速 杉 家 あ る あ る
他人がゴミと思っても、誰かにとってはゴミじゃない!今回の『新幹線変形ロボシンカリオン THE ANIMATION』は、超進化研究所のメカニックにして、今まで準レギュラーキャラで唯一声が出てきていなかった小田原キントキをメインに据えたお話になりました
ゴミとキントキが扱うスクラップを繋げ、半ば哲学的な話となった今回。中後半のそれを生かした展開にも、注目させられましたね
シンカリオンの掃除をしていて、機体には気がづかない傷がついていることを知ったハヤトたち。そんな彼らに、口の悪い老メカニック:小田原キントキが話しかけてきます。シンカリオンも巨大ロボ。戦闘に続く戦闘とハヤトたちの運転でダメージが蓄積されており、メカニック泣かせでもあったようです。そんなハヤトたちの運転の粗を、彼らの運転を見ることなく部品の破損具合で見抜いてしまったキントキ。口は悪いですが技術屋としては腕は確かみたいですね
あることをキッカケに、人間とゴミの関係についてかなりの興味を持つゲンブ。その頃、キントキから命じられたスクラップ磨きにアキタとツラヌキが音をあげる中、ハヤトだけはだんだんとキントキの人間性を理解するようになります。今回のもう1つのテーマはゴミ。ゴミを掃除する人間を見て、ゲンブはゴミを生み出すこと、そしてそれを掃除することに注力する人間に疑問と興味を持ちます。「人間はゴミを掃除する技術を開発したのに、なぜゴミを最初から生み出さない方に技術を使わないのか」―。実際はゴミを出さないような努力も人間がしているのは皆さんご存知の通りですが、面白い着眼点だと感じましたね。考え方のベースにある種の人間への興味・リスペクトがあるのも面白い。そういう意味では、以前から言われている通り、ビャッコたちはロボットアニメとしては新しい悪役といえるのかもしれません。一方、ハヤトが唯一キントキとスクラップ磨きを続ける中で、彼から聞き出したのは、若き日のホクトのこと。ハヤトとホクトって、やはり性格似てるんだろうなぁ
ゲンブが生み出した巨大怪物体が出現。ハヤトたちが一斉出撃しますが、なぜか敵は攻撃して来ず。先手必勝とばかりにE6こまちとE7かがやきは攻撃を仕掛けますが…。今回の巨大怪物体は掃除機モチーフ。自発的に暴れはしませんが、E6こまちらが攻撃を仕掛けた瞬間、突然起動し武器などを丸ごと吸い込んでしまいます。今までの敵に比べると突飛な性質を持つ巨大怪物体ですが、これはつまり自分が攻撃されることで攻撃してきた相手を「ゴミ(吸い込むべき対象)」と認識して襲いかかってくる特性を持っているということでした。自分の家族に当てはめて気づくハヤトは勘が鋭いけど、ホクトって家で結構サクラに責められてるんやな…
巨大怪物体の特性に気づいたハヤトは、E6こまちらを撤退させ、代わりにキントキと通信しながら戦闘。途中シノブの援護も受け、なんとか敵を撃破することに成功しました。キントキが中盤で言っていた言葉をヒントに、巨大怪物体の撃破方法を議論し実現してみせるハヤト。やっぱりハヤトって本当にいい子だし、戦闘における作戦面でもきちんと立案できるようになってきましたね。ハヤトの言葉を受け、キントキも刺激を受けた様子。彼の姿勢を見て、何か感じるところがあったのでしょう。巨大怪物体をまたもや倒されてしまったビャッコたちでしたが、ここで彼が言っていることが非常に興味深いですね。「人間は進化の過程で必要なものを取捨選択し、そしてシンカリオンを生み出したんじゃないか」―
単身赴任で大忙しのホクトに会いに、ハヤトたちが家族旅行!ところが、ビャッコたちも大きな作戦を展開するようで…?
次回は関西民には嬉しい京都が舞台!シンカリオンN700Aのぞみも登場するけど、こりゃおそらく前後編かな…?
CREW GUYSの持つ最大の武器:メテオール。60秒間だけ宇宙人の技術を応用した技を使用できるという設定ですが、当時はこれには驚かされました。
今回の『シンカリオン』を見て思い出したのが、私が『ウルトラマンメビウス』で最も好きな話である「不死鳥の砦」。アライソさんが初めて出てくるお話であり、今回の『シンカリオン』と共通する点も多かったように感じます。やっぱり、メカニックに携わるおじさんはダンディだぜ!
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