お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド』第12話 ちょっとした感想

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タイセイは決別する勇気を持てるのか

 

 

 

姉ちゃんは、どんなに苦しいことがあっても、何かを守ろうとするはずだ!今回の『新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド』は、イナとの対立構造がハッキリすると同時に、久しぶりにタイセイが彼女と(メタバース空間上ですが)再会するお話に。タイセイを心理的に揺さぶるドラマ展開は続いている一方、前回の彼への当たり方にリョータやアカネが反省したり、彼自身の前に現れたイナも、本来の彼女ではない可能性も出てくるなど、問題の突破口になりそうな要素も登場していました。

 

あれだけ消息不明だったイナが、メタバース空間上とはいえ、堂々とタイセイの前に現れるのは不自然。そして、メタバース空間の姿はアバターですから、誰でもなりすますことが可能です。イナは少なくとも正気ではなさそうだけど、丸っきり偽者なのか、それとも誰かに操られているのか、どっちなんだろう?そしてまた、彼女の言う「ERDAは信用できない」という話が一理あるのも、かなりいろんな意味で引っかかるんですよね。

 

なお、前回(第11話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

滋賀県をはじめとする日本各地に、同時多発的にアンノウンが出現。ERDAとしても初めての経験でしたが、事前の準備と、テンのN700SのぞみやシオンのH5はやぶさも投入したことで、なんとか切り抜けることに成功します。しかし、その戦列の中にタイセイとE5はやぶさの姿はなく、タイセイ自身はモニター越しにそのさまを観ているだけでした。今回も、中盤以降ではドラマ展開が中心となるため、前半でシンカリオンの戦闘シーンが集中的に挿入。タイセイの都合でE5はやぶさは出撃できませんでしたが、そのぶん他のシンカリオンたちがしっかり活躍していました。同時多発的にアンノウンが出現したとはいえ、現状出撃できるシンカリオンと同数であったため、それほど苦労せずに戦っていたリョータたち。テンもシオンも軽々と単独で撃破してたけど、本当、シオンがあれだけ格闘戦のバリエーションが豊富なのはなんなのよ…!?そんな激戦を乗り越えたのち、テンとシオンが当然気になるのは、出撃していないタイセイのこと。アカネとリョータはほとんどフォローせず、相変わらず少し厭味っぽく取りまとめてしまったせいで、タイセイとの心の溝はさらに深まっていくことになってしまいます。

 

タイセイたちの仲が修復されない中、マイが退院。彼女が真っ先に向かったのはリョータのもとであり、最初に口から出たのは、リョータ自身への批判でした。同じ頃、タイセイへの発言に後悔があったアカネは、兄アサヒに連絡を取り、相談をします。中盤では、リョータとアカネにスポットを当てて、ドラマが進行。本気でタイセイのことを悪く思っているリョータに活を入れたのはマイであり、言い過ぎたと感じていたアカネの心を支えたのは、アサヒでした。幼馴染のマイが生死不明になったこともあり、どうしてもタイセイを心理的に許せなかったリョータ。マイはそんな彼を叱咤し、こうした状況下でこそ支えるのが仲間じゃないのかと諭します。わざわざケガをしている手で殴りつけてくるのは、演出としてやりすぎな気はしたものの(観ていて面白かったけど)、ここでのマイの立ち位置とその行動は実に効果的。リョータの考えを素早く変えさせることに大きく寄与し、そしてそれが違和感のないものにしていました。リョータの改心について、もう少し引っ張ってもドラマとして面白かったんじゃないかなとも思いましたが、このあと出てくるタイセイとイナの対立のことを考えると、リョータやアカネとの溝は早々に解決しておいたほうがいいので、良い采配だったと言えるでしょう。一方、対するアカネは、もとからタイセイへの負い目があったこともあり、兄との会話でタイセイとの関係を修復することを決意。現状、タイセイやリョータ以外で、アカネを取り巻く繋がりの深いキャラはアサヒだけなので、こうしたやり取りそしてドラマ展開はおかしくはないのですが、結果的に、アカネが仲間になったときの彼の立ち上がりと似たような展開になってしまったのは、ちょっともったいなかったかな。

 

すっかり心を閉ざしてしまい、自身のメタバース空間へと引きこもってしまうタイセイ。そんな中、突然そこにイナがその姿を現します。イナが語るのは、放棄されたあの動物園のメタバース空間と、ERDAのこと。人間やERDAの批判に終始するイナに、タイセイは―。終盤では、メタバース空間上でタイセイとイナが再会するさまが描写。これこそ今回のクライマックスであり、最初こそイナの話を聞いていたタイセイでしたが、ある一言を耳にしてから、自ら彼女の手を払い除けます。イナとの再会シーンは、最初こそ穏やかだったものの、放棄された動物園のメタバース空間に移動してからは(あれ伏線というか次回以降引きずるネタだったんだ…)、ホラー要素も付加されて、ほどよくひりついた感じが、ゾクゾクさせてくれていい感じ。タイセイは、その雰囲気とイナの言葉に飲まれそうになりますが、彼女が「ERDAをぶっ壊そう」と発言した瞬間、それが彼女の普段のスタンスと180度違うことに気づき、彼女とは違う道を進むことを決意します。ここでのイナの様子は明らかにおかしかったため、彼女が少なくとも正気でないことは明らか。一方で、「ERDAは信用できない」「運転士を消耗品としか見ていない」という発言は、この前に挿入されるカイジたちの反応を踏まえると、一理あると感じられます。イナの行動やアンノウンは確かに敵でありおかしいですが、一方で確かに非情で謎の多い部分もあるERDA。『CW』のラスボスは、もしかするとERDAの中にいる…のか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無条件降伏を求めてきたイナに、ERDAは彼女を敵とみなし、対立構造は決定的なものになった。イナを信じたいという気持ちを捨てきれない一方で、変わってしまった彼女のさまを目の当たりにしたタイセイは、再びE5はやぶさに乗って戦うことを決意する―!

 

次回は、タイセイが自らの意思でファントムシンカリオンと戦う一編に。さらっと次回予告の時点でE5はやぶさに乗っている=適性値が回復していることが示唆されていますが、これはイナと決別したこと、そしてリョータたちとの絆を修復したからなのでしょう。さあここから、ファントムシンカリオンとどう決着をつけるのかが気になるなぁ。前2作の流れを受け継ぐなら、単純に倒すという展開にはならなさそうだけど…。

 

 

 

 

 

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