お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『王様戦隊キングオージャー』第29話 ちょっとした感想

良くも悪くも地球を救ったジェラミーの覚悟

 

 

 

番組は変わって、『王様戦隊キングオージャー』です。

 

夢ばっかり見てちゃいけない!今が無くちゃあ、いつかもない…。乗り越えて、必ず宇蠱王を倒すぞ!今回は、宇蠱五道化の1人:ヒルビル・リッチとの戦闘回。前回とはまた違った形で、ギラたち王の選択と行動が試されることとなり、(主にジェラミーの独断のせいではあるのですが)禍根を残す結果となりました。

 

前回と同様、宇蠱五道化は脅威的な能力を見せキングオージャーを苦しめるのはいいのですが、それに対する解決方法がやや釣り合っていないうえに、結局彼らは幹部級怪人であることから、そう1話2話では退場しないということが視聴者側も了解しているので、戦闘シーンに達成感が欠けているなという印象。最低でもあとこの展開が2~3話続くことになろうかと思われますが、そのあとはどうドラマ展開させるつもりだろう?宇蠱五道化が単発怪人を送り込んでくるような雰囲気は無いしなぁ。

 

なお、前回(第28話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

また、同日放送の『仮面ライダーガッチャード』の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

前回、側近たちの手で一瞬にして倒されてしまったキングオージャー。しかし、スパイダークモノス/ジェラミーだけはギリギリのところでドゥーガの攻撃を回避しており、被害を最小限に抑えてバグナラクへと戻ります。そこへ現れたのは、宇蠱五道化の1人:ヒルビル・リッチ。彼女は大胆にも自分がとった行動を洗いざらい話し、ジェラミー自身にもその能力を痛感させることで、彼に心身ともにダメージを負わせます。これを受けたジェラミーは、ギラからの6王国合同会議の打診にも回答せず、独自の行動をとり始めるのでした。今回は、序盤からジェラミーの活躍が目立つ形に。ヒルビルに操られたドゥーガの剣を片手で防ぎきり、さらにバグナラクへ戻ったあとにヒルビルと戦う等、ギラたちが動けない中1人動き回ります。そしてここで明かされるのが、ヒルビルのやり口でした。ヒルビルは「篭絡」の二つ名を持つ通り、言葉で相手を操る能力を持つ敵。前回ゴーマが活動している間に、彼女は各国の側近たちに自分の言葉を吹き込んで操り、ジェラミーとの戦闘後わずか1週間で、各国の国交を断絶させるにまで至らせます。ヒルビルの能力は確かに恐ろしいものですが、いちいち各国に現れて側近たちに吹き込むのはものすごく手間だし、また操られた側近たちが各国1人ずつ程度であれば、そんな国交を揺るがすほどの大きなうねりにはならなさそうなもの(事実、イシャバーナでは最後まで懐疑的な側近たちもいた)。なんつーか、能力がスゴいわりに、やってることがチンケで、それにより起きてる出来事がオーバースケールすぎるんですよね。なんだろう、この“釣り合ってない”感じ…。

 

ジェラミーを除くギラたち王が決断したのは、事態を収めるため自分たちが悪者となり、側近たちはそれに気づいて蜂起したという筋書きにするというもの。ドゥーガたち側近のほとんどは強く反対しますが、ヒルビルの能力がまだ残り続けている以上、やむを得ない決断であるとして、ギラたちは強行します。そして、それを全チキュー人類に発表せんとしたそのとき、突然ジェラミーが出現。彼は自分たちバグナラクが各王国に反逆したというストーリーを一方的に語り、自身を悪者にすることでこの事態を解決しようとしていました。ギラたち王が決断したのは、国交を回復させ事態を丸く収めるため、自分たちが悪者になるというもの。確かにギラたちの決断は、その考えに至った理由含めてよくわかるし、依然として残り続けているヒルビルの言葉の能力も脅威ではあるのですが、仮にこれを実行していたとしても、根本的な解決にはなっていないのがモヤッとさせられるところです。これじゃあ、彼らのあとに誰か別の人(おそらく側近たち)が王になっても、争いは多分絶えないじゃん…。そうしたことをわかっていたからなのか、突然現れ、自分を悪者扱いすることで事態を解決したのがジェラミー。彼が徹底的に芝居をすることで、一般市民たちにバグナラクこそ敵だと思い込ませ、また自分が倒された姿を見せることで、各側近たちにかけられていたヒルビルの能力の呪縛を解き放ちます。このジェラミーのシーンは、彼の悲壮な覚悟を感じると同時に、ギラたちが一切「ジェラミーは事実と違うこと言っている」と指摘せず、ただ黙って見つめることでそれを感じさせるものとなっており、演出としては素晴らしいもの。それだけに、このシーンの生んだ結果が、なんというか過程をすっ飛ばし気味でこれまたモヤッとします。いやいや、倒された芝居を見せるだけでヒルビルの能力って解けちゃうの?強いのか弱いのかよくわからんな…。

 

ひと芝居打って撤退したジェラミーと、入れ替わるように現れたヒルビル。そんな彼女に対し、ギラたちはこらえようのない怒りをぶつけながら、変身して全力で戦います。最初こそ余裕こいていたヒルビルでしたが、じょじょに押される格好となり、最終的には撤退。ジェラミーの行動のおかげで側近たちにかけられた催眠術も解け、事件は解決しますが、再び人とバグナラクの間に断絶が生まれてしまうのでした。終盤では、怒りと覚悟に満ち満ちたギラたちの変身と、渾身の戦いが描写。ドラマ展開の都合もあって、ギラたちのセリフはわざと最小限に抑えられており、黙々と、しかしハデで早大に戦うさまを見せることで、彼らの秘めている感情を表現する形となっていました。今回は、本当に演出にこだわられていた感じがする一編だったなぁ。そんな彼らの気迫と戦いは、ヒルビルを撤退に追い込むことに成功。事件は解決を見ますが、バグナラクとの断絶はそのままであり、ジェラミーとゲロウジームは、ギラたちが疲れて眠っている間に、いずこへと去っていくのでした。築き上げてきたバグナラクに対する信頼が、一瞬で振出しに戻ってしまった形のジェラミー。「2000年待ったんだから、また気長にやる」とは言ってたものの、これからどうするんだろう―。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

15年前の神の怒りの犯人、そしてリタの常に隠された右目。2つの謎が、ついに解き明かされる。宇宙五道化最後の1人:静謐のグローディとは何者か?次々と明かされる真実を前に、ギラたちはどう動くのか!?

 

次回は、序盤から謎となっていたものがとうとう解き明かされる、重要な一編になりそう。おそらく、静謐のグローディがその犯人なのでしょうが、彼の存在は今まで一度も触れられてきていないことから、どんな敵なのか気になるところですね。

 

さあ、次回の『キングオージャー』は、↓こんなお話…だったとさ。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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