お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『伝説の勇者ダ・ガーン』ちょっとした感想 Legend-10(第29~31話)

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今回は、伝説の勇者ダ・ガーン』の感想記事第10回目です。

 

今回ご紹介の3話は、ダ・ガーンの復活、グレートダ・ガーンGXの初登場、セブンチェンジャーのパートナーであるヤンチャ―王子の初登場など、見逃せない要素が目白押し。それに併せて、『ダ・ガーン』の物語も、終盤の展開へと加速していきます。ダ・ガーンの復活は展開としては読めていたけど、やっぱり…いざ実際に観ると、喜びもひとしおでしたね。

 

 

 

 

第29話「復活!ダ・ガーン」

1992年8月22日放送
登場した敵他:キラードールジャイアン(レディー・ピンキー配下)

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「ついに出た!あれが本当の…、伝説の力だ!!」


STORY:緊急登校命令のため、夏休み中に学校を訪れた星史たち。混乱を避けるべくピンクの正体をわざと隠すつもりだったが、既にその噂はクラス中に広まっており、誰もが疑心暗鬼になっていた。一方のレディー・ピンキーは、セブンチェンジャーと結託してプラネットエナジーを狙う作戦を展開。星史たちは必死に抵抗するも、ピンキーのダ・ガーンへの攻撃を許してしまう。大ピンチに陥る彼らだったが、その時伝説の力が発動した!立ち上がる新たなる勇者。その名は、グレートダ・ガーンGXだ!!


復活、ダ・ガーン!誕生、グレートダ・ガーンGX!!今回は、待ちに待ったダ・ガーンの復活編。それだけでなく、グレート合体であるグレートダ・ガーンGXの初登場、さらにピンキーの一時退場など、物語が一気に展開したお話になりました。セブンチェンジャーの仲間であるヤンチャー王子も、声と口元のみですが初登場。物語は後半へ向けて加速していきます。


前回、ピンク=マジカルピンキー=レディー・ピンキーであることを知った星史たち。緊急登校命令により急遽学校に行くことになった彼らでしたが、混乱を避けるためにわざとピンクのことは伏せておこうと提案。しかし既にピンクのことはクラス中に出回っており、さらにデマが重なって疑心暗鬼を呼ぶ有様でした。そんな中、どうしてもダ・ガーンを復活させたい星史は、学校を休んでいた螢のもとへ向かいますが…。ピンクの正体がピンキーだったということは、星史にとってひどく衝撃的だった様子。ひかるがピンキーに変身する悪夢を見て飛び起きていることからも、それがよくわかります。そりゃそうだよなぁ、仲間だと思っていた人が敵のスパイであり幹部だったんだから…。そうしたつらい気持ちを抱えながらも、クラスや周りの人々の不要な争いや疑いを避けるため、わざとピンクのことを伏せようとしていた星史たち。しかし「ピンクが宇宙人」という情報は既にクラス中に広まっており、それをきっかけにクラス内では宇宙人か否かの確認作業が行われる始末でした。せっかく星史たちが“配慮”をしようとしたにもかかわらず、それと真逆の行動をとっていたクラスメイトたち。さらに巷では「顔をつねれば宇宙人かどうかわかる」というデマまで流れており、星史たちもそれに巻き込まれるのでした。このシーンでは、彼らの心理描写がセリフ等では表現されていませんが、デマ等に踊らされ、さらに疑心暗鬼になっていくクラスメイトたちのさまが描かれており、星史たちがむなしさを感じていたであろうことが、容易にわかるようになっています。


螢のもとを訪れたものの、ダ・ガーンを復活させる手掛かりがつかめなかった星史。一方のピンキーは、手柄を立てることに躍起になっている中、セブンチェンジャーの計画に乗り、キラードール:ジャイアンを製造してアフリカへ向かいます。敵の動きを知った星史は、螢をムリヤリジェットセイバーに乗せ、現地へ急行します。ジャンボセイバーやホークセイバーの復活等、勇者たちの復活や事件の察知を、その鋭い勘によってとらえ、星史にヒントを与えてきた螢。それを当て込んで星史は彼女にダ・ガーンの復活方法を訊きますが、彼女は全く見当がつかない状態でした。螢はあくまでも勘が鋭いのであって、地球の勇者たちとつながりがあるわけではないため、ダ・ガーンの復活方法を知っている可能性は低いはず。それでも星史は彼女に訊き続け、さらにはアフリカに向かったピンキーを追う際に、彼女を同行させます。あまりにも螢に頼りすぎな印象を受ける星史。ムチャなことやってるなぁと感じますが、今の星史には螢が唯一そういった面で頼れる存在ですから、こういう行動に出るのも分からなくはないんですけどね…。一方、手柄を立てられず自分の身の危険まで感じていたピンキーは、ちょうど連絡を取ってきたセブンチェンジャーと交信。彼の作戦を聞き、さらに手柄がすべて自分のものになるといわれたことで、彼女はすぐにこの話に飛びつきます。セブンチェンジャーの作戦とは、アフリカをつなぎとめているダ・ガーンを攻撃し、再びプラネットエナジー開放点を刺激してプラネットエナジーを入手しようというもの。確かに作戦としてはアリですが、「手柄をすべてやる」という話には、ピンキーも疑っておくべきだったんじゃないのかなぁ。セブンチェンジャーも裏があってこれを提案したようだし…。


ジャイアンをダ・ガーンのもとへ向かわせまいと、必死にアフリカへ向かう星史たち。ところがランダーズとジャンボセイバー、シャトルセイバーは、セブンチェンジャーの攻撃を受けて行動不能に。ガ・オーン・ジェットセイバー・ホークセイバーが何とか現地に駆け付けますが、セブンチェンジャーとジャイアンを相手にするには力不足。ジャイアンのダ・ガーンXへの攻撃を許してしまいますが、ダ・ガーンXは渾身のブレストアースバスターでジャイアンを撃破します。ランダーズやジャンボセイバー、シャトルセイバーを、完全に倒すのではなく、駆動部分を的確に狙って足止めするセブンチェンジャー。彼があえて「倒す」ではなくこうした行動に出たのは、彼自身が完全なオーボス軍の味方ではないから…なのかな?とにかく、このセブンチェンジャーの攻撃によって足止めを食らう勇者たちですが、ランダーズだけはもうちょっと頑張れたような気がしますね。タイヤが1つ破壊されたくらいなら、なんとかランドバイソンになって駆け付けられるんじゃないの…?その後、現地に到着したガ・オーン、ジェットセイバー、ホークセイバーは、それぞれ変形してセブンチェンジャーとジャイアンに応戦。しかしセブンチェンジャーとの戦いでいっぱいいっぱいになり、ジャイアンのダ・ガーンXへの攻撃を許してしまいます。アフリカをつなぎとめるために力を使っていたダ・ガーンXでしたが、ジャイアンが侵入してきた際にブレストアースバスターを放って何とか撃破に成功。ジャイアンをダ・ガーンXが単独撃破したのはちょっと意外でしたね。コイツを倒すためにグレートダ・ガーンGXになると思ってたからなぁ。一方、この時の星史は、ダ・ガーンを復活させるための方法がわからず右往左往。螢を連れてきた意味もほとんどありませんでした。いやぁ、これは…仕方ないね。


ジャイアンを倒したものの、すぐにセブンチェンジャーからの攻撃を受けそうになるダ・ガーンX。同じく地下に突入したガ・オーンが必死に抵抗しますが、今一歩力及びません。そして、セブンチェンジャーがついにダ・ガーンXを手にかけようとした時、“伝説の力”が発動。セブンチェンジャーをそのまま吹き飛ばし、強烈なエネルギーに包まれたダ・ガーンXとガ・オーンは、グレートダ・ガーンGXへと合体。現れたピンキーの母艦をGXバスターで完全撃破し、ピンキーは敗走するのでした。セブンチェンジャーにダ・ガーンXがやられそうになった時、星史の叫びに呼応するかのように発動したのが、“伝説の力”。伝説の力はてっきりすべてのプラネットエナジー開放点が開放されないと発動しないものだと思っていましたが、1つだけでも部分的に発動するんですね。その伝説の力によって、ダ・ガーンXたちが手に入れた新たな姿。それがグレートダ・ガーンGX。シンプルなデザインだったダ・ガーンXとは対照的に、胸に取り付けられたガ・オーンの顔、そして両肩にあるミサイルポッドなど、かなり戦闘力重視なゴテゴテ合体になっています。それでいて、しつこさを感じさせないのがいいですね~。グレートダ・ガーンGXの力は、初登場補正もかかっているためすさまじく、ピンキーの母艦の集中砲火にも無傷で耐え抜き、逆にGバルカンとGキャノンを合体させた最強武器:GXバスター1発でそれを撃破。ピンキーの美少年部隊は壊滅し、ピンキー自身は小型宇宙船で命からがら逃げ延びます。グレート合体にふさわしい、ドハデな火力を見せつけてくれたグレートダ・ガーンGX。今後の活躍が、楽しみだ!


小型宇宙船で逃げ延びたものの、オーボスからの粛清は免れないと感じていたピンキー。そんな彼女の前に、オーボス軍の宇宙船が現れて―。

 

 

 

第30話「謎の少年」

1992年8月29日放送
登場した敵他:装甲獣グレース(ブッチョ配下)

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「「ありがとう」、か。あんなこと言われたの初めてだよな、俺…。」


STORY:ビオレッツェから制裁を食らったレディー・ピンキーが、驚きの真実を目の当たりにしていたのと同じ頃。地球防衛機構軍の封鎖が解除され、ウキウキ気分の星史たちは、螢を狙う謎の少年を目撃する。素早い身のこなしで螢を付け狙うも、そのたびに失敗を繰り返す少年。そんな中、姿を消したはずのブッチョが螢を誘拐、新たな装甲獣:グレースを繰り出してきた!戦え、グレートダ・ガーンGX!そして、セブンチェンジャーの思わぬアシストが…!?


登場、ヤンチャー王子!そして復活、レッドロンとデ・ブッチョ!!グレートダ・ガーンGXのデビュー直後となる今回ですが、前回に負けないくらい大きくストーリーが進行。オーボスがビオレッツェを派遣した理由、そしてピンキーを含むかつて地球のプラネットエナジーを狙っていた幹部たちがどうなったのかが描かれます。星史側では、ヤンチャー王子が本格的に登場。セブンチェンジャーも、徐々に単なる敵ではないことをにおわせてきましたね。


グレートダ・ガーンGXに完敗し、逃げ出したところを確保されたピンキー。彼女はビオレッツェに幼女の姿に固定されてしまいますが、そのことは彼女も予想済み。しかし彼女は、そこでビオレッツェの使命を知り、また変わり果てた姿のレッドロンとブッチョと対面することになります。同じ頃、螢は何者かの影を感じ、少しおびえていました。前回のラストシーンで、ピンキーの小型宇宙船の前に大型宇宙船が現れるシーンがありましたが、それに乗っていたのはビオレッツェ。彼は失敗続きのピンキーに罰を与えるため、彼女を確保し、ピンキーを幼女化してしまいます。これだけ見るとピンキーが一方的にやられているように見えますが、実はこれ、ピンキーが自分に一番被害が少なくなるようにわざと仕向けたもの。ビオレッツェの「お前の一番嫌がることはしない」という言葉に裏があると直感した彼女は、わざとウソを言ったのでした。ビオレッツェは得意げそうな顔をしていましたが、ここではピンキーの方が一枚上手でしたね。しかし、そんなことも吹っ飛んでしまうくらいに彼女が驚かされたのが、ビオレッツェの使命とレッドロンやブッチョの姿。ビオレッツェの使命は、単にプラネットエナジーの収集だけではなく、地球に眠っている可能性が高い「伝説の力」を発動させること。ピンキーたちはビオレッツェに比べて下級幹部の扱いであり、地球に伝説の力が眠っていることすら知りませんでした。そして、死んだと思われていたレッドロンは半サイボーグ化されており、ブッチョは文字通り八つ裂きにされて8体に分離させられていて、各々その変わった姿をピンキーに見せます。オーボスの力を恐れると同時に、レッドロンたちの姿に戦慄するピンキー。オーボスの恐ろしさが感じられるシーンになっていました。


翌朝、登校する星史とひかる。地球防衛機構軍が撤退を始めたことで喜ぶ彼らでしたが、そこで何者かに追われる螢と遭遇。螢を追いかけていた人物は、特徴的な髪型をした少年でした。その後も少年は、あの手この手で螢との接触を試みますが、どれもこれも失敗。おまけに、ひかるとのファーストキスまで果たしてしまって…。星史たちの話によると、緑ヶ浜一帯を封鎖していた防衛機構軍は撤退を始めた様子。前回アフリカ上空でピンキーの宇宙船が撃破されていますから、それを受けての措置なのでしょうか。ともかく、それを喜んでいた彼らでしたが、それに水を差すように現れたのが、螢を付け狙う謎の少年。彼は朝っぱらから通学路で彼女を追いまわした他、授業中に窓ガラスを突き破って教室に侵入したり、休み時間中を狙ったりなど、かなりしつこく付きまとってきます。この少年の正体はヤンチャー王子。その目的は螢経由で勇者たちの隊長=星史の情報を訊きだすことでしたが、結局失敗に終わるのでした。ヤンチャーの目的は今回のラストシーンで語られますが、彼の名前は今回もキャストクレジットを除いて呼称が一切なし。当時は児童誌等で既に情報が出てたんだろうけど、劇中では結構正体バレを引っ張るんだなぁ。そんなヤンチャーの行為に対し、敢然と立ち向かったのが星史。彼は教室に侵入したヤンチャーを追い出したり、休み時間中にヤンチャーにバレーボールをヒットさせたりしていました。この時点で敵か味方か分からないから仕方ないとはいえ、星史もムチャクチャだな…。


星史のおかげでヤンチャーを回避した螢でしたが、彼女を狙うもう1つの影が。その正体は、復活したブッチョでした。ブッチョの存在に気づいた星史でしたが、8体に分離した彼らに翻弄され、さらに現れた装甲獣:グレースに螢を誘拐されてしまいます。すぐさまダ・ガーンと連絡を取った星史は、海岸でグレースを追い詰めることに成功。ところがグレースはさらに形態変化を遂げ、合体したダ・ガーンXを襲ってきます。8体に分離させられても、螢に固執するのは相変わらずなブッチョ。星史もその姿を見てすぐにブッチョだと気づきますが、スーツの中から8体の小さなブッチョが出てきたことから、一瞬ブッチョが分身したのではないかと錯覚します。目を閉じて心眼を使い、本物を見極めようとする星史。1体に攻撃を命中させることには成功しますが、残る7体からメタメタにやられてしまいます。そりゃそうだよなぁ、だって全部本物なんだから…。ちなみに、8体のブッチョは1体のみブッチョ本来の声であり、他の7体は少し甲高い声に。本来の声の個体こそ、分離させられた本体なのでしょう。そしてブッチョは、自身が研究を重ねて開発したというグレースを使い、螢を誘拐。海岸でダ・ガーンXと対峙しますが、形態変化を遂げてダ・ガーンを行動不能に陥らせます。以前のブッチョの装甲獣は、どこか地球の動物らしいところも感じさせる姿をしていましたが、今回のグレースは完全に化け物といった印象。今回以降、装甲獣はこういうキモい系のモンスターになるのかなぁ。そしてコイツ、粘液を吐いてダ・ガーンXを固めてしまうなど、なかなか強い。なるほど、ブッチョが研究を重ねただけはあるな!


ダ・ガーンXの代わりにガ・オーンを召喚した星史。これに対しグレースはさらなる形態変化を遂げますが、変化の最中に螢が滑落。それを救ったのは、なんとセブンチェンジャーでした。さらに、セブンチェンジャーの攻撃により、間接的にダ・ガーンXも復活。ガ・オーンとともにグレートダ・ガーンGXに合体し、GXバスター一発でグレースを撃破するのでした。グレースは次なる形態変化の際、ブッチョたちを支えていた脚部も変化。これによりブッチョは落ちそうになり、螢は真っ逆さまに地上へと転落。ガ・オーンたちも間に合わないと思われた中、それを救ったのはセブンチェンジャーでした。セブンチェンジャー自身は意思を持つロボットですが、おそらく今回彼にこうした行動をさせたのは、彼の意思というよりもヤンチャーの意思によるもの。彼女を救ったのはもちろん星史の情報を訊きだすためでしょうが、それを超える彼自身の思いもあったことでしょう。その後、セブンチェンジャーを敵だと認識している星史たちは、螢を奪還した後攻撃を開始。セブンチェンジャーも負けじと火炎攻撃を繰り出しますが、これがダ・ガーンXにあたり、ダ・ガーンXが復活します。ここでセブンチェンジャーの攻撃がなければ、復活できなかったダ・ガーンX。この時のセブンチェンジャーの行動は、偶然かそれとも意図的なものなのか…?こうして復活したダ・ガーンXは、グレートダ・ガーンGXに合体し、一瞬でグレースを撃破。ブッチョも敗走します。今回のグレートダ・ガーンGXの活躍は、GXバスターを放つこの場面のみ。登場回の次なのに、活躍シーンが少なかったのは意外だなぁ。その分セブンチェンジャーの活躍も多く、また敵陣営の動きがかなり描かれていましたけどね。

 

 

 

第31話「もう一人の隊長」

1992年9月12日放送
登場した敵他:キラードールカルダーン(レディー・ピンキー配下)

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「俺はなぁ、ヤンチャラン・スターレット・バンナー・グリシウス・ジャックギンガーワイルダー14世だ!」


STORY:オーボスと交信し、引き続きプラネットエナジー開放点の調査にあたるビオレッツェ。同じ頃、ヤンチャー王子はついに螢への接触に成功し、チベットへ向かうよう指示された。それを盗み聞きしていた星史も、同じくダ・ガーンXで現地へ急行。光の洞窟で、セブンチェンジャーとヤンチャーに出会う。ヤンチャーの名前と正体を知り驚く星史。そんな時、ビオレッツェたちが攻撃を仕掛けてきた!果たしてセブンチェンジャーは、敵か味方か!?


ついにバレた、星史の正体!?今回は、星史とヤンチャーが、各々隊長として互いに初対面を果たすお話に。ダ・ガーンXとセブンチェンジャーが会話する機会もあり、セブンチェンジャーが「少なくとも単なる敵ではなさそう」ということをさらににおわせてくれていましたが、彼らの出自、そして正体はまだ明かされませんでした。オーボス軍側では、声のみながらオーボスが初登場。30話台に入ったことで、敵側も大物が出てくるようになりましたね。


オーボスと接触し、伝説の力について訊きだそうとしたビオレッツェ。ところがそれは上手くはぐらかされてしまい、彼は自身の力でそれを調査することにします。一方、引き続き螢との接触を試みるヤンチャーは、ドラマを参考に螢に出会おうとするも失敗。さらにその後入ったつくしで再び星史たちと出会い、思わず食い逃げをして星史から追いかけられるハメになります。ビオレッツェの交信シーンで、オーボスが劇中初登場。その姿ははっきりとしておらず、今回は雷雲のような状態で登場していました。前回ビオレッツェが言っていた通り、彼はピンキーたちに比べると上級幹部=オーボスにより近い存在ですが、そんな彼でさえも、「この地球に伝説の力が眠っているのか?」という質問に対するオーボスの回答を得られずじまい。オーボスは様々な部下を持っているようですが、もしかして彼って、そのほとんどを信頼してないor使い捨ての駒のように考えているのかな?同じ頃、ヤンチャーはセブンチェンジャーの中で地球のメロドラマを鑑賞。その告白シーンにヒントを得た彼は、それを真似して螢への接触を図りますが、タイミングが悪く失敗。間違えてひかるに出会ってしまった上に、前回同様星史から散々冷やかされてしまいます。メロドラマからヒントを得て得意げなヤンチャーに対し、本当に嬉しそうに反応するセブンチェンジャー。彼、根は王子思いのいいヤツなんですね。一方の星史は、ひかるを冷かしたせいで、彼女から二度もげんこつを食らうことに。ひかる、強い…!


ヤンチャーを追いかけるも、セブンチェンジャーの介入で取り逃がした星史。それでも執念で追いかけ続けた彼は、ヤンチャーが螢の家にいることを突き止めます。一方のヤンチャーは、ついに螢と接触することに成功。単刀直入に勇者たちの隊長に会いたいと願う彼に対し、螢が指し示したのは、かつてホークセイバーが眠っていた中国・チベットにある光の洞窟でした。とうとう螢と一対一で話すことができたヤンチャー。彼は彼女と話すために、先ほど見たメロドラマのシーンをもう一度思い出しながら準備しますが、結局そんなものも必要なく、螢は既にヤンチャーが訪問することを察知していました。その人に会いたければ、その人の家に行けばいい。当たり前のことなので、「なんでヤンチャーたち今までそうしなかったんだろう」と思いましたが、どうやらセブンチェンジャーの話によると、今回まで螢の家を見つけられてなかったらしい。彼女の通っている小学校はわかってたのに、家はわかってなかったんだなぁ…。ヤンチャーは螢から、勇者たちの隊長に会う方法としてチベットの光の洞窟へ行くよう指示されますが、これを盗み聞きしていたのが星史。彼はヤンチャーの後を追う形で、チベットに向かいます。このシーンで、螢がなぜチベットを指し示したのかが気になるところ。単にホークセイバーがよみがえった時のことを覚えいていたからか、それともビオレッツェたちの暗躍を察知していたからか―?


光の洞窟に相次いで到着した、セブンチェンジャーとダ・ガーンX。彼らはその中でばったり出会います。セブンチェンジャーを敵と認識している星史たちはすぐ戦闘態勢に入りますが、対するセブンチェンジャーは、敵意がないことを宣言。さらにセブンチェンジャーの中からはヤンチャーが現れ、星史を呼び出したうえに彼のもとにやってきて、自分の名前を名乗るのでした。光の洞窟の中で、久しぶりに一対一で出会ったセブンチェンジャーとダ・ガーンX。ダ・ガーンXはすぐに戦闘態勢に入りますが、セブンチェンジャーはいつもと違ってかなり落ち着いており、さらに敵意がないことを宣言します。ここで星史たちを落ち着かせ、セブンチェンジャーが自分たちのことについて淡々と語れば話はうまくいっていたような気がしますが、セブンチェンジャーがヤンチャーの「勇者たちの隊長探し」の要件を優先させたため、話は少々ややこしくなることに。ヤンチャーは自ら先に出てきて星史と対面を果たしますが、お互い悪口の言い合いになってまともな話し合いをすることができず、さらにヤンチャーはダ・ガーンXの方に乗り込んできて、オーリンを見せたのち自分の名前を名乗るのでした。このシーンで、ヤンチャーが勇者=セブンチェンジャーの隊長であることが判明。地球にも勇者がいることが示唆されることになりました。しかしそれよりも目を引くのが、星史とヤンチャーのやり取り。どちらも子供じみた悪口の言い合い合戦になっており、ちょっと笑えます。もっとも、彼らはこんなことをしている場合じゃないはずなんですけどね…。ここでセブンチェンジャーもバシッと何か言ってくれれば、星史の誤解が解けるタイミングも早まったと思うんだけどなぁ。


星史たちがこうしたやり取りをしている最中、ビオレッツェとピンキーが光の洞窟内部に侵入。セブンチェンジャーは正体をごまかすため、わざとダ・ガーンXを攻撃して撤退します。残されたダ・ガーンXは、復讐に燃えるピンキーと対峙。キラードール:カルダーンの攻撃に苦しみますが、ガ・オーンを召喚してグレートダ・ガーンGXに合体。やむを得ず光の洞窟を犠牲にしてしまいましたが、キラードールとピンキーの宇宙船、そしてビオレッツェの宇宙船をまとめて撃破することに成功します。ビオレッツェたちが侵入してきたため、ダ・ガーンXとの接触がバレないように、わざと彼を攻撃するセブンチェンジャー。視聴者には終盤の解説もあり「彼らがわざと攻撃したんだな」ということがわかるようになっていますが、肝心の星史たちは…気づいていないっぽいなぁ。そして、セブンチェンジャーが撤退したことで、1人でピンキーのカルダーンを相手にすることになったダ・ガーンX。強化されたという電磁ムチに苦しめられますが、グレートダ・ガーンGXに合体したことで一気に形勢逆転。GXバスターで光の洞窟ごと、キラードール・ピンキー・ビオレッツェをまとめて吹っ飛ばすのでした。ダ・ガーンXのピンチシーンが長い時間描かれる分、グレートダ・ガーンGXになった後の逆転劇が爽快。GXバスターでまずキラードールを撃破し、その爆炎はピンキーの宇宙船を巻き込んで光の洞窟内に突入。奥で調査をしていたビオレッツェの宇宙船をも巻き添えにし、光の洞窟は犠牲になったもののビオレッツェたちに大きな痛手を与えます。完全に破壊されてしまった光の洞窟。これで勇者の石を復活させる手段の1つがなくなってしまったわけだけど…、まあいいか!(絶対よくない)

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第32話から第34話をご紹介予定です。『伝説の勇者ダ・ガーン』。隊長は、俺だいっ!!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1992年放送の伝説の勇者ダ・ガーン』使用BGM「グレート・ダ・ガーンGX」です。

 

曲名の通り、グレートダ・ガーンGXの専用BGM。劇中ではその合体シーンで必ずと言っていいほど使用されていましたね。ちなみに曲名は「グレート・ダ・ガーンGX」が正式で、実際の劇中の名称とは少し異なる形になっています。

 

ダ・ガーンXの合体BGMに比べて、重厚感が増しているこのBGM。管楽器なども多用していますが、それほど“軽さ”を感じない形になっているのが興味深いですね。

 

 


伝説の勇者ダ・ガーン 【OST】 グレート・ダ・ガーンGX/岩崎文紀

 

 

 

 

 

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