お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド』第8話 ちょっとした感想

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戦線復帰だ!シンカリオンN700Sのぞみ

 

 

 

そっか、僕は押し付けばっかりで…2人の頑張りを無視していたんだ!今回の『新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド』は、テンとシンカリオンN700Sのぞみのデビュー回後編。テンが、タイセイたちの悔やむべき過去を乗り越え、シンカリオン運転士として戦線復帰しアンノウンを打ち破るさまが描かれました。

 

アカネのデビュー編と同じく、前編を新キャラ(今回ならテン)とタイセイたちの関わり合い、後編が新キャラの抱えている事情とそこからの復活を描くドラマ構成に。ただ、今回の後編のドラマづくりも、デビュー回が今回だけしかない場合はよくできている構成でしたが、前編として前回があったことを踏まえると、もうひと押しほしかった感じがしましたね。本人の抱えている事情や悩みをけっこうにおわせているのに対して、そこからの立ち上がりを戦闘シーンと同時並行で描いているせいで、淡白になっちゃってるんですよね。

 

なお、前回(第7話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

前回、適性値が急激に下がってしまったテン。タイセイたちが心配する中、気がつくとテンは姿を消しており、彼らの心配と考え方の相違によるいがみあいが加速していきます。そんな中、テンは1人、1年前のことを思い出していました。今回は、前回の続きからスタート。適性値が下がったことにショックを受けたテンは、タイセイたちの気づかぬうちに姿を消しており、それが原因で彼らは意見対立してしまいます。アカネとリョータのケンカは、若干お話に波風を立てるためにあえて挿入した感が否めませんでしたが、ここで2人が意見をハッキリと言っているのに対し、タイセイは結局2人の仲を取り持つ程度に留まり、自分の意見を明確に言わなかったのは、良い対比になっていてGoodでした。タイセイって、自身に悪気はないし、皆で仲良くやっていきたいんだろうなということはよく分かるだけど、それゆえに、こういう場面で自己主張しないんですよね。こうした、知らず知らずのうちにズルい立ち位置に立ってしまっていることは、彼の最大の欠点であるし、同時に乗り越えなければならない壁と言えるでしょう。こうしたタイセイたちの一方で、テンは1人外に出て、1年前のことを回想。今よりも快活だった彼は、かつて1人で何でもこなして引っ張っていくあまり、友だちを置いてけぼりにして自身の孤立を招いた過去がありました。劇中では明確にされていなかったけど、このとき置いてけぼりにしちゃった友だち2人が、前回の後半に出てきたあの2人組なんですよね。

 

メッセージアプリのグループ通話で、テンとコンタクトを取ることに成功したタイセイたち。そこでテンを励ました直後、アンノウンが出現します。その出現傾向に、タイセイはある気付きを得ますが、そんなことを深く気にする間もなく出撃。しかし、クレーンを武器に使うアンノウンの前に、彼らは苦戦を強いられて…。テンとようやく連絡が取れ、彼を励ますことが出来たタイセイたち。やっぱり最後の最後で意見が一致せず、またまた小競り合いになってしまい、様々な意味でテンを驚かせます。タイセイたちは、前2作の主人公たちに比べると、仲が良いとはまだまだ言えませんが、お互いのスタンス等はなんとなく理解できているため、ほどよく付かず離れずの関係になっており、これが絶妙なコンビネーションと仲を作り出していると言えるでしょう。そして、そんな関係性をテンが感じ取った直後、アンノウンが出現しタイセイたちは出撃することに。クレーンで攻撃してくるそれは想像以上の強敵で、彼らを苦しめます。ここでタイセイが得た重要な気づきが、アンノウンの出現地点は全て彼とイナの思い出の地であること。やっぱり、イナとアンノウンは関係がある…んだろうなぁ。

 

タイセイたちのピンチを知り、ERDA東海本部に戻ってきたテン。そこで彼は、タイセイたちの活躍、そしてタイセイの言葉を思い出し、1年前の後悔の原因を確信。それまでの自分と決別することを誓います。テンの精神状態が安定したことにより、適性値も回復し、N700Sのぞみが出撃。アンノウンの動きの傾向を見切って撃破に成功し、テンはシンカリオン運転士として、人間として、大きな成長を遂げたのでした。終盤では、すっかり立ち直ったテンの姿と、E5はやぶさたちに的確に指示を出して最後にバシッとキメるN700Sのさまが描写。立ち直り後の戦闘シーンは爽快感MAXでしたが、そこに至るまでの過程は、かなり淡白だったなぁという印象を受けました。タイセイたちの姿を見て「こうした人間関係もアリなんだ」と気づくその結果はGoodなのですが、そこまでの過程に、もうひと押し欲しかったですね。冒頭でも触れましたが、前提となる描写に一定程度時間をかけているのに対し、それへの解決が戦闘シーン等との同時並行での描写になっちゃうため、必然的にドラマパートが圧迫されてしまうことから起きてしまうのですが、ここはちょっと改善してもらいたいなぁ。

 

テンと別れ、大宮への帰途に就いたタイセイたち。リョータはテンを励ました彼のことを評価する一方で、アカネはある気付きをストレートにぶつけます。ここでアカネが指摘したのが、「タイセイの言葉はイナの受け売りであることが多い」という点。これは視聴者としては第3話くらいから何となく感じていたことでしたが、今回ビシッとアカネが指摘し、タイセイは自分を落ち着かせながらも動揺を隠せていませんでした。知らず知らずの間に自分を縛っていた、イナの存在と言葉。これを破って乗り越えることこそが、ドラマ上でのタイセイにとってのタスクの1つとなるのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

ERDAのサーバーにイナのアクセスが確認される中、シンカリオンH5はやぶさの運転士として起用された五稜郭シオンが、タイセイたちの前に現れた。ところが、彼女にはある秘密があるようで…?

 

次回は、シンカリオンH5はやぶさのデビュー回前編。そして、イナの謎にも少しずつ触れられていきそうです。この調子だと、イナが何らかの形でタイセイたちの前に現れるのは、思ったより早い感じかな。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

※『仮面ライダーガッチャード』と『爆上戦隊ブンブンジャー』の感想記事は、明日5月27日に投稿します。

 

 

 

 

 

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