お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンブレーザー』第12話 ちょっとした感想

意思疎通後の心からの変身!

 

 

 

ブレーザーも、命を救おうとしていたのか―。行くぞ、ブレーザー今回の『ウルトラマンブレーザー』は、ゲバルガとの戦闘回後編にして、チルソナイトソードの初登場回。そして、ゲントとブレーザーの心からの“対話”が描かれ、アツい要素を含みながらも、しっとりじっくり感動させてくれる、折返し地点のお話にふさわしい一編となりました。

 

こなすことが多い回でしたが、それぞれの描写を出来るだけコンパクトにしつつも押さえるところはしっかり押さえ、あとはいい意味で視聴者の感じ取り方に任せるという手法はいい塩梅。それにプラスして、チルソナイトソードの誕生が、ブレーザーの力だけのおかげになっていなかったのがGoodでした。上手いこと各登場人物を絡めて皆でバザンガを倒した構図にしていたのがGoodでしたね。

 

なお、前回(第11話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

前回の続きということで、いかに強敵ゲバルガを打ち破るのか、そしてゲントがブレーザーのことをどう理解するのかにスポットが当てられていた一編。前者については誰一人あきらめずに作戦を立案・遂行する姿が、後者では出来るだけセリフを少なくしてブレーザーのことを“理解する”さまが、強く印象に残りました。冒頭で述べたとおり、今回は本当に前半の締めくくりにふさわしい良回。欲を言えば、せっかく出した源川司令官をもっと活用してほしかったかな。

 

前回、ゲバルガに敗北を喫したブレーザーとSKaRD。ハルノ参謀長は上層部からの圧力もあり厳しい言葉を投げかけますが、決してゲントたちを見捨てたワケではありませんでした。一方のSKaRD側も、このまま終わるつもりは全くなく、以前倒したガラモンの破片を応用した新型武器:チルソナイトスピアを開発。ゲバルガ最大の関門であるEMP発生器官を破壊すべく、各所と協力した一大作戦を敢行します。序盤では、ハルノ参謀長による叱責が描写。SKaRDの怪獣単独撃破実績が無いことや、前回の戦いで退避したことを指摘され、組織そのものの存在が疑問視されているという厳しいことまで言われてしまいます。最初の剣幕だと、第2期ウルトラシリーズチックな雰囲気を感じましたが、最後のハルノ参謀長の話しぶり、そしてその後の展開でハルノ参謀長の根回しにより作戦がサクサク進んでいることから、ハルノ参謀長が単に頭ごなしに叱っているというワケではないことがわかるのがGood。彼も彼なりにSKaRDのことを思ってくれているのがわかるのが、素晴らしかったですね。こうしたことを受けてもへこたれないSKaRDは、ゲバルガ撃退作戦を新たに立案。既にゲバルガの最大の関門であるEMP発生器官を特定していたことから、特定地点までゲバルガを誘導し、ガラモンに使用されていたチルソナイトを利用したチルソナイトスピアを、アースガロンMod.2を利用して撃ち込むことを決定します。この作戦で最も大きな働きをしているのが、テルアキであるのが見逃せないポイント。副隊長らしい、隊長であるゲントをしっかりサポートする、素晴らしい活躍でした。

 

ここ最近、ブレーザーと噛み合っていないゲントは、あえてブレーザーストーンをロッカーに置いたまま出撃。懐かしい仲間とも再開して作戦に従事します。その結果、確かに狙っていたゲバルガのEMP発生器官の破壊に成功しますが、その後もゲバルガは小規模な電磁波攻撃が可能であり、アースガロンMod.2のアースファイア等を次々に防いで襲いかかって来ます。ピンチを救うため、ゲントは思わずブレーザーストーンを手にしようとしますが、ロッカーに置いてきてしまったため当然ポケットにはなし。そのとき、自分と同じ声が脳内に響いて…。ゲバルガ撃退作戦では、第1話のバザンガ撃退作戦で登場した、地球防衛軍の一般隊員たち(特機団)が再登場。久々の登場で胸が高鳴りましたが、本編全体を観てから考えると、これはラストのにおわせ展開の伏線だったんですね。そんなゲバルガ撃退作戦は、全員の頑張りにより想像以上にスムーズに進行。あとはアースガロンMod.2が近接戦闘で撃退するだけでしたが、電磁バリアに阻まれピンチに陥ります。ブレーザーストーンなきゲントは、半ば勢いに任せて攻撃を仕掛けますが、そのとき、自分に酷似したブレーザーの声が聞こえます。ゲントとブレーザーの対話シーンこそ、今回のストーリー上でのクライマックス。出来るだけセリフを削ぎ落とすことで、視聴者の視点をゲントと同じところに持ち込み、ブレーザーの“真意”を感じ取らせる構図にしていたのが素晴らしかったですね。ここ最近、ゲントの思いとブレーザーの行動が噛み合っていなかったのは、ブレーザーがゲントを救い守ろうとしていたからだったのかぁ。デマーガのときは、そのまま倒すとジュンからの批判は免れなかったため、山に帰すという手段をとり、前回では命を救うために撤退したと―。でも、もしそうならば、VSデマーガ戦でゲントの周りにデマーガを倒すことに反対する人がいなかったら、普通に倒してたってことだよな…。

 

ブレーザーの見せたビジョンから、その真意を感じ取ったゲントは、飛んできたブレーザーストーンをつかみ、すすんでブレーザーへと変身。ゲバルガに真っ向勝負をかけます。そして、アースガロンMod.2の撃ち込んだチルソナイトスピアをつかんだとき、ガラモンのブレーザーストーンが生まれ、チルソナイトソードが誕生。これにより新たな武器を入手したブレーザーは、チルソナイトソードによる圧倒的なパワーで、文字通りゲバルガを一刀両断して勝利を収めるのでした。ついにブレーザーと部分的にわかり合うことが出来たゲントは、すすんでブレーザーに変身。前回とは打って変わって積極的に攻めたて、その中でチルソナイトスピアをつかみ、チルソナイトソードを誕生させます。「チルソナイトスピアがチルソナイトソードになるんだろうな」ということは容易に想像がついていましたが、いざ実際にそのシーンを見せられると、感動もひとしお。ちょっと形は違いますが、人とウルトラマンが共に作り出した武器と言えるでしょう。そんなチルソナイトソードにより、ブレーザーはゲバルガをあっという間に撃破。これにより、ハルノ参謀長のいた作戦本部も解散となりますが、ハルノ参謀長はどこかへ秘密の連絡をしていました。「セカンド・ウェイブを退けた」と、ハッキリどこかへ報告していたハルノ参謀長。バザンガがファースト・ウェイブ、ゲバルガがセカンド・ウェイブなら、今後サード・ウェイブやフォース・ウェイブもあるのでしょうか?そして防衛軍は、時期がわからなくても、いつかそれが来ることを知っているのか…?大きな謎と含みを持たせて、『ブレーザー』は後半戦へと進んでいくのです。

 

 

 

◎特撮面

前半~中盤にかけてのSKaRDによるゲバルガ撃退作戦、終盤でのブレーザーによるチルソナイトソードでのゲバルガ撃破と、ドハデな描写が連続した今回に特撮パート。前回以上に火薬爆破とCG合成に力が入れられており、こちらも『ブレーザー』前半戦を締めくくるにふさわしい出来栄えとなっていました。ブレーザーもいつも以上にピョンピョン飛び跳ねており、アクション面も充実していましたね。

 

一時的な沈黙を保っているゲバルガに対し、SKaRDと特機団による撃退作戦がついに決行。大量の爆薬と地上からの狙撃により、まんまと作戦実施ポイントに誘導されたゲバルガは、アースガロンMod.2の放ったチルソナイトスピアを真正面から食らい、EMP発生器官を損傷。さらに、追い打ちをかけるかのように飛んできた防衛軍の大量のミサイルによる爆炎の中に消えます。序盤でのドラマ展開を経て、SKaRDと特機団による作戦遂行のさまが描写。ゲバルガのいた地点がもともと人気が少ない地域だったとはいえ、惜しみなく爆弾を使ってどんどん爆破してはそれを誘導していくさまは、見た目的にハデで興奮した一方、「市街地の近くでこんなにバカスカ爆発させていいのか!?」と、ちょっと心配にもなりました。そうした爆発の果てに、アースガロンMod.2によるチルソナイトスピアの攻撃一閃!ゲバルガは最大の武器でもあった、電磁波攻撃が使用不能になります。

 

ミサイル攻撃を受けてもゲバルガは生存していたため、アースガロンMod.2は近接戦闘を敢行。前回のお返しと言わんばかりのダイナミックな接近戦を展開し、最後はアースファイアを放ちます。しかし、EMP発生器官を破壊されたと言え、ゲバルガは完全に電磁波攻撃能力を失ったわけではなく、電磁バリアを繰り出してアースファイアを防御。アースガロンMod.2は逆に間合いを詰められてマウントをとられてしまいます。ブレーザーストーン無きゲントは、1人地上から援護射撃を行いますが…。中盤では、アースガロンMod.2によるゲバルガへのリベンジマッチが描写。最終的には敗北してしまいますが、この直前にEMP発生器官を破壊し、さらにゲバルガを長時間にわたって食い止めているのですから、個人的にはVSタガヌラー戦と同等と言っても過言ではない大戦果を挙げたなと感じました。そんなアースガロンMod.2は、「怪獣型のスーツがここまでダイナミックに動けるのか!?」と驚かされるような、激しいアクションを披露。これには舌を巻きました。

 

ブレーザーと意思疎通の結果、奇跡の変身を遂げたゲントは、そのままゲバルガに絡みつくようにアタック。そのまま近接戦闘にもつれ込み、身体全体を抱えられようが、マウントをとられて襲い掛かられようが、粘り強く食らいついて応戦します。そして、口(と思われる箇所)に刺さったチルソナイトスピアを手にしたとき、ガラモンのブレーザーストーンが誕生し、チルソナイトスピアはチルソナイトソードに変化。凄まじい切れ味とパワーを持つそれを振るったブレーザーは、ゲバルガを一刀両断して勝利します。終盤に展開されるブレーザーの戦闘も、荒々しくかつダイナミックでGood。前半戦完結編だからゆえのハデさとも捉えられますが、「お互いを理解したゲント/ブレーザーが、双方了承のうえで危険とわかっている戦いに挑み続けている」と、ドラマ面からの理由付けもキチンとなされている形になっているのが素晴らしいです。ちゃんと、アクションとドラマを両立させているんですよね~。そうした中で、ついに誕生したのが、チルソナイトソード。ゲバルガの電磁波攻撃だろうがパワーだろうがを一太刀で弾き、あっという間にそれを撃破してしまいます。片刃で日本刀のような雰囲気のデザインであるチルソナイトソードは、狩猟民族のようなブレーザーにピッタリですよね。でも、トリガーを都度引いて攻撃する仕様は、ちょっとブレーザーの雰囲気に合ってないかなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SKaRD本部にて、今までの戦闘記録を洗い出すエミたち。彼女らが、今まで登場した宇宙怪獣の共通点に着目する中、話題はブレーザーに対する考え方へと移っていく。SKaRDメンバーの、ブレーザーに対する思いとは何なのか!?

 

次回は、「ニュージェネレーションヒーローズ」ではお馴染みの、折返し地点特有の総集編回。ですが、もう次回予告の時点で明らかに“捨て回”にさせ無い気満々であることが窺えます。さあ、『ブレーザー』後半戦では、どんなドラマが待っているのか―?

 

真実は、雄弁に語る―。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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