お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『∀ガンダム』ちょっとした感想 ∀-9(第25~27話)

今回は、∀ガンダム』の感想記事第9回目です。

 

物語も折返し地点に突入。引き続き、各キャラに迫る単発回が続きますが、第3クールに入る第27話より一気にお話のテイストが変わり、そして物語も大きく動く形となりました。牧歌的な雰囲気を出しつつ、しっかりと戦争の悲しさを描き出すこのバランス具合。『∀』は本当にいい塩梅だよね。

 

なお、前回(第22~24話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第25話「ウィルゲム離陸」

1999年9月24日放送

登場した敵他:ウォドム、ウァッド

「あんた(フラン)は兵隊じゃないんだから…。あんたは外から、俺たちの戦いを撮ってくれよ。

 

STORY:荒野の中の村落にいたフランは、今日も新聞のための写真を撮り続けるが、そこで実際には新聞はろくに発刊されていない現実を知り、絶望した。日に日に荒れていくディアナ・カウンターの行動のさまを見て、フランは戦争に対する怒りを芽生えさせ、落ち合ったロランやキースにそれをぶつけてしまう。その後、ウィルゲムがいよいよ離陸テストを行うことになるが、それをかぎつけたフィルの部隊が、襲撃をかけてきた!ロランたちはこの攻撃を排除し、無事ウィルゲムを飛行させることができるのか!?

 

ロランやキースと比べて、似た立ち位置にもかかわらず大きく描かれることがあまりなかった、フランにスポットを当てたお話。そして後半では、以前から発掘作業が続けられていたウィルゲムの離陸が描かれ、それに伴う激しい攻防が展開されました。今までのお話に比べて作画がやや不安定な感じはありましたが、フランの感情の発露、そして∀ガンダムの目覚ましい活躍等、見どころもなかなかあり、濃い一編となっていましたね。

 

ウィルゲムが離陸テストに向けて大詰めを迎える中、突然姿をくらましたディアナ(キエルに扮したディアナ)。彼女は出会ったコレンとともに、ソレイユを目指そうとしていました。そんな彼女は偶然荒野の村落がディアナ・カウンターに襲撃されているのを目の当たりにし、コレンにソレイユへの道を急がせます。時同じくして、フランもその場に記者として写真撮影を行っていましたが、一般市民たちに新聞がほとんど流通していないことを知り、ショックを受けるのでした。ここ数話の経験を通して、ソレイユへ、いや月へ戻らなければならないと考えているディアナ。そのために独断で行動に出るのはわかるのですが、いつの間にかコレンと落ち合って行動をともにしているのが、「どうしてこうなった?」という感じです。ディアナはコレンと知ってて同行させてたみたいだし、彼が記憶喪失状態であることもなんとなく察してるはずなのに、よくわからんな…。そんなディアナたちが通りがかったのが、ディアナ・カウンターに襲撃されている村。先を急ぐためディアナたちは早々に立ち去った一方で、フランは記者としてここで写真撮影を行っており、戦争と新聞の現実を思い知らされるのでした。相変わらず食料不足なのか、収奪活動に勤しむディアナ・カウンターの一般兵たちには憐れみを覚えますが、それ以上に衝撃的だったのが、ルジャーナ地域はボルジャーノ家により報道管制が敷かれており、フランを含む一般記者の記事は、実際の新聞には掲載されないというもの。新聞に載るのは、事実とは全く違う「地球とムーンレィスの交渉は進んでいる」という記事ばかりで、一般市民の新聞に対する信頼は地に落ちていました。報道管制を敷いているのは、これを通じてディアナ・カウンター側に不要な情報が漏れないようにしたり、一般市民の不安を過度に煽らないための意図があるんだろうけど…、フランの立場からすると、そりゃ虚しくなるよね。

 

戦災孤児を介抱し、キースのパン屋にやってきたフラン。彼女の中で芽生えていた戦争に対する怒りは、抑えきれないものとなり、ついキースにそれをぶつけます。キースはすぐにそれに反論し撤回させますが、今度は彼が、訪れたロランを「グエンの道具になっている」と批判し、ロランは多少反論したものの、有効な反論が思いつかずにいました。一方ソレイユでは、フィルがウィルゲム離陸テストのことを知って、それへの攻撃を進言していて…。Aパート後半にて、ロランたち3人が一堂に会するシーンが挿入。ここでは、フランとキースがそれぞれキースとロランを責めるシーンがありますが、お話の展開的にはちょっとアンバランスさもある印象を受けました。フランの感じた悲しみ屋、キースのロランに抱く不信感はわからなくもないけど、このタイミングでバチバチにやる必要あったかなという感じでした。特に、ロランは完全にとばっちり食らってるだけだったよな…。これと同じ頃、ウィルゲムの離陸テストが行われることを知り、攻撃を進言して許可を取り出撃したのがフィルたち。行動的には軍人としておかしくないものだけど…なんというか君ら、やっぱり成長しないなぁ。

 

ディアナ・カウンターがウィルゲム離陸テストを狙っているとの情報を聞きつけたミリシャは、テスト続行と同時に、周囲の防衛線を固めて入念に準備。鹵獲したフラットの他ウァッドも投入します。フランはジョゼフのもとに行き、フラットに乗って戦争の様子を撮りたいと願いますが、彼女の身を案じた彼はそれを断ります。そして、いよいよ戦闘が始まって…。Bパート前半では、ジョゼフとフランがフラットで2人きりになるシーンがあり、なんだかけっこういいムードに。ジョゼフがフランのことを大切に思っていることが、よくわかるものでした。ええ、今までそんな雰囲気なかったけど、これをキッカケに2人とも仲が深まっていく感じなのかな!?そんなジョゼフは、死亡フラグとも捉えられかねないセリフを残して出撃していきますが、フィルの部隊のウォドム相手にも立派に応戦。パワー面では到底及ばなかった一方、身体を振動させての防御では目覚ましい活躍を見せ、ミリシャの部隊を救っていました。フラットの防御力って、思ったより強いんだなぁ。ウォドムのビームを普通に弾き返していたのは、正直驚いたよ。

 

フィルの部隊は、ウォドムとウァッド各5機で構成。確実にウィルゲムをしとめるつもりで重武装して攻撃を仕掛けてきますが、戻ってきたロランの∀ガンダムの的確な攻撃、およびフラットやカプルによる粘りにより、一気に鎮圧。フィルの部隊は大ダメージを食らったとこから撤退を余儀なくされ、その間についにウィルゲムは離陸テストに成功し、地球人は宇宙へ飛び立つための船をついに手に入れたのでした。フラットの防御力は確かに驚異的でしたが、それにもやっぱり限界があるため、ミリシャは緩やかに押され気味な状況に。しかし、ここでロランの∀ガンダムが戻ってきたことで、一気に反撃しフィルの部隊を完全に返り討ちにしてみせます。今回の∀ガンダムの活躍は凄まじく、ビームライフルでウォドムの頭を撃ち抜き、これだけでフィル機含む3機を撃破。残るポゥ機含む2機は、自ら接近戦を仕掛けてビームサーベルを2本抜き出し、一発で脚部を破壊して行動不能に追い込みます。いやぁ、この戦いっぷりはまさしく華麗でそして圧巻。∀ガンダムの魅力がいっそう深まったように感じられました。そして、こうしたロランたちの奮闘の間に、ウィルゲムはついに離陸に成功。ミリシャは月へ飛び立つための船を手に入れます。さあ、これで宇宙戦も可能になったミリシャ。彼らが宇宙へ飛び立つ日は、そう遠くないことでしょう。

 

 

 

第26話「悟りの戦い」

1999年10月8日放送

登場した敵他:ハリボテの∀ガンダム、ウォドム、フラット、ゴールドスモー

「今ここにいるから、その証拠を作ってるんです。あとからじゃあ、本当にここにいたかどうかわからなくなっちまう。」

 

STORY:コレンと行動を共にするディアナ(キエルに扮したディアナ)は、カラモートの町を訪れた。そこではちょうど収穫祭の準備が進められており、すっかりその雰囲気が気に入ったコレンは、地元住民と触れ合い穏やかな時間を過ごす。やがて、ディアナを探すロランたちも偶然ここを訪れ、ついにディアナとの再会に成功するが、収穫祭に使用予定のハリボテの∀ガンダムの胸像が、コレンの怒りと恐怖を呼び覚ましてしまった!我を忘れて∀ガンダムを倒そうとするコレン。彼の苦しみを払拭し事件を解決するには、「∀ガンダムを倒す」ことを実現させるしかない。この状況に、ロランたちはどう動くのか!?

 

かつて地下回廊でロランの∀ガンダムに倒されたものの、奇跡的に生存し記憶喪失で生き延びていたコレンが主役のお話。ディアナ・カウンターの軍曹時代には見られなかったような、彼のユニークで穏やかな一面、一方でやはり変わらない∀ガンダムへの憎しみ等、様々な側面を観ることができ、彼の人間性をよく感じ取れる一編となりました。ハッキリ言ってコレンは厄介なキャラなんだけど、今回を通してちょっと彼に対する認識が変わりましたね。こんなにある種の情がわくなんてね―。

 

月へ向かうため荒野を進み続けていたディアナ一行が見つけたのは、カラモートの町。そこではちょうど収穫祭が開催される直前であり、町はその準備と祭りへの期待で大盛り上がりでした。先を急ぎたいディアナでしたが、コレンはここに立ち寄ってみようと言い張り、地元住民たちと触れ合います。同じ頃、前回ついに離陸に成功したウィルゲムでしたが、着陸に失敗し、あちこちにガタが来ていました。前回はチラッとだけの登場だった、ディアナとコレンのコンビですが、今回は序盤から登場。彼女らの訪れたカラモートの町は、とても平和で活気ある町でした。ここでは、地元住民やその子供たちとのふれあいを通じて、コレンの穏やかでユニークな一面が描写。子供たちのために木彫りの像を彫り、様々な話をします。コレンの言動は確かにおかしなところがあるのですが、軍曹時代のような粗野さは皆無であり、そして時々真理を突くようなことを言うのがとても興味深いところ。ガンダムへの執着等がなければ、彼にもムーンレィスでの穏やかな人生があり得たのかなぁ。まあ、腕っぷしの強さは相変わらずだったけど…。

 

町のとある家族のもとに身を寄せることになり、ぜひ祭りも楽しんでいってほしいと言われ、もう少しカラモートの町に滞在することになったディアナたち。一方、そんなディアナを探して、ロランたちやハリーはその行方を追っていました。先に彼女らがカラモートの町にいることを突き止めたのはハリーでしたが、現地を先に訪れたのはロランたちが先であり、彼らは偶然ディアナを発見、再会します。Aパート後半でも、引き続きディアナやコレンの地元住民とのふれあいが描写。それと同時に、じわじわとロランやハリーのシーンも増えていきます。ハリーが親衛隊に調査させており、その情報からディアナの居場所を掴むのはわかるけど、ロランが本当に偶然ディアナを見つけるという展開は、ちょっと予想してなかったなぁ。お話としてもう少し引っ張るのかなとも思ってたしね。

 

いよいよ祭りがスタート。川を流れる様々な出し物の中に、∀ガンダムの胸像があり驚くロランでしたが、それが地元住民とムーンレィスの帰還民たちの協力によるものであり、それを知ったロランは、そこに地球人とムーンレィスの共存の未来を見ます。ところが、同じくそれを目撃したコレンは、かつて∀ガンダムに抱いていた憎しみとトラウマが復活してしまい、我を忘れてハリボテの∀ガンダムを襲撃。ロランの説得にも耳を貸さず、遅れて駆け付けたハリーのゴールドスモーでつまみだされますが、それでもコレンの興奮は収まりませんでした。Bパート前半では、この収穫祭にはムーンレィスの帰還民も協力していること、そしてその仲を取り持ったのがキースであることが描写。この展開には、ロランと同じくなかなかグッと来たなぁ。キースが過去何回も言っていた、「自分のパンや活動が地球とムーンレィスの平和に繋がるようにしたい」という思いは、やはり本物だったのですね。このように非常に平和かつ楽しげに進む収穫祭ですが、人々が作ったハリボテの∀ガンダムの胸像が、コレンに強い衝撃を与えることに。∀ガンダムへの憎しみと恐怖、そしてトラウマを思い出した彼は、我を忘れてたそれに飛びかかり、ロランの言いつけも聞かずにメチャクチャに暴れて壊そうとします。記憶は失っても、トラウマとモビルスーツ操縦のための感覚は身体が覚えていたらしいコレン。プチ・モビルにまで乗り出したときは、どう事態を収拾するんだろうかと思ったけど、ハリーのゴールドスモーにプチ・モビルごとつまみ出されていたのには、ちょっと笑いました。

 

コレンを落ち着かせるには、「∀ガンダムを倒す」という目的を遂げさせるしかない―。そう考えたディアナとハリーは、それぞれロランにそう指示しますが、ギャロップに戻り∀ガンダムに搭乗したロランは、何をすればよいか見当もつきませんでした。そんな中で、ハリーが機転を利かせ、先ほどボロボロになりかけたハリボテの∀ガンダムの胸像を取り出し、それをロランに使うよう指示。ロランは∀ガンダムでそれを持ち上げて自分の前に掲げてコレンに攻撃させ、うまく位置を調整することで、コレンに∀ガンダムの首をはねたと思い込ませます。こうしてコレンは落ち着きを取り戻し、満足したのか再び1人で旅を始め、いずこへと去っていくのでした。ハリーにつまみ出されても、興奮が収まらないコレン。偶然ギャロップ周辺で待機していたブルーノとヤコップに再会し、おまけになりゆきでゴドウィンにまで乗ってしまったことから、事態は余計にややこしくなってしまいます。いくら元敵であるとはいえ、生身の人間を殺すワケにはいかないロラン。∀ガンダムに乗ったあとも、ほぼコレンに振り回されっぱなしのそのさまは、なんだか滑稽でした(状況的には笑えないんだけど)そんなロランに対し、アドバイスをしたのがハリー。彼はハリボテの∀ガンダムの胸像を活用することを提案し、代わりにそれを倒させることで、コレンを落ち着かせることに成功。コレンはディアナと別れ、1人で旅を再開して去っていきます。お騒がせだったものの、終始なんだか憎めないキャラだった今回のコレン。このまま平和的に終わってくれたらいいけど、彼が再びストーリーに介入してくることはあるのかな?

 

 

 

第27話「夜中の夜明け」

1999年10月15日放送

登場した敵他:ウォドム、フラット、ウァッド、ゴールドスモー

「―夜中の夜明けなど、あってはならない歪みです。」

 

STORY:ロストマウンテンをほぼ同時期に発見したミリシャとディアナ・カウンターは、それぞれ別方向から発掘作業を進めていたが、先にディアナ・カウンターのゼノア隊が、地中に埋められていた核爆弾を発見した。その危険性と恐ろしさを知るゼノア隊は、偶然遭遇したスエサイド部隊にも退避を連絡したが、先方はそれを聞こうとせず、核爆弾を持ち去ってしまう。やがて、地中から新たな兵器が発見されたという情報だけを聞きつけたレット隊までもが介入し、極限状態の中混戦が勃発してしまう。ゼノア隊や駆けつけたロランたちは、なんとか核爆弾の爆発の回避や兵士たちの撤退に奔走するが、ついに“夜中の夜明け”が起きてしまい…!

 

禁断の兵器の作動、そしてギャバン死す!今回は、第3クール最初のお話と言うこともあり、物語が大きく動くことに。ロストマウンテンから発掘された核爆弾をめぐる争いと、それによるギャバンの死、またディアナとキエルが再会しともに地球とムーンレィスの平和のために新たな行動を起こさんとするさまが描かれました。特に今回カギを握るのが核爆弾の存在であり、その本当の恐ろしさを知るのがゼノア隊やロラン等ムーンレィス出身者と視聴者のみである一方、スエサイド部隊やレット隊はそのことをまったく知らないことから、その核爆弾をめぐる緊迫したドラマが展開されました。核爆弾そのものは当然恐ろしいんだけど、それと同じくらい、何かに対して無知であり、それを知ろうとしないことも恐ろしいんだなと実感しましたね。

 

ディアナ(キエルに扮したディアナ)の意向もあり、ハリーと落ち合っていたロランは、彼らと二言三言話したのち、ディアナに別れを告げることに。ソレイユに向かう彼女を見送り、彼は寂しさを覚えます。同じ頃、ミリシャとディアナ・カウンターは、ロストマウンテンを偶然似たタイミングで発見し、発掘作業に着手。先に深部に到達したのはディアナ・カウンター側でしたが、担当していたゼノア隊のリーダー:ラルファ・ゼノアは、発掘した爆弾が核爆弾であることに気づき、絶句するのでした。今回は、ロランとディアナ、そしてハリーの3人が、草刈りをしながら会話するシーンからスタート。そしてここで、ロランとディアナは別れることになり、約20話続いた特異な関係性に、ピリオドが打たれることになりました。改めて考えてみると、20話くらいキエルとディアナの入れ替わりってやってたんだなぁ。もともとのキャラでやってたときよりも、遥かに長いじゃん…。こうした穏やかなシーンの一方で、ロストマウンテンでの発掘作業で顔面蒼白となっていたのが、ゼノア隊の隊長のゼノア。彼が発掘した兵器は核爆弾であり、しかもそのほぼ全ての信管が生きているという、大変危険なモノでした。核爆弾が危険なものという認識は、視聴者である我々には当然あるけども、ディアナ・カウンターにもあるんですね。一方で、ミリシャを含む地球人はそれを知らないと―。

 

ゼノア隊に遅れる形で、スエサイド部隊も核爆弾の前に到達。ゼノアは核爆弾の危険性を説明し、スエサイド部隊と自軍それぞれに撤退を呼びかけますが、核爆弾のことを知らないスエサイド部隊はハッタリだと思い込み、ギャバンボルジャーノンで核爆弾6個を地上へと持ち出してしまいます。一方、ハリーの手でソレイユに戻ったディアナは、ついにキエルに再会。キエルの感謝の意を表すとともに、真の地球とムーンレィスの平和のため、もうしばらくだけ自分の代わりを演じてほしいと依頼するのでした。坑道を掘り進むうちに、鉢合わせしてしまったゼノア隊とスエサイド部隊。ゼノアは自ら外に出て核爆弾の危険性を訴え、退避を促しますが、スエサイド部隊に届くことはなく、逆にあろうことか核爆弾の持ち出しを許してしまいます。視聴者的には既に核爆弾のことを知っているため、どうしてもスエサイド部隊の行動が愚かしく感じてしまいますが、彼ら目線で立てばまあこの反応も無理はないかなという印象。散々ディアナ・カウンターにやられてきて、マウンテンサイクルでの発掘作業も妨害されてるのに、今さら「危ないからここから離れろ!」と言われても、にわかには信じられないよねぇ。このように、ロストマウンテンではじょじょに危機的状況が迫っている一方で、ソレイユにて再会を果たしていたのがディアナとキエル。ディアナはキエルとハリーに今までのことを感謝する一方で、今までの経験を踏まえて自らが月に戻り、地球入植の方法を根本から変える必要があることから、引き続きキエルにディアナを演じ続けてほしいと依頼します。ついに終わるかと思われたディアナとキエルの入れ替わりは、まさかの継続。ですが、当初のそれとは違い、今回は明確な目的がありました。こうなったら、本当にキエルがロランたちのもとに戻れるのはいつになるんだろう?これじゃあ、そのまま最終回間際まで再会出来ないなんて可能性も出てきたぞ…!

 

スエサイド部隊とディアナ・カウンターの戦闘が勃発したことを知り、ロランたちはギャロップで出撃。ロランは∀ガンダムで、メシェーはカプルで先行して現地に向かいますが、ロランはそこでVRモニターに核爆弾の反応が表示され、このロストマウンテンに核爆弾があったという事実に衝撃を受けます。このように混迷を極める戦局の中に、さらにレット隊も介入し、事態はさらにグチャグチャになっていくことに…。Bパートより、ロランが∀ガンダムで現地へ向かい、VRモニターによる解析のお陰で、核爆弾の存在を察知。一方で、レット隊が本当にタイミングの悪いところで戦闘に介入し、ギャバンボルジャーノンがそれに巻き込まれてロストマウンテンから脱出不能になったことで、事態がややこしくなっていきます。ロランも核爆弾と聞いて「危険なものだ」ということから、ムーンレィスの人々は皆核爆弾の危険性を知っている様子。過去に月で核実験とかをした歴史があるのかなぁ。そんなロランは、ミリシャを中心にゼノアと同じく退避を呼びかけ、シールドで攻撃を防ぎながらもそれを続行。しかしここで介入してくるのがレット隊。彼らの知識レベルはやはり地球人と同レベルであり、核爆弾のことを知らないことから、スエサイド部隊以上の強硬策で襲い掛かり、核爆弾を奪おうとします。「地球で発掘されたムーンレィス製の武器だから俺たちのもの」という暴論で、武器の強奪を図るレット隊。未だにこの有り様じゃあ、いくら先祖が同じムーンレィスとはいえ、ディアナ・カウンターは関わりたがらないわな…。

 

ゼノア隊と同じく退避を呼びかけるロランでしたが、レット隊が聞く耳を持たないため実力行使。その時、ボルジャーノン1機のエンジンに攻撃が直撃し大爆発を起こしたことで、各部隊が退避のため少し動きます。これをキッカケに、さらに退避を呼びかけたロランたちのおかげで、各部隊全速力で撤退を開始。そのほとんどが生き延びますが、ギャバンは核爆弾の爆発に巻き込まれてしまい、人々はその爆発のさまを見て、激しく恐怖するのでした。核爆弾の信管が作動しており、爆発は回避できず時間の問題。Bパート後半では、そうした究極の緊迫感の中でドラマが進んでいきます。この戦闘の中で、ボルジャーノンのエンジンにレット隊の攻撃が直撃して大爆発を起こし、各陣営が恐怖するシーンがあり、これによりビビって皆退避を始める流れになるのですが、これが無かったら、きっとスエサイド部隊もレット隊もそのまま現地に残り、核爆弾の爆発に巻き込まれていたんだろうなぁ。こうしてようやく全力での退避が始まり、各陣営のほとんどが安全圏に退避しますが、ギャバンはレット隊のムロンの攻撃を受けていたことで最後まで退避できず、爆発に巻き込まれて死亡。そのとき放たれた閃光で、周囲は深夜なのに真昼のような明るさとなり、ミリシャは核爆弾の脅威と恐怖を身をもって知るのでした。ギャバンはこのシーンで死亡。直接的な死亡シーン(爆発に巻き込まれる)が描かれていないのが、儚さを引き立てていると同時に、ある種の視聴者への優しさを感じます。これでギャバンの叫びとか、爆発の光の中に消えていく顔とか描写されていたら、トラウマものだっただろうからね…。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第28話から第30話をご紹介予定です。『∀ガンダム』。風は、小さな竜巻になる―!

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