お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンブレーザー』第19話 ちょっとした感想

ファードランと再会してメチャクチャ嬉しそうなブレーザー

 

 

 

謎を解いて、最高の誕生日にしろ!今回の『ウルトラマンブレーザー』は、ブレーザーのパワーアップ形態であるファードランアーマーの初登場回。ファードランの登場には少し唐突さがありましたが、今回だけでイルーゴ→ブルードゲバルガ(ゲバルガ)の生態やエミの父:タツキとのドラマ、そしてSKaRDに静かに迫る危機を全て描ききっており、限られた時間内で可能な限り違和感のないドラマ展開を行っていました。

 

このドラマの合間に挿入されるブレーザーとブルードゲバルガとの戦闘でも、ブレーザーのピンチからの、ファードランアーマーによる大逆転勝利をドラマチックに描いててGood。ブルードゲバルガはゲバルガのスーツ改造ですが、ファードランアーマーのデビュー戦にふさわしい敵怪獣と言える強さを発揮してくれていましたね。

 

なお、前回(第18話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

ブルードゲバルガとファードランアーマーによるその撃退にかかるドラマや、エミと父タツキのドラマ等、複数のドラマを両立し同時並行的に描いていた今回。冒頭述べたとおり、ファードランの登場のさまは少し唐突にも感じられましたが、それ以外はほとんど違和感のない仕上がりになっていました。そして気になるV99関連の今後のドラマ展開。これの解決がやはり、『ブレーザー』のTV本編の最終回に繋がるんだろうなぁ。

 

前回倒したイルーゴが、再び地中より出現。そのポイントはかつてゲバルガが出現した地点と被っており、またSKaRDの調査から、イルーゴはゲバルガの幼体であることが判明します。未だかつてない危機が迫っていることを察知したゲントは、ハルノ参謀長による待機命令を無視し、テルアキたちに出撃準備を指示。また、西崎との接触を情報共有後再び別行動をとっていたエミには、V99の調査続行を指示するのでした。イルーゴは今回冒頭からいきなり再出現。かつてゲバルガが出現した地点と重なっていたこと、また前回判明した生態にかかる推測から、イルーゴはゲバルガの幼体であり、今回は地球での繁殖が目的ではないかという推論が、テルアキを中心に立てられます。このあたりの展開は、前回で伏線を張っていたこともあり非常にスピーディー。そして、スッと腑に落ちる展開になっていました。怪獣の生態というややこしくなりがちな要素を、これだけ端的かつ明瞭に、解明のさま含めて描いていたのは秀逸でしたね。こうしていち早くイルーゴの再出現に危機感を覚えたSKaRDは、ハルノ参謀長からの指示を無視し、ゲントの指示のもと出撃準備を敢行。また別行動をとるエミは、V99の実験施設への再潜入を試みていました。ゲントたちの行動のほうが、地球のためになっているといえばそうなのですが、今後の展開を加味すると、ハルノ参謀長もちょっとかわいそう。部下には平気で指示を無視され、上からはその責任を取らされる形で、最終的に謹慎処分になっちゃうんですからね。まあ、中間管理職みたいなものだから、仕方ないっちゃあそうなのかもしれないけど…。

 

上層部の命令完全無視で、チルソナイトスピアを携え出撃したアースガロン。しかし、地中より現れたブルードゲバルガのEMP攻撃は、以前のゲバルガとはケタ違いであり、万全の対策をとったにも関わらずシステムダウンに悩まされることになります。ゲントもブレーザーに変身して挑みますが、チルソナイトソードをあっという間に破壊されたうえ、ブルードゲバルガの体内に取り込まれて大ピンチ。唯一の希望は、別行動をとりV99の秘密にあと一歩まで近づいていたエミだけで…。以前のVSゲバルガ戦を踏まえて、万全の体制で戦いに臨むアースガロンでしたが、ブルードゲバルガのEMP攻撃はハンパないものでありすぐにダウン。続いてゲントもブレーザーに変身しますが、チルソナイトソードを破壊されてブルードゲバルガの体内に取り込まれてしまい、大ピンチに陥ります。ここでの畳み掛けるようなピンチ描写の連続は、観る者をハラハラドキドキさせてくれると同時に、鮮やかさも感じられました。スピーディーなのに端的に「ブレーザー側がピンチだ」ということを印象的に描いてくれているんですよね〜。このような状況下で唯一無事だったのが、別行動をとっていたエミ。彼女はV99の実験施設内の、地下に向かう空洞のような場所に来ていました。

 

イーゴイスからの連絡で、SKaRDのピンチを知ったエミ。そのとき、目の前の設備からファードランが飛び出し、また行方不明になった父タツキも現れます。ファードランの動きから、ブレーザーのもとへ向かいたがっていることを察したエミは、タツキとともに操作盤を動かしてファードランを解放。ファードランはブレーザーのもとへと飛び立ち、ファードランアーマーとなってブルードゲバルガを打ち破ります。エミがSKaRDのピンチを知ったあと、空洞の中より炎とともに飛び出して来たのがファードラン。それと同時に現れたのが、行方不明になっていたはずのタツキでした。ファードランのことは、ブレーザーの反応とゲントの推測のみが描かれており、実際はどうなのかということはボカされていましたが、ファードランがもとからブレーザーの仲間であり、かつワームホールの実験施設内から飛び出してきたということは、あのワームホールは本来ブレーザーがいた世界に繋がっているということでしょうか。ということは、V99とブレーザーは、何かしらの関係があるかも…?こうした形で登場したファードランは、エミたちの協力を得て空へ飛び立ち、ブレーザーの元へ。自力でイルーゴを複数体撃破しただけでなく、ブレーザーと合体してファードランアーマーとなり、あれだけ苦戦していたブルードゲバルガと、増殖していたイルーゴを一気に殲滅してしまいます。詳細は後述しますが、ファードランアーマーの強さは、初登場補正もかかっていてハンパないもの。チルソファードランサーも凄まじい威力だったなぁ!

 

再会できたと思ったタツキは、光の粒子となって消滅。しかし、彼の遺した手がかりから、貸金庫内に保管されていた実験記録が発見されます。それを読み解くゲントとエミは、V99に関連するワームホールの開通実験の記述に注目しますが…。タツキとの別れに悲しむ暇もなく、彼の残したペンダントから、貸金庫内に保管されていた手記を発見し読み込むエミ、そしてゲント。しかしそれは、ドバシによって最終的に奪われてしまいます。手記によると、タツキたちは、V99に脅威を感じていた一方、ワームホールの開通により何者かと接触しようとしていたらしい。その何者かの正体は―?物語は確実に、終局へ向けて動き出しているのです。

 

 

 

◎特撮面

ブルードゲバルガの脅威とファードランアーマーのデビューをドハデに描き、ミニチュア特撮とCG合成の駆使が印象に残った、今回の特撮パート。改めて観てみると、実は意外に戦闘シーンの本編に対する時間はそこまで大きくないのですが、それでもこれだけインパクト大で視聴者の心に残ったのは、その中に織り交ぜられていた演出のおかげでしょう。ファードランアーマー、メチャクチャカッコよかったな…!

 

イルーゴが再出現し、それがゲバルガの幼体であること、それらの目的が地球上内での繁殖であると読んだSKaRD。ハルノ参謀長の命令を無視し、万全の体制でブルードゲバルガの撃破のため出撃しますが、ゲバルガとはケタ違いのEMP攻撃の前にダウンしてしまいます。今回もアースガロンが一度は敗北する形になってしまいましたが、不思議と弱く感じないのは、このあとに挿入されるブレーザーへのアシストもそうですが、やはりこのブルードゲバルガとの戦いにおいてしっかりと準備し、自分たちなりに頑張っているからというのが挙げられるでしょう。VSゲバルガ戦で鍵となったチルソナイトスピアが再登場するとは、ちょっと予想してなかったなぁ。そんなアースガロンが挑むブルードゲバルガは、かつてのゲバルガの何倍もの大きさを誇る超巨大超獣。その巨大感は合成で表現されており、合成だなとわかるカットにはなっていましたが、これだけデカいとそのインパクトが勝って逆に本放送時は気になりませんでしたね。

 

アースガロンのピンチを知り、進んでブレーザーに変身するゲント。しかし、前回撃破の鍵となったチルソナイトソードはあっという間にへし折られ、ブルードゲバルガの体内に取り込まれてしまい窮地に立たされます。もはや打つ手なしかと思われたその頃、エミのいる実験施設では、ファードランが飛び立っていました。ブレーザーは終盤でファードランアーマーとしての大活躍シーンがあるため、中盤のこのシーンでは、やられる一方であっという間に一時的にフェードアウト。チルソナイトソードを、しかもブルードゲバルガではなくイルーゴに砕かさせるという演出は、なかなか秀逸に感じられました。破壊されるチルソナイトソードのCG表現もそうですが、ブルードゲバルガではなくイルーゴにそれをさせることで、「イルーゴにすら勝てない=ブルードゲバルガはメチャクチャ強い」と印象づけてくれているのがGoodです。そして、ブレーザーがこうしてピンチに陥った直後、エミのもとから飛び立ったのがファードラン。スーツはなくフルCGでその体躯が表現されていましたが、ちょっと炎のエフェクトがマシマシ過ぎて、実際の姿がよくわからなかったな。まあ、意図的にこうした表現にしてるんだろうけど。

 

ファードランは、イルーゴを数体撃破したのちブルードゲバルガに特攻し、ブレーザーを救出。ブレーザーもファードランとの再会を喜ぶようなそぶりを見せ、ファードランアーマーへと合体します。こうして誕生したファードランアーマーは、無敵の強さを誇り、ブルードゲバルガと大量のイルーゴ相手に無双。チルソナイトスピアを使って再生成したチルソナイトソードと、ファードランを合体させたチルソファードランサーを振り回し、ブルードゲバルガをあっという間に撃破し、大量発生していたイルーゴを根絶やしにします。終盤でのファードランアーマーの活躍は、炎のエフェクトをこれでもかというほどCG合成しており、ドハデでGood。炎の色味が濃いため、若干浮いてるシーンもありましたが、CG合成描写を次々に挿入することで目立たなくしていましたね。チルソファードランサーを扱う際に、ちゃんとチルソナイトソードの要素である緑色の電撃も合成していたのは、丁寧だったなぁ。こうしたファードランアーマーの活躍の中で、絶対に忘れてはならないのが、アースガロンの的確なアシスト。ファードランアーマーとともに空へ飛び立って、追いかけてくるイルーゴをともに撃破した他、ファードランアーマーにチルソナイトスピアを渡すことで、チルソファードランサー誕生のベースを作り出していました。今回も、アースガロンがいなければ勝つことが出来なかったであろうブレーザー。アースガロンの好アシスト率の高さは、「ウルトラシリーズ」の防衛隊メカの中でもトップクラスじゃないかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テルアキの実家から届いた、父親危篤の報せ。しかしそれは、テルアキをSKaRDから呼び戻すための、父親自身の方便だった。実家の農業をとるか、SKaRDをとるかの選択が迫るとき、謎の地底甲獣が蠢き始めていた…!

 

次回はいよいよ待ってました、テルアキの主役回。地底甲獣ズグガンが登場するほか、数話前からほのめかされていた、テルアキの実家の農業の話も触れられそうです。テルアキが最終的にSKaRDを選ぶことになるのは予想できるから、そこに至るまでのドラマでどんなことが描かれるかに、注目したいですね。

 

山林に蠢く、無数の怪虫を追え―。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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