お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士ガンダムSEED』ちょっとした感想 SEED-15(第43~45話)

今回は、機動戦士ガンダムSEED』の感想記事第15回目です。

 

最終回もじょじょに近づき、ストーリーに関わるような重要な展開が連続。ナタルの実質的な敵化、ムウとクルーゼの因縁、そしてキラとクルーゼ出生の秘密等、観る者を驚かせてくれました。今回ご紹介の3話では、キラたちにとってマイナスの影響を与える事象が連続したけど、だからこそ彼らには、くじけずに立ち向かってほしいなぁ。

 

なお、前回(第40~42話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

PHASE-43「立ちはだかるもの」

2003年8月2日放送

登場した敵他:カラミティガンダムフォビドゥンガンダムレイダーガンダムデュエルガンダムゲイツストライクダガー

「一人でぐるぐる考えてたって、同じってことだ。だからみんなで話すんだろ?」

 

STORY:ドミニオンの艦長に任命され、シミュレーションに励んでいたナタル。彼女の初陣となる戦いは、なんとアークエンジェルと、フリーダムガンダムジャスティスガンダムの鹵獲だった。アズラエルとオルガたちを乗せて、現地に向かったナタルは、最初こそアークエンジェル側に降伏を求めるも、先制攻撃を仕掛けて攻め立てていく。それに応戦するキラたちだったが、かつての仲間であり、アークエンジェルの手の内を知っているナタルの作戦に苦戦を強いられる。フリーダムガンダムすらも出し抜くその攻撃に、キラたちは打ち勝つことができるのか。

 

L4コロニー群を舞台とした、ナタル率いるドミニオンとの戦いの前編。ナタルが久しぶりに、そしてキラたちの敵として登場することから(まさに、立ちはだかるもの)、彼女の出番やドラマが多めに取られており、また彼女に追い詰められていくアークエンジェルのさまも描かれていました。オルガ/カラミティガンダムたちも、初めてかなり有利にフリーダムガンダム&ジャスティスガンダムとの戦いを進めていたけど、ナタルの尽力によるところが大きかったかな…。

 

ドミニオンの艦長に任命され、シミュレーションに励むナタル。自分の指揮に対して部下たちの動きが遅く、そのことにイライラしていたとき、月経由で地球からやってきたアズラエルと初めて対面します。そこで彼女は、彼のL4コロニー群へ向かうという提案を受けるのでした。同じ頃、クルーゼ隊も、エターナル等がL4コロニー群へ向かった情報をキャッチ。イザークらとともに、現地へ向かうことを選択します。今回は、最近一時的に出番のなかったナタルの描写からスタート。ほんの少しだけ、まだアークエンジェルに対して心残りがあったようですが、シミュレーションに精を出しており、その様子はアークエンジェル時代とほとんど変わりませんでした。根っからの軍人でマジメなナタル。彼女の実力もまた折り紙付きでしたが、このシーンではそれゆえのマイナス面も出てしまっていました。出している指示自体は的確なんですけど、あまりにも部下にマルチタスクを求めすぎてて、部下のほうがそれについていけないんですよね。悪気がないのはわかるけど、これじゃあそのうち、ついてくる部下いなくなっちゃうよ?そんなナタルが、アズラエルと初めて対面していた頃、宇宙を航行していたクルーゼたちもまた、L4コロニー群にエターナル等が潜伏しているであろうとにらみ、そこへ針路をとります。アンドリューもクライン派であることを知り、ショックを受け悪態をつくザフト兵たち。クルーゼもその会話の中で、「人の本心などわからんよ」的なことを言っていますが、これ、暗に自分のことを言ってるんですよね―。

 

L4コロニー群内で補給を進めていたマリューたち。今後の動き方についても話し合いますが、そこにアスランの姿はありませんでした。どこにいるか思い当たったカガリは、彼の元へ向かい、1対1で話し合います。同じ頃、アズラエルの提案が根拠に欠けると考えたナタルは、L4コロニー群へ針路をとることに疑問を呈しますが、それはアズラエルに押し切られてしまい、同時に自身がいち軍人でしかないことを思い知らされるのでした。キラやマリューラクスやアンドリューがいる艦橋に、姿を見せていなかったアスラン。その理由は単なる偶然でしたが、パトリックとのことが原因ではないかと考えたカガリは、直接彼の元へ向かって話し、自分の経験を交えながら元気づけようとします。パトリックと仲たがいした形になったアスランに、生きていればまた話し合うことができると言うカガリ。これは明らかに、数話前でウズミを失った経験をもとに語っていますよね。一瞬挿入される彼女の回想からも、そのことがわかります。そして、そのカガリの話から、ウズミとの死別という建研を踏まえていると察して、逆に優しく抱き留めてくるアスランも、またいい感じ。シーンの時間は短いにもかかわらず、お互いがお互いのことを思いやっていることがわかる、温かみのあるシーンでしたね。その一方で、アズラエルから冷たい仕打ちを受けていたのがナタル。こちらも時間は短いですが、高圧的に来るアズラエルと、それに対し唇をかみしめるナタルのさまから、ナタルの悔しさや、いち軍人に過ぎないと思い知らされた衝撃が、よく伝わってきました。

 

L4コロニー群に先んじて到着したドミニオンは、そこで確かに、コロニー内に隠れるアークエンジェル等を発見。遅れてそのことに気づいたマリューたちは、最終調整中のエターナルを待機させて発進し、ドミニオンと対峙します。ナタルは、最初こそアークエンジェルに向かって降伏を求める通信を入れますが、案の定それは決裂し、戦闘が勃発。カラミティガンダムたちも出撃し、キラのフリーダムガンダムアスランジャスティスガンダムが、これに応戦します。Bパートより、戦闘シーンが挿入。先に敵を発見したのはナタル側で、十分に先制攻撃で大ダメージを与えることができたはずですが、彼女はあえて、まずアークエンジェルに降伏を要求する連絡を入れます。マリューがそうしたことに屈する女性ではないことは、ナタル自身もわかっていたはずですが、ここではアズラエルの意向を無視してまでそれを実行。やはり、彼女も彼女なりに、アークエンジェルとそこにいる仲間たちに思い入れがあったのでしょう。そんなナタルの要求は、当然アークエンジェル側には受け入れられず、戦闘が勃発。キラのフリーダムガンダムアスランジャスティスガンダム・ムウのランチャーストライク・ディアッカバスターガンダムがそれぞれ出撃。ストライクダガー部隊や、カラミティガンダムたちと激戦を繰り広げます。既にキラたちは何回もカラミティガンダムたちと戦っているので、今回も撃破まではいかずともそこまで苦労せずに乗り切れるだろう…と思いきや、意外に苦戦。その理由は、カラミティガンダムたちが宇宙になってから動きがスムーズになったというのもそうですが、ドミニオンの的確な後方支援がありました。ドミニオンは、ナタルアークエンジェルの動きの傾向を知っていることもあり、一見すると明後日の方向に攻撃しているように見えて、ちゃんと最終的に当ててるのがすさまじいところ。宇宙戦艦による後方支援って、こんなに効果的なんですね。これだけ宇宙戦艦の動きが的確で、かつ支援攻撃ができてるのって、「ガンダムシリーズ」でも初じゃないかなぁ。

 

モビルスーツうしの戦闘は拮抗していたものの、戦艦どうしの対決では、ドミニオンのほうが優勢。アークエンジェルの動きを読むだけでなく、初めて遭遇したフリーダムガンダムに対してもワナを仕掛け、カラミティガンダムたちをアシストします。追いつめられたフリーダムガンダムが、ドミニオンの一斉掃射を受けようとしていたとき、遅れて現地にやってきたクルーゼは、イザークとともにコロニー内に潜入し、情報収集を図ろうとしていました。ドミニオンの攻撃は、あのキラのフリーダムガンダムをも追いつめるほど。いくらキラのことをよく知っているとはいえ、今初めて見た超高性能機体を前に、ここまで宇宙戦艦だけで立ち回れるのは、やはりナタルの軍人としてのセンスと実力が高いからなのでしょう。フリーダムガンダムが追いつめられたところで、次回に続くとなるとはねぇ。このようなキラたちの奮戦の一方で、突如戦線離脱したのがムウ。彼は、クルーゼの接近を感じ取り、L4コロニー群の反対側へ向かっていました。ムウがクルーゼのことを感じ取る描写は、「ガンダムシリーズ」において、ニュータイプがほかのニュータイプの存在を感じ取る際の描写と同じ。やはり、ムウとクルーゼに並々ならぬ関係性があるのは、間違いないですね。

 

 

 

PHASE-44「螺旋の邂逅」

2003年8月9日放送

登場した敵他:カラミティガンダムフォビドゥンガンダムレイダーガンダムデュエルガンダムゲイツストライクダガー

「君も知りたいだろう?進歩の名のもとに狂気の夢を追った、愚か者たちの話を。」

 

STORY:ナタルたちの攻撃にさらされたキラだったが、SEEDを覚醒させることでそれを回避し、また激戦の中でアスランもSEEDを覚醒させ、大胆な攻撃でナタルたちを撤退に追い込んだ。再びL4コロニー群に戻ったアークエンジェルたちだったが、クルーゼたちの調査に向かった、ムウとディアッカの返信がまだない。状況確認のために後を追ったキラは、そこで、イザークと対話しようとするディアッカと、ある建物へ逃げ込むクルーゼを追うムウを発見した。クルーゼが語る、この場所の因縁とは何か。

 

L4コロニー群を舞台にした戦いの、続きのお話。前回のラストで気になる引きを見せた、キラたちとナタルたちとの戦いは、前半で終了し、後半からは、クルーゼ隊を追ったムウとディアッカにお話の焦点がシフト。それぞれの姿勢にたっぷりと時間がとられており、その後の顛末は次回に続くという構成になっていました。終盤であることを感じさせるこの展開、次回のドラマが気になってしょうがありません。

 

前回、ナタルたちの攻撃にさらされたキラ/フリーダムガンダム。ここで彼のSEEDが覚醒し、ミサイル攻撃を回避しますが、依然カラミティガンダムたちの攻撃からは脱出しきれずにいました。そんな中、アスランもまたSEEDが覚醒し、キラに加勢。攻撃しようとするカラミティガンダムを真正面から押し返し、シールドを中破させながらも、カラミティガンダムに大ダメージを負わせます。攻撃にさらされて大ピンチのキラでしたが、ここでSEEDを覚醒させたことで、フリーダムガンダム自体の動きが良くなり脱出。さらに、この戦闘の中でアスランもSEEDを覚醒させ、フリーダムガンダム&ジャスティスガンダムカラミティガンダムたちの戦闘は、超次元バトルのような様相になっていきます。今までの戦闘だと、キラかアスランのSEEDが覚醒してしまえば、もう勝利確定という感じでしたが、今回は戦闘を有利に進めてはいたものの、そこまで楽ではない戦いであるという描かれ方をしているのが印象的。これにより、オルガたちの格も落とさずに、ガンダム同士の激しいバトルを描いて、双方を目立たせることに成功しています。今のところ明確な白星を挙げていないオルガたちだけど、こういう風な描かれ方をするあたり、やっぱりベースのポテンシャルは、キラたちに負けないものを持っているんでしょうね。ただ、自分たちの能力が不安定なうえ、キラたちの能力の高さが尋常じゃないだけで…。

 

カラミティガンダムたちは、なおもフリーダムガンダムジャスティスガンダムに食らいつこうとしますが、そろそろパワーの限界。また、イザナギが窮地を脱したことでアークエンジェルに加勢し、ドミニオンは一転して劣勢に陥ります。冷静に戦局を読んだナタルは、アズラエルの反対を押し切って、ここで一時撤退を決断。こうしてキラたちは命拾いをしますが、まだムウたちの戦いが終わっていませんでした。前回は優勢を誇ったドミニオンでしたが、カラミティガンダムたちの限界と、ずっと足止めを食らっていたイザナギが戦線復帰したことで、一気にアークエンジェル側に戦局を盛り返されることに。状況を冷静に観察したナタルは、艦長として一時撤退を決断し、そのまま退いていきます。アズラエルの圧力に全く屈さず、撤退を選択したナタルの判断はGood。前回アズラエルから言われていたことの対になる形で、「ここで死にたいんですか?」とぴしゃりと言ってアズラエルを黙らせるさまは、さすがだなと感じました。こうして戦闘が集結し、やれやれといった感じのキラたちでしたが、クルーゼ隊と遭遇していたムウとディアッカは、依然彼らと戦闘中。宇宙での戦闘にも慣れている相手を前に、緩やかに追い詰められていきます。

 

L4コロニー群の反対側へと向かったムウとディアッカは、ムウの勘どおりに、クルーゼを発見。そこにはイザークデュエルガンダムもおり、ディアッカがキラたちと行動を共にしていることを知らなかった彼は、バスターガンダムナチュラルの誰かが乗っているのではないかと思い込み、襲い掛かってきます。そんな彼に、反撃を躊躇していたディアッカでしたが、キラのフリーダムガンダムの加勢で盛り返すことに成功。そしてディアッカは、バスターガンダムから降りて、面と向かってイザークと話すことを希望します。後半からは、クルーゼ隊との戦いがメインに。まずは、ディアッカバスターガンダムイザークデュエルガンダムの戦いが描かれます。ここでは、ひたすら攻撃を仕掛けてくるイザークに対し、極力反撃せず話し合おうとするディアッカの姿が、とても印象的。ここ数話の経験を通して、彼の考え方が大きく変わったのは周知の事実ですが、かつて行動を共にしていたイザークと対比することで、それがさらに浮き彫りとなり、ガツンとインパクトを与えてくれていましたね。

 

ディアッカ「プラントを裏切ったつもりもない。けど、ただナチュラルを、黙って軍の命令に従って、ただナチュラルを全滅させるために戦う気も、もう無いってだけだ!」

 

クルーゼのゲイツに応戦していたムウでしたが、バスターストライクの挙動が鈍重であることもあり、武装を破壊されピンチに。しかし、ここでキラのフリーダムガンダムが一瞬にしてゲイツを破壊したことで、クルーゼは逆に自機を失います。外に飛び出した彼が逃げ込んだのは、コロニー内にあった巨大な建物。負傷しながらも中に突入するムウと、彼に同行したキラは、どんどんその建物の深部へと入っていき、その奥で、クルーゼと遭遇します。ムウの相手は、やっぱりクルーゼ。メビウス・ゼロに乗っていた頃のVSシグー戦では、両者一歩も引かない戦いを見せてくれていましたが、今回は、ムウ側が火力重視のランチャーストライクであり、クルーゼ側が新規投入されたゲイツを使用していたことから、クルーゼの優勢で戦闘が進行。正直、キラのフリーダムガンダムが加勢に来てくれなければ、危ないところでした。戦闘を終えたばかりのキラが加勢に来るのは、ストーリー構成的には主人公だから&今後のドラマ展開のためなのですが、一応ストーリー上でも違和感のない理由付けがなされていたのには、好感が持てましたね。そんなキラのフリーダムガンダムは、疲労しているにもかかわらず、ゲイツに大ダメージを与えて不時着させることに成功。クルーゼは、まるでキラとムウをおびき出すかのように、巨大な建物の深部へと入っていきます。白兵戦を覚悟し、建物内に飛び込んでいったキラたち。しかし、クルーゼの目的はどうやらそれだけではないようです。『SEED』の物語における重要な事実が判明しそうなことをにおわせて、お話は次回へと続いていきます―。

 

 

 

PHASE-45「開く扉」

2003年8月16日放送

登場した敵他:カラミティガンダムフォビドゥンガンダムレイダーガンダムデュエルガンダム

「私にはあるのだよ!この宇宙でただ一人、全ての人類を裁く権利がな!」

 

STORY:拳銃を片手に、キラとムウにジリジリと迫るクルーゼ。彼が語ったのは、キラが人為的に生み出された究極のコーディネーターであったことと、自身がムウの父:アル・ダ・フラガのクローンであるという、衝撃的事実だった。彼の語る事実と、人間やコーディネーターへの恨み節を前に、精神的に追い詰められるキラだったが、ムウのピンチで正気に戻り、クルーゼに発砲。偶然仮面が壊れたことでスキが生まれ、窮地を脱した。そんなキラたちの眼前に展開されていたのは、またもアークエンジェルドミニオンの戦闘!憎しみが憎しみを呼ぶ戦争は、クルーゼの言う通り、本当に終わりがないのか。

 

クルーゼの正体、そしてキラやムウとの因縁とは!?最終回も近づいてきた今回は、いよいよクルーゼ自身の口から、彼の正体とキラたちとの関係性が語られる一編に。それらはキラたちが全く予想しえなかったものであるため、主にクルーゼの独白によって進行されていましたが、クルーゼにわざと遠回しな表現を使わせつつ、過去のシーンも織り交ぜながら展開する等、新たに絵を描き起こす手間を省きつつ、クルーゼがただしゃべるだけという構図にならないような配慮がなされていました。クルーゼにかかる様々なことが空かされましたが、その一方で、彼の仮面の下の姿は明かされずじまい。おおう、まだまだ引っ張るか…。

 

ナタルが、アズラエルからの圧力を受けて再出撃を決定し、またラクスたちが未だ戻ってこないキラたちを心配していた頃。当のキラたちは、クルーゼと対峙中。クルーゼは、遮蔽物越しにムウに銃を向けつつ、この建物のこととキラの出生について語り始めます。遠回しな表現を使いつつ、最終的に語ったのは、キラは人工的に生み出されたコーディネーターの最高傑作であるということ。ぼんやりとながら、自分の出生の秘密を予想していたキラでしたが、いざ事実を突きつけられると、精神的に追い詰められてしまいます。今回は、序盤からフルスロットル。ジリジリとキラたちに近づくクルーゼは、まずこの施設が何のために作られたのかを語り始め、じょじょにキラの出生の秘密へと話題を移行させていきます。ここでは、クルーゼの話しぶりをわざとぼんやりとさせ、次々とダイジェスト的に挿入されていく新撮カットや過去のお話からの流用映像で、視聴者をお話に釘付けにして強烈な印象を与えているのが面白いところ。クルーゼの言わんとするところをまとめると、コーディネーターの“開発”がまだ発展途上だった頃、ここに人工子宮の開発施設が造られて研究が進められており、キラはその中で生まれた唯一の成功例だったのでした。生命倫理に挑戦する、まさに禁忌の研究。またそれと併せて、理想の子供を作りだそうとする大人たちのエゴが、まざまざと描かれていました。このあたりは、だいぶ「ガンダムシリーズ」らしい展開になっていたなと感じましたね。ところで、これでキラの出生の秘密はわかったけど、じゃあカガリはどうなんだろう?キラが唯一の成功例ってことは、カガリナチュラルなのかな。それとも、存在を隠されていた、もう1人の完璧なコーディネーターとか…?

 

キラが精神的にまいってしまったことから、彼をかばいつつ、負傷した体を引きずって応戦していたムウ。しかし、クルーゼはそんなムウに迫り、自分とムウの関係性をぽつりぽつりと語り始めます。自身の正体が、ムウの父であるアルのクローンであると語るクルーゼに、最初は全く信じられなかったムウでしたが、彼の語ることの詳細と、正気を取り戻したキラの行動をキッカケに、偶然外れた仮面の下から現れた顔を見て、それを信じざるを得なくなるのでした。クルーゼの話に、さすがに精神的にまいってしまって動けないキラ。ムウはやむを得ず、負傷した身体で応戦しますが、クルーゼはそんな彼に対し、自分との因縁を語ってきます。クルーゼの正体は、ムウの父であるアルが、理想の子供を作ろうとして密かにこの研究施設で作らせたクローン。しかし、アルにとってクルーゼは自身の理想には追いついておらず冷遇し、その結果、幼き日のクルーゼは自宅に放火し、アルとその妻(ムウの両親)を殺害していました。クルーゼの生い立ちは、確かに悲惨。ナチュラルにもコーディネーターにも恨みを持っても、確かにおかしくないと言えるでしょう。しっかし、クローンですらその能力に満足しなかったアルって、どんだけ理想が高かったんだろう…?そんなクルーゼは、ムウに照準を定めて距離を詰めていきますが、それによりキラの動きに気づくのが遅れ、結果的に彼らの前で仮面が外れてしまうことに。取り乱した彼は、呪詛の言葉を述べて、そこから脱出していきます。キラたちがついに知った、クルーゼの素顔。しかし、視聴者にそれが見せられることがありませんでした。「いや、そこは見せてくれないのかよ!」って、ちょっとツッコんじゃいましたよ。

 

仮面を破壊されたクルーゼは、その場からすぐに脱走。キラたちは彼を追おうとはせず、自分たちも脱出を優先し、フリーダムガンダムがランチャーストライクを抱える形でL4コロニー群から脱出。ディアッカもまた、イザークと別れることになり、同じタイミングで脱出しますが、ようやくアークエンジェルのいる宙域に戻ってきた彼らを待っていたのは、またもドミニオンとの戦闘でした。クルーゼから命令を受け、撤退することになるイザーク。彼は最後までディアッカの言葉に耳を傾けず、銃を突きつけたままでしたが、それに対してディアッカは全く怯みませんでした。ここでのイザークディアッカのやり取りは、後者に軍配が上がった形。イザークもあとひと押しで、こちら側についてくれそうな感じだけど、どうなるのかな。そして、このディアッカのやり取りの少し前に、先にL4コロニー群から脱出から脱出していたのが、キラとムウ。負傷しているムウを、中破したランチャーストライクとともにアークエンジェルに託したキラは、そのままフリーダムガンダムドミニオンとの戦闘に加勢していきます。このとき、またもキラのSEEDが覚醒。これの影響を受けて、先行して出撃していたアスランもSEEDを覚醒させ、カラミティガンダムたちと再び超次元バトルを繰り広げます。本人の意志とは関係ないとはいえ、なんだか頻繁に覚醒するようになった感のある、2人のSEED。これから最終回まで激戦が連続するだろうし、発動回数もどんどん増えていくのかな。

 

ドミニオンとの戦闘に接触した直後、SEEDを覚醒させたキラは、そのまま戦闘に突入。先行してカラミティガンダムたちに応戦していたアスランも、これに呼応する形でSEEDを覚醒し、激戦を繰り広げます。一方、何とか自艦に戻ったクルーゼは、薬を飲んで発作を落ち着かせたのち、フレイに目をつけ彼女に脱出ポッドに乗るよう指示。アークエンジェルドミニオンの戦闘に介入し、彼女を解放すると宣言して、脱出ポッドを打ち出そうとしていました。仮面を破壊されたクルーゼは、そのまま顔を覆って速やかに帰還。真っ先に自室に戻って、薬を飲んで仮面をつけると、フレイに目をつけます。クルーゼが薬を常用しているのも、仮面をつけているのも、ムウのクローンだから。それはなんとなくよくわかるのですが、引き出しの中に大量にストックされている仮面が映し出された際は、ちょっと笑ってしまいました。本人にとって、とても大切なものってのはわかってるけど、なんだか構図がシュールだったんだよね。そんなクルーゼは、以前から持っていた「戦争を終わらせる鍵」をフレイに持たせて、人質解放にかこつけてフレイを脱出ポッドで射出。ここで今回は終わります。全人類に恨みを抱くクルーゼが、本気で戦争を終わらせようだなんて、考えているはずもなし、あの鍵も、きっと実際はろくでもないものなのでしょう。さて問題は、あれが誰の手に渡るかだな―。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第46話から第48話をご紹介予定です。『機動戦士ガンダムSEED』。怨嗟の鎖、断ち切れ!ガンダム!!

 

 

 

 

 

機動戦士ガンダムSEED』の本編は、各種サイトで公式配信中!↓コチラもチェックだ!

 

 

 

 

 

ガンプラ Pick Up!

機動戦士ガンダムSEED』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

Twitter Instagramやってます。よろしければ↓閲覧&フォローの方お願いします!

Twitter https://twitter.com/CTF_bongore_A

Instagram https://www.instagram.com/bongore200706/