何よりも強い武器：鉄拳
番組は変わって、『王様戦隊キングオージャー』です。
バグナラクも、すっかり地球の一員だね。前回より、ダクデドたちとの戦いという新たなステージに入った『キングオージャー』。いよいよ各幹部たちによる攻撃が始まることとなり、今回はゴーマの忍術によりギラたちが混乱するさまが描かれました。
前回の重苦しい雰囲気とは打って変わって、「スーパー戦隊シリーズ」らしいコメディチックな一編に。ゴーマ側は大真面目にやっており、かつ彼らも一種のゲームとしてやっているので、別に違和感はないのですが、なんだか今までに比べて温度差が凄まじいなと感じました。今後もこんな感じで行くのかな…？
なお、前回（第27話）の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
また、同日放送の『仮面ライダーガッチャード』の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
前回より、地球を滅ぼすためのゲームを始めたダグデドたち。その一番手を担当することになったのは、ゴーマでした。彼は自らの入れ替わりの術で、ギラたちの意識と身体を入れ替えてしまい混乱に陥れることに成功。最初何が起きたか全く見当のつかないギラたちは、各国で混乱したのち、シュゴッダムに集まってきます。その後、ゴーマが自らその姿を現し、術のすべてを洗いざらい話しますが、ただでさえ結束に難のあるキングオージャーが、意識と身体が入れ替わった状態で一致団結できるはずもなく、ゴーマを取り逃がしてしまうのでした。今回の事件の犯人がゴーマであることは、早い段階で描写。むしろ、序盤はアバンタイトルを長めにとってゴーマら宇蠱五道化らの様子を描写し、ギラたちの混乱のさまは割と遅めからの描写となっていました。ギラたちの混乱のさまは、キャスト陣の素晴らしい演技により、面白おかしくなっていてGood。でも、この中で一番落ち着いて行動していたのが、ギラとジェラミーだったのはちょっと意外だったなぁ。ヤンマとリタは結局騒いでるだけだったし、あんまり見せ場がなかった気が…。
意識と身体の入れ替わりを、互いを知るいい機会だと考えるジェラミーでしたが、実際はギラが予想した通り、本来の自国のことしか考えないせいで、各国の政治はメチャクチャに。側近たちも振り回されてしまいます。しかし、そんな中でも、側近たちの言葉や国民たちの言葉を受け、ギラたちは新たな気付きを得ることになります。ギラの予感のとおり、ヤンマたち4国の王は、本来の自分の国の利益を重視した行動をとりはじめ、側近たちはそれに振り回されることに、中盤では、その様子が面白おかしく描かれていました。アッカたちは、ゴッカンに収監されるたびに徒歩でンコソパに帰ってたけど、そんなに2国間の距離って近いのか？前々から言われてるけど、本作におけるチキューの国家どうしの距離感って、けっこう曖昧だよね。このような混乱の中で、ヤンマとリタを除く4人は、なんだかんだで側近たちや国民が納得する方向の行動をとることになり、各々は新たなる気づきを得、考えの変化が起き始めます。今回最も印象的だったのが、このパートにおける、シュゴッダムでのギラとジェラミーのシーン。バグナラクが国家および種族として人間たちに受け入れられはじめており、着実に人々の考え方が変わりつつあることを実感させてくれて、グッときました。たった2年でここまで考え方が変わるのかと言われると、実際は難しいと思われますが、こうしたシーンをちゃんと挿入してくれたことには、非常に好感が持てますね。
再びゴーマが出現。相変わらずの状態のギラたちでしたが、序盤と違ってゴーマを倒すということでは利害が一致し、それにより思いの統一も図れたため、ある程度連携した攻撃を見せて応戦。その末に、キングクワガタオージャー／ギラの鉄拳がゴーマの頭部にヒットしたことで、全員の意識と身体が元通りになります。これであとはゴーマを倒すだけというところになりますが、なぜか側近たちが目の前に現れて…？終盤では、ギラたちが再びゴーマと戦闘。依然として意識と身体が食い違っている状態でしたが、ゴーマを倒すという利害は一致していたため、ある程度の団結力で攻撃を叩き込むことに成功。じょじょに戦況を覆していきます。結局、意識と身体の入れ替わりは、ゴーマの頭部を攻撃することで解決。え？序盤では「私を倒せばもとに戻る」って言ってたクセに、これで解決しちゃっていいのか？そしてラストは、ゴーマを倒せるかと思われた矢先、側近たちが目の前に現れてそれを阻まれてしまうことに。次回に続くという形で、今回は幕を閉じます。なるほど、こうした終わり方も興味深いですね。五道化の各幹部が個々で出てくるであろうあと3〜4話は、このスタイルで行くのかな。
ゴーマを倒しかけていたキングクワガタオージャーたちは、まさかの側近たちの裏切りにより、返り討ちにされてしまった。全ては五道化の1人：ヒルビル・リッチの仕業だ。この難局を乗り越えるため、ギラたち王はある大胆な決断をする―！
次回は、側近たちの裏切りに、ギラたちが王の座を降りると言い出す、衝撃的なドラマ展開の連続になりそう。ですが、これの裏にはもちろん、ギラたちの作戦があるのでしょう。今回はかなり力技で敵の術を解除したけど、次回はどんな手でいくのかな？
さあ、次回の『キングオージャー』は、↓こんなお話…だったとさ。
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