お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンデッカー』第22話 ちょっとした感想

カナタとアガムスの真っ向勝負!

 

 

 

俺が会った未来人は、バズドのことをまだあきらめていなかった。向こうでもまだ、必死に戦ってるんだ。だから―俺も目の前のことを頑張る!今回の『ウルトラマンデッカー』は、カナタたちがアガムスの抱えていた地球人を憎む真の理由が判明するお話。それと同時に、アガムスがスフィアに侵されていること、それとデッカーとの激戦の果てに、記憶喪失になるさまが描かれていました。

 

ドラマ面も特撮面も充実しており、ムラホシ隊長とアガムスの対談の際、アガムスが用意していたチャンドラーを登場させるなど、常にお話のパートがドラマもしくは特撮一辺倒にならないような構成にされていたのがGoodでしたね。でも、なんでアガムスはチャンドラーをあえてチョイスしたんだ?もっと強い怪獣って、たくさん候補があったと思うんだけど…。

 

なお、前回(第21話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

アガムスの背景がすべて判明し、その事実に悲しみを覚えつつも、地球人憎しで襲い掛かってくるアガムスに立ち向かうカナタたちの姿も描かれた今回。アガムスの背景自体は、それほど珍しい設定とは思えませんでしたが、それに対するカナタたちの反応と決意に、彼ららしさと新しさを感じました。そして、ラストはアガムスが記憶喪失になると同時に、カナタ=デッカーであることがおそらくソウマにバレるという怒涛の展開の連続。いよいよ、最終決戦に向けてのドラマが本格始動してきた感がありますね。

 

レリアそしてバズド星での記憶にうなされたアガムスは、大胆にもGUTS-SELECTの回線に侵入し、ムラホシ隊長を自身のもとにおびき寄せます。そこで、自分の過去と地球人への恨みつらみを語ったアガムスは、チャンドラーを召喚してカイザキ副隊長以下GUTS-SELECTを全滅に追い込もうとしますが、全てを予測していたムラホシ隊長の作戦により、それは叩き潰されるのでした。今回は、アガムスの見た夢という形で、バズド星でのレリアとの思い出の回想からスタート。それにプラスして、ムラホシ隊長との対談シーンで、レリアの死のあとのことを語らせており、アガムスの一方的な回想や語りにならないよう、視聴者を飽きさせない工夫がなされていました。バズド星が滅んだ理由は、確かに地球人に原因があるけど、ある種バズド星側もお人好し過ぎたかなぁという印象。「心やさしい人々だったというのはよくわかるけど、地球とスフィアの戦いにまで首を突っ込まなくても良かったんじゃない?」って考える私の感覚は、冷たいかなぁ?そんなアガムスの過去が判明した一連のシーンですが、気になるのが、地球がスフィアに狙われていた理由と、デッカー誕生の秘密。アガムスの回想が正しければバズド星が地球人と初めてコンタクトを取った時点で、既にデッカーは存在しており、かつダイナと共闘していたようなんですよね。デッカーの出自、ますます気になるな…。

 

自分の作戦が完全に読まれており、失敗したアガムスは、突然不調を訴えだし逃亡。その顔面を目の当たりにしたムラホシ隊長、そして隊長の通信を聞いていたGUTS-SELECT一同は、アガムスがスフィアに侵されていることを知ります。イチカが、彼への同情へも心が揺れ動く一方、カナタはアガムスを救うために戦うことを決意。そうした中で、またもアガムスが、テラフェイザーに搭乗して市街地に出現します。アガムスの様子は、やはりおかしくて…。アガムスのGUTS-SELECT全滅作戦は、ムラホシ隊長の的確な読みと対抗作戦により、完全に封じ込められることに。詳細は後述しますが、かなり鮮やかであり、見事だったなと感じました。唯一気になる点は、アガムスが召喚した怪獣が、なぜあえてチャンドラーだったのかということくらいかな…。これにより、完全に追い詰められたアガムスでしたが、時同じくしてその身体に異変が。実は彼の身体にもスフィアが憑りついており、地球人への復讐心により、自ら移植したものでした。テラフェイザーにスフィアの力を利用したのではなく、自分自身にスフィアの力を利用していたというアプローチ。お話として実に面白いと感じました。そうした彼の姿にも悲壮感が漂っていましたし、それを受けて迷い、そこから立ち上がるカナタたちのドラマも良かったですね~。

 

デッカー ダイナミックタイプ/カナタとテラフェイザー/アガムスの激戦は果てしなく続き、やがて両社とも力尽きたところで強制終了。カナタはそのまま気を失っており、アガムスはスフィアに侵された影響か、記憶喪失となっていました。現場に最初に到着したソウマは、そんな2人を目の当たりにし、カナタの正体を知ってしまいます。デッカーとテラフェイザーの戦闘は、カナタとアガムスのぶつかり合いのシーンも挿入しながら展開させることで、視覚的にも「カナタとアガムスが戦っている」ということを表現。地球人憎しで襲い掛かるアガムスに対し、本気で殴り返そうとしきれないカナタが、彼らしさをよく表現しているなと感じました。そんな両者の戦闘は、最終的にどちらも力尽きる形で強制終了。いち早くその場に駆け付けたソウマは、記憶喪失で廃人状態寸前のアガムスと、デッカーから変身解除したカナタの姿を目の当たりにし、今回は終了します。最後の最後で、いろいろなものをぶち込んできた今回。カナタの正体は、本当にソウマにバレてしまったのか?そしてアガムスはどうなってしまうのか?非常に気になりますね。

 

 

 

◎特撮面

中盤におけるGUTS-SELECTとチャンドラーのバトル、終盤におけるデッカーとテラフェイザーのバトル等、前回に負けないくらい見どころ盛りだくさんだった、今回の特撮パート。ミニチュア特撮だけにとらわれず、CG合成も大胆に使用し、絵面のインパクトのデカさを演出していたのはGoodでしたね。終盤の回転しながらの戦闘シーンは、ちょっとやりすぎじゃないかなとも思ったけど、まあここらへんは視聴者の好みによるかな。

 

アガムスが満を持して召喚したチャンドラーが、GUTS-SELECTを襲う!アガムスの狙撃のため、対怪獣戦力をほとんど持ち合わせていないかに見えた彼らでしたが、実はムラホシ隊長の作戦により万全の準備を整えており、逆にチャンドラーはGUTS-SELECTの攻撃に押されまくる形になります。そして最後は、ガッツグリフォンの攻撃の前に散るのでした。終盤の戦闘シーンで、GUTS-SELECTの活躍シーンがあまりないことから、このシーンで彼らの活躍が存分に描写。アガムスの作戦を完全にくじいたというだけでも、お話として盛り上がりまくりなのですが、それにプラスして、CG合成を多用したドハデな攻撃を繰り出しまくるGUTS-SELECTの勇姿のおかげで、もうテンションがブチ上がりまくりでしたね。カナタたちとチャンドラーの合成の際、前者がチャンドラーにあまりにも接近しすぎじゃないかと思った部分を除けば、よくできた特撮パートだったなぁ。あ、そういえば、今回久々に「ウルトラシリーズ」にチャンドラーが登場したけど、結局またウルトラマンと戦わせてもらえてなかったなぁ…。

 

スフィアに侵され、自身も永くはないと悟ったアガムスは、テラフェイザーで最後の攻勢を開始。対するカナタも、迷わずデッカーに変身し応戦します。フラッシュタイプでは太刀打ちできないと気づくや、すぐダイナミックタイプにチェンジしたデッカーと、スフィアの力を得たテラフェイザーの力は、ほぼ互角で…。終盤は、もうデッカーとテラフェイザーの戦闘シーンが描写の中心。テラフェイザーの攻撃はCG合成でしたが、それを食らって爆発炎上する街や、倒れるデッカー等では、ミニチュア特撮による演出が見られました。特に注目したいのが、デッカーがテラフェイザーにマウントを取ってタコ殴りにするさまを、崩落した市街地の一路地から映しているシーン。立ち上る煙、垂れ流れている廃水と、本当に一瞬じっけと見紛うほどのリアルさが素晴らしかったですね。

 

デッカーとテラフェイザーの激戦はさらに苛烈化し、市街地に大穴を開けた他、その大穴の中も破壊してしまうほどのエネルギーのぶつかり合いを起こすほどに。やがて両者は空中に放り出され、落下すると同時に力尽きて消滅します。こうして、デッカーとテラフェイザーの戦闘は、一時的な終結を見るのでした。ラストの戦闘シーンは特にハデさ重視であり、合成とアクションを多用して戦いの激しさを表現。上述した通り、カメラを回転させながらの戦闘シーン撮影は、ちょっと目が回りそうでやりすぎだとも思いましたが、お話自体のテンションを上げること、またカナタとアガムスのぶつかり合いの激化を表現することに寄与していたかなとも感じました。しっかし、今回の戦闘を見ていると、真っ向勝負じゃ両者の決着つきそうにないな。どうやってデッカーは、テラフェイザーに勝つことになるんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

回復したカナタは、以前記憶喪失状態のアガムスと面会し、彼を救うヒントを探ろうとする。しかし、市街地には倒されたはずのスフィアゴモラやスフィアレッドキングが次々と出現し、ついにテラフェイザーをスフィアが取り囲んだ!戦局はいったい、どうなってしまうのか!?

 

次回も、アガムスやスフィアにかかるお話が継続。今回でポツポツと出てきたセリフや、次回予告の映像を見る限りだと、テラフェイザーがラスボス怪獣であるマザースフィアザウルスの素体となるのでしょうか。でも、もしそうなったら、アガムスはどうなるんだろう?

 

読むしかねぇ…。第23話の感想記事も、読むしかねぇんだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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