サブキャラは味方になるとキャラ崩壊する法則
昔は強いヒーローがいればよかった。でも今は、悩み、苦しみ、それを乗り越えて強くなれば、誰もがヒーローになれる時代だ。今回の『仮面ライダーセイバー』は、カリュブディスメギド回の後編。最光エックスソードマンがメギドとマミを完全に分離できなかった理由の解明の他、飛羽真が強い決意のもとに火炎剣烈火をふるったことで、その問題を解決。マミ・レミ姉妹は完全に救出され、ストリウスの目的達成は許してしまったものの、ゲストキャラクターに救いのある展開になっていました。
適度にホラー演出やゲストキャラクターの深掘りを挿入してドラマを進めていた分、中盤でのセイバーとバスターの対決はちょっと蛇足だったかなぁという感じ。でもまあ、玩具販促や各ライダーの活躍の都合上仕方ないのでしょう。今回のことがきっかけで、亮そして倫太郎にも、心境の変化があったのかなぁ。
なお、前回（第21章）の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
前回、カリュブディスメギドを撃破し、マミを救い出した飛羽真とユーリ。事件はこれで解決かに思われましたが、再びマミから連絡が入り、今度は妹のレミが消えたという報せを受けます。大秦寺がユーリにすっかりご執心の中、マミのもとを訪れた飛羽真と芽依は、そこで彼女の、妹がいなくなったこととはまた別の異常なまでの不安感に気づくのでした。マミの連絡を受け、飛羽真と芽依が彼女のもとへ。妹のレミが消えたので当然不安感が募っていたマミでしたが、彼女にはそれとは別に、「レミがいなくなったことで自分の価値がなくなった」ということへの恐怖・不安感を抱いていました。マミとレミが双子であることが、カリュブディスメギドの力の最大の特徴につながり、そしてストリウスが彼女たちに目を付けた理由。マミがレミに対しある意味依存関係にあったという設定は面白かったので、もっと広げたらさらに面白くなったんじゃないかなぁとも感じました。「（所属事務所の意向で）2人がお互い差がつかないように調整している」というのは前回でも少しにおわされていましたが、それくらいだったからなぁ。このように飛羽真たちが足で調査をしている一方で、かみやまで待機していた大秦寺は、ユーリに興味津々。そのあまり、芽依からの連絡にも気づかないほどでした。味方になってから、すっかり性格が明るくなった大秦寺。まあ、「平成仮面ライダーシリーズ」では、サブキャラが味方化するとキャラが変わるってのはよくあることだけどね…。
レミを救うにはどうすればいいか―。そのことをただひたすら考える飛羽真のもとに現れたのは、亮。彼は火炎剣烈火を奪うため、飛羽真に本気の戦いを挑みます。やむを得ず戦う飛羽真は、全力を出し切るも敗北。しかし亮は、彼の成長と強い決意を感じ、わざとキングオブアーサーライドブックのみ取ってその場を去るのでした。中盤のメインは、セイバー＝飛羽真とバスター＝亮の戦闘。序盤から飛羽真たちの調査と同時並行で亮がクローズアップされるシーンが多々あったので、「この戦いで亮も飛羽真側につくのかな」と思いましたが、そうはなりませんでした。まあ、ソードオブロゴスの中で今のところ最年長の剣士だから、コロッと味方化しても「そんな軽くていいのか？」ってなっちゃうからなぁ。おそらく彼は、飛羽真のことを認めつつも最後の最後まで状況を見極め、最後の最後で味方になってくれるのでしょうね。
レミを探しさまようマミ。そんな彼女に変化が起き、再びカリュブディスメギドへと変身し、街を襲い始めます。大秦寺がスラッシュとなり、またソードオブロゴスからは蓮が剣斬となって応戦しますが、ストリウスの介入もあり苦戦。途中で最光エックスソードマン＝ユーリも加勢しますが、マミ・レミという双子が融合したカリュブディスメギドを単独で撃破することはかないませんでした。もう斬るしかない―。倫太郎がそう考えた時、満身創痍の飛羽真が現れ、火炎剣烈火一閃！これにより内部でマミとレミが分離を始めたカリュブディスメギドは、最光エックスソードマンの力で今度こそ倒されるのでした。マミとレミは双子であるため体質等も酷似していることから、よりメギドと強固に同化。それにより最光の力でも分離できないでいました。うーん、なんかわかったようなわからんような設定。なんとなく言いたいことはわかるのですが、それでいいのかなぁ…って感じもします。こうした状況下で突破口を開いたのが、飛羽真。彼はマミもレミも1人の人間であり、そして違う個性を持っていると説き、火炎剣烈火を一振り。これによりメギド内でマミとレミが分裂を起こし、ここで最光エックスソードマンの必殺技が決まったことで、マミとレミを救出。カリュブディスメギドは撃破されるのでした。ここぞというところで現れる飛羽真、カッコいい。でも、火炎剣烈火でマミとレミを分離できたのってなんでなんだろう？ここら辺のことは、次回以降で明かされるんですかね。
カリュブディスメギドは倒された。しかし、これでストリウスの目的が潰えたわけではなかった！新たに生み出されたアルターライドブックの力とは何か？そして、サウザンベースへの潜入を試みる飛羽真たちを待ち受けるものとは！？
次回はセイバーの新たなパワーアップフォーム：プリミティブドラゴンの登場回。どちらかといえば暴走系のフォームになるみたいだけど、『ビルド』とか『ゼロワン』でやったばかりだよなぁ…。
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…というワケで、記事は「『魔進戦隊キラメイジャー』第43話 ちょっとした感想」に続きます。
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