
今回は、『機動戦士ガンダム00』の感想記事第10回目です。
今回より、『00』は2ndシーズンへと突入。前回までの1stシーズンから4年後の世界を描くお話であり、刹那たちキャラクターの外面・内面の成長が如実に感じられる一方、1stシーズンのときと変わらない世界や主要キャラたちの様子も描かれており、1stシーズンからの断絶感をほとんど覚えずにスッと入り込めるドラマになっていました。最初こそ波乱の始まりだったものの、第3話あたりでかなり落ち着くなぁという印象。さあ刹那たちは、今度こそ戦争根絶を実現することが出来るのでしょうか。
なお、前回(1stシーズン第24・25話[終])の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
2-#01「天使再臨」
2008年10月5日放送
登場した敵他:GN-XⅢ、ティエレン宇宙型、AEUイナクト宇宙型、ユニオンリアルド宇宙型

「こんなもの、求めていない!ロックオンも、俺も、こんな世界など―!」
STORY:ソレスタルビーイングの、アレハンドロとの戦いから4年後。人類は地球連邦政府を樹立して新たな一歩を踏み出したはずだったが、実際は連邦の横暴に怒るカタロンをはじめとする反政府組織が生まれ、それを鎮圧するために治安維持部隊アロウズが暴虐の限りを尽くすなど、過去の混乱期と何も変わっていなかった。不運にも、その場にいただけでアロウズに拘束されてしまった沙慈は、カタロンの政治犯奪還作戦とアロウズの新型オートマトンの実戦訓練に巻き込まれてしまう。絶体絶命のピンチに陥った、彼を救ったのは―!
本放送時は、約半年の充電期間を経て始まった『00 2ndシーズン』。その第1話となる今回は、沙慈の視点を中心としつつ、1stシーズンで登場した多くのレギュラーキャラたちも登場し、視聴者を嬉しくしてくれると同時に、新たな戦いの予感をひしひしと覚えさせてくれました。構図的には、なんだか『Zガンダム』に似てるかなという感じ。アロウズは最終的に倒されることになるんだろうけど、ティターンズほど暴走しないでほしいなぁ。
1stシーズンから4年後。当時関わった者たちのうち、社会人となった沙慈は、新コロニーの建設に従事。今日もいつもと変わらぬ日常が続くかと思われましたが、突然地球連邦直属の独立治安維持部隊:アロウズが介入。沙慈の先輩だった職員を、反政府組織カタロンへの内通者として拘束ののち射殺してしまいます。突然の出来事に混乱した沙慈は、それがアロウズへの抵抗とみなされ、無実の罪で拘束されることに。彼が連行されたのは、また別のコロニーの建設現場であり、そこでは政治犯が強制労働に従事させられていました。序盤では、1stシーズンから4年後の世界ということで、主にこの世界の現況や連邦側となったキャラたちの様子が描写。1stシーズン最終回において、世界が何とか1つの共同体として歩みだそうとするさまが描かれていましたが、実際には連邦政府が各地域をムリヤリ連邦に従わせようとしており、それに抵抗する国や人々は、国として抵抗したり、反政府組織カタロンを作って対抗。この動きに対し、連邦側は武力により抑え込む方針を打ち出し、独立治安部隊アロウズが活動していました。アロウズの活動は目に余るものがあり、連邦政府としての正義の名のもとに、好き放題やっているという感じ。この構図、『Ζ』におけるティターンズの立ち位置と似てますよね。しかも、だんだんと力をつけ始めているところまでそっくり。やっぱり、これは『Ζ』を意識した設定なんだろうなぁ。そんなアロウズの横暴には、無関係の市民だった沙慈も巻き込まれてしまうことに。偶然勤務先の先輩がカタロンに内通しており、突然乱入してきたアロウズを制止しようとしたせいで拘束されてしまいます。ああ、沙慈が不憫すぎる…。
強制労働の実態に嘆き、抵抗しようとする沙慈でしたが、そのとき偶然隣にいた囚人から耳打ちをされ、直後複数の戦艦がコロニー建設現場に衝突。それは、カタロンが展開する囚人たちの奪還作戦によるものでした。ところが、これを黙って見ているアロウズではなく、新型モビルスーツであるGN-XⅢを投入して応戦するほか、ここを新型オートマトンの実験場とすべく、アロウズの兵士たちを秘かに緊急退避させます。一時は盛り返したものの、すぐにアロウズに押されることになってしまったカタロンは、戦艦を次々に失い、中の囚人たちも新型オートマトンの餌食に。沙慈が死を覚悟したとき、救いの手を差し伸べる青年が現れて―!?Aパート後半では、アロウズによる政治犯の強制労働の実態と、沙慈のそこからの脱出が描写。政治犯を強制収容所送りにして建設作業に従事させるなんて、かつてのソ連のようなことしてるなと感じましたが、その後波乱のドラマが展開されていくことになります。このあたりのドラマは、カタロンの反撃(囚人たちの奪還作戦の展開)→アロウズによる新型オートマトンでの囚人蹂躙→刹那の登場と沙慈の脱出という流れになっており、沙慈にとってプラスとマイナスのことが交互に発生し、ドラマに波を起こして視聴者を惹きつけてくれているのがGood。新型オートマトンによる攻撃の描写はなかなか非道でエグく、アロウズの残虐さも視聴者に印象付けてくれていました。閉所空間で対人兵器の人体実験を行うなんて、なかなかの暴虐っぷり。こんなことばかりしてたら、いつかアロウズは大きなしっぺ返しを食らいそうな気がするけど、今後どうなるんだろう?そして、このような絶望的な状況下の中で、生き残り続けていたのが沙慈。しかし、彼単独でここから脱出できるはずもなく、新型オートマトンに追い詰められピンチに陥りますが、その際駆け付けたのが、4年ぶりの再会となる刹那でした。主人公である刹那が、ここで登場。4年経過したことでかなり大人びた風貌になりましたが、その性格や戦闘センスはほとんど変わっておらず、沙慈の脱出を助けます。あれだけの数の新型オートマトンを、隠密行動をとっていたとはいえ、ほぼ単独で半分くらい撃破しちゃうなんて、驚異的すぎるよ…。
4年ぶりの刹那との再会に驚き喜ぶ沙慈でしたが、刹那にそんな余裕と愛想があるはずもなく、すぐに脱出のために行動を開始。新型オートマトンを次々と倒し、彼は自機であるガンダムエクシアリペアの元にたどり着き、宇宙に飛び出してGN-XⅢと戦闘を開始します。かなり不利な状況下でも戦い抜く刹那でしたが、やはり4年前の、しかも応急修理して何とか動いているガンダムエクシアリペアでは、さすがの彼も限界。四肢を切断されこのままでは倒されるのは必至というところに、ティエリアの駆るセラヴィーガンダムが登場。圧倒的火力でアロウズを撤退に追い込み、ティエリアもまた刹那との再会を果たすのでした。収容所の脱出口・ガンダムエクシアリペアを待機させているスペースまでたどり着いた刹那たちでしたが、周辺宙域はアロウズとカタロンが絶賛交戦中。そうした中でも、何とか現状を打開するため、刹那はガンダムエクシアリペアに乗って宇宙へ飛び出します。ガンダムエクシアリペアは、ガンダムエクシアを応急修理した機体。最低限動けるようにはなっているものの、ガンダムエクシアはそもそも4年前の戦闘で大破しているため、左腕がもげた状態の痛々しい姿であり、またアロウズのメイン機であるGN-XⅢは、かつてのGN-Xよりも格段にパワーアップしているため、いくら刹那の操縦センスとガンダムエクシアリペアの持つポテンシャルをもってしても、かなりの劣勢に追い込まれてしまいます。ガンダムとは言えども、そりゃ4年の間に改良されたモビルスーツに太刀打ちするのは難しいよなぁ。しかも、改良前の時でさえ大苦戦していた機体ですからね。よく刹那も、こんな限界ギリギリの装備で粘り続けたもんだよ…。このような大ピンチの刹那のもとに、突然現れる大柄なモビルスーツ。それこそ、かつての仲間ティエリアの駆る、セラヴィーガンダムによるものでした。ガンダムヴァーチェの発展機ともいえるそれは、驚異的な攻撃力と圧倒的な防御力を見せ、GN-XⅢをほぼ寄せ付けずに倒し、ガンダムエクシアリペアを救います。初登場シーンであるため、セラヴィーガンダムが無双するのはある意味当たり前ではありますが、1stシーズンでかつてのガンダムヴァーチェが頻繁にGN-X相手に苦戦していたことを踏まえると、「強くなったな!」とある種の感動を覚えました。また、この直後描写される、刹那とティエリアの再会も印象的。ティエリア、この4年の間に、かなり人間味が増したんですね。
ティエリア「やはり、アロウズの動きを探っていたか。久しぶりだな、刹那・F・セイエイ。」
刹那の手で、生きてソレスタルビーイングの元に連れてこられた沙慈でしたが、刹那がガンダムマイスターであり、4年前からソレスタルビーイングに関わっていることを知った沙慈は怒りと悲しみの感情が爆発。刹那から拳銃を抜き取って構えますが、発砲までは出来ませんでした。その後刹那は、ソレスタルビーイングの立て直しのため、ある人物と接触。また、ガンダムエクシアリペアの登場は全世界のニュースとなり、これにより各地に散らばったかつての関係者たちが、ソレスタルビーイングの復活を感じ取るのでした。終盤では、沙慈が、刹那がソレスタルビーイングのメンバーかつガンダムマイスターであることを知り、感情を爆発させるさまが描写。発砲こそしなかったものの、銃を抜き取って構えるまでの行動は見せており、彼の衝撃と怒りがよくわかりました。1stシーズンにおいては、結局沙慈は刹那の正体を知らずに終わったので、いつかは沙慈がそれを知る展開が来るんだろうなとは思っていましたが、2ndシーズン第1話でぶっこんでくるとは思いませんでしたね。まあ、中盤で刹那が沙慈を助けに来た時点で、今回の時点でこの展開が挿入されるんじゃないかとは予想してたけどさ…。このように沙慈のシーン自体はシリアスですが、その前後では、かつてのソレスタルビーイングのメンバーたちが今どうしているのかがわかる描写が挿入。フェルトやラッセが引き続きメンバーとして残り、プトレマイオス2に乗っていたのに対し、スメラギは地上に降りてビリーと同棲していました。一度はバラバラになってしまったものの、再び集まりつつあるソレスタルビーイングのメンバー。ここから彼らの運命は、どうなっていくのでしょうか。
2-#02「ツインドライヴ」
2008年10月12日放送
登場した敵他:GN-XⅢ

「俺は、俺たちは戦う。世界に変革を促したことが、俺たちの罪ならば、その罪は、世界を再び変えることでしか償えない。」
STORY:沙慈が、フェルトたちから貸与されたハロによって、4年前のルイスの事件の真実を知った頃、刹那はニール・ディランディやスメラギと接触し、彼らをシャトルに乗せてプトレマイオス2へ向かっていた。ところが、プトレマイオス2の位置を把握したアロウズが、GN-XⅢが攻撃を仕掛けてきた。装備不足のソレスタルビーイングがこの状況を打開するには、開発中のダブルオーガンダムを起動させるしかない。しかし、最後の関門がまだクリアできない中、刹那は搭乗して強硬出撃しようとする。ダブルオーガンダムと戦局の運命は、刹那に微笑むのか?
本作のタイトルにもつながるものであり、刹那の2ndシーズン前半におけるメイン機となるダブルオーガンダムの初登場回。後半はその登場過程にかなり時間が割かれており、最後は刹那の思いがダブルオーガンダムを動かす形となる、アツいドラマ展開になっていました。一方、前回からソレスタルビーイングに対し激しい怒りを覚えている沙慈ですが、今回で早くも4年前のルイスの事件の真実を知ることに。これで、刹那たちがこの事件に無関係であることが、彼にとってもハッキリしたけど、今後彼はどう立ち回っていくのかなぁ?
ソレスタルビーイングの再始動を受け、アロウズがかつてそれと戦った軍人たちを次々と招集する中、当のソレスタルビーイングは、引き続き組織活動のための動きを継続。イアンたちは新型機:ダブルオーガンダムの開発が大詰めを迎えており、刹那はロックオン(ライル)の弟であるニールや、ビリーと同棲しているスメラギに接触していました。突然の刹那の接触に、ニールは自らの意思で合流したのに対し、スメラギは抵抗するも結果的に合流させられることに。しかし、ニールはニールで、裏の目的もありました。Aパート前半では、刹那がニールやスメラギに接触するさまが描写。ニールは割と好意的であり、最後には自発的にソレスタルビーイングに合流してくれた一方、スメラギは完全な飲んだくれになっており、刹那の手でビリーとの関係を切らされ、そのままシャトル搭乗口まで連れてこられるという、完全にムリヤリ合流させられる恰好になっていました。刹那らしいやり方と言えばそうですが、刹那自身もビリーの素性を知らないはずがないのに、連れ出す際によく堂々と「スメラギはソレスタルビーイングの戦術予報士だ」なんて言ったよなぁ。1stシーズンではスメラギ自身がひた隠しにしていたことを、こうもアッサリバラすとは…。この事実を受けたビリーは、当然ショックを受けてふさぎ込んでしまうことに。このままソレスタルビーイングへの怒りが募って、アロウズ入りしてもおかしくない気がするけど、どうなるのかなぁ。既にこの時点で、アロウズには、カティやグラハム(変装してるけど明らかに彼)がいるし…。そんなスメラギに比べると、ニールはすんなりソレスタルビーイング入りした感じですが、それは純粋に刹那たちに協力したいという思いだけではなく、以前から所属しているカタロンの活動のためという目的も存在。見た目目も口調も性格も、かつての兄ライル(ロックオン)と似ているニール改めロックオンですが、全幅の信頼を置くには、まだ少し早いかもしれませんね。
独房に入れられていた沙慈は、ソレスタルビーイングの活動に疑義を呈しますが、ラッセたちの戦う意思は変わらず、代わりにハロ1機を貸与。沙慈はそこに記録された情報から、4年前ルイスの巻きこまれた事件の真実を知るのでした。Aパート後半で、沙慈は4年前のルイスの事件の真実を知ることに。彼女を襲撃したのは確かにガンダムでしたが、それはネーナの駆るガンダムスローネドライであったため、本件に刹那たちは無関係であること、ガンダムスローネドライのGN粒子には毒性があることを知ります。起きてしまった事件や結果は変えられませんが、このハロからもたらされた情報により、沙慈の刹那たちに対する誤解はある程度解けたことでしょう。ただ一方で、彼の姉絹江がアリーに殺されたのは、ソレスタルビーイングを追っていたからというのは事実であるため、今回のこの事象を機に、沙慈がどれだけソレスタルビーイングに対し歩み寄りを見せてくれるかが気になるところです。刹那たちと手を取り合ってくれるのがいいけど、まだすんなりと関係性が氷解しそうにもないんだよなぁ。沙慈の知らない間に、ルイスはアロウズのモビルスーツパイロットになっていますから、その事実を彼が知ったときに、何か大きな動きがあるかもしれませんね。それにしても、話は前後しますが、よくフェルトたちは沙慈にハロを貸与したよなぁ。あれ、ルイスの事件だけでなく、過去のガンダムのデータとかも入ってたのに。それだけ、この段階である程度彼のことを信用していたということでしょうか。
留美がリボンズらイノベイターにソレスタルビーイングの情報を意図的に漏らしたことで、アロウズはプトレマイオス2の位置をほぼ特定し、攻撃準備を開始。アロウズの動きを察知したソレスタルビーイングは、ダブルオーガンダムがまだ開発途上であるため、ティエリアのセラヴィーガンダムのみが出撃することになります。同じ頃刹那は、シャトルに乗ってスメラギとロックオンをプトレマイオス2に連れて行く途中であり、状況を把握したスメラギは、あれだけ乗り気ではなかったにもかかわらず、自然と身体が動き始めていました。Bパートから、アロウズによるプトレマイオス2への攻撃が開始。自身の位置が特定されたことに戸惑う暇もなく、ティエリアたちは反撃を強いられることになりますが、彼らはその原因が留美にあることに、現状気づいていませんでした。ソレスタルビーイングへの協力者のはずなのに、彼らの不利になるような行動をとった留美。彼女曰く、ソレスタルビーイングを試すためとのことですが、似たようなことを1stシーズンのアレハンドロも言っていたため、非常に危険な発想な気がします。留美は最終的に、刹那たちと対立することになるのかなぁ。その後、宇宙空間では、ソレスタルビーイングとアロウズの戦闘が勃発。ティエリアはセラヴィーガンダムで応戦しますが、いくら単機での火力が強くとも、相手の数が多すぎるため、緩やかに劣勢を強いられていきます。このような中で、自発的に動き作戦提案を行ったのは、あのスメラギでした。あれだけダウン状態で乗り気ではなかったスメラギでしたが、ここでは、表情はシャキッとしないものの、1stシーズンのような手際の良さを披露。4年経過しても、彼女の能力とセンスはさび付いていませんでしたね。
戦局を打開するため、刹那は未完成のダブルオーガンダムへの搭乗を決意し、シャトルの操縦をロックオンに任せて、先行してプトレマイオス2に帰還。そのままダブルオーガンダムに乗り込んで起動を図りますが、安定した活動に必要な出力まであと一歩のところで停滞してしまいます。トランザムシステムを使っても状況を打開できない状態でしたが、刹那の強い思いが発露したとき、ついに本格的に起動。ターコイズグリーンの光を放ちながら、そのまま宇宙に飛び出すと、敵の攻撃をまったく寄せ付けずにGN-XⅢの小隊を全滅に追い込み、ソレスタルビーイングの逆転勝利を呼び込むのでした。終盤では、刹那とダブルオーガンダムにかかるドラマが展開。システム面は完成しているものの、トランザムシステムを使ってもなかなか必要な出力が得られない中、それを突破するキッカケを作ったのは、刹那のダブルオーガンダムにかける強い思いでした。『00』は比較的理詰めでドラマを進めていく印象を受けていましたが、ここでのドラマは完全に刹那の気合いと思い出ダブルオーガンダムが動いたという、奇跡のような感じでドラマが描かれているのが興味深いポイント。その片鱗は1stシーズンの最終回でも観られましたが、今回はそれ以上にアツく勢いのあるドラマ展開になっていました。およそ論理的な展開とは言えませんでしたが、こうしたロボットアニメらしいドラマ展開は、やっぱり燃えますよね。そんな、刹那の魂の叫びに呼応するかのように、ダブルオーガンダムはついに起動。ターコイズグリーンの光の渦を発生させながら、プトレマイオス2を飛び出し、あっという間にGN-XⅢ3機を全滅に追い込んで勝利を収めます。ダブルオーガンダムはガンダムエクシアの発展機であり、両肩部付近に載せている2つのGNドライヴが大きな特徴。ここに使っているのが、Oガンダムとガンダムエクシアで使用していたそれらだというのですから、これほど刹那に縁が深く、そしてピッタリな機体は無いでしょう。出撃過程に力を入れすぎたせいで、若干活躍時間が短かったですが、それを除けば、ダブルオーガンダムのデビュー回としては申し分ない出来になっていました。
刹那「目覚めてくれ、ダブルオー。ここには、Oガンダムと、エクシアと、俺がいる!」
2-#03「アレルヤ奪還作戦」
2008年10月19日放送
登場した敵他:GN-XⅢ、ティエレン地上型

「たとえミッションに失敗しようとも、あんたのせいなんかにしない。俺たちはどんなことをしても、アレルヤを、仲間を、助けたいんだ。」
STORY:ソレスタルビーイングとつながりを持っていたとして、拘束され海べりの収容施設に連れてこられたマリナ。そこには偶然にも、かつてのガンダムマイスターであるアレルヤも収容されていた。その情報をつかんだ刹那たちソレスタルビーイングは、アレルヤ救出作戦を敢行することをすぐさま決定し、スメラギが立てた戦術のもと、5分間の電撃戦に挑む。刹那たちは、無事アレルヤたちを救出することが出来るのか?そして今、4体の新生ガンダムが、アロウズに対して立ちはだかる!
1stシーズンより登場していたアレルヤがソレスタルビーイングに再合流を果たし、彼とロックオンの新専用機:アリオスガンダムとケルディムガンダムが登場する一編。これにより、主要メンバー&モビルスーツがそろったことから、2ndシーズンにおける物語の下地が固まった印象を受けました。中盤以降展開される電撃戦は、とにかくスピーディーかつダイナミックであり、アニメだからこそできるスケールの大きな戦闘なのが魅力。終盤における戦闘のスピーディーな表現にも、舌を巻きました。
マリナがアロウズに拘束されて連れてこられたのは、海岸沿いにある収容施設。そこには偶然にも、4年前のアレハンドロとの最終決戦時に生死不明となったアレルヤも拘束されていました。屈辱の日々に耐えながら、ソーマの姿を見てマリーの名を叫ぶアレルヤ。しかし、当のソーマには、そう呼ばれる所以が全く分かりませんでした。同じ頃、留美はネーナを使って、アレルヤのいる収容施設を特定。その情報を提供された刹那たちソレスタルビーイングは、すぐさまアレルヤ奪還作戦に出ることを決定します。序盤では、アバンタイトルでマリナの拘束を描いたのち、アレルヤのシーンへと移行。自由を奪われ続けていた彼は、見た目がボロボロになっていたものの、4年間拘束されていた割にはまだ身なりはきれいでかつ正気を保っていました。拘束されていたのは間違いないけど、過度な人体実験や暴行等は受けてなさそうな雰囲気だったアレルヤ。あれ、意外にアロウズって優しい?…なんてワケはなくて、今後のお話の展開の都合で、そうしただけなのでしょうね。そんなアレルヤと、偶然同じ収容所で捕らえられているマリナのことを発見し、ソレスタルビーイングにすぐに情報を伝えたのが留美。刹那たちに資する情報を提供した彼女でしたが、その前後で、アロウズとリボンズらイノベイターがつながっている描写や、ルイスが上官から「ソレスタルビーイングの戦力調査のために餌をまいた」ことを聞かされていることから、この情報と予想される刹那たちの行動は、留美の手でアロウズ上層部等には筒抜けだったのでしょう。前回に続き、ソレスタルビーイングを窮地に追い込みかねない行動をとる留美。うーん、このまま行くと、彼女は未来で、ソレスタルビーイングの手で破滅に追い込まれそうな気がするけど…どうんるんだろう?
アレルヤ発見の報せに、次々とメンバーたちが艦橋に集まってくる中、かたくなだったスメラギも艦橋に登場。そこで刹那は、このアレルヤ奪還作戦の戦術をスメラギに考えてほしいと依頼します。最初は断る彼女でしたが、刹那たちの強い希望により最終的には受諾。彼女が打ち出したのは、わずか5分以内に全ての作戦を完了するという、強行的な電撃戦でした。アレルヤの生存を知って、救出の選択肢を取らないはずがない刹那たち。その救出のための作戦提案を、刹那はスメラギに求めます。依然としてふさぎ込み気味の彼女でしたが、刹那の言葉に心動かされ、半分ムチャな電撃戦を提案してきます。スメラギを説得する刹那の言葉は、ヒーロー性にあふれていてメチャクチャカッコいい!言っていること自体は、それほど珍しいものではないのですが、ほどよい抑揚をつけながら強い口調でハッキリと言い切るさまが、説得力とカッコよさを引き立ててくれていました。1stシーズンの頃から、時折ヒーローらしさを見せてくれた刹那だけど2ndシーズンになってから、それを見せるシーンが大幅に増えてきた気がするなぁ。
プトレマイオス2で大気圏に突入したソレスタルビーイングは、そのままアレルヤたちの収容施設に向かい、その間近で潜水。これにより高波を引き起こして、水の力で施設に大ダメージを与えます。これに乗じて、ダブルオーガンダムで突撃した刹那が施設に侵入。妨害しようとするGN-XⅢには、ティエリアのセラヴィーガンダムとロックオンのケルディムガンダムが応戦し、見事刹那はアレルヤとマリナの救出に成功します。しかしこの裏では、カタロンが施設に侵入して囚人たちの脱獄幇助を行っていました。Bパートから、アレルヤ救出のための電撃戦が展開。その大まかな流れは、プトレマイオス2が大気圏突入後そのまま収容施設手前で潜水し、その際に発生する高波をもとに施設そのものに大ダメージを与えたのち、刹那が施設内に突入するというものでした。プトレマイオス2が早い段階でアロウズに捕捉されていたので、「この作戦大丈夫か?」と思っていたら、予想を大きく超える大胆なものを展開してきたソレスタルビーイング。観ていたときに、思わず「そう来るんかい!」ってツッコんじゃいましたね。「ソレスタルビーイングを返り討ちにしてやるぜ」と意気込んでいたアロウズが、予想外の高波であたふたするさまは、ある種スカッとしました。そうした攻撃第1波ののち、刹那が施設内に突入。割とすんなりアレルヤとマリナの元にたどり着いて2人を脱出させますが、その裏ではカタロンも動いていました。ソレスタルビーイングの動きに合わせて、なぜか囚人の脱獄作戦を展開してきたカタロン。これは間違いなく、ロックオンが情報を漏らしたからでしょう。ロックオンのポテンシャルが異常に高いことは、スメラギも疑問に思ってたし、彼がカタロンのメンバーであることは、そう遠くないうちにバレそうだな…。ちなみに、刹那が侵入している間、ダブルオーガンダムはがら空き状態になりますが、それをGN-XⅢの攻撃から守っていたのが、ティエリアのセラヴィーガンダムとロックオンのケルディムガンダム。ケルディムガンダムは、今回が初お披露目となりました。ガンダムデュナメスと似た遠距離射撃を得意とする戦闘スタイルが、独特なカッコよさを醸し出していましたね。
刹那から最低限の情報をもらったアレルヤは、合流地点で新たな自機:アリオスガンダムと対面。ところが、搭乗しようとしたそのとき、ソーマがやってきます。かたくななソーマに対し、アレルヤは彼女をマリーと呼んでともに行こうとしますが、彼がマリーのフルネーム=マリー・パーファシーの名前を呼んだ瞬間、脳裏にビジョンが浮かんで戦闘不能に。その間にアロウズの増援が来たことから、アレルヤはやむを得ず、彼女を置いてアリオスガンダムで飛び立ちます。その後は、追ってくるGN-XⅢを刹那のダブルオーガンダムとともに蹴散らし、無事脱出に成功。ロックオン(ニール)がかつてのロックオン(ライル)にそっくりであることに驚きながら、アレルヤはソレスタルビーイングの仲間として、再び迎え入れられるのでした。刹那の手で解放されたアレルヤが渡されたのは、デバイス1つのみ。そこに表示される地点に彼が向かうと、彼の専用機となるアリオスガンダムが突入してきます。それに搭乗しようとするアレルヤでしたが、ソーマが待ったをかけるのでした。4年ぶりに解放されたアレルヤに対し、「この地点で合流しろ」と言ってデバイスだけ渡して去っていく刹那。さすがに酷すぎるだろと感じましたが、それだけ彼がアレルヤのことを信用しているということの証左でもあると言えるでしょう。そんな刹那の意図通り、合流ポイントに自力でたどり着いたアレルヤ。ソーマに銃を突き付けられ万事休すかと思われましたが、彼がマリー・パーファシーの名を口に出した瞬間、脳裏にビジョンが浮かび頭痛を訴えたことでスキが生まれ、ソーマを連れ出すことは出来なかったものの、アリオスガンダムでの脱出には成功します。ソーマがマリーであることは、アレルヤの妄想などではなく事実な様子。彼女はもともとマリーでしたが、何らかの事情で記憶と性格を操作され、ソーマになったのでしょうか。だとしたら、マリーとしての人格を取り戻したのち、ソレスタルビーイングに合流という展開もあり得そうだなぁ。こうした展開を経て、刹那たちはあと脱出するのみ。ダブルオー・ケルディム・アリオス・セラヴィーの4機の新生ガンダムの前に、GN-XⅢが束になっても太刀打ちできるはずがなく、あっという間に全滅に追い込まれ、刹那たちは脱出していきます。このラストでの戦闘シーンは、驚くほどスピーディーで作画枚数の多さにビックリしました。かなり気合いの入ったこの戦闘シーンは、一見の価値アリでしたよ。
今回はここまで。次回は、第4話~第6話をご紹介予定です。『機動戦士ガンダム00』。後悔という名の、鈍痛が疼く―。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
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☆ガンプラ Pick Up!
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