お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

思いは決して消えはしない―。『フィギュア王』No.313

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今回は、2月28日に発売された『フィギュア王』No.313のレビューです。

 

「映画『ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突』公開記念【特集】ウルトラマンブレーザー」ということで、『ブレーザー』の映画公開直後の発売になることから、『ブレーザー』全体を総括する内容がメインに。この時期のこの手の特集は、『トリガー』あたりから定着してきましたが、『ブレーザー』でもキッチリ発売してくれました。最近、「ウルトラシリーズ」は超全集を全然出してくれないから、この『フィギュア王』の特集が実質的な代替品になってるよなぁ。

 

なお、今年度発売された『フィギュア王』の中で、『ブレーザー』の特集が大規模に組まれていたものの各レビューは↓コチラです。

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特集記事は全約60ページで構成されており、大きく分けてブレーザーの紹介」「キャスト&スタッフインタビュー」「怪獣スーツの三面図」「怪獣デザイン画」に章立て。フルカラーで豊富な画像やイラストが挿入されており、かなり気合いが入っていました。

 

まずは、ブレーザーの紹介」。こちらは見開き1ページで、ブレーザーのことやSKaRDのことをサラッと紹介。もともと劇中に出てくるブレーザー関連アイテムが少ないことから、今までの作品に比べると、コンパクトに感じられました。

 

ここでは、ゲントとブレーザーの邂逅の詳細が記述されており、「ブレーザーの出身地であるM421は、地球から4億4100万年光年先のところにあり、3年前のタツキらの実験時の事故の際、時空の裂け目が出来てそこと地球が繋がり、両者は出会った」とのこと。あの事件がなければ、V99の復讐も無かったと同時に、ブレーザーが地球に来ることもなかったんですね。いやぁ、これは初出し情報だな…!

 

続いて、「キャスト&スタッフインタビュー」。ここでは、SKaRDのメンバーを演じた5人と、田口監督へのインタビューが掲載。蕨野さん×伊藤さん、搗宮さん×梶原さん×内藤さん、田口監督でそれぞれ見開き1ページずつ割かれており、放映期間中は語ることのできなかった、最終回までを総括しての印象や感想、そして演技や制作するうえで感じたことなどが、詳細に記述されていました。ページ数に限りがあるとはいえ、出来る限り内容を詰め込むため、かなり文字が細かくギチギチになっていましたね。

 

キャスト側インタビューでは、演技の際に感じた印象や、『ブレーザー』のドラマ作りに関する言及が、各々からよく語られていた印象。各キャラの気持ちに入り込むために、細かいやり取りや現場での試行錯誤があったことや、脚本内でわざと省略されていたり、明言が避けられていたりする箇所に気づき、そこから制作陣の意図を汲み取って演技したことが書かれていました。どんなドラマでも、役作りというのは行われるものでしょうが、『ブレーザー』に対する出演陣のそれは、ハンパなかったものであることが窺えました。

 

また、田口監督のインタビューでは、『ブレーザー』の企画段階でのことも多く触れられていたことが印象的。ブレーザー』は、それまでの「ニュージェネレーションヒーローズ」に比べてかなり多くの新機軸が導入されていましたが、それはシリーズの作風の刷新はもちろんのこと、初めて海外との同時配信という試みを行うことから、初めて「ウルトラシリーズ」に触れる外国人でも、スッとその世界観に入れるようにするためだったというのには、なるほど!と膝を打ちました。

 

我々日本人であれば、仮に『ブレーザー』で「ウルトラシリーズ」を初めて知った人は、興味を持てば自力で調べてかつ視聴することができますが、外国人となると、一部地域を除けば過去作の公式配信は行われていないですもんね。この視点は本当に盲点でした。

 

3つ目が、「怪獣スーツの三面図」。ブレーザー』に登場した怪獣たちのスーツの画像が、三面図の要領で掲載されており、併せて劇中の切り抜き画像も挿入して、その特性や能力を紹介していました。

 

ここでは、スーツ改造のことについても一部言及。ベビーデマーガのことが触れられており、それが『X』に登場したデマーガの改造、さらに親デマーガは同じく『X』のツルギデマーガの改造であるということが明かされており、これにはかなり驚かされました。てっきり、デマーガのスーツは流用で、ベビーデマーガのスーツは新造だとばかり思ってたからなぁ。デマーガにおける、『X』のオリジナル個体と意匠が異なる点についても解説がなされており、興味深く読むことができました。

 

4つ目が、「怪獣デザイン画」。こちらでは、『ブレーザー』内で新規登場した怪獣・宇宙人のデザイン画が掲載されており、併せてデザイナーたちの語るデザインコンセプト等が掲載されていました。

 

決定稿のみの掲載であるため、概ね劇中に登場した姿とほぼ一致しているのですが、その中でも、特にデザインと実際のスーツで印象が異なるなと感じたのが、レヴィーラとズグガン。前者はオミットされた目玉のようなデザインが描かれているためかなりキモく、後者については虫のモチーフをコンセプト程度にまでとどめ、通常の四足歩行の怪獣のようなデザインに仕上がっていました。レヴィーラの目玉は、ギミックの都合でボツになったようですが、ボツにして正解だと感じましたね。あれが劇中に登場して、しかもソフビ人形として売られていたら、『ネクサス』のスペースビーストの再来だよ…。

 

 

 

今までと同様、超全集並みのボリュームで特集記事を組み、ファン必携の一冊となっていた『フィギュア王』No.313。まだまだ各地の書店やサイトでも発売されているので、押さえるなら今のうちです。

 

こうして雑誌で集中特集組んでくれるのは嬉しいけど、いい加減超全集は発売してくれないのかな。ライダーや戦隊系も縮小傾向に向かってるし、もうできるだけ発売しないってスタンスなのかな…。

 

 

 

 

 

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