お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド』第10話 ちょっとした感想

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武道の心得があるのかないのか、とにかく強いシオン

 

 

 

あなたを倒して、ユキに会いに行く!だから邪魔しないで!!今回の『新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド』は、シオンそしてシンカリオンH5はやぶさの登場回後編。前編で色々におわされていた不穏な要素が一気に解決され、シオンのキャラとしての魅力が深まると同時に、いよいよイナがアンノウン側にいるのではないかと感じさせるにおわせ描写が挿入されることになりました。

 

シオンは、そのキャラデザインも相まって、なかなか魅力ある女の子キャラ。属性の盛り方や、それに付加するドラマ等の過程のやり方では、無限にその魅力が深まりそうな気がしますが、今回は「ここを掘れば面白いドラマになりそうなのに!」というところを、次々と簡単にまとめてスパスパとドラマを展開させていく構成に、なっており、大胆と感じると同時に、もったいないなとも感じました。うーん、やっぱりなんだか、もうひと押し足りない感じなんだよなぁ。

 

なお、前回(第9話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

前回、メタバース空間でしか会うことのできなかったシオン。そんな彼女と新函館北斗駅で落ち合うことになったタイセイたちは、一路現地へ向かいます。北海道新幹線に乗っても相変わらずなタイセイをよそに、新函館北斗駅に到着すると、いよいよ本物のシオンと初対面。その容姿は、タイセイたちが想像していたものとは何もかも違うものでした。序盤では、タイセイたちとシオンの本当の意味での初対面が描写。シオンはここで、わりとアッサリと自分の姿を晒し、そしてアバターが自分とは全く違う理由を語り始めます。シオンは、若干引っ込み思案な節があるものの、概ね普通の女の子という感じ。アバターが青年男性なのも、実は男勝りな性格だからとかそういった背景は全く無く、メタバース登校のためのアバターを作っている際、偶然が重なった結果芸能人と同じ容姿になり、そして彼女の通うクラスに、本物の彼を推す少女=ユキがいたことから、彼女に言い寄られるハメになっていたというオチでした。その気になれば、設定を盛ることで、シオンの抱える事情だけで1話作れそうな勢いでしたが、その大半を偶然でまとめあげるというのは、かなり大胆でビックリ。あれこれシオンの背景を予想していたのに、まさか「この件については特に何も無い」で結論付けてくるとは、完全に意表を突かれましたね。でもやっぱり、それだけでまとめちゃうのは、なんだかもったいない気がするよなぁ。かといって、設定モリモリにすると(「男性アバターにしているのは、心がほぼ男性よりだから」等)捌ききれずにズッコケる危険性があるけど…。

 

シオンの頼みを聞き、彼女の伝達係を買って出たアカネ。ユキと接触し、最初は怪しまれながらも、少しずつ信頼を勝ち得て行きます。そんな中で、突然チャラい中学生が登場。ユキをナンパしようとするそのさまに、居ても立ってもいられなくなったシオンは、とうとう前に出て―。中盤では、シオンとユキの関係修復のために、タイセイたちが協力するドラマがメイン。ここでメインで動き、そしてシオンに気づきを与えていたのがアカネでした。ツンとはしていないけれども、クラスで孤立気味で浮いてしまっているシオンに対し、最も接するのがアカネというのは、今までのお話を踏まえていていい配役。彼の優しさもしっかり表れていて、キャラとしての魅力が深まりましたね。そんな彼がつなぎ役となって、シオンとユキの関係を取り持とうとしますが、最終的には、シオンが自ら前に出て、ユキと対面することに。こうした展開は、シオンの心の成長を描くうえで絶対に必要なものでしたが、そのキッカケがチャラ男にナンパされたからというのは…悪くはないけど、「今どきこんな露骨なのある?」って感じだったかな。

 

シオンがユキと実際に出会えた直後、アンノウンが出現。迷いが拭いきれない中、初めて実践に出たシオンは、最初こそ少しだけ遅れを取ります。しかし、アカネの言葉等を思い出して奮起し、最終的には単独でアンノウンを撃破。こうして戦いを乗り越え、ユキとも和解することが出来ましたが、ユキの興味はだんだん別のところに移動していて…?終盤では、出現したアンノウンと、各シンカリオンに搭乗したタイセイたちのバトルが描写。シオンはこれが初の実戦だったはずですが、最初こそを遅れを取ったものの、最後は単独で接近戦を仕掛けて撃破するという、現状『CW』内で最もアグレッシブな攻撃を繰り出して勝利を収めていました。キャラデザはクールだけれども可愛い系ながら、実際はバリバリ戦える体育会系のポテンシャルを持っていると、そのギャップがまた深い魅力になったシオン。でもここで惜しいのが、肝心の彼女がなぜこれだけ武道(プロレスは武道じゃないけど)の心得があるのか、全く語られていない点。ここを少しでも触れていたら、さらに興味深いものになっていたでしょう。こうした超アグレッシブなシンカリオンH5はやぶさの戦闘を観せられて、ラストは、シオンはユキと和解したものの、ユキはアカネのほうにゾッコンになってしまったという、鉄板コメディチックな描写でおしまい。シオンにとってはハッピーエンドになりましたが、タイセイが戦いの中で、イナの声を聞いており、それに引っ掛かりを覚える描写が挿入され、お話をピリッと引き締めていました。このぶんだと、イナは1クール目以内に出てきそうだけど、どうなんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

開催が迫る、進開学園の体育祭。タイセイたちは、伝統の三人四脚リレーに向けて練習に精を出すが、タイセイはイナのことが引っ掛かって、なかなか調子が出ない。そんな中、ERDAはとうとう黒い新幹線の鹵獲に成功していて…?

 

次回より、いよいよファントムシンカリオン登場を予感させるお話がスタート。また、イナがクローズアップされていることから、彼女もまたストーリーに介入してくるであろうことが予想されます。やっぱり、ファントムシンカリオンの運転士がイナ…なのかなぁ?

 

 

 

 

 

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