
今回は、『機動戦士ガンダム00』の感想記事11回目です。
苛烈化するアロウズの攻撃!ソレスタルビーイングの戦う意味とは?沙慈の取る選択や行動は?今回ご紹介の3話では、アロウズとの戦闘がより激化。その中で、刹那たちが戦う意味を語ったり、沙慈が苦い経験から立ち上がるために行動を起こしたりと、ハードながらも各メインキャラの深掘りや成長が描かれることになりました。今のところ、敵であることを抜きにしても、アロウズには全く良い印象はないけど、いつかアロウズ自身がしっぺ返しを食らうときは来るのかなぁ。
なお、前回(2ndシーズン第1〜3話)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
2-#04「戦う理由」
2008年10月26日放送
登場した敵他:トリロバイト、アヘッド近接戦闘型(サキガケ)、アヘッド脳量子波対応型(スマルトロン)

「破壊の中から、生み出せるものはある。世界の歪みを、ガンダムで断ち切る。未来のために。それが、俺とガンダムの戦うわけだ。」
STORY:アレルヤの他マリナを救出したソレスタルビーイングは、その思いを汲み、次なる針路をアザディスタン王国に取ることを決定した。そこへ向かう航路の中で、マリナや沙慈、そしてスメラギは、ソレスタルビーイングが戦う理由を知ることになる。そして、アザディスタン王国の海域に近づいたとき、アロウズからの攻撃が始まった。アーバ・リントがソレスタルビーイングの行動を呼んでおり、待ち伏せしていたのだ。新型モビルアーマー:トリロバイトの攻撃から、刹那たちは脱出し反撃することが出来るのか。
サブタイトル通り、ソレスタルビーイングの“戦う理由”をマリナたち彼らに関わった者、もしくは関わったが一度離れていた者が知ることになる単発回。中盤はドラマ中心でお話が進むことになり、戦闘シーンは終盤のみ展開されることになりました。前回までに比べると、やや落ち着いたドラマ展開ですが、メインキャラの深掘りがなされたほか新キャラであるリントや、ミスター・ブシドー(グラハム)およびルイスの駆る新型モビルスーツ:アヘッドがそれぞれ登場する等、ストーリー上見逃せない要素も散見され、ある種重要な回にもなっていましたね。
アレルヤが自室で休んでいる間、ソーマ(マリー)との出会いを思い出していた頃。刹那たちは前回同じく救出したマリナと改めて再会。彼女の言葉からアザディスタン王国の現状を知った刹那は、次の針路をそこへとることを決意します。同じ頃、訓練に励んでいたロックオンは、フェルトの視線を感じて…。アバンタイトルでは、アレルヤの夢として、彼とソーマの出会いが描写。身体改造を受け、記憶を失い目覚めたばかりの彼に“アレルヤ”という名前を与えたのは、テレパシーで彼に話しかけてきていた彼女でした。アレルヤにとって、ソーマはある種自己を与えてくれた者といえる存在。彼が彼女にこだわる理由もよくわかりますね。ただ、2人の出会いも超兵研究所の研究員らに監視されていたみたいだけど、このときの研究員たちの意図が気になるよなぁ。2人の出会いは、研究所の意図したものなのか、はたまたそうではなかったのか―。こうした描写ののち、OPを挟んで続いて描かれるのが、マリナと刹那たち、ロックオンとフェルトのそれぞれのやり取り。前者ではアザディスタン王国の現状が、後者ではフェルトがかつてのロックオンに今のロックオンの姿を重ねていることが、それぞれ判明します。マリナ曰く、連邦に協力しなかったアザディスタン王国の窮状は、5年前の1stシーズン以上とのこと。マリナの思いに反して、アザディスタン王国はなかなか救われないよなぁ…。
アレルヤたちを奪還されてしまったカティの失態を重く見たグッドマンは、次なる作戦展開をアーバ・リントに任せ、リントは自身の得意とする殲滅戦を取り入れた作戦を立案。新型モビルアーマー:トリロバイトを導入し、戦いに臨みます。一方プトレマイオスでは、マリナは刹那から、沙慈はイアンから、そしてスメラギはアレルヤから、それぞれ“戦う理由”を聞かされるのでした。今回初登場、アロウズ側の士官:リント。見た目はそこそこスマートな雰囲気ですが、好む作戦は殲滅戦となかなかヘビーなものであり、また自分のキャリアを鼻にかけてるようなフシがあって、そんなに印象の良くない人物として描かれています。演じているのは、かつて『ΖΖ』でジュドーを演じた矢尾一樹さん。イメージが真逆のキャラを雰囲気たっぷりに演じてくれていてGoodでした。この時点でネタバレをすると、最終的に今回の彼の作戦は失敗に終わるのですが、次回以降また出てくることはあるのかな。そんなリントの手で、次なる対ソレスタルビーイング作戦が立案されていることを知らない刹那たちは、アザディスタン王国に向かうまでの間自由時間に。ここで思い思いの時間を過ごす中、マリナは刹那から、沙慈はイアンから、スメラギはアレルヤから、それぞれソレスタルビーイングが「戦う理由」を聞かされることになります。ダイレクトサブタイ回収となるこのシーンにおいて、刹那たち語る側に共通しているのは、やはり本心から戦争根絶のために戦っていること。また同時に、選択している戦うという手段は倫理的に許されるものではないことも理解しており、戦争根絶が実現したのちに、それ相応の罰を受けるとも語っています。ここで語られていることは、概ね今までの主張とあまり変わらないものですが、細かいところで以前よりも進んだものの見方が出来るようになっていることが窺えるのが、良いポイント。特に、「戦うことしかできない」と語っていた刹那が、戦いが破壊しか生まないのではなく、別の何かを生み出すこともできるという認識を抱くようになっているのは、興味深いなと感じました。
アザディスタン王国の海域へと近づく中、プトレマイオスはトリロバイトの急襲を受けることに。海上からは特殊弾の攻撃を受け、刹那たちはピンチに陥ります。完全に不意を突かれたことでパニックに陥るラッセたちでしたが。ここでスメラギが立ちあがり、このピンチを利用した作戦を展開。相次いで出撃したガンダムの前に、その力を見誤ったトリロバイトはあっという間に撃破され、刹那たちは海上へと飛び上がります。Bパートより戦闘シーンの描写が開始。まずは海中でのトリロバイトとの戦闘が描かれ、完全にリントの作戦にはまり打つ手なしかと思われたソレスタルビーイングでしたが、それを救ったのが、スメラギの機転でした。リントの作戦は、ガンダムが出撃できないような深い海中でプトレマイオスを捕らえ、海上から戦艦の動きを阻害するミサイルを放って身動きが取れなくなるようにし、一網打尽にしようとするもの。この作戦は、先制攻撃時は確かに絶大な効果を発揮しましたが、「相手がどういった形で反撃してくるか」という視点が決定的に欠けていたことから、それがスメラギの作戦による反撃を招きます。プトレマイオスは被弾してあちこちが浸水しはじめており、さらにミサイルのせいで思うように身動きが取れない状況。しかし、ラッセたちの操縦で浮上を開始しガンダムが出撃できる深さまで上昇しており、また攻撃のためにトリロバイトがプトレマイオスに張り付いていたことから、スメラギは各ガンダムを強制的に出撃させ、一気に反撃して決着をつける作戦に出ます。策士策に溺れるというべきか、先述した通り、相手がどんな行動をとってくるか全く予想できていなかったのが、今回のリントの作戦の敗因。トリロバイトも、深海での活動に優れた新型モビルアーマーのようですが、刹那たちの敵ではなく、セラヴィーガンダムの火力で吹っ飛ばされたのち、ダブルオーガンダムにズタズタに斬り裂かれて、あっという間に撃沈してしまっていました。それまでのピンチシーンの作りが臨場感マシマシだっただけに、このあっけなさは拍子抜けでしたね。もう少し、新型らしい強さを見せてほしかったかな。
海上に上がった刹那たちは、そのままリントのいる戦艦に攻撃を仕掛けようとしますが、ミスター・ブシドーとルイスの乗るアヘッドに阻まれることに。それに手を焼く中、カタロンの加勢を受け、窮地を脱することに成功します。敵からの追撃を回避し、カタロンと落ち合った刹那たちは、懐かしいある人物との再会を果たします。終盤、ガンダムの反撃を全く予測していなかったリントの艦隊は、通常攻撃程度しか反撃手段がない状況。このままでは、ソレスタルビーイングへの敗北は必至という状況でしたが、その最悪の状況を回避したのが、ブシドーとルイスの乗るアヘッドでした。それぞれ乗っているタイプは異なるものの、どちらも同じモビルスーツの系統であるアヘッド。独特な装飾とえんじ色の機体カラーが、GN-XⅢとは異なる強者感を醸し出していました。実際、この機体は強く、ダブルオーガンダムやアリオスガンダムと互角にやりあっていたので、今後しばらくは、強敵モビルスーツとして立ちはだかることになるんでしょうね。ちなみに、アヘッド搭乗中のブシドーはノリが完全にかつてのグラハム。一応正体は隠していることになっているけど、これも誰から見てもブシドー=グラハムだってバレてるでしょ!そんな、ガンダムとアヘッドの戦闘は、カタロンがガンダム側に加勢し、リントの艦隊が撤退を決定したことで終了。その後別の小島でカタロンのメインメンバーと出会ったソレスタルビーイングは、その中に、かつてマリナの秘書であったシーリンの姿がありました。初めて、カタロンのメインメンバーたちと顔を合わせた刹那たち。ロックオンがカタロンと通じていることがバレるのも、時間の問題なのでしょうか。
2-#05「故国燃ゆ」
2008年11月2日放送
登場した敵他:アルケ―ガンダム、アヘッド近接戦闘型(サキガケ)、GN-XⅢ

「これが…こいつが、人間のやることか!?」
STORY:中東の砂漠地帯にあるカタロンの拠点に招待された刹那たちは、彼らから自身の組織の紹介を受けるが、マリナや沙慈の保護を依頼した一方で、より緊密な連携は拒んだ。その後、マリナからの強い要望を受け、刹那が彼女とともにアザディスタン王国に向かい、その他のメンバーがプトレマイオスに戻って本件は終結するかに見えたが、沙慈の勝手な行動が、最悪の事態を招く。カタロンの拠点の位置を知ったアロウズによる、残虐非道な攻撃の数々!ソレスタルビーイングが事態に気づいて駆けつけたときには、既に遅く―!
サブタイトルだと、アザディスタン王国が舞台となり、刹那とマリナに試練が降りかかるようなお話かと思われますが、実際に試練に直面することになるのは、沙慈とカタロン。アロウズの残虐さが再び描かれ、誰よりも戦いを嫌っていたはずの沙慈が、最悪の形で戦いを招いてしまうという、重いドラマが展開されることになりました。沙慈も悪意がない―というよりも、純粋にこの状況から決別したいという思いがあったことはわかるけど、それが完全に裏目に出た形になりましたね。セルゲイの人の好さが清涼剤になってるけど、全体的にえげつないお話だったなぁ。
前回の出会いをキッカケに、ソレスタルビーイングに急接近するカタロンは、中東の砂漠地帯にある自身の軍事基地に刹那たちを招待。そこで自分たちの目的と、同じく連邦を相手にしていることから協力しあうことを提案します。これに対し、刹那たちソレスタルビーイングは、マリナや沙慈といった民間人の保護依頼には同意したものの、正式な協力体制の構築は拒否。そんな中、カタロンが育てている子供たちが部屋に入ってきて、過去の記憶とだぶった刹那は、顔をしかめます。序盤では、クラリスらカタロンの主要メンバーを通じて、カタロンの詳細が紹介されることに。数年かけて人材と兵器を集め、ある程度連邦軍に対抗できるだけの力を持つ反政府組織に成長してはいましたが、取り揃えている武装はいずれも旧式であり、刹那たちの目から見れば、今後継続的にアロウズとやりあっていくのは困難な状況でした。カタロンは確かに反政府組織ですが、極端な思想に偏っている感じはなく、割とフラット。ですが、同じく「連邦軍を相手にしている」という現状から、ソレスタルビーイングにすり寄ろうとするその行動が、ソレスタルビーイングの思想と決定的に異なっていました。確かにソレスタルビーイングも連邦軍と戦っていますが、彼らの目的は戦争根絶であり、その種を現状まいているアロウズを倒すことは、1つの手段。これを倒し、本当に戦争根絶が出来れば、極端な話、地球連邦政府そのものが存続していても構わないんですよね。連携を拒む刹那たちに対して、不思議そうな顔をしていたカタロンのメンバーたちですが、この観点から考えれば、刹那たちが拒むのは容易に理解できるでしょう。ちなみに、話は変わりますが、カタロンは戦災孤児たちも保護。刹那は少年兵時代の記憶がよみがえって顔をしかめますが、カタロンではそうしたことはしておらず、純粋に匿っているだけでした。
セルゲイが任務を帯びて中東方面へ向かっていた頃、カタロンの子供たちと遊ぶマリナを見て立ち去ろうとする刹那を、なじっていた沙慈。しかし、刹那はそれに強く反論することなく、他のメンバーとともにプトレマイオスに戻ろうとします。ところが、その際マリナが密かに刹那のもとにやって来て、アザディスタン王国へ戻ることを強く希望したことから、彼らはその思いを汲み、刹那は別行動でマリナを現地まで送り届けることになります。そんなマリナに対し、引き続きカタロンのもとにいることになった沙慈でしたが、自分の置かれた状況に嫌気がさした彼は、ウソをついてここを抜け出します。カタロンに保護されるのではなく、アザディスタン王国に戻ることを選択し、シーリンたちを欺いてまで脱出したマリナ。結果的にこの行動は、彼女の生命を救うことになりますが、このときの彼女には、純粋にアザディスタン王国の女王として、国に戻り立て直すという意思が強かったのでしょう。彼女の発言や思考は、しばしば理想論的なところがありますが、この意思のブレなさは、高く評価されるべきでしょう。そんなマリナとは反対に、とにかく戦いから決別したいことから、あれこれ口実を作ってカタロンの基地から脱出したのは沙慈。運良くカタロンのメンバーからジープを借りることには成功しますが、その後運悪く連邦軍の戦艦に発見されることになります。沙慈、つくづくツイてないよなぁ…。
カタロンを抜け出したはいいものの、運悪く連邦軍に捕まってしまった沙慈。またもあらぬ嫌疑をかけられてしまいますが、偶然その艦の艦長がセルゲイであり、取調べに介入してきたことから、沙慈は不当な扱いを受けることなく、ペラペラと自分の持っている情報を話してしまいます。これがアンドレイ経由でアロウズに漏れてしまい、これを知ったアロウズは、非情な掃討作戦を立案。その遂行をカティに命じるのでした。連邦軍に捕まったうえ、かつてカタロンメンバーの嫌疑をかけられ拘束されたにもかかわらず脱出した(第1話のこと)ことを突き止められ、立場が危うくなる沙慈。ここで彼に救いの手を差し伸べたのは、この艦の艦長として乗艦していた、セルゲイでした。その落ち着いた話し方だけでなく、沙慈の様子を細かく確認しながら彼の心を開き、事実を吐露させるという手法は巧み。ですがそれだけでなく、ここではセルゲイ自身の優しさも感じられましたね。セルゲイ、軍人じゃなかった絶対いいおじさんだよね。いや、軍人だからこそ、こうしたい一面がより際立って見えるのか…?このようなセルゲイの取調べによって、洗いざらい知っていることを話した沙慈。セルゲイはアロウズのことを信用していないことから、情報量を絞って報告するつもりでしたが、アンドレイの手でじょうほうがそのままアロウズ中枢部に伝わってしまい、非情な掃討作戦が展開されることになります。本作戦に使用されることになったのは、第1話で実験されていた、あの新型オートマトン。その残虐な作戦を前に、カティも戦慄していました。
あまりのむごさに戦慄しながらも、やむを得ず作戦を実行に移すカティ。カタロンの基地はすぐに危機的状況になり、留美からの情報でそれを知ったソレスタルビーイングは救援に向かいますが、時既に遅しでした。新型オートマトンを撃破したものの、戦いが終わり残された惨状を前に、アロウズの容赦なさに怒りを覚えるロックオンたち。ですが、同じくアロウズの横暴に怒りを抱いたり慟哭したりしていたのは、彼らだけではありませんでした。終盤では、アロウズによるカタロン掃討作戦が実行。カタロンの持つユニオンフラッグ等がGN-XⅢにかなうはずがなく、また砂漠の地下に建設された基地という閉所環境下では、新型オートマトンがその威力をいかんなく発揮したことで、あっという間にカタロン側は壊滅の危機に。そのピンチを知ってティエリアたちも各ガンダムで駆けつけ、新型オートマトンを撃破しますが、既にカタロンは壊滅的なダメージを受けたあとでした。アロウズによる攻撃は、第1話と同等かそれ以上にエグい描写になっており、死体が折り重なっているさまは衝撃的の一言。さすがのソーマも、これには戦慄し吐き気を催すのもよくわかります。こうして今回の戦闘は、関わった者の多くにツラい記憶を植え付けることになりますが、最もショックを受けていたのは、結局ジープで戻ってきたカタロンの基地に戻ってきた沙慈でした。業火に包まれるカタロンの基地を前に、膝から崩れ落ちる沙慈。自身が連邦軍に対して証言したことが、この事態を招いたことは明らかであるうえ、カタロンの基地内には戦闘要員ではない民間人もいたのを知っていることから、未だかつてないショックを受けたのでしょう。戦いたくないと願っている、戦いに巻き込まれた一般人であるはずの自分自身の行動で、同じ戦いに巻き込まれた一般人の生命を危険にさらしたのですから、無理もありません。この経験は、沙慈の心に深く刻みつけられたでしょうから、今後彼の行動がどう変化していくかにも、注目ですね。
2-#06「傷痕」
2008年11月9日放送
登場した敵他:アルケーガンダム、アヘッド近接戦闘型(サキガケ)、GN-XⅢ

「来るな!僕は…僕はっ―!」
STORY:アロウズのカタロンの基地急襲は、スメラギの苦い記憶も呼び起こし、彼女は昏倒してしまった。刹那の報告でアザディスタン王国がアルケーガンダムの攻撃で業火に包まれていること、ティエリアの追及でカタロンの基地急襲の原因が沙慈にあることをそれぞれ知ったソレスタルビーイングは、沙慈を匿うこととし、カタロン再起の時間を稼ぐため、自ら囮となってアロウズの注意を惹く作戦に出る。そして、アロウズとの戦闘に臨む刹那たち。準備万端の相手に対し、彼らはこの難局を乗り切れるのか。
前回の続きにあたるお話で、カタロン再起の時間稼ぎのために、ソレスタルビーイングが陽動作戦を行う一編。そのため後半は戦闘シーンが中心となりますが、その中で、この事態を招いてしまった沙慈の行動や心の動きも、しっかりと描写されていました。最終的に、今回は戦いの途中で次回に続くとなりますが、沙慈は引き金を引けるのか否か、どうなるんだろう?
前回、アロウズの攻撃により、壊滅的な被害を受けたカタロン。ですが、幸いにもクラウスやシーリンといった中核メンバーは生きており、組織と設備の立て直しが始まります。その様子を見ていたティエリアは、戻ってきた沙慈を発見して詰問。その結果、彼の証言が今回の事態を招いたことを突き止めます。時同じくして、業火に見舞われるアザディスタン王国からマリナとともに帰ってきた刹那も、その事実を知るのでした。今回は、前回の続きからスタート。カタロンの基地は確かに壊滅的な被害を受けましたが、クラリスやシーリンといった主要メンバーや、前回登場した戦災孤児たちは無事であることが描写され、不幸中の幸いをひしひしと感じる描写が連続します。「ガンダムシリーズ」であれば、作品によっては子供たち含めて壊滅というハードな展開もとりかねませんが、一定程度の救いが用意されていて、ホッとしました。こうした状況下で、カタロンの再建が進められていきますが、その中でいち早く沙慈の様子がおかしいことに気づいたのがティエリア。彼は沙慈を詰問し、その結果アロウズに情報を漏らした事実を確認します。沙慈が今回の事態を招いたことは明らかであり、ティエリア側からすれば糾弾すべき事項ですが、その糾弾の焦点が、「なぜ敵に情報を漏らしたのか」ではなく「なぜ戦場を眼前にして「自分は関係ない」という立場が取れるのか」になっているのが、興味深いところ。沙慈を糾弾している構図は同じですが、こちらのほうが、より沙慈のことを思っているニュアンスが含まれているように感じられるんですよね。1stシーズンのティエリアだと、相手の感情などお構いなしに、その行動を糾弾していたと思うので、このあたりに彼の大きな成長を感じました。またこのシーンでは、アザディスタン王国から帰還した沙慈も合流。当初マリナを現地に送り届けるはずが、国全体が業火に包まれていたため引き返してきたと報告します。アザディスタン王国に攻撃を加えたのは、アリーの駆るアルケーガンダム。やはり2ndシーズンになっても、物語に大きくかかわってくるのですね。しかも、ちゃっかりリボンズらイノベイターとつながりが出来てるみたいだし!
カタロンの惨状がかつての苦い記憶とだぶり、精神的ショックで昏倒してしまったスメラギ。しかし、彼女と同じ苦い記憶を思い出し苦しんでいたのは、もう1人いました。同じ頃、アロウズでは、ソーマがセルゲイからのメールを受信して、彼の優しさを実感。そのメールを送ったセルゲイは、沙慈を逃がしたことでリントから追及を受けますが、反論することはありませんでした。Aパート後半では、同じく前回のアロウズのカタロンへの攻撃にかかる、カティやソーマ側の視点が描写。双方ともに前回の作戦には良い印象を受けておらず、カティはかつて失敗した作戦を思い出し、ソーマはセルゲイから送られたメールに涙します。カティが思い出した、かつて失敗した作戦とは、情報の混線により同士討ちを引き起こしてしまったもの。その際カティはAEU側の戦術予報士を務めており、同士討ちの相手となったユニオンの戦術予報士を務めていたのが、スメラギでした。スメラギが昏倒する原因となった過去の苦い記憶というのが、このカティの失敗した作戦。ここで、スメラギとカティの意外なつながりが判明し、またカティは、これをキッカケに、ソレスタルビーイングの作戦の傾向がかつてのスメラギのそれに似ていることに気づきます。ややサラッとした描かれ方をしていますが、物語において重要な描写といえるであろうこのシーン。こういう風につなげてきたかと、膝を打ちましたね。スメラギとカティの和解できる日も、もしかしたら来るかも…?一方のソーマは、セルゲイのメールを通じて、作戦実施のキッカケとなったのが自身の取調べによるものであること、またこうした経験をさせて申し訳ないという謝意を知り、彼の優しさに涙します。ソーマに対して配慮の塊であるセルゲイ。マジでいいおじさんじゃないか!
カタロンが、態勢を立て直し新天地に出発するまでの間、時間稼ぎをすることにしたソレスタルビーイング。光学迷彩を解いて意図的にアロウズに発見されようとします。これに対しアロウズは、カティの指揮のもと、合流したバラッグ以下ルイスのいる部隊とともに行動を開始。戦闘が始まる中、沙慈は刹那たちのために何か行動したいと、焦っていました。Bパートからは、カタロンのためにソレスタルビーイングが時間稼ぎをするというドラマへと主軸が移行。スメラギが未だ倒れたまま目覚めない中、刹那たちは彼女の作戦立案なしに行動を起こすことを決意し出撃します。しかし、このときの彼らは、バラッグ以下ルイスの部隊が、カティの部隊に合流していることを知りませんでした。Bパート前半では、ソレスタルビーイング側の様子に合わせて、ルイスの描写にも力が入れられているのがポイント。彼女が初めてソーマに出会うほか、アンドレイが彼女に興味を持つさまが描写されていました。一目惚れしたのか、それとも若い女性兵がいることを珍しく感じたのか(ルイスはソーマよりも年下)、初対面のルイスに対し、思わず挨拶の敬礼すらも忘れてしまうアンドレイ。ルイスには沙慈がいるのですが(ルイス自身は別れたつもりですが)、もし沙慈がこのことを知ったら、バチバチの三角関係になるのかな…。その後、ルイス含む兵士たちを集め、カティは、発見したソレスタルビーイングを迎撃するために作戦を展開。これにはブシドーも参加しますが、相変わらずのダブルオーガンダムへの固執っぷりと横柄な態度で、カティは呆れてしまいます。もともと独断での行動が許されているのだから、「自分はダブルオーガンダムを相手にします」と一言サラッと言えばいいのに、わざわざ他の兵士たちの注目を集めるように、立ち上がって仰々しく話すブシドー。まあ、これこそブシドーもといグラハムらしいと言えば、そうだけどさ…。
空中でアロウズと衝突する刹那たち。一般兵のGN-XⅢは、セラヴィーガンダム/ティエリアとケルディムガンダム/ロックオンにより順々に倒されていく一方、ダブルオーガンダム/刹那とアリオスガンダム/アレルヤは、それぞれブシドーのアヘッドとソーマのGN-XⅢの前に苦戦を強いられます。そんな中、ルイスのGN-XⅢが、作戦を無視してプトレマイオスに接近。イアンに進言して砲撃に参加することになった沙慈は、そのことを知らずにルイス機に照準を合わせます。過去の自分の言葉に縛られ、戦いに加担することに戦慄する彼に、その引き金は引けるのか―!?終盤では、ソレスタルビーイングとアロウズの戦闘が描写。相手は基本的にいつものGN-XⅢであるため、ガンダムたちは指切りで1機ずつ撃破していきますが、乗っているパイロット自身が手練れであること、また刹那/ダブルオーガンダムとアレルヤ/アリオスガンダムは、それぞれブシドーのアヘッドとソーマのGN-XⅢから執拗な攻撃を受けており、戦局は拮抗しつつも、数が少ない刹那たちは、緩やかに劣勢に立たされていきます。特に劣勢に陥っていたのは、アレルヤ。やはりマリー(ソーマ)のことになると、途端にそればかりに気を取られろくに行動できなくなってしまうことから、彼女のGN-XⅢ相手にコクピット付近を攻撃されるという失態を犯します。そろそろアレルヤとソーマのことについて、決着がついてもいいかなぁ…と思うんだけど、どうなんだろう。次回予告的に、次回で何か大きな動きがありそうではあるんですけどね。このような混とんとした戦場の中、ルイスはプトレマイオスを発見すると、作戦行動を無視して接近。GNフィールドも突破し、プトレマイオスは砲台からの直接攻撃を余儀なくされますが、この砲台の操作をイアンとともに担当していたのが、あの沙慈でした。前回のことを招いてしまった贖罪のためにも、何かためになる行動をしたいと志願した沙慈。しかし、いざ引き金に手をかけると、過去に自身が相手に放ってきた言葉の数々が脳裏をよぎり、なかなか発射することが出来ません。そうこうしているうちに、ルイス機がどんどん接近してきて、今回は終わりを迎えます。知らないうちに、お互いが武器を向けあう形で再会することになった、沙慈とルイス。沙慈にとっては、引き金を引けばルイスにダメージを与えることになりますし、引かなければプトレマイオスがダメージを受け、結局以前の自分からの脱却が出来ないという結果になってしまうため、どちらを選択しても、ある程度のマイナスの結果がついてきてしまうんですよね。このように、究極の選択を迫られている沙慈。果たして、彼の取る行動はどちらか?次回へ続く―!
今回はここまで。次回は、第7話~第9話をご紹介予定です。『機動戦士ガンダム00』。明日でさえ、気がつけば思い出の中に―。
『機動戦士ガンダム00(2ndシーズン)』の本編は、各種サイトで公式配信中!↓コチラもチェックだ!
☆ガンプラ Pick Up!
『機動戦士ガンダム00(2ndシーズン)』に登場したモビルスーツのガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!
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