優先するのは国か、それとも友情か!?
番組は変わって、『王様戦隊キングオージャー』です。
コイツでンコソパを立て直す。行き先は…テッペンだ!今回より、前回ダグデドの手に落ちたチキューの各王国を奪還するため、ギラたちの反撃がスタート。1回目となるのはヤンマのンコソパであり、シオカラたちを実質的に人質に取られた極限の状況下で、ヤンマとシオカラたちの過去が明かされる形となりました。
ヤンマとシオカラたちの絆、そして過去を描くという意味では深いお話でしたが、それをこのタイミングでやるかという印象。お話もヤンマとシオカラの話に注力するあまり、ンコソパ奪還の話はおざなりとなり、さらにシオカラを守れたとは言え結局は奪還できずに敗走するという、モヤモヤしか残らない一編となりました。なんつーか…あまりにもアンバランスすぎるんだよなぁ。
なお、前回(第34話)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
また、同日放送の『仮面ライダーガッチャード』の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
前回、ダグデドたちの手に落ちたチキューの惨状を目の当たりにしたギラたち。各々自分の国に戻り、状況を確認し反撃を図りますが、うちンコソパのヤンマは、ヒルビルの力で洗脳されたアッカたちの袋叩きに遭い、退散してギラたちに合流します。しかしその後、洗脳を回避していたシオカラからの通信で、ヒルビルの狙いがンコソパの心臓:テッペンコンピュータにあることに気づき、同じく合流したカグラギも含めて、再びンコソパに向かうのでした。シオカラ等ごく一部の国民を除き、そのすべてを一夜にして掌握してしまったヒルビル。彼女が用いたのは、ンコソパ国民の90%超が使用しているイヤホンもしくはヘッドホンでした。ヒルビルの催眠能力は、対象者の近くでささやかなければ効果がないもの。しかし、電波に乗せて各イヤホンやヘッドホンにそれを流せば、同等の効果が得られるというのは、なかなか面白い発想だと感じました。ちょっと考えれば思いつきそうなものでもあるんだけど、いやはやこれは完全に盲点でしたよ。この話が出てきたときは、思わず膝を打ちましたね。ほかの国でも、各宇蠱五道化が、自分の能力をフル活用して支配した…のかなぁ?
ンコソパでヒルビルに遭遇したギラたちでしたが、過去の戦闘で彼女の洗脳攻撃の特徴を見抜いていた彼らは、すぐに反撃開始。思った以上に上手く進み、ヒルビルを撤退に追い込みます。しかし、ヒルビルはヤンマの部屋に向かい、そこにいてうっかり耳栓を外したシオカラを洗脳。しかし、シオカラはそれに屈さず、ギリギリのところで踏ん張り続けていました。ギラたちを発見したヒルビルは攻撃を仕掛けてきますが、これに対しギラたちは、変身してすぐさま反撃。思った以上にヒルビルを追い詰めており、なんなら今回の前半パートだけで撃破できるんじゃないかというくらいの勢いでした。ヒルビルをシオカラのもとへ行かせてなかったら、これ多分クワガタオージャー/ギラたち勝ってたよね。そんなギラたちでしたが、ヒルビルがシオカラを洗脳しようとしたところから、一気に劣勢に。ここでシオカラも完全に操られるかと思いきや、ヤンマと出会った過去を思い出しながら、必死に正気を保って踏ん張り続けます。スジというギャング風の男とつるんで、偽札づくりで日銭を稼いでいたシオカラたちは、その偽札に対抗する鑑定機の存在を知り、その開発者であるヤンマを襲撃。しかし、ヤンマはいくら袋叩きにされようとも屈さず、テクノロジーによる未来を見据えており、シオカラがそれに感銘を受けたという過去がありました。ヤンマとシオカラの絆がわかる、深いドラマ。それはいいんだけど、このタイミングで展開するのは、ハッキリ言ってバランス悪いし場違いな感じがします。せっかくドラマとしては良いのだから、こうした宇蠱五道化に支配される前の段階でやっといてほしかったなぁ。
シオカラがこれだけヤンマに尽くす理由は、その過去に存在。ヤンマの話からそれを知ったギラたちでしたが、ウソ発見器に自分をかけ、命を賭してテッペンコンピュータを守ろうとするシオカラの姿を見て、さすがにその身を案じます。それでも行動をやめないシオカラを見て、ヤンマは自らの手でテッペンコンピュータを破壊することを決断。実質的に国の未来を捨てることになりましたが、それと同じくらい重要な友情を、守り通すことに成功するのでした。ヒルビルもその気になれば倒せそう、シオカラもギリギリのところで頑張っている、これだけの要素があれば、少なくともギラたちはンコソパを奪還できずとも、ヒルビルをンコソパから追い出すくらいのことはできるんじゃないかと思いきや、なんと結果は国を捨てて敗走するという形に。シオカラの命を優先するという、やむにやまれぬ理由はありましたが、それでもこの結果は今回今まで積み上げてきたものぶっ壊すような、興ざめな結末でした。ヤンマが国よりもシオカラを優先すること自体は、別にアリだと思うんですよ。でも、今までどちらかと言えばギラたち側にプラスの展開・要素がどんどん描写されていたのに、それを自ら潰す形で事態を最悪の方向へと向かわせていること。あれだけテクノロジーだのなんだの言っていたくせに、テッペンコンピュータのすべてどころか一部すらバックアップを取っていないらしいヤンマの矛盾。そして、テッペンコンピュータをその場で壊さずとも、シオカラを救えた可能性が多分にあること。これらを踏まえると、どうも今回の結末は、それまでの展開と釣り合いが取れていないんですよね。ハナからこういうオチにすることにしていて、そのためにムリヤリ軌道修正した感じがします。今後の展開を見据えれば、こうした形にしたい気持ちはよくわかりますが、なんかこう…いろんな意味で“ズレてる”んだよなぁ。
宇蠱五道化からの国奪還で、各国の王が忙しい中、先んじて国を奪還したらしいヒメノは、突然お見合いをすると言い出した。結婚希望者が多数集まる中、謎のイケメンも現れて、事態は混迷を極めていき…。
次回は、イシャバーナを舞台にしたヒメノの主役回。状況が状況なのに、我がままを行っている形のヒメノですが、ここまで行動が極端だと、何か裏がありそうな気がします。ヒメノ自身が何か反撃のチャンスを考えているのか、それともここに映っているヒメノが本物のヒメノじゃない…とか?
さあ、次回の『キングオージャー』は、↓こんなお話…だったとさ。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
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