お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『鉄道公安官』ちょっとした感想 Track-8(第22~24話)


新年明けてまだお正月三が日ですが、今日はドラマ『鉄道公安官』第8回目の記事です


今回より新メンバーとして星正人さんが小林健二公安官としてレギュラー加入。物語自体も、同時期の刑事ドラマのようにアクションや派手な演出を取り入れたものに変わっていきます。





22話「山口線SL大追跡」
19791015日放送
主な登場列車:新幹線「ひかり」号、山手線103系普通電車、新幹線「こだま」号、C57牽引「SLやまぐち」号
主な登場駅:新横浜駅、東京駅、小郡(現:新山口)駅、山口駅、仁保駅、長門峡駅

「申し遅れました、山口の公安官の小林と申します。」
 
 
STORY:新幹線「ひかり」号車内で、村井剛という男が死亡した。彼は1年前に山口県小郡町の農協で強盗殺人を犯した一味の1人で、横浜の刑務所から脱獄したのだ。その翌日、星野と古賀が警乗した新幹線「こだま」号で出会った高山親子が、山口駅で何者かに銃撃され誘拐された。星野と古賀は、親子の親族である小郡公安室の小林公安官とともに捜査を開始した―!


前回に引き続き、山口県を舞台にした地方ロケ編。本放送時の1979年にデビューし、現在ではもうすっかりSL観光列車の代名詞として定着したSLやまぐち」号が舞台となっており、並走しながらの流し撮りなどの工夫を凝らした撮影が行われています
 
 
そして今回から、先述の通り星正人さんがレギュラーメンバーに加入。『大都会 PARTⅢ』終了直後の出演となっており、加納竜さん演じる星野公安官とペアを組むことが多くなります。加納さんも本作終了直後『西部警察』にレギュラー出演するので、新旧石原プロドラマのレギュラーメンバーが活躍するという形になります
 
 
先述したように今回は「SLやまぐち」号がクローズアップされているので、「いかにしてそれを舞台の中心として設定するか」ということが優先され、お話の内容は二の次扱い。犯人が高山親子を狙う理由は結局のところ“ある偶然”と5000万円のありかを見つけ出すためでしたが、まあ序盤から予測しやすい内容になっておりドラマ面ではそこまで面白くはありません。
 
 
歌がうまいことをなぜか唐突にアピールし、「歌手としても食っていける」と豪語する星野。加納竜さんはこの当時歌手としても活躍しており、いわゆる中の人ネタのノリで挿入されているんでしょうね
 
 
主なゲスト出演者としては、高山親子の再婚相手としていしだあゆみさんの実妹である石田ゆりさんが登場。犯人に拘束されたりと、劇中ではなかなか散々な目に遭っています。
 
 
 
 
 
23話「特急貨物便(フレートライナー)・強奪」
19791022日放送
主な登場列車: EF64電気機関車EF15電気機関車京浜東北線103系普通電車、総武線103系普通電車、都電荒川線7000
主な登場駅:隅田川貨物駅

1日の荷物列車の発着数75便、うちフレートライナー21本。1日の取り扱いトン数3,400トン。コンテナ700個分…!」
 
 
STORY:隅田川貨物駅にて、フレートライナーが輸送するホームビデオデッキが大量に盗まれる事件が多発していた。榊たちが捜査に乗り出す中、捜査中に星野が犯人の反撃を受け拉致されてしまった。公安官を人質に取ったことで東京公安室に堂々と要求の電話を掛ける犯人。榊たちは、犯人を見つけ出し星野を救出できるのだろうか―?
 
 
鉄道を舞台にした作品は数あれど、その中でもピンポイントに貨物駅を舞台にした作品はそんなに多くないでしょう。今回のお話は、旅客を扱わずコンテナ等を専門に扱う「貨物駅」と、コンテナ貨車を中心に構成される貨物列車「フレートライナー」がその舞台となっています
 
 
当時はホームビデオデッキが13万円の時代。70年代後半になると徐々に一般にもビデオというものの概念が浸透し始めてきた頃のようですが、まだまだ高嶺の花の代物だったんですね。しかし、よく盗品っぽいものをホイホイ入荷する電器店電器店だよなぁ…。
 
 
巧みに公安室を翻弄しようとする犯人たち。果たして星野はどこへ消えたのか!?その手掛かりとして、電話の中にかすかに含まれていた鉄橋のジョイント音と、そこから推測される鉄橋の大きさをもとに犯人のアジトを探し出すというのが、鉄道公安官らしい展開ですね
 
 
終盤では珍しく瀬川室長も現場に出動。機動隊の集結も相まって、なんだか刑事ドラマみたいだぁ…(一応カテゴリーとしては刑事ドラマなんですけどね)
 
 
ゲスト出演者は、本作2度目の出演となる蟹江敬三さんの他、『ジャッカー電撃隊』のダイヤジャックを演じた伊藤平山さんなど。東映特撮にゲストorレギュラー出演することの多かった久保田民江さんの姿もあります。
 
 
 
 
 
24話「少年に太陽を・眼球を探せ!」
19791029日放送
主な登場列車: 新幹線「ひかり」号、山手線103系普通電車、総武線103系普通電車、京浜東北線103系普通電車
主な登場駅:東京駅、大塚駅新大阪駅池袋駅、大宮駅、上野駅新宿駅、田端駅、田端貨物駅

「物が見える人間ってのは、意外にちゃんと見てないんだよねぇ。いつもそばにあるものほど、意外にちゃんと見てないんだよねぇ。」
 
 
STORY:東京駅で、スリランカから運ばれてきた移植手術用の眼球が入ったケースが盗まれた。どうやらスリ師が、金目のものだと思って盗んだようだ。榊たちはスリの常習犯数名に目をつけるが、なかなか眼球は見つからない。スリランカ人の善意と少年の視力回復への希望は、無残にも打ち砕かれてしまうのだろうか―!?
 
 
移植手術用の眼球が盗まれるという突飛な展開から始まりますが、内容としてはいたってシンプル。ですが劇中何度も提示される「移植手術へのタイムリミット」が、ドラマに緊張感を与えています
 
 
今回はアクション刑事ドラマ要素も強く、犯人追跡のために市民の車を借りたり、吐かせるために公園で容疑者を引きずり回したりとやりたい放題。特に小林がアクションをしているシーンは、星さんの演じてきた役のこともあって『大都会 PARTⅢ』を想起させます
 
 
榊の出番は少なめで、新幹線にたまたま警乗していたことから移植手術を受ける予定の少年を新大阪から東京へと連れてくる役回りに。その中で「見るということ」について少年と語り合うのですが、これがなかなか深いやり取りになっています
 
 
前回に引き続き、瀬川室長は今回も現場へ出動。ほかの公安官ほど激しいアクションは行いませんが、線路上で直接犯人を確保したりなどの活躍をしています。
 
 
いつもなら公安室の中のメンバー数人が現場で捜査をするという形ですが、今回は事件が事件ということもあり全員が現場へ出動。星野たちの執念の捜査により、ようやく犯人を逮捕し眼球を取り戻すことになります。
 
 
主なゲスト出演者は、当時は犯人役などが多くのちに『ウルトラマンマックス』や『仮面ライダーディケイド』に出演される石橋蓮司さん。少年の移植手術に協力する財団の関係者として帰ってきたウルトラマン』の加藤隊長などでおなじみ塚本信夫さん、スリの常習犯の1人としてウルトラマンタロウ』や『魔法少女ちゅうかないぱねま!』でおなじみ三谷昇さんの姿が。また片桐竜次さんもスリ常習犯の1人として登場しています。





今回はここまで。次回は、第25~27話ををご紹介予定です。








◎今日の特ソン◎


今日ご紹介するのは、2004年放送のウルトラQ ~dark fantasy~』挿入歌「ガラQ音頭」です。


第1話に使用された楽曲で、劇中ではこれに合わせてガラQが踊ることができるという設定になっていたもの。


音楽は全然音頭っぽくないのに「ガラQ音頭」としているのは、昔あった「オバQ音頭」という曲に引っ掛けたネタなのでしょうか?




(ニコニコ動画非会員でも視聴できるニコビューアへのリンクです)



 
 
 
 
 
 
 
 
それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
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