1991年の開業以降、『特捜エクシードラフト』をはじめとする多くの特撮作品や一般ドラマのロケ地として使用されてきた、晴海客船ターミナル。私が初めてここを訪れたのは、2014年9月中旬のことでした。
↓当時の記事
bongore-asterisk.hatenablog.jp
あれから早6年超。最近では『騎士竜戦隊リュウソウジャー』などでも使用されていたこの地ですが、2021年開催予定の東京オリンピック後、取り壊されることが決定。その最後の雄姿を見るべく、久しぶりに同地を訪れることにしました。
訪れたのは、11月27日。今回は、それにかかるレポートです。
まずは周辺地域から。6年前は東京オリンピックのための開発が始まる直前で、周囲は空き地だらけの閑散とした印象でしたが、現在では選手村のためのマンションが林立。印象はガラリと変わってしまいました。なんだか、晴海客船ターミナルが窮屈そうに見えるなぁ。
そして、そんな選手村を抜けると、正面ターミナルへ。ここの雰囲気は6年前とほとんど変わっていませんが、入口前に生えている木々は成長し、以前よりも緑が多くなっていました。
そう、やっぱりこの外観だよね!『エクシードラフト』のエクシードラフト本部でおなじみのこの建物!今にもレッダーたちが歩いてきそうな感じがするなぁ。
では、2階のエントランスから中に入りましょう。当たり前ながら、6年前とは構造に変化はなく、『ウルトラマンマックス』のDASH基地の1フロアとして使用されたベンチも健在でした。
構内は相変わらず閑散気味。6年前訪れた時は、偶然フェリーの入港がない日だったのですが、今回は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、フェリー入港予定が未定の状態。寂しさに拍車がかかっていました。でも、10日に1回あるらしいワックスがけの日の直後だったらしく、館内がピカピカだったのはよかったなぁ。貴重なきれいな状態の館内を写真に収めることができましたからね。
館内の展示は大きく変わっており、液晶テレビのモニターが追加設置されていた一方、既に解体が秒読みであるからか、かつてあった展示などは半分くらいが撤去済み。何もない、がらんどうの寂しいエリアが目立つのが、この建物の“死”の近さを感じさせてくれました。
階段で3階へ上がり、再び外へ。よく特撮作品の戦闘シーンで使用されていた広場のようなところに出てみました。荒涼とした感じと潮風により腐食した各構造物は、当時とほぼ同じ状態。錆などが目立ちましたが、汚れがほとんどなかったのは、まだこの建物がきちんと整備されている(清掃が行き届いている)ことの証でしょう。
さてここからは、6年前は時間の都合で上がれなかった、展望台フロアへ行ってみましょう。晴海客船ターミナルは新型コロナウイルスの感染拡大や規模の縮小等で、あちこちに立ち入り禁止エリアができていましたが、展望台フロアは引き続き開放中。エレベーターで最上階へ上がり、そこから階段で展望デッキへと向かいました。
展望台部分は、骨組みだけの吹き抜け構造。立っていると、潮風が体を通り抜けていきます。全面ガラス張りの建物なのかと思いきや、そうではないんですね。
そして、眺望はこんな感じ。この建物が完成した当時は、きっと勝どき方面等の景色がよく見えたのでしょうが、現在では上述したオリンピック選手村のマンションが林立。眺望は決して良いものではありませんでした。
明確な解体時期は示されていないものの、おそらくあと数年でその姿を消すであろう、晴海客船ターミナル。数多くの映像作品に登場したその雄姿を目に焼き付けるのは、今が最後のチャンスといえるでしょう。
ありがとう、晴海客船ターミナル。そしてさようなら、特捜エクシードラフト本部…。
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