お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士ガンダムSEED』ちょっとした感想 SEED-3(第7~9話)

今回は、機動戦士ガンダムSEED』の感想記事第3回目です。

 

一難去ってまた一難という感じで、目の前のトラブルの対処に追われ、友軍と合流出来ないアークエンジェル今回ご紹介の3話では、それもとうとう終わりかなと希望が見えるも、結局は潰えてしまう結果になりました。また、OP等で最初から登場しているラクスも、いよいよ劇中に初登場。運命の歯車がさらに交錯していきます。

 

なお、前回(第4~6話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

PHASE-07「宇宙(そら)の傷跡」

2002年11月16日放送

登場した敵他:長距離強行偵察複座型ジン

「我らは忘れない。あの血のバレンタインユニウスセブンの悲劇を!」

 

STORY:クルーゼとアスランが査問会議に出席し、ザフト上層部が連合との徹底抗戦を決定していた頃。アルテミスを脱出したキラたちだったが、結局そこで補給が受けられなかったことから、このままでは艦内のあらゆる物資が枯渇するのは時間の問題だった。そんな中、アークエンジェルデブリ帯を発見し、それを避けて月への起動を取ろうとするが、ムウは逆に、このデブリ帯に突っ込んで、残された物資を回収し補給することを提案する。やむを得ずそれを選択するキラたちだったが、そここそ、全てのキッカケである血のバレンタイン事件の跡地だった。キラたちはそこで何を見、何を感じ取るのか。そして彼らは、予期せぬ新たな出会いを迎える―。

 

劇中では今までほとんど語られてこなかった、血のバレンタイン事件。今回はそれにかかる概要が触れられると同時に、キラたちが生きるためにやむを得ず死体あさりのようなことを行う一編になりました。戦闘シーンは終盤の最低限に抑えられており、全体的にハデではありませんが、本作の主要ヒロインであるラクス・クラインの初登場、そしてクルーゼと結託しザフトをより戦争の道へ導こうとするアスランの父:パトリック・ザラの姿等、決して飛ばすことのできないお話になっています。ザフトも一枚岩ではないことはわかったけど、この分だと穏健派のクライン議長(ラクスの父)側は、いずれ消されるだろうな…。

 

前回、アルテミスを脱出したアークエンジェル。全員無事に脱出できたのは良かったものの、結局目当てだった補給は全く受けられなかったことから、館内のあらゆる物資は枯渇気味。このままでは、いつまで生きることができるか見通しが立たない状況でした。そんな中、アークエンジェルの針路上にデブリ帯を発見。マリューはこれを回避して月へ向かおうとしますが、ムウは全く逆の提案をしてきます。同じ頃、サイ・アーガイル等から前回の発言につき指摘されたフレイは―。前回舞台となったアルテミス。途中ザフトからの襲撃があったことで、そこからの脱出がメインとなっていましたが、そこに立ち寄ったもともとの理由は、補給のため。今回の冒頭で、結局アルテミスからは全く補給が受けられていなかったことが明かされます。ということは、結局アルテミスの連中は、ストライクガンダムアークエンジェルを調査しただけで終わりだったのか、どうしようもないな…。そんな、目当ての補給が受けられなかったアークエンジェルは、ジリ貧状態。そんな中、月へ向かう針路上にデブリ帯が発生していたことから遠回りを余儀なくされ、踏んだり蹴ったりかと思われましたが、ムウは逆に、このデブリ帯に残されているであろう物資を回収し、補給代わりにすることを提案します。またしても効果的に働いた、ムウの機転。決してやり方はキレイではありませんが、この状況であれば仕方ないでしょう。このように、マリューら上層部がこうした決断をしていた頃、サイたちは、前回フレイが人々の前でキラがコーディネーターであることを指摘したことをたしなめ、これを反省したフレイは、キラに謝罪しています。ダメなところはダメとしっかり指摘して、それを受けて反省する様がしっかり描写。これには好感が持てました。

 

クルーゼとアスランは、一度前線を離れ、ザフトの査問委員会に出席。オーブの破壊につき厳しい目が向けられる一方、クルーゼたちたちがガンダムのことを報告したことで、委員会の意見は真っ二つに。そうした中でも、議長であるクラインは、落としどころを見つけて穏便な方向へと議論を向けようとしますが、パトリックの強硬的な主張により、委員会内では連合との徹底抗戦の意見が多数派となり、クラインは頭を抱えるのでした。Aパート中盤により同時並行で描かれるのが、ザフト側における査問委員会の様子。クルーゼとアスランが出席することになり、これだけだと彼らが責められる構図になるのかと思われましたが、実際には、クルーゼとパトリックの結託により、クラインの思惑に反してザフトがより連合との抗戦路線に舵を切るキッカケとなります。パトリックはその名の通り、アスランの父親。そのうえ、どちらかといえば好戦派のクルーゼともつながっており、ストライクガンダムの詳細や、キラがコーディネーターであることの情報は伏せて、査問委員会へ提出。アスランたちの報告で連合の開発していたガンダムに対する脅威を委員たちに痛感させ、自分に都合のいい方向へと誘導していきます。査問委員会にかけられる人間の親族が委員会内にいる時点で問題な気がしますが、これによりザフトと連合の対立構造はますます顕著になることに。唯一といえるクラインが穏健派であり、連合との交渉の余地はまだ残されている形ではありますが、この分だとパトリック派に遅かれ早かれ暗殺されてしまいそうですね。

 

ムウが提案したのは、デブリ帯に漂っている廃コロニー等から、物資を回収しそれを補給代わりにすること。死体あさりのようなことであるため、キラたちは反対せずともかなりの抵抗感を見せますが、ムウの説得によりそれに着手することになります。そして、実際に現場に向かったキラたちがそこで見たのは、無残に破壊され遺された、ユニウスセブンの遺構や死体。そう、このデブリ帯は、単なるスペースデブリの集積地ではなく、血のバレンタイン事件の舞台となった場所でした。そのことにひどくおびえるも、生きるために背に腹は代えられないキラたちは、精いっぱいの追悼を行い、物資を回収していきます。やむを得ない事情があるとはいえ、死体あさり紛いのことをするのには抵抗感があるキラたち。そんな彼らを、ムウは生きるためにしなければならないことなのだという主張を通して、説得します。ここでのムウのセリフは、言っていることはシンプルなのですが、生への渇望が感じられて、なかなか印象に残りました。こうして、実際にデブリ帯に突入することになったキラたちは、そこに遺された惨状を確認し、ここがかつての血のバレンタイン事件の跡地であることを察知。偵察から戻り、このまま物資回収をするのかと迷いますが、出来る限りの追悼をしたうえで、それを行うことを決断します。血のバレンタイン事件の跡地には、物資とともに死体も遺されており、これにはキラたちも驚愕。その追悼のため、黙祷をささげると同時に、精いっぱい折った千羽鶴を撒きます。千羽鶴が撒かれるさまは、CG合成も使われてかなり幻想的。それはいいんだけど…、マリューたちはなんで、ギリギリまでここが血のバレンタイン事件の跡地ってことに気づかなかったんだろう?座標を調べれば、連合軍人であれば気づきそうなものなんだけどね。

 

ムウ「俺たちは生きてるんだ。ってことは、生きなきゃなんねぇってことなんだ!」

 

物資回収も大詰めを迎えたとき、キラのストライクガンダムが、ザフトと思われる艦1隻と、長距離強行偵察複座型ジン1機を発見。このままやり過ごせるかと思われましたが、運悪く発見されてしまいます。それでも、ストライクガンダム自体が補足されていなかったため、すぐに倒すことができましたが、キラは結果的に、血のバレンタイン事件の跡地で人を殺めるという行為に及ぶことになってしまったのでした。その後、またも救命ポッドを発見したキラは、それを回収してアークエンジェルに帰還。中から出てきたのは…。終盤では、ストライクガンダムと長距離強行偵察複座型ジンの戦闘が描写。ただ、後者が前者の存在に全く気付いていないため、ビームライフルの発砲3発で決着がつくという、とてもシンプルで短時間なものになりました。そしてこのシーンで強調されているのが、キラの感じたはかなさとツラさ。相手が気付かなければ戦闘が回避できた他、戦闘をした場所が、戦争の原因となった血のバレンタイン事件の跡地であることに、キラはショックを受け嗚咽します。ここでの彼の考えや感情は、詳細にはセリフ化されてはいませんが、今までの描写等から考えれば、彼の感じたものは容易に想像ができることでしょう。そんなキラが顔を上げると、またしても救命ポッドを発見。見過ごせないため回収し、マリューたちがその扉を開けると、中から出てきたのは、ザフトの歌姫でありアスランの婚約者であるラクスでした。キラとラクスの出会いは、このシーンが初めて。ああ、さらにややこしいことになってきたぞ…。

 

 

 

PHASE-08「敵軍の歌姫」

2002年11月23日放送

登場した敵他:イージスガンダム、ジン

「あなたが優しいのは、あなただから…でしょ?」

 

STORY:救命ポッドの中から出てきたのは、ザフトのクラインの娘:ラクスだった。その処遇にマリューたちが頭を抱える中、キラは、フレイの発言等から、ナチュラルのコーディネーターに対する偏見と差別を改めて痛感する。同じ頃、クルーゼの部隊は、当初の予定を大幅に早めて出撃。目的はラクスの創作であったが、その道中連合の別の艦を発見したことから、針路と作戦の変更を決定する。ラクスをめぐる様々な者の思惑は、いったいどう交錯していくのだろうか。

 

戦闘シーンが一切なく、ラクスと彼女をめぐるキラやアスランたちの様子に描写が割かれた一編。ラクスのほわほわした人物像が描かれたほか、前々回以上にフレイの過激なコーディネーターへの差別も描かれ、キラの複雑な心境がしっかりと浮き彫りにされていましたね。しっかし、フレイの凝り固まった考え方を軟化させるのには、かなり時間がかかりそうだなぁ。いや、それとも無理っぽいか…?

 

前回、救命ポッドから飛び出してきたラクスに驚いたマリューたち。彼女らは、彼女を別室に連れていき事情聴取を行いますが、ラクスがザフト側の人間というだけでなく、クラインの娘だということを知り、頭を抱えます。同時に、ラクスがなぜあそこを漂っていたのかを知り、連合のやり方に疑問を覚えるマリュー。彼女の中で、友軍への合流前に、彼女を何とか救えないかという考え方が、頭をもたげてきます。序盤では、キラたちとラクスのファーストコンタクトと、彼女の人柄と特性が描写。敵軍の主要人物の娘という位置づけのラクスですが、当の本人はいち民間人のアイドルであり、本人の言う通り、ザフトとは直接関係のない人間でした。ファーストコンタクト直後、マリューたちによるラクスへの事情聴取が行われますが、いかんせんラクスがほわほわしていることから、どうも調子が狂ってしまうという感じに。ここは少し笑えましたね。ちなみにこのシーンでは、ラクスがなぜあの宙域を漂っていたのかという理由も披露。もともとユニウスセブンの追悼式典のための下準備のために、現地を訪れていた彼女でしたが、連合側の艦に発見され戦闘状態に。自身は救命ポッドで脱出させられましたが、他の乗組員の安否は不明の状態でした。キラが前回遭遇したのは、連合にやられた直後のラクスの乗っていた船と、それの調査のためにやってきた長距離強行偵察複座型ジンだったんですね。キラ側にもやむを得ない事情があったとはいえ、お互いあと少しタイミングがズレて接触していなければ、あんなことにはならなかったろうにね…。

 

限られた時間の中で休息をとっていたアスランでしたが、当初の予定より30時間以上出撃予定が早まることになり、急遽準備を開始。同時に、メディア報道により、ラクスが乗っていた宇宙船ごと行方不明となったことを知り、さすがにショックを受けます。それでも平静を保ちヴェサリウスにやってきたアスランを待っていた命令は、ラクスの捜索。ラクスがアスランの婚約者である等、様々な対面上による出撃命令でしたが、クルーゼにはまた別の思惑がありました。出撃時間が大幅に繰り上がり、急いでヴェサリウスに向かったアスラン。てっきり当初の目的通り、連合に対する攻撃が出撃理由かと思っていましたが、実際はラクスの捜索がその主目的でした。いくら主要ポストの人物の娘だからと言って、捜索のために大規模部隊を派遣するのは少々オーバー気味。ですが、ここに「一般市民たちはアスランラクスが婚約していることを知っている」、「婚約者が行方不明になっているのに、それを捜しに行かないと世論にどう思われるか」という事情を付加することで、この出撃を違和感のないものにしています。この設定の采配はGoodでしたね。なお、ここではユニウスセブンの位置関係についての描写も挿入されており、血のバレンタイン事件の以降、崩壊したユニウスセブンは地球の引力圏に引っ張られ、当初の一から大幅にズレた、あのデブリ帯に位置していることが語られます。なるほど、こうした事情があるのなら、前回キラたちがデブリ帯に突っ込むまでユニウスセブンであることがわからなかったのも、納得ですね。

 

キラがストライクガンダムの整備を終え、食堂付近に戻ると、何やら言い争うフレイたちの姿が。その原因は、ラクスのもとに食事を運ぶことであり、ラクスが偶然食堂までやってきてしまったことから、キラはそこで、フレイのコーディネーターへの差別心を改めて知ってしまいます。ショックを受けつつも、ラクスのもとに食事を運ぶことになったキラは、そこで彼女と言葉を交わし―。Aパート終盤からBパートにかけて、またも騒動を起こしてくれたのがフレイ。彼女のコーディネーターへの差別と偏見は相変わらずであり、さらにそこへラクスも現れたことで、それが一層ヒートアップしていきます。ラクスが現れたことで、キラが横にいるにもかかわらず、平然とコーディネーター差別をぶちまけるフレイ。主人公がキラであることから、どうしても視聴者はキラ側に感情移入してしまいますが、おそらくフレイのような考え方が、多くの一般市民が感じていることなのでしょう。確かに、何か障害等がないのにもかかわらず、遺伝子操作をして優勢種のみ作り出すというやり方は、生命の摂理に反していると言えますからね…。ちなみに、ここでラクスが普通に食堂に現れているのが、とても興味深いところ。ドラマ展開的に観ると、「悪い態民で入ってきたな」と感じますが、よく考えて観ると彼女、マリューたちにより軟禁状態にされていたはずです。つまり彼女は、自分でカギを開けて出てきたということ。湖水たことからも、彼女が常人ではなくコーディネーターであることが、暗に示されています。

 

ようやく友軍とのコンタクトを取ることに成功したアークエンジェル。これで助かったと沸き立ちますが、マリューラクスの処遇が気がかりでした。敵側とはいえ民間人である彼女を、なんとかこの戦争に巻き込ませない方法は無いかと考えるマリューでしたが、そうした彼女の考えを、ムウとナタルは厳しく批判します。終盤、ラクスをかばうような考え方をするマリュー。それに対し異を唱えたのが、ナタルたちでした。ナタルの言葉は少しキツめですが、言っていることは何ら間違っていないものに。成り行きや事情が重なったとはいえ、キラたち民間人を巻き込んで戦争をやっているのに、ラクスは民間人だから巻き込みたくないという論理は、確かに通用しませんよね。一方で、このまま連合上層部に引き渡すと、ラクスが何をされるかわからないような気もするけど…。このような、艦橋部での緊張状態と同じ頃、ラクスのもとへ食事を運び終えていたのがキラ。彼は自分がコーディネーターであることを彼女に明かし、彼女はそれを普通に受け入れたと同時に、「その優しさはキラ自身のものである」旨語ります。キラのその感情や考え方は、コーディネーターであることに由来しない、キラ自身のものであることを表したセリフ。これを聞いたことで、キラの心も、幾分救われた気がするけど…実際どうなのかな。

 

 

 

PHASE-09「消えていく光」

2002年11月30日放送

登場した敵他:イージスガンダム、ジン

「パパの船を撃ったら、この娘を殺すって、アイツらに言って!」

 

STORY:ついに、友軍である戦艦モントゴメリィの艦隊と接触を果たしたアークエンジェル。そこには、大西洋連邦事務次官を務める、フレイの父ジョージも乗っていた。これで助かったと安堵するキラたちだったが、それをクルーゼらの部隊に発見されてしまい、アスランの駆るイージスガンダムを筆頭に攻撃を仕掛けてきた!対するアークエンジェルも、退避命令を無視して加勢するが、ムウのメビウス・ゼロは被弾、キラのストライクガンダムも、アスランイージスガンダムに阻まれなかなか戦艦モントゴメリィへたどり着けない。既に2隻の友軍艦が沈められており、ジョージの命が危ないと悟ったフレイは、卑怯な手を使ってでも戦艦モントゴメリィを救おうとするが―。

 

無残に消えゆく希望の光!今回は、前回までとは打って変わって、戦闘シーンがかなり多めにとられた一編に。ストライクガンダムメビウス・ゼロはしっかりと奮闘するも、アークエンジェル側の戦局は終始劣勢であり、最終的には救出に来た友軍艦3隻は全て撃沈、自分たちはフレイを人質にして戦線離脱するという、禍根の残るものになりました。沈められた艦の中に、フレイの父ジョージがいることから、今まで以上にフレイがお話に介入し、悪い意味でひっかきまわしていくことに、でも、彼女の切羽詰まった気持ちも、よくわかります。

 

前回、アークエンジェルがうっすらとながら受信した、友軍の連絡。それは戦艦モントゴメリィとその部隊からによるものであり、そこにはフレイの父であるジョージも乗っていました。お互いが近づくにつれ、ハッキリと交信できることになった両者は、特定ポイントで落ち合う算段を取り付けることに成功。ついに助かったと安堵し、喚起するマリューたちでしたが、クルーゼたちの部隊が近づいていることに、全く気付いていませんでした。序盤では、戦艦モントゴメリィと連絡が取れ、歓喜と安堵に包まれるアークエンジェルの様子が長めに描写。これまで散々な目に遭ってきましたから、このように張り詰めた雰囲気が緩むのもよくわかります。一方で、序盤でこうしたことが描かれている分、後半での悲劇が際立つことになるんだけどね…。ちなみにここでは、フレイの父親であるジョージが初登場。大西洋連邦事務次官という要職についていますが、性格はフレイに似てかなり軽めでした。この親にしてこの子ありという感じの、ジョージ&フレイ親子。作品によっては、こうした性格のキャラは一種の清涼剤になるんだけど、『SEED』ではそうはいかなかったね…。、

 

一度捉えた反応を頼りに、戦艦モントゴメリィらを捕捉したクルーゼ。アスランの意見を押さえて、すぐさまそれらを攻撃することを決定したクルーゼは、アスランたちに出撃を指示。イージスガンダムとジン3機が出撃していきます。ようやく敵の接近に気づいた戦艦モントゴメリィは、モビルアーマーメビウスを出撃させ応戦しますが、戦局は明らかに劣勢。それを知ったアークエンジェルは、戦艦モントゴメリィからの退避命令を無視し、逆に加勢する選択をします。戦艦モントゴメリィらを発見した途端、ラクスの捜索葉すぐに二の次にして、それを叩くために全力を注ぐクルーゼ。アスランも一度は異を唱えますが、すぐに意見は押さえつけられ、イージスガンダムで出撃することになります。前回の様子で明らかでしたが、クルーゼはラクスの捜索になど興味がない様子。下手をすれば、アスランのことすら実はあまり重要に思ってないのではないかとすら感じられます。これが純粋な軍人ゆえの行動なのか、それとも何か腹づもりがあっての立ち回りなのか、どちらなのか―。そんなクルーゼの部隊の接近に、戦艦モントゴメリィらはかなり遅れてようやく探知、積んでいたメビウスを出撃させて応戦しますが、ほとんど歯が立たず追い詰められて行きます。今までアークエンジェルの活躍ばかりを観てきたので、若干感覚がバグっていますが、艦内にエースパイロットとモビルスーツがどちらも揃っているのは、このアークエンジェルのみ。他の連合の艦は、まだまだメビウスが主体なんですよね。これじゃあ、イージスガンダムとジンの部隊には勝てませんわ…。

 

アークエンジェルからは、ムウのメビウス・ゼロとキラのエールストライクガンダムが出撃。戦艦モントゴメリィの救出に向かいますが、前者はジン1機を撃破したものの被弾して帰還、後者はアスランイージスガンダムに行く手を阻まれ、なかなか先へ進むことができません。そうした中で、アークエンジェル内で戦局に気をもんでいたフレイは、居ても立っても居られなくなり、艦橋に突入。サイらから退避するよう言われますが、眼前で破壊される戦艦バーナードとローの姿を目の当たりにしてしまいます。Bパートより、命令無視のうえ加勢し応戦するアークエンジェルのさまが描写。ストライクガンダムメビウス・ゼロ両方が出撃し、幾分盛り返しますが、それでも劣勢を覆すには至りませんでした。ストライクガンダムらが救援に来て、「助けに来てくれたのか!」と歓喜するジョージ。あれ?もともと助けに来たのはそっちでは…?そんなこの戦闘シーンでは、ストライクとイージスの一騎討ちもしっかり描写。しかし、今までと決定的に違うのは、キラもアスランもお互い一言も交わさず、ただ交戦しているという点です。「相手に言ってもわかりあえない」ということを薄々感じ取り始めたのかもしれない両者。2人の決別のときは、近いかもしれませんね。そして、この戦闘の最中、友軍の戦艦3隻のうち、2隻が撃沈。それを目の当たりにしたフレイは、かなりのショックを受けてしまいます。

 

一度は居住施設に戻されたものの、錯乱したフレイは、ラクスを連れ出して艦橋に再び突入し、彼女を人質にして戦艦モントゴメリィへの攻撃を中止させるよう進言。マリューはそれに対する回答に迷いますが、そうしているうちに戦艦モントゴメリィも撃沈。全砲火がアークエンジェルへと向けられます。ここで沈められるわけにはいかないと決意したナタルは、マリューらに代わってラクスの人質作戦を敢行。卑怯な手段であることはわかっていましたが、これによりクルーゼ側からの攻撃を中止させることに成功するのでした。終盤では、フレイの勝手な行動に混乱するアークエンジェル艦橋と、戦場からの撤退のためにやむを得ず卑怯な手段に出るナタルの姿が描写。フレイはかなり場を引っ掻き回してくれましたが、彼女の性格と、父親が死の危機に瀕しているという状況から考えれば、彼女の行動も頭ごなしに否定はできないかなという感じでしたね。そしてここで注目したいのが、戦艦モントゴメリィが撃沈するタイミング。他の作品であれば、フレイの作戦が一度敢行され、その後やはりクルーゼたちには通用せず攻撃されて撃沈…という流れになりそうなものですが、今回は、フレイがその作戦を提言しているうちに撃沈され、彼女の提案は、彼女にとってはほぼ意味をなさないまま終わるという構図になっています。こうしたドラマ構成が、戦争の非情さとはかなさをより引き立てているように感じましたね。そんなドラマ展開を受けてラスト、ラクスを人質にとる格好で、クルーゼたちから蔑まれながらも、戦場からの撤退に成功するアークエンジェル。やり方はキレイではありませんが、仕方ないですよね。全ては、“生きるため”なんだから―。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第10話から第12話をご紹介予定です。『機動戦士ガンダムSEED』。駆け抜ける宇宙に何を生むのか、ガンダム

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