いともたやすく行われる国辱発言
番組は変わって、『王様戦隊キングオージャー』です。
俺は媚びねぇ、へつらわねぇ。誰が相手になろうとも、意地とドタマでぶっちぎる!それがンコソパ総長:ヤンマ・ガストだ!今回は、ギラとヤンマが主人公のお話。ほかのキングオージャーのメンバーは、前回の振り返りシーン以外は一切登場せず、ヤンマの人となりとンコソパという国の特徴が存分に描かれており、ヤンマと彼を取り巻く人々・背景を知るために欠かせない一編となっていました。
30分の間に詰め込めるだけ詰め込み、情報や描写を次々と捌ききっていたのはGood。ですが、後半になると、いつの間にか制作側も「ヤンマは実はいいヤツ」というマインドがあるからか、いくつか描写をすっ飛ばしているように感じられるところもありました。視聴者側でもそのマインドがあるから、そこまで気にならないけど、こうした穴は、できるだけ今後減らしていってほしいですね。
なお、前回(第1話)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
また、同日放送の『仮面ライダーギーツ』の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
前回、クワガタオージャーとなり、シュゴッダムを守ったギラ。しかし、その行為に怒るラクレスは、彼を罪人扱いにします。覚悟を決めて、城に再び乗り込もうとするギラでしたが、そこへヤンマが現れ、彼をンコソパへ。城に連れてこられたギラは、相変わらず悪の王を演じてみせますが、ヤンマはギラの本性を見抜いていました。序盤では、ヤンマがギラを連れ出し、そのままンコソパの城に戻ることで、ンコソパの様子とヤンマの人となりを描写。さいたま市の市街地をベースに、ありったけの合成を加えてサイバー近未来都市感を演出してたけど…、やっぱり「これさいたま市じゃん」という感じは拭えなかったなぁ。わざわざこうした形にしていたのは、予算が尽きたからではなく、今回の戦闘シーンで外ロケ(いつものさいたまスーパーアリーナ)をやることになっていたからなのでしょうね。そんなこんなで、城に連れてこられたギラ。前回と同じく悪の王を演じてみせますが、ヤンマは、それがハッタリであることを見抜いていました。ヤンマは確かに粗野でヤンキーのような感じではありますが、仲間になればそこまで悪いヤツではなさそうだし、人を見る目には長けてそう。そうしたこともあって、国民に慕われているのでしょうね。
街にバグナラクが出現。ギラとヤンマが、それぞれ変身して戦い、いったんは排除することに成功しますが、バグナラク側からは「シュゴッドの引き渡し」を要求されたほか、シュゴッダムからは「ギラの引き渡し」と「謝罪」を求められます。一部の国民を自らのハッキングタイマンで黙らせたヤンマは、どうするか答えを出さずじまい。そんな彼に対し、ギラは、ンコソパの国民を守るため、悪の王を演じてヤンマに自分を引き渡すよう迫りますが…。中盤でバグナラクの襲撃が始まり、ギラとヤンマが応戦。連携しての戦いはこれが初のはずですが、なんだかんだでそこそこのコンビネーションを見せ、バグナラクを排除します。ここで気になるのは、ヤンマが普通にトンボオージャーに変身できてるところ。いやいや、君前回では変身出来てなかったじゃん。いつの間にその問題解決してるの?こうした戦いののち、ンコソパに叩きつけられたのが、ラクレスからの要求。アッカ等、一部の国民から非難を受けるヤンマでしたが、ハッキングタイマンで彼らを黙らせて城に帰り、身の振り方を考えていました。ヤンマ曰く、彼は本当にパソコンの腕1つでここまで上り詰めたらしい。え?ンコソパって王国だけど、そんな感じで王様になるのってありなの?ここらへんの制度は、次回以降明かしてほしいところだなぁ。そんなヤンマに対し、ンコソパの国民を守るため、ラクレスに従ったほうがいいと進言するのが、ギラ。ここでの彼の演技が秀逸であり、セリフによって声色を変えることで、「悪の王を演じてるがゆえに言っているセリフ」と「つい本音が出てしまっているセリフ」が、明確にわかるようになっています。いやぁ、この演じ分けには唸らされましたね。第2話の時点だここまでできるとは、酒井さんは本当に素晴らしいですよ。
やってきたドゥーガたちに対し、まずは謝罪をしようとするヤンマ。しかし、やはり彼の信念とプライドがそれを許さず、交渉を自ら決裂させてしまいます。この状況に、ギラは危機感を覚えますが、ンコソパの国民たちは、ヤンマの行動に共感し彼を支持。反対する者は1人もいませんでした。こうしてシュゴッダムを退けた後は、バグナラクの侵攻が再び開始。しかしこちらは、キングオージャーの力で打ち破り、ヤンマはギラとともに、ンコソパを守ることに成功するのでした。ラクレスの要求に対し、真っ向から反抗してみせるヤンマ。ギラはその行動に戸惑うばかりでしたが、ンコソパの国民の心は、ヤンマ支持で結束していました。今回で最も印象に残るシーンであろう、この描写。感動的であり、最終的にこうなるのはGoodなのですが、いかんせん描写がすっ飛ばし気味で、冷静に考えるとちょっと疑問もあります。だって、ヤンマがこの時点で今回国民にしたことって、バグナラクの攻撃から守ったのと、ハッキングタイマンで黙らせたことくらいだよ?たかだかラクレスの要求を突っぱねたくらいで、ここまで国民の支持が一転するのはなぁ。欲を言えば、これまでの過程で、アッカなどの国民から、「ヤンマは気に食わねえところもあるが、総長として信頼出来るヤツ」みたいなことがわかる発言・描写がほしかったですね。そんなヤンマの大胆な行動のあとは、再びバグナラクによる攻撃が開始。ここでは、クワガタオージャー/ギラとトンボオージャーがキングオージャーに登場し、出現したポダルジームを打ち破っていました。キングオージャーは、前回のように単独で運用することも可能ですが、シュゴッドに対応するキングオージャーが乗れば乗るほど、そのシュゴッドの力を使えるようになるシステムらしい。なるほど、これで「キングオージャーの力を最大限引き出すため」という、「キングオージャーに5人全員で乗ったほうがいい理由」ができましたね。
ギラとヤンマを連れ去ったのは、イシャバーナの女王:ヒメノ。そのワガママな性格に振り回されっぱなしの2人だったが、ヒメノの性格には、何やら事情があるらしくて…?
次回は、ヒメノのことについてほりさげる一編になりそう。ワガママである大きな理由って、一体何なんだろう?「ワガママ」と「我がまま」を言葉的にかけてるのは、よくわかるけど…。
さあ、次回の『キングオージャー』は、↓こんなお話…だったとさ。
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