
今回は、『機動戦士ガンダム00』の感想記事第2回目です。
今回ご紹介の3話では、各キャラの深掘りが行われることに。特に、主人公である刹那とアレルヤにスポットが当てられており、登場人物もさらに増える形となりました。もともと「ガンダムシリーズ」は劇中の登場キャラが多くなる傾向がありますが、その中でも『00』は、特にレギュラー&準レギュラーキャラが多いように感じます。
なお、前回(第1~3話)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
1-#04「対外折衝」
2007年10月27日放送
登場した敵他:グラハム専用ユニオンフラッグカスタム、ユニオンリアルド(タリビア軍カラー)

「たとえ利用されているとわかっていても、私たちは動く。」「そう。それでこそ、ソレスタルビーイング。」
STORY:ソレスタルビーイングの活動を受けて、ある国は徹底抗戦を主張し、またある国は紛争の停戦を行い歩み寄りを見せた。しかし、これらは所詮自国の利害を考えての行動であり、ソレスタルビーイングの理想とする本来の平和からは程遠い。そんな中、南米のタリビア共和国が、ユニオンに反旗を翻し、ユニオンはこれを受けて軍事行動に出る。新たな紛争の勃発に、スメラギは両国の真の政治的意図を察知しつつも、刹那たちに出撃を命じて―。
今までのお話は、ソレスタルビーイングがどう動くかにかなり重きが置かれていましたが、今回は彼らをいかに利用してやろうかという、各国家の思惑が絡み合う、単発回のノリも持つ今までとはテイストの違う一編に。最終的に、ソレスタルビーイングはユニオンとタリビア共和国に資する行動をとってしまった恰好になってしまいましたが、一方でスメラギたちもそのことを当然わかっていました。単純にモビルスーツどうしが戦うだけでなく、各陣営の駆け引きもしっかり描かれているのが興味深いところ。『00』は、現状各陣営の構図自体はシンプルにまとまっていますが、その中で繰り広げられる戦いは、なかなかディープなものになっていきそうな予感がしますね。
これまでのソレスタルビーイングの武力介入を受け、怒り心頭の人革連は、ソレスタルビーイングへの徹底抗戦を表明。水面下でユニオンのような対ガンダム部隊を創設します。一方で、北アイルランド以外にも停戦を行い、彼らの行動を支持するような国も現れます。これらの世界の動きを、スメラギ以下メンバーたちは当然予測しており、一喜一憂することなく、次にどのような行動をするか検討していました。序盤では、前回までと同様、ソレスタルビーイングに対する各国の反応が描写。特に怒り心頭状態だったのが人革連であり、公式にソレスタルビーイングへの徹底抗戦を表明すると同時に、ユニオンと同様、水面下で対ガンダム部隊を創設していました。この対ガンダム部隊のリーダーに起用されたのが、前回ガンダムエクシアと戦ったセルゲイ。彼は部隊のメンバーにつきかなりの裁量を与えられますが、1人だけ超人機関技術研究所出身の超兵一号:ソーマ・ピーリスを起用するよう指示を受けます。今回はその姿と二言三言程度のセリフにとどまったソーマですが、現時点で明かされている情報だけでも、「ガンダムシリーズ」における人工ニュータイプに相当する存在であることは明らか。第1話で登場したAEUイナクトも、単なる国防目的としてはオーバースペックなモビルスーツでしたし、軍備増強の面で人革連は、かなり危ない橋を渡っている印象を受けます。今後、『Ζ』のサイコ・ガンダムのように、超兵だけが操縦できる人革連のモビルスーツが登場したりするのかな。このように、ソレスタルビーイングに対し敵意むき出しの人革連に対し、前回の北アイルランドのように、逆にソレスタルビーイングの活動を受けて停戦したり、その存在を好意的に解釈したりする国や地域も存在。しかし、これら国際情勢のうねりに対し、スメラギたちは全く動じることはありませんでした。スメラギたちは既に、自分たちの行動によりこうした各種反応が出てくることは予想済み。まあ、そりゃあそうですよね。
ユニオンに属する南米の小国:タリビア共和国が、突然声明を発表。それはユニオンからの支配から脱するものであり、これを止めようとする者は武力行使も辞さないというものでした。もともと国民内での反米意識の強いタリビアのこの行動に対し、ユニオンや世界各国はあれこれその意図を推測する中、ソレスタルビーイングは、自分たちがタリビアの外交戦略に利用されうることを承知で、次なるミッションを開始します。Aパート後半では、南米のタリビア共和国という架空の国家が登場し、ユニオンに反旗を翻すさまが描写。この国は産油国である一方、軌道エレベーター稼働に伴う太陽エネルギーにエネルギー産業の主軸が移行し、石油の精製や輸出に制限を受け続けていたことから、それに対する不満が爆発したものという見方が世界の大半を占めていましたが、スメラギたちや一部の人間たちは、また違った見方をしていました。今までは実在の地名や国名が登場していましたが、今回は初めて架空の国名が登場。ですが、その名前や南米大陸での位置から、ボリビアやガイアナあたりを意識していることがわかりました。そんなタリビアのこの行動は、一見すると小国が大国の支配に怒り蜂起したように見えますが、スメラギはこれがソレスタルビーイングをわざと介入させようとする作戦ではないかと推測。タリビアの外交カードに使用される危険性を承知で、本件への武力介入を刹那たちに指示します。スメラギの推測は結果的にはドンピシャリ。よく考えてみれば、敵味方構わず武力介入してくる組織が出てきたばかりの時期に、新たに紛争を起こそうだなんて、純粋に相手と戦うことのみを考えていたら、不確定要素があって実行しにくいですよね。このシーンのスメラギは非常に鋭いなと感じました。
ユニオンがタリビアへと軍を進める中、刹那たちガンダムマイスターの駆るガンダムがタリビアへと直行。海上でユニオンの兵士たちもそれを目の当たりにしますが、そのガンダムらが真っ先に行ったのは、タリビアのモビルスーツであるユニオンリアルドへの攻撃でした。タリビアを紛争準備国と認定したがゆえの行動でしたが、これに対しタリビアの首脳部は、ユニオンにコンタクトをとってアッサリ反米路線を撤回し、ユニオンはタリビアを友好国として、彼らを救うべくソレスタルビーイングに応戦する方針を固めます。Bパートでは、刹那たちの駆る各ガンダムの戦闘が描写。彼らが真っ先に攻撃したのは、ユニオンではなく、タリビア軍側でした。この展開には、私も「そう来たか!」と驚かされたなという印象。ソレスタルビーイングは戦闘行為をする者すべてを許さないため、当然タリビア軍とも戦うことになるだろうなとは思っていましたが、最初にこちら側を攻撃するのには、意表を突かれました。一見すると「なんでだよ」と思いたくなるソレスタルビーイングの行動ですが、今回の紛争について先にケンカをふっかけたのはタリビア側ですので、彼らがタリビアを紛争準備国に認定し、ユニオンよりも先に攻撃するのは、彼らの論理からすれば合理的な選択なんですよね。そんな、ソレスタルビーイングのガンダムの前に、タリビア軍の軍事力がかなうはずもなく、次々と撃破。一気に劣勢に陥ったタリビア首脳部は、反米路線をすぐさま撤回してアメリカに援護を乞い、アメリカもこれをすぐに受け入れ、ソレスタルビーイングへ攻撃を開始します。このあたりの描写は、ややすっ飛ばし気味なので「ええ?」と感じるところもありますが、おそらくタリビアの反米路線表明は、ハナから実際にそんなことをやる気はなく、ソレスタルビーイングをおびき寄せるための作戦。こうすることでユニオンの参戦を招き、またソレスタルビーイングが自分たちを先に攻撃してくることを予想して、「ソレスタルビーイング=悪」であり「ユニオンは自分たちを救ってくれた同盟国」という構図を印象付け、国内外の反米感情を抑え込むもくろみがあったのでしょう。さらに言うならば、アメリカがタリビアの反米路線撤回と援護をすぐに承諾しているあたり、声明を発表する時点で、既にアメリカとタリビアの間で話が出来ていたのかもしれません。あまりに語らせすぎると、ストレートな表現となり興醒めになりますが、今回の肝となるこのシーンは少しわかりづらかったので、もう少しヒントがあっても良かったかもしれませんね。
ユニオンはガンダムへの攻撃を開始しようとしますが、刹那たちは既に作戦行動を終えタリビアから離脱。しかし、刹那のガンダムエクシアを、グラハムのユニオンフラッグカスタムが猛追してきており、刹那は応戦を余儀なくされます。そして、今回のソレスタルビーイングの活動はまたも全世界に報道され、沙慈をはじめとする、ソレスタルビーイングの行動に驚く一般市民もいる中、中東の新興国アザディスタン王国では、この情勢を冷静に分析し見守る者たちがいました。終盤では、刹那のガンダムエクシアと、グラハムのユニオンフラッグカスタムが激突。後者はグラハムの意向を強く反映したとはいえ、1週間程度で改造した急ごしらえのモビルスーツですが、ガンダムエクシアと同程度の出力を誇り、怯ませることに成功。刹那がとっさに海底に潜って逃げたから良かったものの、そのまま海上で空中戦を繰り広げていたら、ガンダムエクシアは窮地に追い込まれていたのではないかと言うほどでした。グラハムの操縦センスが加味されているとはいえ、驚くほどのポテンシャルを持つユニオンフラッグ。現状、『00』の世界には3つの超大国がありますが、最後までソレスタルビーイングの前に立ちはだかる超大国は、ユニオンになるのかな。こうしたアクシデントがあったとはいえ、タリビア軍にダメージを与え、相手に利する形となったものの戦闘を終結させたことで、ミッションを遂行した刹那たち。そんな彼らの活躍が、世界にどのような影響を与えるか、中東の新興国アザディスタン王国の女王マリナ・イスマイールと側近のシーリン・バフティヤールは、静かに見守っていました。今回より、アザディスタン王国側のメインキャラたちが登場。どうやら腹にいろいろと抱えているようですが、彼女らが今後のどのように物語に関わって来るのか、気になります。
1-#05「限界離脱領域」
2007年11月3日放送

「嫌だね。ソレスタルビーイングに、失敗は許されない。それに…ガンダムマイスターは、1人じゃない!」
STORY:学業のために、人革連の宇宙ステーション真柱に行くことになった沙慈とルイス。しかし彼らは、そこで超兵専用モビルスーツ:ティエレンタオツーが開発されていることを知らなかった。同じく真柱に向かったセルゲイとソーマは、そのティエレンタオツーのテストを開始するが、突如ソーマが精神に異常をきたして真柱を攻撃したことで、沙慈たちのいる区画が壊れて地球への落下軌道をとり始めた!セルゲイの努力も空しく、区画は落下軌道を取り続ける中、加勢に現れたのは、アレルヤのガンダムキュリオスだったのだ。
前回に続き、単発回の色が濃い一編。戦闘らしい戦闘は無く、ソーマが引き起こしてしまった事件(真柱の第7区画の損傷)に対し、結果的にアレルヤとセルゲイが手を組んでその救出を行うという、今までとはテイストの異なるドラマが展開されました。ただ、ストーリー的には三流せない一編にもなっており、アレルヤの抱えている謎、そして彼とソーマ(超兵)との奇妙な関係等、気になる要素がたくさん登場しました。今回を通してアレルヤのキャラクター像がかなりクリアになり、そして興味がわきましたね。
奨学金の対象学生に選ばれ、人革連の宇宙ステーション:真柱へ研修旅行に行くことになった沙慈。その隣には、同じく選ばれたルイスの姿もありました。軌道エレベーターの旅を、落ち着きながらその技術に理解を深める沙慈に対し、ルイスは遊び気分で、ずっと興奮しっぱなし。しかし彼らは、同じ軌道エレベーターに、セルゲイとソーマが乗っていることを知りませんでした。序盤では、沙慈たちが軌道エレベーターに乗って真柱を目指すシーンが描写。このときの彼らの反応等を通じて、軌道エレベーターの技術の詳細も解説されていました。軌道エレベーターは、太陽光エネルギーを利用して動いており周辺に設置されたパラボラのようなビットを経由して、円環のように張り巡らされた給電装置にエネルギーが送り込まれて動くという仕組み。直接的には全く関係ないはずですが、過去「ガンダムシリーズ」で何度も登場したコロニーレーザーと、構図が少し似てるなと感じました。今後、軌道エレベーターやそれがつなぐ宇宙ステーションが、この戦いに利用されることはあるのかな?なんかこう考えることが、「ガンダムシリーズ」のマインドにすっかり影響されちゃってる気がするな…。そして、この沙慈たちが乗る軌道エレベーターの便には、人革連のセルゲイとソーマ同乗。その目的は、後述するモビルスーツの確認のためでした。
沙慈たちが真柱に到着してから2日後。アレルヤが一般人に紛れて、ソレスタルビーイングの新たなミッションのために地球を出発。時同じくして、真柱のシークレットエリアでは、セルゲイたちが、ソーマのために開発された新型モビルスーツ:ティエレンタオツーの説明を受けていました。さっそくその試験航行のため宇宙に出た彼らは、最初は順調にテストをこなしていくも、アレルヤが到着したゲート付近で、ソーマが謎の共鳴を起こし、2人とも錯乱。アレルヤは「ハレルヤ」という別人格が目覚め、ソーマは錯乱の果てにあろうことか真柱を攻撃し、沙慈たちがいた第7区画がそれにより破損。真柱を離れて宇宙を漂流し始めます。セルゲイたちが真柱に向かったのは、そこで秘密裏に開発されていた新型モビルスーツ:ティエレンタオツーの確認とテストのため。既に何度も登場しているティエレンの改良型ですが、超兵用にカスタマイズされており、現状ソーマしか操縦できない代物でした。前回(第4話)にて「超兵用のモビルスーツが登場するんじゃないか」と思ってはいましたが、こんなにも早く登場するとは驚き。ですが、現状ソーマ側に問題点があるようですし、今後ガンダムと戦場で相まみえることはあるのでしょうか。「ガンダムシリーズ」において、人工ニュータイプ系のキャラが操縦するモビルスーツは、操縦者も機体もろくな目に遭ってないことが多いから、ソーマが心配だな…。そんな、ロールアウトしたてのティエレンタオツーのテストが、今回のセルゲイたちの任務。それにはソーマが搭乗し、セルゲイはティエレン宇宙指揮官型に搭乗して、テストを開始。順調に確認項目をこなしていきますが、アレルヤが真柱に降り立った瞬間、ソーマが突然精神面で異常をきたし、あろうことかビームライフルを乱射して真柱の第7区画を損傷させてしまいます。ソーマが異常をきたした理由は、過去「ガンダムシリーズ」において何度も描かれている、ニュータイプ/人工ニュータイプどうしの共鳴現象のため。ソーマにそれを引き起こすことになったアレルヤもまた異常をきたし、過去の記憶がフラッシュバックすると同時に、ハレルヤというもう1つの人格が露出しますが、すんでのところでアレルヤ側の人格がそれを抑え込みます。刹那以外のソレスタルビーイングのメインキャラの過去が、ここで初めて描写。アレルヤは宇宙で漂流し恐怖を覚えた経験があるようです。このシーンで発現したハレルヤの人格は、このときの恐怖が生み出したもう1つの人格なのでしょうか。いや、ソーマと共鳴現象を起こしていることから、彼自身も超兵である可能性があるので、それが理由とも考えられますね。いずれにせよ、アレルヤはアレルヤで、何か大きなものを抱えていそうです。
第7区画はそのまま地球方面に漂流し続け、このままでは地球の重力に引かれて落下しかねない状況。救助隊の到着を待っていては間に合わないと判断したセルゲイは、ソーマを落ち着かせて後続部隊に任せ、自身は単独で第7区画を持ちこたえさせようとします。しかし、彼のティエリア宇宙指揮官型だけでは、出力不足で焼け石に水。第7区画内では地球への落下の恐怖でパニックが広がり始め、セルゲイは彼らを見捨てるしかないのかと嘆きます。そのとき現れたのは、ガンダムキュリオスであり、なんとセルゲイに加勢してともに第7区画を押し上げ始めます。Bパートより、分離してしまった第7区画をいかに救うかにドラマの焦点が移行。セルゲイがティエレン宇宙指揮官型を最大出力で吹かしても、第7区画を押し上げきれず、地球への落下の危機が迫る中、加勢に来たアレルヤのガンダムキュリオスが、状況を一気に好転させます。アレルヤの本来のミッションは全く違うものだったようですが(結局もともと何をしようとしていたのかは不明)、彼は独断でミッションを放棄し、第7区画の救出に奔走。その根底には、彼自身の優しさと、Aパートでも触れられた記憶にありました。アレルヤの性格がよく出たシーンとなったこのパート。ソレスタルビーイング的には、完全に勝手な行動をして組織に迷惑をかけられたという感じですが、それでも彼の行動は責められるべきではないでしょう。ちなみにこのシーンでは、「ガンダムシリーズ」らしいなというセリフが散見。セルゲイの「見捨てるしかないのか?200人以上の人間を。宇宙(そら)はなんで、こうも無慈悲なのだ!?」というセリフは、その最たるものと言えるでしょう。
ミッションを放棄して人命救助を始めたアレルヤに呆れつつも、スメラギは独自に判断し、アレルヤの後方支援をすることを決断。第7区画の左右ブロックを、地上から刹那/ガンダムエクシアとロックオン/ガンダムデュナメスが破壊して質量を軽くし、残った中央ブロックに沙慈たちを集めさせ、アレルヤたちは見事それを押し上げて、最悪の状況を回避します。そして、救助隊到着のタイミングでガンダムキュリオスは離脱。救助隊はガンダムの出現に驚きますが、セルゲイはあえてそれを追わせようとはしませんでした。終盤では、スメラギの臨機応変な判断と指示により、刹那とロックオンが加勢。第7区画の質量そのものを軽くするために、中の沙慈たちを中央ブロックまで退避させ、空になった左右のブロックを地上からガンダムデュナメスに狙撃させて破壊するという荒業をやってのけていました。こうしたドラマ展開になるため、今回ガンダムによる戦闘シーンはナシ。ガンダムデュナメスは狙撃という見せ場があった一方、ガンダムエクシアはそのアシストのために、雲を切り裂いて視界をクリアにする程度の活躍でした。ガンダムエクシアの活躍は、主人公機だからムリヤリ活躍シーンをねじ込んだ感があったな…。このようなロックオンたちの加勢もあって、アレルヤとセルゲイは第7区画を地球軌道から脱出させることに成功。ちょうどそのとき救助隊が到着し、ガンダムキュリオスは入れ替わるように離れていきますが、セルゲイはあえてそれを追わせませんでした。ガンダムキュリオスに対し恩を感じ、この行動に出たセルゲイ。以前から感じていましたが、彼は本当に義のある軍人ですよね。人革連所属なのが、厄介なポイントだけど…。
1-#06「セブンソード」
2007年11月10日放送
登場した敵他:AEUイナクト指揮官型、AEUイナクト、AEUヘリオン、ユニオンフラッグカスタム

「“ガンダムセブンソード”…。ようやく、エクシアの開発コードらしくなったんじゃないか?」
STORY:傭兵ビジネスが盛んなモラリア共和国と、AEUの大規模共同軍事訓練の実施。刹那たちソレスタルビーイングは、これが自分たちへのある種の挑戦だと確信し、軍事介入を決断。ミッションを開始する。新たな武装を携えながら、破竹の勢いで相手の軍事力を猛烈に削いでいくソレスタルビーイングだが、ガンダムエクシアの前に現れた青いAEUイナクトが、この流れに待ったをかける。そのパイロットは、刹那と因縁深い人物だったのだ。
ガンダムエクシアのGNブレード等、ガンダムの各新装備が初お披露目になる一編。それと同時に、刹那と因縁がありそうな傭兵:アリー・アル・サーシェスの初登場回にもなりました。ドラマの出だし的には、「前回と同様比較的単発回のノリになるのかな」と思われましたが、ドラマが進むにつれ「ある程度ストーリーに絡みそうだな」というものに変化。現状、数多くのキャラが登場し、ゲストキャラではなく今後も再登場しそうというタイプが比較的多い印象を受ける『00』。彼らが終盤どう交錯していくのかに、期待です。
AEUの首脳陣は、同じくヨーロッパ内にある小国:モラリア共和国への大規模軍事派兵と、それによる先方との共同軍事作戦を決定。表向きは軍事訓練でしたが、スメラギらソレスタルビーイングは、その真意に気付いており、前回の独断行動をもとに営倉に入っていたアレルヤを解放したうえで、次のミッションへの準備に取り掛かります。一方、人革連のセルゲイは、研究班に依頼し、前回生じたソーマにかかる異常の調査を依頼していました。序盤では、アバンタイトルでアリーの姿を挟んだのち、AEU首脳陣の会談へと移行。彼らはさらなる軍事力強化と関係の強化を図るべく、ソレスタルビーイングの介入を恐れる慎重派の意見を抑え、やや強引に、モラリア共和国への軍事訓練という名目での軍事派遣を決定します。今回初登場、モラリア共和国。アバンタイトルで前回戦場となった南アフリカが映ったこと、またその国名の響きから、アフリカ大陸の国家と勘違いしそうになりますが、実際はヨーロッパ南部にある小国で、人口規模も18万人と都市国家レベルの規模でした。そんなモラリア共和国の主要産業が、傭兵派遣産業(PMC)なんと国の経済の2割程度を占めているほか、傭兵は約300万人と国民の実人口の10倍以上もおり、まさに戦争ビジネスで成り立っている国家でした。ソレスタルビーイングとは絶対に相容れないような存在ですが、このシーンでは、なぜソレスタルビーイングが今まで攻撃しなかったかも触れられているのがGood。丁寧で、かつ今回刹那たちが動く意味をキチンと与えてくれていたように感じました。こうした世界情勢の中、人革連のセルゲイは、ソーマの検査を研究班に依頼。身体そのものに異常は見られなかった一方、前回ソーマの見せた異状の原因の推測を聞き、彼は目を丸くします。研究班の出した、ソーマの異状の原因は、特殊な脳波の共鳴によるもの。そしてこの脳波は、超兵にしか見られないものらしい。ということは、やっぱりアレルヤもまた超兵なのでしょうか。もしそうであるならば、どうやってソレスタルビーイングに流れ着いたんだろう…?
スメラギたちは地上に降り、ユニオン領内に宿泊して準備を続行。それもひと息つき、ミッション開始前のつかの間の休息得た彼女らは、少しだけ羽を伸ばします。時同じくして、刹那たちガンダムマイスターたちも準備を進めており、総合整備士であるイアン・ヴァスティから、新装備を受領していました。Aパート後半では、スメラギたち司令部側と刹那たちガンダムマイスター側の様子が、それぞれ描写。特に前者については、オペレーターとして活躍していたものの、今までイマイチ目立っていなかった、クリスティナ・シエラやフェルト・グレイスの様子がしっかり描写されており、彼女たちの人となりがよくわかりました。けっこうミーハーというか、なんだかんだでノリがいいんですね。一方の刹那たちは、イアンからガンダムの新装備を受領。特に、ガンダムエクシアの専用装備であるGNブレードが詳細に語られており、厚さ3mの金属板であっても瞬時にぶった斬るという驚異的な性能が明かされていました。かなり強力な装備ですが、刹那はこの報せを受けてもテンションは低いまま。ここでの彼の感情を、ロックオンがフォローしていたのが、ちょっと面白かったです。
スメラギは、大学院時代の同期であるビリーと接触し、昔話に花を咲かせながら、ユニオン側の動きを調査。対ガンダム部隊が創設され、ビリーもその一員に加わったことをつかみますが、それ以上の詳細はわからずじまいでした。そして翌朝、モラリア共和国での軍事演習の開始直前に、刹那たちは現地に到着。軍事介入を開始します。Bパート前半では、スメラギとビリーがバーで再開し話し合うさまが描写。このシーンを通じて、彼女たちは面識があり大学院の同期であったこと、またとある事件があったことから、スメラギはビリーたちのもとから離れることになったことが明かされます。このシーンは、スメラギとビリーそしてグラハムが知り合いだとわかる、ストーリーにおいて重要な意味を持つものに。ビリーたちは、スメラギがソレスタルビーイングに関わっていることに全く気付いていないようですが、いつかそれがバレるときが来るのでしょう。そして、そのときグラハムたちはどんな反応と行動に出るのか―。また、スメラギが彼らから離れることになった事件とその真相も、非常に気になりますね。
介入を予測していたAEUとモラリア共和国でしたが、各ガンダムの機動性と武装、そしてスメラギの完璧な予測の前に、次々に撃破。イアンの開発した新武装も相まって、猛烈な勢いでその軍事力が削がれていきます。ガンダムエクシア/刹那も、新装備GNブレイドで次々に敵をなぎ倒していきますが、そのとき青いAEUイナクト指揮官型が登場。それまでのモビルスーツとは動きが違うことから、パイロットが只者ではないことを察した刹那は、その声で、それが誰なのかを確信するのでした。終盤では、各ガンダムによるAEUとモラリア共和国の連合軍との戦闘が描写。イアンの実装してくれた各新装備がうなりを上げており、猛烈な勢いで敵を排除していっていました。今まででも十分な強さを発揮していた各ガンダムですが、今回はさらなる強さを発揮。特にガンダムデュナメスは、装甲の追加により狙撃時のスキをほぼ完全になくしており、無双していました。ガンダムキュリオスやガンダムヴァーチェも、負けじと活躍していましたね(ちなみにこのシーンでは、第1話でガンダムエクシアにやられたパトリック・コーラサワーの姿もある)。そして、これら他のガンダムと同様に、ガンダムエクシアもGNブレードで驚異的な強さを発揮。モビルスーツを次々に一太刀で真っ二つにして倒していきますが、突然現れた青いAEUイナクトにだけは、苦戦を強いられます。この青いAEUイナクトのパイロットこそ、アリー。刹那はその声を聞くと、かつての少年兵時代の記憶がフラッシュバックして、今回は幕を閉じます。ということは、アリーは刹那とかなり前から面識のある人物であることは間違いありません。刹那は彼に打ち勝つことが出来るのか?次回の展開が気になりますね。
今回はここまで。次回は、第7話から第9話をご紹介予定です。『機動戦士ガンダム00』。ガンダムの、真価が問われる―。
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『機動戦士ガンダム00(1stシーズン)』の本編は、各種サイトで公式配信中!↓コチラもチェックだ!
☆ガンプラ Pick Up!
『機動戦士ガンダム00』に登場したモビルスーツのガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!
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