お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド』第11話 ちょっとした感想

f:id:bongore_asterisk:20240616124021j:image

予測可能回避不可能だったイナとの再会

 

 

 

見せてやろうぜ、俺たちの3人4脚!今回の『新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド』は、黒い新幹線が変形した姿:ファントムシンカリオンの初登場回。同時にその運転士がイナであることが明かされ、タイセイの調子が上がらないこともあり、彼らに大きな試練を与えることになりました。

 

1クール終盤であることもあり、ここでしっかりとタイセイたちに大きな壁を立ちはだからせ、それを乗り越えさせようとすること、そしてその第1段階として、彼らの絆に挑戦する(ギクシャクさせていく)ということ自体はGood。しかし、どうもタイセイが孤立し彼VS他の皆という構図を作りたいがあまり、若干言い争いをさせすぎな感じも否めませんでした。タイセイは一方的に非難される立場であり、リョータたちによる批判ももっとも(自分たちには一度も言ってくれていない)ですが、タイセイはずっと行動を起こしていなかったワケではなく、数話前からカドミチに報告する等、組織の一員としてやるべきことはやってるんですよね。これもまた、視聴者しか知らない情報ではありますが、それを加味すると、もう少しマイルドに、しかし論理的にタイセイが批判される構図を作ってほしかったですね。

 

なお、前回(第10話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

前回、戦闘中にイナの声を聞いた気がしたタイセイ。しかし、音声記録からはそれは確認できませんでした。それでも、どうしてもそのことが気になるタイセイは、調子が上がらなくなり、体育祭の3人4脚の練習も失敗してしまう始末。そんな中、マイはメタバース空間であることを企画していて…。今回は、序盤からタイセイの調子の上がらなさがMAX。その原因が、前回耳にしたイナの声にあることは明らかであり、カドミチに「音声記録にはなかった」と言われてからは、よけいに「あれはなんだったのか」と考え込むようになってしまい、日常生活にまで支障をきたすようになってしまいます。タイセイの不安や悩むのはもっともですが、彼にとってイナの存在があまりにも大きいことを加味しても、もうひと押し、タイセイの頭を悩ませる別の要素があっても良かったかなぁという印象。イナのことだけで、キャラ的タイセイのことを十分追い詰めることはできますが、これ自体は数話前からやっているので、ちょっと引っ張りすぎて間延びしている感もあったんですよね。だから正直、3人4脚の練習のときに悩んでミスったシーンも、「またか」という感じは拭えなかったんだよなぁ。まあ、今回は終盤で、イナがファントムシンカリオンに乗って登場するので、そのにおわせということで挿入する必要があった要素でもあったことはよくわかるんだけど…なんだかなぁ。

 

メタバース空間内で、初めて一堂に会したシンカリオン運転士たち。しかし、集まったはいいもののすることを決めておらず、結局3人4脚の練習を始めることになります。そして、ここでもタイセイは、イナのことを考えすぎるあまりミスを犯すことに。その頃カドミチは、先の音声データに改竄の跡があることを発見していました。中盤では、メタバース空間内で勢揃いする、タイセイらシンカリオン運転士たちのさまが描写。仲間たちが増えたことが実感できるし、せっかく集まったのにやることが3人4脚の練習という何気ないこと(日常と大差ないこと)だったのには、とても微笑ましく感じられ、ほっこりしました。しかしシオン、君前々回まで間違って作ったアバターをずっと使ってたけど、今回は普通に自分の姿と同じアバターを使ってるのね。こんなに早く作り直せるのなら、いくらユキに負い目があったとはいえ、もう少し問題がこじれる前に、アカネたちの力を借りずとも解決出来たんじゃあ…?

 

黒い新幹線がまたも出現。なぜか線路上で停車したため、キャプチャーウォールですぐ捕縛されますが、その中で再び行動を開始し、ファントムシンカリオンに変形します。応戦するタイセイたちでしたが、ファントムシンカリオンそのものの強さに押されたほか、その運転士がイナだと知って動揺したタイセイが、ろくに動けなかったことから、ほぼ反撃出来ず敗北。さらに、爆発の衝撃波にマイが巻き込まれ、生死不明になってしまいます。今回の戦いにかかる非難は、タイセイに集中することになり…。終盤では、ファントムシンカリオンが登場。あえて武器を使わずに、素手で殴りつけてくるその戦闘スタイルや、タイセイを狙うかつ直接的に口に出さずに、運転しているのがイナだとわからせてくるさまは、敵としていいイヤらしさを持っており、タイセイたちの前に立ちはだかる敵として申し分ないと感じました。そんなファントムシンカリオンを前に完敗し、またE5はやぶさ/タイセイが動けなかったことで勝機を逃し、それがマイの負傷に繋がったこともあって、リョータたちの非難はタイセイへと集中。タイセイが、今までの気付きや報告をカドミチにしかしていなかったことから、結果的にリョータたちに隠し事をして戦っていたことになってしまい、彼らとの関係は一気に冷え込んでしまいます。リョータたちの思いもよくわかりますが、このシーンでは、カドミチにもっと介入してほしかったな、という印象。それは決して、タイセイをかばってほしかったからではなく、カドミチの口から「タイセイはそれでもやれることをやっていた(自分にはちゃんと報告していた)」と語らせることで、タイセイなりにキチンと行動していたことをリョータたちに理解させるという過程を踏んでほしかったからです。だって、今回のこの展開じゃあ、今までのタイセイのそうした行動の描写がなくても成立しちゃいますもの。せっかくこれまで過程を踏んでいるのだから、今回のこのシーンでも、それを挟んでほしかったですね。仮にそうしたシーンを挟んでも、「なんでカドミチに報告して、俺たちに言ってくれなかったんだよ!」という展開に繋げられるし、あまりタイセイの報告に注目していなかったことに着目して、「なんでタイセイの話を聞いてやらなかったんだよ!」と、カドミチもこの争いに巻き込んでさらにカオス化する展開も出来たことでしょう。とにかく。ファントムシンカリオンが去ってからのシーンは、タイセイに試練を与えるために、とにかくメインキャラたちをギクシャクさせようという思惑が先行しすぎていて、正直残念なドラマでしたね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全国各地にアンノウンが出現し、出撃を余儀なくされるリョータたち。一方のタイセイは、心理的ダメージもあって適性値が下がっており、E5はやぶさに乗れなくなっていた。メタバース空間に引きこもる、傷心の彼の前に現れたのは―!

 

次回は、メタバース空間でタイセイとイナがついに再会を果たすお話になりそう。しかし、それは感動の再会ではなく、タイセイ自身にさらなる試練を与えるものになりそうです。さあ、ここからどうやってタイセイが這い上がるのか?ここからが、彼のキャラとしての正念場ですね。

 

 

 

 

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

Twitter Instagramやってます。よろしければ↓閲覧&フォローの方お願いします!

Twitter https://twitter.com/CTF_bongore_A

Instagram https://www.instagram.com/bongore200706/22