、セブンチェンジャーとヤンチャーに出会う。ヤンチャーの名前と正体を知り驚く星史。そんな時、ビオレッツェたちが攻撃を仕掛けてきた!果たしてセブンチェンジャーは、敵か味方か!?


ついにバレた、星史の正体!?今回は、星史とヤンチャーが、各々隊長として互いに初対面を果たすお話に。ダ・ガーンXとセブンチェンジャーが会話する機会もあり、セブンチェンジャーが「少なくとも単なる敵ではなさそう」ということをさらににおわせてくれていましたが、彼らの出自、そして正体はまだ明かされませんでした。オーボス軍側では、声のみながらオーボスが初登場。30話台に入ったことで、敵側も大物が出てくるようになりましたね。


オーボスと接触し、伝説の力について訊きだそうとしたビオレッツェ。ところがそれは上手くはぐらかされてしまい、彼は自身の力でそれを調査することにします。一方、引き続き螢との接触を試みるヤンチャーは、ドラマを参考に螢に出会おうとするも失敗。さらにその後入ったつくしで再び星史たちと出会い、思わず食い逃げをして星史から追いかけられるハメになります。ビオレッツェの交信シーンで、オーボスが劇中初登場。その姿ははっきりとしておらず、今回は雷雲のような状態で登場していました。前回ビオレッツェが言っていた通り、彼はピンキーたちに比べると上級幹部=オーボスにより近い存在ですが、そんな彼でさえも、「この地球に伝説の力が眠っているのか?」という質問に対するオーボスの回答を得られずじまい。オーボスは様々な部下を持っているようですが、もしかして彼って、そのほとんどを信頼してないor使い捨ての駒のように考えているのかな?同じ頃、ヤンチャーはセブンチェンジャーの中で地球のメロドラマを鑑賞。その告白シーンにヒントを得た彼は、それを真似して螢への接触を図りますが、タイミングが悪く失敗。間違えてひかるに出会ってしまった上に、前回同様星史から散々冷やかされてしまいます。メロドラマからヒントを得て得意げなヤンチャーに対し、本当に嬉しそうに反応するセブンチェンジャー。彼、根は王子思いのいいヤツなんですね。一方の星史は、ひかるを冷かしたせいで、彼女から二度もげんこつを食らうことに。ひかる、強い…!


ヤンチャーを追いかけるも、セブンチェンジャーの介入で取り逃がした星史。それでも執念で追いかけ続けた彼は、ヤンチャーが螢の家にいることを突き止めます。一方のヤンチャーは、ついに螢と接触することに成功。単刀直入に勇者たちの隊長に会いたいと願う彼に対し、螢が指し示したのは、かつてホークセイバーが眠っていた中国・チベットにある光の洞窟でした。とうとう螢と一対一で話すことができたヤンチャー。彼は彼女と話すために、先ほど見たメロドラマのシーンをもう一度思い出しながら準備しますが、結局そんなものも必要なく、螢は既にヤンチャーが訪問することを察知していました。その人に会いたければ、その人の家に行けばいい。当たり前のことなので、「なんでヤンチャーたち今までそうしなかったんだろう」と思いましたが、どうやらセブンチェンジャーの話によると、今回まで螢の家を見つけられてなかったらしい。彼女の通っている小学校はわかってたのに、家はわかってなかったんだなぁ…。ヤンチャーは螢から、勇者たちの隊長に会う方法としてチベットの光の洞窟へ行くよう指示されますが、これを盗み聞きしていたのが星史。彼はヤンチャーの後を追う形で、チベットに向かいます。このシーンで、螢がなぜチベットを指し示したのかが気になるところ。単にホークセイバーがよみがえった時のことを覚えいていたからか、それともビオレッツェたちの暗躍を察知していたからか―?


光の洞窟に相次いで到着した、セブンチェンジャーとダ・ガーンX。彼らはその中でばったり出会います。セブンチェンジャーを敵と認識している星史たちはすぐ戦闘態勢に入りますが、対するセブンチェンジャーは、敵意がないことを宣言。さらにセブンチェンジャーの中からはヤンチャーが現れ、星史を呼び出したうえに彼のもとにやってきて、自分の名前を名乗るのでした。光の洞窟の中で、久しぶりに一対一で出会ったセブンチェンジャーとダ・ガーンX。ダ・ガーンXはすぐに戦闘態勢に入りますが、セブンチェンジャーはいつもと違ってかなり落ち着いており、さらに敵意がないことを宣言します。ここで星史たちを落ち着かせ、セブンチェンジャーが自分たちのことについて淡々と語れば話はうまくいっていたような気がしますが、セブンチェンジャーがヤンチャーの「勇者たちの隊長探し」の要件を優先させたため、話は少々ややこしくなることに。ヤンチャーは自ら先に出てきて星史と対面を果たしますが、お互い悪口の言い合いになってまともな話し合いをすることができず、さらにヤンチャーはダ・ガーンXの方に乗り込んできて、オーリンを見せたのち自分の名前を名乗るのでした。このシーンで、ヤンチャーが勇者=セブンチェンジャーの隊長であることが判明。地球にも勇者がいることが示唆されることになりました。しかしそれよりも目を引くのが、星史とヤンチャーのやり取り。どちらも子供じみた悪口の言い合い合戦になっており、ちょっと笑えます。もっとも、彼らはこんなことをしている場合じゃないはずなんですけどね…。ここでセブンチェンジャーもバシッと何か言ってくれれば、星史の誤解が解けるタイミングも早まったと思うんだけどなぁ。


星史たちがこうしたやり取りをしている最中、ビオレッツェとピンキーが光の洞窟内部に侵入。セブンチェンジャーは正体をごまかすため、わざとダ・ガーンXを攻撃して撤退します。残されたダ・ガーンXは、復讐に燃えるピンキーと対峙。キラードール:カルダーンの攻撃に苦しみますが、ガ・オーンを召喚してグレートダ・ガーンGXに合体。やむを得ず光の洞窟を犠牲にしてしまいましたが、キラードールとピンキーの宇宙船、そしてビオレッツェの宇宙船をまとめて撃破することに成功します。ビオレッツェたちが侵入してきたため、ダ・ガーンXとの接触がバレないように、わざと彼を攻撃するセブンチェンジャー。視聴者には終盤の解説もあり「彼らがわざと攻撃したんだな」ということがわかるようになっていますが、肝心の星史たちは…気づいていないっぽいなぁ。そして、セブンチェンジャーが撤退したことで、1人でピンキーのカルダーンを相手にすることになったダ・ガーンX。強化されたという電磁ムチに苦しめられますが、グレートダ・ガーンGXに合体したことで一気に形勢逆転。GXバスターで光の洞窟ごと、キラードール・ピンキー・ビオレッツェをまとめて吹っ飛ばすのでした。ダ・ガーンXのピンチシーンが長い時間描かれる分、グレートダ・ガーンGXになった後の逆転劇が爽快。GXバスターでまずキラードールを撃破し、その爆炎はピンキーの宇宙船を巻き込んで光の洞窟内に突入。奥で調査をしていたビオレッツェの宇宙船をも巻き添えにし、光の洞窟は犠牲になったもののビオレッツェたちに大きな痛手を与えます。完全に破壊されてしまった光の洞窟。これで勇者の石を復活させる手段の1つがなくなってしまったわけだけど…、まあいいか!(絶対よくない)

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第32話から第34話をご紹介予定です。『伝説の勇者ダ・ガーン』。隊長は、俺だいっ!!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1992年放送の伝説の勇者ダ・ガーン』使用BGM「グレート・ダ・ガーンGX」です。

 

曲名の通り、グレートダ・ガーンGXの専用BGM。劇中ではその合体シーンで必ずと言っていいほど使用されていましたね。ちなみに曲名は「グレート・ダ・ガーンGX」が正式で、実際の劇中の名称とは少し異なる形になっています。

 

ダ・ガーンXの合体BGMに比べて、重厚感が増しているこのBGM。管楽器なども多用していますが、それほど“軽さ”を感じない形になっているのが興味深いですね。

 

 


伝説の勇者ダ・ガーン 【OST】 グレート・ダ・ガーンGX/岩崎文紀

 

 

 

 

 

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スーパーミニプラ勇者王ガオガイガー2 Part.2 暗黒の大決戦編(ステルスガオーⅡ&ガトリングドライバー)

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今回は、「スーパーミニプラ勇者王ガオガイガー2」のレビュー第2回目。残りのメカである、ステルスガオーⅡガトリングドライバーを紹介していきます。

 

それぞれステルスガオーとディバイディングドライバーをベースとしているため、以前それらを組み立てている私にとっては、組み上げ自体はそれほど難しくない作業。ただ、ちょっとパーツのかませ方に苦労させられました。箇所が少なかったり、「自分がバリを取りきってなかったから」とかだったらまあ納得ができるのですが、「ちゃんと穴が開いてない」とか「パーツの形が変形してしまっている」とかが、ちょっと多すぎたなぁ。

 

なお、第1回目(ゴルディーマーグ)の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 


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まずはステルスガオーⅡから。基本的な構造はステルスガオーと同じですが、コクピット部分や尾翼部分のデザインが変更されており、何より両翼に取り付けられたウルテクポッドが目を引きます。

 

ウルテクポッドはクリアパーツ(スターガオガイガーになった時用)とブラックパーツ(ノーマル仕様)の2タイプを選択可能。でもまあ、造形とかパーツ構成的には全社で組み立てた場合を前提としているので、クリアパーツで組み立てた方がお得だと思います。

 

ステルスガオーと同じなので、組み上げ方もほぼ同じ。一部パーツと金型はステルスガオーのそれを流用しており、不使用パーツやダブりパーツも発生しています。まあそれはいいんだけど、上述の通りちょっとパーツの不備(穴が開ききってない)とか変形が多すぎたのが難点。本来なら接着剤がいらないスーパーミニプラですが、今回はかなり使用させられちゃいました。

 


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続いて、ガトリングドライバー。こちらはディバイディングドライバーと構造がほぼ同じで、先端パーツのみが異なる形になっています。まあ実際このメカ自体がディバイディングドライバーの亜種ですから、当たり前っちゃあそうですけど…。


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ガトリングドライバーの先端パーツは開閉が可能。劇中ではあんまり印象ないけど、ここが開く設定があるんですね。ディバイディングフィールドを作る際に、ここを開いて空間を湾曲させてる…ってことなのかな?

 

 

 

さて、メンツはそろった。あとはガオガイガーとの合体を楽しむだけです!

 

次回以降では、これらのメカや前回ご紹介のゴルディーマーグを使って、合体遊びをやってみることにしましょう。

 

次回ものこのブログで、ファイナルフュージョン承認!

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スーパーミニプラ勇者王ガオガイガー2 Part.1 金色の破壊神編(ゴルディーマーグ)

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今回は、2018年に発売された「スーパーミニプラ勇者王ガオガイガー2」のレビュー第1回目。ガオガイガー』後半の要の武装となるサブロボ:ゴルディーマーグを取り上げます。

 

以前「スーパーミニプラ勇者王ガオガイガー」をご紹介した際にもちらっと触れていた通り、約2年近く前に購入して、そのまま組み立てずに積みプラ状態になっていたもの。いい加減組み立てようということで、まずゴルディーマーグを組み立てました。


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ちなみに、「スーパーミニプラ勇者王ガオガイガー2」は全3種。ゴルディーマーグのパーツが1と2、ステルスガオーⅡのパーツが2と3にまたがっているという、ちょっと中途半端な構成になっています。まあ、この手のヤツは大抵みんなまとめ買いするし、あんまり気にする人はいないか…。

 

なお、「スーパーミニプラ勇者王ガオガイガー」に関する記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

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1と2を使って組み立てたゴルディーマーグが、こちら。ガオガイガー』放送当時に発売された玩具と同じく、ゴルディオンハンマーのあまりのデカさと変形ギミックのせいで、劇中よりも頭部がかなり小さくなってしまっていますが、それでもプロポーションがおかしくならないようちゃんと造形されています。

 

組み立て自体はそれほど難しくなかったのですが、パーツをはめ込むのがかなりシビアになっているところがちらほら。特に、ゴルディーマーグの股関節部分にあるライトパーツ(ゴルディータンクでは前照灯になる)のはめ込みに苦戦させられました。両脚分はめ込むのに、マジで30分くらいかかったんじゃないかなぁ。それくらいやりにくかったよ…。


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ゴルディーマーグの可動範囲は、上の画像の通り。両腕両脚ともにしっかり稼働するようになっており、単体でも十分遊べる仕様になっています。


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ちなみに、ガオガイガーと並べるとこんな感じです。意外にデカいな…。

 


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そして、ゴルディーマーグはゴルディータンク形態に変形可能。一部パーツを脱着しなければなりませんが、それ以外は関節をかなりアクロバティックに変形させることで、変形ギミックを実現しています。

 

ゴルディータンクって、思ったほど戦車って感じのデザインしてないんですね。どちらかといえば、砲塔(ゴルディオンハンマー)がトレーラーに乗っかってるって感じに見えます。

 

 

 

 

さあ、「スーパーミニプラ勇者王ガオガイガー2」のもう1つのメインは、ステルスガオーⅡ。これは、また次回以降にご紹介することにしましょう!

 

次回ものこのブログで、ファイナルフュージョン承認!

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