お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『疾風!アイアンリーガー』ちょっとした感想 League-7(第20~22話)

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今回は、疾風!アイアンリーガー』の感想記事第7回目です。

 

シルバーキャッスル、ナショナルチャンピオン決定戦制覇!今回ご紹介の3話で描かれるのは、シルバーキャッスルとダークプリンスの激しい戦い。それと並行して、この戦いを通したマグナムエースたちとゴールド三兄弟のそれぞれの成長が描かれます。苦難の末チームワークで新たな必殺技を生み出すマグナムエースたち、チームの垣根を超えスポーツマンとして目覚めつつあるゴールド三兄弟…。すべてが魅力的に描写されています。

 

 

 

 

第20話「閃光のシュート炸裂!」

1993年8月17日放送

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「皆の力で増幅されたこのボールに、俺の力の全てを叩き込む!」


STORY:真夜中の特訓を経て、ナショナルチャンピオン決定戦第2回戦に臨むシルバーキャッスル。対するダークプリンスのフォーメーションは、ゴールド三兄弟とスーパーヘッドをディフェンスに下げるという驚くべきものだった。試合は両者拮抗する形で進むが、シャーキードーグが本来の力を発揮したことでシルバーキャッスルは大ピンチに追い込まれてしまう。フィールドに突っ伏したマグナムエースたちは、もう立ち上がることはできないのか!?


前回、シャーキードーグ部隊の前に敗れてしまったマグナムエースたち。今回も彼らは追い詰められてしまいますが、シャーキードーグ部隊とゴールド三兄弟そしてスーパーヘッドの連携の不和に、勝機を見出します。逆転勝利を決めるシルバーキャッスルの姿に目がいきがちですが、セーガルの方針に不満を持ち始めるクリーツ、そしてセーガルに反旗を翻す形で独自のサッカーを行おうとするゴールド三兄弟の姿にも、注目です。


ナショナルチャンピオン決定戦第2回戦を控え、眠れぬ夜を過ごすルリー。ふと窓の外に目をやると、そこには練習に明け暮れるマグナムエースたちの姿がありました。エドモンドがダークプリンスの研究に励む中、ルリーは彼とともにグラウンドへ出てマグナムエースたちに休息を取るよう指示。同じ頃、ゴールド三兄弟とスーパーヘッドは、セーガルから驚くべき指示を受けていました。シルキーたちのために、そしてナショナルチャンピオンになるためにも、絶対に第2回戦は負けられないシルバーキャッスル。その思いに駆られるあまり、マグナムエースたちは真夜中に密かに特訓をしていました。ここでの彼らは、かなり本格的な練習試合を実践。「マッハウインディのパスやシュートでチャンスを作り、それに重ねる形でゴールを生み出す」という攻撃パターンは、今回以降登場する連携必殺技のポイントになっていきます。その姿を見たルリーとエドモンドは、彼らがベストコンディションで戦うためにも、特訓をやめて休むよう指示。一方のダークプリンス側では、ゴールド三兄弟とスーパーヘッドがセーガルに対し不満を募らせていました。前回、満足する形ではないとはいえ勝ったため、俄然第2回戦にやる気を燃やすゴールド三兄弟とスーパーヘッド。しかし、セーガルは前回の試合でシャーキードーグ部隊が活躍できなかったのは彼らに原因があると考えており、まさかのディフェンス側に下げるという指示をするのでした。今までエースストライカーだったのに、いきなり格下げ扱いをされてしまったゴールド三兄弟とスーパーヘッド。彼らは当然怒りを爆発させますが、セリフではなくその表情でセーガルへの不満を見せるクリーツの描写も素晴らしいです。


開幕したナショナルチャンピオン決定戦第2回戦。やる気に満ち満ちて出場したシルバーキャッスルは、試合開始直後シャーキードーグ部隊のスキを突き、速攻を展開。さっそくシュートを叩き込みますが、これはギリギリのところで防がれてしまいます。この直後、シャーキードーグ部隊の攻勢が開始。しかし、シルバーキャッスルも粘りを見せ、前半は0-0で折り返します。もしかしたら、これが今季リーグ最後の試合になるかもしれないこの戦い。エドモンドがマグナムエースたちに出した指示は、「勝ってこい」というものでした。てっきりこういうシーンだと、エドモンドなら「結果を問わず悔いの残らないように戦ってこい!」と言いそうなものでしたから、この指示はちょっと意外。まあ、リーグホスピタルに入院しているシルキーたちの思いを受けてのものですから、その思い自体は十分理解できるものですけどね。そうして出場したシルバーキャッスルは、試合開始早々速攻を展開。シャーキードーグ部隊を抜き去ってチャンスを作り出していきますが、あと一歩のところで阻まれてしまいます。実はこれ自体も、セーガルの作戦にすぎませんでした。ダークプリンスの勝利を演出するために、わざとシャーキードーグ部隊の動きを遅くしていたというセーガル。その割には、シャーキードーグの渾身のシュートはブルアーマーに押さえられてるし、前半は0-0で折り返してるし、どこまで本当のことなんだか…。


ハーフタイムを挟み、試合は後半戦へ。中頃になり、マッハウインディとトップジョイが連係プレーでゴールを決め、シルバーキャッスルが1点を先制します。これによりシャーキードーグ部隊の本気を出すことにしたセーガルは、彼らの別モードを起動。これにより機動性が増した彼らは、かつてない勢いでシルバーキャッスルに襲い掛かってきます。あっという間に1点を返し、次のシュートはブルアーマー・GZ・キアイリュウケンが意地で止めきるもダウン。シルバーキャッスルの選手たちは、全員行動不能に陥ります。第2回戦で先制点を決めたのは、シルバーキャッスル。しかも、それはマッハウインディのシュート→こぼれたボールをトップジョイが再びシュートで得点という、今まであまり見られなかった組み合わせでの得点でした。トップジョイは、足のスプリングを存分に生かして見事ゴール。彼の長所がよく生かされていましたね。しかし一方で、これに不満を持ったのがセーガル。彼はシャーキードーグ部隊にいよいよ本気を出させて、シルバーキャッスルに大攻勢を仕掛けてきます。その圧倒的な機動性の前に、シルバーキャッスルはほとんどなすすべもなく同点に追いつかれてしまうことに。2回目のシュートは意地と執念で防ぎきりますが、部隊の電磁波攻撃によりダメージが蓄積していた彼らは、フィールド上に倒れてしまうのでした。「闇の貴公子」を自称し、交響曲の流れに乗せて、シャーキードーグ部隊に指示を出し攻撃を行うセーガル。本人は結構ノリノリでやってたけど、傍から見るとなかなかイタいぞ…。


このまま動かなければ、シルバーキャッスルの敗北が確定。そんな彼らを励ましたのは、リーグホスピタルから抜け出してきたシルキーたちでした。彼らの声援を受けたマグナムエースたちは、限界を超えた力で立ち上がり試合は再開。これに触発されたかのように、ゴールド三兄弟とスーパーヘッドはセーガルの指示を無視し、アタックトルネードファイナルシュートを放ちますが、これはブルアーマーによって防がれます。このタイミングに勝機を見出したエドモンドは、マグナムエースたちに攻撃を指示。彼らは連係必殺技:ライトニングクラッシュを編み出し、逆転勝利で第2回戦を終えるのでした。シルキーたちの声援で、立ち上がるマグナムエースたち。ここではもちろん彼らのその姿にカッコよさを感じますが、同時にこれに触発される形で自分たちのプレーをしようとするゴールド三兄弟とスーパーヘッドの姿にも、アツいものがこみ上げてきます。そんなゴールド三兄弟とスーパーヘッドは、アタックトルネードファイナルシュートを決めるも、シャーキードーグ部隊の妨害もあり100%の力を出せずブルアーマーによって阻止。ここに勝機を見出したエドモンドの指示により、マグナムエースたちはライトニングクラッシュで一気にシュート。これは見事ダークプリンスのゴールをつんざき、第2回戦はシルバーキャッスルの勝利に終わります。自分のシナリオ通りに動かないため、あろうことか味方であるゴールド三兄弟とスーパーヘッドを妨害するセーガル。この中でスーパーヘッドはシャーキードーグの攻撃に巻き込まれて爆発してたけど、まさかこれで破壊された&退場ってことになってしまうのか?こうしたダークプリンスに対し、シルバーキャッスルがお見舞いしたのはライトニングクラッシュ。これはマグナムエースの44ソニックのシュート版に当たるものであり、他のチームメイトがつないだボールに一気にエネルギーを叩き込み、シュートを決めるというものでした。『アイアンリーガー』では初の、主要メンバー全員による連携必殺技ですね。

 

 

 

第21話「地獄からの最強部隊」

1993年8月24日放送

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「ふざけやがって…。貴様らを倒すのは、この俺だ!立て、マッハウインディ、マグナムエース!立て、シルバーキャッスル!立ち上がれ!!」

 

STORY:ナショナルチャンピオン決定戦も、ついに最終戦に。ダークプリンスとシルバーキャッスル、両者絶対に負けられない勝負となる中、セーガルは新たなアイアンリーガーワルキューレを開発。シルバーキャッスルに挑戦を仕掛けてくる。技をコピーし、圧倒的な計算力とパワーで挑んでくる彼らの前に、マグナムエースたちは再起不能に陥ってしまう。もうこのまま、彼らは立ち上がることができないのか?その時、ゴールドフットの檄が飛んだ!


リーグ優勝をかけたナショナルチャンピオン決定戦も、ついに最終戦に突入。今回はその前半戦が描かれ、セーガルが開発したワルキューレの圧倒的な力と、その前に一度は屈してしまうもそこから再び立ち上がるマグナムエースたちの姿がアツく描かれました。マグナムエースたちを誰よりも応援し、そして立ち上がる力を与えたのが、まさかのゴールドフットであることも見逃せません。


2回戦をシルバーキャッスルが勝利したことにより、最終戦を制した者がリーグ優勝に輝くことになった、ナショナルチャンピオン決定戦。シルバーキャッスルはいつも通りのメンテナンスを行う一方で、ダークプリンスはセーガルが新たなアイアンリーガーワルキューレを開発。その能力に絶対的な自信を持つ彼は、なんとゴールド三兄弟をスタメンから外してベンチ入りさせ、この最終戦に挑むことにするのでした。前回の戦いでシルバーキャッスルに敗れたため、シャーキードーグは早くもお払い箱に。代わりにセーガルが投入を決めたのは、ワルキューレという新型アイアンリーガーでした。前回のシルバーキャッスルへの敗北はセーガルにとってかなり屈辱的であり、それを受けてシルバーキャッスルのデータを徹底的に分析。彼らがライトニングクラッシュを生み出した力まではわからなかったものの、ほとんどの技や行動傾向は解析できたため、それをワルキューレにインプット。彼らの実戦投入を決めます。こうした誕生経緯から明らかなとおり、ワルキューレは言ってみればシルバーキャッスルの偽物的な立ち位置のアイアンリーガー。ただ、あまりにもコピーしすぎたせいで、こちらのメンバー数も7人になっちゃってるのが面白いです。7対7って、もうサッカーっていうよりフットサルじゃん…。なお、セーガルはこのワルキューレの投入を決めたため、ゴールド三兄弟をベンチに下げるという決定をすることに。当然ゴールド三兄弟はこれを不服としますが、オーナーであるセーガルの決定には逆らえないのでした。ここでゴールドマスク以外が、静かに怒りを爆発させているのが演出としてGoodです。


ナショナルチャンピオン決定戦最終戦が開幕。マグナムエースたちは試合会場に登場しますが、対するダークプリンスの選手たちがワルキューレで統一されており、かつゴールド三兄弟がいないことに強い衝撃を受けます。そんな中で、ついに試合は開始。開始直後ワルキューレは速攻を仕掛け、一気にシルバーキャッスルに攻め込んできます。そして、シュートを決め1点先制。その際見せたのは、なんと前回マグナムエースたちが決めたあのライトニングクラッシュでした。前2戦と同じく、シルキーたち不在のため7人で挑むシルバーキャッスル。それに対しダークプリンスはワルキューレ7体で挑み、おまけにゴールド三兄弟をベンチに下げていることから、マグナムエースたちは驚きます。特に驚き、そして怒りを覚えたのがマッハウインディ。彼はゴールド三兄弟がベンチで待機しているのを見て、出てくるようけしかけるも、彼の叫びもむなしく試合はそのまま始まります。ここでマッハウインディが声を荒げるのに対し、怒りを蓄積させ表情でそれを表すゴールド三兄弟がGood。彼らに出られないことの不平不満を言わせるのではなく、あえて黙っている描写にしているのが、より彼らの怒りを視聴者に印象付けてくれています。こうしたやり取りを経て、試合開始。開始早々ワルキューレは速攻を仕掛け、一気にシルバーキャッスルのゴールに向かって一直線。ここでシュートを決めて1点先制しますが、その際見せた技は、前回マグナムエースたちが見せたライトニングクラッシュでした。ワルキューレは先述の通りシルバーキャッスルの偽物のようなもの。よってシルバーキャッスルの各メンバーの行動パターンや必殺技もマスターしており、一気に勝負をかけてきます。さすが「地獄からの最強部隊」というだけのことはある。これはかなりの強敵だ!でも、「感情を無くしてセーガルの脳波でさらにパワーアップする」って機能、もうアイアンリーグの趣旨というかスタンスを逸脱してるんじゃないか…?


ワルキューレの攻撃が自分たちをコピーしているのだと悟ったマグナムエースたちは、勝機が来るまで防戦で耐え抜く作戦に変更。試合再開後、常に自陣ゴール前で待機してゴールを守ります。しかし、ワルキューレの攻撃は強烈で、度重なる攻撃に寄るダメージの蓄積で、シルバーキャッスルは全員ダウン。スタジアムに倒れ行動不能に陥ります。そんな彼らに対し、誰よりも檄を飛ばしたのは、あのゴールドフットでした。いきなりワルキューレのライトニングクラッシュを見せられたことから、すぐに彼らが自分たちの能力をコピーしているのだと気づいたマグナムエースたち。勝機が来るまで耐え抜くべく、ゴール前に陣取って守りを固めますが、ワルキューレの攻撃は彼らの想像以上に激しいものでした。マグナムエースたちの守りに対し、ワルキューレはマッハスピンで応戦。しかも、一度ボールで相手をはじき出した後、また別のワルキューレが今度は選手に向かって直接また仕掛けてくるという、二段構えの攻撃を見せます。ただでさえマッハスピンのボールを食らうだけでも大ダメージなのに、さらにその直後直接ボディにその攻撃を食らうのですから、さすがのマグナムエースたちもこれには耐えきれず、行動不能に陥ります。ここで倒れたまま動かないマグナムエースたちの姿は、かなりの衝撃。BGMも相まって、未だかつてない絶望感を味わわせてくれました。このようなシルバーキャッスル絶体絶命のピンチを救ったのが、ゴールドフットの言葉。彼の言葉に再び立ち上がる力を得たマグナムエースたちは、なんと限界突破した力を見せルリーたちを驚かせます。マグナムエースたち再起のきっかけとなるのがゴールドフットであるのが、驚かされると同時にかなりアツい展開に。今まで敵だったゴールドフットが、純粋なライバルとして、一アイアンリーガーとして、マグナムエースたちに檄を飛ばすのです。こんなの、燃えないわけがないじゃないか!


ゴールドフットの言葉に立ち上がる力を得たマグナムエースたちは、不屈の闘志で試合再開。完全に計算外の出来事が起きたことにより、セーガルは慌て、その指示に乱れが生じ始めます。苦し紛れにライトニングクラッシュを放つワルキューレでしたが、これに対しマグナムエースたちは新必殺技:スーパーノヴァで対抗し、1点獲得。さらにその後ライトニングクラッシュをお見舞いし、逆転して前半を折り返します。彼らの姿に触発されたクリーツそしてゴールド三兄弟たちは、セーガルの意見に反し、ゴールド三兄弟を後半戦から出場させることに決めるのでした。セーガルの脳波コントロールにより、よりその力を増幅できていたワルキューレ。しかしこれは同時に、セーガルの脳波が乱れればワルキューレはその力を発揮しにくくなることを意味していました。マグナムエースたちの復活にすっかり取り乱したセーガルは、その後の指示があいまいなものになり、ワルキューレは苦し紛れにライトニングクラッシュを放ちますが、これに屈するマグナムエースたちではありませんでした。ワルキューレのライトニングクラッシュに対し、マグナムエースたちが見せた技が「スーパーノヴァ」。チーム全員が円陣を組んでその力を結集し、ボールを押し返して光の矢のようにして放つ必殺技でした。もはやシュートと呼べるのかもわからない、奇跡の力ともいえるこの必殺技。でも、アツいからいいのだ!この後、波に乗ったシルバーキャッスルは、今度はライトニングクラッシュを見せ逆転して前半を終了。この姿に触発されたゴールド三兄弟は、クリーツの強い意志もあり、後半戦に出場することになるのでした。前半終了時、マグナムエースたちを見つめていたゴールド三兄弟。その瞳は澄んでいました。彼らの心の中で、大きな変化が起きようとしていることが窺える描写です。

 

 

 

第22話「限りなき大勝利」

1993年8月31日放送

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「俺たちには共に戦う仲間がいる。信じあえる仲間がいる。それが力を生むのだ!」

 

STORY:ナショナルチャンピオン決定戦最終戦後半。出場したゴールド三兄弟はさっそくマグナムエースたちと激しいぶつかり合いを見せ、試合は白熱した展開を見せる。その最中、ゴールドアームは過去の記憶を取り戻した。思い出したマグナムエースの正体。それにより、ゴールド三兄弟はさらにその闘志を燃やす。何度も繰り出される必殺技。ついにワルキューレも倒れ、試合は同点に持ち込まれる。この極限の戦いを制するのは、一体どちらなのか!?


シルバーキャッスル、正々堂々の初優勝!そして、ゴールド三兄弟、真のアイアンリーガーとして目覚める!今回はいよいよリーグ優勝を賭けたナショナルチャンピオン決定戦後半が描かれると同時に。ゴールド三兄弟の心情変化、それ真っ向から受けて立ち、最後の最後まで戦い抜くマグナムエースたちシルバーキャッスルの姿が描かれました。中盤以降はまさに手に汗握る試合展開がなされ、もはや勝ち負けを超越した激しい勝負に。この試合は、まさにアイアンリーグの歴史を塗り替えた一戦と言えるでしょう。


ナショナルチャンピオン決定戦の後半が開幕。クリーツとゴールド三兄弟自身の強い意向により、ワルキューレがディフェンスにまわる代わりに、ゴールド三兄弟がフォワードに入ります。試合開始直後さっそく一大攻勢を仕掛けるゴールド三兄弟でしたが、これはマッハウインディやマグナムエースの力により阻止されてしまうことに。渾身のアタックトルネードファイナルシュートも止められてしまい。それがさらにゴールド三兄弟の闘志を燃やさせるのでした。後半が始まって早々、怒涛の攻撃を仕掛けるゴールド三兄弟。前半出場できなかった分彼らはかなりの攻勢を仕掛けますが、なんとそれらは次々にマグナムエースたちの活躍により阻止されるのでした。前半の時点でボロボロになり、さらに中のマシンの過熱により爆発の危険性もあったマグナムエースたちですが、後半の序盤ではビックリするほどの強さを発揮。ゴールドフットのハイパーボムはマッハウインディがマッハスピンで弾き返し、ゴールド三兄弟の必殺技であるアタックトルネードファイナルシュートは、それを決める直前にマグナムエースのキックにより妨害されてしまいます。攻撃を仕掛けたものの、出鼻をくじかれた感のあるゴールド三兄弟。これが、今後の試合をさらに白熱させてくれます。

 

マグナムエースとぶつかる機会が多くなり、その度に記憶回路が熱くなるゴールドアーム。やがて両者スタジアムの上に飛び上がってぶつかり合った時、まばゆい光に包まれ、その衝撃でゴールドアームは眠っていた記憶を呼び起こします。マグナムエースの正体、それはかつてダークスポーツ財団のエース選手の1人だったシルバーフロンティア。その時のことを思い出したゴールドアームは、さらに闘志を燃やし、試合に身を投じていくのでした。後半中盤になると、マグナムエースとゴールドアームの接触機会が増え、その度にゴールドアームは記憶回路の熱くなる感覚を覚えることに。当初は引っ掛かりを覚える程度のものでしたが、ある時スタジアム上空でマグナムエースとぶつかり合った時、その衝撃とまばゆい光に包まれたことで、思い出せなかった過去の記憶を取り戻します。マグナムエースの正体、そして自分との因縁を思い出した彼は、さらにこの試合に没入していくのでした。マグナムエースの正体は、元ダークスポーツ財団のエース選手:シルバーフロンティア。ゴールドアームは新人時代に彼と共に練習をしたことがあり、その時受けたアドバイスがずっと引っ掛かり続けていたのでした。当時最新型だったゴールドアームに対し、旧式であったシルバーフロンティア。しかし、ゴールドアームは何度も球を投げても打ち返されてしまいます。その理由のアドバイスをシルバーフロンティアから受けますが、当時若かった彼は、それを理解しきれなかったのでした。シルバーフロンティアが当時語ったセリフは「リーガーの真の力とは、マシンのパワーだけではないということだ。」。この真意は、今回の後半で明かされることになります。


後半戦も後半に突入し、さらに白熱する試合展開。しかし、相変わらずゴールド三兄弟の技はシルバーキャッスルには通用しませんでした。答えを追い求めるゴールドアームは、その時マグナムエースの言葉を聞き、自分たちにもその言葉に当たるものがあることを自覚。そこから彼らは、ワルキューレのエネルギーを吸収して怒涛の攻撃を見せ、執念の同点ゴールを決めるのでした。ゴールド三兄弟は思いを新たにしたのにもかかわらず、ボロボロ状態のはずのシルバーキャッスルになかなか得点できない展開が続くことに。それに悩むゴールドアームでしたが、その際受けたマグナムエースの言葉に触発され、そこから彼らは怒涛の攻勢を見せます。ゴールドアームに対し、10年前と同じく、「仲間がいることが力を生む」と語るマグナムエース。これに対し、自分たちには兄弟の絆があると強く自覚したゴールド三兄弟は、それを機に人が変わったように試合に没頭し、ラフプレーも忘れてボールを競り合って必殺技を連発。3回にわたる必殺技の連発の末、スタジアム全体がまばゆい光に包まれます。ここでゴールドアームが、マグナムエースの言葉をそのまま受け入れるのではなく、自分なりに解釈して奮い立つのがGood。敵、いやライバルながら、このシーンにおけるゴールド三兄弟の姿は非常にカッコよく、そして応援したくなりました。そんな試合展開の末、光が収まると、そこにはスタジアム倒れた全選手の姿と、シルバーキャッスルのゴールに入ったボールが。これはダークプリンスが同点ゴールを決めたことを意味していました。しかし、両者全く立ち上がらないぞ。一体どうなるんだ…!?

 

両者立ち上がらず、このままでは得失点差でダークプリンスの優勝は必至。勝利を確信したセーガルでしたが、その時マグナムエースとマッハウインディ、そしてゴールドアームが立ち上がります。マッハウインディのパスを受けたマグナムエースは、渾身のシュートを放ち、それはダークプリンスのゴールへ一直線。この瞬間、シルバーキャッスルのリーグ優勝が決まるのでした。もはや両者立ち上がる力すら残されていなかったはずですが、限界を超えた力でマグナムエースなどは再び立ち上がり、試合を続行。ゴールドアームも立ち上がりますが一歩及ばず、試合はシルバーキャッスルの勝利に終わるのでした。「これがシルバーキャッスル全員の…心のシュートだ!」と叫んでシュートするマグナムエースが、これまたカッコいい。これによりダークプリンスは負けてしまいますが、ゴールドアームの吹っ切れた顔と、マグナムエースの言葉を理解した彼の姿が、また視聴者に強い印象を残してくれました。

 

ゴールドアーム「マグナムエース!お前の言ったこと、わかったような気がするぜ。アイアンリーガーを磨くのは、アイアンリーガーだ。今度会う時は勝つぜ!じゃあな…。」

 

勝利に沸くシルバーキャッスルに対し、スタジアムから退場するゴールド三兄弟。去り際にゴールドアームは、マグナムエースにアイアンリーグに戻ってきた理由を問います。その答えは―。お互い何もかも理解し、全てを分かりあった上でやり取りしている両者が、いい雰囲気を醸し出しています。もはや、ゴールド三兄弟はマグナムエースたちの敵ではありません。純粋なよきライバルですね。

 

ゴールドアーム「一度アイアンリーグから引退したはずの貴様が、なぜまた戻ってきた?」
マグナムエース「アイアンリーグに、“正義の心”を取り戻すためだ。」
ゴールドアーム「心…?心か…。」

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第23話から第25話をご紹介予定です。『疾風!アイアンリーガー』。正々堂々と、試合開始!

 

疾風!アイアンリーガー』は、バンダイチャンネルの他、Amazon Primeでも有料配信中!要チェックだ!

 

 

 

 

 

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『魔進戦隊キラメイジャー』第9話 ちょっとした感想

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百人一首がテーマなので、名乗りも和風な特別仕様

 

 

 

番組は変わって、『魔進戦隊キラメイジャー』です。

 

音速のプリンセスのくせに、遅すぎだよ…気づくの!魔進エクスプレス&キングエクスプレスの登場回も終わり、『キラメイジャー』の物語は再び単発回の連続へ。今回は瀬奈のメイン回となりました。

 

ゲストキャラクター:真木埜をからめた、ギャグ系のお話。流れ自体はシンプルながら、ストーリー自体の面白さも安定している他、その構成および展開もしっかりしており、非常に完成度の高い一編に仕上がっていると感じました。普段はあまりベタ褒めしない私ですが、今回のお話は自信を持って「秀作」といえます。いやぁ、これが荒川脚本の実力か…!!

 

なお、同日放送の『仮面ライダーゼロワン』の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

今日も走り込みに精を出す瀬奈。一方の付き合わされる充瑠と為朝は、あっという間にへばってしまいます。その時、突然瀬奈の名前を呼ぶ真木埜が登場。さらに、ヨドン百人一首を得意とするヒャクニンイッシュ邪面出現の報せが入ります。自分の経験を活かし、人々を救おうとする瀬奈でしたが、お手付きをしてしまって大ピンチ。その窮地に駆け付けたのは、先ほど現れたあの真木埜でした。今回のお話が構成面で秀逸だといえるのゆえんは、この前半の展開。スピーディーな展開とヒャクニンイッシュ邪面の技の不条理さに目がいきがちですが、ここまでの間に、今回のお話で必要な情報・課題がすべて詰め込まれているのです。まず、真木埜の初登場シーンで、彼女が瀬奈の幼馴染であると同時に何らかの因縁があることを提示。わざわざ瀬奈のことを「セナ・ハヤミ」と呼んでいるのが、強烈なキャラ付けであると同時に彼女を印象付けています(しかも、その理由も後にきちんと明かされる)。次に、ヒャクニンイッシュ邪面とキラメイジャーの初対峙シーン。ここでヒャクニンイッシュ邪面のトリッキーな技を受けて、瀬奈と真木埜の過去と因縁を簡単に紹介。さらにヒャクニンイッシュ邪面から人々を救うシーンでは、キラメイグリーンにわざわざお手付きをさせることで、彼女にとっての乗り越えるべき課題(=弱点)を露呈させ、それを真木埜の活躍により最悪の事態を回避させることで、真木埜が瀬奈にはないものを持っていること、そして彼女こそ瀬奈が乗り越えるべき人物であることを併せて明示しているのです。「登場キャラクターの簡単な背景紹介なんて、序盤でできて当たり前」と思うかもしれませんが、意外にこれ、やってみると難しいんですよ。創作にちょっとでも興味がある人は、冗談抜きで今回のお話を100回見直すだけでも、かなりの勉強になると思いますね。

 

ヒャクニンイッシュ邪面に勝つには、百人一首のマスターが必要だ―。そう考えた為朝・時雨・小夜は、一時的に真木埜に弟子入り。そんな彼らに対し、瀬奈はどうしても真木埜を頼れずにいました。充瑠とともに魔進マッハでドライブする中、彼女はその過去を話し始めます。その後、ある程度百人一首をマスターした為朝たちでしたが、再び現れたヒャクニンイッシュ邪面の前に完敗。遅れて瀬奈たちも駆けつけた時は、真木埜が犠牲になるところでした。彼女の本心を知った瀬奈は、ヒャクニンイッシュ邪面との勝負に臨みます。中盤では、為朝たちと瀬奈たちがそれぞれ別行動。ここで、瀬奈と真木埜の過去と因縁が、詳細に語られます。持ち前のスピードでかるた界でも頑張っていた瀬奈ですが、幼馴染である真木埜の前では実力を発揮できず、お手付きを連発することもしばしば。彼女の煽りは瀬奈の自信を喪失させ、それが瀬奈をかるた界から離れさせるきっかけとなるのでした。瀬奈たちの過去は、彼女の回想でひとまとめで紹介。もうちょっとひねっても面白かったかなぁと思いますが、まあこのやり方が順当でしょう。そして、ここで見逃せないのが、真木埜が瀬奈のことを「セナ・ハヤミ」と呼ぶ理由をきちんと語っていること。これがちゃんと百人一首に絡むものになっているのは本当に秀逸です。瀬奈はこのように充瑠に過去を語りますが、それに対し充瑠は「早いことは本当に弱点か」と返し、それが瀬奈の自信を回復させるきっかけに。ヒャクニンイッシュ邪面の再登場時に、真木埜の本心を知った瀬奈は、皆を救うべく奮い立ちます。本当は瀬奈のスピードを恐れていた真木埜。完璧だと思われていた彼女にも、弱点があった―。瀬奈自身だけでなく、真木埜の弱さもきちんと描いているのが素晴らしいです。まあでも、それを隠すためにわざと瀬奈の心を揺さぶり続けていたってのは、ちょっとズルいなぁと思ったけどね…。

 

百人一首勝負はヨドン百人一首に様変わりし、完全に瀬奈が不利な状況。しかし、彼女は持ち前のスピードでヒャクニンイッシュ邪面を圧倒し、見事真木埜たちを救います。こうして5人そろったキラメイジャーは、あっという間にヒャクニンイッシュ邪面を撃破。現れた邪面獣ヘイアンキョウバスラも、最初こそ苦戦を強いられたものの、キングエクスプレスで撃破します。ヨドン百人一首を勝ち抜いた瀬奈。彼女が勝利をつかんだ理由は、まさに持ち前のスピードにありました。弱点だと思われていたものが強みになり、それが目に見える結果を出した瞬間。ベタではありますが、今までこれについて丁寧に展開を重ねてきた分、このシーンがとても輝いています。それにしても、「ヒャクニンイッシュ邪面の手の動きを見てから先に取る」って、瀬奈はスピードだけじゃなくて動体視力も超人並みのものを持っているのか!?こうして真木埜たちを奪還されたヒャクニンイッシュ邪面は、実力行使に出るもあっという間に敗北。続いて登場して邪面獣ヘイアンキョウバスラも、キングエクスプレスの前に散るのでした。キングエクスプレスへの合体には魔進ジョーキーが不可欠ですが、今回はガルザがノリをあわせてくれた(というべきか?)という流れにして、違和感をある程度回避していました。それにしても、ガルザは今回何がしたかったんだろう?序盤では激しい憎悪を見せてたのに、中盤からは百人一首読み上げて、さらにキラメイジャーに魔進ジョーキーをいいように使われてただけだぞ…。

 

事件は解決し、かつての仲を取り戻した瀬奈と真木埜。彼女らは再びかるたを始めることを約束しあいます。崇徳院の歌の意味を絡めたラストシーンは、いい余韻と深みがあってVery Good。いやぁ、今回は非常に満足度の高いお話でした。

 

 

 

今は亡きネットアイドルの歌声が、人々の話題をかっさらう。不可解な都市伝説を前に、そのネットアイドルの姿を見た時雨は、異常なほどに動揺して…。

 

次回は時雨のメイン回。以前のメイン回がかなりギャグに振り切っていましたから、次回はちょっとシリアスなお話になるのでしょうか?

 

 

 

 

 

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『仮面ライダーゼロワン』第34話 ちょっとした感想

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男不破諫、首筋へのチョップに弱い

 

 

 

あなたが生まれた本当の理由があるはずです。人間とともに生きる理由があるはずなんです!今回の『仮面ライダーゼロワン』は、ZAIAとの戦いからいったん離れて、滅をはじめとする滅亡迅雷.netとの戦いが描かれるお話。亡が復活し滅亡迅雷.netがその勢力を再び伸ばし始める一方で、滅にも少しだけ更生(?)の道が見えてきました。

 

唯阿はZAIAを離れ、一時的に滅亡迅雷.netに身を置くことに。亡の復活に大きな役割を果たすことになります。本人には何か考えがあるのかもしれないけど、前回「道具」からの脱却を図った人間が、諫を道具扱いするってどうなんだろう…。

 

 

 

垓が社長室で紅茶に文句をつけている頃、畑山ベジタルファクトリーで農業用ヒューマギア:ミドリの復旧を行った或人たち。畑山親子の笑顔も事業も元に戻り、笑顔を見せる或人でしたが、それをぶち壊すように滅が現れます。或人はゼロワンシャイニングホッパーに変身するもミドリの拉致を許してしまうことに。諫も駆けつけますが、時すでに遅しでした。今回は先述の通り滅亡迅雷.netとの戦いがお話の中心になるため、ヒューマギアの話はいつもに比べると少なめ。まあ、相変わらず登場人物は皆「夢、夢」連呼してたけどね…。ミドリも復活し、或人たちはめでたしめでたしという雰囲気になりますが、ここで水を差してきたのが滅。彼は雷こと宇宙野郎雷電のデータを求め、或人たちを急襲。ミドリを人質として拉致し、畑山親子にも危害を加えます。或人はここでシャイニングホッパーに久々に変身。マギアたちはバッサバサとなぎ倒していましたが、滅にはかなり苦戦していました。このシーンでのシャイニングホッパーのアクションは、ものすごく華麗。やっぱり、メタルクラスタホッパーより、シャイニングホッパーとかシャイニングアサルトホッパーの方が好きだなぁ~。或人たちがこうしている一方で、この時点で特に行動を起こしていなかったのは垓。彼は陰で福添たちにバカにされており、紅茶の温度に文句をつけるのでした。今回の垓の出番は非常に少ないですが、その少ない出番はどれもマヌケな感じが否めないシーンばかり。ああ、どんどん小物になっていく…。

 

路上で唯阿と再会した諫でしたが、彼は彼女の手によって気絶させられ、デイブレイクタウンへ。そこで亡復活のために利用されてしまいます。一方或人たちは、危険を承知で宇宙野郎雷電のプログライズキーを持ち、滅との取引へ。或人は彼を説得しようとするも失敗。ミドリは滅の手によって破壊され、或人は怒りに燃えてゼロワンメタルクラスタホッパーへと変身します。唯阿と再会した諫は、彼女の記憶に関する話を前に完全に油断してしまい、不覚を取られて気絶させられてしまうことに。デイブレイクタウンに連れていかれ、自分の中に眠っている亡を復活させられてしまいます。いや、先述した通り唯阿には多分何かしらの考えがあると思うんですよ。でも、でもさ、やっぱり前回「道具」から脱却した人間が、その直後である次の回で他人(しかも、自分の「道具」扱いから脱却する要因となった人間)を道具のように扱うってどうなのかなぁ?なんだかとても悲しいよ…。しかも、妙にギャグシーンになってたし。諫がこのような事情で行方不明になっていた頃、或人は滅との取引のためデイブレイクタウンへ。説得は失敗に終わり、2人の戦いが始まります。或人の説得、そしてその前後におけるミドリとの会話から、少し迷いが生じ始める滅。滅が更生するための伏線なのかもしれませんが、この展開は少し彼にとって残酷な気がしました。だって、2人の話(特に或人の説得)をもとにすると、「滅が自らの意思でアークに従い迅を育てたのは、実は開発された時にプログラミングされた父親ヒューマギアとしての使命にある」ってことなんですよ。滅にとってのある種の夢だったものの実態が、一番彼自身が嫌っている人間によって規定されたプログラムによるものがベースだった…って、ものすごくかわいそうだとは思いませんか?

 

ゼロワンメタルクラスタホッパーと滅が戦い続ける中、突然苦しみだした滅。時を同じくしてザイアスペックも暴走をはじめ、偶然かけていた耕一も、その犠牲になってしまいます。事態の発生にゼロワンが混乱していると、迅バーニングファルコンが登場。彼はゼロワンから、宇宙野郎雷電のプログライズキーを奪ってしまうのでした。突然始まったザイアスペックの暴走。今回の描写のみで考えると、その原因は亡の復活によるものが大きいと思われます。この事態は垓も想定外だったらしく、ただただ驚くばかり。今回の冒頭のシーンで「戦争が始まる…」とか意味深なこと言っていたので、これ自体も垓によって仕組まれたものかと思いましたが、そうではないらしい。ああ、垓の立場が…。ちなみに、ザイアスペックの暴走には、偶然この時それをかけていた、畑山親子の息子の方:耕一も被害に巻き込まれることに。彼はザイアスペックを見た際にまるで初めて見たような反応を見せていましたが、ミドリが垓によって機能停止させられた後、畑山ベジタルファクトリーでは誰もザイアスペックを使っていなかったのでしょうか?まあ、彼らはメチャクチャミドリを信頼していたし、もしかするとミドリの代わりを雇う余裕もなかったのかもしれないけど、うーん…。

 

 

 

亡の復活、そして奪われた宇宙野郎雷電のプログライズキーをもとに、その勢力を再び広げる滅亡迅雷.net。彼らとの戦いは絶対に避けられないのか?そして今、彼らとZAIAの一騎討ちが始まる!

 

次回は今回の後編に当たるお話で、滅亡迅雷.netとZAIAの激突回。次回予告でちらっと映った唯阿と諫のいた部屋が、デイブレイクタウンとはまた別の場所でしたが、彼らは或人たちのもとに帰ってくる…のかな?

 

…というワケで、記事は「『魔進戦隊キラメイジャー』第9話 ちょっとした感想」に続きます。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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トミカ トヨタ LQ

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今回は、今年(2020年)3月から発売されているトミカ トヨタ LQ」のご紹介です。

 

トミカの一般ラインナップは番号が付与されますが、こちらは番号が無いうえに、箱も価格(約1.5倍の700円)もちょっと特別仕様になっている商品。この車自体が自動運転その他最新技術を盛り込んだ次世代自動車であるので、その企画のタイアップ(?)という一面も持っているからでしょうか。

 

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ちなみに、私がこれの購入を決めた理由は、6月から始まる『ウルトラマンZ』において、(おそらく)対怪獣ロボット部隊ストレイジのライドメカのベース車だから。PVにもチラッと登場しており、話題を呼びましたね。

 

ウルトラシリーズ」に登場する車は今まで様々なものが出てきたけど、大体がその時代の人気車種だったり外車だったりというのが多い印象。LQはスポーツカーではないのでちょっと趣が異なりますが、過去に『ウルトラマンコスモス』のシェパードとしてホンダ インサイトが起用されたことがあるので、私としては全く違和感ないですね。

 

 


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箱を開けると、トミカ50周年を記念する文章と本体が。なんだかこの仕様、トミカリミテッドによく似ています。重厚感があってGoodです。


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そして、商品本体がこちら。LQはクリアパーツ(窓ガラス)の使用箇所が多く、特に側面はドアのかなりの部分にも食い込んでいますが、トミカではそれをきっちり再現。しかも、塗装ではなくちゃんとクリアパーツを使用している豪華っぷりです。

 

そういえば、ウルトラセブン』のポインターも、本来ならドア全体がクリアパーツになるはずだったんだっけ。そういう意味でも、このLQはウルトラシリーズにふさわしいベース車…と言えるのかもしれないなぁ。


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LQのロゴやバックライトもきちんと印刷されており、ディテールはバッチリです。

 

搭載されているギミックはサスペンションのみ。ドアが開閉したりなどはしません。まあ、このデザインじゃあそういうギミックまで盛り込むのは難しいだろうからなぁ。

 

 

 

さて、放送開始まであと2カ月を切った『ウルトラマンZ』。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の延長に伴い、多くのドラマやアニメの放送継続が危ぶまれる中、今のところ『Z』は特にそういった情報は出てきていません。このままうまいこと、予定通り放送してもらいたいですね。

 

そういえば、放送開始したらLQをモデルにした玩具とかって出るのかなぁ。『X』以来防衛隊メカの玩具って全然発売されてないし(そもそも劇中にちょろっとしか出てきてないけど)、難しいかな…。

 

 

 

 

 

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『伝説の勇者ダ・ガーン』ちょっとした感想 Legend-9(第26~28話)

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今回は、伝説の勇者ダ・ガーン』の感想記事第9回目です。

 

ダ・ガーン不在の中、ガ・オーンをメインとして踏ん張り続ける星史たち。しかし、彼らのもとに新たなる試練が立ちはだかります。夏休み期間中の放送に入る今回ご紹介の3話では、ただでさえオーボス軍が脅威となっているのに、そこに本来味方であるはずの地球防衛機構軍が介入し、物語をひっかきまわしていくのが特徴。さらにピンクの化けの皮もはがれ、絶望するひかるの姿も、強く印象に残りましたね。

 

 

 

 

第26話「封鎖された街」

1992年8月1日放送
登場した敵他:ジュエルアーマーマスタングVX(ビオレッツェ配下)

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「俺が協力してくれって言ったのは、こんなことじゃないんだぜ…。父さん!」


STORY:ダ・ガーンと音信不通のまま夏休みに突入し、落ち込む星史。ガ・オーンから励まされた彼は、地球防衛機構軍に協力を仰ぐべく、その日本支部を訪れた。ところが、この日本支部にいた郷上大佐は、逆に星史のことを利用して勇者たちの情報を探ろうと画策。さらに緑ヶ浜一帯を封鎖し、ひかるやマジカルピンキーを連れ去ってしまった!やがて街中に現れたビオレッツェのジュエルアーマー。ガ・オーンの、GバルカンとGキャノンが火を噴くぜ!


今回は、初めて星史が、勇者たちの隊長として地球防衛機構軍と接触を果たすお話に。しかし、その軍内にいた郷上大佐の行動をきっかけに、逆に星史と地球防衛機構軍の溝は深まってしまうという結果になってしまいました。よかれと思ってやったことが、完全に裏目に出てしまった星史。郷上大佐たちと分かり合える日は、来るのかなぁ。


ダ・ガーンとは未だに連絡が取れず、小学校の夏休みに突入した星史。ダ・ガーンのことが心配で落ち込んでいた彼でしたが、そこにガ・オーンが現れ、励ますと同時に新たな行動を起こすようアドバイスします。それを受けた星史は、オーボス軍の基地の調査をすべく、地球防衛機構軍に協力を求めることを思いたち、ガ・オーンとともにその日本支部に乗り込みます。珍しく、冒頭から暗い表情を見せる星史。彼の頭の中は、ダ・ガーンのことでいっぱいでした。前回のスカイセイバーの発言から、少なくともダ・ガーンが死んでいないということは確定していますが、依然生きて帰ってこられるかどうかはわからないのですから、そりゃ心配になるよなぁ。そんな彼を励ましに現れたのが、ガ・オーン。ガ・オーンは星史を元気づけると同時に、「何かすべきことがあるのではないか」と優しくアドバイスしてくれます。ガ・オーンの会話パートは、今回が初。ダ・ガーンと酷似した声ですが(同じ速水奨ボイスのため)、全体的にその日本語は片言であり、さらに星史のことを隊長ではなく“酋長”と呼称します。なんだか、アフリカの部族のイメージとネイティブアメリカンのイメージが混ざってるような気がするぞ…?そして、それを受けた星史は、なんと大胆にも地球防衛機構軍に協力を求めることを提案。オーボス軍の他の前線基地の調査を依頼すべく、公証人に父である浩一郎を指定し、自ら日本支部へと赴きます。正体不明の物体が接近してきたため、すぐにスクランブル状態になる地球防衛機構軍日本支部。ですが、星史の無線連絡を耳にし、警戒しつつも浩一郎との話の場を設けてくれます。意外に優しいのね、地球防衛機構軍。


案内された部屋に星史が入ると、そこには浩一郎の他に、情報局所属の郷上大佐という人物が。とりあえず協力依頼をしようとする星史でしたが、逆に大佐は星史に質問しまくり、協力依頼どころではなくなってしまいます。さらに大佐は、勝手にガ・オーンの調査を開始しただけでなく、星史を拘束することも画策。大佐の態度に辟易した星史は、そのままガ・オーンを連れて緑ヶ浜に帰るのでした。今回より新キャラ登場、その名は郷上大佐。地球防衛機構軍日本支部にある、情報局の大佐です。軍人にしては比較的物腰柔らかな浩一郎に対し、郷上大佐はややタカ派。星史が自分たちのもとを訪問したのをチャンスととらえ、敵であるオーボス軍の情報を収集しようと質問攻めにし、星史の気を引いている間にガ・オーンの調査を開始。さらに、星史自身を拘束しようとまで画策していました。星史から見て、かなり嫌なタイプの大人として描かれている郷上大佐。しかし彼の行動は、軍人としてはまっとう。さらに、よく子供番組に出てくるタカ派の軍人とは違い、ちゃんと作戦や計画には理念があり、またむやみやたらに攻撃しようとしないなど、大人目線で見ると「クセはあるけど悪い人物ではない」ということが感じられるようになっています。でもまあ、明らかにまだ子供である星史を拘束しようとしたり、内緒でガ・オーンを調査したりするのはズルいと感じるけどね…。ちなみにこのシーンで、地球防衛機構軍も敵の名前がオーボス軍であり、その目的がプラネットエナジーの収集にあることを認識。このことが、今後どう物語に影響を与えるのでしょうか。


星史がなんとか緑ヶ浜に帰還すると、なんと街一帯は戦車や軍用ヘリが行きかう物々しい雰囲気に。その理由は、郷上大佐が緑ヶ浜一帯の封鎖を決定したからでした。さらに、星史の目の前で、ひかるやマジカルピンキーが地球防衛機構軍に連行されることに。怒った星史は、浩一郎に直接抗議の電話を入れます。同じ頃、軍に拘束されてしまったピンキーは、取調室の窓辺にいるビオレッツェを目撃。ビオレッツェは自身の宇宙船に戻り、ジュエルアーマーを緑ヶ浜に差し向けるのでした。今回の後半から、一気に物語の雰囲気が物々しくなってくることに。緑ヶ浜一帯は「オーボス軍の残党の基地があるかもしれない」という理由で完全封鎖され、市民には外出禁止令が発令。街中では戦車や軍用ヘリが堂々と行きかい、さらに勇者たちの隊長を知っていると思われる人間等を、片っ端から連行していました。今までにないくらいの強硬手段に出てきた地球防衛機構軍。すべては郷上大佐の決定によるものですが、その決定の原因となったのは、星史が日本支部を訪れた際にオーボス軍の情報を軍に伝えたからでした。自分が良かれと思ってした行動が完全に裏目に出、さらに浩一郎への抗議もむなしく、日常が奪われていく星史。この時の彼のむなしさは、かなりのものだったでしょう。一方、軍に連行されたひかるやピンキーは、勇者たちの隊長のことや、ブッチョとそのサーカスのことについて尋問を受けることに。軍の追及にイライラしていたピンキーは、その際窓辺にビオレッツェが変身した猫がいるのを目撃。その直後ビオレッツェは、ピンキーに貸しを作るべく、わざと自身のジュエルアーマー:マスタングVXを出撃させるのでした。地球防衛機構軍は、ガ・オーンが「酋長」と呼称していたため、それが星史の正式名称だと認識。一方ひかるは、以前星史が自分の正体がバレるのを防ぐために「ルーク・スカイウォーカーだ」と名乗っていたことを未だに覚えていました。これに対し、「いろんな名称があるんだなぁ」と本気で納得する軍関係者たち。いやいや、ここはツッコミどころだと思うよ!?


地球防衛機構軍の戦力では当然マスタングVXにかなうはずもなく、次々に戦闘機は撃墜され、戦車も大破。敵の狙いが公民館であることに気づいた星史は、ガ・オーンを呼び出して応戦。最後はガ・オーンのGバルカンとGキャノンの乱れ撃ちで勝利します。一方、ピンキーは山本ピンクの姿へと変身し、混乱に乗じて公民館から脱走。しかし、これが星史と地球防衛機構軍の溝を、さらに深めることに…。ガ・オーンの活躍シーンは、この終盤の戦闘シーンに集中。今までのシーンがただ走るだけのものばかりだったためか、ビルの上に堂々と立ってみたり、GバルカンとGキャノンを乱射したりと、印象に残るシーンが多くありました。途中までは押され気味だったものの、途中から一気にしっかりと逆転。ガ・オーンもダ・ガーン並みのポテンシャルを持っているようですね。そして、メイン武器はダ・ガーンの剣とは反対の銃。当時発売されていた電動玩具をイメージした発射音がたまらないですね。ガ・オーンがハデな活躍を見せる一方で、ピンキーはピンクに変身して密かに脱出。星史に「ピンキーはまだ公民館の中に閉じ込められている」とウソをつきますが、ガ・オーンの調査では生命反応も死体もなし。このことから、星史はピンキーが軍に別の場所へ連行されたのではないかと疑い始めます。視聴者からすれば、ピンキー=ピンクであることは既に分かっているので、公民館内に死体が出てこないのは当然だと感じますが、この事実を星史はまだ知らないんですよね~。

 

 

 

第27話「隊長を調査せよ」

1992年8月8日放送
登場した敵他:ジュエルアーマージョインダーMF(ビオレッツェ配下)

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「不要のいさかいはやめて、“地球を守る”という任務の重さを考えたまえ!」


STORY:マジカルピンキーが地球防衛機構軍に連行されたと思い込んだ星史は、郷上大佐に彼女の解放と緑ヶ浜の封鎖解除を要求。これに対し大佐は、ウソをついて星史を騙し、彼をオーストラリアの本部へ連れてくることに成功する。その後防衛機構軍の調査を受ける星史は、その間に浩一郎から、軍が回収したというレッドロンアイを見せられたが、そこへビオレッツェの魔の手が迫る!ダイレクターを郷上大佐に奪われている星史は、どう戦うのか!?


前回以上に、郷上大佐のズルくて強引なやり方が目立つお話。その一方で、星史の父である浩一郎の、軍人として、そして人間としてカッコいい一面を堪能できるようにもなっていました。前回から防衛機構軍とは険悪ムードな星史でしたが、今回の一件で、それもいくばくか解消された印象。郷上大佐の出番も、あとわずかなのかなぁ。


前回、崩壊した公民館からマジカルピンキーの姿を発見できなかった星史。彼は、ちょうど背後から近付いてきた郷上大佐らを一瞥し、彼らがピンキーを連れ去ったのではないかと疑います。大佐らに対し、ピンキーの解放と緑ヶ浜一帯の封鎖解除を要求する星史でしたが、郷上大佐はこれをあっさり容認。しかし、それには当然裏があるのでした。連行されたピンキーがなぜ公民館の中にいないのかは、前回触れたため割愛。序盤のこのシーンは、星史をいかに利用してやろうかという郷上大佐の“ズルさ”が、(ドラマとして)楽しめるようになっています。星史の要求に対して驚くほどあっさり認める大佐でしたが、実は大佐自身は星史の要求をハナから守る気などなく、星史とガ・オーンを拘束して、調査をすることだけを考えていました。自分たちの調査のために、地球を守るという使命をともにする同胞のような存在を騙す形になった、郷上大佐。さすがにこれは浩一郎も見逃すことができず、再三にわたって彼を止めるような発言をしますが、彼はそれでも作戦を変えるといったことをしませんでした。苗字と同じで、郷上大佐は本当に強情な人ですね。まあ、キャラ設定的にはそこから苗字を取っているんだろうけど…。一方の星史は、これで防衛機構軍と話がついたと思い込み、ひかるたちにそのことを嬉々として報告。喜ぶひかるの一方で、ピンク=レディー・ピンキーは、いかにしてビオレッツェよりも早く手柄を立てるかということばかり考えていました。防衛機構軍の言葉を全く疑わない星史。まあ、軍が自分に対してウソをつくとは、いくら何でも思って無かったろうなぁ。


防衛機構軍の交換条件である、自分とガ・オーンの調査を受けるために、オーストラリアの本部まで向かう星史。しかし、調査ばかり受けさせられる一方で、彼もだんだんうんざりしてきます。同じ頃、調査を続けていた郷上大佐は、星史やガ・オーン、そしてダイレクターに関して満足な調査結果を得られず、イライラしていました。星史に対して郷上大佐が突き付けてきた交換条件は、星史自身とガ・オーンの調査。おまけに、ピンキーたちの解放の前にそれをさせろと言うのだから、かなりズルいですよねぇ。しかし、軍がウソをつくはずがなく、自分の要求も受け入れていると思っていた星史は、この要求をのんで同行。しかし、調査に次ぐ調査のせいで、だんだん飽き飽きしてくるのでした。星史を連れてきてすぐに、調査ばかりする防衛機構軍。その理由は、星史やガ・オーンの装備があらゆる波長のものを通さず、全く内部調査ができないからでした。ここで「勇者たちの秘密が暴かれてしまうのか!?」とちょっとはらはらしましたが、そこまで重大なことにはならなかったので、ほっとしましたね。


調査を受けている間に、浩一郎から呼び出された星史。彼が連れていかれた軍の倉庫にあったのは、なんと大量のレッドロンアイでした。その時、星史の行動を知った郷上大佐は、武装した部下を連れて星史たちを脅迫。密かに軍本部内に潜入したビオレッツェが暴れ始めてもなお考えを変えない大佐に対し、ついに星史は怒って行動に出ますが、その直後浩一郎も行動を起こします。浩一郎が星史に見せたのは、防衛機構軍が世界各地で密かに回収したというレッドロンアイ。あれだけ大量にばら撒かれていたものをある程度回収しているなんて、軍もなかなかやるじゃないか…。浩一郎はどうやら、星史にこのレッドロンアイのことについて聞きたかった様子。これの管理は、浩一郎の所属する部隊が行っていたんでしょうね。ここまではいい雰囲気で物語が進行しますが、それを打ち破るかのように現れたのが、あの郷上大佐。今度の彼は武装した部下を連れており、星史たちを取り囲んだうえ、さらにダイレクターを軍側が持っていることを利用して脅迫。ビオレッツェが暴れ始めてもなお態度を変えない大佐に対し、星史はついに行動を起こしますが、彼を止め、そしてダイレクターを取り返すために活躍したのは、浩一郎でした。郷上大佐の卑劣なやり方に、心の中で「これが防衛機構軍のやり方かよ!」と怒り、スキを見て銃を奪い、逆に大佐に銃口を向ける星史。普段は軽い感じの星史がこんな大胆な行動に出るのには驚かされましたが、それ以上に印象に残ったのは、その直後の浩一郎の行動でした。浩一郎は、星史に銃を下ろさせ、代わりに自分が大佐に対して銃口を突きつけ、「自分たちの使命」について発言。それに共感した大佐の部下たちは、次々に銃をおろし、負けを認めた大佐は、星史にダイレクターを渡して去っていきます。「不要のいさかいはやめて、“地球を守る”という任務の重さを考えたまえ!」と、堂々と語る浩一郎。う~ん、星史の言う通り、浩一郎カッコいいぜ!


ダイレクターを取り戻した星史は、ガ・オーンに出動を指示。本部内で暴れるジュエルアーマー:に対し、ロボット形態に変形させて応戦させます。ところが、ビオレッツェの目的はレッドロンアイの回収にあり、ガ・オーンが苦戦中にその倉庫が狙われることに。しかし、その目的は星史たちの覚悟とガ・オーンのGバルカンによって打ち砕かれ、ジョインダーMFもガ・オーンの手で倒されるのでした。今回登場の敵であるジョインダーMFは、なかなか厄介なタイプ。ジュエルアーマーの持つ装甲の厚さの特性はそのままに、なんと周囲の兵器を取り込んで自分の武器にしてしまう能力までありました。これにより、防衛機構軍は実質的な同士討ちをさせられ、ガ・オーンも拘束されて大ピンチに。なかなかの強敵だったなぁ。ビオレッツェはこれに乗じて、防衛機構軍本部内にあるレッドロンアイの強奪を計画。星史たちの目の前でそれを悠々と強奪しようとしますが、それを打ち砕いたのが、ガ・オーンのGバルカンでした。ガ・オーンをジョインダーMFに拘束させ、実質的に勝ったようなものだと油断していたビオレッツェ。ところがガ・オーンは、星史の命令を受け、危険を承知でGバルカンをビオレッツェの宇宙船へ発射。宇宙船は爆発して墜落し、ビオレッツェは命からがら逃げだすものの、レッドロンアイの強奪に失敗します。星史の命令があったとはいえ、豪快な戦い方を見せたガ・オーン。やっぱり彼の魅力は、この豪快さですよね~。そして、この時のビオレッツェの慌てっぷりも笑えたなぁ。その後、ガ・オーンはジョインダーMFも撃破。浩一郎から真実を教えられた星史は、彼と固い握手を交わすのでした。これのおかげで、星史と防衛機構軍の溝も幾分か埋まった…のかな?

 

 

 

第28話「友達は魔女?!」

1992年8月15日放送
登場した敵他:なし(レディー・ピンキーの母艦)

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「こんなの酷すぎる…。私もう、何が何だか分かんない!!」


STORY:ピンクの家を訪れていた星史たちの前に現れた、黒ずくめの男たち。彼らは地球防衛機構軍の軍人であり、ピンクの家の調査が目的だった。星史がピンクを守ろうと、あの手この手を尽くす一方、ピンクに疑念を抱きつつあったひかる。軍の強制捜査が入る中、彼女はついにピンクの本当の姿を目撃してしまう!やがて星史も知るピンクの正体。ガ・オーンによって救われた星史たちだったが、自分たちの友人が敵だったという事実にショックを受け―!


ダ・ガーン復活直前となる今回は、ピンク/マジカルピンキーの正体がレディー・ピンキーであることが、とうとうバレてしまうという重要な回。ピンクを守りたいがために星史の無茶な行動が目立ちますが、それが後半のピンキーの正体バレに対する彼の衝撃につながっていきます。『ジェイデッカー』ほどじゃないけど、『ダ・ガーン』の夏休み期間中のお話も、なかなかハードだなぁ…。


ピンクの家を訪れていた、星史とひかる。皆でマジカルピンキーの帰りを待ち望む中、いかにも怪しげな黒ずくめの男たちが訪ねてきます。彼らは地球防衛機構軍の軍人であり、ピンクの家の調査に来たとのことでしたが、星史はこれを追い返すことに成功。彼はピンクを守ることに必死になっていましたが、ひかるはある疑念を抱きつつありました。今回は、星史たちがだんらんをしている最中に、突然黒ずくめの男たちが来訪するところから物語がスタート。のちに彼らは地球防衛機構軍の軍人であることが判明しますが、一応11歳の子供しかいない家に、名も名乗らない男たちがいきなりズケズケ入っていくなんて、さすがにまずいでしょ…。まあ、後述しますが、地球防衛機構軍内でも「ピンクの家が宇宙人の基地である可能性が非常に高い」とされていたので、こんな大胆な行動もできたんだろうけど…。そんな彼らに対し、堂々と立ち向かっていったのは星史。彼は自分の両親のことを話して軍人たちを追い返したうえに、公衆電話から浩一郎に電話をかけ、ピンクの家の調査をやめるよう根回しします。星史の無茶な行動は今までもたくさんありましたが、さすがに今回はやりすぎな印象。ホント、のちのち何か言われても文句言えないようなことしてるよなぁ…。星史がこうしてピンクを守ることに躍起になる一方で、実はピンクに疑念を持っていたのはひかる。彼女は、ピンクの家を軍人たちが調べようとした際、いつもとは違う口調でピンクが抵抗していたことに、違和感を覚えていたのでした。


星史から連絡を受けた浩一郎は、郷上大佐にピンクの家の調査のことを確認するも、ある事実を知ったため、結局彼女の家の調査はそのまま決行されることに。軍の強制調査にただ1人必死に抵抗する星史でしたが、ピンクはその時間を利用し、緑ヶ浜からの脱出を計画していました。一方のひかるは、星史の行動を見て、彼を止めようと別の入り口からピンクの家に入りますが、偶然彼女の正体を目撃することに…。星史の電話に対し、「大人の仕事に口出しするんじゃない」と言っていた浩一郎。さすがにこの辺りは公私混同しないか…と思っていたら、その直後郷上大佐に「ちょっとやりすぎなんじゃないか」って交渉しに行ってた。なんだよ、そこは星史の気持ち汲んじゃうのかよ!そんな浩一郎に対し、郷上大佐はピンクの家に関するある事実を提示。これに浩一郎は衝撃を受け、結果ピンクの家の強制調査は決行されることになります。ピンクの家の驚くべき秘密。それは外装がX線を遮断するようなコーティングが施されており、おまけに電気・ガス・水道といったライフラインが一切通じていないという、普通のマンションでは考えられないような構造をしていることでした。今までは厭味ったらしい軍人として浩一郎と接触してきた郷上大佐でしたが、今回はこのような事実を提示し、浩一郎を納得させることに。さすが情報局のボス、この辺りはしっかりしています。そして、とうとうピンクの家に強制調査が入ることに。軍人たちがぞろぞろと玄関から入って来ますが、これに対し星史は必死に抵抗。ピンクを守るべく頑張る彼でしたが、その裏で、ひかるがピンクの正体=レディー・ピンキーを目撃し、ピンチに陥っていることを全く知りませんでした。星史がこのシーンでやったことは、鍵をかけて軍人たちの侵攻を食い止めたり、はしごに油を垂らして軍人たちを滑り落ちさせたりなど。おいおい、もう逮捕されてもおかしくないようなことやってるじゃないか…。


地球防衛機構軍に抵抗を続け、やがて集まっていた野次馬からも称賛を受ける星史。彼はピンクの姿が見えなくなったことに気づき、彼女を探します。やがて星史の前に現れたピンクは、自ら正体がレディー・ピンキーであると明かし、彼の殺害を計画していました。ピンクの正体にショックを受けた星史は、ピンチに陥った際、ギリギリのところでガ・オーンを召喚。拘束されていたひかるを救い、空中へと浮上しだしたピンクの家もといピンキーの母艦から脱出します。星史の前で、堂々と自分の正体を明かしたピンキー。この事実に対し、星史はひどく衝撃を受け、そして今までの関係が何もかもウソであったことに気づき、怒りと悲しみが入り混じった感情を覚えます。「ピンクの正体がピンキー」という受け入れがたい事実に対する星史の反応こそ、今回の見どころの1つ。声を演じる松本さんにも迫力もあり、ピンキーの悪役っぷりもより際立っています。欲を言えば、ピンキーにはもう少し星史を利用してから、彼がその正体に気づいて“しまう”という形の方が、もっと面白かったようにも感じるなぁ。まあ、ピンキー自身の正体がバレるのも時間の問題だってので、彼女がここで堂々と正体を明かすのも、おかしくはないですけどね。そんなピンキーは、既にひかるを人質に取っており、さらには星史の殺害まで計画。窒息死寸前に陥った星史でしたが、何とかダイレクターでガ・オーンを呼び出し、脱出に成功します。自分の正体に気づかなかった星史を、散々バカにしてくるピンキー。しかしこのシーン、ピンキーが勇者たちの隊長=星史ってことに気づいてないということを加味すると、彼女が少し滑稽に見えますね。これに対し星史は、ガ・オーンを召喚。思いっきりガ・オーンに命令してたし、ここで星史の正体がバレてもおかしくなかったような気が…。


ガ・オーンは星史の命令で変形し、さらにシャトルセイバーに乗って、飛行しながらピンキーの宇宙船を追撃。GバルカンとGキャノンをムリヤリ合体させたGバスターにより、なんとか撤退に追い込みます。戦いが終わり、緑ヶ浜の海岸で休む星史たち。目を覚ましたひかるを介抱する彼でしたが、ひかるは相当ショックを受けており…。今回のガ・オーンの活躍は少なめ。ただし、新合体武器:Gバスターを使用するなど、次回登場のグレートダ・ガーンGXのことをにおわせる描写があるのが興味深いですね。そのGバスターにより、ピンキーの宇宙船もかなりダメージを受け、一時大気圏外へ脱出。戦いは終わりひかるを介抱する星史でしたが、彼女は星史の想像以上にショックを受けていました。ピンキーの恐怖におびえ、さらにピンク=マジカルピンキー=レディー・ピンキーであり、自分たちの信じていたものがぐずれ去っていく形になってしまったひかる。「こんなの酷すぎる…。私もう、何が何だか分かんない!!」という、彼女の涙ながらの叫びは、強く印象に残りました。これを見ていた星史もつらいだろうなぁ。その原因が、自分たちの戦いに関連するものだって、絶対言えないんだから―。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第29話から第31話をご紹介予定です。『伝説の勇者ダ・ガーン』。隊長は、俺だいっ!!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1992年放送の伝説の勇者ダ・ガーン』使用BGM「M-2 予告」です。

 

タイトルの通り、次回予告の際に使われていたBGM。OPテーマのインストに若干アレンジを加えたものであり、「勇者シリーズ」の中では最も原曲との差があまりない次回予告BGMだと個人的には思ってます。

 

勇者シリーズ」の次回予告は、主にナレーション面でどれも個性を感じる次回予告をしているのですが、『ダ・ガーン』はその中でもわりとプレーンな感じの印象。星史のキャラが、他の作品の主人公に比べてものすごく飛びぬけているわけじゃないのが、その原因でしょうか。星史はもちろんキャラとしては悪くないんだけど、なんかこう、パンチが足りない感じがするんだよなぁ。

 

 

 


Brave Fighter of Legend Da-Garn OST 2 Tracks 30-33

 

 

 

 

 

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トミカ No.19 スズキ KATANA

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今回は、4月18日に発売されたトミカ No.19 スズキ KATANA」のご紹介です。

 

スズキのバイクの中でも有名な車種:カタナの、最新モデルであるGT79Bをミニカー化したもの。もともとは3月21日(2020年3月のトミカの日)に発売予定だった商品でしたが、諸般の事情により、1か月遅れでの発売となりました。

 

スズキ カタナと言えば、やっぱり私にとっては『西部警察』のハト(鳩村刑事)が乗り回していたGSX-1100Sのイメージ。今回ミニカー化されたGT79Bは、デザインコンセプト自体がGSX-1100Sをオマージュしたものになっており、ミニカー化されるという情報を聞きつけた時から「これは買わなきゃ!」と思っていました。

 

 


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GT79Bは、市販のカラーリングはシルバーとブラックの2種類が存在。ミニカー化されたのはシルバーの方になります。

 

西部警察』を見てると「カタナと言えばブラックじゃないの?」って思っちゃいますが、あれは特別カラー。カタナは本来、シルバーが一番ポピュラーなカラーリングなんですね。それを考えると、今回のミニカー化でシルバーの方がチョイスされたのもうなずけます。

 

車体のデザインは、確かにGSX-1100Sに酷似。大きな違いは、前面のカウル部分でしょうか。

 

オイルタンク部分には、しっかりと「SUZUKI」のロゴがタンポ印刷済み。カタナのロゴマークも、きちんと再現されていますね。

 


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トミカ No.19 スズキ KATANA」には、オプションパーツとしてスタンドの他、ライダー人形も付属。ライダー人形とスタンドはカタナを挟み込む形で固定できるという、面白い構造になっています。

 

ディスプレイモデル等ではない通常のトミカで、この仕様が導入されているのは画期的。私の認識だと、トミカのバイクってかたくなにライダーの人形はつけないイメージなんですよね。

 

私の子供の頃のトミカのバイクで、人形がついてきたのって、ピザ屋のバイクくらいじゃないかなぁ。それ以外の白バイとかスーパーカブとかは、そんなもの全くついてなかったです。子供心ながら「なんか寂しいなぁ」って感じてたんですよね。

 

それが今では、こうしてライダーの人形がついてくる。いやぁ、これは大きな進歩ですよ。本当に。


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ちなみに、パッケージの中には『アースグランナー』の宣伝もしっかり封入。小さいながらも、びっしり商品が掲載されていました。

 

 

 

さて、「トミカ No.19 スズキ KATANA」は、全国の玩具売場等で販売中。私は近所の某大型スーパーの玩具売り場で入手しました。

 

ちなみにこの時、もう1つ別のトミカを購入。これはまた、別の機会にご紹介することとしましょう。

 

 

 

 

 

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『疾風!アイアンリーガー』ちょっとした感想 League-6(第17~19話)

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今回は、疾風!アイアンリーガー』の感想記事第6回目です。

 

正々堂々のリーグ優勝を果たしたシルバーキャッスル。次に臨むはナショナルチャンピオン決定戦です。今回ご紹介の3話では、総集編を経たのち、そのナショナルチャンピオン決定戦にシルバーキャッスルが挑むお話。シルバーキャッスルの頑張りと同時に、ダークスポーツ財団内での生じ始めている不和にも注目させられます。

 

 

 

 

第17話「命懸けの大挑戦!」

1993年7月27日放送

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「シルバーキャッスルは、マイペースで行くんだ。今まで通り、正々堂々とな。」


STORY:シルバーキャッスルの後期リーグ優勝。それは人々に驚きと感動を与えた。その猛烈な反響を受けて、彼らの軌跡をまとめた特集番組が放送されることになった。各々かつてのことを思い出して、番組に臨むマグナムエースたち。映し出されるのは、今まで全力で挑んできた激闘の数々。その映像を見返しながら、彼らはその時感じた思いを語り、ナショナルチャンピオン決定戦への思いを新たにしていく―。


シルバーキャッスルの後期リーグ優勝も決まり、ちょっと落ち着いた『アイアンリーガー』のお話。今回は、今までの彼らの活躍を振り返るという形の総集編になりました。過去の映像を振り返る部分を含めて、本編の8割くらいが過去の映像の流用。今後のストーリー展開に関わることも少しだけ触れられていましたが、全体的には肩の力を抜いて観ることができるようになっていました。


今日はシルバーキャッスルの特集番組が放送される日。ルリーはお昼過ぎまで寝続けていましたが、その間もマグナムエースたちは練習を続けていました。そして収録直前、彼らはそれぞれ、思い出の場所でその過去を振り返ります。今回のAパートは、特集番組の収録直前のシルバーキャッスルの描写が中心。一部新規に描き起こされているシーンがありますが、大部分は過去の映像を流用し、それにまた声を当て別のシーンに転用している形になっています。そのため若干セリフと口元があっていなかったり、一部つなぎ方がおかしなシーンもあったりしますが、それらを「各々の思い出の地で振り返りをしているから」という理由付けをして違和感を軽減しようとしているのがGoodです。でも、さすがにゴールドフットの唐突な登場は違和感バリバリだったぞ。まあ、第1話の映像を転用してるから仕方ないんだけどさ…。


いよいよ迎えた収録の時。彼らは過去の戦いの映像を見返しながら、その時の心境を語ります。そして、自分たちの戦いの軌跡を改めて思い出していくのでした。Bパートで特集番組の収録が開始。こちらは過去の映像を「番組内で振り返る」という設定でほぼそのまま使い、それらに対しマグナムエースたちが感想を述べていくという構成になっていました。皆語ることなどは大体予想がつきましたが、面白かったのがシルキーの反応。第1話の試合の振り返りで彼がボールセーブを見せたシーンで、突然興奮して聞かれてもないのにあれこれ思いを語り始めます。ここでの彼はほほえましかったですね。シルキーもやっぱり、立派なシルバーキャッスルの一員ですよ。


特集番組もいよいよ終盤。その時、ヒロシたちがスタジオでひと騒動起こしてしまいます。番組に映ることになった彼らは、シルバーキャッスルの魅力を堂々と語り、特集番組は幕を閉じるのでした。撮影機材をひっくり返してしまい、ハプニングを起こしてしまうヒロシたち。ここで偶然番組に映ることになった彼らは、シルバーキャッスルの魅力、それに対するアツい思いを語り始めます。「シルバーキャッスルが今まで通りの万年最下位チームだったら応援していたか」と問いかけた上で、「自分たちは、ズルはしない正々堂々としたその戦い方に共感して応援している」と語るヒロシたち。彼らの涙ながらの主張は、短い時間ながら非常に重要なことを訴えていたと感じました。そうだよな。シルバーキャッスルの真の魅力は、勝てるチームだからじゃない。その正々堂々とした戦いの精神にあるんですよね。

 

 

 

第18話「輝け!シルバー魂」

1993年8月3日放送

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「監督は、俺たちが何か忘れてしまってるんじゃないかと言っていた。そうかもしれない。だから俺と一緒に、シルバーキャッスル魂を取り戻しに行こう!」

 

STORY:ナショナルチャンピオン決定戦のスタメン選定に入るシルバーキャッスル。しかし、そこにシルキーたちの名前はなかった。エドモンドの言葉の意味を理解しきれず苦しむ彼らのもとに、叩きつけられた謎の挑戦状の情報が入る。それは、セーガルがマグナムエース潰しのために画策した、シャーキードーグ部隊の野試合だった!失いかけていた何かを取り戻すため、シルキーたちはその戦いに赴く。今こそ取り戻せ、シルバーキャッスル魂を!


マグナムエースたちの活躍で、後期リーグ優勝を勝ち取ったシルバーキャッスル。しかしその一方で、絶対に忘れてはならないのが、シルキーたち古参一般リーガーたちの存在です。今回は彼らを主役に据え、そのシルバーキャッスル魂が爆発するお話。彼ら、特にシルキーのキャラとしての魅力がさらに増したと同時に、彼らの奮闘を通じてゴールド三兄弟とセーガルがそれぞれ「限界を超えること」について教えられる構図になっている点に、注目です。


ナショナルチャンピオン決定戦のスタメン選抜のため、紅白戦を行うシルバーキャッスル。その結果11人中7人のメンバーが決まりますが、そこにシルキーたちの名前はなく、残る4人は現段階では未確定となります。同じ頃、ゴールド三兄弟もまた、ナショナルチャンピオン決定戦に向けて特訓中。ところがそこにセーガルが現れ、新たなアイアンリーガー:シャーキードーグの力を見せつけ、彼らのプライドを傷つけるのでした。チーム始まって以来の紅白戦で、スタメン選抜を行うシルバーキャッスル。マグナムエースたちはもちろん、シルキーたちも奮闘しますが、その中でシルキーはまともにマッハウインディのマッハスピンを食らい、ダメージを負ってしまいます。今まで紅白戦をしたことがないらしいシルバーキャッスル。まあ、今まではサッカーをする頭数を揃えることにすら苦労してたんだから、しなかったってよりできなかったってことなんでしょうね。そしてこの紅白戦の結果、マグナムエースたち主要キャラはスタメン入り。一方でシルキーたち古参一般リーガーは誰一人選ばれず、また残る4人の枠は未定という形にされてしまいます。ショックを受けるシルキーたちに対し、厳しくも優しい言葉をかけるエドモンド。ここで彼が、シルキーたちに気づかせようとしている点が見逃せません。一方同じ頃、ゴールド三兄弟も特訓中。そこへセーガルが現れ、新たに開発したというシャーキードーグの性能と、ゴールド三兄弟の性能データを見せつけます。その差を見せつけられた彼らは、激しい怒りを燃やすのでした。シルバーキャッスルに勝つため、激しい特訓を行うゴールド三兄弟。しかし、セーガルにとってその行為は目ざわりであり、また自分の理想とするアイアンリーガー:シャーキードーグを活躍させるため、彼らの存在は不要と考えていました。セーガルはデータや計算などを重視するタイプで、ゴールド三兄弟は既に100%の性能を出し切っているため、これ以上限界を超えることはできないと断言します。機械だからこそ性能が決まっており、限界など越えられるはずがない―。この「機械が限界を超えること」こそ、今回のテーマです。


メッケルにパワーアップを申し出ても反応が芳しくなく、悩み続けるシルキー。その後ヒロシと偶然シルバーキャッスルに戻った際、エドモンドのもとに届いたという謎の挑戦状の話を耳にします。ホームグラウンドで他のリーガーたちが意気消沈しているのを見た彼は、その挑戦状の話を思い出し、エドモンドの指摘した「自分たちが忘れてしまった何か」を取り戻すため、その挑戦を受けて立つことを誓います。もっと強くなりたいと思うあまり、物理的なパワーアップを優先しようとするシルキー。しかし、そんな彼に対し、メッケルたちの反応はあまり芳しくはありませんでした。勝ちにこだわるのはチームとしては当たり前ですが、それよりもシルキーたちに大切にしてもらいたいのが、シルバーキャッスルの一員として、そして1人のスポーツマンとして戦い頑張るその精神。メッケルたちがそれに気づいていたのに対し、シルキーはまだそれに気づききれていなかったんですね。そんな彼は、周りの反応に戸惑い、その悩みは深まるばかり。河原でヒロシたちと出会ったあと、彼はシルバーキャッスルに戻りますが、そこで謎の挑戦状の話を聞きつけます。その後ホームグラウンドで意気消沈する他のリーガーたちを見た彼は、その挑戦状を受けて立ち、戦いの中で忘れかけていたシルバーキャッスル魂を取り戻すことを提案するのでした。送り付けられてきた挑戦状の主は、もちろんダークスポーツ財団。実は、セーガルがシャーキードーグの性能テストとマグナムエース潰しのために送ったものでした。挑戦状を送ること自体はおかしくないのですが(よくはないけど)、どうもその文体がどことなく痛い感じ。こういうのがセーガルの趣味なのか…?エドモンドたちはこのことをルリーだけとの秘密としますが、それを聞いていたのがシルキー。彼はこれを通して、自分たちのシルバーキャッスル魂を取り戻そうと誓います。意気消沈している他のリーガーたちを力強く引っ張ろうとするシルキーの決意とその姿が、たまりません。


挑戦状で指定された場所に行ったシルキーたちは、そこでセーガルとシャーキードーグ部隊に遭遇。マグナムエースが来なかったことですっかりナメきっていたセーガルですが、ゴールド三兄弟の挑発により、不本意ながらシルキーたちと勝負することにします。勝利条件は、シルキーたちが1発でもいいからシャーキードーグ部隊のシュートを止めること。しかし、シャーキードーグ部隊とシルキーたちの性能差は圧倒的で…。マグナムエースが来なかったことで、シルキーたちをナメきり、勝負を中止しようとするセーガル。そんな彼を勝負へと突き動かしたのは、居合わせていたゴールド三兄弟の挑発でした。どうやら、この戦いを見学しに来ていたらしいゴールド三兄弟。シャーキードーグ部隊の実力と、それに対抗するマグナムエースたちの姿を見て、今後の戦いに生かすためだったんでしょうね。こうして、シルキーたちの戦いがスタート。しかし、その性能差は圧倒的で、あっという間にリーガーたちは次々と倒され、フィールドに立ち続けているのはシルキーのみになってしまいます。自分自身もボロボロであり、どう考えても不利な展開であるこの勝負。しかし、彼はそれでも立ち上がり続け、シャーキードーグ部隊に対して正々堂々と立ち向かっていきます。忘れかけていた、シルバーキャッスル魂を取り戻すために。


シルキーたちの苦戦をヒロシたちからの連絡で知ったマグナムエースたちは、パーティー会場を抜け出して現場へ急行。その間も、シルキーたちとシャーキードーグ部隊の戦いは続いており、あと1発シュートを食らえば大破というところまで追い込まれていました。しかし、その時シルキーたちは、自分たちの忘れかけていたことに気づくことに成功。最後のシュートをメンバー総出で抑えこんで受け止めて見せ、セーガルに限界を突破したことを証明して見せます。シルキーたちのシルバーキャッスル魂の爆発を見たマグナムエースたちは、ナショナルチャンピオン決定戦への思いを新たにするのでした。シルキーたちの身体も限界寸前。セーガルのコンピューターではあと1回シュートを受ければ大破との計算がはじき出されますが、その時シルキーたちは、自分が忘れかけていたものを取り戻します。メンバーの「自分たちは頑張ってきたつもりだったけど、本当はマグナムエースたちが頑張ってきただけじゃないか?」という疑問に対し、いつの間にか自分たちなりの戦い方を忘れ、マグナムエースたちに頼ってしまっていたことに気づくシルキーたち。ここからの彼らの立ち上がりがアツいです!そして、このような気づきを得た彼らに、恐れはない。シャーキードーグ部隊のシュートを真正面からメンバー全員で受け止めたシルキーたちは、見事ゴールを守り切って見せ、セーガルとの勝負に打ち勝つのでした。ここでシルキーたちがさらなる頑張りを見せるのがポイントですが、同時に、彼らを通じてゴールド三兄弟が限界を突破することについて教えられる形になっているのも見逃せないところ。彼らは純粋にシルバーキャッスルを打ち破るために、新たな技の開発を誓います。いつもより凛とした表情になるゴールド三兄弟。彼らがシルバーキャッスルの単なる敵というポジションから、変わりつつあることが窺えますね。

 

 

第19話「ゴールド三兄弟の逆襲」

1993年8月10日放送

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「トップジョイの言う通りだ!血気にはやり功を焦っては、勝てる戦いも勝てなくなる…。」


STORY:シャーキードーグ部隊に打ち勝ったシルキーたち。しかしそのダメージは大きく、ナショナルチャンピオン決定戦へはマグナムエースたち7人のみが出場することになった。相手のダークプリンスは、ゴールド三兄弟とスーパーヘッドが新たなる必殺技を生み出しており、次々に得点していく。焦るあまりスタンドプレーに走るマッハウインディ。迫りくるシャーキードーグ部隊の脅威。このピンチに、シルバーキャッスルはどう立ち向かうのか!?


開幕したナショナルチャンピオン決定戦。今回はその第1戦が描かれるお話です。ゴールド三兄弟とスーパーヘッドの必殺技:トルネードシュートやシャーキードーグ部隊の脅威が描かれる一方で、それに対しシルバーキャッスルは、紆余曲折を経て持ち前のチームワークで挑む姿がカッコいいです。今回の戦いはダークプリンスの勝利に終わりますが、その勝利の裏でチーム内でも争いが起き始めている点も見逃せません。


前回、セーガルの挑戦に打ち勝ったシルキーたち。しかしそのダメージは大きく、リーグホスピタルへの1カ月間の入院を余儀なくされるほどでした。これを受け、エドモンドはやむを得ずマグナムエースたち7人での試合出場を決断。同じ頃ゴールド三兄弟とスーパーヘッドは、シルバーキャッスルを打ち破るために、血のにじむような特訓を重ねて必殺技:アタックトルネードファイナルシュートを生み出すのでした。シャーキードーグ部隊に勝って見せたものの、やっぱりそのダメージは半端なかったシルキーたち。ナショナルチャンピオン決定戦へは欠場することになり、シルバーキャッスルはなんと代わりのメンバーを用意せずマグナムエースたち7人のみで挑むことに決めます。代わりのメンバーを用意せず、7人だけで挑もうとするのが、シルバーキャッスルらしい決断。でも、これはさすがにちょっとムチャすぎる決断な気が…。まあ、「シルキーたちと戦っている」という思いが根底にあるということは、よくわかるんですけどね。同じ頃、ゴールド三兄弟は引き続き特訓中。ようやくシルバーキャッスルを打ち破れそうな必殺シュートを生み出しますが、突破力がイマイチ欠けていました。そんな中現れたスーパーヘッドと、監督であるクリーツの指示により、彼らは4人で力を合わせて必殺シュート:アタックトルネードファイナルシュートを開発。これを使ってシルバーキャッスルを打ち破ることを誓うのでした。アタックトルネードファイナルシュートは、「ゴールドフットがスーパーヘッドにパス→スーパーヘッドがヘディング→それを回転したゴールドフットが受けてシュート→既に回転しているゴールドアームとゴールドマスクがボールを弾き飛ばしてゴールを決める」というもの。威力は間違いなく抜群ですが、いかんせんプロセスがメチャクチャ長いです。こういうところ、スポ根アニメっぽい感じがするよね…。


ついに迎えた、ナショナルチャンピオン決定戦第1回戦。ゴールド三兄弟とスーパーヘッド、そしてシャーキードーグ部隊を揃えたダークプリンスに対し、シルバーキャッスルはマグナムエースたち7人のみで挑みます。試合開始直後、ゴールド三兄弟とスーパーヘッドは速攻を開始。さっそくアタックトルネードファイナルシュートを決めてみせ、マグナムエースたちを驚かせるのでした。今までのダークプリンスは、ゴールド三兄弟とスーパーヘッド以外のメンバーは一般リーガーで構成されていましたが、今回からは全てシャーキードーグに変更。チームがセーガルの一存によりかなり変えられていることが窺えます。これが段々と、チーム内で軋轢を生み出してくるんだよなぁ…。そんなダークプリンスは、試合開始直後、ゴールド三兄弟とスーパーヘッドが先制してシルバーキャッスルのゴールへ。さっそくあのアタックトルネードファイナルシュートを披露して見せ、渾身のシュートをお見舞いします。それは、ブルアーマーの強固な守りをも打ち破り、彼ごと吹っ飛ばしてゴールを決めてしまうのでした。さすがのブルアーマーも、アタックトルネードファイナルシュートには耐えきれず吹っ飛ばされてしまうことに。シルバーキャッスルは、かなりの窮地に立たされることになります。


速攻による先制点を決められたことにより、焦るシルバーキャッスル。特にマッハウインディはその焦りのあまりスタンドプレーに走り、結果的には逆に2点目を決められてしまいます。前半を終えハーフタイム中にそのことを指摘されたマッハウインディは、反省し、改めてチームワークにより後半戦を戦い勝利をつかむことを決意します。そして、後半戦がスタート。シルバーキャッスルは堅い守りを見せ、後半残り5分までダークプリンスの攻撃を阻止し続けるのでした。いきなり点を決められ焦るのは、人間でもアイアンリーガーでも同じこと。焦ると今まで通りのプレーができなくなってしまうことがありますが、今回それが特に顕著に表れたのがマッハウインディでした。彼は試合に勝ちたい、そしてシャーキードーグ部隊のディフェンスを突破しようとするその意地から、いつの間にかスタンドプレーに走るように。結果、チームメイトからのパスの呼びかけにもろくに応えられず、そのうえスキを突かれてゴールドフットにボールを奪われてしまい、2点目を取られてしまいます。前半終了後のハーフタイムでそのことを指摘されたマッハウインディは、深く反省するのでした。チームメイトからの指摘により、前半でのスタンドプレーを反省するマッハウインディ。ここで彼に気づくきっかけを与えるのが、トップジョイであることが見逃せません。彼は初登場時チームワークを乱しまくり、マッハウインディに指摘されており、今回は逆の立場・構図になっているのです。脚本におけるキャラの使い方が非常に上手いなと感じました。こうして再び団結したシルバーキャッスルは、後半戦に突入。しばらくの間、一進一退の攻防が続きます。


後半も残りあと5分。一気に攻撃を仕掛けることを決断したマッハウインディは、チーム全員で攻めることを決断。ゴールド三兄弟そしてセーガルたちも予測できないような攻撃を仕掛け、1点をもぎ取ります。この結果に腹を立てたセーガルは、ゴールド三兄弟とスーパーヘッドを後ろに下げ、シャーキードーグを前面に出して試合再開。彼の期待通りシャーキードーグ部隊はあっという間に追加得点をたたき出し、シルバーキャッスルは1-3でダークプリンスに敗れるのでした。マッハウインディが繰り出した攻撃は、メンバー全員で攻撃を仕掛けるというもの。ここでいうメンバー全員とは、文字通り出場しているマグナムエースたち全員のことであり、キーパーであるブルアーマーすらゴールを放り出して攻撃に参加します。こんなムチャな戦法、当然セーガルたちも予測できるはずがなく、セーガルのコンピューターの計算と、クリーツたちの試合の“読み”が錯綜してうまく統率が取れなくなり、その間にシルバーキャッスルはどんどん攻撃。最後にシュートを決めたのは、なんとブルアーマーでした。このシーンは、完全にセーガルのコンピューターの計算が追いつかず、シルバーキャッスルの得点を許した形に。サッカーリーグの経験は間違いなくクリーツたちの方があるんだから、彼らの意見も聞いておけばよかったのに…。これに怒ったセーガルは、ゴールド三兄弟たちを後ろに回し、シャーキードーグたちを前面に出す方針に変更。彼の指示通りシャーキードーグは的確な動きを見せ、追加点を入れダークプリンスを勝利へと導きます。結果的に、第1回戦を勝利で終えることができたダークプリンス。しかし、その勝利は諸手を上げて喜べるものではありませんでした。チーム内で生まれつつある軋轢が、今後新たなドラマを生み出していきます。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第20話から第22話をご紹介予定です。『疾風!アイアンリーガー』。正々堂々と、試合開始!

 

疾風!アイアンリーガー』は、バンダイチャンネルの他、Amazon Primeでも有料配信中!要チェックだ!

 

 

 

 

 

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