今回は、6月26日に発売された『フィギュア王』No.305のレビューです。
「【特集】『ウルトラマンブレーザー』」と題して、いよいよ7月8日より放送の始まる『ブレーザー』のことをまとめた本誌。過去、『トリガー』や『デッカー』では放送終了後の特集記事が組まれたことがありますが、放送開始前にここまで大規模な特集が組まれたのは、『ブレーザー』が初ではないでしょうか(放送開始直前に合わせてのピックアップ記事は、『ギンガ』の頃から実績がある)。いやあ、「ウルトラシリーズ」への注目度が、年を経るごとに回復してきていて、ファンとしては嬉しいですね。
なお、『デッカー』の特集記事が組まれた『フィギュア王』No.300のレビューは↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
特集誌面の構成は、『ウルトラマンブレーザー』基礎講座→ここに注目!ブレーザー!!→キャストインタビュー→玩具企画開発インタビュー&玩具カタログという構成。全部合わせて約20ページの構成であり、発売時点で放送開始前の作品にかかる特集としては、なかなか力の入れられたものになっていました。
まずは、「『ウルトラマンブレーザー』基礎講座」。こちらは、『直前スペシャル』でも使用されていた映像からの切り出しスチールや、雑誌向け特写として撮影されたであろうスチールを使って、現状公開可能な範囲の情報をあらかた網羅。メインキャラ紹介については、前号(No.304)に少し加筆された程度でしたが、それ以外はかなり細かくスチールを使って情報を記述してくれていました。
特に興味深かったのが、見開き1ページほどを用いて、アースガロンに関する紹介を行っている点。このことからも、『ブレーザー』が防衛隊(SKaRD)の描写に力を入れているであろうことが窺えました。
続いて、「ここに注目!ブレーザー!!」。ここでは、編集部が現在ある情報をもとに、『ブレーザー』に関する注目ポイントや期待ポイントをまとめたもの。この記事自体に、何か発見や追加情報があるというものではありませんでした。
「インナースペースがあるのか?」とか「ヴィランはいるのか?」ということがピックアップされているのが、実に今風という感じ。いやいや、本来の「ウルトラシリーズ」って、そういうのがないのが一般的だったはずなんですけどね。「ニュージェネレーションヒーローズ」も10年近く続いてきたし、これも時代の流れかね…。
3つ目は、「キャストインタビュー」。ここではゲント役の蕨野さんと、エミ役の搗宮さんのインタビューを掲載。本人たちの素のキャラや内面がわかる一方で、『ブレーザー』本編の内容等に関わることは、おそらく意図的にあまり触れられていませんでした。
そうした中でも気になった記述は、搗宮さんのインタビュー中にあった、「エミはゲントたちよりもゲストキャラと関わることが多い」という旨のもの。これは、エミが諜報等も任務の1つとしていることから、ゲントたちと別行動をとることが多いというニュアンスなのでしょうか(仮にそうでも、怪獣出現時は、応戦するためにゲントたちに合流するんだろうけど)?それとも、メインヒロインだから、自然とゲストキャラとも関わる機会が多いってだけなのかな。
最後4つ目は、「玩具企画開発インタビュー&玩具カタログ」。ここでは、バンダイの玩具開発担当である仲野さんのインタビューを中心に、左端ページに現在情報解禁されている玩具の写真と発売日情報が掲載されていました。
ここでは企画面にかかる言及がなされているのが興味深く、ブレーザーブレスのデザインコンセプトはもちろんのこと、「『ブレーザー』は中国等とのサイマル放送(ニュアンスは違うが同時ネットみたいなもの)を予定していたことから、企画が早い段階から進められていた」というのが、かなり面白い点。ということは、気が早いですが、既に来年度放送開始予定の「ウルトラシリーズ」作品の企画も進められているということでしょうか?『ブレーザー』はもちろん楽しみだけど、その次にあるであろう作品も、楽しみだなぁ。
さて、この記事投稿時点で、放送開始まであと2日に迫った『ウルトラマンブレーザー』。あらゆる媒体での特集の多さ、それらから感じられるいい意味での異質さが、期待度を高めてくれます。
そうそう、放送開始日である7月8日から、いよいよ玩具展開も本格化するんだよね。コッチもしっかり押さえておかないとね!
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