お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士ガンダムSEED』ちょっとした感想 SEED-1(第1~3話)

今回は、機動戦士ガンダムSEED』の感想記事第1回目です。

 

ガンダムシリーズ」の中でも有数の人気を誇り、ついこの間には新作映画も公開された『SEED』。このタイミングでの感想記事開始となったのは本当に偶然ですが、なんとも言えない縁を感じました(現時点でSEED系は完走していないので、映画は観に行けていないのですが)。そんな、多くのファンを惹きつけている『SEED』という作品に、私とともに迫っていくことにしましょう。

 

なお、キャラクターとモビルスーツについては、↓下記公式HPをご参照ください。

www.gundam-seed.net

 

また、前作(∀ガンダム)の総括感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

PHASE-01「偽りの平和」

2002年10月5日放送

登場した敵他:ジン、バクゥ、ザウート

「―アスラン!?」


STORY:C.E.(コズミック・イラ)71。前年の血のバレンタイン事件をキッカケに勃発した、連合(地球)とザフトの戦闘は、既に11か月に及んでいたが、キラ・ヤマトの住むL3コロニー:オーブは、中立国であるがゆえ平和を享受し続けていた。今日も工業カレッジでのゼミに臨むキラだったが、突然ザフトによる襲撃が開始。大量のジンによる襲撃と、あるはずのない連合の新型機の強奪作戦により、阿鼻叫喚の地獄と化した。ゼミに居合わせた謎の女性:カガリ・ユラ・アスハを介抱したキラは、頼みの綱のシェルターに入り損ね、やむなく近くのドッグに引き返す。そこで遭遇したのは、連合の新型機体:ガンダムと、かつて別れた友:アスラン・ザラだったのだ。

 

21世紀初の「ガンダムシリーズ」作品となった『SEED』。その第1話は、明らかに『ガンダム』をオマージュしたストーリー展開になっている一方で、細かいところで現代的な解釈や描写を追加・変更して挿入することで、「明らかにオマージュやっているのにお話の流れ自体は新しい」という、興味深い塩梅でのドラマ展開となっていました。お話の都合上、ストライクガンダムをはじめとする主要ガンダム5機は、ロールアウト前の姿でただ立ち上がるという描写のみでしたが、登場人物が多く彼らが皆積極的に動いていたので、ドラマがダレることはありませんでしたね。さあ、この群像劇の行く末はどうなるのか―!?

 

地球とザフトの戦争が始まって、11か月。意外にもザフトが粘り続けたことから、地球側では各所が戦場となり甚大な被害が出ていた一方、L3コロニーの中立国:オーブは、中立であるがゆえに攻撃を受けることはなく、戦争などどこ吹く風という様子でした。そこで工業カレッジに通うキラは、今日も友人たちとともにゼミへ向かおうとしますが、このコロニーに隠された秘密、そしてそれに気づき襲撃作戦を展開しようとする、ザフトラウ・ル・クルーゼの思惑に、全く気付いていませんでした。上でも述べた通り、今回のお話は、全体的に『ガンダム』の第1話をオマージュしたもの。そのため、ザフトがオーブに侵入しようとするさまや、オーブの士官であるクルーゼの振る舞い等、明らかに「まんまじゃん」と感じる描写が多数見られた一方で、主人公であるキラにかかる描写は、大まかな部分ではアムロをモチーフにしつつも、その様子やキラ自身の性格は、けっこう違う形で描かれていました。アムロはいわゆる機械オタクで、根暗な青年として描かれていた一方、キラは工業カレッジに通う学生で、機械(コンピュータ)に精通していますが、友人たちに恵まれ、オーブ自体が中立国であることもあり、戦争とはほぼ無縁の生活を送っていました。ここら辺は、「当時の解釈や考え方の変化から『ガンダム』との差別化を図った」とも捉えられますが、なんとなく『ΖΖ』のジュドーもちょっぴり意識しているようにも感じられるんですよね(もっとも、ジュドーは戦争で両親を失っているので、戦争とは無縁ではないのですが)。『SEED』って、今までの「ガンダムシリーズ」の様々な要素を汲み取り昇華している感じなのかなぁ。

 

キラたちが工業カレッジに到着すると、そこには見慣れぬ女性:カガリが。その直後、ザフトのクルーゼの部隊が本格的にオーブに侵攻を開始し、先ほどまでの平和がウソのように、市街地は戦場と化し混乱が生じます。そうした中で、連合は秘密裡に、地下ドッグにあった機体を搬出しようとしていましたが、これこそが、ザフトが今回の作戦で狙っていたものでした。Aパート後半より、平和だったはずのオーブは、一気に戦場に。ザフトの侵攻の仕方もまた、『ガンダム』第1話を完全にオマージュしていたものですが、それ以上に個人的に印象に残ったのは、連合のお粗末さでした。連合は中立地帯であるオーブを利用して、秘密裡にガンダムを5機開発中。それだけでもなかなか際どいことをしているのですが、ザフトの侵攻が始まると、そのガンダムたちを真っ先に搬出しようとし、その行動を読み切っていたザフトの襲撃を受けてしまいます。連合の思惑と判断は理解出来るのですが、搬出の際、シークレットルートではなく普通の道路を利用していたのは大変まずかったですね。これじゃあ、仮にザフトに見つかってなかったとしても、オーブの一般市民から「なんであんなものがここにあるんだ!?」って追及受けちゃうよ…。そんな連合のガンダムは、先行して3機搬出しようとしていたところを攻撃され、バスター・ブリッツ・デュエルの各ガンダムは強奪されてしまうことに。ああ、なんてことだ…!

 

ジンによる攻撃は、とうとうキラたちの工業カレッジまで接近。キラは近くのシェルターに避難しようとしますが、カガリが全く別の方向へと走り出してしまったため、その後を追います。そうしてたどり着いたのは、連合のドック。クルーゼの部隊と白兵戦を繰り広げていた彼らのそばにあったのは、見慣れないモビルスーツでした。それを目の当たりにしたカガリは絶叫して…。Bパート前半では、再びキラたち側の描写に戻り、カガリが独断で行動し、それをキラが追ったことから、2人が工業カレッジ周辺やドックを走り回るシーンが主体に。ちょうどここでは、連合とザフトの白兵戦が行われており、連合がやや押され気味であるさまが描かれます。この白兵戦の描写は、なかなかこだわられており、兵士がやられる際はちゃんと出血して倒れるさまが描写。こうしたビターな一面もキチンと挿入しているのが、「ガンダムシリーズ」らしいなと感じます。そんな中、戦闘の末ドックの中にあったシートの中身から覗いたのは、新型のモビルスーツ。それを目の当たりにしたカガリは、「お父さんのウソつき!」と絶叫します。中立地帯であるオーブで、公然と連合によるモビルスーツ開発が行われていた―。カガリがショックを受けることも、今回のサブタイトルが「偽りの平和」であることも、これでよくわかりました。

 

クルーゼの部隊による作戦は着々と進み、先んじて連合が搬出しようとしていたモビルスーツ3機は彼らの手に。同じ頃、カガリとともにドッグを抜けたキラは、付近のシェルターに避難しようとしますが、人数ギリギリであったため、カガリだけを収容してもらい自分は別の場所を探します。そうして再びドッグに戻ってくると、連合側が劣勢で、マリュー・ラミアスも被弾し負傷。彼女を介抱しようと近づいたキラは、同じく迫ってくる敵ザフトの軍人と対峙します。その正体は―!頼みの綱だったシェルターはほぼ満員であったため、カガリだけをそこに預けて、キラは再びドックへ。そこで彼は、モビルスーツの全貌を目の当たりにし、自分とマリューに銃を向けるザフト兵の正体がアスランであることに気づきます。ここで、5機のガンダムのうち、最後の2機であるストライクとイージスが登場。しかし、前者はその姿を見せたのみ、後者はすぐにアスランに強奪されると、その活躍シーンはほとんどなく、それよりもキラとアスランの再会とお互いの受けた衝撃に、描写の重きが置かれていました。キラにとっては、第1話の時点からなかなかツラい展開。このまま彼は、『SEED』の物語を乗り越えることができるのでしょうか―。

 

 

 

PHASE-02「その名はガンダム

2002年10月12日放送

登場した敵他:シグー、ジン

「中立だと、関係ないと言ってさえいれば、今でもまだ無関係でいられる。まさか、本当にそう思っているわけじゃないでしょう?」

 

STORY:アスランの姿を見たことに動揺する暇もなく、キラは、マリュー・ラミアスに言われるがまま、ともにモビルスーツガンダムストライクガンダムに乗り込んだ。しかし、マリューは負傷しているうえ、ストライクガンダム自体も開発中であったため、ジン1機相手にすら苦戦してしまう。この窮地を乗り越えたのは、キラの機転だった。そんな彼のセンスに感心しつつも、連合の機密を知ったがゆえに、彼および友人であるミリアリア・ハウたちを拘束しようとするマリュー。だがそのとき、宇宙で激戦を繰り広げていた、ムウ・ラ・フラガとクルーゼが、キラたちの近くに迫る!急いでバッテリーパックを取り付け、ストライクガンダムを復旧したキラたちだったが、同時に見慣れぬ宇宙戦艦:アークエンジェルが飛び出したのだ。

 

前回でキャラたちの登場を描いたことから、モビルスーツ等のメカニック描写に力が入れられていた今回。いよいよ主役機であるストライクガンダムの活躍が描かれるほか、メイン艦となるアークエンジェルの登場も描かれました。キラがストライクガンダムを上手く操縦できるようになる描写は、しっかりと『ガンダム』のアムロをオマージュしつつ、「これは確かにキラだからこそできたんだ」と、視聴者をしっかり納得させられるような構成になっていたのはGood。一方で、キラたちを拘束しようとするマリューの論理は、かなり強引でした。マリューの考えと気持ちはわかるんだけど…、ちょっとね。

 

前回、マリューとともにストライクガンダムに搭乗することになったキラ。そのまま何とか地上に出ますが、待ち構えていたのは、アスランの乗るイージスガンダムと、ミゲル・アイマンの乗るジンでした。ストライクガンダム自体がまだ開発中であり、マリューパイロットではないうえ負傷しているため、ミゲルのジン相手に大苦戦。その様を見ていてもたってもいられなくなったキラは、自ら操縦を交代し、システムを独自アップデートしながら応戦。初陣ながら勝利をおさめます。序盤では、ストライクガンダムとジンの戦闘が描写。マリューが操縦していたときは、歩くのもやっとで足元がおぼつかないほどの不安定っぷりでしたが、キラに操縦がバトンタッチしてからは、彼が即興でOSに改良を加えたこともあり、見違えるような機敏な動きを見せます。「主人公が操縦した途端に、ガンダムが圧倒的な強さを見せる」というのは、これまた『ガンダム』第1話と同じ。しかし、『ガンダム』のときは、アムロが説明書を読み込み、ほぼそのセンスだけで動かしていたような描かれ方をしていましたが、『SEED』の場合は、先述のとおりキラがOSを書き換えたという“原因”を提示したうえで、ストライクガンダムが機敏になったという描かれ方をしているのが、とても興味深く感じました。こうした描き方をすることで、キラ自身の能力の高さはもちろん、その特性の卓越っぷりを端的かつ明確にしており、ストライクガンダムの強さと同時に、キラ自身の凄さもアピールしてるんですよね~。主人公の強さを論理的かつ合理的に描くこのドラマ構成は、とても秀逸ですね。

 

キラの活躍により窮地を脱し、さらに彼の友人らにより解放されたマリュー。彼女は、そのことに感謝しつつも、連合の軍人として、ガンダムという軍最高機密を見たことを根拠に、キラたちの行動を制限し、文句を言う彼らを押さえつけます。やむを得ず従うことになった彼らは、ストライクガンダムの関連パーツをドックから回収することになり、結果的にこれがストライクガンダムの強化につながることになります。ストライクガンダムによる戦闘のあとは、キラたちとマリューのやり取りがその描写の中心に。戦争を嫌がり、戦いに巻き込まれることなどごめんだというキラたちに対し、マリューは、厳しい口調とガンダムという連合の最高機密を見たということを根拠に、彼らを拘束しようとします。ここでは、マリューの考えることと言いたいこともよくわかるのですが、やはりそのやり方は強引すぎるなという印象。いくらガンダムを見られて、軍人から見れば戦いは嫌だと腑抜けたことを言っているように見えるからと言って、「もう君たちは戦いに巻き込まれている」・「中立を主張していれば、いつまでも戦争と無関係だと言っていられるのか」という論調は、さすがに酷ですよ。そもそも、中立地帯であるはずのここオーブが戦争に巻き込まれたのは、連合のせいなんだからさ…。このように、マリューは「ガンダムシリーズ」における、味方側のちょっと難ありな軍人という感じ。しかし、これまでの間に、彼女も彼女なりの事情を抱えていることが描写されていることから、視聴者からの反感を多少軽減することにも成功しているようにも感じました。

 

別地点で目を覚ました連合軍士官:ナタル・バジルールは、死体が大量に浮かぶ通路を通り抜け、頼みの綱である宇宙戦艦:アークエンジェルがまだ生きていることを確認。生き延びたわずかな部下たちに指示を出し、その再起動に着手します。アークエンジェルは被弾していたものの、その装甲やシステムは破損を免れており、無事復旧。ナタルは出撃準備に取り掛かります。Bパート前半では、今後キラたちが身を寄せる宇宙戦艦となる、アークエンジェルにかかる描写が主。かなり長い時間を取って、崩壊寸前のドックから出撃しようとするさまが描かれており、ナタルの必死さも相まって、印象に残るシーンになっていました。アークエンジェルのデザインは、その形も配色も、かつてのホワイトベースアーガマを想起させるものに。ただ、今までのそれらと大きく違うのが、CG描写がふんだんに用いられており、よりヌルヌル動く形になっていました。CGは手描きよりも流麗な線になっていますが、やはりその技術が過渡期であったからか、CG感がぬぐえていなかったほか、重量感にかけているかなという印象。こうしたところから、『SEED』もある程度前の作品であるということを実感させられます。

 

オーブ周辺の宇宙空間でも、連合とザフトの戦闘は継続。ムウはクルーゼのシグーに応戦しますが、いくら自身がエースパイロットとはいえ、モビルアーマーメビウス・ゼロでは限界がありました。やがて戦闘はオーブ内部へと突入し、偶然クルーゼにストライクガンダムを発見されてしまったことから、さらに戦闘は激化することに。そんな中、山を割って、アークエンジェルがついに発進します。終盤では、クルーゼのシグーと、ムウのメビウス・ゼロの戦闘が描写。どちらも各陣営のエースパイロットであり、お互いその実力を認めている仲のようですが、機敏に動けるモビルスーツシグーに対し、モビルアーマーとはいえ可変機構もほとんどなく鈍重なメビウス・ゼロでは、ほぼ勝ち目がありませんでした。連合側もモビルスーツを運用できてればいいんだけど、戦闘機を重武装化したような程度のモビルアーマーじゃ、戦うのは難しいよなぁ。クルーゼ側が、ムウのことを一目置いているのが、ある意味救いですよね。そんなムウを演じるのは、あの子安武人さん。今まで『W』のゼクス等、クセのあるどちらかと言えば敵側を演じてきた彼が、比較的優しい見方側を演じているのは新鮮です。一応、『ダグオン』の海のようなキャラを演じた実績もあるんだけど、やっぱり珍しい感じがするなぁ。こうした両者の戦闘は、やがてL3コロニー内にまでもつれ込み、運悪くキラたちストライクガンダムのもとで繰り広げられることに。ここでクルーゼも、ストライクガンダムの奪取に失敗したことを知り、それを破壊せんと襲い掛かってくるのです―。

 

 

 

PHASE-03「崩壊の大地」

2002年10月19日放送

登場した敵他:イージスガンダムシグー、ジン

ザフトってのは、皆そう(コーディネーター)なんだ。そんなんと戦って勝てるのかよ、地球軍は?」

 

STORY:クルーゼのシグーの襲撃を受けたキラは、ストライクガンダム武装を使って応戦し撤退に追い込むことに成功するも、コロニーに大ダメージを与えてしまった。やがてアークエンジェルに合流し、戻る場所も無くなってしまったキラたちは、ガンダムの存在を知ってしまったこともあり、マリューらと行動を共にすることを強いられる。戦いを嫌い、抵抗する彼らであったが、非情にもザフトの再攻撃がすぐ目の前まで迫っていた。唯一の希望であるストライクガンダムに、キラは搭乗し飛び立つ。そして、迫りくるジンを撃破したものの、友であるアスランの乗るイージスガンダムと対峙することになり、そしてL3コロニーの崩壊を目の当たりにしてしまうのだった。

 

キラたちが成り行きと強制により連合側につくハメとなり、同時にストライクガンダムが本格的に戦闘に参加していくことになる一編。相変わらずマリューたちはキラたちにとって自分勝手な大人の軍人という感じですが(もちろん、マリューたちの事情もよくわかるのですが)、前回に比べると、その印象はいくらか軽減。そして後半では戦闘パートが長めに挿入されているため、なかなか楽しんで観ることができました。ストライクガンダムの性能も凄まじいけど、それを平気で操縦するキラのコーディネーターとしての能力もブッ飛んでるよ…。

 

前回、クルーゼのシグーの襲撃を受け、同時にアークエンジェルの発進を目撃したキラたち。ここで連合の新兵器を何としても叩きたいクルーゼは、両方向に攻撃を仕掛けます。ミリアリアたちに、その攻撃が迫ることを察知したキラは、ストライクガンダムの装甲をフル活用して防御。そのまま装備された超高速インパルス砲アグニで応戦しますが、それはあまりにも火力が強く、クルーゼを撤退に追い込むも、L3コロニーにダメージを与えてしまうのでした。今回は、前回の続きからスタート。偶然にもストライクガンダムアークエンジェルの両方を目撃したクルーゼは、シグーでその両方をたたこうとしますが、なかなか両者落ちることはなく、戦闘は長引いていきます。アークエンジェルも、各ガンダムと同等の装甲を持っているため、シグーの攻撃を数発食らったところで、航行自体には問題なし。しかし、「出来るだけコロニー内に被害を出さずに攻撃しなければならない」という制約が、アークエンジェルの動きを縛ります。ナタルの指示はもっともなんだけど、機動性が段違いの敵相手に、そうした形での応戦するのは、かなり無理があるよね…。そして、案の定アークエンジェルは苦戦することになり、やがてシグーの攻撃はキラたちにも迫ることに。これを察知したキラは、ストライクガンダムの装甲で防御し、さらに装備したばかりのバスターパーツを使って応戦。シグーを中破させ撤退に追い込みますが、同時にコロニーにダメージを与えてしまいます。バスターパーツは、モビルスーツが単独で所持する火器としてはあまりにも強力であり、単機でコロニーそのものを破壊できてしまうほど。マリューは、ストライクガンダムに装備させる前に、キラにキチンと説明しておくべきだったね…。

 

ザフトが一時撤退したことから、着陸したアークエンジェル。そこでマリューは、ムウやナタルたちと合流し、同時にキラたちのことを紹介。これまでのこと聞いたうえで、ムウはキラがコーディネーターであることを見抜き、一瞬緊張が走りますが、そこはマリューの計らいで何とか切り抜けることに。その後、キラたちはいったん艦内の施設で休むことになり、キラは疲れからかすぐ眠ってしまいますが、そのさまを見た、カズイ・バスカークは―。クルーゼが撤退したことで、一時的にザフトの攻撃は沈静化。その間にアークエンジェルは地上へ降下し、キラたちはマリュー以外の連合の兵士たちと初めて顔を合わせます。ナタル等連合の兵士たちは、ガンダムを見られたことを重く捉えているものの、基本的には割とフランク。ですが、キラがコーディネーターであることを知ったとたん、一気に緊張が走り、マリューとムウ以外は厳しい表情を見せます。コーディネーターとは、詳細な説明は割愛しますが、一言で言うと人工ニュータイプのようなもの。ザフトの兵士たちはアスラン含めて皆そのコーディネーターであり、連合は超人たちを相手に戦争をやっているようなものであることが明かされます。ここでは、キラが常人とは違うということを明確化して「キラしかストライクガンダムを操縦できない」ということをさらにアピールするとともに、なぜガンダムの搭載OSが異常に低レベルなものであったのかということも明かされているのが興味深いところ。戦死してしまった本来のガンダムパイロットたちも、コーディネーターなどではなく普通の人間であったことから、彼らが操縦できるように調整がなされていたんですね。連合側の努力が感じられると同時に、ザフトに明らかに劣っているということをまざまざと感じさせられ、複雑な気分になりました。そして、キラがコーディネーターだとわかり、マリューやムウの計らいでその場を切り抜けたのち、キラたちは仮眠室に案内され半ば軟禁状態に。たちがこれからのことであれこれ思いを巡らせる中、キラだけは疲れからかグッスリ眠ってしまいます。ここでは、によるキラへの思いの吐露も描写。彼らはキラがコーディネーターであることは以前から知っていたようですが、やっぱり自分たちと違うことに、ちょっと引っ掛かりを覚えることもあったようですね。

 

ミゲル・アイマンの録画データから、ストライクガンダムの脅威を改めて共有したクルーゼは、そのミゲルたちに、ストライクガンダムアークエンジェルを叩くべく出撃を指示。アスランイージスガンダム奪取という任務を遂行したがゆえ待機を命じられますが、奪取時に見たのがキラかどうかを確かめるべく、無断で出撃します。同じ頃、マリューはキラに、ストライクガンダムパイロットとしての協力を求めるも、キラはこれを拒否。しかしその直後、ザフトの襲撃が開始され、この状況の中でキラは―。一度艦に戻ったクルーゼは、ミゲルの録画データをもとに、ストライクガンダムの脅威につき解説。自分もやられたことを素直に認めつつも、「ミケルが録画データを残していたおかげで、自分が腰抜けと思われずに済んだ」みたいなことも発言しており、プライドは高いながらも、どこか人間の器的に小さい一面も見せていました。そうしたやり取りを経て、ザフトは再びオーブを攻撃し、残るストライクガンダムの奪取もしくは破壊を画策。ミゲル等のジン部隊が出撃することになりますが、アスランもまた待機命令を無視し、イージスガンダムで出撃してしまいます。ここで面白いのが、アスランが出撃を止められた理由は、別に何かミスを犯したり戒めたりするためではなく、純粋に「先の作戦を遂行したばかりであるから、休ませるため」であること。こうすることで、ザフト軍がある程度理性的な集団であることも描き出しています。意外に兵士のこともきちんと考えてるんだね、ザフトって。今まで出てきた「ガンダムシリーズ」の敵軍って、ろくに兵士たちのこと考えてないヤツらが多かったからさ…。そして、こうしたザフトの襲撃を、当然アークエンジェル側も察知。ちょうど、キラがマリューからストライクガンダムの正式パイロットになるよう勧められていたのを拒んだところでしたが、状況が一変したことで、キラはそのことを苦々しく思いながらも、自らストライクガンダムに搭乗することを選択します。マリューから勧められたことを引き受けたわけではないけれども、戦局という名のやむを得ない状況が、自分をストライクガンダムに乗らざるを得ない状況に追い込んでいる―。このときのキラのある種の悔しさ、そして戦争や連合への嫌悪は、手に取るようにわかり、そして共感できました。

 

キラ「卑怯だ、あなたたちは!そしてこの艦には、モビルスーツはあれ(ストライクガンダム)しかなくて、扱えるのは僕だけだって言うんでしょ!?」

 

皆を守るため、望まない形とはいえ、自ら進んでストライクガンダムに搭乗することになったキラ。ソードストライク装備で出撃した彼は、対艦刀シュベルトゲベールの扱いづらさに最初こそ後れを取るも、ストライクガンダムそのものの高機動性を生かし、ミゲルのジン等を翻弄して立ち回ります。そして、アーマーシュナイダーで下半身を破壊したうえで、ミゲルのジンを叩き斬って勝利。時同じくしてアークエンジェルも、迫りくるジンを次々に破壊しますが、どうしてもコロニーへのダメージを回避できず、大量に被弾したL3コロニーはやがて崩壊。そしてその中で、キラはイージスガンダムの姿を見て…。終盤では、今までで一番大規模な、ストライクガンダムによる戦闘が展開。ソードストライク形態で出撃し、最初こそシュベルトゲベールのデカさのせいで動きにムラができますが、それに慣れてからは驚くほど機敏に動くようになり、最終的にはジンをシュベルトゲベールで叩き斬って勝利を収めます。ここでのストライクガンダムの戦法は凄まじく、アーマーシュナイダーをブーメラン状に投げて、ミゲルが油断したスキを突いてジンの下半身を破壊。そうして身動きが取れなくなったところを一太刀キメるという戦い方をしています。ストライクガンダムに乗るのは3回目のはずなのに、もう通常パイロット並みの戦闘を繰り広げたキラ。ああ、もうこりゃストライクガンダムは彼しか操縦出来ないですわ…。また、このようにキラが戦闘を乗り切っている間に、アークエンジェルの応戦シーンもしっかり挿入。マリューの「コロニーに被害を出さずにザフトを攻撃せよ」という指令は守りきれませんでしたが、ジン2体の撃破に成功していました。こうして観ると、連合もなかなかやると言えるんじゃないか!?そしてラスト、独断で出撃してきたアスランイージスガンダムと、キラは対峙することに。お互いがガンダムパイロットとして今この場にいることが信じられない状態でしたが、そのときL3コロニーの崩壊が始まり、2人は再び離れ離れになってしまいます。コロニーの崩壊により別れてしまうさまは、2人の未来を表しているのかな―?

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第4話から第6話をご紹介予定です。『機動戦士ガンダムSEED』。見えない未来に、立ち向かえガンダム

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