お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

1年超ぶりのガッチャ!生誕50周年記念 THE仮面ライダー展(埼玉会場)

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今回は、2024年3月30日~5月6日の日程で、埼玉県所沢市にあるところざわサクラタウン内・角川武蔵野ミュージアムにて開催されている、「生誕50周年記念 THE仮面ライダー展」のレポートです。

 

2022年末に東京の池袋で開催されたのを皮切りに、静岡や大阪等を凱旋した「THE仮面ライダー展」が、関東地方に帰還。仮面ライダーガッチャード等の展示も追加されており、前回のイベントとはまた違った楽しみ方が出来るようになっていました。詳細は後述しますが、スーツをしっかり撮りたいという方は、池袋会場に行った人でももう1回行って損は無いと感じましたね。

 

なお、池袋会場での開催時の参加レポートは↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

※なお、今回は、敬称略でお送りします。

 

 

 

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基本的な展示構成は、池袋開催のものと同一。最初に仮面ライダー1号の展示と石ノ森章太郎の解説パネルがあり、その後昭和ライダーから順を追ってパネル展示で紹介。パネルの中には、過去開催時にオリジナルキャストが書いたサインが残されており、池袋開催時からずっと使われ続けていることが窺われました(そのため、逆に池袋開催以降に放映開始となった『ガッチャード』の展示パネルはない)。

 

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ただ、展示面積は池袋開催時よりも狭いため、平成ライダー以降におけるバイクやサブライダーのスーツ展示は省略。また、一部を除いてカテゴリ別にスーツはギュッと展示されており、これでスーツ分の展示に要する面積を節約して、他の展示に回すということがなされていました。スーツ1つ1つをじっくり撮りにくくはなりましたが、可能な限り多くの展示を見せようという配慮が感じられて、好感が持てましたね。

 

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一方で、今回開催において追加展示されているものがあり、それが公式アンバサダーを務める志田音々の変身した仮面ライダーハクビのスーツと、20周年を迎えた『555』より『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』の展示。専用スペースはかなりキツキツでしたが、物販コーナーに入る直前のラストのエリアに展示されており、貴重なものになりました。

 

これらを展示する代わりに、『シン・仮面ライダー』の展示が省略されてしまうのですが、池袋開催時がそれの公開まであと数ヶ月という感じだったことを思い出すと、とても感慨深く感じられました。そうか、あのときはそんな感じだったよね―。

 

 

こう書くと、展示スペースが若干圧縮されて、一部追加があった以外は池袋開催時と同じかと思われそうですが(展示構成的には全くその通り)、決定的に違うのが、展示全体のライトの当たり具合。池袋開催時は、暗幕等が張り巡らされていたため、全体的に暗い印象がありましたが、今回の埼玉会場は、それに比べるとかなりライトが明るめ。そのおかげで、池袋会場のときよりも、展示されているスーツの撮影がはかどる形になっています。

 

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個人的にお気に入りだったのが、平成1期ブースにおけるクウガと、令和ブースにおけるガッチャード。スーツそのもののポージング、そして光の当たり具合が相まって、誇張抜きで想像を超えるカッコよさを誇っていました。特にガッチャードは、スーツそのものがメタリックカラーなもんだから、アングルによって光の反射具合が変わり、それにより見せてくれる表情も変わりますから、本当に素晴らしかったんですよね。

 

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また、上述の通り会場内が明るめだったことから、池袋開催時は背景と若干同化しがちだったBLACKやBLACK RXも、ご覧の通りバッチリ撮影可能。接写すると、展示用スーツそのものにかなり傷みが目立ち始めているのが窺えましたが、それを加味しても、なかなか満足のいく写真を撮ることができました。

 

 

 

 

 

さて、この「生誕50周年記念 THE仮面ライダー展(埼玉会場)」は、今週末6日(日)まで開催中。スーツを撮影したいという人には、特にオススメできるイベントになっていました。

 

しっかし、最寄り駅である東所沢は、住宅街と小規模な商業施設くらいしかないあベッドタウンの駅という感じで、「本当にここにそんな施設あるの?」と、降りたときは半信半疑になっちゃったなぁ。留置線等があり、少数ながら今もこの駅始発・終着列車があるので、鉄道ファンに知られている駅でもあるのですが、そうした施設がある理由が「開業当初そうしたものを設置できるくらい周囲に何もなかったから」だからなぁ…。

 

 

 

 

 

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『新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド』第4話 ちょっとした感想

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リョータの克己!シンカリオンE7かがやき

 

 

 

俺はシンカリオンで、街を、皆を、守りたい!今回の『新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド』は、リョータがついに運転士として、シンカリオンE7かがやきに搭乗するお話。自身の過去や、マイの言葉に向き合い刺激を受け、己を乗り越えてタイセイとともに同じフィールドに立つさまが描かれました。

 

リョータの立ち上がるお話として、アツさはある程度ありましたが、これを敦賀にいるタイセイと同時並行で描くには、ちょっと相性が悪かったかなという印象。もうリョータのお話のみ一本に絞るか、あるいは何か事情をつけてリョータ敦賀に行かせていたほうが、もっと面白くなったのではないかなとも思えました。現状、タイセイとリョータを取り巻く関係の深いキャラが少ないのが、ちょっと裏目に出たかなという感じでした(もちろん、無尽蔵にキャラを出せばいいというものではありませんが)。

 

なお、前回(第3話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

前回、敦賀に出現したものの、E5はやぶさトレーラーフォームに倒されたアンノウン。しかし、直前の消滅の仕方に、タイセイもカドミチも違和感を覚えており、カドミチは再襲撃に備えるため、タイセイとともに敦賀に残ります。待機の間、タイセイが敦賀鉄道資料館等を堪能している頃、リョータシンカリオン運転士になるための努力を続けていました。序盤では、敦賀の街に残り、アンノウンの出現に備えつつも現地を堪能するタイセイのさまが描写。前回もセリフにてチラッと登場した、敦賀鉄道資料館も登場しました。遠方に出向いた際、現地の名物や名所が登場するのは、「シンカリオンシリーズ」の伝統。本作でもそれが息づいていることを実感させられました。でも、おこし太郎のネタまでぶっこんできたのは、ちょっと蛇足だったかな。後半の戦闘シーンで、それが生かされる場面があるので、それも意識しての挿入かもしれませんが、シチュエーション的に翌日早起きする必要があるかどうかわからなかったし…。このようにタイセイが敦賀を満喫している頃、リョータは運転士になるべく人知れずトレーニング中。その中で思い出したのが、亡き祖父との会話でした。存在のみ前回時点で示唆されていたリョータも祖父が、回想シーンで登場。名前は「タケフ」となっていましたが、これはこの前北陸新幹線が開通した武生市から取られているのは明らかですね。

 

祖父タケフとのことを思い出しながらも、なかなか適性値を上げられないリョータ。そんな中、恐れていたアンノウンの再出現が現実のものとなり、タイセイは出撃を余儀なくされます。アンノウンは前回に比べて両腕にドリルを装備するようになっており、これにE5はやぶさトレーラーフォームは苦戦。そのさまを見ていなかったリョータは、「タイセイに任せておけば大丈夫」と強がりますが―。中盤では、早くもアンノウンが再出現し、これに対してタイセイがE5はやぶさで出撃。今までとは違い、いきなりトレーラーフォームにビークル合体した状態で先頭に突入しますが、苦戦を強いられます。今回のこの描写のおかげで、ビークル合体は、基本的に合体メカがそろっていれば、特段の縛りなくいつでも合体することが可能であることが判明。野暮なツッコミを承知で言いますが、「だったらこれからも最初から合体して出撃すればいいのでは?」と思ってしまいました。今後のお話で、ビークル合体しないことによるメリットや、シンカリオンとしての特性の変化等が描写されると、より良いかなぁ。このように戦っているタイセイの状況を、モニターを見ていなかったことから詳細をよく知らなかったのがリョータ。彼は、運転士としての適性値が足りないことに対する悔しさをひた隠しながら、マイに強がって見せますが、腐れ縁のマイはそんな彼の本心を完全に見抜いていました。冗談や笑い飛ばすことで本心を隠し続けてきたリョータに対し、鋭く切り込むマイのこのシーンこそ、今回のドラマとしての最大の山場。彼に一番寄り添ってきた彼女が、その役回りをすること自体は最適だと感じますが、これまでのお話において、なんでもかんでも彼女が全てを説明しては次の展開につなげるという形が連続したため、変化球がほしいなぁという感じがしました。今回の役回りをマイにさせるのなら、前々回におけるタイセイの立ち上がりには、彼女じゃなくてカドミチにその役を担わせたほうが、もっと面白くなったかなと思いますね。タイセイたちの理解者にあたるキャラが、前2作に比べると少ないのは、ちょっと痛いかなぁ。

 

マイの言葉に刺激を受けて、本心を吐露したリョータ。それが引き金となったのか、彼の適性値はシンカリオンに搭乗出来るまでに達し、E7かがやきで出撃します。そして、現地でシンカリオンに変形すると同時に、エルダドリルと合体してシンカリオンE7かがやきドリルフォームになり、アンノウンを圧倒。最後は単独でそれをつんざき、初陣を勝利で終えるのでした。終盤にて、シンカリオンE7かがやきが登場!対応するビークルがエルダドリルであり、吹っ切れたリョータを象徴するような豪快な戦いっぷりが、とても印象に残りました。リョータの適性値が一気に運転士の基準を満たしたり、せっかく登場したE7かがやきがあっという間にビークル合体しちゃったり等、ちょっともったいないなと感じる場面もありましたが、そうしたものを気にさせないくらいのアツさがありましたね。「シンカリオンシリーズ」におけるE7かがやきは、ずっとドリルがその専用武器になっていたけど、とうとう必殺技で自らもドリルになって特攻する形になっていたのは、ドハデすぎてちょっと笑っちゃいましたね。でも、やっぱりリョータらしいや。

 

 

 

 

 

 

 

 

大宮にあるシンカリオンの中で、唯一運転士が決まっていないE6こまち。その人間をカドミチたちが探している頃、タイセイとリョータは、授業の発表グループでアカネと組むことになる。馬が合いそうに見えない彼こそ―!

 

次回は、アカネがERDA加入&シンカリオンE6こまちに搭乗するお話の前編か。これで5月中に主要シンカリオン3機が登場するのは確定だけど、そのあとの流れはどうなるのかな。H5はやぶさの登場と3体合体、どちらが先に登場するんだろう?

 

 

 

 

 

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『爆上戦隊ブンブンジャー』バクアゲ9 ちょっとした感想

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皆に届いた大也の思い!

 

 

 

番組は変わって、『爆上戦隊ブンブンジャー』です。

 

さあてな。届けてみればわかるさ。今回は、マッドレックスとの決着回であり、『ブンブンジャー』のお話にひと区切りつくことになる一編。大也とブンブンの出会い、そして彼らを心から理解しなおも行動を共にすることを決意した未来たちが描かれ、ある意味ブンブンジャー真の結成回ともいうべきお話にもなっていました。

 

重要なことや描写がテンポよく描かれていくのですが、視聴者にそれらからお話として伝えたいことを感じさせることを優先しているため、重要回にもかかわらずドラマ構成もセリフやシーン量もかなり少なめだったのがビックリ。ここまでそぎ落としても、なお伝えたいことをきちんと伝えられるのだなと舌を巻きました。何と言うか、本当に勉強になる一編でもあったよ。

 

なお、前回(バクアゲ8)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

また、同日放送の『仮面ライダーガッチャード』の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

前回の戦闘により、深く傷ついた大也とブンブンカー。未来たちメンバーの心もバラバラになりかける中で、さらに調からブンブンジャー解散命令が言い渡され、彼女らを取り巻く環境はどんどん悪くなっていきます。そんなとき、ブンブンが自ら、自分の過去と大也との出会いを語り始めます。彼が地球にやってきた理由、そして大也がビッグバングランプリに出ようとしている理由とは―。序盤では、ブンブンの語りによる、彼と大也の出会い、そして大也がビッグバングランプリに出場する夢を抱いている理由が説明。ビッグバングランプリ出場は、そもそもブンブンの夢であり、大也は偶然地球に墜落した彼を救い、レーサー資格を剥奪された話を聞いて、自分が代わりにレーサーとして出ようという、ある種ブンブンに対してその夢を届ける届け屋として、二人三脚で今日まで共に頑張ってきていました。ブンブンの語りは長いですが、この前のドラマで大也の夢への懐疑的な雰囲気を作り出していて、それに反論する構図を作り出しているため、全く違和感なし。また、ブンブンの過去だけでなく、大也の届け屋稼業と絡めているのが本当に秀逸です。これはなかなかよく考えたよなぁ。しかし一方で、このシーンでも大也の過去や、ブンブンがレーサー資格を剥奪された理由は意図的に語られずじまい。このあたりについては、今後のお話で焦点になっていくのでしょう。

 

マッドレックスがブンレッドと決闘に固執し暴れまわる中で、ようやく目を覚ました大也。しかし、既に射士郎たちの姿はなく、自分たちから進んで出撃したあとでした。彼らの行動理由を理解しきれなかった調に対し、大也は彼女を届け屋として、自分をマッドレックスのもとへ連れていくよう提案。こうしてピンチの射士郎たちと合流した大也は、自分のもとに集まる彼らの考えを知り、改めて全員でブンブンジャーへと変身します。中盤では、大也のもとに心から結集することになる射士郎たちのドラマが、やはり印象的。ブンブンの話だけを聞いて、一転して皆大也のことを信用しすぎじゃないかとも思えなくもないですが、そこまで違和感はなかったですね。各メンバーがそれぞれ、大也の夢を応援しつつも、「その夢を届ける」とか「その夢を最前列で見届ける」等、各々独自の立ち位置をしっかりと確立し、大也がリーダーでそれについていく4人という構図にしていないのも、良い配慮でした。また、描写は前後しますが、この中盤のシーンは、時間の盗み方がとても上手くてGood。マッドレックスとサンシーターの会話を挟んだのち、大也が目覚めるシーンのみを挟むだけで、違和感なく一気にマッドレックスとブンブルーたちが交戦中の時間軸まで時間を進めてしまっています。サラッと流しそうになりますが、このあたりのドラマ構成も、よく練られていると言えるでしょう。

 

さすがのマッドレックスも、一丸となったブンブンジャーの前には押され気味。追い詰められた彼は、前回同様ギャーソリンを使って巨大化します。これに対し、ブンレッドはブンブンレーシングの再使用を決断。ブンブルーたちも、不安はあったもののその決断を尊重すること歳、ブンブンクラシックと併せてブンブンジャーロボナイトへの初合体に成功。特に問題なく使いこなすことに成功し、最後はマッドレックスを一刀両断して勝利を収めるのでした。5人が一斉に変身した後の戦闘は、意外にも等身大戦がかなり短めで、巨大ロボ戦へ移行。ブンブンクラシックとブンブンレーシングを使ったブンブンジャーロボナイトが登場し、マッドレックスを圧倒する大活躍を見せてくれました。ブンブンジャーロボナイトの戦闘は、高速で動いて最終的に炎エフェクトでぶった斬るさまがカッコよくてGood。ですが欲を言うなら、ブンブンレーシングを頑張って乗りこなすさまがもう少し描写として挿入されていると、なお盛り上がったかなぁとも感じました。ブンブンカーが一斉に集結しているシーンが挿入されていたけど、ブンブンカー自身に別に意思があるわけじゃないから、なんだかなぁという感じでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

調達屋だった玄蕃が、初めて届け屋の仕事に挑戦。ところがそれは、失敗すると大爆発するというトンデモ仕事だった!心配して彼に同行する未来も、当然それに巻き込まれてしまい、さらにサンシーターたちがその荷物を狙ってきたぞ。玄蕃は、初仕事を無事終わらせることができるのか?

 

次回は、玄蕃を主役とした、コメディタッチの単発回になりそう。次回予告で語られている内容と、登場するコイノボリグルマー(おそらく)が全然かみ合ってない気がするけど…、どーなんのこれ!?

 

 

 

 

 

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『仮面ライダーガッチャード』第33話 ちょっとした感想

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TV本編にもゴージャスに降臨!仮面ライダーレジェンド

 

 

 

命に、大きさなんてない!人間もケミーも、俺の目指すガッチャにとって、大切な存在なんだ!今回の『仮面ライダーガッチャード』は、仮面ライダーレジェンドゲスト出演回の中編。前回のラストで登場したハンドレッドのボス3人衆:サイゲツ・タソガレ・ミメイとのバトルが描かれました。

 

とにかくドラマよりもアクション重視な一編になっており、宝太郎たちはほぼずっと戦いっぱなし。歴代仮面ライダー(全員本物じゃないけど)も次々に登場し、ゴールデンウィーク期間中にふさわしいお祭り回であり、最悪前回と次回含めて視聴を飛ばしても、ストーリーの本筋にはほとんど影響がないようになっていました。どうしても視聴率等が下がるゴールデンウィーク期間中の対策として、東映は新たな対策を打ってきましたね。

 

なお、前回(第32話)の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

前回戦ったカッシーンの大群に、引っ掛かりを覚える宝太郎。そんな彼の前に現れたのは、鳳桜の執事であるバトラーでした。彼はハンドレッドの脅威がこの世界に迫っていることを語りますが、時すでに遅し。サイゲツたちは既に市街地を襲撃しており、オーロラカーテンシステムでカッシーンの大群を呼び寄せていました。今回は序盤からフルスロットル。ドラマの比重は軽いものの、早々にサイゲツたちを登場させて戦闘シーンに突入しなければならないため、OPもオミットし(これはドラマ時間の確保というより、『レジェンド』本編の仕様を意識したものでしょうが)、バトラーによる宝太郎たちへの解説を挟むと、すぐにサイゲツたちが襲撃してくる流れになっていました。宝太郎たちとサイゲツたちの戦闘は、やっぱり坂本監督演出ではおなじみの生身アクションが炸裂。敵味方双方、中の人たちが動ける人たちばかりなので、流麗で迫力あるアクションになっていましたね。蓮華と錆丸もあれだけ動き回れるのにはギョッとしましたが、普段は非戦闘要員のキャラの動きが突然良くなるのも、まあ坂本監督らしいよね。

 

乱戦の中でそれぞれ変身した宝太郎たちは、ガッチャード/宝太郎はダークキバ/サイゲツとエターナル/タソガレを、その他のメンバーはグレア/ミメイと交戦。しかし、各ライダーは単独でも強く、さらにグレアは得意の洗脳能力を使ってマジェード/りんねを操り、仮面ライダーヴァルバラド/スパナとヴァルバラドを劣勢に追い込みます。しかし、クロトーの介入があったこともあり、マジェードの洗脳はとけ、仮面ライダーヴァルバラドたちもダブル必殺技でグレアを圧倒。ミメイは爆死寸前に撤退しますが、その彼女の前に現れたのは…!中盤からは、仮面ライダーヴァルバラドたちの戦闘シーンへ。ラケシスのヴァルバラドへの変身への驚きも束の間、それを超える映画並の迫力あるアクションが展開されました。坂本アクションはやはり等身大ヒーローとの相性が抜群ですが、マジェードの流れるようなアクションを殺してしまい、他のライダーと似たような感じにしちゃってたのは、ちょっと残念だったかな。このような攻勢にグレアも負けてはおらず、洗脳能力でマジェード ムーンケルベロスを操りますが、クロトーの介入もあって逆に返り討ちに遭ってしまいます。このシーンの時間はそれぞれ僅かでしたが、仮面ライダーヴァルバラドとヴァルバラドの共闘を生み出していたり、クロトーがラケシスへの攻撃を寸止めすることで、その心の底での感情を表現したりと、ストーリー的にも意味を持つ描写が散見。お祭りムードの中にこうした大事な描写をしっかり挿入しているのは秀逸です。こうしてミメイは追い詰められますが、倒される直前に脱出。真に彼女を倒したのは、『仮面ライダーアウトサイダーズ』に登場するゼインでした。ちゃんとスーパーライダー月面キックやってて、もうなんかこれはこれで受け入れられちゃったよ。

 

1人で2人を相手にするガッチャードは、ファイヤーガッチャードやアイアンガッチャードに多段変身して応戦するも追い詰められ、さらに子供を守ったダメージで変身解除。しかし、彼の心は決して折れてはいませんでした。加治木をはじめとする人々の声援を受けた宝太郎は、プラチナガッチャードへと再変身。エターナルに真っ向勝負をかけて勝利します。こうして残るは、ダークキバのみ。まだ余裕の残っている彼は、オーロラカーテンシステムからいよいよカッシーンの大軍勢を呼び寄せようとしますが…?終盤はガッチャードのパート。ここでは、おなじみのアイアンガッチャードやプラチナガッチャードのほか、今回初登場のファイヤーガッチャードアンドレスラーも登場し、戦闘シーンを彩ってくれていました。「子供を守って一度倒れるも、人々の声援を受けてOPとともに立ち上がる」だなんて、あまりにもベタ過ぎる描写ですが、いざ観せられると最高にアツかったですね。そんなプラチナガッチャードは、自力でタソガレを撃破。これでも十分今回の最後にふさわしい演出でしたが、その後ラストで鳳桜が満を持して登場し、カッシーンの大群相手に暴れまわってくれました。オーロラカーテンシステムからくる予定だったカッシーンを、「全て倒した」とどこぞのウルトラマンギンガみたいなことを言い放ち、残る軍勢を平成1期のライダーに多段変身することでなぎ倒していったレジェンド/鳳桜。いやもう、今回は本当にお腹いっぱいだよ!それに今回を通じて、東映は、ある程度筋の通ったお祭り回もその気になればちゃんと作れるんだなと、感心しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハンドレッドの脅威が去ったわけではないことから、まだ宝太郎の世界に滞在し続ける鳳桜。そのゴージャスさで宝太郎のクラスでも悪目立ちして、辟易する宝太郎だったが、そんな中サイゲツの反撃が始まる!宝太郎と鳳桜は、サイゲツを破り、ハンドレッドの野望を叩き潰すことができるのか!?

 

次回は、レジェンドとのコラボ回の完結編。鳳桜のゴージャスキャラが炸裂すると同時に、サイゲツとの決戦が描かれそうです。今回だけでも十分春映画並の規模を誇ってたけど、それ以上の大きな何かが待ち受けていることを、期待していいのでしょうか?ここまできたら、完全にお祭り回のノリで、ハデにブチかましてほしいなぁ!

 

…というワケで、記事は「『爆上戦隊ブンブンジャー』バクアゲ9 ちょっとした感想」に続きます。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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ためらわず突き進め!ULTRAMAN GALLERY ウルトラマンゼロ15周年〜Beyond the STARS〜

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今回は、昨日4月27日(土)より、西武百貨店渋谷店にて開催されている、「ULTRAMAN GALLERY ウルトラマンゼロ15周年〜Beyond the STARS〜」のレポートです。

 

2009年のデビュー以来、長期にわたって「ウルトラシリーズ」を支え続けたゼロの、登場15周年を祝うイベントが、ゴールデンウィーク真っ只中に開催。改装工事中の外面には、イベントの開催を告知するドデカい看板が設置されており、公園通りを歩く渋谷の人々に猛烈アピールしていました。いや、ここまで大々的に広告が打てるとは…、円谷プロも“復活”したんだなぁ!

 

ちなみに、私が来場したのは、開催初日である昨日の夕方。ゴールデンウィーク後半の予定が埋まっていたので、半ばムリヤリ予定を調整して挿入しましたが、開催当日になって、肝心の後半の予定がおじゃんになってしまい、「そんなに焦って見に行かなくてもよかったじゃん!」となりました。でもまあ…そういうこともあるか!

 

 

 

イベントの開催場所は、西武百貨店渋谷店B館の地下1階。てっきり階のうちの一部フロアを使っているのかと思いきや、なんと全フロアをほぼぶち抜きで使用しており、昨年開催されていた「グリッドマンワールド in 北千住マルイ」や「ULTRASEVEN=6+1展 ~宇宙人セブンが見た多様性の未来~」を超える規模になっていました。いやはや、これにはギョッとしたなぁ。

 

※「グリッドマンワールド in 北千住マルイ」や「ULTRASEVEN=6+1展 ~宇宙人セブンが見た多様性の未来~」のイベントレポートは↓コチラ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

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では、展示を順々に見てみましょう。入場するとまず目に飛び込んでくるのは、登場当初のゼロの系譜。テクターギア・ゼロと、映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』をイメージした地面に突き刺さったアイスラッガーを中心にした展示が組まれていました。

 

テクターギア・ゼロのスーツ展示自体は、とても久しぶりだなぁという感じ。あと、展示パネルに使用されている画像は、映像素材から切り出しているらしく、近づいて見てみると粗が見えることから、歴史と映像技術の進歩を感じさせてくれました。そうかあ、2010年前後の映像も、4Kが普通になった今じゃ、画質が悪いか…。

 

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ゼロ単体の展示パートは、意外に少なめ。続いて出迎えてくれるのは、ゼロが使用した各種小道具や、以降の作品に登場した、ゼロの力を使うウルトラマンやゼロの系譜を継ぐウルトラマンの紹介です。

 

展示されている小道具は、玩具等ではなく、おそらく撮影で実際に使用されたプロップ。ウルトラフュージョンブレスが思ったより小さいことや、傷ついたウルティメイトブレスレットの精巧さに驚かされました。歴代ゼロへの変身者の衣装も、全部バッチリ残っていたのには、円谷プロの物持ちの良さを改めて感じさせられたなぁ(ガラス面の反射が酷かったので、ここでの画像掲載はなし)。

 

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そうした展示の背後には、ゼロの力を使うニュージェネレーションヒーローズ6体が鎮座。ウルトラマンエックス ウルトラマンゼロアーマー、ウルトラマンオーブ ハリケーンスラッシュ&エメリウムスラッガーウルトラマンジード マグニフィセント、ウルトラマンゼット アルファエッジ&デルタライズクローがいました。

 

特に、エメリウムスラッガーやマグニフィセントの展示は貴重なので、ここでかなり写真を撮っちゃいましたね。全体的なプロポーションも装飾も完成度が高かったことから、おそらく実際の撮影に使用されたものを展示しているのかなと思います。

 

エメリウムスラッガーは、スーツが作られた当時こそ、CGイラストをほぼそのままスーツ化したのでかなりゴテゴテした印象を受けましたが、実際に改めてスーツを見てみると、意外にスマートでのっぺりした印象でちょっと驚き。これはおそらく、その後ジードやゼットみたいな、より装飾の多いデザインのウルトラマンが登場してきたからでしょう。

 

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そして、それら展示のさらに奥には、ゼロを中心にあしらった展示パネルが。他のパネルとは違い、劇中登場したセリフではなく、独自の文章になっていました。ゼロらしい内容だったけど、文章の長さ的にポエムみたいな感じになっており、これをゼロが書いたんじゃないかと思うと、ちょっと微笑ましく感じられました。

 

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そしてラストは、ゼロの亜種ともいうべき姿やキャラの紹介。ウルトラゼロマントを羽織ったゼロのほか、ダークロプスゼロやゼロダークネス、ウルトロイドゼロの各スーツが展示されていた一方で、ストロングコロナゼロ等の、ゼロの正統タイプチェンジ系のスーツの展示はありませんでした。

 

こちらに展示されているスーツも撮影用らしく、近づいて見てみると、ダークロプスゼロの損傷がかなり痛々しいなという感じ。補修に補修を重ねて、『ジード』等にも登場してくれていましたが、流石にもう限界かな…。

 

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このブースでの目玉は、やはりウルトラマンサーガとサーガブレスの展示。サーガも登場から約13年経過していますが、その神々しさと美しさは変わらずに輝き続けていました。

 

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ちなみに、寄りで撮影するとこんな感じ。いや〜、ため息が出るくらい美しかったですね。

 

 

 

 

 

 

さて、「ULTRAMAN GALLERY ウルトラマンゼロ15周年〜Beyond the STARS〜」は、5月12日(日)まで開催中。開催初日ということを加味しても、昨日は日時指定制にしていたにもかかわらずかなりの混雑なので、急いでいないという方は、ゴールデンウィーク明けに行ったほうがいいかもしれません。

 

それにしても、展示以上にチェキ列がメチャクチャ長かったのは衝撃だったなぁ。最初は「アイドルイベントじゃあるまいし」と思ってたけど、よくよく考えていると、ウルトラショットよりも単価が安いからってのもあったのかな。

 

 

 

 

 

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弾けろストロング!!S.H.Figuarts ウルトラマンデッカー ストロングタイプ

今回は、2023年9~11月に予約受付、2024年3月25日より順次発送された、「S.H.Figuarts ウルトラマンデッカー ストロングタイプ」のご紹介です。

 

フラッシュタイプ、ダイナミックタイプ、ミラクルタイプに続き、デッカーの中で唯一S.H.フィギュアーツ化されておらず、かつ私がデッカーの中で最も好きな形態であるストロングタイプが、待望の商品化。これにより、トリガー全タイプよりも先にデッカーの全タイプがアーツ化されることになるという、珍しい逆転現象が起きる形になりました。

 

この逆転現象には私も驚きましたが、それだけデッカーの方が各タイプともに一定以上の人気があるということの証左なのでしょうか?確かにトリガーも各タイプカッコいいけど、劇中での活躍は、若干マルチタイプとグリッダートリガーエタニティ偏重だったんもんなぁ。

 

なお、今までに発売された、「S.H.Figuarts ウルトラマンデッカー フラッシュタイプ」および「S.H.Figuarts ウルトラマンデッカー ミラクルタイプ」の各レビューは↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

bongore-asterisk.hatenablog.jp

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※今回の記事で使用している画像は、スマホではなくミラーレス一眼で撮影したものです。

 

 

 

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パッケージから取り出すと、上の画像の通り。フラッシュタイプやミラクルタイプよりも、より左右非対称のデザインとなっており、古代ギリシャの戦士のような装飾と、観ているだけで目が覚めるような、鮮やかなレッドやオレンジのカラーリングが目を引きます。

 

造形・塗装ともに、劇中スーツをよく再現できている印象。若干首が短くて寸詰まりな感じも受けますが、長くし過ぎるとそれはそれで違和感があるので、この長さが一番いい塩梅という感じでしょうか。

 

あと、ちょっと驚いたのが、そのボディ。トリガーパワータイプに比べて、デッカーストロングタイプはパッと見華奢なイメージがありましたが、本商品では、胸筋や腹筋、そして両腕が明らかにデッカーの他のタイプに比べて盛られており、細マッチョ体形の仕上がりになっています。こうした細かいところで、この姿がパワー系タイプであることをアピールできているのはGoodですね。

 

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可動箇所と可動範囲は、今までのデッカーのフィギュアーツと同じ。ただし、ストロングタイプの場合、首元と左肩の造形があるため、若干これが可動域に干渉し、それを狭めてしまっています。一応各関節の引き出しも仕込まれていますが、それでも完全には回避できていない状態。でもこれは、デザインの都合上仕方ないでしょう。

 

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豊富な交換手首や、ドルネイドブレイカーエフェクトも付属しているため、それを使って撮ってみたのが、上の画像群。ストロングタイプは、冒頭述べた通りデザインがかなり左右非対称で、かつ両頬部分に装飾が入っているため、撮る位置を変えたり、ポージングの角度を変えるだけで、他のタイプ以上に様々な表情を見せてくれるのが非常に面白いです。

 

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劇中でのストロングタイプは、大ぶりなポーズのイメージが強いですが、逆にキュッとポージングを引き締めて、どちらかと言えば静かさを感じるポージングも似合うのが、個人的に大発見。加工してTwitterアイコンに使用したいと思うくらい好きになりました。

 

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ちなみに、背景をブラックに交換して寄りで撮影すると、こんな感じ。若干コントラストがキツめにも感じますが、これはこれでなかなかの魅力とオーラを放ってくれています。本当、撮影しがいのあるウルトラマンだな、デッカーストロングタイプは!

 

 

 

 

 

 

その洗練されたデザインと豊富な付属パーツで、多種多様すぎるカッコよさと表情を見せてくれる、かなり遊びがいのあるフィギュアに仕上がっていた「S.H.Figuarts ウルトラマンデッカー ストロングタイプ」。これが一般発売ではなく期間限定受注生産だったのが、非常にもったいないと感じるくらい、素晴らしい仕上がりになっていました。

 

さて、個人的に次に出ることを期待しているのは、『ウルトラマンブレーザー』のファードランアーマーなんだけど…、いつ出そうかな?新番組である『ウルトラマンアーク』のアークは、例年同様11月頃に商品化されるだろうから、出るとしたらその後かなぁ。

 

 

 

 

 

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『機動戦士ガンダムSEED』ちょっとした感想 SEED-7(第19~21話)

今回は、機動戦士ガンダムSEED』の感想記事第7回目です。

 

砂漠の虎:アンドリューとの決着は!?今回ご紹介の3話で、前回より登場していたアンドリューの部隊と決着がつき、砂漠を舞台にしたお話が完結。アンドリューはこれにて退場する形となりましたが、キラそして視聴者の脳裏に強く焼き付くキャラとなりました。アンドリューは、「ガンダムシリーズ」で時々出てくる、主人公に大きな影響を与える敵兵士キャラだったんだなぁ。敵ながら、本当にいいキャラをしてましたよ。

 

なお、前回(第16~18話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

PHASE-19「宿敵の牙」

2003年2月8日放送

登場した敵他:バクゥ、ジンオーカー

「どうやったらこの戦争は終わると思う?“モビルスーツパイロット”としては。」

 

STORY:ノイローゼ気味のキラの気晴らしのため、そして欠乏した物資の補給のため、バナディーヤの街を訪れたキラたち。そこはアンドリューの部隊のお膝元であり、細心の注意を払って行動するが、キラとカガリは、陽気な男性と出会った直後、コーディネーター排斥を主張する強硬派の集団:ブルーコスモスの襲撃に遭遇してしまう。キラの機転により窮地を脱するが、陽気な男性の正体はまさかのアンドリューであり、2人は彼の屋敷へと連れていかれてしまう。2人を待ち受けるものは何か?そして、キラが行方不明と知ったサイは、ある行動に出る―。

 

ガンダム等のモビルスーツ戦は一切なく、ここ数話キラたちの敵として登場しているアンドリューと、キラたちの接触を描いた一編。陽気ながらも鋭く、おおざっぱに見えながらもマジメというアンドリューの魅力が、存分に描かれていました。また、反コーディネーターの強行は集団であるブルーコスモスの初登場、そしてフレイを取り巻く環境にも変化があり、戦闘シーンがないにもかかわらずお話的に絶対に外せない一編となっていました。今回は完全に、ドラマで魅せる方向に全振りしていましたね。

 

フレイをめぐって人間関係がギクシャクしたこともあり、ここ数日はストライクガンダムコクピットで寝泊まりすることが多くなったキラ。彼の身を案じたマリューたちは、物資欠乏からその補給にサイーブたちが出ることに合わせて、大胆にも、カガリの護衛としてキラをアークエンジェルの外に出す決断をします。そうして彼らが向かったのが、バナディーヤの街。戦争とは無縁のように活気あふれるそのさまに驚くキラでしたが、カガリは、その背後に着実についているアンドリューの部隊に言及します。序盤では、まずバナディーヤの街を歩くキラとカガリたちの様子を描写し、その後、彼らの身を案じるマリューとムウが回想する形で、それまでにあったことを振り返るという、時間軸とは逆行した形での構成で描写が連続。一瞬何が起こったのかわからず戸惑ってしまいましたが、こうした意表を突く構成は大変面白いと感じました。でも、アークエンジェルと「明けの砂漠」が、ここバナディーヤの街付近まで進むことができた過程がかなりすっ飛ばされていたのは、ちょっともったいなかったですかね。前回までの描写と今回の描写から察するに、バナディーヤの街は、アンドリューの邸宅のあるトルコ付近にあると考えられることから、キラたちは前回までいたところからかなり移動していることになるんですよね。そんなバナディーヤの街は、戦争などどこ吹く風で、市場の活気がものすごい街。キラもその熱気に気圧されますが、カガリはこの街にある戦争の爪痕を見せ、裏でアンドリューの恐怖政治による支配体制があることを示唆します。カガリ曰く、アンドリューは歯向かう者たちを次々に殺しているようですが、それを加味しても、街の人たちがそれにビビっている様子が感じられないのが気になりますね。カガリが誇張して言っているだけなのか、それともアンドリューが一般市民にバレないようにそうしたことをやっているのか…?

 

サイーブたちとナタルが、ブローカーのアル・ジャイリーと接触していた頃、買い物がひと段落してケバブ店で食事をとっていたキラたち。初めて見るケバブを前に、カガリは食べ方を教えようとしますが、そこに水を差すように、陽気な男性が割って入ります。カガリと彼が争っていると、今度はコーディネーター排斥を訴えるブルーコスモスが店を襲撃。突然のことに驚くカガリに対し、男性やキラは的確に反応と反撃をして、これを排除します。カガリケバブのソースまみれになったことを除き、特段被害の無かったキラたちに、陽気な男性はサングラスを取って感謝を述べます。その正体は―!Aパート後半は、今回において最もコメディチックはパートに。キラとカガリケバブを食べている中、かけるソースがチリソースとヨーグルトソースのどちらが優れているかで、アンドリューが勝手に話の輪に入ってカガリと言い争いを始めてしまい、最終的にキラのケバブにはどちらのソースもぶっかけられることになってしまいます。アンドリューがキラたちに接触したのは、もちろん彼らの正体を知ったうえでわざとなのですが、このケバブにかかる言い争いは“マジ”な感じがあったなぁ。ちょっとだけ、本来の目的忘れて絶対ムキになってたように感じられましたね。そんなキラたちとアンドリューの押し問答もつかの間、かなり大掛かりな襲撃をかけてきたのがブルーコスモスナチュラ原理主義ともいえる彼らは、アンドリューをザフトの幹部軍人というよりかは、いちコーディネーターとして目の敵にして襲ってきますが、キラのアシストもあり返り討ちに遭って全滅してしまいます。ブルーコスモスは、今回が初登場。こうした過激な集団は、「ガンダムシリーズ」では登場しがちですが、彼らは今後どのようにお話に関わってくるのでしょうか。

 

断ろうとするも、アンドリューの押しの強さに負けて、彼の邸宅に招かれることになった、キラとカガリカガリがアンドリューの恋人であるアイシャにおめかしされている間にアンドリューはキラに、コーディネーターとこの戦争のことを問います。そして、カガリが合流して気性荒く話を始めると、アンドリューは牙をむき、キラたちの正体を知っていたとバラして、銃を突き付けて会話を続けます。絶体絶命のピンチに陥ったキラたちでしたが…。Bパートでは、キラたちがアンドリューの邸宅に招かれることに。キラはアンドリューの部屋に連れていかれる、カガリは風呂に入れられて汚れた衣服をドレスに交換されると、完全にアンドリュー側にペースを持っていかれてしまいますが、やがてアンドリュー側が、積極的にキラたちの正体を知っているそぶりを見せ、どんどんこの戦争の核心に迫るような質問をぶつけてきます。ヘラヘラしているように見えて、ちゃんと軍人としてやるべきことを忘れておらず、キラたちに迫ってきたアンドリュー。前回までに引き続き、彼のキャラとしての魅力がにじみ出ていました。アンドリューを目の前にして食って掛かるカガリも、軽くあしらっていたので、今回は完全に、いろんな意味でキラたちの負けという感じでしたね。それにしても、アンドリューはキラに「この戦争を終わらせる方法」について質問していたけど、どういった回答が返ってくることを期待していたんだろう?もちろん、彼自身が本気で答えを乞うてたワケではないでしょうが、コーディネーターである彼から見てもずば抜けたセンスを持つキラの考え方に、興味津々な様子も見て取れたんですよね。

 

レドニル・キサカからの連絡で、キラとカガリが行方不明になったことを知るマリューたち。慌てながらも捜索等次なる一手をマリューが考える中、突然動くはずのないストライクガンダムが動き始めます。それを操縦していたのはサイ。コーディネーターではない彼が、ストライクガンダムを上手く動かせるはずないことは、彼自身もわかっていたはずですが、その真意は―。今回は大半がキラたちとアンドリューの描写に割かれていたため、アークエンジェルの様子はBパート終盤でのみ登場。キラたちが行方不明という報せが入り、マリューたちが騒然とする中で、サイだけは1人ストライクガンダムコクピットへ向かい、勝手に起動。しかし、当然キラのように動かせるはずもなく、ストライクガンダムそのものは転倒してしまい、サイは自分の無力さに打ちひしがれるのでした。ここでのサイの感情は、言葉では表しにくいものの、これまでのことを踏まえれば、彼がどういった思いを抱いているかは手に取るようにわかるのが、ドラマとして面白いポイント。また、独特の人間関係のヒリつきと自分自身への葛藤が、「ガンダムシリーズ」っぽくなってきたなと感じられました。サイは間違いなく何らかの処分を受けることになるだろうけど、これでますます心を閉ざしてしまう…なんて展開はやめてほしいかな。彼ならきっと、立ち直ることができると思うんだけど―。

 

 

 

PHASE-20「おだやかな日に」

2003年2月15日放送

登場した敵他:イージスガンダムブリッツガンダム

「せいぜい思い上がるがいいさ…、パトリック・ザラ!」

 

STORY:クルーゼ隊に数日間の休暇が出たことから、アスランラクスのもとを訪れ、二コルは家族との時間を過ごしていた。ラクスとの再会で、キラの新たな一面をアスランが知っていた頃、父パトリックは、地球攻撃のための大規模作戦:オペレーション・スピットブレイクの議会通過に躍起になっていた。穏健派のクライン議長の努力もむなしく、それは通ってしまうのか?そして地球では、アンドリューの部隊に接近した「明けの砂漠」が、アークエンジェルの協力を得ての、最終作戦に着手しようとしていた。

 

お話のメインが地球に移ってしまったことから、最近出番がなかなかなかったクルーゼ隊イザークディアッカは地球にいるけど)。今回は主に彼らにスポットを当て、そしてザフト側の動きを描く一編になりました。モビルスーツによる戦闘シーンは過去映像からの流用のみで、前回に続いて新撮パートはない形になりましたが、ザフト最高評議会を舞台にした駆け引き、そしてザフト側も長期戦ができない事情が明かされる等、やはりストーリー上見逃せない要素がどんどん出てきていました。第2クール後半以降は、このオペレーション・スピットブレイクをめぐる戦いが中心になるのかな。

 

休暇を出されたことで、久しぶりにラクスに会うことにしたアスラン。彼女の家を訪れると、出迎えたのは、彼女自身と大量のハロでした。その数の多さに戸惑いつつも、ようやく落ち着くことができたアスランは、彼女と二言三言会話。その話題は自然と、今までの戦いやキラのことに移っていき、アスランは、キラへの情を覚えつつも、ザフト軍人として今後のことも考え続けていました。序盤では、久しぶりにアスランラクスが登場。まだお互いどこかよそよそしさがありながらも、1対1でふれあう様子が描かれていました。このパートでは、アバンタイトル含めて今までのお話からの映像流用シーンが多く、総集編チックな形に。しかし、両者ただの回想にとどまらず、それを通じてラクスが、キラのことを「(あくまでもその人間性が)好き」と発言する等、今後のドラマを動かしそうな発言が散見されました。ガンダムシリーズ」の作品によっては、この一言だけでアスランが嫉妬の鬼になり、一転して打倒キラに燃えるという展開も十分あり得ましたが、アスラン自身は割と理性的にそれを受け止めていた感じ。こうした描写の仕方に、本作のある種の優しさを感じました。それにしても、アスランラクスへの接し方は相変わらずだよなぁ。これじゃあ、そのうち彼女の心がキラへと移っちゃうぞ…。

 

二コルが家族と過ごしながら、パトリックの演説をTVで観ていた頃。パトリック本人は、自身の提案するオペレーション・スピットブレイクを推し進めるため、クラインと1対1で話し合いの場を持ちますが、クラインが、強硬策への反対と現行政策への批判を述べたことから、結局話は平行線のまま終結。しかし、パトリック自身は、このオペレーション・スピットブレイクが最高評議会で通過することを確信しており、すでに通過後のことを見据えて、各方面にコンタクトを取っていました。Aパート後半では、地球への攻勢を強めるためのオペレーション・スピットブレイクを成立させるため、各工作を行い、クライン議長を孤立化させていくパトリックのさまが描写。しかし、それ以上にここでは、ザフト含むコーディネーターの社会の問題点が浮き彫りにされており、初めてコーディネーター側の欠点が描かれていたのが、強く印象に残りました。超人的な能力を意図的に付加された存在であるコーディネーターですが、それゆえもともとの出生数は高くない状況。そのうえで、パトリックら第2世代は婚姻統制を行う等して出生数の低下に拍車をかけてしまっており、アスランら第3世代の出生率も婚姻数も大幅に減少。このままでは、コーディネーターは第4世代を迎える前に種として滅びる可能性がありました。婚姻統制なんか行えば、さらに出生数が減るのは目に見えているはずですが、それを行ったという第2世代。おそらく、コーディネーターとして彼らの特権意識や選民思想が生み出した、誤った政策なのでしょう。また、こうしてザフト側にも時間的余裕が無いことをしっかり描写することで、「地球とザフト双方が早期に戦争に決着を付けなければならないと考えている」という構図にしているのも、とても興味深いです。

 

パトリックの思惑通り、オペレーション・スピットブレイクは最高評議会を通過。彼は、議会中にコンタクトを撮っていたクルーゼを呼び出し、すぐに作戦の実行に向けた準備を進めるよう指示します。その指示を受け入れ動き出すクルーゼでしたが、内心ではパトリックに従うどころか、むしろ一泡吹かせてやろうとすら考えているようで…?クライン議長の思いは届かず、ザフト最高評議会にて、とうとうオペレーション・スピットブレイクが通過。何もかも自分の思い通りに行っていると思い込んでいたパトリックでしたが、それを内心あざ笑っていたのがクルーゼでした。今回はザフト側の様子を中心にドラマが展開されていましたが、クルーゼの登場時間はわずか。ですが、体調不良に苦しみ薬を服用するさまや、パトリックひいてはコーディネーターのことを何とも思っていない等、今後のドラマにつながる重要な描写が頻出していました。はてさて、クルーゼの正体は―?

 

バナディーヤの街から少し離れたところに潜伏した、アークエンジェルと「明けの砂漠」は、アンドリューの部隊に最接近したことから、自分たちの設置した地雷原を舞台にした一大攻撃作戦を提案。ムウはその危険性を指摘しますが、サイーブたちの意思は固く、最終的にはそれに協力することを決断します。同じ頃、謹慎を命じられたサイを間接的に見舞ったキラは、その前後でのフレイの様子から、彼女が何かおかしいことを感じ取って―。終盤になって、ようやくキラたちアークエンジェル側の様子が描写。ここで最も見逃せないのが、キラがフレイの様子がおかしいことに気づいた点でしょう。ここ数話では、フレイへの依存度が高まったり、ノイローゼ気味になってストライクガンダムコクピットで寝る等の行動が見られたキラでしたが、今回は通常通り自分の部屋で生活できるくらいには精神的に回復。そうした中で、サイの存在を過度にないがしろにし、自分にすり寄って来るフレイの姿を目の当たりにして、彼女の接し方が異常であることに気づきます。ついにキラも気づいた、フレイの異常さ。他のキャラ等から促されるのではなく、自力でそれに気づいたことから、今後彼は彼女と距離を取り始めることでしょう。こうなることで、キラは精神的にさらに持ち直していくことになりそうな一方、フレイの立場は(自分が招いた結果とはいえ)苦しいものになっていくことが予想されます。元いた場所(サイ)を捨て、新たな場所(キラ)にすり寄ろうとするも、邪な感情を見透かされ捨てられる―。こうした状況に追い込まれたキャラって、「ガンダムシリーズ」においては、悲しい結末を迎える未来しか見えないんだよね…。

 

 

 

PHASE-21「砂塵の果て」

2003年2月22日放送

登場した敵他:ラゴゥデュエルガンダムバスターガンダム、バクゥ、ザウート

「戦うしかなかろう…。互いに敵である限り、どちらかが滅びるまでな!」

 

STORY:アークエンジェルと「明けの砂漠」は、アンドリューの部隊と雌雄を決するため、ついに一大攻勢に出た。対するアンドリューも、ジブラルタルから派遣されてきたイザークディアッカも起用して、バクゥ等で攻撃を仕掛ける。両軍拮抗し戦局が膠着する中で、アンドリューはアイシャとともに、専用機であるラゴゥで戦地に出た!エールストライクガンダムと相まみえ続けるラゴゥ、そして挟み撃ちに遭うアークエンジェル。キラたちはアンドリューに勝利し、この戦局を乗り越えることができるのか。勝利の鍵は、スカイグラスパーにあった!

 

ここ数話続いた、砂漠地帯におけるアンドリューとの戦いの完結編。結果的にキラたちアークエンジェルが勝利することになりますが、そのカギとなったのが、(もちろんエールストライクガンダムの活躍自体もそうですが)、登場以降なかなか出番がなかったスカイグラスパーでした。今回はほぼずっと戦いっぱなしであり、エールストライクガンダムもバクゥもラゴゥも動きまくって、観ていてとても圧倒される濃厚な一編に仕上がっていたなという印象。キラたちを勝たせるために、若干イザークたちがとちり過ぎな感じもありましたが、すぐに砂漠地帯に適応したキラとの、コーディネーターとしての“差”を表現する形にもなっており、違和感は軽減されていましたね。

 

来る決戦に備え、軍備増強を進めていたアンドリュー。彼はバクゥの大幅増備を求めていましたが、補給されたのは、バクゥよりもザウートの方が多く、さらにジブラルタルで暇を持て余し気味だったイザークディアッカでした。クルーゼ隊が気にくわないことを隠しつつ、アンドリューは彼らもしっかり起用して戦闘準備に着手。しかしその途中で、アークエンジェルが動き出したとの知らせが入ります。今回は、アンドリュー側の様子からスタート。クルーゼのことを快く思っていないアンドリューでしたが、やってきたイザークディアッカの前ではそうしたそぶりをまったく見せず、また話のペースを彼らに渡さずに、終始自分のペースに引き込み続けるというさまが描かれていました。前々回に引き続き、ここでもアンドリューの魅力、そして軍人としての格が現れていたなという印象。ガンダムパイロットたちの中でも、若干自意識過剰で偉そうなイザークディアッカたちを、あれだけ厭味なくやりこめてしまうさまは秀逸でしたね。そんなアンドリューですが、補給された武装が想定のものと大きく違ったことから、決してこれからの戦いを楽観することはできない状況。そうした中で、ついにアークエンジェルが動き出したとの知らせが入ります。アンドリューは、砂漠での戦闘は機動性が重要だと考えてバクゥを希望していましたが、増備数が足りないこともあり、代わりに補給されたのは、ザウートイザークたちのガンダムのような遠距離砲撃系のモビルスーツばかり。砂漠でこれ系のモビルスーツは、ビーム減衰率をちゃんと考えなければ使い物にならないことは、視聴者もよくわかっていますから、この補給は完全に方向性が間違っていると言わざるを得ないでしょう。ザフトの本部とアンドリューの認識がズレまくってるなぁ…。

 

先制攻撃を仕掛けようとした、アークエンジェルと「明けの砂漠」。しかし、仕掛けた地雷原は容易にアンドリューの部隊に突破されてしまい、結果的に両者ほぼ同じタイミングで攻撃を開始することになります。最初から出撃したエールストライクガンダムは、既にバクゥの特性を知っていることから、あまり苦戦することなく次々と撃破。しかし一方で、「明けの砂漠」はその火力の低さから着実に損害が拡大しており、またアークエンジェルも、ほぼずっと狙い撃ちされていることから、ダメージが蓄積しつつありました。Aパート後半から、さっそく戦闘が開始。キラは対バクゥ戦では機動性が重要だとして、エールストライクガンダムで出撃。その言葉通り、単独でバクゥを全滅に追いやります。ここでは、キラ/エールストライクガンダムの華麗な戦い方が見どころ。もうバクゥとの戦いに慣れてしまっていることから、ほとんど苦戦することなく、次々とバクゥを倒していきます。この時点ではまだSEEDを覚醒させていませんが、頭を蹴り飛ばして行動不能にしたうえで撃墜したり、ビームサーベルを投げてモノアイに命中させて狙撃したりと、人間離れ、いやコーディネーター離れしているともいえるアクロバティックな攻撃を連発。その活躍にはただただ驚くばかりでした。キラの戦闘へのポテンシャルもそうだけど、やはり適応力が凄まじく高いよね。こうした記述ばかりだと、アークエンジェルが終始優勢のように感じられますが、そこは「明けの砂漠」が劣勢に追いやられていたり、アークエンジェル自身がずっと攻撃を受け続けることで思うように動けなかったりする描写を挟むことで、ある程度のバランスをとっていました。


緩やかに自軍が劣勢になっていること、そしてキラ自身に興味を持ち続けていることから、アイシャとともに隊長機であるラゴゥで出たアンドリュー。エールストライクガンダムはこれと対峙しますが、バクゥをはるかに上回る機動性とセンスの前に、キラはパイロットがアンドリューであることを確信し、前々回言われた彼の言葉がフラッシュバックして、窮地に立たされます。また、アークエンジェルはアンドリューの作戦の手に落ち、挟撃される格好になって大ピンチ。このさまを見たカガリは、アークエンジェルに引き返してムリヤリもう1機のスカイグラスパーに搭乗し出撃。これがムウのスカイグラスパー1号機の攻撃のチャンスを作り出し、戦艦に大ダメージを与えることに成功します。Bパートより、ラゴゥが搭乗。バクゥの隊長機仕様ですが、その機動性はバクゥとは比較にならないほど高く、エールストライクガンダムは追い詰められてしまいます。ラゴゥの攻撃パターン自体は、バクゥと大差ないのですが、ここではエールストライクガンダムがパワー切れ寸前であるという状況を付加することで、戦闘の緊迫感を演出。手に汗握る戦闘になっていました。普通だったら、「そんな都合よくパワー切れ寸前になるか?」とも思っちゃいますが、実際アンドリューは一度ストライクガンダムのエネルギー量を推測して行動不能直前まで追いつめているので、こうした描写にも違和感が全くないのが秀逸です。このようにラゴゥの登場で、苦戦を強いられることになるキラたちアークエンジェル側ですが、ここで目覚ましい活躍を見せたのがスカイグラスパーカガリが乗った2号機は、残念ながら途中で撃墜されてしまいますが、ムウの乗る1号機は着実に戦艦に攻撃を加え、大ダメージを与えます。スカイグラスパーの戦闘シーンは、何気に今回が初めて。ストライクガンダム武装を装備できる支援機なので、火力自体は大きいのだろうなと思っていましたが、その圧倒的な機動性で敵の攻撃を次々と切り抜けたり、アンカーを射出してそれを使って振り子のように攻撃を加えたりと、想像以上のアクロバティックな攻撃を見せていました。いや、スカイグラスパー強すぎでしょこれ!今後の戦闘でも大活躍しそうだなぁ。


全体の戦局が少しずつアークエンジェル側優勢になりつつある中、デュエルガンダムはエールストライクガンダムと戦おうとするあまり、半ば自滅の形で砂漠で立ち往生。バスターガンダムもビームの減衰率の計算を誤ったせいで、逆にアークエンジェルの攻撃のチャンスを作ってしまい、戦艦1隻をダウンさせてしまいます。状況的に自軍の敗色が濃厚となったことを悟ったアンドリューは、部下たちに撤退命令を出し、自身はアイシャとともに、エールストライクガンダムと最後の戦いに出ます。その結末は―。Bパート終盤で、アンドリューの部隊は一転して大きく劣勢に、その理由は、もちろんアークエンジェルからの攻撃を受けたこともありますが、しっかり後方支援に当たらなければならないデュエルガンダムバスターガンダムがミスを繰り返し、結果的にスキを大きく見せてしまったからでした。イザークディアッカは、今回いいところなし。前者はエールストライクガンダムとの戦いにはやるあまり、無策で砂漠地帯に飛び出し、足を砂に取られてそのまま行動不能に。後者はビームの減衰率を考えずに射撃したことで、逆にアークエンジェルの絶対的な攻撃のチャンスを作ってしまいます。いくらなんでもトチり過ぎだろと思いましたが、すぐに砂漠の環境下を読み取り適応していったキラとは、その反応が雲泥の差。ここに、キラと彼らとの間のコーディネーターとしての差が読み取れます。やはりキラは、コーディネーターの中でもずば抜けた能力を持っているんだなぁ。そんなキラは、引き続きラゴゥと交戦中でしたが、ここで彼のSEEDが覚醒。敗色濃厚となり最後の戦いに出てくるアンドリューらに対し、まさかの武器をほぼすべて捨てて真っ向から走り込み、エンジン部分にダガーを突き立てて勝利という攻撃を見せていました。なかなかえげつない攻撃をしてみせたストライクガンダム。アンドリューとアイシャはラゴゥの爆発の中に消えますが、彼らは死んでしまったのか?…それは、しばらく先になってわかることになるのです。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第22話から第24話をご紹介予定です。『機動戦士ガンダムSEED』。その心研ぎ澄ませ、ガンダム

 

 

 

 

 

機動戦士ガンダムSEED』の本編は、各種サイトで公式配信中!↓コチラもチェックだ!

 

 

 

 

 

ガンプラ Pick Up!

機動戦士ガンダムSEED』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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