今回は、『ウルトラマンオーブ』の総括感想記事です。
『オーブ』において最も興味深かったのは、その設定です。
主人公は風来坊、周りを取り巻くSSPの面々は一般人、ビートル隊という軍事組織はあれど、活躍は最低限…。
ですが、今までのウルトラシリーズに比べると、それほど本編で違和感はなし。特にSSPの設定は、もともと「怪獣に遭遇してもおかしくないヤツら」として設定された歴代防衛隊の発想に対して、新しい「怪獣に遭遇してもおかしくないヤツら」という発想であったと確信しています
そして、ストーリーの主軸に置かれていたのは、主人公であるクレナイ・ガイ。そして、ライバルであるジャグラス・ジャグラー。今までのウルトラシリーズは実質的に防衛隊が主役で、変身者やウルトラマンはクライマックスでの登場などに限られていましたが、『オーブ』ではガイとジャグラーの因縁がお話の主軸として進みます。
構想で終了してしまった「オーブ・クロニクル」など残念な要素もありますが、『オーブ』はウルトラシリーズ50周年という節目の年にふさわしい、過去積み上げてきた設定に対して新たな見方や考え方を与えた作品だと思いますね
一方特撮面では、市街地戦の他に野山や湖畔などと、『X』以上に戦闘フィールドが増加。合成面でも新たな趣向が取り入れられており、特に、第2話でのVSマガグランドキング戦における「ビルに風穴があく」シーンには驚かされました。オーブはスーツデザインがシンプルな分動きやすかったのか、第3話におけるバーンマイトのマガジャッパへの突撃など、第2期ウルトラシリーズをほうふつさせる豪快な戦闘が多かったのも、非常に楽しかったですね。
オーブの落ち着いたデザイン(サンダーブレスターを除く)に対し、ベリアルの意匠を全面的に取り入れ、ハデな見た目になったウルトラマンジード。防衛隊の代わりにエージェントのような組織も登場し、主人公は高校生と、『オーブ』とはまた違った新しい設定の試みがなされています
『ミラーマン』に登場する組織:SGMのテーマ。「ウルトラ警備隊の歌」以上に男性コーラスが響いており、厳かな感じがします。
SGMといえば、後半に登場した大型機:ジャンボフェニックスも有名。でも、分離した時のコクピットってどこにあるんだろう…?
(フランスの動画サイト:dailymotionへのリンクです)
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